2022年名古屋・伊勢参り旅行記4

 ◆ 11月4日(金)

おはようございます。
今日は平日。文化の日と土日の飛び石連休のドサクサで休暇にしちゃったワタシです。

今日は午前中はリニア・鉄道館へ行き、午後は味噌煮込みうどんを食べてからしばらく名古屋見物。
15時頃の電車で中部空港へ。中部空港17:00発札幌行の飛行機で帰る予定です。

昨日は朝早かったけど、今日はリニア・鉄道館が10時開館なのであまり早く出発してもしょうがない。
それに朝のラッシュにぶつかるのも嫌だしね。

でも早起きしたのと、今日も良い天気なので8時半にはチェックアウトした。

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 堀川に映る納屋橋。錦橋から。

広小路通を歩いて名古屋駅へ向かう。
途中に堀川に架かる納屋橋という橋があって、名古屋にしては珍しく(?)こじんまりとした絵になる風景。

しかしこのあたりは風景に似合わず風俗街として知られ、あまり柄の良くない場所とされているらしい。
あと中日ドラゴンズがリーグ優勝したときは納屋橋から堀川に飛び込む人がたくさん出たんだとか。

しばらく堀川沿いの遊歩道を歩いて、錦通りを名古屋駅に向かって歩くと名鉄百貨店の正面に出た。
名古屋駅前は高層ビル街。
JR名古屋駅桜通口にある51階建と53階建のJRセントラルタワーズ、47階建で中部地方で一番高いというミッドランドスクエア、46階建てのJRゲートタワー、40階建てのJPタワー名古屋など40階建て以上高さ200m級の高層ビルがひしめき合って空に伸びている。

一昨日飛行機から摩天楼のように見えた名駅あたりも、こうして近くで見上げるとどれもフラットなガラス張りで直線で天に伸びる建物ばかり。
とにかくスケールが大きく、風景としても掴みどころがなくて、撮影しても1枚に収まらないあたりが北海道の風景と共通している。

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 錦通りから名鉄デパートを見る。

こんど乗る電車は9時30分発あおなみ線金城ふ頭行。
それまで名駅(めいえき)のスポット見物でもしていよう。

まずは中央コンコースの桜通口側にある金時計
名駅の待ち合わせスポットの1つ。
設置は2002年で、JRセントラルタワーズ3周年を記念して設置されたモニュメント。

さすが定番待ち合わせスポットだけあって、平日の朝からここだけ人だかりが出来ている。
休日などすごい人だかりになっていそう。

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 名駅のスポットその1、金時計。

次のスポットがナナちゃん人形
名鉄百貨店メンズ館とヤマダ電機のアーケード内にある高さ6mの巨大マネキン人形。
季節やイベントに合わせて衣装替えが行われる。

1973(昭和48)年生まれというから私らと同世代。何だか親近感が湧きますな。
ナナちゃんという名前は、設置当時は名鉄百貨店セブン館にあったから付けられたという。

そんなナナちゃんの衣装は『ラリージャパン2022』のワンピースを着ていた。
身長6mとあるから、股下も3mはありそう。
特に股下を通ってはいけないこともないようで、見ていると通行人は神社の鳥居よろしく普通に歩いていた。

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 名駅のスポットその2、身長6mのナナちゃん人形。

ナナちゃんの股下を通ると何とやらといった都市伝説もいくつかあるらしい。
しかし気になるのは・・・どうなっているんだろうな。

誰もいないスキを見計らって、こっそり見上げてみる。
そりゃあ有名なナナちゃんですからね。
安心してください、はいてま・・・・

・・・はいてませんでした


 ◆ 名古屋 → 金城ふ頭【あおなみ線】

名駅見物はこれくらいにして、リニア・鉄道館へ向かいます。
あおなみ線乗り場は本当にわかりずらい。
桜通口から行くとなると中央コンコースを太閤通口側に通り抜けて、そこからぐるっと回り込んだ太閤通南口にある。

広い名古屋駅のずっと端っこ。
賑わっていた中央コンコースと違ってここは人がまばらだった。

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 太閤通南口のあおなみ線改札口。

朝ラッシュも終わった下り電車なのでガラガラだと思っていたが、ホームは小さい子供連れの家族が多い。
小学生くらいの子供もいて、学校はどうしたんだろうと思うが今日は飛び石連休の平日。
みんな考えることは同じなのだろう。

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 あおなみ線ホームから見る新幹線。

あおなみ線の電車は家族連れの乗客で賑やかだった。

車窓は途中までは貨物列車を多く見かける。
元々この路線は名古屋港までの貨物線だったのを複線高架化して旅客線として営業を始めたもので、今でも途中の名古屋貨物ターミナル駅まではJR貨物の貨物列車が乗り入れている。

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 金城ふ頭駅に到着。

あおなみ線の運営は名古屋臨海高速鉄道で、名古屋市が筆頭株主の第三セクター鉄道。
過去に貨物線ながらJR東海の所有だったせいか、全国版のJR時刻表ではJR線と同じページに掲載されている。

車窓に名古屋港を見ながら、家族連ればかりの乗客の電車は24分で終点の金城ふ頭に到着。


 ◆ リニア・鉄道館

金城ふ頭駅の改札を出ると、今降りた人達がぞろぞろと同じ方向の通路に進んでいった。
案内看板を見るとレゴランド・ジャパンとある。
ああそうか、そういえばレゴブロックのキッズテーマパークがあったっけ。

そんな金城ふ頭駅だけど、リニア・鉄道館へ向かう人達もちらほら。
折角の平日休みを、レゴランドではなく鉄道館で過ごすなんて、なかなか渋い選択をするものだ。

とは言え、この手の施設って客は子供連ればかりというのが世界共通のようで・・・

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 金城ふ頭駅の駅前広場から見えるリニア・鉄道館。

広いエントランスの前には、どこかの小学校の社会見学なのか先生に引率された小学生の一団が。
やれやれ、少々うんざりするも中に入る。

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 ライトアップされたシンボル展示の955形試験電車と超電導リニアMLX01-1。

中は結構広く、じっくり見ていたら鉄道好きならば1日中でも過ごせそう。
とにかく、鉄道車両がいっぱい。
保存状態も良いし、車内にも入れる。
声は出さないけど、子供以上に一人はしゃぎ回ってしまいましたよ。

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 新幹線や在来線車両が並ぶ車両展示フロア。

ここのリニア・鉄道館だけで2記事は書けそうだけど、自分だけがはしゃいで書いた記事なんて読まされる方はつまらないだろうし、ネタバレになってもいけないので、館内で気に入ったものだけいくつか画像をUPします。

一番気に入ったのが食堂車が原型のまま保存・展示されていたこと。
これは東海道・山陽新幹線0系車両の食堂車

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 東海道新幹線0系36形食堂車の内部。

本州〜道内の寝台特急列車廃止で国内からは事実上消滅した食堂車。
車窓を眺めながら車内で調理した温かい料理をいただく。当時は当たり前だったことだけど、今となってはもう叶わないこと。

保存車両で往時を偲ぶしかない。
この保存車両は嬉しいことに、当時の料理を再現したレプリカも展示してあるんですねえ。

昔小学生だった頃、新幹線ではないけど特急『おおとり』の車内でカレーライスを食べたのを覚えている。
ルーは銀色の器に入ってたっけか・・・忘れた。

何気なく置かれた水の入ったコップがまたリアルさを出している。

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 0系新幹線で供されたカレーのレプリカ。

もう一つが鉄道模型のジオラマ。
名古屋駅を模した高架駅を中心に作られている。
このジオラマがまあリアルなこと。

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 名駅と高層ビル街を模した鉄道ジオラマ。

都会の町並みだけでなく、農村も精巧に作られている。
ただ模型の電車が走っているだけではなく、だんだん夕暮れになり、夜になり、また朝になるという演出もある。
また電車も、車内に模型の乗客も乗せているという徹底ぶり。

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 得意の流し撮りで100系新幹線を撮る。

ひと通り見て回って、もう1回見て回って12時過ぎ。
だいぶ入館者も増えてきたけどぜんぜん余裕の館内だった。
やっぱりこういうところは平日に来たほうがいいね。

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 リニア・鉄道館のエントランス。

再びあおなみ線に乗って名古屋駅に戻る。
今度の電車はレゴランドのラッピングトレインだった。

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 デザイントレイン(LEGOLAND Train)の車内。

金城ふ頭から名古屋に戻って、それから中部空港へのルートは地図上で完全にV字ルートとなって無駄だなあと思うが、ほかに交通機関が無いので仕方ない。
金城ふ頭から中部空港へ向かうバスもあるのだが、現在新型コロナによる需要減で運休中となっていた。

再び名古屋駅へ。
こんどは新幹線改札口の前に銀時計を見つけた。

ここも名駅の待ち合わせスポット。
名鉄、近鉄のほかデパートが並ぶ桜通口側にある金時計と違って、裏側のような感がある太閤通口側となるので金時計前ほど人は多くない。

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 名駅の待ち合わせスポットその3、銀時計。

この銀時計の設置は1988(昭和63)年と金時計より古い。
国鉄分割民営化1周年を記念してJR東海が設置したものだとか。


 ◆ 名古屋名物味噌煮込うどん

名古屋駅に戻ってきたのは中部空港に向かうためであるけど、味噌煮込みうどんを食べるためでもあった。
味噌煮込みうどんで老舗といえば山本屋本店
で、いいじゃんクーポンも使えると調べてきた。

もう1時も過ぎたし、空いているだろうと思って太閤通側地下街のエスカにある山本屋本店へ行くと、店の前は行列ができていた。
さすが有名店。
いくら名物とは言え、たかがうどんを食べるのに行列に並ぶのはいやだ。

調べたら、桜通口側のビルにも1店舗あるようだ。
結構歩くけど、そっちに行ってみる。
オフィスビルの地下が食堂街になっていて、その中に山本屋本店があった。

こちらは行列なし、空席も多数。
昼休み時間が終わったオフィス街の飲食店といった感じだった。

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 堀川ビル地下にある山本屋本店。

メニューを見るとランチタイムメニューをやっていたので、その中にあった名古屋コーチン入りというのを注文する。
待っている間に漬物が出てくる。この漬物とご飯はおかわりし放題とのこと。

名古屋に来て味噌煮込みうどんを食べたのは、もう20年も昔のことかなあ。
どこか地下にある店だったのは覚えているが、エスカの山本屋本店だったのだろうか。もう忘れた。
えらく気に入って、札幌に帰ってから自分で作って食べたりしていたものだ。

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 味噌煮込うどん名古屋コーチン入り(2,024円)。

15分くらい待ってグツグツ煮えたぎった土鍋が運ばれてきた。
穴のない土鍋の蓋は、取り皿になるというもの。

濃い赤味噌のツユに生卵が入る。
麺は普通は湯がいてから汁に入れるが、こちらのは生麺を直接赤味噌の汁で茹でるというもの。
固めのモチモチという独特の食感だ。
意外と白いご飯が合う。

名古屋コーチンは高級食材として知られるが、赤味噌ダレでドップリと煮込まれたら普通の鶏肉との違いはわからなかった。
ランチメニューで2,024円は結構いいお値段。

ご飯も漬物も平らげて、汁まで全部飲んで満腹に。

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 蓋を取り皿に使う。

2,024円は全額いいじゃんクーポンで支払う。
こんなことでもないと、うどんに2千円はちょっと・・・。

ビルの地下食堂街からは直接地下街に通じていたのでそちらから名古屋駅に戻る。

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 名古屋駅から国際センター駅まで続くユニモール。

ユニモールの柱にあるイラストのキャッチコピーにちょっと気を惹かれた。

ワタシらしく

らしく・・・。
そういえば一昨日味噌かつを食べた矢場とんがあったビルが『ラシック』という名前だったな。

東京と大阪に挟まれた名古屋。
一応三大都市圏の1つだけれど、人口は横浜に負けて、観光や知名度では札幌や福岡ほどではなく、堅実で倹約家の多い地味な名古屋。

メジャーにはなれないけれど、それなりに自分らしく・・・

なんだか『らしく』が妙に名古屋を象徴する言葉のように思えた。
こんなこと言っていたら名古屋の人は怒るかな・・・


 ◆ 名鉄名古屋 → 中部国際空港【名古屋鉄道】

再び名古屋駅に戻ってきて、今度はお土産を選ぶ。
おみやげと言っても、誰かに配るようなものではないけれど。
いいじゃんクーポンも使い切らなきゃならないし。

買ったものは八丁味噌と5個入りの青柳ういろう。
これでクーポンを使い切った。

空港に向かうにはちょっと早いけど、もう行くところもなくなったので空港へ行くことにした。
名鉄名古屋駅から中部国際空港へは特急が毎時2本、準急が毎時2本となっている。
そのほかに全車特別車のミュースカイが毎時2本あるが、こちらは新型コロナの乗客減のため運休中。

まだ時間があるので、券売機で中部空港までのミューチケットを買った。
名鉄特急の特別車も体験してみたいのと、歩き回ったので座って行きたいということもあって。

座席は号車と窓側・通路側だけ選択できるというもの。座席表からの選択はできないようだった。

改札口の上には方面別の発車案内標が並んでいて、名鉄のターミナル駅であることを思わせる。
数々並んだ行先のうち私がわかるのは豊橋、岐阜、岡崎それに中部国際空港くらいなもの。
愛知県や岐阜県の隅々に路線が伸びていることを思わせる。

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 数々の行先の電車が表示される名鉄名古屋駅の改札口。

ところが名鉄名古屋駅のホームはというと僅か4面2線。
4面のうち真ん中の島式ホーム2面は降車専用ホームなので、乗車客は実質片側1面ずつで捌いていることになる。

同じホームにいくつもの行先や種別の違う電車が次々に発着するわけだから、行先ごとに乗車位置をずらして色分けされた乗車位置に整列して乗車する方法が取られている。

今から28年前に初めてこの名鉄名古屋駅(当時は新名古屋駅)のホームの光景を見て、整然とできる行列と次から次へとやって来る多種多様な行先の電車に驚き、いつまでも眺めていたものだった。
そんなホームの光景は今も変わらず。この名鉄名古屋駅のホームが一番名古屋を感じる場所だと個人的には思う。

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 行先別に乗車口が色分けされたホーム。

この名鉄名古屋駅も2027年のリニア中央新幹線開業に合わせて現在の2線から4線に増やしホームも拡張することが計画されている。
もし計画通り実現すれば、このような忙しい名鉄名古屋駅を見るのもこれが最後になるかもしれない。

忙しい乗車ホーム見物はこれくらいにして、今度は島式ホームの方へ移動する。

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 特別車の乗客は中央の島式ホームから乗車する。

島式ホームの2・3番ホームは降車専用ホームだが、特別車の乗客は島式ホームから乗車することになる。
岐阜行きや豊橋行きの特急も特別車があるが、あちらはガラガラだった。
空港行き特急の時間が近づくと、こちらのホームも人が集まってきた。
さすがに空港へは、ゆったり座って行きたい人が多いのだろう。

15:01発中部国際空港行き特急は岐阜始発。
特別車はガラガラで、名古屋駅が実質始発駅のようにも見える。

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 2200系特別車の車内。

慌ただしく名古屋を発車する。
席は窓側席はほぼ埋まったほどの乗車率。
次の金山でも、普通車の方は大勢の乗客の姿が見えた。

35分で中部国際空港に到着。

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 中部国際空港駅から第1ターミナルへの通路。


 ◆ 中部国際空港(セントレア)

私は飛行機で名古屋へ来たのは今回が初めてだが、中部国際空港は何回か利用したことがある。
海外旅行では、2008年に初めてヨーロッパへ行ったとき、札幌から中部まで国内線で移動し、ここ中部空港から出発している。
2016年に北欧に行ったときは、帰りが中部空港着で、札幌まで国内線に乗り継いだ。
2020年の沖縄旅行では、帰りが中部空港乗り継ぎだった。

だからわりと馴染みのある空港ではあるが、乗り継ぎで通り過ぎるだけだったので、どんな空港かはあまり知らなかった。

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 ひと気が消えた国際線カウンター。

駅から空港第1ターミナルまでの通路を進むと、広いホールの出発ロビーに出る。

航空会社のカウンターが並ぶが、多くは国際線のカウンターなので無人のまま静まり返っていた。
今はコロナのために国際線は1便も飛んでいないが、11月5日からアジア方面やハワイへの一部の便が再開することになっている。

かつては国際線の客でごった返していた出発ロビーを思い出し、こんな光景も今しか見られないんじゃないかと思って国際線の方に行って見たが、全く人がいないのと妙に静かなコンコースが不気味に感じる。
国際線の保安検査場はシャッターが降りて閉鎖され、その上の電光掲示板には11月5日から再開予定の便が表示されていた。

この出発ロビーが再び賑わう日はいつかは来るのだろう。
しかしいつの日になるのかは誰にもわからない。

2020年から始まった新型コロナ禍は、当初はインフルエンザと同様に夏になれば収束すると言われていた。
ところはそうはならず、2022年の今年で3年目。
コロナが始まった当時、2年後も全員がマスクして歩いているなんて誰が想像しただろう。

だから、この先どうなるかなんて、誰にもわからない。

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 チェックインカウンター上のNINJA。

セントレアと呼ばれる中部国際空港だが、改めて見て回ると地方のイチ空港だなあという印象だった。
国際線があったときはそれなりに活気があったのだろうが、国内線というと東京便や大阪便がないのだから、あとは地方へ向かう便ばかりなのでどうしてもローカルな空港になってしまうのだろう。

新千歳空港や福岡空港が活気があるのは、利用客が破格に多い東京便、大阪便があるからで、札幌や福岡が名古屋より都会だからというわけではない。


 ◆ 名古屋 → 札幌【JAL3117便】

広い搭乗待合室は、札幌や福岡へ向かう便のゲート付近は人だかりがあるが、それ以外は無人だった。
すこし離れた売店で生ビールを買い、誰もいないテーブルで改札を待つことにした。

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 無人の搭乗待合室と生ビール。

中部空港から夜の飛行機で出発すると楽しみなのは夜景。
離陸すると、ちょうど名古屋市の上空を飛ぶので百万ドルどころか1億ドルと呼んでいいくらいの見事な夜景を見ることができる。

だけど17時発の便ではまだ日が沈みきらなくて、夕暮れの街は見えたが夜景とはならなかった。

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 夕暮れの名古屋を見下ろして。

18時30分、真っ暗な新千歳空港に着陸。
飛行機を降りると寒い。気温は5度。

名古屋に着いてから丸めてリュックの底に押し込んでいたウインドブレーカーを出して羽織る。
う〜寒い寒い。
こっちじゃもうすぐ雪だもんな。


 ◆ おわりに

というわけで、以前から行きたいと思っていた名古屋と伊勢参りの旅も終わりです。
全国旅行支援がスタートし、行先を名古屋としたのは安く行けるのであまり行く機会のない場所をということで選んだものでした。

伊勢参りも出来たし、名古屋めしを食べて、名古屋の素敵な文化(?)にも接することが出来た充実した3日間でした。
最後に名古屋で買ったお土産をUPして終わりにします。

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 名古屋のお土産。みそかつサンドは今日の夕食用。

11月4日、本日の費用
費目場所金額\備考
交通費(あおなみ線)名古屋〜金城ふ頭 往復1,020Kitaca
入場料リニア・鉄道館1,000 
食費山本屋本店名古屋駅前店0クーポン\2024使用
お土産名古屋駅125
クーポン\976使用
交通費(名鉄)名鉄名古屋→中部国際空港890Kitaca
交通費(名鉄)ミューチケット360 
食費中部国際空港619みそかつサンド
食費中部国際空港570生ビール
交通費(JR)新千歳空港→札幌1,150Kitaca
11/4、合計5,734 

最後に今回の旅行でかかった総費用です。

2022年名古屋・伊勢参り旅行 決算
費目場所金額\備考
宿泊交通費楽天トラベル30,80010/11支払
事前交通費近鉄1,040チケレス割特急券
11/2支払額 4,267 
11/3支払額 7,014 
11/4支払額 5,734 
総合計48,855 

去年京都へ2泊3日旅行したときは6万円を少し超えましたが、今回は全国旅行支援で16,000円引きになったほか、クーポン券が6,000円分ついたことから4万円台とだいぶ安く上がりました。

こうした旅行支援が今後続くかはわかりませんが、海外旅行は事実上困難となってしまった今、国内の今まで行けていなかったところや行きたかったところへ行くいい機会なのかも知れませんね。

それでは最後までお読みいただきましてありがとうございました。
そのうちまた日本のどこかでお目にかかりましょう。

〜2022年名古屋・伊勢参り旅行記 おわり  

タグ:飛行機 鉄道
posted by pupupukaya at 22/11/20 | Comment(0) | 中日本の旅行記

2022年名古屋・伊勢参り旅行記3

 ◆ 伊勢市 → 桑名【快速みえ12号】

駅前のイートインの店で伊勢うどんを食べて、再び伊勢市駅へ。
こんどは三岐鉄道北勢線に乗るために、桑名まで移動します。

着いたときは通り抜けただけだったが、今度は伊勢市駅の観察をしてみよう。

伊勢市駅はJR東海と近鉄の共同使用駅で、外宮(げくう)側はJR、反対側は近鉄の駅舎となっている。
参拝客や観光客が主に出入りするのはJR側。
改札口は2社共用で、改札内では両社の隔たりはなく、JR側1〜3番ホームと近鉄側4・5番ホームを長い跨線橋が結んでいる。

改札口横にはJRのみどりの窓口と券売機、改札口の向かいに近鉄の窓口と券売機が並んでいる。
改札口の上には発車案内があるが、ここに表示されるのはJRの列車だけ。

ここはJR東海の駅舎。名古屋方面に行く人は快速『みえ』で行ってもらいたいのだろう。
しかし近鉄に乗る客にとってはちょっと分かりにくい駅だ。

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 伊勢市駅はJRと近鉄の共同使用駅。

改札口の上に目立つのは『ICカードでJR線にはご乗車になれません』の表示。
2つも大きく掲げてあるし、発車案内標にも『ICカードは使えません』のメッセージが流れ、各列車の行ごとにも表示がある。
これは伊勢市駅を含め、JR参宮線がICカード乗車券のエリア外となっているため。

一方で近鉄はICカード乗車券が利用できる。
JR東海の発行しているTOICA(トイカ)でもJRでは使えず、近鉄では使えるというのがややこしい。

どういうことかというと、伊勢市駅の改札口にICカードをタッチすると近鉄の入場記録となり、近鉄名古屋駅では出場できるがJR名古屋駅では入場記録が無いので出場できないということ。

こんな説明でおわかりいただけましたか・・・?
とにかく、伊勢市駅からJRに乗るには必ず切符を買ってください

私は桑名まで行くので、JRの券売機で乗車券を買う。1,690円。

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 自動改札機はJR仕様と近鉄仕様の両方設置。

1番ホームで鳥羽始発の名古屋行き『みえ12号』を待つ。
近鉄ホームは複線電化で都市近郊電車の駅だったが、こちらJRの方は非電化でローカル線そのもの。
程なく入線してきた『みえ12号』はたったの2両編成だった。

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 鳥羽始発、2両編成の快速『みえ12号』。

3ドアオール転換クロスシートの車内。
伊勢市から乗車した客は1両当たり10数人ほど。
鳥羽から来た列車は空いている上にここ伊勢市で入れ替わったので、伊勢市発車時でも空席が目立った。

1号車の半室は指定席になっている。
最初知らないで指定席に座ってしまったが、気づいて自由席に移った。

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 快速『みえ』キハ75形気動車の車内は転換リクライニングシート。

『みえ』は3ドアながらも転換クロスシートが並び、特急列車並みの停車駅とスピードということもあって、乗り得の快速列車ということになっている。
だけど、行きに近鉄特急に乗っただけに遜色感は否めない。

JRと近鉄を伊勢市〜名古屋間で比較すると、

近鉄特急は6両編成で毎時2本、所要約1時間20分。
JRは2〜4両編成で毎時1本、所要約1時間30〜50分。
値段は近鉄特急が2,810円(運賃+特急料金)、JRが2,040円。

本数と所要時間と車内の快適さは近鉄が圧倒、JRは料金不要の快速なのでその分安い。
普通の旅行客ならば近鉄特急に軍配、安く行きたい人や新幹線からの乗り継ぎ客ならば通し運賃となるJRといったところだろう。

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 近鉄特急と比べるとショボい印象。

12時21分に気動車らしくエンジンを震わせて伊勢市を発車。
10分も経たずして田丸駅に停車。時刻表では通過となっているので運転停車だ。
4分ほど停車して、下り鳥羽行き2両の普通列車が到着。それから発車となる。

線路はずっと単線非電化。
車内も車窓も、とても名古屋に発着する列車とは思えない、ローカル線そのもの。

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 六軒駅で下り普通列車と交換。

松阪、津と停車すると乗って来る人がいるが降りる人もいて、鳥羽・伊勢市〜名古屋間の利用よりも地元の人の区間利用のほうが多い印象。
単線で気動車というのもあるけど、区間利用が多いのが一層ローカル線ぽく感じる。

私も桑名で降りる客だ。
区間利用だと、近鉄の料金不要電車を利用すると松阪で乗り換えとなるために時間がかかるし、特急は直通で早いが割高となり、しかも全車指定席。

JRと近鉄は競争というより、名古屋へ直通は近鉄特急、区間利用はJRと棲み分けが出来ているようだ。

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 三重県の県庁所在地、津駅は日本一短い駅名。

津からは第三セクターの伊勢鉄道線へと乗り入れる。
元々は国鉄伊勢線だったけど、国鉄再建法で第2次特定地方交通線に指定され、国鉄末期に第三セクター鉄道に転換された路線。
国鉄時代に切り離され、皮肉にも新制JR東海となってから直通の快速『みえ』が運転開始となった。

当然ながらこの区間はJRの乗車券では乗ることが出来ない。
普通乗車券だと伊勢鉄道線の運賃も含まれているが、青春18きっぷ等のフリーきっぷだと伊勢鉄道線の運賃が別途必要になる。

津を発車すると車掌が車内検札に回る。
伊勢鉄道線内は無札の客が結構いるようで、そのたびに車掌さんは車内券を発行する。
あと伊勢市駅でICカード乗車券で入場した客とか。
通路挟んだ向かいの客は、なんと近鉄の誤乗だった。

不案内な人が、あの伊勢市駅で名古屋行きの表示を見たら、そりゃこっちに乗っちゃうだろうなあ。
車掌は伊勢市〜名古屋間の車内券を発行する。
「近鉄の乗車券の払い戻しは近鉄の駅で尋ねてください」と説明していた。

とにかく『みえ』の走る区間の運賃体系はややこしい。
この伊勢鉄道線問題もあるから、快速『みえ』運行区間でのICカード導入はまだ時間がかかりそう。

伊勢鉄道線に入ると複線区間も現れ、最高速度も110km/hにアップ。
ようやく都市間快速らしくなってきた。

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 桑名駅に到着。

『みえ』は通過するが、河原田からは再びJRに戻り、ここからは関西本線を走る。
線路も電化されてようやく都市近郊路線らしくなってきた。

13:40、桑名着。
名古屋へはあと1駅、桑名からは立ち客も乗せて『みえ』は発車していった。


 ◆ 西桑名 → 阿下喜【三岐鉄道北勢線】

桑名駅は、最近完成したらしい新しい橋上駅になっていた。
ホームは近鉄とJRが隣り合わせになっているが、改札とコンコースは別々になっていて、2つの駅を自由通路で結んでいる。
三岐鉄道北勢線の西桑名駅は東口から出てバスターミナルの一角に駅舎があった。

東口側にあるのに西桑名とはまたややこしいが、これは北勢線が開業した当時は桑名駅の場所は西桑名町という町名だったということから。
その後桑名市に編入されても駅名は西桑名のままとなっている。

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 三岐鉄道北勢線の西桑名駅。

桑名駅の橋上駅舎は新しくなったが、バスターミナルの方は古いままとなっており、ここもそのうち再開発工事が始まるのだろう。
西桑名駅舎も同じくして建て替えとなるか、新しい桑名駅舎に統合となるのか。

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 西桑名駅のきっぷうりば。どことなく昭和的。

西桑名駅は鄙びた昭和チックな駅だが、自動改札機があって意外と近代的だった。
ただしICカードは非対応。

券売機で終点の阿下喜(あげき)までの乗車券を買い、改札を通る。
ホームで電車を待つ乗客は意外と多く、買い物帰りとか部活帰りの学生とか、地元の人ばかり。
鉄道ファンらしき人は、私以外いないようだった。

ホームから線路を覗き込むと、やはり線路幅は狭い。
遊園地なんかの観光鉄道の線路を思わせる。
しかし、れっきとした営業路線だ。

13:56、阿下喜始発の3両編成の電車が到着。

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 阿下喜から来て西桑名で折り返す134・135・276からなる3編成電車。

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 ナローゲージ(762mm)の線路幅。

電車は狭い線路幅に合わせて車幅も狭いが、車高は他の鉄道と同じくらいなので妙にほっそりとしている。
車体幅は2,130mmだからロングシートで向かい合わせに座ると窮屈だろう。
だけど、私は車体幅2,230mmが標準の札幌市電に慣れているせいか、さほど狭くは感じない。

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 車体幅2130mmの車内はロングシートのため狭い印象。

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 非冷房のため天井には東芝製の扇風機が下がる。

西桑名を発車すると、JRと近鉄の線路をオーバークロスして西へ向かう。
この北勢線の陸橋が、JRや近鉄の車内から見るといかにも軽便鉄道というように見えたものだ。
馬道、西別所と住宅地が続いていて、駅ごとに何人かが下車する都市近郊電車となっている。

軌間が狭いせいなのかよく揺れる。
吊り掛けモーターが「ゴ〜〜〜」と景気よく唸るが、速度は30〜40km/h止まり。
軽便鉄道というより、路面電車の専用軌道区間に似たような走行っぷり。

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 軽便鉄道並みの規格ながら、路面電車とは違い踏切は常に電車優先。

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 蓮花寺駅で西桑名行きと交換。

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 終点が近づくと軽便鉄道のような雰囲気に。

西桑名から49分で終点阿下喜へ。
無人駅だと思っていたら、意外にも駅員がいて自動改札機もあった。

北勢線の電車はワンマンカーだが、車内で運賃の収受をしていないのは、全駅に券売機と自動改札機があるからなのだった。
無人駅では遠隔操作で管理しているという。
電車の走りっぷりとは裏腹に、営業面では近代化された路線なのだった。

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 北勢線終点の阿下喜駅。


 ◆ 阿下喜 → 西桑名【三岐鉄道北勢線】

折り返しは15:01発。
わずか5分間で改札を出て、駅舎の撮影をして、切符を買ってなので忙しい。

券売機は500円玉を入れると何度も戻ってくる。
よく見たら『新500円硬貨は使用できません』と張り紙が。
駅員に言って替えてもらう。

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 阿下喜駅の改札口。各駅に自動改札機が設けられ近代化されている。

戻りの上り電車はガラガラだった。
4駅目の東員では下り電車との交換待ちのため8分停車。
ちょっとホームに出ていろいろ撮影する。

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 北勢線の鉄道むすめ『楚原れんげ』の東員駅駅名標。

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 東員駅で7分停車。阿下喜行き電車と交換。

東員からは何人か乗ってきたが、ほとんどの人が途中で下車している。
全線乗り通す人はあまりいないようだ。
西桑名〜阿下喜間20.4kmを1時間近くかけて走るのんびりした電車。
そんな電車に乗り通す客など、鉄道好きくらいなものだ。

軽便鉄道規格の電車に揺られながら、昔北海道内各所にあった殖民軌道に思いを馳せていた。
開拓地の交通の便や農作物の運搬のために道内各地に建設された軽便鉄道。
歌登町営軌道のように時刻表に掲載されていた路線もあるが、多くの路線は戦後に道路整備が進むと人知れず消えていった。

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 休日午後、のんびりとした車内。

殖民軌道は北海道の原野に細々と延びる軌道でディーゼル動車。
こちらは同じ軌間ながら電化されて重軌条化もされている都市近郊鉄道。
似て身につかない両者ではありますが。

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 西桑名駅に到着。

西桑名着15:56、桑名から名古屋へ戻れば今日の行程は終了。
桑名から名古屋へは近鉄は16:04発急行、JRは16:07発快速とある。

ここはJRの快速とした。
なぜならば、運賃が近鉄は450円、JRは350円と100円も違うのだ。
桑名〜名古屋間のJR運賃は本来ならば420円なのだが、なぜこんなに安いのかは当ブログの読者クラスの方々には説明不要でしょう・・・。


 ◆ 桑名 → 名古屋【快速5312M】

桑名駅の自由通路から線路を眺めていると、貨物列車が入ってきた。
機関車はDF200形ディーゼル機関車、レッドベアではないか。
北海道専用だと思っていたが、こんなところでも活躍していたんだね。

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 桑名駅の橋上駅から。

16:07発、名無し快速名古屋行きは亀山始発で4両編成の電車。
関西本線の名古屋口は亀山まで電化されている。

JRの本数は近鉄の比ではないが、運賃が安いこともあってかそれなりに乗車客はあるようだ。
車内に入ると、転換クロスシートの車内は空席もあるが、座ると相席になる。
車両最前部に誰もいなかったので、そこに立って前を眺めていることにした。
名古屋までならノンストップ26分だ。

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 亀山始発の4両編成快速。こちらは電車。

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 開放的なクハ312の最前部。

桑名を発車すると複線電化の線路を走る。
快速『みえ』の参宮線や紀勢線と違って、さすがに名古屋近郊路線という感じがする。
揖斐川橋梁、木曽川橋梁と長い鉄橋を渡って、名鉄電車が停車する弥富駅を通過すると単線になってしまった。

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 近鉄と対抗するも、悲しいかな関西本線は単線。

八田駅ではレッドベアが牽くタンク列車と交換のため運転停車。
関西本線の名古屋側は基本単線で、ダイヤも日中は快速毎時2本、普通毎時2本と地方都市並みと、とても名古屋都市圏の路線とは思えないほど頼りない。

これは近鉄が並行し、名古屋から桑名、四日市、津、松阪、伊勢といった主要都市も全て近鉄と競合するので、抜本的なテコ入れをしてもさほど乗客増は見込めないとのことなのだろう。

そんな単線になった関西本線が複線になったのは名古屋駅手前の、あおなみ線と合流するあたりからだった。

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 八田駅でレッドベア率いるガソリン輸送列車と交換。

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 線路が輻輳する名古屋駅。多治見行き8両編成電車とすれ違う。

16:33、名古屋到着。
当初の予定では17時半戻りのはずだったのだが、今朝の近鉄名古屋発の特急が1本早い列車に乗れたこと、伊勢神宮の参拝が早く終わったことで、1時間早く戻ることが出来た。

もうすっかり日が短くなって、午後5時をすぎれば暗くなってくる。
明るいうちに戻って来ることができたのは良かった。

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 名古屋駅に到着。

また歩いてホテルに戻る。
いいじゃんクーポン3,000円分をフロントで受け取らなければならない。

だけど、今日はもう店を探すのも面倒だし、昨日と同じく納屋橋のドン・キホーテで惣菜とビールを買ってきた。
クーポンは明日使うことにして、今日はこれでおしまい。

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 ドン・キホーテで買ってきた惣菜と『つけてみそかけてみそ』。

今日の夕食はおつとめ品の天むすとアジフライ。
つけてみそかけてみそは名古屋の人が常備していると言われる味噌ダレ。

とんかつにかけると味噌かつになるというもの。
昨日とんかつは食べたので今日はアジフライにしました。

明日は午前中は、あおなみ線に乗ってリニア・鉄道館へ。
午後は飛行機の時間までプチ・名古屋観光でもしていようか。
味噌煮込みうどんも食べたい。

そんなところでしょうか。

11月3日、本日の費用
費目場所金額\備考
交通費(近鉄)近鉄名古屋→伊勢市300特急券変更額
交通費(バス)外宮前→内宮前440Kitaca
お賽銭伊勢神宮500概算
交通費(バス)神宮会館→伊勢市駅350Kitaca
食費おみや桂500伊勢うどん
交通費(JR)伊勢市→桑名1,690 
交通費(北勢線)西桑名〜阿下喜 往復1,020 
交通費(JR)桑名→名古屋350Kitaca
食費ドン・キホーテ納屋橋店1,864夕食と翌朝食
11/3、合計7,014 



posted by pupupukaya at 22/11/19 | Comment(0) | 中日本の旅行記

2022年名古屋・伊勢参り旅行記2

 ◆ 11月3日(木)文化の日

おはようございます。
11月3日文化の日、祝日です。

今日の予定は、日本人ならば一度は行っておきたい伊勢神宮へ。
名古屋から伊勢神宮最寄りの伊勢市駅まで営業キロで106.5kmあるが、近鉄特急が毎時2本出ており所要時間は片道1時間20分程度。名古屋から伊勢参りだけなら日帰りしてこられる。

JRならば同じ区間を快速『みえ』が所要時間1時間20〜50分で結ぶ。こちらは毎時1本。
近鉄特急に乗ってみたかったのと、そっちほうが早く着くので行きは近鉄とした。

帰りはJRの快速『みえ』に乗って桑名で降り、三岐鉄道北勢線に乗ることにしている。
この鉄道は軌間(ゲージ)762mmの軽便鉄道規格の鉄道となっていて、いつか乗ってみたいと思っていた。

11/3 本日の予定
区間路線名
近鉄名古屋→伊勢市近鉄特急
伊勢神宮参拝 
伊勢市→桑名JR快速みえ
西桑名→阿下喜→西桑名北勢線往復
桑名→名古屋JRまたは近鉄

近鉄の特急は全車指定席で特急料金も必要なので、出発する前に近鉄HPの特急券のインターネット予約・発売サービスで購入しておいた。
JRと違ってこちらは完全にチケットレス。しかも事前購入だと300円引きになる。

8時10分発賢島行き特急の予約・購入をしていたのだが、今朝スマホで近鉄のHPで座席表を見てみたらほぼ満席。
隣席は辛うじて空いていたが、乗車直前の客が乗ってきて相席になるだろう。

1本前の7時50分発宇治山田行きを見たら、こっちはガラガラだった。
スマホから7時50分発の特急に変更してしまった。事前購入割引が適用されなくなって300円余計に取られてしまったが、まあ仕方がない。


 ◆ 近鉄名古屋 → 伊勢市【近鉄特急】

1本早い電車になったので、7時20分に急いでホテルを出発する。
今日分の『いいじゃんクーポン』は今朝フロントで受け取る事になっていたのだが、戻ってからでいいや。
どうせ今日1日は三重県にいるんだし。

地下鉄伏見駅近くのホテルから近鉄名古屋駅まで歩いて20分と見込んでいたが、車の少ない赤信号を失敬させてもらって歩いたら12分で着いた。

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 名駅山車と名鉄百貨店。

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 近鉄パッセの脇にひっそりとある近鉄名古屋駅入口。

近鉄名古屋駅の入口は2つの名鉄百貨店に挟まれた近鉄ビルにある。
そこから階段を下った半地下のような空間がコンコースだった。
改札口の上に『正面改札口』とあるのでここがメインのコンコースのようだが、広さといい雰囲気といい、地方の中小私鉄を思わせる。

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 近鉄名古屋駅の正面改札口コンコース。

意外とこじんまりとした駅に驚くが、コンコースには旅行鞄やスーツケースを持った人も多く、特急の始発駅を思わせる。
チケットレスの特急券は購入済みだが、乗車券は別に買わなければならない。
これはIC乗車券の利用もできるので、私はKitaca(キタカ)で改札口を通る。

改札からホームまでも、これも国鉄駅のようにくすんだ長い地下道を通って階段を下るとホームだった。
地下駅ながら4面5線の立派なターミナル駅。
特急専用の4番ホームには宇治山田行き特急が既に入線していたがドアが閉まっている。
近鉄22000系電車と呼ばれる特急型車両6両編成。

電車の編成を辿って歩いて行くとホームの先に改札口があった。
ホームは頭端式になっていて、JR名古屋駅側の改札がメインの出入り口のようだった。

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 近鉄22000系電車の宇治山田行き特急。

改札口横のファミリーマートには駅弁も並んでいた。
朝食は部屋で食べていたので、残念だが買わなかった。
知っていたら駅弁とビールで呑み鉄で行けたのになあ。
でも、伊勢市に着いたら結構歩くことになるだろうからビールもやめておいた。

やがてドアが開いたので車内に入る。
今朝座席指定をしておいた6号車の席へ。
周りに人のいない席を選択したのだが、通路を挟んだ隣に先客が・・・
相席ではないから別にいいんだけど。

他の乗客も客室の後方に片寄って乗っていて、前の方はほぼ無人。
ほかにいっぱい空いているんだからもっと離れて席を売れよと言いたくなる。

座席指定時に周りに人がいない席を予約したんだけど、乗ってみたらすぐ前とか後ろとか向かいとか、すぐ近くに客がいたは、特急の指定席あるあるですな・・・

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 ゆったりしたリクライニングシートが並ぶ22000系車内。

それはともかく、さすが私鉄有料特急。
リクライニング角も深く、足元はフットレスト付きとJRならばグリーン車並み。
シートピッチはグリーン車ほどではないが、北海道で言えばuシート並みはある。

テーブルは背面にあるが、肘掛けの中にも折りたたみテーブルが内蔵されている。
シートを向かい合わせにしたときは肘掛けのテーブルを使う仕組み。
グループ客のことも考慮した至れり尽くせりのサービスだ。
わずか1時間23分の乗車にはもったいないくらい。

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 深くリクライニングするシート。フットレストや肘掛け内蔵テーブルも装備。

そろそろ発車時刻となった頃、隣の5番ホームにメタリックレッドの車両が入線してきた。
大阪難波行き特急『ひのとり』だ。

次はあれに乗って大阪へ行ってみたい。
名古屋から大阪までは新幹線『のぞみ』ならば50分、近鉄特急ならば2時間と少々。
だけど、名古屋と大阪を掛け持ちで旅行することなんてあるかな・・・・

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 近鉄名古屋駅を発車。

発車すると地上に出る。
うおおおおお〜〜・・まぶしい・・・。

進行左側の座席の窓からは低くなった冬の太陽が容赦なく差し込んでくる。
これは失敗だった。進行右側の席にするべきだったな。

発車してから車掌がやって来るが、車内検札は無し。
全席指定だから省略しているのだろう。

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 近鉄特急のライバルは関西本線を行く快速『みえ』。

走り出すと揺れも少なく車内も静か。
近鉄の線路幅は新幹線と同じ標準軌の1435mm。
近鉄名古屋線の最高速度は120km/hだが最高速度で走っても新幹線のような乗り心地の良さ。

これはやはり標準軌だからだろうか。
狭軌のJRにはかなわない。
日本の鉄道の軌間は狭軌の1067mm(サブロク)と定めた大隈重信を恨みたくもなる。

もし標準軌で建設されていたら日本の鉄道網もぜんぜん違ったものになっていただろう。
それはそれで、のちの新幹線は生まれなかった可能性もあるが・・・

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 東側の席からは低い朝の日差しが容赦なく差し込む。

木曽川や長良川の長い鉄橋を渡ると最初の停車駅は桑名。ここから三重県になる。
桑名から乗ってくる人もいて、この6号車も2人ほど乗客が増えた。

四日市あたりでも乗って来る人もいるが、下車する人も出てきた。
名古屋から55分で三重県の県庁所在地駅の津(つ)。
ここで半分くらいの人が席を立つ。
伊勢へ行く人よりも、この時間帯は通勤特急といった利用者の方が多いようだ。
この6号車も、もう数えるほどしか乗客が残っていない。

名古屋から1時間23分で伊勢市に到着。
この列車は宇治山田行きだが、ほとんどの人は伊勢市で降りたようだ。

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 伊勢市駅に到着。

伊勢市駅は近鉄側にも改札口があるが、「伊勢神宮へおいでの方はJR側改札口をご利用ください」としきりに放送がある。
ホームの案内看板にも、伊勢神宮は階段を上がってJR側へとの表示がある。
案内に従って階段を登ると長くて狭い跨線橋が伸びていた。


 ◆ 伊勢神宮外宮参拝

階段を下るとJR伊勢市駅の1番ホームで、ホームに面した駅舎の改札口から出る格好になる。
自動改札機はJRと近鉄の共用となっている。
近鉄名古屋駅で入場したKitacaをかざすとピッと鳴って、乗車券分1,470円が引かれた。

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 伊勢参りへはJR側の改札口から出る。

JR伊勢市駅に間借りしたような格好の近鉄だが、近鉄の伊勢側のターミナル駅は次の宇治山田駅となる。
だから当初は終点の宇治山田まで乗っていこうと思っていたが、地図で見ると伊勢神宮の外宮へは伊勢市駅の方が近い。
それに、伊勢市駅から参道が伸びていて道路1本で歩いていけるので、伊勢市で下車することにしたのだった。

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 伊勢市駅のJR側駅舎。

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 伊勢市駅から伊勢神宮外宮まで延びる外宮参道。

伊勢市駅の駅前広場には鳥居が立っていて、その先が伊勢神宮の外宮参道へと続いている。
伊勢神宮は2箇所あって、外宮(げくう)と内宮(ないくう)に分かれている。
それぞれは離れているので、バス等で移動する必要がある。

まず先に向かうは外宮。
これは、伊勢参りは最初に外宮にお参りしてから内宮へ向かうのが習わしで、外宮だけとか内宮だけとか片方だけお参りするのは『片参り』と呼ばれて縁起が悪いとされているから。

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 伊勢神宮、外宮と内宮の位置(地理院地図より筆者作成)

今の特急で着いた人たちに続いて参道を外宮へと歩く。
参道らしく茶店や土産物屋が並んでいるが、まだ9時過ぎなので開店前だ。
だけど何だか寂れた感じもする。
日本人のメッカともいえるお伊勢様だけど、その門前町はいかにも地方都市といった感じなのはどうしたことか。

駅前から5分ほど歩くと外宮の入口の前に出た。

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 外宮入口の火除橋。 

朝9時半だけど、結構参拝客が多い。
入口の火除橋から、ぞろぞろと入る参拝客に続いて入る。

黒塗りのセンチュリーで正面に乗り付けて、黒い礼服姿の人たちもいたけど、一体何者?

最初は手水舎で手と口を清める。
コロナ対策で柄杓は撤去されていた。手だけ清めて進む。

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 参道にある巨大な杉。

まず最初に向かうは一番奥にある御正宮(ごしょうぐう)で、外宮の神様である豊受大御神が祀られている。

二拝二拍手一拝。

願い事は無し。
お伊勢様は日々の感謝をお祈りするところ。
願い事を叶えてくれる神様ではないのですよ。

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 御正宮となる豊受大神宮 。

御正宮をお参りしてから多賀宮(たかのみや)、土宮(つちのみや)、風宮(かぜのみや)とお参りしてきた。
だんだん人も多くなってきた。さすが伊勢神宮だなあと感心する。だけどあんまり混んでいるのも嫌だな。

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 御札やお守りの授与は神楽殿で。

9時27分に火除橋から入場して、一通りお参りして再び火除橋に戻って来たのが9時55分だった。
30分弱といったところ。急ぎ足で回ったわけでもなく、特にじっくりお参りしたわけでもなく、買い物もなければ所要時間1周30分といったところか。


 ◆ 外宮前 → 内宮前【三重交通】

外宮の正面向かいにはバスターミナルがあって、次の内宮へ行くにはここからバスが便利。
バスの時刻はこの次は10:04発と下調べしておいたが、バスターミナルには『臨時 直通 内宮前』の行き先を掲げたバスが停車していた。

「内宮行き臨時バスを運行していま〜す、内宮へはこちらのバスに乗車してください」と案内している。
何だかわからないけど、これはありがたいと乗車してしまう。
このバスもIC乗車券が使えるので、入口の読み取り機にKitacaをかざす。

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 外宮から内宮へは外宮前のバスターミナルから。

臨時便は外宮と内宮をピストン輸送しているようで、バス停前の人が乗り終わるとすぐに発車した。

路線バスだと宇治山田駅や五十鈴川駅を経由する便が多いが、このバスは内宮前へ直行し、停車停留所も猿田彦神社、神宮会館、内宮前だけとなっている。
予定外で早く着けるので、内宮の方でゆっくりできるかなと考えていると、途中で渋滞にはまった。
もしかしてこの車全部伊勢神宮に向かうのかと思ったら、道路工事の車線規制での渋滞だった。

だけどやっぱり混雑しているようで、途中の交差点では『内宮駐車場 満車』のプラカードを持った誘導員が立ち、車が内宮の方へ行かないよう誘導していた。

次の猿田彦神社は終点内宮前の1kmほど手前にあるバス停。ここで1人降りる。
ここまでの運賃は310円。
その次の神宮会館までだと350円になり、その隣の内宮前までだと440円に跳ね上がる。
わずか400mで90円も上がるのは、三重交通さんちょっとボッタクリ過ぎでないか・・・

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 内宮前のバスターミナルに到着。

それはともかく、途中渋滞にはまるも約20分で内宮前に着いた。
内宮の入口は五十鈴川(いすずがわ)に架かる宇治橋から。


 ◆ 伊勢神宮内宮参拝

宇治橋手前の鳥居前から見ると、外宮よりも内宮のこちらの方が参拝客が多い。
見た目で外宮の3倍くらいはいるだろうか。

内宮参りだけの人が多いのだろう。
いつでも来られる人はそれでも良いのだろうけど、こちらは遠方の北海道からやって来たので、作法にのっとって外宮からのお参りとした。

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 内宮の入口は宇治橋。

その参拝客に続いてぞろぞろと参道を歩く。
外宮は左側通行だったのに対し、内宮では右側通行となっている。

まず向かうは五十鈴川御手洗場(いすずがわみたらし)。
ここで川の水で手を清める。

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 五十鈴川の御手洗場。

まず最初に向かうは一番奥にある内宮の御正宮。
ここに祀られる神様は天照大御神(あまてらすおおみかみ)。

二拝二拍手一拝。

皇室の御祖神であり、日本国民の総氏神であらせられる神様。
お願いごとなど恐れ多い。
日頃の感謝と日本の平和と発展を願って神妙にお祈りする。

ていうか、後ろに順番待ちの列が出来ているので、あまり長居するわけにはいかないので・・・

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 内宮の正宮となる皇大神宮。

次に向かったのが荒祭宮(あらまつりのみや)。
ここは御正宮の別宮にあたり、天照大神の荒御魂(あらみたま)を祀る格式高い別宮になっている。

ここも順番待ちの列が出来ていて、後列の客に追われるように二拝二拍手一拝だけで出てきた。
なお、各お宮でのお賽銭はというと、小銭をポケットに入れてそこから数枚投げ込んでいた。

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 内宮の別宮となる荒祭宮。

荒祭宮から帰り道の立て札に従って歩いていると元の参道に戻ってきた。
神楽殿で御札でも買おうかと思うが、行列に並ぶ気もせずそのまま素通りしてしまった。

ここにも礼服姿でお参りの人たちを見た。
今日はなんの日?
文化の日、祝日お休みです。

考えたら文化の日は元々明治節と呼ばれ、明治天皇の誕生日の祝日だった日。
だから参拝客が多いのか。
それとも飛び石連休の初日で、しかも晴天だから多いのか。
どっちにしろ、自分もその中の1人なわけで・・・

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 三重県産清酒奉納の樽酒。

そのまま人の流れについて行くと、宇治橋を渡って外に出てしまった。
宇治橋鳥居から入場して再び宇治橋鳥居に戻ってくるまで所要35分だった。


 ◆ おはらい町、おかげ横丁

伊勢参りはこれで終わり。
宇治橋の鳥居からは内宮の門前町が続いていて、おはらい町と呼ばれている。
10時56分、昼食には早いけど、通りを歩いて伊勢うどんを食べて行こう。あと赤福も。

おはらい町通りは、時代劇を思わせる古い日本建築の店が両側に並ぶ風情ある通りだった。
大抵は近代的な建築やコンビニの看板が混じっていたりするのだが、ここのは徹底していて、このまま時代劇にでも使えそうな景観だ。

しかし、ここも人が多いこと。

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 時代劇のような内宮の参道となるおはらい町通り。

通りはごった返すと言うほどではないが、大変な賑わいだ。
歩く人が皆マスク姿ということを除いてはコロナ前に戻った感がある。

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 伊勢の町並みを再現したおかげ横丁。

風情あるおはらい町通りや伊勢の古い町並みを再現したというおかげ横丁をウロウロしていると、人の多さが嫌になってきた。
門前町を堪能したので、私はもう退散することにします。
おかげ横丁から国道23号線に抜けると神宮会館のバス停があった。


 ◆ 神宮会館 → 伊勢市駅【三重交通】

すぐに『外宮前』の行き先を表示したバスが来たのでそれに乗る。
五十鈴川駅→宇治山田駅→伊勢市駅→外宮前と経由する。
行きの臨時バスと違ってあちこち迂回するので時間はかかりそうだが、伊勢市駅に着いてくれればそれでいい。

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 バスの窓から見た近鉄宇治山田駅。

バスは宇治山田駅に寄る。
宇治山田駅は近鉄のターミナル。いかにも戦前の建築らしい3階建ての駅ビルがそびえる。
1941(昭和6)年建築の昭和モダニズムを伝える鉄筋コンクリート製の駅。
2001(平成13)年には国の登録有形文化財にもなっている。

しかし、ここで下車する人も少なく、駅の出入り口も人影が少なくて寂しい感じがした。
外宮へは伊勢市駅が近いし、内宮前からのバスも宇治山田駅へは寄らず伊勢市駅へ直行する系統もある。
近鉄特急もすべて伊勢市に停車するようになった今となっては、中途半端な場所という感じは否めない。

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 内宮前〜五十鈴川駅〜宇治山田駅〜伊勢市駅〜外宮前を結ぶバス。

11時36分、伊勢市駅まで戻ってきた。
近鉄特急で伊勢市駅に着いてから2時間20分程度しか経っていない。

この次は伊勢市12:21発快速『みえ12号』で桑名へ行き、三岐鉄道北勢線に乗ることにしている。
40分以上待ち時間があるので、その間に食事をしてこよう。

また外宮参道に行ってみるが、こちらはおはらい町と違って閑散としている。
あまり入りたいような店もなかった。


 ◆ 伊勢うどん

駅前にイートインのような小さな店を見つけ、『伊勢うどん』とあったのでそこに入る。

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 『割烹寿司 桂 外宮』のイートインコーナーとなる『おみや桂』。

カウンターでおかみさんに伊勢うどんを注文すると「伊勢うどんお願いしま〜す」と中に入っていった。
隣は割烹寿司とあって高そうな店だが、厨房は同じらしい。

10分ほど待って伊勢うどんが出てきた。
うどんに醤油をかけて食べると知っていたが、実際に食べるのは始めてだ

なるほど、太めのうどんの底に濃い色をしたタレがかかる。
このタレは底に沈んでいるので、かき混ぜてうどんに絡めて食べる。

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 おみや桂の伊勢うどん(500円)。

うどんはモチモチして柔らかく、タレも色の割に辛くはなくむしろ甘め。
老人や胃が弱っている人向けだね、これは。
でもダシも効いて美味しい。
七味をかけるとちょっとピリッとしてまたひとしお。

誰だよ、伊勢うどんはうどんに醤油かけて食う物なんて言った奴は。

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 底に溜まっているタレを絡めて食べる。

品書きを見ると、伊勢うどんは玉子入り600円、あおさ入り700円、松阪牛入り900円とある。
あとは松阪牛しぐれ巻、てこね寿司など。
お酒も出しているようだ。

うどん専門店ではないけれど、そんなに時間もないし伊勢うどんを食べられたことに満足する。
また伊勢市駅に戻ります。


posted by pupupukaya at 22/11/12 | Comment(0) | 中日本の旅行記

2022年名古屋・伊勢参り旅行記1

全国旅行支援が10月11日からスタートしました。

一昨年(2020年)はGoToトラベルというのがあって、それで沖縄の石垣島まで行ってきました。
しかし、新型コロナの流行で中止に。
都道府県単位での旅行支援キャンペーン、いわゆる県民割はちょこちょこやっていましたが、対象者は近隣の都道府県に限られるものでした。

今回の全国旅行支援とはその県民割の対象者を全国に拡げたというものです。
割引額は40%で1泊あたり上限が宿泊だけが5,000円、交通費込みが8,000円というもの。
国が用意した予算を都道府県が宿泊施設や旅行会社、予約サイトに分配するという仕組みで、各社に割り当てられた予算が上限に達したら完売として終了となります。

国内もいろいろ行きたいところがありますし、こういうときに行っておくのが良い。
日程は11月2日から4日までの2泊3日としました。
文化の日の飛び石連休のドサクサで休暇を取ってしまおうというもの。

行き先は名古屋としました。
札幌(新千歳空港)から名古屋(中部国際空港)までは往復JAL、名古屋市内中心部のビジネスホテルに2泊で30,800円。
それに地域クーポンが1泊3,000円分、今回は2泊なので6,000円分渡されるので、実質24,800円で行けることになります。

これは今行かないでいつ行くんだって感じ。
こういうときの行動は早く、開始日の10月11日には予約してしまいました。
果たせるかな、数日後には全国旅行支援は売り切れとのニュースが。

とりあえず押さえておいた飛行機と2泊3日のホテルですが、中日になる文化の日は名古屋から日帰りで三重県の伊勢神宮へ行くことにしました。
最終日は夕刻の飛行機なので、リニア・鉄道館へ。
伊勢参りもリニア・鉄道館も前々から行きたいと思っていたもの。ちょうどいい機会でもありました。

以上前置きが長くなりましたが、ここから旅行記となります。


 ◆ 札幌 → 名古屋【JAL3106便】

11月2日平日、朝ラッシュも終わりかけた札幌駅へ。
9:00発の快速エアポート90号で新千歳空港に向かう。
混んでいるかと思ったが、意外にも座って行くことが出来た。

それでも終点の新千歳空港まで満席に近く、去年あたりはガラガラで走っていて減便もされていた快速エアポートも、ようやく1hあたり5本体制の本領発揮といったところ。

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 イランカラプテ像が見守る札幌駅西改札口から出発。

新千歳空港は去年の京都旅行以来。
あのときは帰りだけ飛行機だったので、新千歳空港から飛行機にのるのは一昨年の沖縄旅行以来となるから、出発ロビーに来るのはずいぶん久しぶりな感じがした。

保安検査場の前には修学旅行らしい一団が並んでいる。
人の少ないうちに中に入ってしまおう。

飛行機のチケットはA4の紙1枚。
スマホに表示させれば印刷する必要はないけど、スマホから機械に読み取らせるのはコツがいるようなので今回は印刷してきた。
荷物はリュック1個にまとめてきた。預け荷物もなし。
そのまま保安検査場の入り口にある読み取り機にバーコードをかざすだけ。

昔は飛行機に乗るには航空会社の営業所か旅行代理店に出向いてチケットを買い、それを空港のカウンターでチェックインして搭乗券を発券してから保安検査場に行っていたものが、今やチケットレス。

予約も支払いも席の指定もすべてパソコンやスマホで完結する。
発行されるバーコードさえあれば、直接保安検査場に行けばOK。
本当に便利になったものだ。

これに比べて鉄道のJR各社というと、ネットで買っても未だに乗車前にみどりの窓口に出向いて紙チケット(しかも未だに磁気券)を発券しなければ乗ないという前時代的なことをやっている。

ぜひJR各社は飛行機を見習っていただきたいものだ。
ぜひJR各社は飛行機を見習っていただきたいものだ。

このブログでは2回でも3回でも言いますよ

不便な紙のチケットなどあと10年もすればなくなっている物の1つだろう。

なんだって?
お年寄りガ〜?

頼むからそういう意味不明の呪文のような言葉はやめてください・・・。

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 名古屋行きJAL3106便の搭乗口。

飛行機に乗る前はワクワクする。
列車に乗る前もワクワクするけど、あれとは別のプレシャスなワクワク感。
これが海外旅行ならばワクワク感も倍増だけど、そちらはまだしばらくはおあずけとなりそう。

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 小型機のボーイング737-800。

14番搭乗口から伸びるボーディングブリッジの先は、小さい飛行機がちょこんと停まっていた。
165人乗りボーイング737-800。
隣の東京(羽田)行きは大型の312人乗りで、比べると大人と子どものよう。

10時15分ごろから優先改札が始まり、そのあとに一般の改札をグループごとの順番に行うのだが、その分け方が以前は後方列と前方列に分けていたのが今日のは窓側とそれ以外の分け方になっていた。
飛行機の乗り方もいろいろと変わるものだ。
搭乗口前の、あの意味のない行列も今日は見なかった。

ボーディングブリッジは大型機の高さに合わせてできているらしく、急坂となった通路を通って機内へ。
今日の座席は普通席の一番後ろ窓側になる39K席。
窓側希望だと、翼の上以外ではここしか空いていなかった。
飛行機に乗ると色んな席に当たるけど(多くは自分で選んでいるんだけど)、果たして当たり席かはずれ席か。

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 右側最後部のK(窓側)・H(通路側)席。

39K席は一応窓側だけど、3列で並んでいる座席がここだけ2席になっていて、なぜか通路側に寄せているので窓側がぽっかりと1席分の空間となっている。
この空間をどう感じるかで当たり席とはずれ席の評価が違ってきそう。

単純に窓の外が見たいのであればハズレだなあ。
窓が遠い。
隣がカベじゃないのでゆったりとはできるけど、荷物が置けるわけでもないので完全なデッドスペース。
何でこうなっちゃったんだろう。
後ろに客がいないのでリクライニングし放題かと思いきや、後ろの機械に当たって背もたれはほとんど倒れなかった。

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 壁側に空間があるので窓が遠い。

程なく隣にも客が来る。
機内はほぼ満席の模様。
飛び石連休だからなのか、子供連れが多い。あと若い人。

離陸すると右前方に支笏湖が見えた。その向こうに小さく羊蹄山も見える。
今日は全国的に晴れのようなので、ずっと外界の景色が楽しめそうだ。

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 苫小牧市の3000m上空から見る支笏湖。

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 津軽半島の8500m上空から見る本州側竜飛岬と北海道側白神岬。

新千歳空港を飛び立った飛行機は函館に向かい、その後は日本海の洋上へ出る。
右側の窓からはしばらく海しか見えないので、この間に機内誌を読んだりする。

30分ほどすると佐渡島が見えてきて、新潟の上空あたりからまた内陸へ。
山頂が白くなった北アルプスの山々を見ながら名古屋へと向かう。

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 北アルプスの穂高や立山の山頂はすでに白くなっていた。

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 標高3,067mの御嶽山も雪化粧。

山が終わって平野に出ると、遠くに名古屋の摩天楼が見えた。
濃尾平野が一望できるほどの澄んだ空気。
窓が遠いこの39K席はつくづく残念。右腕を伸ばしてカメラだけ窓に当ててバシャバシャと撮影する。

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 セントレア(中部国際空港)が見えてきた。

12時17分、中部国際空港の駐機場に到着。
定刻は12:25着なので8分ほど早着ということになる。
一番後ろの座席なので、降りるのも一番最後ということになる。

前列の客は子供連れの家族。
聞こえてくる話では、ジブリパークへ行くらしい。
昨日オープンしたばかりの施設で、チケットが取れないなんて話も聞いていたから運良く当たったのだろう。


 ◆ 中部国際空港→名鉄名古屋【名古屋鉄道】

しばらくじっと待っていると、ようやく通路の列が動き出した。
飛行機の外に出たのは12時25分、着いてから一番最後に飛行機から降りるまで7〜8分といったところだ。

預け荷物は無いので手荷物受け取り場はスルー。
到着ロビーに出て、案内板の電車とある方に歩いて行くと中部国際空港駅のコンコースに出た。
12時29分。

12:47発、岐阜行き特急に乗る予定にしていたが、余裕で間に合った。

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 名古屋鉄道の中部国際空港駅。

本来ならば47分発の特急の1本前に37分発の特急『ミュースカイ』があるのだが、こちらは新型コロナの乗客減から11月18日まで運休中とあった。

持ってきたKitaca(キタカ)で改札口を通る。
Kitacaは北海道内にいるときはほとんど使うことはないが、こうして旅行に出たときは交通系ICカードを採用している乗り物ならば全国で使えるので便利だ。

Kitacaに限らず、全国共通のICカードは旅行に出るときは忘れずに持っていきたいもの。
現金いらず小銭いらず、いやはや本当に便利になったものだ。

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 名鉄2300系電車の特急。

ホームは全体がぐるりとガラスの壁で囲まれているのでホームドアかと思ったが違った。
ホーム側へは自由に出入りできるので、ホーム中央にある広大な待合室のような格好になっている変わった構造。
寒い北海道こそ、こういう構造になっていればいいのになと思った。

ホームで待っていると電車が入ってきた。
改札口側の2両が2ドアの特別車、反対側の4両が普通車の6両編成。
特別車はリクライニングシートが並んで、全席指定席となっている。
こちらは自由席の普通車。

この普通車は変わった構造になっていて、中央のドアを挟んで半分が転換クロスシート、もう半分がロングシートとなっている。

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 2300系電車の車内。

発車前に車内にミュージックが流れる。
なんだか名古屋らしいなと思う。
なんでミュージックが流れると名古屋らしいのか説明は出来ないけど。
どこか感覚的なもので・・・

発車するとセントレア大橋と並行して海を渡る。
どこからか聞き覚えのある音が聞こえてきた。

 ♪ ど〜け〜よ〜ど〜け〜よ〜・・・

おお、名鉄のミュージックホーン、通称『どけよホーン』ではないか。
橋を渡るあいだ中、ずっと鳴らしていた。

新しい空港線は、常滑からは在来の常滑線へと進む。
瓦屋根の家々、線路っぷちギリギリまで家が建て込んでいる。
北海道とはだいぶ違うな。

私は北海道生まれで北海道育ちなので、本州の特に東京より西の地方へ行くと町並みが外国に行ったのと同じように珍しく感じる。
電車の窓から外を眺めていると、遠い異国の地にでも来たのと同じ気持ちになった。
海外旅行はまだまだ先のことになりそうだけど、今のうちにこうして国内旅行に精を出すのも悪くないね。

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 名鉄名古屋駅に到着。

中部国際空港から37分で名鉄名古屋駅に到着。
昔は『新名古屋』という駅だったが、いつの頃からか『名鉄名古屋』に変わっていた。

駅名標や時刻表では名鉄名古屋だが、車内放送では一貫して『名古屋』と呼んでいた。

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 JRセントラルタワーズがそびえる名古屋駅。

さて名古屋にやってきました。
名古屋は前回来たのは2005年だから17年ぶりだ。
来たと言ってもあのときは青春18きっぷ旅行で途中下車して滞在時間わずか48分。
駅近くのレストランであんかけスパゲティを食べただけだった。
当時は愛・地球博をやっていたっけなあ。

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 大名古屋ビルヂングは新しくなっていた。

駅前にある大名古屋ビルヂングも建て替えられて高層ビルになっていた。
どれもこれもでかいこと。
撮影しても1枚には収まらないよ。


 ◆ ダイワロイネットホテル名古屋伏見

名古屋で2泊するホテルは地下鉄東山線の伏見駅近く。
名古屋駅からだと1駅だけど、歩くと20分くらい。
名駅と栄のほぼ中間で、地図上だけで見れば中途半端な場所という感じは否めない。

本当は駅近くのホテルがよかったんだけど、まともなホテルでは一番安かったからということもあるが、ホテルを予約した時点では名古屋のどこに行くかまだ決めてなかったので仕方ない。

ホテルに向かって歩いていると、納屋橋のたもとにあるビルにドン・キホーテの看板を見つけた。
旅行する前にいろいろ下調べはしているが、ホテル近くにスーパーでもないかとグーグルマップで探していたが、見つけられずにいた。
部屋で飲むお酒などはコンビニで買うしかないと思っていたので、これはありがたい。

ドン・キホーテに寄ってお酒とつまみ、それに明日の朝食などを買う。

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 ホテルがある御園通り。

2泊するホテルはダイワロイネットホテル名古屋伏見。
部屋はスタンダードダブル。
部屋もバスルームも余裕のある広さ。
これなら3泊しても良かったな。

国旅行支援で1日あたり8,000円割引ならば、3泊したほうが安かったんじゃないか。
今さらどうにもならないけど。
何せ、この旅行を予約したときは急だったんでね。

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 スタンダードダブルの部屋。

で、チェックインしたときに渡されたのが『いいじゃんクーポン』。

愛知県でやっている県民割『いいじゃん、あいち旅キャンペーン』利用で受け取れるクーポン券。
有効期間は発行日とその翌日のみ。連泊なので6,000円分発行されるのかと思ったら、渡されたのは3,000円分だけ。
明日の分は明日渡しますとのことだった。

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 1泊ごとに渡されるいいじゃんクーポン。

利用店でバーコードを読み取って、使った額だけ減算される仕組み。
どうみん割やGoToトラベルのときは金券で渡されたけど、あれはお釣りの出ないように使わなければならないのに対し、こちらは電子マネーの感覚で使える。


 ◆ 名古屋城と久屋大通へ

時刻は14時半。
さっそく名古屋観光とクーポンを使うために出かける。

札幌を出発したときはウインドブレーカーを羽織ってきたけど、駅からホテルまで歩くと暑かったので脱いで行く。
まず向かうは名古屋城。

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 名城線市役所駅。

伏見駅から地下鉄東山線に乗り、栄で名城線に乗り換えて市役所駅で降りる。
名古屋城と表示のある出口から地上に出ると金シャチ横丁という通りになっていて、名古屋グルメの店が並んでいた。

歩いていると細かい虫がワンワンと舞っている。

雪虫じゃないか、これは。

北海道では今時期大発生して悩ませられる細かい虫。
調べたら北海道いだけでなく本州全域に生息している虫のようで、こちらではワタムシと呼ぶんだとか。

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 名古屋城の東門。

着きました、東門の入場券売り場。
窓口でいいじゃんチケットを見せて「使えますか?」と聞くと使えるとのこと。
端末を出してきてバーコードを読み取ると入場料の500円分が減算となった。

立て看板を見ると、耐震性が低いため天守閣には入れませんとあった。
わざわざ遠くからやって来たのにこれかよ。

尾張徳川家の居城としてあった天守閣は1945(昭和20)年の空襲で失い、今の天守閣は1959(昭和34)年に鉄筋コンクリート製として復元したもの。
早く耐震工事をすればいいのだけれど、同じくして木造建築で復元するという話も持ち上がりるも、それはそれで問題だということになって暗礁に乗り上げているらしい。

観光客が天守閣に入れるようになるのは、まだまだ先のようだ。

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 本丸から見る天守閣。

中の門を通って出た広場から天守閣が見えた。
ああ、これが名古屋城か。
金のシャチホコが見える。
なかなか立派なものだ。

しかし冬の低い日差しで、見事にカメラ泣かせの逆光。
反対側に回れば順光となるはずなので、反対側へ。

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 本丸の反対側から見る天守閣。

本丸を囲むお堀は空堀になっていて、空堀の底から積み上げた石垣がそびえ立つ。
その上に天守閣が乗って、なんだか天空の城というかバベルの塔というか異様な姿にも見える。
これもまた1枚に収めるのが難しい。

道なりに歩いていたら、また元の東門まで戻ってしまった。
入場料500円払って、外から天守閣を見るだけとは損した気分だが、これとてクーポン使用で実質タダ。
城内はもっと見るものがたくさんあるのだろうけど、戻るのも面倒なので出ることにした。

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 地下鉄市役所駅まで飲食店が並ぶ金シャチ横丁。

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 名城金鯱水。

また金シャチ横丁を歩いて市役所駅へ。
今度は地下鉄には乗らずに歩いて栄へ向かう。

名古屋の2大繁華街は名駅と栄。
JR、名鉄、近鉄と主要な鉄道のターミナルとなっている名駅。
古くから商業施設が集まる栄。
なんとなく札幌の札駅と大通の関係にも似ている。

名古屋城に続いて名古屋の名スポットといえば久屋大通公園とテレビ塔。
私が住む札幌にも大通公園があり、同じようにテレビ塔があるので、どっちかが真似たとかいう話がでることもあるけど、これはたまたまということらしい。

元々江戸時代から碁盤の目の区割りとなっていた名古屋の町。
明治になってアメリカや京都を真似て碁盤の目の町を建造した札幌。

明治の建造時から火防線として幅100mの公園として整備した札幌。
戦災復興の都市計画で防火と避難場所を兼ねて100m道路として整備した名古屋。

戦後始まったテレビ放送のためにテレビの電波塔を建てる必要が生じ、タワーが建てられたのがそれぞれの大通公園だった。

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 霧と水路とテレビ塔。

テレビ塔を見上げる場所に水路があって、そこにタワーが逆さに映るという趣向になっていた。
見ていると水路の両脇から霧が吹き出てくる仕掛けになっていて面白い。


 ◆ 味噌かつを食べに

名古屋に来たら、まずは味噌かつを食べようと思っていた。
とんかつにソースではなく味噌ダレをかけるというもので、数ある名古屋めしの筆頭格ではなかろうか。

味噌かつを出している店は数多くあるが、今日は矢場とんへ行くことにした。
名古屋の有名店だし、何と言ってもいいじゃんクーポンが使えるので。
このクーポン、使える店が限られているので、事前に調べておく必要がある。

ここから一番近い矢場とんはラシックの7階にある店。
地下から行こうと地下街へ。
久屋大通公園の地下は地下街が伸びている。

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 久屋大通公園地下に伸びる地下街。

こっちという方向に歩いていたら反対の方向へ行っていた。
また戻って三越の中から地上に出る。

ラシックのある場所は久屋大通に面した三越と松坂屋の並びにあるので地下街と直結してると思っていたんだけど、その手前で地下街は終わりだったんだね。
札幌の感覚で歩いているとどうも間違える。

でラシックを見つけてエスカレーターで7階へ。
あったあった。
時間もまだ4時半過ぎとあって、店内はガラガラ。

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 ラシックの7Fにある矢場とん。

ケースのサンプルにある価格を見たら、結構ないいお値段だね。
最近は旅行時くらいしか外食することがないので、諸物価値上がりの候こんなものなのか分からないけど、クーポンの残額が2,500円あるので入ることにする。

メニューを見ると、極上リブ鉄板とんかつ定食というのが一押しのようなのでこれにした。
それに生ビール。

「味噌をかけるときに跳ねますので」と紙エプロンが渡される。
10分ほどして鉄板に千切りキャベツを下にしたとんかつが運ばれてきた。
「今味噌をおかけします」

店員が味噌ダレをかけると熱した鉄板からジャーっとすごい音と蒸気が上がる。
ビジュアル的には面白いけど、普通の味噌かつで良かったな・・・

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 極上リブ鉄板とんかつ定食(1,900円)、生中(700円)。

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 味噌かつを拡大。

味噌ダレは結構甘め。
ダシと赤味噌の風味が効いた意外とあっさりめのタレ。
脂身がたっぷりある肉厚のとんかつだが、意外とあっさりといただけた。

ずっと歩いてきたからビールが旨い。
ビールのつまみにするなら、定食でなくて単品もあるようだ。

はあ〜食った食った。
食べ終わる頃には店内の客も増えていて、テーブルも結構埋まっていた。
昼食を抜いて、早い時間に来て良かったようだ。

お勘定はビール込みで2,600円。
クーポン残高2,500円を使ったので、実質100円だ。

すっかり日が暮れた久屋大通公園を見て、ホテルに戻る。

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 久屋大通公園の夜景。

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 広小路のイルミネーション。

地下鉄はやめて広小路通を歩く。
通りを歩く人は退勤のビジネスマンが多い。
そういえば今日は平日だったと思い出した。

明日は朝の近鉄特急で伊勢神宮へ日帰りで行くことになっている。
今日はホテルの部屋で一杯やって早く寝ることにします。

11月2日、本日の費用
費目場所金額\備考
交通費札幌→新千歳空港1,150Kitaca
交通費中部国際空港→名鉄名古屋890Kitaca
食費ドン・キホーテ納屋橋店1,917お酒と朝食
交通費伏見→市役所210Kitaca
入場料名古屋城0クーポン500使用
食費矢場とん栄ラシック店100クーポン2500使用
食費ファミリーマート308晩酌のつまみ
11/2、合計4,267 



タグ:飛行機
posted by pupupukaya at 22/11/06 | Comment(0) | 中日本の旅行記
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