2012年オホーツク流氷旅行記1

ある日突然、流氷が見たくなった。テレビを見ていたら、4年ぶりに稚内で流氷が観測されたとのニュースが流れてきたからだ。
そういえば、流氷なんて大抵はたまたま寄り付いたのを車窓から、あるいは港から見ただけで、まともに見たこと無かったなあ。

道内夜行列車廃止以来、すっかり足が遠のいていた道東。夜行のオホーツク9号があればなあ・・・と思って時刻表を調べると『流氷特急オホーツクの風』号というリゾート車両を使用した良さげな列車があるではないか。
臨時列車だからか、往復1万4000円の得割きっぷで乗車できる。
流氷見物だけだから日帰りで、とも思ったが、楽天トラベルで調べると1泊3300円のホテルがあったので予約した。

考えてみれば、列車のB寝台ならば寝台料金1泊6300円。最近はビジネスホテルも安くなって、ネットで調べれば1泊3〜4千円台のホテルはいくらでもある。
これじゃ夜行列車は商売にはならない。夜行は格安移動目的くらいなマイナーな移動手段になったのだなと思い知った。

というわけで、会社帰りに札幌駅みどりの窓口で指定席を取ってきた。『流氷特急オホーツクの風』号である。

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 今回使用したきっぷは列車指定の『特割きっぷ』。

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 ノースレインボーで運転される『流氷特急オホーツクの風』。

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 『NORTH RAINBOW』 と書かれた側面。

札幌駅1階コンコースの売店で駅弁とビールを買ってホームに上がると、オホーツクの風号はすでに入線していた。

指定券の席は3号車、2階建て車両の2階席だ。壁の前の席だが、階段室の出っ張りがあるので上面は見通せるので窮屈さは無い。足元はグリーン車並みの広さがあるのでこれはいい席に当たった。

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 3号車は2階建て車両。2階席は天井が異様に低い。左側の出っ張りは階段室。

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 壁席ながら、足元も広く快適だった座席。

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 発車後しばらくはモニターに前面展望が映し出される。

座席のテーブルには飛行機みたいなイヤホンが置いてある。車内各所にテレビがあって、走行中は映画を放映するとのこと。
札幌を発車してしばらくは、列車前面展望を流していた。個人的には映画よりこっちのほうがいいなあ。

駅弁は『石狩鮭めし』、朝から飲むビールうまい。

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 さっそく朝から駅弁とビールテーブルにセット。

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 イクラがぎっしり詰まった『石狩鮭めし』。鉄旅ならではの朝ビールがうまい。

2階建て車両の2階なので天井が低い。座ってしまえば気にならないが、立ちあがって天井に頭をぶつける人が多い。でも、通過する駅などでは、目線の位置が高いのは気持ちがいい。

また、この車両はエンジンが付いていないトレーラーなので、走行中でも車内は大変静か。ちょっとした物音をたてても車内にひびくほどだ。

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 3号車階下のラウンジカー。フリースペースで売店もある。

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 観光列車らしくラウンジカーには記念撮影用のグッズも置いてある。

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 乗車証明書と車内販売メニューが配られる。

沿線はずっと天気が良い。先行列車の車両不具合とかで、旭川には10分遅れで到着した。ここから乗ってくる人が多い。

石北本線に入って多少乗り心地が悪くなるも快調に走っていたが、突然減速し、つんのめるようにして急停止した。
車掌によると、沿線の除雪機から飛んできた石が当たったとのこと。

先頭車両に見に行ってみると、前面フロントガラスは一面、網の目状にひび割れている。ここで修理できるはずもなく、これでは運転打ち切り確定で、がっかりだ。

運転士は無線で、「一面ひび割れてますが、一応信号は確認できますので最徐行で伊香牛駅まで移動します」と話していた。
しばらくすると列車はノロノロと動き出し、伊香牛駅で停止した。

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 一面見事に網の目状にヒビ割れたフロントガラス。

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 にわか列車撮影会場と化した伊香牛駅。

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 観光列車らしく、事故停車よりも観光停車といった感じ。

伊香牛は「いかうし」と読む。旭川発の普通列車に1日1本だけ伊香牛行きというのがあるので知っていた。
隣は、この駅で追い抜くはずだった上川行き普通列車が停まっていた。普通列車のほうを先に行かせるようで、車掌が上川まで行かれる方は普通列車のほうに乗り換えるように放送していた。

普通列車が発車すると、1号車と2号車のドアを開けるのでホームに出ても良いとの放送がある。

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 伊香牛(いかうし)駅。イカとは関係ない。

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 無人駅ながら立派な丸太小屋の伊香牛駅。

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 灯油ストーブには火が灯り暖かい。椅子には座布団も置かれ温もりのある駅舎内。

観光客ばかりの乗客は、珍しい駅で降りられたとばかりに写真を撮ったりしている。愛煙家たちもホームでここぞとばかりに煙をくゆらせる。
駅近くの駐在さんがさっそく来ていて、写真を撮ったりして現場検証をしているが、田舎らしくのんびりとしている。

初めて見る伊香牛駅の駅舎は立派で、ログハウス(丸太小屋)になっている。駅舎自体観光スポットにしても良いくらい、なかなかお洒落な建物だ。観光地でもない無人駅なのにずいぶんお金をかけたものだと感心した。

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 いち早く駆けつけた駐在さんの現場検証。

『流氷特急オホーツクの風』号は伊香牛駅での運転打ち切りが正式に決まった。後続のオホーツク3号が臨時停車するので、そちらに乗り換えるように案内される。
後続の特急は11:40頃の到着と放送があった。

3両分程度しか除雪されていないホームは、オホーツクの風の乗客でごった返す。意外と大勢の人が乗っていたんだ。旭川駅の駅員も応援に来ていて、乗客の整理に当たっている。

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 伊香牛駅開業以来と思えるほどホームは賑わった。

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 伊香牛駅に到着する後続の『オホーツク3号』。

10:43、札幌を1時間46分後に出発したオホーツク3号がやってきた。3号車のドアがちょうど自分の前になるように停まった。こういうときは妙に運が良い。

「ちょっとォ!ここで停まるのォ!」「後ろホームにかからない!」と車掌が運転士と車内電話で話していたが、どうにもならないようで、しばらくしてドアが開いた。

そんなわけで車内には1番乗り。既存の乗客たちは迷惑そうに私たちを眺めた。
グリーン車以外の空席はどこに座っても良いと放送があった。窓側の席は空いていなかったので通路側の席に相席させてもらった。続々と乗ってきて満席になる。5分程停車して、全員の収容が終わると発車した。

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 車内電話で運転士と話す車掌氏。

ノースレインボーエクスプレスは反対方向に運転する分には何も支障が無いから、このまま苗穂工場まで回送されるのだろう。明日の朝までに直ればいいのだが・・・

夕方、ホテルでテレビを見ていたら、ニュースでこの列車のことを取り上げていた。この日のオホーツクの風号から後続の列車に乗り換えた乗客は136名とのこと。

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 あああリゾート車両から一転して満席のボローツクに・・・。

上川駅を12:13に発車した。定時は12:01発なので、この時点で12分遅れである。

「オソーツク」とか「ボローツク」などと揶揄されるこの列車、さらに満席なので窮屈だ。座席だけは簡易リクライニングではなく『スーパーおおぞら』の中古品と交換されている。足元の暖房ダクトが無くなったのはありがたい。

遠軽で意外と降りる人が多く、座席の方向転換をして窓側の席に座れた。

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 遠軽駅で普通列車と交換。

車内販売が来たので、弁当を買おうとするが売り切れとのこと。仕方なくバウムクーヘンとコーヒーを買って腹の足しにする。
どういうわけか遠軽駅のかにめしの積み込みは無かった。

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 車内販売で買ったバウムクーヘンとコーヒー。

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 上りオホーツク6号と交換。北見は網走地方の中心。

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 北見から先は車内にも余裕が出てきた。

北見でさらに降りて、車内は空きボックスが目立ってきた。残っている乗客はオホーツクの風からの乗り継ぎ客がほとんどのようだ。

だいぶ車内が落ち着いてきたので、改めて座席を見ると、『スーパーおおぞら』から外した座席をそのまま取り付けただけのようで、ひじ掛けのビニール部分がはがれていたりして相当くたびれている。こんなボロ特急に金なんかかけないぞ感が漂っている。 

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 網走湖氷上にはワカサギ釣りのテントが並ぶ。

上川発時点で12分遅れだったのだが、よほど余裕のあるダイヤなのだろう、15:09、定刻に網走駅に到着した。

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 オホーツク3号で網走に到着。オホーツクの風からの乗客にとってはやれやれだ。

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 ホームに飾ってあった流氷。 

オホーツクの風からの人は途中駅で運転打ち切りのため、特急券の人は特急料金の全額払い戻し、企画乗車券の人は特払いを受けることになった。払い戻しは旅行センターにて行っていて、オホーツクの風からの乗客で行列ができている。

手提げ金庫に現金が用意してあって、2人の駅員が対応に当たっている。切符と引き換えにお金を渡しているだけなので列の流れは早い。手慣れたようにテキパキと対応していた。

『特割きっぷ』も払い戻し対象なので、切符と交換で2210円を受け取った。ちょっとうれしいお小遣いといったところだ。

2010年サハリン旅行記10

2010年9月10日
■ユジノサハリンスク → コルサコフ港 タクシー 

今日は帰国の日になる。ホテルのフロントにコルサコフまでのタクシーを頼んでおいたが、ちゃんと来るだろうか。

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 ホテルの窓から。

7:00、日本ならばまだ5時前で、まだ夜明け前だ。1階に下りるとタクシーが来ていた。なんと若い女性ドライバー。
チェックアウトしてタクシーの助手席へ。
ロシアでは、1人でタクシーに乗る際は助手席に乗るようだ。

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 早朝の国道を飛ばす。

まだ車の少ない市内を抜けて真っすぐな国道を100キロで飛ばす。だんだん明るくなってきて、地平線の向こうに朝日が昇ってきた。

途中で車は速度を落とし、シートベルトを着けるように言われた。
彼女は「ミリツィア」(警察)と言って笑った。

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 起伏の多いまっすぐな道路。だんだんユジノ方面へ行く車が多くなる。

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 運転手の姉さんが通行人に道を尋ねる。

ユジノサハリンスクを出発して40分弱でコルサコフ市内に入った。しかし、運転手はフェリーターミナルへは初めて行くようで、通行人に「ムッシーナ」(おじさーん)と呼びかけて道を尋ねる。

自分は知っているので教えてあげたいが、言葉が上手くないので伝えられない。急いでいないし、メーターが上がるわけでもないので別にいいのだが。

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 コルサコフ市内。ハイウェイ並の国道から市内に入るとデコボコ道。

車はあっちに入ったりこっちに入ったりしながらも、ようやくフェリーターミナルの前についた。
運転手に900ルーブル支払い、「スパシーバ」と言って別れ、車は去って行った。

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 コルサコフ港フェリーターミナル。


■コルサコフ 8:00発 稚内 13:30着 [アインス宗谷]

時刻は8時少し前。10時出港なので2時間前だが、ロシア人乗船客はすでに待合室に集まっている。
前はもっと煤けた建物だったと思っていたが、改装したのか明るく新しくなっている。待合室の椅子の座り心地の良さはさすが。

これも前は無かったように思うが、カフェも営業している。のぞいてみたら、コーヒーのほかちょっとした飲料が置いてあった。お土産用にビールを1本購入した。

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 稚内行フェリーの乗船客が三々五々集まってくる。ロシア人ばかり。

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 カフェも営業している。

8時を過ぎたがまだ動きはない。外へ出てターミナルのまわりを少しうろつく。
向かいには商店というかコンビニのような店があって、この時間から営業していた。

サハリンにはコンビニは無いが、マガジーンと呼ばれる店があちこちにある。
ユジノサハリンスクで買い物ができなかったら、ここでちょっとしたものは手に入りそうだ。もっとも、土産になるようなものは置いていないと思うけど。

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 フェリーターミナル前の噴水と町並み。

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 朝から営業しているフェリーターミナル向かいの店。

8時20分ごろ出国審査場のドアが開かれ、乗船客らがぞろぞろと動き始める。
ここから先は撮影禁止。別にとがめられるようなものは持っていないが、緊張するところだ。

イミグレもすんなり通り、バスでフェリーへと向かう。行きの時と違い、人数も少なくスムーズだった。

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 出国審査場入口。

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 出国審査後にカードをくれる。審査済をしめす整理券のような物。

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 バスの車内。

来たときと同じく、イミグレーションから船まではバスで移動する。船の入口に制服を着た管理官に、さっきもらった青いカードを渡して乗船する。
乗船時に弁当を受け取って、船室の空きスペースに陣取ったらサハリン旅行もほぼ終了だ。

ここはもう日本だ。撮影も自由で、どこへカメラを向けても良い。

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 船に乗ってしまえばもうここは日本。撮影し放題(笑)

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 1台のバスが往復してくるたびに続々と乗船客がやってくる。

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 建物の壁にこんな看板があった。

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 イゴール・ファルフトディノフ号。週2便でコルサコフと北方領土を結ぶ定期便。

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 向こうの岸壁にはにっぽん丸が停泊していた。サハリンクルーズで来ていたらしい。

帰りの船は空いているなと思っていたら、1台で往復しているバスが着くたびに続々と乗船客がやってきて、船室のコンパートもだんだん埋まってきた。
行きの船にいた日本の一行さんもギリギリになってやってきた。
帰りの船でも早めに来ることに越したことはないようだ。

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 全員乗船が終わり、車両甲板のタラップが上げられる。

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 かまぼことパン弁当(仮称)。ビールのつまみには良い。

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 日本製品が並ぶ船内の売店は早くもロシア人に人気。

まずとりあえずは100円ビール。

行きの船で一緒でユジノサハリンスクのバスターミナルで会った学生さんと雑談したり、甲板に出て海を眺めてたり、寝たりして過ごした。

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 サハリンが遠ざかっていく。

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 船内の様子。日本人客の顔ぶれは行きとほぼ同じだった。

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 何やらじっと物思いにふける老人。

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 稚内に戻ってきた。

稚内着は13:30、イミグレーションは日本人用と外国人用に分かれており、並ばずにすんなりと通れた。

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 出口には『サハリンから稚内へようこそ!』とロシア語で書かれた横断幕があった。

無事稚内に戻ってきたので、行きに入れなかったいつものラーメン屋に直行した。

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 青い鳥の塩ラーメン。久々に味わう日本の味。

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 特急スーパー宗谷4号。

稚内から札幌までは約5時間、札幌まで戻れば今回の旅行は終わり。
毎回思うのだが、サハリンから稚内に戻ってくると、フッと何やら夢から醒めたような気持になるのはなぜだろう。

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

〜おわり〜

2010年サハリン旅行記9

まず最初に、ルーブルの所持金が少なくなったので、両替をしようと『みちのく銀行』のあった場所へ行くと、今は『ВТБ24』という銀行に変わっていた。中の受付で「チェンジ プリーズ」というと係りの人は最初は分からなかったが、やり取りしているうちに分かったようで、受付番号の紙をくれた。奥が両替所になっていた。

一昔前はルーブルを嫌ってお金を外貨で持つ人が多かったようだが、今ではそんなことも無くなったようで、両替所の存在感も薄くなってしまったようだ。
みちのく銀行だった時は親切に対応してくれたのだが、この点は不便になった。

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 かつて『みちのく銀行』があった場所はロシアの銀行に。日本領事館は今もここにある。

ユジノサハリンスク市内の交通はバスが主役である。市内を歩いていると路線バスが走っているのをあちこちで見ることができる。
車両は、マイクロバス、ワンボックスカー、韓国製中古大型バスと様々で、どのタイプが来るかはわからないが、前面と側面に系統番号と経由地を表示しているのでバスとすぐにわかる。

主流は12〜14人乗りのミニバス。満席の場合は次の便を待つしかない。系統によっては次から次へとやってくる。
ダイヤ通りに走っているのではなく、決まったルートをぐるぐる回っている乗り合いタクシーのような感覚だった。

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 黄色いミニバスが主流になりつつある。

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 ミニバスの車内。料金は乗客が運転手までリレーのように手渡す。

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 たまに中型サイズの車両も来る。これは新車らしい。

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 上記の新車らしい黄色いバスの車内。助手席は車掌。

路線は市内線と郊外線に分けられていて、すべて系統番号がある。番号別の運行経路がわかれば誰でも気軽に利用できる。

市内線はbPから81まであるが、欠番があったり、1日数本のみという系統もあるのでそれほど複雑でも無い。またほとんどの系統が中心部主要通りを経由するので、例えば市内のどこかから中心部方向のバスに乗れば見覚えがある場所に戻ってくることもできる。

以下の系統が本数も多く使い勝手が良いです。
63番 空港−ミーラ大通り−レーニン通り−サハリンスカヤ通り
19番 レーニン通り→プルカエフ通り→コムソモリスカヤ通り→サハリンスカヤ通り→レーニン通り(外回り循環便)
20番 19番と同じルートを逆回り(内回り循環便)

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 ガガーリン像。言わずと知れた世界初の宇宙飛行士ユーリイ・ガガーリン。

バスで着いたのはコムソモリスカヤ通りにあるガガーリン公園。
ユジノサハリンスク市内で一番の見どころといえば、ガガーリン公園だろう。
小さいながらも遊園地があって、湖があり、その周りを子供鉄道が走っている。

公園内各所にカフェやキヨスクもあって簡単な飲食もでき、景色も良いので、おすすめの観光スポットだ。

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 ガガーリン公園の遊園地。

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 ガガーリン公園にある子供鉄道の線路。

遊園地を抜けると池があって、池に沿って線路が伸びている。これが子供鉄道だ。
歩いて行くと駅舎があって、機関車と3両の客車を連ねた列車が停まっている。
駅舎に掲げてあった時刻表を見ると、11時発の列車がもうすぐ出るところだった。切符を買って車内に入る。

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 子供鉄道の車内。かつて軽便鉄道で使われていた客車。

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 駅舎には駅員もいて本格的。

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 子供鉄道の車内。車内は小さな子供向けのイラストが。

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 子供鉄道の車窓。乗り心地は軽便鉄道といったところ。

子供鉄道は、鉄道学校の生徒の実習で運行されているはずだったが、この日だけなのか経営が変わったのかわからないが、スタッフは全員大人。乗客はおばあちゃんと孫といった幼い子連ればかりだった。

途中1駅に停車して1周13分。また元の駅に戻って終点となる。
時刻表をあらためて見ると、10:30から17:00まで毎時00、30の発車となっていた。

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 海賊船かな。

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 のどかな公園内のヴェルフネエ湖。

しばらく公園内を散策していたが、これといって行くところも無くなり、一旦ホテルへ戻る。

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 4泊したユーラシアホテルのシングル部屋。テレビ、冷蔵庫、電気ケトルもそろっている。

ホテルでしばらく休んで、また街をぶらつく。今度は土産物の買い物もした。

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 レーニン通りの賑わい。

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 どこかの交差点。

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 中古の日本車ばかりだが、ロシア車も。ヴォルガ製ГАЗ(GAZ)−3102。

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 とにかく車が多い。サハリンスカヤ通り。

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 自由市場の近くに新しくできたスーパー。
  
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 ユジノサハリンスクで買った土産物など。

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 ホテルの部屋から見た夕方の駅前広場。

サハリンはこれで最後になる。明日は日本へ帰国する。
初日もそうだったが、ここユジノサハリンスクからコルサコフ港までは、また自分で移動しなければならない。

コルサコフ港の出航時刻は10時。2時間前にはフェリー乗り場に着いていなければならない。
コルサコフ行きバスの一番早いのは7:20発となっていて、これでは到底間に合わない。

夕方にホテルのフロントにコルサコフまでのタクシーを頼んだ。同じような客がよくいるのか、すぐに話は通じた。
明日7時に迎えに来るようにお願いした。コルサコフまでは900ルーブルとのこと。

最後の夕食くらいレストランでもいいかなと思ったが、まだ冷蔵庫に残っている昨日までの夕食も始末してしまいたかった。
出かけるのも面倒になり、またいつものように部屋で残り物とビールで夕食。

まあ一人旅のメシなんてこんなもんだ。

ホテルの窓から更けて行く街を眺めながら酒を飲んだ。
ずっと気になっていたが、広場の向こうに怪しげに光を放つ噴水がある。見ていると近くまで行ってみたくなった。

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 駅前のレーニン広場は夜9時になっても賑わっている。

きれいに整備されたレーニン広場は公園のようになっている。
もうすっかり暗いが多くの人で賑わっていた。夜はここが憩いの場になっているようだ。

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 イルミネーションが輝くレーニン通り。

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 レーニン像と花火型のネオン。

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 ライトアップされた噴水。

夜のレーニン広場はライトアップされて奇麗になった。中でも噴水のライトアップは幻想的というか妖しげというか、なかなかの作品だ。
暗くなってからひとりでちょっとレーニン広場へ出てみたが、怖い感じはなかった。夜の大通公園あたりの雰囲気とたいして変わらない。
(でも夜の一人歩きはお勧めしません)