◆ 新しくなっていたヘルシンキ・ヴァンター空港
海外旅行終盤、大体は空港へ着けば日本に帰国したも同然なのだが、それは帰りの飛行機が日本の航空会社の場合。
今回は帰りもフィンエアーなので、ここはまだアウェーなのである。
今手にしている飛行機のeチケットはJALのものだが、乗る便はフィンエアーなのでチェックインもフィンエアーで行うことになる。
そこでフィンエアーのカウンターへ行くと、自動チェックイン機が並んでいた。
フィンエアーのチェックインコーナー。
どうもこの機械でチェックインして搭乗券を出し、機械から出てくる手荷物タグも自分で付けるようだ。
見ていると、チケットのQRコードをかざしてから操作している。
日本の国内線でもそうなってきたので、別に驚くことではないが、手にしているのは紙出力したJALのeチケット。
QRコードもないので、まず何をどうしたらいいのかわからない。
幸い近くにフィンエアーの名札を付けたスタッフがいたので聞いてみる。
「エクスキューズミー、アイハブア、ディスチケット・・・」
そのスタッフはeチケットを見ると、最初にチケットナンバーを入力すればいいと教えてくれた。
言われた通り、チケットナンバーを入力すると、チケットの情報と座席の選択画面が現れた。
何のことはない。
いやはや便利になったものだ。
座席はデフォルトで指定してあって、エコノミー前側の通路側席。
これは断然窓側希望なので、空いている列の窓側を選択した。
OKボタンを押すと次は手荷物の選択と思ったら・・
げげっ、支払い画面!?
『SEAT PRICE €34.00』
シートを選択したつもりが・・・
そういえばフィンエアーの事前座席指定って料金がかかるんだった。
チェックイン時はさすがに無料だと思っていたが、これも有料だったとは。
それにしても34ユーロって、日本円ならば5千円以上だよ。
たかが窓側に座るだけで5千円札1枚飛んでくのなら通路側でいいわ。
座席指定をキャンセルしようとしたがキャンセルできない。
操作を続けていたら、搭乗券らしきものがプリントされて出てきた。
よく見ると、『not a boarding pass』(搭乗券ではありません)と印字されている。
もう一度初めからやり直すが、座席指定の34ユーロは消されていなく、これもキャンセルできないまま同じ紙が出てきた。
成す術もなく、また別のスタッフに声をかけて出てきた2枚の無効チケットを見せると、向こうのカウンターでどうぞみたいなことを言われた。
1つだけの有人カウンターは前の客は2組だが、対応にやたらと時間がかかる。
そりゃそうで、自動チェックイン機が使えない面倒な客が有人カウンターに来るのだからしょうがない。
自分の番が来たので、JALのeチケットと無効チケットそれにパスポートを渡す。
カウンターの人はキーボードを操作し、
「シートチャージ?」
と言った。
「シートチャージ、キャンセル」
というと「オッケー」と言ってまた操作を始める。
34ユーロは無事キャンセルとなったようで、帰りの飛行機の搭乗券が無事渡されて、手荷物も預けてようやくチェックイン終了。
受け取った搭乗券を見ると、座席指定はさっき機械で指定した窓側席のままとなっていた。
これは一旦座席指定してキャンセルエラーとすれば、好きな席をタダでゲットする裏ワザ・・・?
と思いかけるが、私の場合は本当に間違っただけですから。
いや、マジで・・・(汗
出発コンコースの出発案内。
ようやく面倒な手続きから解放されたので、出発コンコースの中をぶらぶらと。
3年前の前回から比べると、全然違う空港といった印象。
リニューアル工事にしては変わりすぎている。
これは後で調べたら、いまのヘルシンキ・ヴァンター空港の旅客ターミナルは、2021年に新築・移転したものなのだそうだ。
それに伴って空港駅のホームへも新しい連絡通路とエスカレーターが新設されたとのこと。
行きも帰りも、駅からのエスカレーターがやけに新しく感じたのはそのためだった。
保安検査場入口。
出発コンコースは何か面白いものがあるわけでなく、ひと回りしたら保安検査場を通って中に入る。
検査場を出ると免税店エリアとなっていて、ここは見覚えのある場所だった。
シェンゲンエリアの免税店エリア。
このヘルシンキ空港のややこしいところは、保安検査場を出るとすぐに免税店が並んでいるということ。
もう出国したと錯覚するが、ここはまだシェンゲンエリアだということを忘れてはいけない。
まだパスポートを出していないからね。
出国イミグレーションはこの免税店エリアの一番奥にあるので、それを忘れてこの辺りで出発時間ぎりぎりまでウロウロしていると、イミグレーションが混んでいたら乗り遅れることにもなりかねないので注意。
こういった免税店も見ているだけで楽しいものだが、高級品ならばともかく、お酒なんか買っても街中のスーパーの方が安かったりするので特に買うものはない。
免税店を横目で見ながら出国イミグレーションを目指す。
シェンゲンエリアからの出国審査場。
出国審査場は2つあって、1つは有人ゲートでもう1つは自動ゲート。
前回は自動化ゲートが利用できたのだが、今回は利用できないようだ。
なぜかというと、ツアーの旗を持った日本の一行が有人ゲートの方に並んでいたから。
それほど長蛇の列というほどでもないので、こちらの列に並ぶ。
こういう所では、分かっている人の後に付いて行くのが一番安心だ。
ここまで来ると日本人が多くなった。
ヨーロッパ各地から乗り継ぎの人達だろう。
ヘルシンキ空港乗継で帰国する際も、このゲートからシェンゲンエリア出国となる。
あとは飛行機の出発時刻からして、ソウル行きの人たちも目立った。
前の緑色のパスポートの人たちは審査官にずいぶん色々聞かれているようで、こちらもちょっと身構える。
次に自分の番が来て、パスポートを差し出すと審査官は、
「コンニチハ」と言った。
スタンプを押して
「アリガトウ」
と言って返してくれた。
それだけ。
日本人は得だなと思う一瞬である。
シェンゲンエリア外の免税店エリア。
ここまで来ればもう面倒ごとはない。
あとはビールでも飲んでゆったりと待っていれば良い。
こちら側はシェンゲンエリア外。
同じように免税店が並ぶが、同じものでもこちら側の方が高い気がする。
手持ちのユーロは5ユーロ札1枚、2ユーロ硬貨1枚、1ユーロ硬貨1枚、あと20セント硬貨2枚の8.4ユーロ。
これはカフェでビールを飲むことにした。
カルフビールが1杯10.9ユーロ(約1,668円)。
ずいぶんと高いね。
でも、無事帰国できそうなのでお祝いだ。
レジで現金を7ユーロ置くと店員は足りないと言いたげにメニューの値段を指さしたが、クレジットカードを出すと分かったようで、不足分はクレジット払いとしてくれる。
残り1.4ユーロは土産代わりに持ち帰ることにした。
フィンランド最後のビール。
ヘルシンキ初日にスーパーで買ったサラミソーセージが1本余っていたので、つまみに食べてしまおう。
日本国は肉製品の持ち込みが禁止されているので、捨てるか食べるかしてしまわねばならない。
荷物の奥に忍ばせれば税関をスルー出来るのかも知れないが、どう考えてもそんなリスクを冒してまで持ち帰りたいものではない。
テーブルでしばし今日の日記を綴る。
短い旅行だったけど、ヘルシンキに着いて以来の出来事を思い出す。
また長い旅行記になるんだろうなあ・・・
夏ごろには書き終わるかなあ・・・
今からちょっとうんざりしてくる。
費目 | 場所 | 金額(ユーロ) | 円換算 | 備考 |
昼食 | マーケットスクエア | 16 | 2,453 | 鮭スープとビール |
土産物 | Kスーパーマーケット | 31.35 | 4,807 | ナプキン、チョコ、チーズ |
交通費 | ヘルシンキ駅 | 4.1 | 629 | ABCシングルチケット |
ビール | ヴァンター空港 | 10.9 | 1,679 | 7€現金払い |
合計 | 62.35 | 9,568 |
※ 7€以外はクレジットカード払い
◆ ユーラシア大陸横断の旅へ
便名 | 出発地 | 発時刻 | 到着地 | 着時刻 |
AY067 | ヘルシンキ | 17:45 | 関西空港 | 12:35(日本時間) |
大阪行きAY67便の搭乗ゲートは51B。
このゲートはコンコースからエスカレーターを下りた場所にある地上と同じ高さ。
つまり、ボーディングブリッジから搭乗するのではなく、バスゲートなのだった。
16時55分に改札が始まるが、中にまた待合所があってバスが来るまで待つことになる。
いわゆる沖止めってやつで、バスで移動して機内へはタラップの階段を登るというもの。
LCCなんかではおなじみだが、国際線ではそうそうないんじゃないかな。
やがてバスが到着して乗り込む。
バス目線から空港の中を見物出来たり、飛行機を下から見上げたりと沖止めならではの体験ができるので面白いっちゃあ面白いけど、格下の扱いを受けているようで良い気分はしない。
エアバスA350-900を下から見下ろす。
バスはタラップに横付けされて、降りてから階段をえっちらおっちらと。
荷物の多い人は大変だ。
階段を登る途中どこからか、
「だから安いんだな」
の声が聞こえてきた。
2便目のバスで着いた人たち。
結果的にタダで手に入れたも同然の指定された席に着く。
10分ほどして、2便目のバスが到着し機内にまた乗客が乗って来る。
3列席の通路側には新たな客は来なかった。
嬉しいことにこの席は貸し切り状態で行ける。
日本まで12時間50分世話になるシート。
帰りの便の搭乗率はというと、目見当で30%台といったところ。
3列席に平均1人というくらい。
3列席貸し切りは快適すぎるほど快適。
ビジネスクラスも目じゃないぞと言いたくなるほどだ。
出発時刻が過ぎても動かない。
「ただいま機内整備中です」との放送。
17時58分、飛行機は動き出して滑走路へと移動。
その間に機内放送。
「大阪までの所要時間は12時間40分を予定しております」
離陸すると、フィンランドの大地を下に見ながら飛行機は高度を上げる。
さようならヘルシンキ、さようならフィンランド。
また来る日までさようなら。
でも3度目にまた来ることはあるかな。
ヘルシンキ乗継で来ることはあるかも知れないが。
さようならフィンランド。
前列の人は水平飛行になるとCAに断わって、荷物を持って移動していった。
それ以外にも、荷物を持って席を移動する人が目立った。
これはどうやら連れの人の隣の席に移動して行ったらしい。
というのは、さっき自動チェックイン機であったように、有料の座席指定をしないと自動で席が指定されてしまうためのようだ。
だから連れと一緒になるためには、34ユーロの座席指定料が必要となることになる。
何でも商売にするのは結構なことだ。
だけどフィンエアーさん、ちょっとガメツイのではありませぬか。
エストニアのタリン上空から再び陸上。
平時ならばヘルシンキ空港を離陸するとロシアのシベリア上空を目指すが、現在はロシア上空は通過できないので飛行機は一路南へ向かう。
ヘルシンキ湾の洋上を南下し、しばらくすると対岸のエストニアの陸地が見えてきた。
バルト三国のエストニア、ラトビア、リトアニアの上空を通過、ロシアの飛び地とベラルーシを避けてポーランド上空に入る。
なかなか楽しい空の旅だ。
バルト三国はかつてはソ連の構成国だったこともあるが、今はEU加盟、NATO加盟、シェンゲン協定加盟、通貨はユーロと、紛うことなき西側国の一員だ。
こんどの海外旅行は、空路でヘルシンキ入りをして、フェリーでエストニアに渡って鉄道旅行なんてのもやってみようかな。
物価も安いだろうし。
またヘルシンキ空港の世話になるか。
東欧の西側諸国内上空を南下する(フライトマップより)。
そんな下界の景色に見入っていると、後ろのギャレーから美味しそうな匂いが漂ってくる。
そろそろ機内食の時間も近いようだ。
行きのときのメニューからして、あまり期待できるものではないのだろうが、搭乗時間の長い国際線では機内食も大きな楽しみであったりもする。
雑穀のチキンカレーとマカロニサラダ。
ポーランドに入ったところで機内食と飲み物を積んだワゴンがやって来た。
やはり1種類だけ。何も聞かれずにトレーだけ渡される。
こんどはアルミシートに包まれた熱々のホットミールがあった。
開けると、チキンカレーライス。
付け合わせは温野菜。
ライスは雑穀米のように色々な粒が混じりあって、しかも固くてルーと混ぜ合わさないとボロボロとこぼれる。
何だか素直じゃないなあ・・・
と思いつつ、これもカルチャーショックと思えば腹も立たん。
もう1つのボール箱はマカロニサラダ。デザートはチョコバー。
ドリンクは赤ワインを貰う。
この辺りから厚い雲が覆うようになって、下界は見えなくなってしまった。
まもなく就寝タイムとなる機内。
食事タイムが終わると窓のシェードを閉めさせられて、機内は暗くなる。
食ったらさっさと寝ろと言わんばかりだ。
まだ午後8時前、北緯47度のハンガリー上空はまだ明るい。
たまにこっそりシェードを上げて外を眺める
午後9時、黒海上空で日が暮れる。雲の向こうに夕焼雲が見えた。
白夜の国で三日三晩過ごし、長かった1日がようやく終わったような気分にもなる。
雲が覆う黒海上空で日が暮れる。
この辺りからだいぶ揺れるようになってきた。
そのうちに、
「この先気流の悪いところを通過します」
とアナウンスがあって、シートベルト着用サインが点灯した。
このしばらく後に、アトラクションかと思うほどの大きな揺れがやってきた。
トルクメニスタンの夜景。
揺れがおさまると、いつの間にか眠っていたようで外も真っ暗になっていた。
無人になっていた前のシートはいつの間にかフィンランド人らしい乗客が、ひじ掛けを跳ね上げて3列シートに横になっていた。
私もひじ掛けを跳ね上げて足を投げ出す。
しばらく外を眺めていたら、どこかの町の夜景が現れては流れ去って行く。
フライトマップを見ると、カスピ海は通り過ぎていて、トルクメニスタン上空らしい。
中東というか、どうもこの辺りの地理は苦手で、ニュースなんかで国の名前はよく聞くけど位置関係はいまいちよく分からない。
飛行機で通るのも初めてだし。
時おり下に流れる弱々しい街灯かりを見ていると、人々の暮らしはどんなだろうと思いを馳せる。
飛行機ながら、夜汽車の旅情。
黒海、カスピ海、カラクム砂漠上空を通過(フライトマップより)。
足を投げ出して楽な姿勢になったのに、眠気は飛んでしまった。
変な姿勢で体が痛くなると眠れるのに、楽な姿勢になると眠れなくなってしまうのはどういうわけか。
それでも、ウトウトしたり目が覚めたりの繰り返しだったようだ。
気づくと空は白んできて、地平線近くの空が赤く染まり始める。
新疆ウイグル上空で朝日を迎える。
午前1時半、日の出。
とはいってもこれはフィンランド時間なので、現地時間(新疆時間)だと4時半ということになる。
日本時間だと7時半。
国際線の機内で時刻の話をしてもあまり意味はない。そもそも時計なんてないし。
出発地と到着地の現地時間だけがすべてだ。
標高4000m級の山々が続く天山山脈。
ゴビ砂漠上空。
夜が明けて中国上空に入ってから風景は一変し、天山山脈やゴビ砂漠が眼下に現れる。
西遊記の三蔵法師一行は、ここを西へ西へと歩いたのだろうか。
そんなことに思いを馳せながら、シェードを少しだけ上げて毛布で覆った隙間から顔を出して眺める。
中国上空の山岳地帯や砂漠を東へ(フライトマップより)。
中国には行ったことはなく、今のところ行く気もないけれど、上空を通過していると中国に行ったような気分になってくる。
行きの飛行機だって北極上空を通過しただけだが、北極に行ったような気分になった。
富士山に登らなくても、新幹線の窓から富士山を眺めただけで富士山に行ったような気になるものだ。
あまり堅苦しく考えることはない。
天津上空。
5時、真っ暗だった機内に照明が灯る。
CAが朝食のワゴンを押して出てくる。
そろそろ日本の味が恋しくなるころで、いつもならばおにぎりと味噌汁が出てくるところだが、こちらはフィンエアー。
ここはまだフィンランドなので。
オムレツとフライドポテト。
今度はボール箱1個だけの配膳だった。
開けるとケチャップがかかったプレーンオムレツとサイコロ状のフライドポテト。
このあとにきっとパンが配られるんだなと思わせる中身だが、主食はポテトということなのか、これだけ。
塩味の効いたシンプルな味付けはビールのつまみを思わせる。
食べているとビールが飲みたくなってきた。
もちろんそんなものは無し。
いつもはJALかANAを利用していたので、いろいろ比較してしまうのはよろしくない。
こういうものだと思わないと、旅がつまらなくなってしまうよ。
飛行機のルートは中国から黄海に出て韓国上空を飛ぶのだが、朝鮮半島近くになると再び雲が覆ってしまい、下は見えなくなってしまった。
韓国に行ったつもりにまでは、させてもらえなかった。
2023年6月10日(土)
フィンランド時間午前6時は日本時間お昼12時。
ここからは日本時間とします。
鳥取県米子上空から日本に上陸。
12時20分、日本海から鳥取県上空に上陸。
中国山地を飛び越えて瀬戸内海へ出て、そのまま四国まで行ってしまった。
なかなか大胆なルートだ。
鳴門大橋を下に見ながら東に旋回し、関西空港を目指す。
ヘルシンキ〜大阪間のフライトルート(フライトマップより)。
着陸が近くなると、フライトマップにも全飛行ルートが表示されるようになる。
あらためて見るとすごいね。
ユーラシア大陸を横断したことになる。
距離にして1万1000km以上。
行きはベーリング海峡から北極海へ抜けるルートで、帰りはユーラシア大陸横断とルートが異なるのはどうしてかと思い、調べたらジェット気流があるからとわかった。
ジェット気流とは地球上空に吹く偏西風のうち特に強く吹いているもので、この西から東へ強く吹くジェット気流の追い風を利用することで所要時間の短縮や燃料の節約ができるわけだ。
逆に日本発の場合は逆風となるので、それを避けるために北極経由となっている。
この措置はロシア・ウクライナ戦争によるものだが、今後どうなるのかは誰にもわからない。
ロシアが白旗を上げて世界はまた元通りになるのか、冷戦時代のように世界は再び分断してしまうのか。
グローバル化が進んだ世界が、再び分断することなどあり得るのか?
うーん、無いとは断言できないね。
古今東西、人間なんて所詮その程度の存在よ・・
★ 関西空港に到着
関西空港に着陸して駐機場に泊まったのが13時15分だった。
定時刻より40分遅れての到着。
ヘルシンキ空港を出発してから13時間15分。
なかなかの乗り応えだった。
それでも疲れもストレスも少なかったのは、やはり空いていたからだろう。
これが満席の中で過ごしていたら、もうぐったりだったかも。
出国時同様に自動化された入国イミグレーションはすんなり通過。
預け荷物も無事出てきた。
税関もすんなり通過できた。
無事日本に帰ってきました。
関西国際空港に到着。
フィンランドでの3泊4日は、向こうにいるときは長かったけれど、こうして帰国すればあっという間の出来事だった。
まず帰国祝いにビールでもとイートインコーナーを覗いたが、中国人と思しき人たちで混んでいる。
さっき、バゲージクレームで香港と台北の表示がある所が人だかりがしていたので、その人たちだろう。
今度は国内線カウンターでチェックインして荷物を預けて、また保安検査場へ。
中にあるカフェでビールを飲んだ。
サッポロ生ビール1杯550円がものすごく安く思える。
ビール1杯飲んだら、どっと疲れが出てきた。
◆ 札幌まで
便名 | 出発地 | 発時刻 | 到着地 | 着時刻 |
JAL2505 | 関西空港 | 15:15 | 新千歳空港 | 17:10 |
これでフィンランド旅行は終わり・・・と言いたいけれど、今度は札幌まで帰らなくてはならない。
今は大阪にいるわけで、大阪から札幌までというのがまた大移動になる。
札幌行JL2505便の搭乗口。
大阪上空を飛ぶ。
札幌行の機内は混んでいて、狭い座席に詰め込まれたような恰好の2時間となる。
離陸してしばらくすると眼下に広がる大阪の中心部が見えたが、しばらくすると雲の中に突っ込んで、あとはずっと雲の上だった。
着陸態勢に入る前に機内アナウンスが、
「新千歳空港は小雨、気温は15℃」と伝えた。
ヘルシンキとあまり変わらないね。
札幌に着いても、今まで遠いところに行っていた実感があまり湧かなかった。
費目 | 場所 | 金額(ユーロ) | 円 | 備考 |
サッポロ生ビール | 関西空港 | - | 550 | クレジット |
新千歳空港→札幌 JR | - | 1,150 | KITACA使用 | |
合計 | - | 1,700 |
◆ おわりに
フィンランドは2回続けての旅行となるため、出発前はあまり気乗りしないというか緊張感にも欠け、正直楽しみと言えば『サンタクロースエクスプレス』の名で呼ばれる夜行寝台列車に乗車することくらい。
これといった観光地もなく、今回の旅行先は退屈になるかもと思ったくらいでした。
しかし実際行ってみると、ハプニングあり交渉ありの連続。
一番心配していたケミヤルビでの滞在も結果的に解決してしまいましたね。
現地滞在3泊4日は、今までの海外旅行では一番短い滞在でしたし、これといった観光もしていませんが、中身は濃い旅行だったように思います。
今回の旅行は、行く先々で出会ったフィンランドの人たちに助けられました。
英会話を忘れ、ただ単語とフレーズだけ並べるだけの日本人に親切に対応してくれたフィンランドの方々には本当に感謝しています。
この場を借りてお礼申し上げます。
最後の最後に、今回の旅行の総費用を公開します。
もし旅行される方がいましたら参考にどうぞ。
費目 | 円 | 摘要 |
往復航空券 | 223,530 | |
ホテル | 13,475 | ケミヤルビ1泊 |
列車・バス | 36,989 | 日本で購入 |
現地交通費 | 2,313 | ヘルシンキでの電車代 |
外貨両替 | 4,632 | 30ユーロ分 |
食費(外食) | 4,232 | 現金支払分(4,416円)は含まず |
食費(購入) | 11,740 | |
入館料 | 5,208 | |
土産 | 4,807 | |
雑費 | 5,300 | 保険、コインロッカー等 |
日本国内使用 | 3,350 | 国内移動中の交通・飲食 |
合計 | 315,576 |
3泊6日の旅で30万円を超えてしまいましたね。
飛行機代が223,530円に対し、それ以外(交通費、ホテル代、滞在費等)が92,046円となりました。
円安ユーロ高というのも滞在費の旅費の増加の一因となっています。
しかし何と言っても高いのが飛行機代。これが前回の2019年の水準だったら、総費用は20万円を切っていたでしょう。
次回以降の海外旅行は、以前のようにロシア上空ルートが復活するまでは、ヨーロッパ方面はお預けですかね。
〜それでは最後までお付き合いくださいましてありがとうございました。
また世界のどこかでお会いしましょう。