2019年冬フィンランド旅行記14 トゥルクへ その2

 ◆ フィンランドの古都トゥルク

トゥルクは暗い街だった。灰色の曇り空に肌寒い風。短い日照時間。
北欧のどこにでもあるような地方都市のはずだが、この暗さは何だろうか。

この古い街並みは、多くはスウェーデン支配時代のもので、建築物が並んで栄えたのはフィンランド支配の足掛かりとしてであった。

フィンランドの歴史は、約650年間スウェーデンに、その後も約100年間ロシアに支配されていた歴史である。
1917年のロシア革命を機にフィンランドは独立を果たすものの、その後もソ連、ドイツ、スウェーデンといった国に翻弄されつづけることとなった。第二次世界大戦では、ナチスドイツに接近したために敗戦国ということにされてしまった。

そんな歴史が重くのしかかって、暗い影に見えるのだろうか。
暗い空の下、カラフルに塗り分けられた古い建物が妙にやさしく見える。

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 街の中心を流れるアウラ川。

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 アウラ川沿いに古い建物が並ぶ。

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 アウラ通りとアウラ橋。坂からの遠景。

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 アウラ通りの賑わい。

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 オールドチックな街並みのシティーセンター。

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 信号待ちの風景。

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 どこか懐かしさも感じる。

フィンランドで一番古いが、首都ヘルシンキやムーミンのタンペレに比べて地味なトゥルク。
でも、今回のフィンランド旅行で一番気に入った都市はここトゥルクだった。

博物館へも美術館へも入らず、ずっと人々に混じって歩いていた。
あれほどヘルシンキで見かけた観光客も、ここでは見なかった。

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 露店が並ぶマーケット広場。

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 マーケット広場の賑わい。

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 野菜や魚などを並べて売っている。
 
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 歩行者天国のユリオピストン(大学)通り。

街を歩けばどこか懐かしいような落ち着いた気分になる不思議な街。
もしヘルシンキあたりの観光客の多さにうんざりしたならば、ここトゥルクを訪れてみるがよい。

ここトゥルクは、フィンランドに来てから初めて落ち着いた気分で過ごせた街だった。
それにしても彼らがいないとこんなにも心穏やかなのはなぜだろう。

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  幸せの馬像(Onnenhevonen)。

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 子供たちの像(Lapset)。正座で叱られてるみたい?

街をずっと歩いていたらすっかり冷えてしまった。
どこか博物館に入ったり、カフェで食事する余裕はあったのだが、歩いているうちにトゥルク駅に着いてしまった。
まだ2時半。帰りの列車は15:25発なので、それまで駅で過ごさなければならない。
駅は中心部から離れた場所にあり、どこへ行くにもまた出直す格好になる。

ホームにはすでに後ろに電気機関車をつけた5両編成の客車が停車している。ホームの表示機を見るとこれが帰りの列車になるようだ。
しばらく駅の内外を見て回って、また待合室に戻った。
キオスクでシナモンロールを1個買って食べた。

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 1940年完成のトゥルク駅舎。

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 ガラス張りのトゥルク駅正面。

トゥルク駅の駅舎は1940年建築のものだ。
近くで見ると気づかないが、離れた場所から俯瞰すると、何となく小樽駅や上野駅の駅舎にも似ている。
直線を強調した箱型で左右対称、縦長の窓が並ぶという、いかにも昭和初期の建設といったデザイン。
日本とつながりがあるのかと思って調べたが、そういうことは見つけられなかった。

ホームは3面6線だが、実際に使われているのは3線だけ。
発着する列車も多くはない。ヘルシンキまでの都市間列車が1時間に1本、タンペレとを結ぶ都市間列車が8往復(平日)、それにロヴァニエミへの夜行列車が週2往復となっている。近郊列車は無し。

中心部から少し離れた所にあるせいもあってか、都市の規模の割にひっそりとした感じがある。

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 キオスクやカフェが入居する駅コンコース。

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 駅横の跨線橋から見たトゥルク駅構内。

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 電気機関車牽+2階建て客車のインターシティ。


 ◆ トゥルク 15:25【IC962】17:23 ヘルシンキ

3時近くなるとホームにいた人たちが列車に乗り始めた。
もう乗ってもいいようなので、待合室を出て車内に入る。

今回の乗車は1階席。今まで2階席ばかりだったので、どんなものだろうと1階席にしてみたのだった。

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 固定リクライニングシートが集団お見合い式に並ぶ。

1階席でも、ホームが低いので日本のように半地下のような感じはない。
地面に近いせいか飛沫(しぶき)がつくせいか窓は汚れている。
もうすぐ暗くなるし、見たいような車窓もないから別にいいけど。

車内の乗客は、発車時刻が近づくにつれ段々と増えてきて、2人掛けのボックスが2/3ほど埋まるくらいの乗車率となった。

発車してしばらくしてから食堂車にいってみる。
トゥルクからヘルシンキまで2時間足らずの所要時間だが、食堂車が付いているのだった。

食堂車の造りは昨日乗ったロヴァニエミ発のインターシティと同じ。
半分くらいのテーブルが空いている。

レジの前にいた女性客は、料理とワインを注文していた。男女問わず、昼間から飲む習慣があるのだろう。酒好きにとってはうれしいところだ。

自分の番が来て、カルフと伝えると、発音が悪かったのかカップのサイズを聞かれる。「What」というと、コーヒーカップを取り出してどっちにするかと聞かれる。
「ノー、カルフビア」といってビールサーバーを指さすと「ソーリー」と言ってグラスにビールを注いでくれた。

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 食堂車もちゃんと営業。

短時間の都市間列車でも食堂車が付いているのは立派だ。
採算が取れているとは思えないが、車内サービスとして営業しているのだろう。

JR北海道では、L特急や一部の特急を除いて、全特急列車で自社による車内販売を行っていたが、非採算ということと人材確保が難しいという理由から廃止されている。
日本のように駅弁がないので、供食サービスは食堂車ということになるのだろうか。

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 カルフビールの生ビール。

すっかり外は暗闇になった。ビールをチビチビ飲んでいると、トゥルク市内を出て次の駅サロ(Salo)に着く。
ここで車内の乗客の半分が降りてしまった。
食堂車からもここで降りる人がいた。
ここまで僅か30分だが、カフェ代わりに利用していたというわけか。

空いたグラスを下げて座席へ戻る。
車内はがら空きになっていた。

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 ヘルシンキが近くなると郊外電車と並走した。

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 ヘルシンキ中央駅到着。

ヘルシンキには定時着。
もうこれでフィンランド旅行も終わりに近い。北極圏のラップランドにいたことなど、もう遠い出来事のように感じる。


 ◆ ヘルシンキ最後の晩餐

中央駅の地下鉄駅コンコースにあるK-マーケットに寄って買い物。
ここで今夜の夕食を仕入れる。

オーロラも見れたし、天気にもまあまあ恵まれたし、お祝いしようとばかりにカルフビールの6缶パックをカゴに入れた。

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 地下鉄駅に併設のK-マーケット。

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 ヘルシンキ駅前広場のスケートリンク。

中央駅の東口から歩いてホテルに戻る。
レセプションというか、事務所では別の客のチェックインの最中だった。そこを横切って自室に入る。

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 スーパーで買ってきたビールと食料。

今夜の夕食というか酒の肴は、レトルトのミートボール&マッシュポテト。
電子レンジでチンするだけというもの。

幸いこのホテルには電子レンジがあるので、こういう品も買うことができるというわけだ。

キッチンへ行くと、中国人の女性グループが占拠中。
いや、まあ共用スペースなので文句を言う筋合いはない。
ちょっと電子レンジだけ使わせてもらう。

 “名のみ知りて縁もゆかりもなき土地の宿屋安けし我が家のごと”
 
石川啄木が小樽から赴任地の釧路まで向かう途中、旭川の宿で詠んだ歌である。
安宿の悲しさ。
クチャラーとお喋り声の中、電子レンジの「チン」までの時間が長く感じた。

 “伴なりしかの代議士の口あける青き寐顔をかなしと思ひき”

今日のトゥルク往復以外のすべての行程でずっと共にしてきた彼ら。
青き寐顔(ねがお)は109年前の啄木の見た光景だったのだろうか。

フィンランドに限らず、欧米の諸国からすれば東アジア人の観光客など皆同じことだろう。
逆に日本で見かける観光客で、人種の区別こそすれ、それ以上の詮索などしない。そんなものだろう。

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 今夜のメインはレトルトのミートボール&マッシュポテト。

温かいミートボール、固いパンに昨日の残りのミニトマト。チーズもある。
フィンランド旅行も無事終了しそうだ。
ビールをグラスに注いで1人乾杯する。

おつかれさまでしたー!」

7月末に飛行機のチケットを買い、10月末ごろから準備を進めていた個人旅行。
一番の目当てであるオーロラも見られたことだし、今回の旅行も大成功といえる。

残念なのはこれを喜ぶ同行者がいないこと。
まあそれは仕方のないことだし、いればいたで気を遣うこととなっていただろうし、トゥルクで孤独な旅を演じられたのも1人旅ならではだろう。

イナリで買った絵ハガキを思い出し、両親宛てに文面を書いた。
これは明日郵便局に出してくることにしよう。

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 書き上げた文面。

飛行機のヘルシンキ発は17:25なので、2時過ぎくらいまではヘルシンキ滞在となる。
それまではヘルシンキ市内の観光に充てる予定である。

早起きする必要もなく、深酒してもいいのだが、ビールを4缶飲んだらまた眠くなってきた。
あんまり早起きでも困るのだが、もう寝ることにする。

12/30の旅費 
費用場所ユーロ円換算
シナモンロールトゥルク駅1.8225
ビール
IC962車内7.2901
K-マーケット(ビールと食料)ヘルシンキ23.072,890
12/30合計 32.074,016

15へつづく

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2019年冬フィンランド旅行記13 トゥルクへ

 ◆ ヘルシンキの朝

12月30日、月曜日。

目が覚めて時計を見ると5時前。まだ真っ暗だが、旅先ではどうも早く目が覚める。
早寝早起きは健康的だが、今の時期だけは早く起きてもねえ・・・

キッチンでいれてきたインスタントコーヒーを飲みながら、昨日の出来事を綴って過ごす。これが日課になってしまった。

今日の朝食はサーモンのスープ。昨日スーパーでレトルトのを買っておいた。容器ごとチンすればOKというもの。
普通のホテルならば、自室で済ますのならパンと冷たくなった惣菜がせいぜいだが、キッチンのあるホテルはありがたい。
部屋自体は長居したい場所ではないが。

サーモンだと思っていたが、パッケージに書いてある『Kirjoloh-keitto』はニジマスのスープという意味だった。
とにかく、レトルトながらもフィンランド料理が食べられるわけだ。

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 レトルトのニジマススープ(kirjolohi keitto)とキャロット入りのパン。

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 ハーブとスパイスが香るニジマスとジャガイモのスープ。

今日は日帰りでトゥルクまで往復することにしている。

最初に予定を組んでいるとき、タンペレへ行くつもりでいた。
しかしタンペレだと、また同じ方向の路線を往復するだけなので面白みに欠ける。じゃあタンペレに泊まってとはしなかったのは前章の通り。

タンペレといえばムーミン美術館である。日本人ならばお馴染みのムーミン。
しかし調べたら年末年始は休館となっていた。
ほかに日帰りで行けるところはないかと地図を見ていたらトゥルクという所が見つかったわけである。

トゥルクはヘルシンキからは鉄道で2時間近く。十分日帰り可能だ。
VRの予約サイトで料金を調べたら、何と片道8.9ユーロ(1096円)

ヘルシンキからトゥルクまでの距離は194km。JR東日本の普通運賃ならば3,350円の区間と考えれば、ほとんどタダみたいな値段ではないか。

これで行先が決まった。べつにトゥルクに行きたかったわけではなかった。

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 トゥルク往復の予約画面。

乗るのは9時37分発の列車だが、8時40分にはホテルを出る。
部屋にいてもつまらないし、退屈しているくらいならば駅の中を見物したり列車を見たりしていた方が楽しい。

まだ夜明け前だが、さすがにヘルシンキは都会で、普通に1日の活動が始まっていた。

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 夜明け前のヘルシンキ中央駅。

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 コンコースの列車発着表示板。

駅の中をブラブラして過ごす。
サンタクロースエクスプレスに乗ったときはあまり大きくない駅だと思っていたが、ステーションデパートのような商店街があったり、ホームの北側を結ぶ地下道があったり、意外と奥行きのある駅舎だった。

インフォメーションコーナーに、昔の切符や駅の写真などを展示しているガラスケースを見つける。
昔はコンコースにきっぷ売り場が並んでいたようだ。今は数台の券売機を残して、そういった窓口はなくなっている。
インターネットでの発売が普及したから、有人の窓口は不要になったのだろう。

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 インフォメーションコーナーに展示してあった切符など。

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 ヘルシンキ中央駅の昔の写真。

わが日本のJRの場合はというと、インターネットでの予約と決済は一応できるのだが、乗車前に必ずみどりの窓口か指定券の券売機でJRの地紋が入った磁気券を発券するという訳の分からないことをしなければならない。
チケットレス?何それおいしいの?と言わんばかりの旧態依然。
新幹線と通勤電車を除けば客離れするのも当然であろう。


 ◆ ヘルシンキ 9:37【S987】10:31 トゥルク

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 ヘルシンキ〜トゥルク 194kmのルート。

トゥルク行の発車するホームは13番線。駅の本屋から離れた屋根もないホームである。
何だかローカル線のような扱いだ。

向かいのホームには10時発サンクトペテルブルグ行きのアレグロ号が停車していた。
フィンランドとロシアの鉄道は軌間が同じ広軌(1524mm)を採用しているので、ロシアへ直通する国際列車が発着しているのである。
反面、ヨーロッパでは採用の多い標準軌(1435mm)の線路へは直接乗り入れできないので、そっち方面へ直通する旅客列車は無い。

アレグロ号に乗ればサンクトペテルブルグまで約4時間半。一応日帰りは可能である。しかしロシア入国は事前にビザを取得もいるし、簡単ではない。

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 9番ホームに停車中はサンクトペテルブルグ行きアレグロ号。

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 トゥルク行S987列車は13番線。

これからトゥルクまで乗るのはペンドリーノという名前の列車で、列車番号に『S』が付く列車がそれに当たる。
インターシティ(IC)の多くが2階建ての客車列車なのに対し、Sのこちらは平屋の電車なのが特徴。

最高速度220km/hと、フィンランド鉄道自慢の高速列車ということになっているが、時刻表を見る限りIC列車と変わらないのはどうしたことだろう。
ヘルシンキ〜トゥルク間もSICが混じって走っているが、所要時間はどちらも同じだし、Sでも曜日によってICに置き換わる列車もある。

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 ペンドリーノ号は6両編成の電車。

トゥルクまでの194kmを1時間57分で結び、1時間ごとに運行されているこの列車は、北海道でいえば札幌〜旭川間を結ぶ特急カムイやライラックあたりと性格が似ていると思った。

2時間にも満たない所要時間なのに、食堂車があるのは立派だ。
ていうか、こんな短い運転時間でお客さんが来るのだろうか。

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 座席は回転不可で基本集団お見合い式。

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 食堂車も連結。

車内の客は1両あたり数人、この2号車は自分入れても3人だけという悲惨な乗車率のままヘルシンキ中央駅を発車した。
次のパシラで乗ってくる人も多かったが、1両に数人だけというのは変わらない。

パシラを発車すると車掌が「ヘイヘイ♪」と言って現れる。車掌の決まり文句である。

印刷してきたチケットを出すと、これもQRコードをスキャンして終了。紙でなくても、QRコードさえ表示できればスマホでも構わない。
もう世界中どこもかしこもチケットレスなのだった。

ヘルシンキの市街地が途切れると、車窓は茶色の畑や牧草地帯に林が混じる景色が延々と続く単調なもの。
景勝地に恵まれたノルウェーとは対照的に、フィンランドの鉄道の旅は車窓に関して言えば退屈である。
ノルウェーといちいち比べられたらフィンランドとしても面白くないだろうが、これが率直な感想。
夏に来ればまた違った印象かもしれない。

天井には案内用のモニターがあって、次の駅と到着時刻、走行速度などを表示している。
線形は良いらしく、最高速度160km/hを表示した。

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 車窓は単調だが線形は良いらしく160km/hで快走。

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 道路に面したサロ駅のホーム。

クピッタ駅はパシラ以来の立派な駅だった。
終点トゥルクの1つ手前の駅。もうここはトゥルクの市内である。

ところがなかなか発車しない。
どうしたのかと思ったら、しばらくしてヘルシンキ行の2階建て列車が入ってきた。交換待ちというわけだった。

あちらの方は席は結構埋まっているようだった。
トゥルク方面の人がヘルシンキに行くのに利用する路線なのだろう。その逆方向は回送列車同然なのであった。

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 クピッタ駅でヘルシンキ行と交換。

1駅で終点トゥルク到着となる。
各車両から数人がパラパラと出てくるだけで、寂しい終着駅だった。

改札口があるわけではないので、降りた人は駅舎を通らず直接駅前広場へ去って行った。

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 古びたトゥルク駅に到着。


 ◆ 暗い北欧の街トゥルク

さてトゥルクに着いた。

特に行きたいところや見たいものがあるわけではない。
主な博物館などは事前に調べてきたが、これといったところもなかった。
観光地なんかに行かなくても、見知らぬ町を歩いているだけでも悪くはない。

さっき列車の窓から赤レンガっぽい教会の尖塔が見えたので、まずそこへ行ってみようと歩き出す。

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 駅前にあった趣ある住宅らしき建物。

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 古い建物と新しいビルが同居するのが北欧という感じ。

たしかこっちの方角だったよなと西の方へ歩いて行くと赤レンガの教会があった。
名前を聖ミカエル教会(Mikaelinkirkko)という。

近づくと相当に大きな建造物だ。
由緒ありそうな古いレンガ造りは1905年完成の建物。
観光向けにはなっていないようだし、周りには誰もいない。中にも入れないようだった。
撮影だけして後にする。

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 高台に建つ聖ミカエル教会。

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 1枚の画像に納めるのに苦労する。

ここでトゥルクの説明を少し。

トゥルクはフィンランド西部にあるバルト海に面した港町。都市圏の人口は約31万人。これは都市圏の人口としてはヘルシンキ、タンペレに次いでフィンランドでは3番目の規模となる。

歴史的にはヘルシンキよりも古く、1229年にローマ教皇がこの地に司教座をおいたことで町が築かれ、フィンランド最古の町とされている。

14世紀から18世紀までフィンランドがスウェーデン王国の一部だった時代は、トゥルクがフィンランドの中心都市であった。
フィンランドがスウェーデンからロシア帝国に割譲されてフィンランド大公国が成立すると、首都はヘルシンキに置かれることとなる。
それでも1840年代までは、ヘルシンキよりも人口が多かった。

歴史的にスウェーデンとのつながりが強く、オーボ(Åbo)というスウェーデン語の市名も持っており、スウェーデン語を母語とする住民もいるという。

それを知ると、何となくスウェーデンぽい街並みだなと思えてくる。
どこかどう違うのか聞かれても困るが、3年前に行ったスウェーデンのヨーテボリという町に行ったが、街並みが何となく似ているような気がする。あちらも同じようにスウェーデンの港町だった。

こんどはトゥルク大聖堂や市の中心であるマーケット広場へ向かうことにする。
東の方へと歩いていると、歩行者天国の通りに出た。地図を見るとユリオピストン通り(Yliopistonkatu)とある。日本語に訳すと大学通りとなる。
このあたりが一番繁華街で、市民らしい人たちでにぎわっている。

デパートやスーパーが並ぶほか、普通の商店街のような通りだった。
観光客や観光向けの店がないのが救いである。

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 歩行者天国のユリオピストン通り。

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 どこかスウェーデンのヨーテボリを思い出す。

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 古い街並みに原色のバスが妙にマッチする。

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 アウラ川とトゥルク大聖堂。

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 1300年建築のトゥルク大聖堂。
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 高さ101.9mの時計塔。

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 クリスマス市も終わってしまったオールドグレイトスクエア。

雨上がりで湿っぽい曇り空のせいなのか、影の多い庇や装飾のある建物が多いせいなのか、トゥルクは暗い印象だった。
クリスマスも終わり、あとは日が短くて薄暗い毎日を送るだけの寒くて長い冬。これが本来の冬の北欧の姿なのかもしれない。

しかし1人旅をしていると、こういう街を歩いているときのほうがなぜか落ち着く。
同行者もなく、ずっと話し相手もなく孤独なはずなのに、なぜか街の人々に溶け込んだような気になってくる。

首都の座をヘルシンキに渡してしまったが、各所に昔の繁栄を偲ばせる古い街。
北海道でいえば観光地化する前の小樽の町を歩いているような懐かしさを覚えた。

ずっと街の人と同じようにうつむきで歩き回っていると、遠い異国の地にいることを忘れ、故郷に帰ってきたような気分だった。


posted by pupupukaya at 20/02/16 | Comment(0) | 2019年冬フィンランド旅行記

2019年冬フィンランド旅行記12 再びヘルシンキまで

 ◆ UターンラッシュのIC24列車

12:33、オウル(Oulu)着。20分遅れ。
ここもホームは人、人、人で埋めつくされていた。

どうしてこんなに乗ってくるのかと調べたら、フィンランドではクリスマス休暇中は地方へ帰省する人が多いのだとか。
日本でいえば年末年始の帰省ラッシュで、今度はそのUターンラッシュというわけだった。

ただ、いくら乗ってきても3列席扱いのエクストラは隣に乗ってくることはない。
席がもったいないようだが、そういうことになっている。

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 乗客で埋め尽くされたオウル駅のホーム。

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 隣の列車はクオピオ経由ヘルシンキ行のIC70列車。

時刻表ではオウルで7分停車となっているが、大勢の乗車に手間取ったかは分からないが9分停車となり、発車は12:42となった。22分遅れ。

客が増えるたびに車掌が「ヘイヘイ」と言って検札に現れる。
フィンランド語で『hei hei』は『こんにちは』とか『やあやあ』の意味らしい。
しかし、その言い方のあまりに可愛らしいというか軽快さが可笑(おか)しく思えた。

エクストラ車もだいぶ席が埋まってきた。といっても、自分が座っている通路側の席だけはきれいに1列空いている。
やはり、空席にすることで普通席との差別化を図っているのだろう。
しかしそれは1人掛け席の場合で、2人掛け席の場合は普通車とどこが違うんだろう。

オウライネン(Oulainen)、13:27着。
時刻表では通過となっているが、しばらく停車する。向かいのホームに対向列車の乗客がいるので、交換待ちの運転停車とわかる。
ホームの発車案内に『13:30 /IC23 /Rovaniemi』と表示してあった。ヘルシンキを8:24に発車してロヴァニエミまで直通する列車だ。
こちらは通過扱いだが、向こうはこの駅にも停車することになっている。定時ならば次のユリビエスカで交換するダイヤになっている。

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 オウライネン駅でしばらく運転停車。

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 ロヴァニエミ行のIC23列車が発車する。

13:33、ロヴァニエミ行の列車が入ってきて発車するとこちらも動き出した。

次はユリビエスカ(Ylivieska)で13:50発、24分遅れ。
この駅の構内の端に、2両編成の気動車が休んでいた。
ユリビエスカからイーサルミまで154kmのローカル線があるので、その車両だろう。

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 ユリビエスカ駅で見かけた2両のローカル列車。

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 スマホアプリの速度は164km/hを示した。

コッコラ(Kokkola)14:27発、24分遅れ。
遅れ時間は、もうどうでもいいと思うけど、景色が単調なので時刻表と時計をつい見比べてしまう。

気温は高く、雨が本降りになり屋根の雪が溶けだして窓ガラスの外は滝のように水が流れ始めた。
また食堂車に行ってビールでも飲んでこようかと席を立つ。

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 雨で屋根の雪が解けた水が滝のように流れる。コッコラ駅。

食堂車に着くと、レジからデッキの階段まで続くほどの行列になっていた。テーブルも満席。
スタッフはいつの間にか2人に増えていた。
こりゃあダメだと席に戻ることにして、かわりにサービスのコーヒーを飲むことにする。

レジと反対側にもテーブルがあって、その1つは始発のロヴァニエミからずっと中国人の3人連れが占拠しているのは困ったことだ。自席があるはずなのに混んでいてもお構いなし。
大量にある大荷物を席に置いたら座る場所が無くなったというところか。

普通席を覗くと、こちらは満席のようだった。エクストラを予約していて正解だったといえる。

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 盛況の食堂車。

セイナヨキ(Seinäjoki)15:24発、32分遅れ。
今まではずっと乗ってくる人ばかりだったが、ここで初めて数人が下車した。
その空席にはまたここで乗ってきた人が座ったので、満席には変わりない。
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 日も暮れてきたセイナヨキに到着。

もうすっかり暗くなってしまった。

車内は非売品の通路側1列を除けば満席。ほとんどがフィンランド人の帰省Uターン客ということになる。
携帯電話で話す人もいないし、変な着信音もしない。皆大人しく、静かで落ち着いている。
あと、座席をリクライニングしている人も見なかった。

海外の列車(飛行機でも)に乗っていると、リクライニングシートは座るや否や、倒さなきゃ損とばかりにめい一杯倒す人が多い。後ろに人がいようがお構いなしに。
同じ北欧でも、3年前に乗った騒がしいノルウェーの列車とは大違いだった。

前のフィンランド人の男性は靴を脱いで床のカーペットに直接靴下の足を下ろして過ごしている。
そういえばこっちでは家の中では靴を脱ぐ文化だったな。

何だか日本にいるような感じがしてきた。
とにかく、この人たちの中にいるとなぜかストレスを感じないのだった。

タンペレ(Tampere)16:27発、27分遅れ。

タンペレはフィンランド第2の都市で、ムーミン美術館が有名。ほかにも観光名所が多く、日本人観光客も多そうなところ。
ホームの向こう側に立ち並ぶビルが見える。

ここでたくさん降りるかと思っていたが、若干入れ替わった程度だった。
少し違うのは、スーツ姿のビジネス客が乗って来たこと。
もうヘルシンキも近いことを思わせる。

当初は、ここで降りて1泊することも考えたが、タンペレ見物だけならばヘルシンキに2泊して日帰りで往復したほうが楽かなとも思った。ヘルシンキ〜タンペレ間の所要時間は1時間35分なので十分日帰り可能だ。

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 フィンランド第2の都市、タンペレ。

タンペレから少し都会の空気が入ってきて、あとはヘルシンキ圏内までノンストップ。
外はもう真っ暗だが、ヘルシンキ近郊の電車とすれ違うようになった。

ヘルシンキ国際空港への乗り継ぎ駅のティックリラ、ヘルシンキ市内北部のターミナル駅であるパシラと停車し、その度に車内の客も減って行った。

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 ヘルシンキ北部のターミナル、パシラに到着。

ヘルシンキ中央駅 18:03着、28分遅れ。

ロヴァニエミからの900kmをずっと走ってきたので、28分など大した遅れではない。
これで北極圏から8時間以上もかけてきた列車の旅も終わりである。

頭端式でドームに覆われたヘルシンキ中央駅のホームに降り立つと、北海道からの列車で上野駅に着いたような気分だった。

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 終点ヘルシンキ中央駅に到着。

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 ホーム端から。左がいま着いたIC24列車、右は近郊電車。


 ◆ 4日ぶりのヘルシンキとコングレッシコッティホテル

ホテルは初日に泊まったのと同じホテルをまた予約してある。
近道を歩けば10分ほどの距離。夜道なので電車に乗った方がいいのだろうが、電車を待つよりも歩いた方が早そうなので歩くことにした。

駅の東側の出口から外に出ると、駅前広場とバスターミナルになっている。
立ち並ぶビルや照明を見ると大都会に感じた。

ホテルへの近道は、ビルの裏道のような所もあるが、怖い感じはしなかった。

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  ヘルシンキ中央駅と東側の時計塔。

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 中央駅東側の駅前広場(ラウタティエントリ=Rautatientori)。

初日と同じホテルは、初日と同じようにまた真っ暗で入口が閉じられている。
インターホンを押すが反応なし。もう1度押すと、また初日とおなじように裏の方から回ってきて人が現われた。
今度はおっさんではなく若いお姉さんだった。
中に入れてくれ、エレベーターに乗せられる。これも初日と同じように4階で降りて行った。

インターホンを押すと4階の人が裏から出てきて、客と一緒に表のエレベーターに乗ってまた4階に戻る仕組みのようだ。

とにかく、5階のホテル入口へ。
今度は呼び鈴を押すとすぐにホテルの人が出てきた。

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 4日ぶりに戻ってきたコングレッシコッティホテル。

また事務所のような部屋に通されてチェックイン。
レセプションのおばちゃんがあれこれ説明する。こちらは勝手がわかっているので、ろくに話も聞かずすべて「イエス」と返事していた。
部屋はまた初日と同じだった。

荷物を下ろすと買い物に行く。
ホテルから300mほどの所にさほど大きくないがK-マーケットがある。
そこでビールとパン、ソーセージ、ミニトマト、明日の朝食などを買ってきた。

このホテルにはキッチンが付いているので、ソーセージを焼いて食べようというわけだ。

キッチンには調理道具や食器はほぼ揃っている。共用スペースなのであまり手の込んだものは作れないが、肉を焼いたりレトルトをチンするくらいでもだいぶ違う。

フライパンを借りてコンロで焼くのだが、電気コンロなので使い勝手が悪い。ロヴァニエミのホテルのキッチンも同じコンロだったが、フィンランドではガスは一般的ではないのだろうか。

DSCN2841.JPG
 ホテルのキッチン。

DSCN2831.JPG
 電気コンロでソーセージを焼く。

焼いたソーセージは持参の紙皿に乗せて、フライパンは流しで洗って拭いて戻しておいた。
シマッタ、マスタードも買えばよかったな。
テーブルの上には調味料も各種置いてあるが、チューブのわさびがあるのにマスタードは置いてなかった。

DSCN2834.JPG
 共用のテーブルと調味料。

部屋に戻って1杯始める。
オーロラも見えたし、ヘルシンキまで無事戻ってきたお祝いだ。

DSCN2845.JPG
 キッチンで焼いたソーセージで晩酌。

ヘルシンキではここで2泊することになる。
中日になる明日は、列車でヘルシンキの西にあるトゥルクという町まで日帰りで往復することになっている。
別にトゥルクに行く理由はないのだが、色々検討した結果そうなった。

この先は朝早い日は無し。夜更かししてもいいのだが、9時を過ぎると猛烈に眠くなったのでベッドに横になった。
シャワーは朝でいいや。

 12/29の旅費
費用場所ユーロ円換算
ミートボール&マッシュポテトIC24車内12.91615
カルフ3ビールIC24車内7.2901
K-マーケット(夕食、ビール4、朝食)ヘルシンキ26.333296
12/29合計 46.435,812


posted by pupupukaya at 20/02/16 | Comment(0) | 2019年冬フィンランド旅行記

2020年 日帰り旭川・男山酒蔵開放旅行記

2月9日(日)は旭川に行ってまいりました。
毎年恒例の男山第42回酒蔵開放であります。

この日は道内は今年一番の冷え込みとなって、旭川では午前7時の気温が−25.5度を記録したようである。

DSCN4554.JPG
 旭川は午前7時現在−25.5℃。

DSCN4559.JPG
 −10℃を示す札幌駅のデジタル温度計。

札幌もこの日は冷え込んで、最低気温は午前3時に−14度を記録したようである。
札幌駅にある壁面の温度計は、7時40分でも−10度を差していた。さすがに札幌でも「今朝は凍(しば)れたねえ」と口から出るほどだ。

まずは旭川へ。
今日は車ではなく、特急ライラック号の客となる。
切符は券売機で買ったSきっぷ。特急自由席の往復割引きっぷで、値段は5,550円
去年同じく買ったときは5,080円だったから随分と値上がりした。

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 6番線のスーパーとかち1号と7番線のライラック3号。

考えたらJRの特急に乗るのは、去年の男山酒蔵開放に行ったとき以来だ。
鉄道ファンとしては全く情けない限りだが、夜行列車が無くなってしまってからは、鉄道ってとても使いにくい交通機関になってしまったのは否めない。

まあ、それはともかく、せっかく久しぶりに特急に乗ったのだから、旭川までの1時間25分は楽しませてもらおう。

ライラックは6両編成だが、今は雪まつり開催中。冬の観光シーズンである。自由席は意外と席がふさがっていた。一番空いていた5号車に乗った。

発車前だが「茶志内駅のポイントが切替えができないため、茶志内駅ではいったん停車します、旭川着は遅れる見込みです」との放送があった。
んもー、しっかりしてくれよ。

それまでには直るかもしれないし、札幌駅は順調に発車する。

DSCN4570.JPG
 券売機で買った往復のSきっぷ。

スマホのアプリで速度を計ってみると最高が120km/h止まり。
かつては130km/hで走って、札幌〜旭川間を1時間20分で結んでいた。あの韋駄天ぶりは復活しないのだろうか。

岩見沢8時14分、今冬は全道的に雪が少なくて暖冬なのだが、岩見沢も雪が少ない。いつもの半分くらいしか積もっていないんじゃないかという印象だった。

札幌も1月中までは少なかったのだが、2月に入ってからドカ雪が続き、平年の積雪量を追い越してしまったほどだ。
これも札幌だけで、やはり全道的に雪は少なくなっている。

DSCN4603.JPG
 夏は田んぼが広がるが、冬は一面雪原が広がる。

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 美唄を発車したあたりの車内の様子。

スマホで美唄市の現在の気温を見ると−19.4度。そりゃポイントも凍り付くわな。
岩見沢、美唄までは順調にきて、問題の茶志内である。

駅手前で速度を落とし、普段は普通列車の待避線として使われる4番ホームへ入線した。
しばらく停まるのかなと思っていたら、またすぐに発車する。ポイントが転換できないだけで、通過する分には問題ないようだった。

DSCN4616.JPG
 茶志内駅で一旦停車。

次は砂川着。
砂川では「一部閉まらないドアがあるため、車掌が対応を行います」とホームを走ってドアへ。凍り付いて閉まらなくなったんだろう。そんなことがあって、砂川発は6分遅れの8:42発となった。

スマホで砂川の気温を見るとびっくり。なんと−23.7度
そりゃドアも凍り付くわな。
こんな過酷な中、ちゃんと運行しているだけでもありがたいことだ。

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 砂川の8時40分現在の気温。

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 石狩川の川面から湯気が立ち上る。温泉ではありませんよ。

滝川8:48発、7分遅れ。気温−23.2度
深川9:02発、7分遅れ。気温−21.9度

もう7分遅れで固定となったようだ。
札幌を発車したときは薄曇り空だったのだが、空知まで来ると快晴となった。

何か外をキラキラと舞っているような気がするのだが、あれがダイヤモンドダストなのだろうか。
カメラで写せるはずもなく、120km/hですっ飛ばす特急の窓からでは確かめようがない。

DSCN4665.JPG
 太陽がギラギラと眩しいが、気温は−20度。

納内のからのいくつも連続するトンネルを抜けると上川盆地である。

さて、旭川の気温は ↓ ↓ ↓ ↓

DSCN4687.JPG
 旭川9時18分現在−20.5度。

おめでとうございますっ (T_T)
マイナス20度台確定です。

旭川着は9:22と8分遅れ。

デッキに降りる乗客が群がるがドアが開かない。どうしたのだろうと思っていると、清掃スタッフが外からドアを蹴飛ばすと開いた。凍り付いていたのだった。

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 旭川に到着。

今日はがっちり着込んできた。去年の暮れにフィンランドでオーロラ鑑賞をしたときと同じ装備である。
これに反して地元の人たちは薄着で歩いている。同じ北海道人ながら、見ている方が寒くなりそう。

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 氷の彫刻が展示されている旭川駅前。

駅前に温度計はないかと探すが見当たらない。
マイナス20度の証拠写真が欲しいのだが。

たしか緑橋通りにあったな。それを撮ってこよう。
男山の会場へのバスは4条通りのバス停から乗ることにする。

で、緑橋通りを行くと、あった。旭川信金の温度計。

キター!!!マイナス20度!

DSCN4715.JPG
 午前9:33現在、−20℃の表示。

DSCN4719.JPG
 こちらは4条通りの朝日生命ビルの温度計。

こんなもの撮影しているのは自分だけだが、10度台ならばしょっちゅうだろうけど、20度台というのはそうそうないと思う。
珍しくて写真を取りまくった。

一応目的は果たし、道北バスの4条9丁目のバス停で待つ。

バス停にはほかに誰も待つ人はいない。
もしかして日にちを間違えた?

前面に『臨時バス』の表示を掲げた旭川電気軌道のバスが満員の客を乗せて2台通り過ぎるのを見かけた。はて、臨時バスを出すとは聞いていないが。

やがて当麻ヘルシーシャトー行きの道北バスがやってきた。客はそこそこ乗っている。日にちは間違えていないようだった。

途中のバス停からも乗って来る人が多く、着くころには結構な混みようとなった。
男山最寄りの永山2条6丁目では、ほぼ全員が下車する。

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 永山2条6丁目に到着。

DSCN4732.JPG
 冬晴れの酒蔵開放会場。

やってきました男山酒蔵開放会場。
快晴で青空が心地よい。

着くと、ちょうど1回目の鏡開きが始まるところだった。
司会は毎年恒例の川島玄起氏。

なんと今朝の旭川は今年一番のマイナス25.5度を記録しました
というと、見物客から歓声が上がる。

旭川市郊外の江丹別ではなんとマイナス34.9度を記録しました
というと、歓声のほか拍手まで沸き起こった。

ここでは何でもお祝いのネタになっているのだった (^^;

DSCN4740.JPG
 川島玄起氏の司会で鏡開きがとり行われる。

まずは男山代表取締役社長の挨拶、それから見物客の中から4人募って鏡開きとなる。

よいしょーっ!

全員掛け声を合わせて勢いよく酒の飛沫が飛ぶ。

パタパタパタパタ・・・・

全員手袋をしているので拍手はパチパチパチにはならないのだった。

DSCN4748.JPG
 全員の掛け声とともに勢いよくハンマーを振り下ろす。

ここの無料試飲の樽酒は本物で、飲むと杉の香りが鼻を通り抜ける。
お酒は『きもと純米』と男山さんもなかなか太っ腹だ。

こういうことをされると、今後はもっと贔屓にして差し上げないとなと思う。

しかし、−20℃の中で冷やされたお酒の味などわかるはずもない。
ただ水のように喉をストーンと通ってゆくのだった。

DSCN4860.JPG
 キンキンに冷えた樽酒。

続いては今朝の酒コーナーへ。
ここは今朝絞りたての酒をビンに詰めたものを試飲させてくれる。
この今朝の酒は毎日違う銘柄が出される。

聞いてみると、今日のは男山佳撰ということだった。アルコール度数は21度。
通常はこれを薄めてアルコール度数を調整し、商品として出荷する。

DSCN4752.JPG
 今朝絞りたての酒を出す今朝の酒コーナー。

DSCN4813.JPG
 お休み処に並ぶ屋台からは湯気がもうもうと。

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 今日のお休み処は満員御礼だった。

 氷点の水の如きに通る酒

う〜ん、凍れる中0度以下に冷えた酒を飲んでいてもさっぱり酔わない。
かといって調子に乗って飲んでいたら、急に酔いが回ってきて腰が抜けてしまう。
あまり飲みすぎない程度にお酒を貰ってくる。

DSCN4852.JPG
 樽酒の試飲コーナー。

樽酒試飲コーナーの隣にあるのは、かめ酒のコーナー。平安時代から室町時代にかけての酒を再現したものだという。これは酒蔵開放だけの非売品。飲むと炭酸がピリッと舌に感じるドブロク。
今年のは少々甘口なんじゃないか。もう少し発酵させたほうが良かったんじゃない。
お酒に慣れない人には飲みやすいかも。

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 どぶろくのかめ酒の試飲コーナー。

試飲コーナーは、一時期はマイぐい呑みの持参を推奨していたこともあったが、今は使い捨ての紙コップのみでの提供となっている。
『マイぐい吞みでの試飲はご遠慮願います』との張り紙もあった。
紙コップの2回使用も断っている。これはおそらく衛生上の理由からだろう。

DSCN4857.JPG
 気持ちが良いほど快晴の青空の下で飲む酒。

 飲むほどに空に吸われしみぞれ酒

なんだかアルコール分にも麻痺してしまったかのように、飲んでも酔いが回らない。
マイナス20度では酔いの感覚もなくなるのだろうか。

隣では息子に連れてきてもらったらしい老夫婦が試飲のお酒を飲んでいる。
見ていると何だかほっこりとするような風景だった。

DSCN4805.JPG
 試飲酒の中には凍ってみぞれ酒になるものもあった。

DSCN4848.JPG
 前庭の池は湯気が昇る。温泉ではありませんよ。

いつまでも飲んでいたら、途中でぶっ倒れそうだ。
12時43分発のバスを期に、切り上げることにする。
駅に着くとカメラがおかしくなっているのに気づいた。
レンズの部分が変な角度で固まっている。
それを戻そうとレンズをつかんでネジったら余計おかしくなって、元に戻らなくなってしまった。

カメラが壊れてしまった (T_T)

2017年のインド旅行以来、ずっと身体の一部でもあったカメラ。
もうダメのようだ。壊れたのか壊したのか定かではないが、新しいのを買わなければならないな。

というわけで、ここから先の画像はスマホで撮ったもの。

旭川駅からの戻りの列車は、ライラック26号
コンコースの売店で駅弁を買っておいた。
いろいろ迷ったが幕の内弁当を買う。

掛け紙は幕の内弁当だが、箱に貼ってあるシールには旭岳弁当と表示があった。
国鉄時代から続く、旭川駅のベストセラーの幕の内弁当である。

別の売店でお酒も買った。
旭川駅と特急カムイ号のイラストのカップ酒。これも旭川の地酒の高砂酒造の酒である。

つーか、まだ飲むんかい!

IMG_20200209_135626 (1).jpg
 旭川駅の駅弁とお酒。

幕の内弁当のおかずは、鮭がメインで、ザンギ、イカゲソのてんぷら、シュウマイ、タコの煮物など。
北海道の名物は一通り押さえてある。
幕の内弁当を食べるとその駅弁屋のレベルがわかるというもの。

旭川の駅弁も地味ながらがんばっている。
幕の内弁当のおかずには、北海道の名物を色々食べさせてやろうという意欲を感じる。

筆者が個人的に特筆したいのが、イカゲソの天ぷら。
あまり知られていないが、旭川の立ち食いそば屋ではゲソの天ぷらをご飯の上に乗せ、甘辛いタレをかけた『げそ丼』が隠れたB級グルメとなっている。
このゲソ天を一品加えたあたりは、大変ニクいではないか。

あとお酒も美味い。
旭川駅で駅弁を買ったら、併せて日本酒も買いたい。
飲み鉄ファンにとっては、まことに至福のランチなのであった。

IMG_20200209_135846.jpg
 げそ天も加わった旭川駅の幕の内弁当(1000円)。

あとは札幌までずっと眠っていた。
やはり試飲の酒が相当回っていたようである。

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 男山酒蔵開放で買ってきたお酒とお土産。

 日帰り旭川・男山酒蔵開放旅行の費用
費用場所値段(円)
旭川〜札幌 Sきっぷ札幌駅5,550
今朝の酒男山
1,300
日本酒で乾杯男山1,500
酒粕500g男山400
大吟醸酒まん男山700
幕の内弁当(駅弁)旭川駅1,000
国士無双カップ旭川駅275
合計 10,725

〜最後までお読みいただきありがとうございました。

posted by pupupukaya at 20/02/11 | Comment(0) | 2020年その他旅行記

2019年冬フィンランド旅行記11 IC24列車8時間の旅

 ◆ ロヴァニエミの日曜の朝

12月29日、日曜日。
4時、目覚めて窓の外を見ると吹雪模様。
真っ暗な室内には、雪明かりの光が逆に入って来る。

夏ならば早朝の散歩でもしてくるところだが、今時期は早起きするだけ損だ。
もうひと眠りしたいところだが、完全に目が覚めてしまった。

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 窓の外は吹雪きの朝。

朝食は昨日スーパーで買っておいたカップ麺とパン。
MAMAというインスタント麺はカップと袋入りのがあって、こちらではよく食べられているのか、どこのスーパーでも見かけた。
フィンランドのメーカーかと思ったが製造元をみるとタイのバンコクとなっていた。説明書きは英語のほか北欧4か国語で書かれているので北欧向けの輸出品だろう。

フタを開けると中に折り畳みのフォークが入っていた。

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 MAMAチキン味のカップ麺とパンの朝食。

カップ麺はチキン味とある通り、チキンベースで甘めの醤油味。コショウが効いている。麺はボソボソだし、日本のそれとは程遠い。パンと妙に相性が良い。まあそういう風に作られてるんだろうけど。
日本に持って帰って食べても、多分うまくないだろうな。

といっても、海外旅行をしていると麺類などが妙に恋しくなるせいか、それなりに美味く感じる。

ヨーグルトだと思って買ったカップはチョコレートのクリームみたいなものだった。ただ甘ったるく、子供向けだなこれは。

DSCN2464.JPG
 こういうのが妙に美味かったりする。

テレビをつけているが、こちらでは朝から晩まで子供向けのような番組しかやっていない。ニュースとかワイドショーのようなものはやらないんだろうか。

今日は列車でヘルシンキまで戻るのだが、ホテルは9時前にチェックアウトしても十分間に合う。
せっかく空いた時間なので、旅の記録を手帳に綴って過ごす。
こういうときノートPCでもあればいいんだろうけど、荷物が増えるのが嫌なので持ち歩かない。

テレビはずっと点けっぱなしにしていた。
8時を過ぎたら見覚えのあるアニメが。おお、ムーミンではないか。
フィンランド語なのでセリフ自体はわからないが、大体の内容は理解できる。
画が3Dっぽいので製作は新しいようだ。

日本のとはキャラの性格が違うようだ。
何が違うって、あのクールなスナフキンが、こちらではやんちゃ坊主ぷりを演じていた。逆にムーミンの方がクールだったり。
いろいろ違うもんだなとしばらく見入ってしまった。

DSCN2481.JPG
 朝のTVでやっていたムーミン。

8時50分、出発。
本館のレセプションにキーを返し、朝なのにまだ夜の道をロヴァニエミ駅へ向かって歩く。

5cmほどの新雪が積もった歩道は足跡だけが点々と続く。
歩く人も見かけず、車もたまに通るだけ。
今日は日曜日とはいえ、もう午前9時近く。町はそろそろ活動を始める時間だと思うのだが、この町はまだ眠ったように静かだ。その中、除雪車だけが忙しく動き回っていた。

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 新雪を踏みしめて駅へ向かう。


 ◆ ロヴァニエミ9:47【IC24列車】17:35 ヘルシンキ

9時過ぎに駅に着くと、ホームにヘルシンキ行IC24列車がすでに入っていた。
客車の行先表示に『HELSINKI』とあるのでこの列車で間違いない。
乗っちゃっていいんだろうか。開閉ボタンを押すとドアが開いた。乗ってもいいようだ。

座席に荷物だけ置いて、また外に出る。

客車8両編成、オール2階建て車両だ。先頭が客車に運転台がある1号車、一番後ろが電気機関車で、これが後押しする推進運転になる。

うち3号車の1階がレストランカーこと食堂車、2号車の2階席がエクストラ・クラス(Ekstra-luokassa)となっている。エクストラ・クラスとは、日本のグリーン車に当たる上等の席。

今回ロヴァニエミからヘルシンキまで押さえておいたチケットはエクストラの席。
普通席の料金に13ユーロの追加で利用できるので、長距離乗車ならばかなりお得である。

あと食堂車である3号車の2階はデュエットプラスという座席。これは片側が4人向かい合わせのテーブル付きのボックスシート、もう片側が1人掛けシートが窓側に向かって並ぶ、リゾート列車のような座席配置となっている。
こちらも追加料金で利用できる。食堂車の食事や飲み物も座席で楽しむことができるというもの。

あとは1階も2階もすべて普通車となる。

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 9時過ぎには入線していたIC24列車。

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 ヘルシンキ行は機関車が後押しする格好となる。

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 運転台のついた客車が先頭となる。

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 食堂車を含めオール2階建て車両。

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 出入口のデッキから1階席と2階席へ分かれる。

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 車端にある洗面所兼トイレ。

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 1階席の普通席。

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 エクストラ(Ekstra)クラスの仕切り。

ヘルシンキまでは、2号車2階のエクストラクラスのチケットを買っておいた。

チケットは11月2日にVR(フィンランド鉄道)の予約サイトで購入したもの。普通席の料金が68ユーロでエクストラの追加料金13ユーロの計81ユーロ(10,011円)だった。これは900kmの距離を考えると、日本JRと比べてもかなり安い。

座席のチケットを買うときに希望する席を選べるようになっているのだが、どういうわけか片側の通路側1列だけは初めから全部予約済みの赤色になっていた。
あまりに不自然だし、これはきっと3列シートなんだなと勝手に思い込み、1人掛けシートであると思われる席を予約した。

しかし乗って見ると期待に反して普通の4列シートである。

ざっと見た感じシートピッチも座席自体も階下の普通席と大差なく、13ユーロの差額の違いは何なのだろう。
客室の隅にはコーヒーポットが置いてあり、エクストラの客ならば自由に飲むことができる。
それくらいしか違いは見つからなかった。

発車まで時間があるので、車内外をあちこち見て回ってきた。
最初はどの車両も無人だったが、しだいに乗客も増えてきた。といっても各車両に数人ずつといった程度。

この車内もフリーのWi-Fiが繋がり、コンセントもある。フィンランド旅行に関しては、常時繋がってないと不安という人は別として、レンタルのWi-Fiルーターは必要ないと思う。あちこちにあるフリーの物だけで事足りてしまうのだった。

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 2号車2階席のエクストラ。普通席との違いは・・・

DSCN2513.JPG
 エクストラのリクライニングシート。

座って発車を待っていると、カップルの客が乗って来た。
これがすごい大荷物。話し声を聞かなくとも、格好ですぐに中国人とわかる。
大型スーツケースに中型のがもう1個、それにリュックを背負って手提げ袋を持っている。それが2人分である。
これらを上の荷棚に収納するわけだが、大型スーツケースだけは手元に置くわけにはいかず、客室の端っこに置くしかないようだった。

また続いて今度は女性2人連れ。これも同じように、大型・中型各スーツケース+リュック+手提げ袋
引越しか、と突っ込みたくなるほどの大荷物。

これも大型スーツケースだけはどこかに置かなければならないが、端っこのスペースは先客のがすでに置いてある。
置き場所を求めて彼女らは通路を右往左往。挙句の果てに荷棚に上げようとするも、そんなところに入るはずもなく。
結局どこかへは置いてきたようだったが。

見ていると、大型のスーツケースはそれほど重たげに運んでいるわけではないので、中身はそんなに入ってないのだろう。
バラバラの荷物を大型ケースにまとめれば楽だと思うのだが、1つにまとめるという発想はないらしい

DSCN2537.JPG
 右のスーツケースも含めこれ全部2人分の荷物。さらに超大型のが別に2個。

9:47になり、列車は音もなく静かに動き出した。

エクストラの客室も、さっきの中国人2組のほか地元人らしいひとが何人か。
がら空きのまま発車する。

がら空きなのもそのはずで、ロヴァニエミからヘルシンキまで900kmの所要時間は7時間48分。便利さでいえば夜行列車の方に軍配が上がる。
ていうか、この距離の移動ならば、常識的には飛行機ということになる。

しかし、出発の1週間ほど前にVRの予約サイトを見たら、この列車の座席はSold out(満席)となっていた。これは途中から乗ってくるということになる。

ic24traintime457.png
 IC24列車の時刻表。
(駅で配布の時刻表を切り貼りして作成)

DSCN2546.JPG
 まだ明けやらぬロヴァニエミを発車。

DSCN2585.JPG
 最高140km/h。スマホのアプリで測定。

車内放送は自動音声(男声)で、フィンランド語、スウェーデン語、英語の3つで流れる。

次のムーロラ(Muurola)を発車すると車掌が「ヘイヘイ」と言いながら検札に来る。これもQRコードを機械で読み取るだけで完了。

そろそろ次の駅かと思うころ、列車はだんだん速度を落とし、ついには停止してしまった。駅ではなく森の中といった場所。
そのままずっと動かない。15分くらいしてからまた動き出した。
駅舎にあった看板でテルボラ(Tervola)駅とわかる。ここは10:58発で19分遅れとなった。

もうだいぶ明るくなったが、相変わらず森と雪だけが延々と続く。
どんよりと重たい曇り空に白と黒だけの世界。

もう飽きてきたころ、線路が何本もある広い構内が現われた。ケミ(Kemi)駅だ。
トルニオ、コラリ、あるいは貨物専用だがスウェーデンへの路線はここから分岐する。
スウェーデンのルーレオーまでのバス路線もここから出ているので、鉄道だけではなく交通の要所でもある。

DSCN2599.JPG
 ケミ駅の広い構内。

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 木材を満載した貨物列車。

要所らしく広い構内には多くの貨車があった。このあたりでは林業が盛んなのか、伐採した木を積んだ貨物列車をよく見た。

反対側のホーム側の方に席を移してみると、ホームは大勢の人が立っていた。さすがに予約が満席だけあって大きな駅からはたくさん乗ってくる。
こちらのエクストラにも乗ってきたものの、まだ空席ばかりの状態だ。

普通の席ならば駅に着くたびに、隣に客が来て相席になったらいやだなと思うわけだが、今座っている席の通路側は最初から買うことができない席のはずで、この先も空いたままになるはずだ。

エクストラは、座席自体は普通席と変わらないが、1列を空席にすることで普通席との差別化をしているんだろうか。
列車でも飛行機でも、隣席が空席というのは居心地が良い。

DSCN2605.JPG
 乗客が溢れるケミ駅のホーム。

ケミ発は11:27、やはり19分遅れ。
次の停車駅がオウルで、ケミからの所要時間は1時間5分となっている。こういう時に食事をしてくるのが良い。

発車すると早速隣の食堂車へ行った。
レジの前には4人の客が並んでいる。店員は1人だけで、しかも販売から調理、配膳まで全部こなすのだから列はさっぱり進まず。
テーブルはいくつか空いている。サンドイッチや飲み物を買って自席へ持ち帰る人の方が多い。
酒類は食堂車から持ち出せないことになっている。そのせいか、食堂車では飲んでいる人が多い。

DSCN2622.JPG
 ケースの商品は自分で取ってレジへ。

7〜8分ほど待ってようやく自分の番が来た。
ミートボールアンドマッシュポテト(LIHAPULLAT & PERUNAMUUSI)とカルフビールを注文する。ミートボールが12.9ユーロ、ビールが7.2ユーロ、前払いのシステム。
ビールだけはすぐに渡された。料理は奥で調理して、できたら持ってきてくれるのは、他の客のを見ていてわかっている。

ビールを持って空いているテーブルに座る。

DSCN2629.JPG
 テーブルで待っていると料理は持ってきてくれる。

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 レジの行列は途切れることがない。

ビールをチビチビ飲みながら5〜6分ほど待っていると、ミートボールの皿が運ばれてきた。
思っていたより大きい。これとビールなら昼食として十分といえる。

DSCN2632.JPG
 ミートボール&マッシュポテト。小袋はドレッシング。

フィンランドに来て6日目にしてようやくフィンランドらしい料理を食べる。
ナイフとフォークは実は苦手だったりする。周りに人がいなければフォーク1本で済ますところだが、こう人が多くてはそうもいかず・・・

なんとか見よう見まねで2本を使って食べる。
ミートボールは柔らかく、肉汁も染み出してなかなか美味しい。
ブラウンソースとマッシュポテト、それに忘れてはならないのが甘酸っぱいベリーのソース。これらを絡めて食べると幸せな気分になる。口の中がくどくなったところへグイッとビールを流し込むとさっぱりする。

まあ冷凍ものをチンして皿に盛っただけの料理だろうけど、食器は使い捨てではないので、日本では過去のものとなった食堂車の雰囲気は十分に楽しめる。

何だか昼間から飲むようになっちゃったけど、食堂車の客はみんなワインやビールを飲んでいる。フィンランド人はお酒好きなのであった。

DSCN2636.JPG
 ナイフとフォークを駆使して・・・

だんだん混んできたので、食べ終わったらすぐに退散する。食器は返却場所へ自分で下げる。

それにしてもレジの行列は途切れることがない。
ただ1人の店員さんは大変なハードワークだ。休む暇もなさそうな感じだった。

席に戻る途中で、サービスのコーヒーを持ってきた。
これはGeishaチョコでもつまみながら飲むことにしよう。

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 エクストラ客室にあるサービスのコーヒー。

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 コーヒーとチョコでデザートタイム。


posted by pupupukaya at 20/02/11 | Comment(0) | 2019年冬フィンランド旅行記
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ネットに負けたツインクルプラザ
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