2025年富山旅行記6 最終日、富山市内電車

おはようございます。
富山駅前のホテルから。
カーテンを開けて外を見ると雨。

旅行先で雨に当たると、ちょっとがっかりします。
でも今日が旅行最終日だったのは不幸中の幸いといったところ。

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 軽食ながら富山ならではの物が並ぶ朝食会場。

8時過ぎにホテルをチェックアウトします。

今日は特に何時何分の電車に乗るという予定はないので、もっとゆっくりしようかとも思いましたが、あまり長居したい部屋でもないのでね。
残り少なくなった時間は、1分1秒でも観光に充てたいところです。


 ◆ 富山駅 → 南富山駅前【富山市内電車】

今日は、札幌に帰る日。
富山駅前発11時50分発のバスで富山空港へ向かうことになっています。

外に出ると地面は濡れているが、雨は上がっていたのは助かりました。
旅行中に雨に降られたという経験があまりないから、傘はいいやと持ってきていなかったもので。

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 雨は上がったけど暗い朝の道。

それでも天気予報では今日1日雨模様。
富山観光はやめて、路面電車である市内電車の乗りつぶしに切り替えました。

晴れていたら市内観光のような言い方ですが、晴れていても何だかんだ市内電車に乗っているような気がします。
それに、富山の街中には観光するような所もなさそうですし。
 ・・オイオイ(-_-;)

というわけで、電車乗車記にまたお付き合い願います。

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 富山駅に進入する南富山駅前行き7000形電車。

まず向かうは富山駅。
昨日一昨日は富山駅から新幹線で出発していましたが、今日は市内電車で出発します。

富山の市内電車は1系統から6系統まで6つの系統があって、路線図を見る限り結構複雑そうに見えます。
初めて利用する人は、少し躊躇してしまうかも。

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 富山市内電車の路線図(富山地鉄HPから加工引用)

特に岩瀬浜へ行く富山港線の系統が、富山駅から富山大学前へ、南富山駅前へ、環状線へと直通運転し、行先ごとに別系統となっていることが系統を複雑にするきらいとなっています。

ですが実際の主要区間は、2系統の南富山駅前〜富山大学前間だと頭に入れておけば、その複雑さは気になりません。
バスと違ってアサッテの方向に連れていかれることもありませんし、この分かりやすくて便利な市内電車は、観光客にとって非常にありがたい存在です。

最終日の今日は、この市内電車の車窓から富山観光に出かけましょうか。

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 ホテルのフロントで貰った市内路面電車割引利用券。

今日は乗り放題のフリーきっぷは無し。
かわりにチェックアウト時にフロントで『市内路面電車割引利用券』というのを貰ったのでそれを利用します。

これは富山市の指定するホテル宿泊者限定のサービスで、市内電車が2回分半額(240円→120円)で乗車できるというものです。
そのかわり支払いは現金のみになってしまう点は注意したいところ。

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 どこか郷愁を誘う行先表示器。

で、南富山駅前行き電車がちょうど来たのでこれに乗ります。
旧型車の7000形電車。
ピンク色のラッピング電車でした。
スポンサーは富山ケーブルテレビ。

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 7000形電車の車内。

この旧型車と言える7000形電車は1965(昭和40)年製造です。
新型の低床連接電車に置き換えられて少数派となってしまいましたが、それでもまだ主力で活躍しています。
モーターは50kW×2基と力強い走りっぷり。
車体も幅広で、全幅2440mmは札幌市電より20cm以上も広く、ゆったりとしているのは羨ましい限り。
(札幌市電は2230mm)

上段窓が固定されたいわゆるバス窓、上から下がる丸いつり革は、いかにも路面電車の風情という感じがします。
こんなのも、いつまで見られるのでしょうかね。

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 市内電車からの後面展望。

西町で通勤客らしい数人が降りると車内はガラガラに。
ここから先は古びた住宅街といった風景になります。
富山駅から約20分で終点の南富山駅前着。

割引利用券を1枚分ちぎって120円とともに運賃箱に入れます。
ちなみに、富山の市内電車は富山港線を含めて全線240円均一なのでとてもシンプル。
昨日行った某都市のように、乗るときに整理券取れだの、全国交通系ICカードは使用できませんということはないのでご安心を。

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 地鉄電車の不二越・上滝線と接続する南富山駅前。

南富山駅は、地鉄電車の不二越・上滝線と市内電車が接続する駅で、駅舎は3階建ての堂々たる駅ビルになっています。
昔は富山の南側のターミナルとして賑わったこともあったんだなと思わせます。

駅前広場に面して並んでいるのが、古びたアーケード商店街。
ここは14年前に来た時と変わらず。
このあたりは時が止まったまま、すっかり錆びついてしまったような侘しさが漂っていました。

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 南富山駅に電鉄富山行き地鉄電車が到着。

駅舎に入ってみると、ちょうど電鉄富山行き電車の改札が始まったところでした。
通勤客らしき人がわずか3人、改札を通っていくのが、正直なところ少し意外です。

やがて岩峅寺発の電車が到着。10人ほどの乗客が降りてました。
市内電車に乗り継ぐ人たちなのかと思って見ていましたが、歩いてどこかへ行ってしまう人の方が多いようで。

その電車の到着に合わせて奥の車両基地から出てきたのは、ポートラム。
これは岩瀬浜行きなので、見送って次の電車を待ちます。


 ◆ 南富山駅前 → 富山大学前【富山市内電車】

この次の電車も嬉しいことに旧型車でした。
しかもただ1台だけ残る、グリーンとベージュの旧塗色車なのだとか。

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 旧塗装の7000形電車。

今度は南富山駅前から富山大学前まで通しの乗車となります。
所要時間は38分。
レトロな車内と昔ながらの吊り掛け走行音を聞きながら行けるのは嬉しいところ。

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 電車の車内から富山駅を見る。

電鉄富山駅・エスタ前を発車すると、右折して富山駅に入って行きます。
かつては富山駅前からそのまま左折して富山大学前へと直行していましていた路線ですが、今は全便が富山駅へ乗り入れてスイッチバックする格好となっています。

これにより富山駅のアクセスは格段に良くなりましたが、一方で富山駅で降りずに直行する利用者にとってはそのぶん所要時間が増すわけで。
特に富山駅手前での度重なる信号待ちは、まだるっこしく感じる。
富山駅へ急ぐ人は、電鉄富山駅・エスタ前で降りて歩いた方が確実に早いです。

富山駅に着くと、ここで降車する人を降ろした後、運転士が反対側の運転台に移動します。
続けて反対側の中扉を開けて乗車を扱う。
この運行方法を知らないと、思わず終点に着いたと勘違いしそうです。

スイッチバックをして富山駅から逆方向に発車します。今度は直進し富山大学前へと向かいます。
途中の安野屋から先は、以前乗った時は単線区間でしたが、2012年に富山大橋の新橋架け替えに伴って複線化されました。
ここも前回来た時からはガラリと変わった区間になります。

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 終点の富山大学前停留場。

終点の富山大学前に到着。
片面のホームと1本の線路があるだけ。
平凡な住宅街で線路が突然ここでプツンと切れたような、そんな場所にある終点です。
だけど駅名の通り学生の利用が多く、市内電車の停留場別乗降客数では富山駅に次ぐのだとか。


 ◆ 富山大学前 → 富山駅【富山市内電車】

特に見どころもなく、再び折り返しの電車でトンボ返りとなります。
再び富山駅へ。

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 複線になった富山大橋を渡る。

一番後ろの座席に座って、今度は後面展望で行きます。

トヨタモビリティ富山 Gスクエア五福前という長い名前の停留場を発車し、富山大橋に差し掛かると、電車はモーターをめい一杯唸らせて加速しました。
おそらく橋を通過中は、ずっとフルノッチ。

旧型車は速度計が見当たらないので時速何キロで走っているのかわかりませんが、横の車道を走る車と互角に並走するくらい。
路面電車でこれだけの爆走は久しぶりに見た気がしました。

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 7000形電車の中扉。

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 Hポール上部に掲げられた『次とまります』。

この7000形電車で珍しいのが、運転台後部のHポール上部にある行灯型の停車表示器。
降車ボタンが押しても光らない旧式のタイプなので、こうして次は停車することを乗客に知らせるわけです。
昔の忘れ物のようなこうしたアイテムが古き良き時代の趣を感じさせてくれます。

アナログだな、い〜な〜・・昭和時代。

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 富山駅に到着。

およそ15分で富山駅に到着。
割引券は富山大学前で2枚目を使ったので、こんどはKitacaをタッチして支払います。
いきなり現代に戻ってしまいましたな。
まあこれはこれで便利なのですが。


 ◆ 電車が行き交う富山駅前と富山ブラック

10時。
またしばらく富山駅の停留場や駅前で電車の撮影をしていると雨が降り出しました。
もうどこへも行くところは無いので、このあとは駅の土産物屋を覗いたりして過ごします。
両親への土産物のほか、自分用に富山の食材をいくつか購入。

あと、民芸品を扱う店で、昨日買った高岡の『すずがみ』を見つけました。
同じものでも、高岡駅で売ってた値段よりも結構高め。
これは高岡駅で見たときに買っておいたのが大正解でした。

旅先でピンと来たものがあれば、迷わず買えということですね。
これも衝動買いなのか違うのかは、未だ判断に迷うところでではありますが・・・

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 ビル2階にある『ガッツリ!えびすこ』。

雨が上がったのでまた外に出て歩いていると、電鉄富山駅・エスタ前電停の真ん前で『富山ブラック』の表示が目に飛び込んできました。
富山ブラックとは富山のご当地ラーメンで、色が濃い真っ黒な醤油ベースのスープと濃い味付けが特徴のラーメンです。

まだお腹は空いていませんでしたが、せっかく富山に来て富山ブラックを食べなかったとあとで後悔してもいけません。
ここは富山旅行最後のミッションです。
富山ブラックに挑んでみることにしました。

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 店内のカウンター席からの眺め。

エスカレーターで2階に上がると入口があり、券売機で食券を購入。
メニューはいろいろあって迷いそうですが、ここは一番オーソドックスな『富山ブラック』にしました。980円。

案内された席は、嬉しいことに窓に面したカウンター席でした。
窓からは富山駅が目の前に広がり、市内電車が良く見えます。
トラムビューの特等席ですねこれは。

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 『ガッツリ!えびすこ』の富山ブラック。

運ばれてきたラーメンは、なかなかのインパクト。
黒いスープもさることながら、分厚く切ったチャーシューが3枚。
これも豪快に刻まれた長ネギの上には黒コショウ。
麺はスープに負けないように太めでモチモチしたタイプ。

味付けが濃い富山ブラックは、ご飯のおかずとするのが流儀なのですが、今日はラーメン単体での対戦ということでご勘弁を。
でも久しぶりにガッツいてしまいました。

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 行き交う市内電車を見ながらいただく富山ブラック。

汁は見た目ほどしょっぱくなく、初心者でも食べやすい感じがしました。
むしろ分厚くて大きいチャーシューとの格闘だった印象があります。

汗かきながら鼻水すすりながら食べ終わって、最後に飲み干す水が旨かった・・・。

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 富山駅に出入りする電車。

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 セントラムこと9000形電車と7000形電車。

食べ終わって11時。
富山ブラックを食べてすっかり満足。

自然と足は富山駅前へと向かいます。
また駅前で市内電車の撮影をしたり。

ほかにすることないんかい・・・

ここに立っていると、次から次へと電車が出入りするのでね。
次から次へとやって来る電車に、夢中でカメラを向ける子供みたいなオジさんなのでした。

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 水戸岡鋭治氏デザインのレトロ電車7022号。

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 富山のくすりやさんモニュメントとT100電車。

そうこうしているうちにまた雨が降り出したので富山駅に逃げ込みます。

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 スポてつフェスタin富山駅が開催中のコンコース。

富山駅のコンコースでは『スポてつフェスタin富山駅』というのをやっていました。
鉄道と地域スポーツの魅力を組み合わせたイベントなのだとか。

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 懐かしの特急ヘッドマークの展示もあった。

スポーツのコーナーはよくわからんけど、鉄道のコーナーは北陸エリアを走った懐かしの列車のヘッドマークが飾られていたり、鉄道グッズ販売があったり鉄道好きには良いタイミングに来たなといったところ。

そんなのをぶらぶらと眺めて過ごします。


 ◆ さようなら富山、札幌まで

いよいよ富山とお別れ。札幌までの帰路につく時刻が近づいてまいりました。

11時40分過ぎくらいに富山空港行きバスの乗り場に行くと、すでに10人ほどが並んでいました。
初日に富山空港からのバスが混んでいたので身構えていましたが、今度のバスはさほどではないようです。

小雨の中ずっと待っていますが、バスは一向に姿を現しません。
この富山駅前が始発のはずなんですが、どうしたんでしょ。
まさか運休なんてことはないと思いますが。

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 札幌行ANA1181便に連絡する富山空港行直行バス。

ようやくバスが来たのは、発車時刻の11時50分を回ってから。
富山県の交通機関って、何だか知らないけど発車ギリギリに来るか、少し遅れてというパターンがが多かった気がします。
“富山時間” なんてものがあるのでしょうか。

沖縄では『ウチナータイム』と呼ばれる沖縄時間があって、これは何かにつけて予定時間より遅れることを指す言葉です。
富山もそんな独自の時の流れがあるのかも知れないと、ふと思いました。

発車は3分遅れの11時53分。
乗客が少ないのと、途中の停留所からの乗客も無いので、バスは順調に進みます。

進みます・・と言いたいところですが、このバス妙に狭い道ばかり選んで走っているような気がしました。
初日に乗った、空港から富山駅までのバスは幹線道路1本で来たのですが、空港発と空港行きで経路が違うのでしょうか。

時刻表では富山空港12時14分着なのですが、そんなこともあって空港着は12時23分となりました。
それでも札幌行出発までは十分余裕があるので別にいいのですが。

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 富山きときと空港。

富山空港は2階が出発ロビーになっていて、そこに土産物屋とレストランといった、いかにも地方空港といったつくりです。
手荷物検査場入口には行列ができて、土産物屋にもそれなりの人はいますが、今の時間だけでしょう。
今度の札幌便が出発すると、次の便は18時発の東京(羽田)行きが最終です。

昔は東京へ1日6便飛んでいましたが、今は減らされて3便のみです。
その理由は2015年の北陸新幹線開業。
それまでは鉄道だと新幹線と在来線特急乗継で3時間以上かかっていたのが、今では新幹線『かがやき』号ならば2時間ちょっと。
飛行機と新幹線のシェアが完全に逆転してしまったわけです。

頼みの綱は1日1便の札幌行きでしょうが、こちらも運航は11月末まで。
冬は低需要機関ということで運休となるようです。

一応上海と大連までの国際便もありますが、これも毎日運航ではありません。
今日は運航便が無いらしく、国際線のコンコースは柵が置かれて閉鎖されていました。

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 富山ブラック万能タレを発見。

遅れて着いた富山空港ですが、それでも出発時刻まで30分以上の時間があります。
しばらくは土産物屋をぶらぶらと。

土産物を眺めているのは結構楽しいのですが、欲しいものはすでに買ってあるので、空港で買うものはありません。
ところが、『富山ブラック万能タレ』というのが並んでいるのを見つけ、手に取って思わず衝動買い。
先ほどのピンときたらすぐに買えの発動です。

この小ボトルをリュックに突っ込んで、手荷物検査場へと向かいました。


 ◆ 富山空港発 13:00 → 新千歳空港着 14:30【ANA1181便】

飛行機で一番気が重いのが、必ず通るX線検査。
別にやましいものを持っているわけではないのですが、結構緊張します。
たまに意外なもので引っかかったりするもので。

身体の方は無事通過しましたが、手荷物として通したリュックの方が引っかかりました。
検査の係員が、
「中にペットボトルとか入ってないですか?」
と尋ねました。
「いや、入ってないなあ・・」

首をかしげながらハッと気づき、リュックの中から「これだ」と言って取り出します。
さっき買った富山ブラック万能タレ。
係の人も苦笑して、「それなら大丈夫です」と言いました。

このタレのボトルは濃い液体なのでX線検査で不審物扱いとなったようです。
空港の土産物屋でこのタレを買ったときは注意を要しますね。

それにしても富山ブラック、恐るべし・・

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 雨の富山平野を離陸する。

すっかり本降りになり、飛行機の窓には大粒の水滴だらけ。
帰りの飛行機も上空からの眺めを楽しむのは無理なようです。

水平飛行になってしばらくすると、
「ただいまシートベルト着用のサインが点灯いたしました。シートベルトをしっかりとお締めください」
のアナウンス。

続けて、
「この先大きく揺れることが予想されますが、飛行の安全性には影響ありません」

飛行機に乗っているとよくあることで、今回もまたかという思いで聞き流していました。

しばらくしたら、本当に大きな揺れがやって来ました。

機体がグワーッ!と一気に持ち上がり、次の瞬間ストーン!と急降下。

そんなのが3回ほど繰り返され、その度にあちこちから「キャーッ」という悲鳴が聞こえてくる。

これは本当の本当に墜落するのかと思いましたね。
どうやら乱気流の中に突っ込んだようですが、あとで調べたところ、稀に起こることのようです。

幸い座席から投げ出されたりケガをした人はいませんでした。
皆さんも飛行機に乗ったら、飛行中は必ずシートベルトを着用しましょう

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 無事新千歳空港に着いた・・・ようです。

もうぐったりして、新千歳空港に着いても、生きて着いたのかどうなのかわからない気分でした。

    ★    ★    ★

これで3泊4日の富山旅行は終わりとなります。

出発前は、富山とはまた渋い行先を選んだものだなあというのが正直な思いでした。
しかし、黒部峡谷鉄道に乗れたこと、廃止の話題で揺れる富山地方鉄道(注:2026年度の廃止は見送りになったようです)にも乗れたこと。
地味な町にも思わぬ魅力を発見したこと。
思っていた以上に楽しい旅行でした。

あとは、最終日以外は好天に恵まれたことも大きいでしょう。
天気が悪ければ旅行の楽しみも半減していたでしょうから。

最後に旅行の費用を公開します。

2025年富山旅行の費用
費目金額(円)備考
飛行機(ANA)19,040スーパーバリューセール
ホテル代3泊18,500 朝食付き
交通費18,070 空港アクセスを含む
食費12,345 
その他1,020入場料等
土産等8,051食費以外の買い物
合計77,026 

費用のうち飛行機代とホテル代の合計は37,540円になりました。
飛行機チケットが安く手に入ったおかげで、かなり安上がりな旅行だったと思われます。
現地での交通費が結構かかっていますが、新幹線を含め電車に乗りまくったので、これは仕方がありませんね。
好天に恵まれた富山旅行を終え、今年の旅行もひとまず打ち止めとなりそうです。

今回も長い旅行記になりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
また来年どこかでお目にかかりましょう。

posted by pupupukaya at 25/12/06 | Comment(0) | 中日本の旅行記

2025年富山旅行記5 高岡万葉線編


 ◆ 高岡駅 → 越ノ潟【万葉線】

万葉線(まんようせん)は高岡駅から射水市の越ノ潟までを結ぶ12.9kmの路線です。
高岡市内は主に路面を走り、射水市内は専用軌道という市内電車と郊外電車を併せ持った路線となっています。

14年前は駅前広場を挟んだ反対側に高岡駅前の停留場があったと記憶していますが、現在は駅ビルの1階に乗り入れるという思い切った構造になっています。

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 高岡駅ビル1Fにある万葉線電車のりば。

このホームが妙に明るくて、知らない人が見たら新交通かロープウェイの乗り場と錯覚しそう。
万葉線もずいぶんと近代化したものです。

さて、ここから使用開始する乗車券は『とやま1日乗り放題きっぷ』というもの。
富山〜高岡間のあいの風とやま鉄道、富山市内電車、万葉線が土日祝に限り乗り放題になります。
値段は1,000円。
これもスマホアプリ『マイルート』で購入・表示して使います。

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 低床連接電車のMLRV1000形電車。

やがて2連接の低床電車が到着します。
11時55分に到着し、12時00分発越ノ潟行きとして折り返す電車。
乗客は地元の人ばかりのようでした。
もっとも、沿線に観光客が行きそうな場所はなさそうですね。

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 万葉線の後面展望。志貴野中学校前駅付近から。

空いているボックス席はなかったので、電車の一番後ろに立って後面展望で行きます。
高岡駅の乗り場は立派になりましたが、路上に出るといかにも路面電車という感じ。
駅を出ると線路はすぐに単線になり、歩道にアーケードのある商店街を進みます。

車内放送は落語家の立川志の輔さん。
平日は通常の車内放送なのですが、土日祝は立川志の輔さんによる落語調の車内放送となります。
停留場ごとの小咄が披露され、落語好きならば電車に乗っているだけで楽しいかも。

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 低床クロスシートの車内。

停車するごとに乗客が減ってゆき、志貴野中学校前駅でボックスが1つ空いたのでそちらへ移りました。
外側はラッピングされて最新型のように見える電車ですが、製造は新しいものでも2009年製造。
座席などかなりくたびれているようにも感じます。

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 旧型車より低い目線。

万葉線は旧型の電車もまだ走っていて、すれ違う電車は新型車と旧型車が交互にやってくる感じでした。
旧型車が富山地鉄市内線のとそっくりなのは、どちらも同型車だからだそうです(Wikiより)。
う〜ん、今回は旧型車の方に乗ってみたかった。

軌道は途中から複線区間になりしばらく続きます。
単線に戻るのは万葉線の車両基地のある米島口から。
ここから単線になり、また専用軌道区間となります。
専用軌道といってもれっきとした鉄道線なのですが、運転速度は軌道線と変わらないようです。

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 六渡寺駅で交換待ち。

専用軌道区間に入るとJR氷見線の線路をオーバークロスします。
車内放送で志の輔師匠は「氷見線の列車が通っていたらラッキー」みたいなことを言っていたのでカメラを構えてみましたが残念ながら氷見線の列車は現れず。

その次にもう1本線路をオーバークロスしますが、こちらは高岡貨物駅へ分岐する貨物線です。
このあたりは高岡の臨港地区とでも言うべき伏木港があるところ。
中伏木駅の裏手は、明らかに貨物線のヤードだったと思わせる空地が広がっていました。

高岡駅から乗車49分、新たな乗客もなく、終点の越ノ潟に着くころには乗客は私ともう1人の2人だけとなってしまいました。

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 終点越ノ潟駅と富山県営汽船発着場。

住宅地も途切れ、港の手前といったところが越ノ潟終点になります。
線路が1本だけの棒線駅に1面だけのホーム。
昔は2本あって島式ホームだったようですが、反対側は線路が剝がされて枕木だけになっていました。

この駅から接続するのは富山県営渡船。
通称越ノ潟フェリーと呼ばれ、富山新港の港口に当たる越の潟と対岸の堀岡を結んでいます。

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 富山新港と越ノ潟フェリーの位置(現地の看板、富山新港案内図より)

昔は越ノ潟が終点ではなく、対岸の堀岡まで線路が続いていました。
堀岡からはさらに鉄路があり、富山市内にあった新富山駅までの区間を1980年までは富山地方鉄道射水線が結んでいました。

この越ノ潟〜堀岡間の鉄路が廃止されたのは1966(昭和41)年のこと。

それまで陸続きで鉄道も繋がっていた両地区は、堀込式の富山新港の開削のために港によって分断されることになります。
この分断された両岸の住民のために設けられたのが富山県営渡船です。

あとどうでもいいことですが、万葉線の駅名は『越ノ潟』、渡船の発着場は『越の潟』となっています。
このあたりの字名は、“射水市越の潟町” となっているので、渡船の方が正しいことになります。


 ◆ 越の潟発着場 〜 堀岡発着場【富山県営渡船】

電車で着いたときは発着場には誰もいませんでしたが、出航時刻が近づくと利用者が集まってきました。
自転車の人が多いですね。

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 発着場に利用者が集まってくる。

この渡船は港口で分断された県道の代替ということから、運賃は無料。
自動車の航送はなく、自転車と原付バイクだけが積込みできます。
時刻表もあって、日中は1時間に2本、朝夕は1時間に4本の運航となっています。

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 総屯数46屯、定員80名の『こしのかた』。

今度の出航は13時07分。
結構ぎりぎりになってから事務所から係員が出てきました。
船のタラップが下ろされて乗船開始。
乗り込んだのは10人ちょっとといったところ。

出航時刻を過ぎてもタラップが上がりません。
どうしたのかと思っていたら、越ノ潟駅に万葉線の電車が到着しました。
万葉線の電車に接続してからの出航のようです。

このあたり、渡船というよりミニ鉄道連絡船のような感じがしました。

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 自転車が置かれた1階の車両甲板。

船内は、1階が車両甲板というか自転車置き場。
その奥が客室となっていて、ロングシート状のベンチがあります。
乗船した人たちはほとんどが2階のデッキへ登り、客室の方は無人でした。

デッキの脇の階段で2階へ。
広々と見渡せて気持ちが良いです。
だけど風が強い。

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 2012年完成の主塔高127mを誇る新湊大橋。

船上からは2012年に完成の新湊大橋が見渡せました。
2本の主塔高127m、主径間360m、橋桁の高さ47mは斜張橋としては日本海側最大の橋なのだとか。
橋は2階構造で、上が自動車道、下が『あいの風プロムナード』と名付けられた歩行者道となっています。

この新湊大橋が開通したときに県営渡船は廃止されることになっていましたが、歩行者はエレベーターでアプローチする必要があるなど却って時間がかかる、橋のプロムナードが防犯上の理由で夜間は閉鎖になるなどの理由から渡船は存続されることになりました。

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 短い渡船だけど気分は船旅。

わずか770mの航路ですが、沖に出ると結構揺れます。
つかまっていないと振り落とされるんじゃないかと思うくらい。
ですが地元の人たちは、慣れたものなのか平然としているのはさすがです。

全国版時刻表にも載っていない、名もない渡船。
1人デッキで強い海風に吹かれていると、

これぞ男の一人旅!

そんな思いがこみ上げてきます。

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 堀岡発着場が近づく。

富山新港港口の、わずか5分の航路でしたが、時間は結構長く感じました。
堀岡発着場に着岸して岸壁にタラップを下ろせば下船です。
向こう側では折り返しの船に乗る利用者10人ほどの姿が見えました。

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 タラップをおろして着岸完了。

越の潟で万葉線の電車到着を待ったことで2分ほど遅れて着きました。
所定ダイヤでは堀岡で2分間の折り返しで越の潟に戻ることになっています。

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 堀岡発着場で折り返す。

地元住民の足として存続している富山県営渡船こと越ノ潟フェリーですが、この先安泰とは言えない事情があります。
それは、船員の高齢化と船の老朽化。

運営する富山県も、将来的には渡船運営見直しの検討に入っているようです。
この11月には2日間渡船の運航を停止して、ジャンボタクシーで新湊大橋経由で代行運行をする社会実験が行われることが決まっています。
今のところ廃止の話は無いようですが、この渡船が消える日はそう遠くないようです。

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 越ノ潟発着場の着岸風景。

さて、越の潟での2分遅れを引きずって堀岡に着いたフェリー。
遅れを取り戻すことはできず、堀岡も2分遅れの13時16分の出航となりました。
たかが2分と思われるでしょうが、越の潟に着いて3分間で万葉線高岡駅行きに接続するので、気を揉んでいるのです。
まあそれに乗れなくても、15分待てば次の電車が来るのですが。

戻りの船も揺れに揺れて越の潟に着岸。
13時22分、3分遅れての到着です。
万葉線の高岡行も13時22分発。


 ◆ 越ノ潟 → 片原町【万葉線】

すぐ向かいの越ノ潟駅には電車が停車していました。
あれが22分発の電車なのですが、発車する様子がありません。

どうやら、電車もフェリーの到着を待っていたようです。
今フェリーで着いた数人が、電車に乗り込んでから発車となりました。

本当にミニ鉄道連絡船ですね。

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 越ノ潟駅で発車を待つ高岡駅行き電車。

戻りの電車も2連接の低床電車。
旧型車にも乗ってみたかったのですが、なかなか叶いません。

さっき乗って来た道を、同じ電車で単純に折り返す格好となります。
実は当初はフェリーで堀岡に渡ったら戻らずにバスに乗る計画でいました。
ちょうど堀岡発着場近くから富山駅へ行くバス路線があったので。

そのバス路線は、廃止になった富山地方鉄道射水線のルート。
ちょっとした廃線めぐりにもなるかなと思っていたのですが、10月のバスダイヤ改正で大幅に時刻が変わってしまい、この乗継はできなくなってしまいました。

そんなわけでまた万葉線で高岡駅に戻ることになってしまったわけで。

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 単線区間にある片原町駅で交換する電車。

志の輔師匠の小咄を聞きながら万葉線に揺られること40分少々。

ちょっと思うところがあり、高岡駅まで行かず途中の片原町で下車します。
この片原町停留場は安全地帯が無く、車道に『電車のりば』と書かれてペイントされた区画があるだけ。
信号も横断歩道もありませんからね。

昔あった名鉄岐阜市内線を思い出しますが、今でもこんな怖い電停が残っていたとは。
しかも、結構車が通る幹線道路ですから。


 ◆ 古い町並みが残る高岡

この片原町で降りたのはですね、高岡の古い町並みが見たかったから。
ちょっと途中下車して、ふらりと古い町並みに迷い込んでみる。
これぞ一人旅の醍醐味というわけです。

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 金屋町の千本格子の家並み。

片原町で電車を降りて10分ほど歩いてやって来たのが金屋町。
この金屋町は、高岡の江戸時代からの伝統産業である鋳物師の町です。
常に火を扱う鋳物師が多かったことから防火に対する意識が高く、大火災の被害を受けることなかったので古い町並みが残されたのだそう。

石畳の通りの両側には千本格子造りの町家が並んで美しい町並みを形成しています。
ここは、2012年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されたという由緒ある町並み。
・・にしては歩いている人は誰もいませんね。

・・・静か。

タイムスリップしたかのような町並みの中で1人佇んでいると、時おりどこからか
「チリーンチリーン」と聞こえてきます。
見ると家々の軒先に鋳物の風鈴が吊ってあるのでした。
粋な風情を感じます。

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 国の重要伝統的建造物群保存地区となっている。 

午前中にいた金沢は何だったんだろう。
女性のグループやカップルばかりに囲まれて、追われるように去ってしまった一人旅。
男の一人旅にはチャラチャラした観光地は似合わないね。

苦みも渋みも味わった大人にこそ分かる魅力。
それが高岡の魅力なのでしょう。

ここ高岡の金屋町を歩いていると、健さんがコートの襟を立てて歩いているような気分になってきます。

 ・・・

1軒の赤ちょうちんを見つけ、ガラガラと扉を開けると、これまた訳ありそうな美人の女将さんが・・・

「まだ早かった?」
「ごめんなさい、今開けようと思ってました、どうぞ」
「熱いの1本ちょうだい」
「今日はイカを煮てみたの、食べてみる?」

しばらく女将さんと話をしながら過ごす。
お客は全然やってこない。

「女将さんも一杯どうだい」
「じゃあそっちに行ってもいいかしら・・・」

・・妄想はこれくらいに・・・

でも、そんなことが起こりそうな北陸の古い町並みなのでした。

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 土蔵造りの町並みが残る山町筋伝統的建造物群保存地区。

金屋町が職人の町とすれば、山町筋は商家の町。
江戸時代からの商業地として栄えていた町で、ここの見どころは土蔵造りの町家。
こちらは江戸時代からの建物ではなく、今残っている町家は、明治時代の大火後に燃えにくい土蔵造りで再建されたもの。
とはいえ、こちらも国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された町並みとなっています。

うるさい観光地より、こうして静かで美しい所の方が落ち着いて好きだな。
ミーハーな観光地巡りもいいけれど、人知れず存在する魅力スポットを発掘するのが一人旅の醍醐味なのであります。
この高岡、すっかり気に入ってしまいました。

男は黙って高岡一人旅。

もちろん女一人旅もね。


 ◆ 片原町 → 高岡駅【万葉線】

歩いて、また片原町まで戻って来ました。

ここから高岡駅までは歩いても10分もかからない距離なのですが、ちょうど高岡駅行きの万葉線電車が来る頃なので、電車に乗ることにしました。
フリーきっぷを持っているので電車は乗り放題です。

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 安全地帯が無い片原町停留場。

さっき電車を降りた片原町電停。
停留場区画だけ水色になっていますが、ペイントだけで段差もなし。
色んな意味でバリアフリーですね・・・

車はというと、ペイントなど何するものぞという感じで踏んづけて通過して行きます。

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 車は停止してくれるが、結構怖い。

車道に立っているわけにもいかないので歩道で待っていると電車がやって来ました。
しかし車の流れも同時にやってきて、電車のドアが開いても車はビュンビュンと通り過ぎて行きます。
電車に乗る人がいるんだと気づいたドライバーがいて、電車の手前で車を停めてくれました。
これで電車に乗ることができたわけです。

まったく恐ろしい電停ですね。

一応道路交通法では、停車中の路面電車がある場合、乗降が終わり横断する者がいなくなるまで路面電車の後方で停止しなければならないと定められています。
(道路交通法第31条、停車中の路面電車がある場合の停止又は徐行)

なのでドライバーの皆さん、きちんと交通法規を守りましょう。

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 旧型車の1000形車内。

最後はほんのちょっとだけでしたが旧型車に乗ることができました。
新しい低床電車も素敵だけど、こうした旧型車は路面電車らしいノスタルジーがあっていいですね。

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 高岡駅を発車する越ノ潟行き電車。

高岡駅2階のペデストリアンデッキから万葉線の電車を見送って、高岡観光は終了です。

駅ビルに土産物店が並ぶ一角があり、そこで高岡土産などを探してみます。
そこで見つけたのが、すすがみ。

すずがみとは、折り曲げたり曲げたりして自由自在に形を変えられる錫製の器で、高岡市内の老舗メーカーが製造しているもの。
高岡に行ったら手に入らないかなあと思っていたのですが、まさか駅の土産物屋に置いているとは。

11cmサイズのが1枚2,970円。
結構いい値段は悩みどころですが、え〜い買っちまえ!

これはなかなか面白いものが手に入ったな。

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 城端線と氷見線で使用されるJR西日本のキハ40。

次の富山行きで富山に戻れば今日の行程は終わりです。
時間はまだ30分近くあり、高岡の地下街をのぞいたり、2階コンコースのガラス張りからキハ40などを眺めながら過ごしました。

遠くに見える立山連峰はうっすらと雪が積もり、冬が近いことを思わせます。
さっきまで青空だと思っていた空も、いつの間にか曇り空に。
やはり予報通り明日は雨なのでしょう。


 ◆ 高岡発 15:50 → 富山着 16:09【あいの風とやま鉄道】

発車10分前くらいになって改札を通ってホームへ行くと、土曜日だというのに各乗車口前は10人くらいの列ができていました。
土曜登校とかクラブ活動とかの学生が多いですが、それ以外にも一般の客も多い。
スーツケースを持った観光客風の人はいないようです。
あいの風とやま鉄道は、地元の人の足といった感じです。

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 高岡駅を通過する貨物列車。

行列には加わらずにホームに立っていると、貨物列車の長い編成が通過しました。
あとで貨物時刻表で調べたら、札幌(タ)発大阪(タ)行4060列車のようでしたね。
だとすると2時間遅れになりますが、他に近い時刻の列車がないので間違いありません。

北陸新幹線が開業して在来線が三セクに分割されても、貨物列車にとっては日本海縦貫線を構成する路線なんだと、改めて認識させられる光景です。

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 521系IRいしかわ鉄道編成。

入って来た富山行普通電車は4両編成。
こんどはワンマン運転ではなく、車掌が乗務していました。
高岡は人口15万人の富山県第2の都市で、電車で20分の距離とあっては旺盛な需要があるのでしょう。

こんどこそ空席はなく、富山まで立ちっぱなしです。
といってもわずか20分なのでそんなに苦にならず。

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 混雑する泊行き普通電車。富山駅。

この電車は富山が終点ですが、降りたホームの向かい側には2両編成の泊行電車が発車を待っていました。
滑川、魚津、黒部方面の電車です。
ドア付近はラッシュ並みに乗客が立っていました。
2両とはいえ、なかなかの盛況ぶり。

一方で、昨日乗った富山地鉄本線のガラガラの電車を思い出します。
特に、滑川〜魚津間は完全に並行している区間。
この区間を富山地鉄は廃止したがっているわけですが、この泊行電車の混雑を見ていたら、それも仕方がないのだろうと納得しました。

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 本日の夕食。ぶりのすしと甘えびの昆布〆め。お酒は特別純米立山。

今日1日は市内電車も乗り放題なので、昨日と同じく西町のスーパーに行ってもいいのですが面倒になり、今日はまた地鉄駅ビルのスーパーでお酒と夕食を揃えました。

今日は奮発して、駅弁屋の源で買ったのが『ぶりのすし小箱』(1,300円)。
富山駅といえば『ますのすし』が有名ですが、『ぶりのすし』も姉妹品としてベストセラー。
それにます寿司は今朝1個食べたのでね。

あとは甘エビの昆布〆めがあったので買ってきた。
お酒は特別純米立山。

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 地鉄電車 富山駅停留場の夜景。

お酒を飲んでいたら、夜の路面電車の撮影をしたくなってきた。
それで富山駅へ。
土曜日の夜になっても、電車がひっきりなしに出入りする。

ヨーロッパにでも行かなければ見られなかったトラムの光景。
それが日本でも見られるようになったんだなあ。
路面電車好きの私としては感慨深いものがあります。

明日は札幌へ帰る日。
それでも午前中いっぱいまでは富山に滞在するので、市内電車を乗りつぶすことにしております。


posted by pupupukaya at 25/11/30 | Comment(0) | 中日本の旅行記

2025年富山旅行記4 金沢まで

今朝はちょっとゆっくりできます。
ゆっくりと言っても、ホテルの朝食にありつける程度ですが。

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 ホテルの朝食。

無料サービスの朝食なので、おにぎりにちょっとしたおかず、それにサラダといった軽食スタイル。
軽食といっても、ます寿司にとろろ昆布おにぎりといった富山らしいものが置いてあるところにホテルの良心を感じます。
野菜が具だくさんの味噌汁も嬉しい。

朝食会場から部屋に戻り、テレビを観ながら紅茶を飲んだり、しばしゆっくり過ごします。
今回の旅行で富山市内のホテルを選ぶとき、同じようなグレードでも西町や総曲輪といった中心部に近いエリアのホテルの方が駅前よりも安く、どっちにしようかと迷いましたが、少々高くても駅前のホテルにして正解でした。

今日の予定は新幹線で金沢へ行き、金沢観光の後は在来線で高岡へ。
高岡で万葉線往復をして、富山に戻ってくるというものです。


 ◆ 富山発 8:16 → 金沢着 8:38【つるぎ11号】

8時前、ホテルを出発します。
今日は朝から青空。
私の旅行先は、いつも良い天気のような気がします。

旅行先で雨に当たったことはあったかなあ。
ちょっと思い出せないです。
だけど予報では、明日は雨っぽい。

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 E7系『つるぎ11号』が入線。

最初の列車は、富山発8時16分発『つるぎ11号』。
『つるぎ』は、富山〜敦賀間で運転される列車で、主に北陸の各都市相互間を結ぶ役割となっています。
富山が始発なので、発車10分前の8時06分には入線してきました。

自由席は、昨日乗った『はくたか』同様ガラガラ。
しかし、富山停車中に次々と乗客が現われて、ほぼすべての窓側座席は埋まるくらいの乗車率になりました。
この列車は敦賀から特急『サンダーバード12号』に接続するので、大阪方面へ向かう人たちには便利な列車なのでしょう。

考えたら『はくたか』の自由席が4両なのに対し、こちら『つるぎ』は2両だけ。
だから自由席は混むのでしょうが、同じ12両編成なのに自由席が少ないのは不思議です。

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 砺波平野を260km/hで行く。

やっぱり新幹線は速い。わずか22分で金沢着。
富山から日帰り旅行で来たわけですが、もはや隣町のような感覚。

便利になったのはありがたいけど、つまらない気もします。
乗車22分では駅弁を食べる暇もないわけで。

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 金沢駅に到着。

金沢では、この自由席の客の1/3ほどが下車となりました。
自由席だから区間利用者が多かったようです。
金沢から乗る人はもっと多く、乗車口には10人以上が行列を作っていました。

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 ホーム柱に取り付けられた金箔の飾り。

ホーム全体を覆う屋根は、新幹線の主要駅ならばどこも同じような造り。
ですが、ここ金沢駅は観光都市の玄関口らしく、ホームの柱に金箔をあしらった飾り付けがなされていました。

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 金沢駅コンコースの賑わい。

改札口を出たコンコースは、まあすごい人、人、人。
多くは観光客なのかな。
スーツケースを引いた外国人も目立ちます。

とても人口40万人台の地方都市の駅とは思えないほど。
富山駅とはえらい対照的でした。


 ◆ 金沢駅から兼六園へ

金沢駅に着きましたが、金沢観光をするにはバスで移動する必要があります。
富山のように路面電車がないので、ちょっと不便ですね。

バスはとにかく分かりにくい。
系統や経由がバラバラ、間違って乗ったら元の場所に戻るのが大変などなど。
電車だったら間違って乗っても反対方向に乗れば戻れますからね。

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 東口を出た場所にある総合交通案内板。

それを補うように、駅の正面口に当たる兼六園口(東口)を出た場所に総合交通案内板があり、各観光地別のバス時刻が表示されています。
さすが観光都市金沢です。

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 観光地別にバス発車時刻と乗り場が表示されている。

まずは兼六園へ行こうと思ったわけです。
バス発車標には行先別のバス発車時刻とのりばが表示されており、なかなか便利。
これだと次の便は、6番のりばから発車する9:03発石川県立図書館行きに乗車して兼六園下・金沢城で下車すればいいわけです。

現在8時46分。
バスの時刻までちょっと時間があるので、駅前広場をひと回りしてくる時間はありそうです。
しかしバスの6番のりばは結構長めの行列ができていたので、その列に並ぶことにしました。

城下まち金沢周遊バスが発着する隣の7番のりばも長蛇の列。
あちらは観光周遊バスですが、こちらは一般の路線バス。
後ろを振り返ると、この行列はさらに長くなっていました。

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 行列の主要観光地へのバス乗り場。

バスに乗り込むと運転手が
「全国交通系ICカードは使えません」
「アイカとタッチ式クレジットカード以外は現金となりま〜す」
としきりに繰り返す。

アイカとは北陸鉄道が発行しているICカード乗車券で、利用範囲は主に石川県と富山県のみ。
ですが、他所から来た観光客がそんなもの持っているはずもなく、新幹線も開通して国際的な観光都市となった金沢の交通機関としては何ともお粗末。

降りる段になってICカードが使えないと知り、それからお金を出して両替をする乗客が多く、観光地近くの停留所に停まるとなかなか発車できないということにもなります。
車内の混雑や交差点の渋滞など、なかなかイライラしてくる乗り物。

これが最近よく聞くオーバーツーリズムなのかと思いましたが、自分だってその観光客の1人なのだから文句を言う筋合いはないのは承知しています。
ですが、分かっているだけに余計にイラつく感情が湧いてくる。

バス運転手の車内放送の口調も、気のせいかイラついているように受け取れました。

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 兼六園下・金沢城停に到着。

何だかんだで兼六園下・金沢城に着いたのは9時半近く。
金沢駅からここまで歩けば30分かからないくらいの距離でしょうか。
これならバスを待たずに歩いた方が早かったようです。

ヤレヤレようやく着いたとバスを降り、兼六園へと歩きます。
大きな交差点から坂道を登ると、片方は兼六園、もう片方は金沢城の入口となっていて、どっちにしようかと迷いましたが予定通り兼六園にしました。

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 兼六園の桂坂口。

入口にある窓口で入園券320円を買って進みます。
兼六園は江戸時代から加賀藩主が代々に渡って作り上げた歴史ある日本庭園。
歩いて立ち止まり、撮影などしてみたり。

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 兼六園内、霞ヶ池と内橋亭(中央)。

やはり有名観光地だけあって人が多いですね。
押すな押すなというほどではないけど、ちょっとした撮影スポットや茶屋なんかは人だかりがしている。
半分くらいは外国人という感じ。
あと目立つのは女性と若者グループ。

やっぱり金沢は女性や若者に人気なんだなと思いました。
年齢層が高めだった、昨日の黒部峡谷とは対照的です。

池の周りを回って坂道を下ると、もう出口に差し掛かりました。

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 兼六園の真弓坂口。

まだ見どころは残っていますが、また坂道を登ってまで戻る気はしません。
このまま出場してしまいます。

やっぱり有名観光地というのは柄じゃないな。
ニッチだけど面白い所や景色の良い所を見つけて巡る方が自分の性に合っている。
あらためてそう思いました。

だけど、兼六園に来たことを後悔しているわけではありません。
金沢は一度行ってみたかったわけですし、金沢で一箇所だけ観光するとしたらここ兼六園じゃないでしょうか。

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 金沢城の石垣とJR西日本バス。

さらに坂を下ると、広い交差点に出た。
金沢駅の行先を掲げたJRバスが信号待ちをしていましたが、あのバスで金沢駅に戻りたいけど無理かな。
そう思って交差点を渡ると、その先にある停留所で追いつきました。

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 広坂・21世紀美術館停と西日本JRバス。

もう少し歩けば金沢の繁華街である香林坊に出るので、そこを少し散策してから駅に向かうつもりでいましたが、バスに乗ってしまいます。
あとは駅までバスの車内から金沢見物をすることに。

行きに乗った北鉄バスは使えなかった全国交通系ICカードが、こちらは使えるのでKitacaで支払いました。


 ◆ 観光都市の玄関口、金沢駅

あまりにも手短な観光で、何しに行ったのかと問われそうな金沢行きでしたね。
鉄道が好きな独り者にとって、金沢で得る物はなかったことになります。

別に無理に訪れることもなかったのかも知れませんが、北海道の私からすれば北陸は遠い地。
北陸に行ったのだから、金沢もちょっと観光してみたかった。
これで、今回の旅行の目的の1つは達成したわけだ。

そんなわけで、まあちょっと変わり者から見た金沢旅行記だと思ってくださいませ。

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 金沢駅東口に建つ鼓門(つづみもん)。

予定よりだいぶ早く金沢駅に戻ってきたので、次に乗る列車までは駅を見物して過ごすことにします。

金沢駅の正面にそびえ立つ木造の大きな門は『鼓門』。
そこから駅入口まで覆うガラス張りのドームは『もてなしドーム』というんだとか。
観光都市の玄関口らしく、いつも多くの観光客が行き交い記念撮影をしている。

カップルが多いなあ。
いい齢になった今ならばもう気にならないが、一昔前のわたくしだったら、あまりにも場違いな場所にいると退散したくなりそう。


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 金沢駅兼六園口噴水時計。

観光客が記念撮影したがるミーハーなものより、私が面白いと思ったのは噴水時計。
小さな噴水がいくつも組み合わさって文字を表示する仕組み。

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 噴水の『いいね金沢』の表示。

基本は現在時刻を表示するが、時おり『いいね金沢』とか『WELCOME』の表示になる。
何だか面白くて、しばらく眺めていました。

この時計をバックに記念撮影をする人は皆無。
やっぱり私は変わり者なのでしょうか。

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 観光客の行列が絶えない兼六園口バス乗り場。

バスターミナルは相変わらず長蛇の列。
こんな有名観光地にこそ軌道系交通機関があればなあと思うのは私だけでしょうか。

実は昔は金沢にも北陸鉄道金沢市内線という路面電車がありました。
廃止になったのは1967(昭和42)年と全国でも早い方です。
結局赤字と車の邪魔という理由で廃止されたのはどこでも一緒です。

あと30年持ちこたえていたら観光路線として生まれ変わっていたかも知れませんね。
LRT化され、富山のように新型の低床連接電車が乗り入れていたでしょうね。
今さらこんなこと言ってもどうしようもありませんが。

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 広い地下道の一角にある、北陸鉄道金沢駅。

金沢駅兼六園口には地下広場があって、その一角にあるのが北鉄金沢駅です。
広い地下広場の一角にポツンとあるので、こんな所に駅があるなんて気づく人も少なそう。
小じんまりながら待合室にきっぷうりば、改札口の奥には行き止まり式の島式ホームがあります。

観光客あたりがこの駅を見たら、金沢にも地下鉄があるのかと思ってしまいそうです。
この駅は地下駅ですが地下鉄ではなく、北陸鉄道浅野川線という路線。
金沢駅の再開発で、地上駅だったのを地下駅とした、地方では珍しい例です。

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 地下鉄ではなく、立体交差事業で地下化された駅。

当初は金沢に着いたら、この北陸鉄道の電車で往復することも考えましたが、金沢に来て何も観光しないのもなあ。
それに、6.8kmの短い路線だし、何の変哲もない金沢郊外の電車という感じだったので、今回はパスとしました。
でもどこか古びた改札口を見ていたら、この電車に乗ってみたくなりました。

・・・いや、またこの次の機会に。

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 金沢港口(西口)は人も少なくのんびりした光景。

兼六園口は観光都市という感じですが、反対側の金沢港口(西口)へ回ってみると人が少なく閑散としています。
悪く言えば本来の地方都市という感じ。
斜めに立つ妙なモニュメントが印象的でした。

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 観光案内所脇に鎮座する『ひゃくまんさん』。

駅のコンコースに隣接して金沢百番街というショッピングゾーンがあって、こちらは土産物店がメイン。
金沢土産をあれこれ見て回ります。
ここで買っても、このあと持ち歩かなければならないわけで、買い物はちょっと我慢しておきます。

しかしすごいですね、金沢駅の人の多さは。
新幹線の券売機もみどりの窓口も常に長蛇の列。
札幌駅の券売機の行列も相当なものですが、ここ金沢駅も負けていません。

金沢に着いてまだ2時間ほどですが、この人の多さでだいぶ消耗してしまいました。
やっぱり旅行先は人の少ない所がいい。


 ◆ 金沢発 11:05 → 11:44 高岡着【IRいしかわ鉄道】

こんどの移動は在来線になります。
在来線と言っても、今は三セクのIRいしかわ鉄道。
元々はJR北陸本線でしたが、新幹線開業時に第三セクター鉄道になった路線です。

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 元金沢駅改札口だったIRいしかわ鉄道の改札口。

新幹線と引き換えに三セクとなるのは今ではお約束事のようになりましたが、経営が県ごとに分割されてしまうのは困ったことです。
在来線を三セクにして、地元が経営を引き受けるというのは、新幹線を開業する条件なので仕方がないわけです。

ですがこれが県ごとに分断されるので、ややこしいことになってしまうわけで。
例えば旧北陸本線の敦賀〜直江津間は、

福井県・・ハピラインふくい
石川県・・IRいしかわ鉄道
富山県・・あいの風とやま鉄道
新潟県・・えちごトキめき鉄道

と4分割となる始末。

直通列車はありますが、区間ごとで経営は別。
運賃も別々になるので、またがって乗車すると運賃も割高になる。

せめて沿線の県同士で出資し合って、1つの鉄道会社を設立できないものかと思ってしまうのですが、無理なのでしょうか。

かつて青春18きっぷで、新潟から大阪まで普通列車を乗り継いだことなども、完全に昔話になってしまいました。

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 閑散としたラッチ内コンコース。

新幹線駅の賑わいとは反対に、こちらは人が少なく、乗り換え改札口越しに見える新幹線コンコースと比べると別世界のようです。

北陸新幹線開業まではこちらがJR金沢駅で、特急『サンダーバード』や『はくたか』などが発着して賑わっていたんだけどなあ。
栄枯盛衰なんて言葉を思い出します。

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 IRいしかわ鉄道富山行き521系電車2両編成。

ホームには富山行きの2両編成の電車が停車していました。
京阪神で走っている新快速と同じタイプの車両。

北陸を走る普通電車といえばずっと国鉄時代からの急行型交直流電車というイメージでした。
中には583系寝台電車から改造された食パン電車なんてのもありましたな。
そんなのも20年前のことで、2000年代後半ごろから新型電車に置き換わっていたんですね。

この電車は北陸本線で走っていたJR西日本の車両を、三セク発足時にそのまま譲渡されたもの。
土曜日の午前中にしては結構乗っていて、窓側の席はなく相席させてもらいます。

七尾線が分岐する津幡で降りる人が多く、窓側の席に移ります。

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 福岡駅は富山県の駅。福岡市にあるのは博多駅。

津幡からは石川県と富山県の県境になるせいか落ち着いた車内になります。
富山県に入るとまた乗客が増え始め、高岡に着くころには立ち客も出るほどになりました。
乗客で目立つのがインド系と思しき外国人。
観光客には見えず、留学か出稼ぎかそんな風に見えました。

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 意外と乗り降りが多かった高岡駅。

車内の半分くらいの人は高岡で降りますが、ここから乗る人も多く、また同じような乗車率で高岡を発車して行きました。
地方都市圏にしては旺盛な鉄道利用があるようです。
北海道の私からすれば、少々羨ましくも思えたり。

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 橋上駅になっていた高岡駅。

金沢駅は自動改札でしたが、高岡駅は自動化されておらず改札ボックスの中に駅員が立つという昔ながらのスタイル。
その横にはICカード専用の自動改札機があって、全国交通系ICカードも利用できます。
私は金沢で入場したKitacaで出場します。

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 ペデストリアンデッキが延びる高岡駅。

高岡は14年ぶりです。
前回来たのは富山と同じ行程の2011年。
あの時は万葉線に乗るために途中下車したのですが、今回も目的は万葉線。
それに少しだけ高岡の街見物もすることにしています。

駅はすっかり新しくなって、14年前の裏寂れたような駅ビルからは様変わりしました。
古い駅が建て替わって新しくなっていると、ちょっとがっかりすることが多いのですが、ここ高岡駅は新しくなって良かったと思える数少ない駅です。
それくらい14年前当時の駅ビルは寂れていましたから。


posted by pupupukaya at 25/11/29 | Comment(0) | 中日本の旅行記

2025年富山旅行記3 富山地鉄編


 ◆ 宇奈月温泉 11:40発 → 寺田 13:06着【本線・普通】

富山県は政令指定都市を持たない地方としては日本有数の私鉄王国で、富山を中心に各方面に路線を伸ばす富山地方鉄道は鉄道線と市内線を合わせて108.4kmもの路線を持っています。

うち市内線直通の富山港線を除く鉄道線の延長キロは93.2km。
これは大手私鉄や三セクを除いた地方私鉄のなかでは最長となっています。
だけど、それだけローカル線を多く抱えるということにもなるわけで。
最近はニュースなどで、経営的にはあまりよろしくないという話が色々と伝わってきています。

今回旅行の目的の1番目は黒部峡谷鉄道に乗ることでしたが、2番目の目的は富山地方鉄道(地鉄電車)を乗りつぶそうというもの。

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 富山地方鉄道の路線案内(地鉄電車時刻表より引用)

今日の乗継のルートは以下のようになります。

 @ 宇奈月温泉→(本線)→寺田
 A 寺田→(立山線)→立山
 B 立山→(立山線)→岩峅寺
 C 岩峅寺→(不二越・上滝線)→電鉄富山

寺田と岩峅寺での接続が意外と良く、サクサクと捗る行程となりました。

この地鉄電車を乗りつぶそうと思った理由は、この地鉄電車のうち一部区間を廃止するという報道がされており、まだ100%決定ではないけれど沿線自治体の意向いかんでは来年(2026年)にも廃止されてしまうことになります。
もしかしたらこれが乗り納めになるかも知れない。
そう思ったことから地鉄電車の乗りつぶしとしました。

というわけで、スマホに表示する1日フリーきっぷを持って、宇奈月温泉駅からスタートとなります。

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 宇奈月温泉駅で発車を待つ電鉄富山行き普通電車。

宇奈月温泉発電鉄富山行き普通電車は2両編成。
14760形という富山地鉄オリジナルの車両で、製造初年は1979年。
車内は2扉転換クロスシートと一部ロングシートというつくりで、当時としては大変贅沢だったろうと思わせます。
関西私鉄の影響なのか、国鉄(当時)との対抗策なのかわかりませんが、車両だけは昔の関西私鉄のイメージでした。

10分前に改札が始まり、すでに入線している電車に乗車します。
行きに着いた時と同じくらいの乗車率。
だけど、発車時刻が近づくにつれて次々と乗客が現われて、半分くらいの座席が埋まりました。
これは宇奈月10時59分着のトロッコ電車からの乗客でしょう。
2両合わせて40〜50人てところ。
観光アクセス電車の面目は何とか保っているといったところです。

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 宇奈月温泉行特急と交換。舌山駅。

途中の舌山では交換待ち。
しばらくすると方向幕に『特急』の表示を掲げた電車が通過して行きました。
向こうもこちらと同じような乗車率に見えました。

この特急は以前は電鉄富山〜宇奈月温泉間の運転で、特急『うなづき』を名乗っていましたが、去年(2024年)春のダイヤ改正から運転区間が電鉄黒部〜宇奈月温泉間に短縮されました。
直通客が激減したからという理由からでしょう。

運転区間が電鉄黒部〜宇奈月温泉なのは、新幹線接続駅である新黒部駅が単線なので折り返しができないからだと思われます。

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 新黒部駅で下車する宇奈月温泉からの観光客。

さて、宇奈月温泉から半分くらいの座席が埋まるほどの乗客を乗せた電車ですが、新黒部に到着するとほとんどの乗客が席を立ち、車内に残ったのは数人だけという有様になってしまいました。

前述の通り、富山〜宇奈月温泉間では、新幹線乗換えの方が地鉄電車1本で行くより20円安くなり、所要時間も大幅に短縮となります。
こうなると電鉄富山まで乗り通す人は余程の物好きか、乗り換えを嫌う人くらいなものでしょう。
私は立山線に乗り換えるために寺田まで行くので、このまま乗車します。

もうすっかりガラガラになり、観光路線ではなくただのローカル線という感じになってしまいました。

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 新魚津駅で宇奈月温泉行と交換。

新魚津はあいの風とやま鉄道(旧北陸本線)の魚津駅と一緒の駅で接続駅になっています。
ここで数少ない乗客がさらに降りて、この車内に残ったのは私入れて7人。
交換待ちで入って来た宇奈月温泉行はさらにガラガラで、1両に3〜4人くらいの姿しか見えませんでした。

魚津〜富山間の両線の比較をすると、地鉄電車ならば所要55分〜1時間程度で900円、あいの風とやま鉄道ならば所要25分程度で600円。
これでは所要時間でも運賃でも全く勝負にもなりませんね。

これを反映してか、今年春のダイヤ改正で本線の上市〜滑川〜新魚津間の昼間時間帯の運転本数は1時間に1本から2時間に1本に減便されています。
地鉄電車としては、細々としたローカル輸送に徹するしかなくなってしまったのでしょう。

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 あいの風とやま鉄道の電車とすれ違う。

新魚津から滑川(なめりかわ)までは、あいの風とやま鉄道と並行する区間となります。
あちらは複線で交流電化路線。
並行していても、この区間は駅の数や場所が異なっていて、特急が優先だったJR北陸本線だった頃はそれなりに棲み分けが出来ていたのでしょうね。

北陸新幹線が開業して三セクのあいの風とやま鉄道となると特急列車がなくなり、普通列車が増発されました。
それが、地鉄にとっては少ない乗客がさらに奪われてしまった格好。

今走っている滑川〜新魚津間は廃止に向けた手続きが行われており、自治体からの支援が無ければ2026年11月限りで廃止ということになっています。

残される新魚津〜宇奈月温泉間については、今のところ廃止検討という段階のようです。
ですが、滑川〜新魚津間が廃止されると、孤立した車両基地を持たない路線になってしまいます。
この区間も自動的に廃止になる可能性は、かなり高いですね。

ワンチャンあいの風とやま鉄道経由で車両を送り込むことも考えられますが、可能なのかはわかりません。

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 寺田駅は立山線乗換え駅。

滑川から乗客が増え始め、中滑川を出るとあいの風とやま鉄道と別れてスイッチバックがある上市へ。
上市駅からは電車の本数が倍になり乗客も増え、ここからは富山の近郊電車らしい雰囲気になってきました。


 ◆ 寺田 13:09発 → 立山 13:57着 【立山線・普通】

宇奈月温泉から乗ること1時間26分、寺田で下車します。
なお、宇奈月温泉からここまで乗り通したのは私だけのようでした。

寺田駅には立山行きの電車が先に入っていました。
構内踏切を渡って乗り換えます。
電車はラッピングされていますが、さっき乗っていたのと同じ型の車両です。

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 寺田駅で接続する立山行き普通電車。

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 転換クロスシートが並ぶ車内。ガラガラ。

立山線の電車はすべて電鉄富山まで乗り入れており、この電車も電鉄富山が始発です。
しかし見事なまでにガラガラ。
乗客は地元のお年寄りが多いといった顔ぶれ。
欧米系の老夫婦が唯一の観光客といった感じでした。

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 不二越・上滝線が分岐する岩峅寺駅。電車後面から。

途中の岩峅寺(いわくらじ)では、電鉄富山からの不二越・上滝線と合流します。
向こうから立山方面に直通する電車はないので、合流する線路は錆びていました。

この岩峅寺から立山までの区間は、経営が厳しい区間の1つ。
立山と言えば年間80万人からの観光客が訪れる立山黒部アルペンルートの玄関口でありますが、ここも2026年11月廃止に向けて廃止の手続きが行われています。

またアルペンルートが冬仕舞いとなる今年の12月から来年の4月までは大幅に減便となることが決まっており、立山線の電車は10時台から14時台までの電車はすべて岩峅寺止まりとなります。
岩峅寺〜立山間の乗客が、観光客と通学客以外の乗客がほとんどいないことを物語ります。

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 立山線のか細い線路。

しばらくは田園風景の中を走りますが、次第に山岳路線らしくなってきます。
常願寺川の谷間に沿って電車は走ります。

ただ電車に乗るだけでも車窓が美しい風光明媚な路線ですが、電車の後面から線路を見ると何ともか細い線路。
もし廃止となったら、あっという間に自然に還ってしまいそう。

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 立山黒部アルペンルートの玄関口、立山駅に到着。

コンクリート打ちっぱなしの柱や壁を見て、終点の立山駅は地下駅なのかと思いましたが、ホームの上には立山ケーブルカーの駅となっていたので橋上駅なのでした。
だけど改札口とコンコースはホームと同じ平面にあるという変わった構造の駅。

立山着は13時57分。
ホームの向かいには14時00分発電鉄富山行きが発車を待っています。

ただの乗り潰しならばこれに乗って戻るところですが、立山ではちょっと行きたいところがあったので、これの1時間後の電車で戻ることにします。

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 富山県 立山カルデラ砂防博物館。

駅を出て向かったのが、立山カルデラ砂防博物館。
・・ではなくこの建物の裏手にあるもの。
裏手の遊歩道を歩いて小さなトンネルを出た場所にあるのがこちら

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 砂防博物館裏手にあるトロッコ展示レーン。

立山にもトロッコ鉄道があるんです。
といっても、こちらは100%事業用で、一般の人が乗ることはできません。
正式名称は、国土交通省立山砂防工事専用軌道

これを見つけたのは国土地理院の地形図を眺めていたとき。
常願寺川の谷を、いくつものスイッチバックを繰り返しながら登る軌道は何のためにあるのだろうか。
今どきこんな鉄道があるのかと思っていました。

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 トロッコ車両は車内に入ることもできる。

これに乗車したければ、立山カルデラ砂防体験学習会というものに申し込んで当選する必要があるようです。
札幌からじゃちょっと難しそう。

屋外展示している車両は車内も解放されているので、実際に乗っている気分に浸ることはできます。
この軌道を実際に見ることが出来て、車内に入って運転している気分になることもできて、まあ満足。

このディーゼル機関車から出るときに思い切り頭をぶつけました。
車両が小さいので、出入りするときには注意しましょう・・・

撮影したり車内に入ってみたり1人ではしゃいでいたけれど、ふと気が付くと妙に静かで周りに誰もいない。
急にクマが怖くなってきた。
展示車両見物はそこそこにして引き返します。

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 カルデラ砂防博物館エントランスにあったお茶目な張り紙。

せっかくなので、カルデラ砂防博物館にも寄ってみることにします。
無料区画と有料区画があり、どうせ見るんなら全部見ようと受付で入館料400円を払って中へ。
ちなみに、エントランスの張り紙によると、クマさんはどんぐり400個を支払えば入館できるんだとか (^^♪

有料区画は2階の1室だけで、あとは無料区画のようでした。
一番見たかった砂防鉄道の展示があるSABO展示室は無料区画の方だったというオチ。

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 カルデラ砂防博物館内にあるSABO展示室。

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 立山砂防工事専用軌道の18段連続スイッチバックの模型。

SABO展示室を見ているうちに、この軌道が今でも現役であること、常願寺川の砂防工事のために使われていることくらいは理解しました。
有料区画も無料区画も客は私1人だけ。

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 トロッコ列車の実車の展示。

2階の窓から砂防鉄道の車両基地を見下ろすことができ、舗装されて路面電車の車庫みたいになっていました
停まっている車両は客車が2台だけ。
今日は出払って、みんな山の方に行っているのかなあ・・

窓から眺めていると館内アナウンスが流れます。

「まもなく14時30分からの映像の上映が始まります」

そういえば受付で上映があるって言ってたな。
もう見る物もないし、入場料は映像上映も込みなので見て行くことにしました。

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 SABO展示室の窓から見た立山砂防工事専用鉄軌道の車両基地。

映像ホール入口のおばちゃんに、「電車の時間があるので途中で出るかも」とことわって中に入ります。
照明が消されて上映開始。

やっぱり客は私1人だけ・・・

映像の司会進行は、またまた室井滋さんの登場。
黒部のトロッコ電車に続いての、本日2回目の登場です。
正直あまり期待はしていませんでしたが、始まると砂防軌道が目的で来た人にはかなり興味深い内容でした。

映像の内容は、立山カルデラが安政の大地震によって山体崩壊を起こし、それ以来大雨ごとに常願寺川を土石流が襲うようになり、その度に下流に大きな被害が出るようになったこと。
土石流を防ぐために砂防工事用のトロッコ軌道が作られ、国家事業になって本格的に砂防ダムの工事が行われて完成してから被害が出ることがなくなったこと。
現在でも砂防工事は続けられていて、立山カルデラではトロッコ軌道が活躍していること。

映像は5分ほど残して退席することになりましたが、えらい勉強になりました。
もし立山の砂防軌道を見に来たのなら、ここの博物館で上映される映像を見ることをお勧めします。


 ◆ 立山 15:00発 → 岩峅寺 15:30着【立山線・普通】

立山駅に戻ってきたのが14時50分。
地鉄電車の乗り場は2階のケーブルカー乗り場のコンコースから階段を下った場所になります。
ケーブルカーは15時発の列車の改札中でしたが、広いコンコースにはスタッフの姿しか見えませんでした。

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 富山地鉄というより立山ケーブルカーの立山駅。

ケーブルカーのコンコースから階段を下った場所に地鉄電車の駅があります。
ちょうど改札が始まったばかりで、改札口は行列ができていました。
この駅も今年からアルペンルートが冬仕舞いになる12月から4月中旬までは、朝夕しか電車の来ない駅となります。

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 1階の富山地鉄立山駅コンコース。

立山発電鉄富山行き電車はさっき乗って来た電車の折り返し。
乗客はさっきケーブルカーで着いた観光客と思しき人ばかりです。
日本人とインバウンドが半々といったところでしょうか。

電鉄富山行きの乗客数は、午前中に宇奈月温泉から乗った電車と同じくらい。
あちらと違って、多くの人は終点の電鉄富山まで乗り通すと思われます。

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 雪が見える立山連峰の大日岳。

来た道を引き返すだけですが、時おり見える砂防ダムや、妙に幅広の常願寺川の河原を見て、さっき砂防博物館の映像で学習したばかりなので、ああそういうことなんだと納得します。
同じものでも、知識があるのとないので見え方が全く違いますね。

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 岩峅寺で不二越・上滝線に乗り換え。

岩峅寺で下車、不二越・上滝線の電車に乗り換えます。
ここで下車した人は10人ほど。ほぼ全員乗り換える人でした。


 ◆ 岩峅寺 15:37発 → 電鉄富山 16:11【不二越・上滝線】

不二越・上滝線の電車はすべて岩峅寺止まりとなっていて、立山方面へ乗り入れる電車はありません。
ですが、ここで乗り換えた方が電鉄富山へは早く着くことが多いようです。
さっき乗っていた電車の電鉄富山着は16時16分、岩峅寺で不二越・上滝線の電車に乗り換えると16時11分着と5分早く着きます。
ですが特に案内も無く、地元の利用者くらいしか知らないようです。

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 行き止まりホームに停車する不二越・上滝線の電鉄富山行き。

今度の電鉄富山行きは、これまでとは違う車両。
10030系車両といい、元々は関西の京阪電鉄で使われていた電車らしいです。

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 ガラガラの車内に西日が差し込む。

乗り換えた電車は、またもや見事にガラガラでした。
途中駅で乗ってくる人も少なく、空気輸送という言葉がよく似合います。
この線の昼間の運転間隔は1時間に1本。
南富山で市内電車に接続しているんだから、富山港線のようにライトレール化したらどうなんだろうとか無責任なことを考えます。

途中の小杉駅では、ホームからはみ出すほど多くの学生が行列を作っていました。
ちょうど下校時間に当たったようで、ドアが開くと続々と乗って来ます。
たちまち立ち客が出るほどの混雑となりました。
ローカル線の主役は学生なんだなあと改めて思わされる光景。

南富山では降りる人が多く、駅前にマンションが建っていたり、ちょっとしたターミナル駅のようにも見えます。
富山の中心街になる西町や総曲輪へはここで市内電車に乗り換えるのが便利です。
私もここで降りて市内電車に乗ろうとも思いましたが、ここで降りてしまうと南富山〜稲荷町間が未乗のままとなってしまうので思いとどまり、このまま終点まで乗ることにしました。

稲荷町で本線と合流。
電鉄富山駅の手前では線路に沿って工事が行われていて、新しい高架の橋脚が姿を現していました。
これは電鉄富山駅を高架化する工事で、完成は2028年度ということです。

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 手前3番ホームは岩峅寺行、奥の1番ホームは立山行電車が停車。

高架化工事中につき、現在の電鉄富山駅のホームは仮設のものとなっています。
以前は4面4線の行き止まり式ホームでしたが、今の仮設ホームは2面2線。
当然ホーム不足となるわけで、それでどうしているのかと言うと、ホームをさらに前後で分けて、電車を縦列のようにして停車させるというもの。

このホームの場合だと改札側が1番ホーム、反対側が3番ホームとなっています。
同じホームに2編成入れて乗り換えを便利にする例はわりと見ますが、ここまで本格的なのは見たことがありませんね。
ですが、手前の3番ホームに電車がいる間は奥の1番ホームの電車は発車することができません。

ダイヤが乱れたときなど、えらいことになりそう。
そうなったときは、京急も顔負けなほどのアクロバット運用が展開されるのでしょうか。

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 仮設の電鉄富山駅改札口。

改札口も切符売り場も仮設で殺風景なものになっています。
折れ曲がった狭い通路を進むと、かつて駅コンコースだった場所に出ました。

これで地鉄電車は全線乗ったことになります。
今回は稲荷町〜寺田間は乗車していませんが、以前にこの区間は乗ったことがあるので省略ということで。

この次富山に来るときは、新しい高架の電鉄富山駅になっていることでしょう。
あと自治体の支援が無ければ廃止となる滑川〜新魚津間、岩峅寺〜立山間はどうなっているんでしょうかね。

今回のが名残乗車ではないことを望みます。
ですが私には、廃止にならないことを祈るしかできません。

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 夕暮れの西町電停。

まだ16時を過ぎたころでまだ明るい。
このままホテルには戻らず、市内電車で西町まで行きました。
今日1日は市内電車も乗り放題です。
西町電停近くにあるスーパーに寄って、夕食の総菜などを買ってきました。

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 本日の夕食とお酒。

今日の夕食は、昨日岩瀬で買った純米 満寿泉を開けました。
メインの肴はこれも昨日買ったクルマダイの昆布〆め。
昆布の旨味を吸ったクルマダイ。これは日本酒にメッチャ合うわ。

明日は少し足を延ばして、金沢と高岡を巡ってくる予定でおります。
それでは今日はこの辺で。


posted by pupupukaya at 25/11/24 | Comment(0) | 中日本の旅行記

2025年富山旅行記2 黒部峡谷編


 ◆ 富山 6:40発 → 黒部宇奈月温泉 6:52着【はくたか552】


おはようございます。

朝6時20分、ホテルを出発。富山駅へ。
ホテルの朝食は6時半からなので、今日の朝食は放棄して出てきた格好。

今日は6時40分発東京行き『はくたか552号』でのスタートです。
早起きして目指すは黒部峡谷鉄道。宇奈月8時17分発の朝イチのトロッコ電車です。
これで往復し、宇奈月からは地鉄電車の各線を乗り鉄するのが今日の予定です。

黒部峡谷鉄道に乗るには、富山から宇奈月まで移動しなければなりません。
電車で行くとすると、第一に候補に挙がるのは富山地方鉄道の電車(以下地鉄電車とします)でしょうね。
これだと乗り換えなしで1本で行けますから。
しかしこれだと各駅停車しかなく、宇奈月まで2時間近くかかってしまいます。

そこで新幹線の出番ですよ。
新幹線で黒部宇奈月温泉まで行って、そこから地鉄電車に乗り換えれば大幅に時間短縮できることになる。
今回の場合、直通電車に比べて50分近くも遅い出発とすることが出来ました。

富山〜黒部宇奈月温泉間は乗車券と特急料金合わせて1,470円かかります。
このくらいの出費で朝の貴重な時間を節約できるのならば安いものです。

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 富山駅新幹線ホーム。

コンコースにコンビニがあるので、そこで何か買ってと思っていましたが、コンビニも駅弁屋も開店は6時半。
あきらめてホームへ行くか迷いましたが、6時半のコンビニ開店を待っておにぎりとお茶を買って急いでホームへ。
各乗車口は10人くらいの列が出来ていて、混んでいそう。
だけど到着して自由席の車内に入るとガラガラでした。

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 富山名物とろろ昆布おにぎり。

席に着いたらコンビニで買ったとろろ昆布おにぎりを頬張ります。
おにぎりに海苔ではなく昆布をまぶしたもの。
さすが昆布消費量日本一の富山県ならではの一品。
朝から日本酒が欲しくなりました。

日本の新幹線に乗るのは2年ぶり。
座席に収まってみると、新幹線のゆったりとした座席にあらためて感心させられます。
あと静かな車内と走りっぷり。
狭苦しい飛行機や、けたたましい気動車特急ばかり乗っていると余計にそう感じてしまうわけで。

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 雲がかかる黒部の山々。 

今日の天気予報は晴れ。
だけど、高架橋から見える山々は雲がかかって何とも冴えない眺め。
雨に当たることはないと思うけど、山の天気だからなあ。

いくつかのトンネルに突っ込んで出たところが黒部宇奈月温泉駅。
わずか12分ですよ。新幹線の速さには驚かされます。
ここで下車する人が10数人。
さては地鉄電車に乗り換えて黒部峡谷鉄道に行くんだなと思っていたらその通りでした。


 ◆ 新黒部 7:14発 → 宇奈月温泉 7:48着【地鉄本線】

駅を出て横断歩道を渡った先に屋根付き通路があって、その先に地鉄の新黒部駅の駅舎があります。
今着いた人たちはぞろぞろと新黒部駅へ向かっていました。

新幹線の駅名が『黒部宇奈月温泉』なのに対し、地鉄は『新黒部』。
乗換接続駅なのだから統一できなかったのかと思えますが、新幹線駅は黒部市にあるのだから黒部は外せない、また宇奈月温泉の玄関口なのだからその名称もくっつけたいということで決定したようです。
一方で地鉄はというと、元々の宇奈月温泉駅があるので、宇奈月温泉に行く人がこの駅で間違って降りてしまう可能性があるからと新黒部にしたんだとか。

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 屋根付き通路で結ばれた新黒部駅。

地鉄の新黒部駅はなんと無人駅。
ICカード乗車券はecomyca(えこまいか)のみ利用可。
券売機すらも置いていないので、きっぷを持たない人は乗車時に整理券を取り、着駅で現金払いするしかないわけで。

待合室は10人も入れば一杯というくらいの広さ。
乗り継ぎ時間が長くある時は、新幹線の黒部宇奈月温泉駅で過ごしていた方が良さそうです。
何ともお粗末な新幹線接続駅なのでした。

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 電鉄富山発宇奈月温泉行き普通電車が到着。

新幹線から新黒部駅での接続待ち時間は22分。
ホームの乗車口には、さっき新幹線で着いた10数人の行列となります。
やはりインバウンドが多いですね。日本人と半々くらいに思えました。

入って来た電車は、電鉄富山を5時51分に出発した電車。
延々と各駅停車でやって来たわけです。
富山からこの電車に乗ろうとすると、5時半にはホテルを出発していなければなりませんね。
新幹線が出来たおかげで、富山から宇奈月方面のアクセスが格段に良くなったわけです。

だけど、便利になった反面、地鉄の乗客が新幹線に奪われた格好にもなるわけで。
富山駅から宇奈月温泉まで行く場合を今回の例で比較してみます。

富山〜宇奈月温泉間比較
  地鉄新幹線
富山5:516:40
黒部宇奈月-6:52
新黒部7:14
宇奈月温泉7:48 
値段(円)2,1602,140

新幹線経由の方が距離が短いこと、JR西日本の運賃が地鉄より安いこと、あと新幹線特急料金が1駅特例で安くなることから、地鉄電車よりも新幹線乗り継ぎの方が安いという逆転現象が起こってしまいます。
しかも新幹線だと、所要時間も大幅に短縮できますからね。

富山地鉄のうち、本線の一部区間である滑川〜宇奈月温泉間の廃止問題が現在持ち上がっています。
観光路線なのに廃止?
これを知った時そう思いましたが、こうした事情もあったわけで。
机上だけではわかりませんね。現地に来てこそ分かることです。

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 スマホに表示する鉄道線・市内電車1日フリーきっぷ。

今日使うきっぷは『鉄道線・市内電車1日フリーきっぷ』というもの。
地鉄電車と市内電車の全線が1日乗り放題で3,400円。
黒部峡谷鉄道のトロッコ電車で往復した後は、このきっぷで地鉄の各線を乗り回ることにしています。

さっき新黒部から乗車した電車ですが、10数人が乗車してもまだ空席の方が目立つくらい。
駅ごとに地元の人らしい客が1人2人と下車して、終点近くまで来るとさっき新幹線から乗り継いだ人や、黒部や魚津あたりからの人が残るだけとなりました。

電鉄富山から乗り通した人はいるんでしょうかね。
フリーきっぷ所持で電車好きの私でも新幹線で来てしまったくらいですから。

終点の宇奈月温泉駅は橋上駅となっていて、階段を登った先が改札口となっています。
ホームで電車の撮影などしていたので、今着いた人たちの最後の方になってしまいました。

改札口の出口は10人くらいの行列が。
無人駅の新黒部で乗った人たちはここで現金払いになるのですが、改札係の駅員が「ノークレジット」とか「ノーICカード」とか、まあ手間がかかる。
新黒部駅にも券売機の1台くらい置いた方がいいんじゃないでしょうか。

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 坂を登った先にある黒部峡谷鉄道宇奈月駅。

地鉄の宇奈月温泉駅から黒部峡谷鉄道の宇奈月駅までは200mくらい離れていて、駅名も別々。
それぞれがそっぽを向いて、違う駅のように振舞っているように感じたのは私だけでしょうか。


 ◆ 宇奈月 8:17 → 猫又 9:02【黒部峡谷鉄道】

さて、今回の旅行の一番の目玉である黒部峡谷鉄道です。
一応事前にネットで予約はして来ましたが、こんどの列車は当日券でも余裕のようでした。
窓口で引き換えたチケットは、号車のみ指定されていました。その車両内では自由席となるということです。

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 改札前の宇奈月駅コンコース。

改札口はもうすでに大行列。
さっきの電車で着いた人もいるけど、そうでない人の方が圧倒的に多い。
皆さんどうやってここまで来たんだろうと思うほどです。
インバウンドは1/3くらいという感じ。

平日だし、こんなものかと思うほどの混み具合。
だけど、この後の列車の予約状況を見ると、△印がいくつかあるので早く出てきて来て正解だったのかも知れません。

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 トロッコ電車の乗車ホーム。

発車10分前から改札が始まります。
自動改札ではなく、駅員が立ってパチンパチンと鋏を入れるスタイル。
予約も発券も電子化されているのに、改札だけは昔ながらというのもチグハグな感じがします。

階段を下ると立派な屋根付きの島式ホーム。
首都圏の私鉄の駅みたいですが、停車している車両はというと、昔炭鉱にあったようなトロッコのような客車。
ここも何だかチグハグな感じ。

客車の先頭には電気機関車が2台重連となっています。
この機関車のパンタグラフが、路面電車と同じもの。
もしかして、富山地鉄市内線のお下がり?
なんて思いましたがどうなんでしょ。

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 重連の電気機関車とオープン型の普通客車。

今日乗るのは屋根だけあるけど横は吹きさらしのオープン型車両。
背もたれが無いベンチが並ぶだけなのは、まさしくトロッコを思わせます。
編成後ろの方にはリラックス車両という普通の客車タイプのもあり、そちらの座席は背もたれ付きでした。
リラックス料金が片道600円追加でかかりますが、そちらの方が人気は高いようです。

指定された号車に乗り込みます。
よっこらしょと跨いで乗るような恰好。
腰のあたりがスケスケな感じなので、ちょっと落ち着かない。

この車両の乗客は私入れて7人。
前はインバウンドのグループ、ていうか家族なのかな。
どっか東南アジアの方。持っているパンフは漢字ではなかったな。

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 新山彦橋で黒部川を渡る。

発車時刻が近づくと駅員が客車の鎖を張って回ります。
2台の電気機関車に牽かれて発車。
カタカタと軽いジョイント音がトロッコらしい感じがします。

車内に流れる沿線の観光案内は、富山県出身の女優、室井滋(むろいしげる)さん。
要所要所で観光案内の放送が流れます。

発車するとすぐに新山彦橋に差し掛かり、ここで黒部川の谷を渡る。
腰の下がすぐに深い谷みたいな感じなので、結構怖いですね。

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 黒部川の谷に架かるサル橋。

黒部川の水がエメラルドグリーンなのは、川底の花崗岩が反射して見えるからだとか、そんな説明を聞きながら列車はゆっくり進みます。
標高が高くなるにつれて山が色づいてきましたよ。
水面のエメラルドグリーンと黄色く染まった紅葉が美しいコントラスト。

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 後曳橋の鉄橋を渡る。

さっき宇奈月では曇り空だったのが、雲が薄くなって青空も見えるようになってきた。
あと1時間もすれば、きれいな晴れ間になっているんじゃないかな。
山はすっかり紅葉して、これは一番いい時に来たんじゃないかな。

だけど、吹きさらしで風がビュービュー当たるのには参りました。
北海道の私でもちょっと薄着だったと後悔するくらい。
他の皆さんは真冬の北海道にでも行くんじゃないかというほど着込んでいました。

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 素掘りのトンネル。

さらにトンネルに入るとさらに寒い風が吹き込んできます。
殺風景なトンネルだけど、たまに素掘りのままの部分があったり、坑内探検でもしているような感覚になって面白い。

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 猫又駅に到着。今シーズンはここが終点。

乗車45分で終点猫又到着。
黒部峡谷鉄道の本来の終点は欅平なのだが、2024年の能登半島地震で発生した橋の損傷によって、現在は猫又〜欅平間は不通となっています。

この猫又駅は、もともと駅はあったものの、関係者のみ乗降できる作業員専用駅で、一般旅客の扱いはしていませんでした。
今の運行形態は、猫又駅に仮設のホームを作って、宇奈月〜猫又間の短縮運行として再開したものとなっています。

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 到着後すぐに切り離される機関車。

さて、客車列車なので今まで先頭に立って牽引していましたが、折り返すためには最後部に連結しなおす必要があります。
これを『機回し』といいますが、ここ猫又駅ではどうするのでしょうか。

ホームに面した線路は1本だけで、ホームの先で途切れています。
列車を降りて機関車を見に行くと、すでに客車と切り離されていました。
これをどうやって先頭となる宇奈月側にに移動するのでしょうか?

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 宇奈月側に別の機関車が連結される。

正解は、宇奈月側の側線で待機していた別の機関車を先頭に連結。
猫又まで牽引してきた機関車は切り離して置いて行くというわけです。

で、置いて行かれた機関車は、今停車中の列車が発車すると宇奈月側にある側線に移動し、また次の列車が到着すると同じようにするわけだ。
なかなか面白い方法を考えついたものです。

もっとも、この方法は九州ブルートレインがまだ健在だったころ、東京駅で同じことをやっていましたな。

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 仮設の展望台から猫又駅を見下ろす。

仮設の終点駅猫又ですが、あちこちに重機が置かれて工事現場のようにも見えます。
これも仮設の展望台に登ってみましたが、眺めはイマイチ。
あとは飲料の自販機と仮設テントでは猫又駅グッズを売っていました。それくらい。

あと、トイレは大行列。
トロッコ電車に乗る前は必ずトイレを済ましておくことをお勧めします。

今は猫又止まりとなっていますが、来年には復旧工事も終わり欅平までの運行が再開するようです。
そうなるとここ猫又駅も再び作業員専用駅に戻されて、一般旅客は乗り降りできなくなるのでしょう。
だから、猫又駅で降りるのは期間限定のレアな体験ということになるのでしょうか。

だけど私はわざわざ札幌から来たのだから、終点の欅平まで乗りたかったぞ。


 ◆ 猫又 9:24 → 宇奈月 10:17【黒部峡谷鉄道】


また客車に戻ります。
猫又駅は、ここからはどこへも行けない場所なので、さっき着いた乗客は全員折り返しの列車に乗車となります。
戻りの列車も行きと同じ号車に乗ることになっていますが、皆さん戻りは全車自由席になっている模様。

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 紅葉が綺麗な黒部峡谷。

天気はすっかり青空となっていました。
猫又行きの列車からだとカメラ泣かせの逆行だった日差しも、今度は順光。
色づいた紅葉に日差しが当たって、どこもインスタ映えしそうなほど綺麗な風景。
だけど冷たい風がビュービューと容赦なく吹き付けるのは行きと変わらず。

猫又行きの列車は機関車がグイグイ引っ張っている感じでしたが、今度は下り坂をブレーキをかけながら下る格好になります。
時おりブレーキシューから発する、焼けた金属のような匂いが鼻をつくことも。

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 猫又行き列車と交換。出平駅。

途中駅で列車交換のためにしばらく停車します。
やがて入って来たのは宇奈月を9時00分に発車した列車。
乗客同士お互い手を振って離合。
あちらは結構混んでいて、こちらの倍近いほど乗っているようにも見えました。

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 黒薙駅から分岐する謎の線路。

黒薙駅は途中で唯一旅客扱いのある駅。
登山のような恰好の人たちが数人乗り込んでいました。

ちょっと気になったのが、ホーム向かいにある洞窟のようなトンネル。
このトンネルにも線路が引き込まれています。
あとで調べたら、黒薙第二発電所まで伸びる引き込み線なんだとか。
吉村昭の小説『高熱隧道』なんてのをちょっと想像させます。

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 猫又行きの列車と交換。森石駅。

この列車は宇奈月までに2回猫又行き列車と交換することになります。
途中駅に数分間停車し、交換待ちとなります。
こんどは宇奈月9時42分発の列車。
やはり混んでいますね。リラックス車両は満席に近いようにも見受けられましたが。

紅葉シーズンだからなあ。
週末などどれほどの混み具合なのだろう。
やはり今日朝イチで来て正解だったようです。

旅客列車との交換は2回でしたが、それ以外にも時刻表に無い作業員専用列車とも2回交換しています。
沿線は道路がないから、何するにもこのトロッコ列車だけが移動の手段となるわけで。

猫又から乗車53分、宇奈月まで戻って来ました。
すっかり天気が良くなり、紅葉が美しい。
一番良い時に来たのでしょうね。

だけど冷たい風に当たっていたら、すっかり震え上がってしまいました。

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 宇奈月駅構内のレストイン黒部。

ちょっと温かいものでも食べたいなあ、駅構内にレストランがあったので覗いてみる。
やっぱ高いなあ、観光地価格だなあ。
朝はおにぎり1個だけだし、この先はしばらく食事にありつけそうにないし、背に腹は変えられないってか。

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 くろべーそば(1,000円)。

事前に食券を買うセルフサービス。
温かいそばが食べたかったので『くろべーそば』というのにした。
くろべーとは何ぞや?

そばに入っている黒い団子状のものがくろべーらしい。
食べてみると、魚のすり身。黒いのはイカスミなのかな。
あとはホタルイカの天ぷらが3切れに渦巻のカマボコ。
これで1,000円かあと思ったけど、食べたら体が温まって生き返った気分にはなった。

くろべーってのは黒部の名物なのか。
駅構内の土産物に置いてないかと探したけど、それらしいものは見つかりませんでした。

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 宇奈月駅に到着する貨物列車。

宇奈月温泉発の、次の地鉄電車は10時40分発。
だけどこの電車は新魚津止まりなので、次の電鉄富山行きは11時40分発まで待たなければなりません。
今年4月に行われたダイヤ改正で、昼間時間帯は富山まで行く電車は2時間に1本に減らされてしまいました。

ひどいダイヤだけど、宇奈月駅周辺も散策スポットがいくつかあり、そこを回っていれば軽く1時間は消化できます。
温かいそばを食べて元気になったので、旧線の山彦橋を渡って宇奈月ダム展望台に行ったり、やまびこ展望台からトロッコ電車の撮影をしたりあちこち歩いてきました。

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 新山彦橋を渡る猫又行き列車。やまびこ展望台から。

やまびこ展望台はその名の通り山彦橋を見下ろすトロッコ電車の撮影スポット。
宇奈月駅の駐車場を通り抜けた先にあるわけですが、黒部峡谷鉄道のたくさんの乗客がどうやって来るんだろうということの答えがここにありました。

150台収容という広大な駐車場。
言わずもがな、黒部峡谷鉄道まではマイカーやレンタカーで来る客がほとんどというわけです。

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 駐車場から見た宇奈月駅遠景。

もう1つが観光バス。
駅前広場には常時10台以上ものバスが停車していました。
インバウンドの多くはこちらになるんでしょうかね。

要するに富山地鉄は、黒部峡谷鉄道のほんの僅かなアクセス客を輸送しているに過ぎないわけです。

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 観光客で賑わう宇奈月駅。奥は黒部川電気記念館。

最後にまだ時間が余ったので、宇奈月駅向かいにある黒部川電気記念館に入ってみました。
入場は無料。
これといった展示物はなかったけど、ここの受付でトロッコ電車グッズを売っていました。
これがなかなかユニークな品で、思わず買ってしまいました。

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 電気記念館で買ったグッズとトロッコ電車の乗車券。

ひとつは電車のブレーキハンドルの形をしたペットボトルオープナー(1,100円)。
炭酸飲料のペットボトルのキャップに差してひねると「プシュー」と緩むわけです。

もう一つが宇奈月〜猫又間の硬券乗車券(550円)。
ただ、この乗車券はレプリカで実際に乗車はできないのでご注意を。

この乗車券で特筆すべきことはですね、買ったら自分で入鋏ができるんですよ。
受付の人が鋏をかしてくれる。

借りた改札鋏をカチカチ動かして、
これ懐かしいですね〜
なんて言っていたら、受付の人が小さく切ったボール紙を渡してくれました。
私と同じような人がしょっちゅう来るのでしょう。
それに鋏を入れて遊んでみたりした。

なお、改札鋏は売り物ではないようです。


posted by pupupukaya at 25/11/23 | Comment(0) | 中日本の旅行記

2025年富山旅行記1 富山まで


 ◆ 新千歳空港 10:45発 → 富山空港 12:20着【ANA1182便】

2025年11月6日、今日から3泊4日の富山旅行となります。
また長い旅行記になりますが、ひとつお付き合い願います。

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 早くもクリスマスツリーが現われた新千歳空港センタープラザ。

往復飛行機のチケットは9月初めにANAのタイムセールで買ったものです。
札幌〜富山間往復で19,040円はかなりお得。
こんなことでもないと、北陸方面へ行くことも無いでしょうねえ。

行先を富山としたのは、黒部峡谷鉄道に乗ってみたかったのと、富山駅に乗り入れになった富山地方鉄道市内線、それに何かと今話題(?)の富山地鉄鉄道線に乗ることです。
あとちょっとだけだけど、北陸新幹線にも乗ってみたい。
金沢も候補に挙がったけど、鉄道好きならば富山の方が充実している。
あと金沢行きとすると空港が小松空港となり、金沢からはちょっと遠いし、飛行機の時間も少々悪い。

そんなことから富山となったわけです。
富山駅前のホテルに3泊することにし、大まかな行程は以下の通りとなりました。

日付行程
11月6日(木) 札幌→富山(ANA)
11月7日(金) 富山→黒部峡谷鉄道→富山
11月8日(土) 富山→金沢→高岡→富山
11月9日(日) 富山→札幌(ANA)

9月中には予約も予定もほぼ確定し、あとは出発日を待つだけになっていたものです。
ずーっとバタバタと忙しくて、旅行支度も今朝になってという始末。
紙類のチケットは無いし、忘れ物は無いと思うけど、まあ何かあれば向こうで買うからいいや。
海外旅行と違い、国内旅行は気が楽でいいですね。

空港へは早めに着いたので、土産物屋などをぶらぶらと覗いて過ごします。

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 新千歳発富山行きANA1182便。

ANA便に乗るのは久しぶりです。
考えたら2014年の米国旅行が最後じゃなかったかな。

10年以上ぶりにANAの機内へ。
JALはレザー張りなのに対し、ANAの座席はモケット張り。
座席に関してはANAの方が座り心地は良いかな。
レザー張りは滑るし、長く座ると座面が蒸れるような気がして。

あと驚いたのは、個人シートモニターが全席に付いていたこと。
国際線では標準だが、国内線では珍しい。
所要時間たかだか2時間にも満たない国内線では必須とも思えませえんが、少々高級な機材に当たったと思えば嬉しくなります。

札幌〜富山間はANAが1日1便あるのみで、しかも季節運航。どちらかというとマイナーと思われる路線ですが、混んでいます。
ほぼ満席と思われるほど座席は埋まっていました。
平日だからか、半分くらいはビジネス客と思われる顔ぶれ。
観光旅行風の人は少数のようです。

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 富山平野上空。

モニターにはフライトマップを表示して、イヤホンで全日空寄席を聞いていました。
ANAでもJALでも、国内線の機内では落語を聞くのが私の定番です。

天気は良く、下界の景色は良く見えますが、右側の席では日本海上空へ出ると海ばかりなのでちょっとつまらないね。

12時10分、神通川の河口あたりから富山平野を見下ろしながら真っすぐ富山空港へと高度を下げます。
短い空の旅をしばし楽しんで着陸。
到着は12時16分、ほぼ定時でした。

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 富山きときと空港に到着。

私は預け荷物がないのでそのまま到着ロビーへ。
外に出たところに1台のバスが停車していて、それが空港連絡バスでした。

富山空港は2010年の富山旅行以来(旅行記なし)だから15年ぶり。
当時富山空港で印象的だったのは、フライト案内がパタパタ式だったこと、空港連絡バスが一般路線バスと同じワンステップバスだったということ。

今回のバスは観光バスタイプと、バスは豪華になっていました。

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 札幌便に接続する空港バス。

接続する富山駅前行きのバスは12時30分発で、僅か10分の接続となっています。
手荷物の受け取りなんかで時間がかかったら置いてけぼりになるのか。

ご心配なく。
このバスに接続するのは札幌便だけなので、着いた客の全員乗車を確認してからの発車となります。
そのせいで、バスの発車は12時40分となりました。

このバスは都心までの直行便。
総曲輪と市役所前で若干の乗客を降ろし、富山駅前のバスターミナルへ到着します。
運賃は420円。
使えるICカード乗車券は、富山地方鉄道が発行する『えこまいか』のみ。
あとは現金払いのみなので、キャッシュレス派には少々不便です。


 ◆ 14年ぶりの富山

富山に来るのは最後が2011年なので、14年ぶりになります。
あの時は、大阪から特急を乗り継いで札幌に戻る道中で途中下車した時です。


それ以前だと、新潟までフェリーで渡って、新潟から信越本線・北陸本線の普通列車を乗り継ぐ青春18きっぷ旅行のルートになっていたので、2回か3回は富山で途中下車しています。
あとは5回くらい乗ったかな「トワイライトエクスプレス」も富山は明るい時間に通るし、札幌の私からでも割と馴染みのある都市でしたね。

それが2015年の北陸新幹線金沢開業で一気に縁遠くなった感があります。

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 富山駅とセントラム。

富山駅はすっかり新しくなりました。
新しくなったといっても、この駅自体は2015年の北陸新幹線開業時に完成しているので、私から見れば新しいということで。
駅だけではなく、駅前もすっかり変わってしまいました。
変わらないのは富山地方鉄道の駅ビル『エスタ』くらいなもの。

新幹線はここまで街を変えてしまうものなのか。
もっとも、札幌駅前も今ドッカンドッカンやってますが。

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 高架下に市内電車が乗り入れる富山駅。

富山に着いて、真っ先に見たいものが富山駅に乗り入れるようになった市内電車(路面電車)の富山駅停留場。
2015年の北陸新幹線開業時にこちらも乗り入れる格好となりました。
2019年には在来線の高架化が完成し、翌年の2020年には駅北口発着だった富山ライトレール(富山地鉄に吸収合併)と直通運転するようになり現在に至っています。

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 高架下の市内電車乗り場。

高架下の市内電車乗り場は、線路は2線だけですが両側に乗降ホームが設けられ、4面のホームも前後で分けられて、1番から8番までのホームがそれぞれ系統別方面別になっています。

駅コンコースと各ホームの行き来はすべて平面で、線路と通路が交差する箇所は、電車が近づくと赤信号になりアラームが鳴る仕組み。

日中の系統は、南富山駅〜富山大学、富山港線(旧富山ライトレール)、環状線となります。
多くの電車がここ富山駅で折り返すので、結構な頻度で電車が発着となります。
常に電車が発着する感じなので、路面電車ファンの私にはここで電車の観察をするだけでも楽しそう。

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 市内電車乗り場は富山駅コンコース直結。

新幹線を降りて改札口を出たら向かいが市内電車乗り場ですからね。
これは便利ですわ。
富山県が『鉄軌道王国とやま』と銘打つだけのことはあります。

函館市電もこうすれば良かったのにね。
長崎電軌も。
札幌市電もこうする構想はあったようですが、今この段階で断念してしまう体たらく。
ああ・・富山が羨ましい。


 ◆ 富山駅 → 岩瀬浜【富山地鉄富山港線】

今富山駅に着いたばかり。
今日含めてまだ4日間この市内電車の世話にはなると思うので、いつまでも羨ましがって眺めてばかりもいられません。
さっそく富山港線の電車に乗って岩瀬浜まで往復することにします。

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 スマホに表示する『岩瀬おさんぽフリーチケット』。

富山地鉄の電車は全国交通系ICカードが使えますが、今日の乗車で使うのは『岩瀬おさんぽフリーチケット』というもの。
スマホの画面に表示させて使うデジタルチケットで、利用開始から6時間有効。
お値段は1,250円。
富山港線を片道乗ると240円なので随分と割高感だけど、岩瀬地区の対象店舗で使える1,000円分のクーポンが付いているので、向こうで何がしか千円分使うと往復でもモトが取れることになります。

事前にスマホに『マイルート』というアプリをインストールしなければならない面倒はあるけど、これ以外にも富山県下で使用できるお得な乗車券が多数あるので、富山へ行く際にはインストールしておくと何かと便利です。
私も富山滞在中は、このデジタルチケットを活用することにしています。

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 岩瀬浜行きT100形電車。

では13時30分発の岩瀬浜行きに乗車します。
車両はT100形の3連接電車。
車内に入ると、何だか似ているなあ。
車体のデザインや内装の色合いこそ違うけど、そっくりですね。

何にそっくりかって?
札幌市電のA1200形電車に。
同じアルナ車両の製造で3連接、軌間も1067mm、車両の寸法も大きく違わないだろうし、そりゃ同じような作りにはなるわな。

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 札幌市電『ポラリス』そっくりのT100形電車の車内。

富山港線は富山駅を発車すると単線になります。
車と並んで走り、交差点ごとに赤信号で停車するのは路面電車そのもの。
奥田中学校前のカーブを曲がると、ここからは専用軌道区間に入ることになります。

ここから岩瀬浜までは、元・JR富山港線だった線路をLRT化した路線です。
まあ、このあたりの説明は割愛しますが、ここ奥田中学校前からは鉄道線になります。
最高速度も60km/hとなるので気持ち良いほどにかっ飛ばします。
道路との交差も踏切となるので、すべて電車優先。

これまで自動車に追い越され、信号待ちに引っかかっていた軌道区間から鉄道区間に乗り入れたときの爽快感は格別のものがありますね。
これが味わうことが出来るのはここ富山港線と、もう1つは広島電鉄の宮島線だけです。

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 富山港線終点の岩瀬浜。

25分で終点の岩瀬浜着。
片面のホームに駅前広場、商店街らしきものも無く、住宅地の中にある終点といった感じ。
乗車目的ならば着いた電車でそのまま折り返してしまうところだが、私は1,000円分クーポン付きの乗車券を持っているので歩いて岩瀬エリアへと向かいます。

交差点をいくつか曲がらなければならないので、地図を持っていないと迷いそう。
でも良い子は歩きスマホはやめましょう。

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 レトロな町並みの岩瀬エリア。

10分ほど歩いくと古い建物が立ち並ぶ通りに出ます。
日本海側の港町に多く存在する、江戸時代に北前船の寄港地として栄えた港町のひとつ。
商家風や土蔵の建物が多いのは、廻船問屋が並んでいたからでしょう。

通り全体がシックなムードに統一されているのがいいですね。
だけど基本は生活道路のようで、観光客の姿もチラホラ見るけど、人は少ない。
観光客がぞろぞろ歩いていてうるさい観光地よりも、個人的にはこうした静かな町の方が好きだなあ。

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 土蔵造りの酒商田尻本店。

この岩瀬地区には14年前に当時富山ライトレールだった電車で来たことがあるので今回は割愛しても良かったのだが、わざわざ来たのは『岩瀬おさんぽフリーチケット』のクーポンを使うため。
対象店舗のひとつが、ここ岩瀬地区にある酒商田尻本店。
ここで夜飲む用のお酒を買おうというわけです。

土蔵を改造した素っ気ない入口だけど、中に入ると広い店内には日本酒がずらり、なかなか壮観です。
この中のどれか1本を選ばなければなりません。
買ったのは『純米 満寿泉』。
ここ岩瀬で造っているお酒なのでね。ここの並びに酒蔵があります。

1,980円だが、クーポン1,000円分利用で980円となります。
余談ですが、クーポン利用だと残りは現金払いのみになる由。

これで岩瀬での目的を果たして、今度は東岩瀬から富山駅へ戻ります。


 ◆ 東岩瀬 → グランドプラザ前【富山地鉄富山港線・環状線】

岩瀬地区へのアクセスは東岩瀬からの方が良く、道なりに歩くと東岩瀬駅がありました。
ここは唯一旧富山港線の駅舎が残っています

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 岩瀬浜駅の旧駅舎。

木造瓦屋根の歴史を感じさせる駅舎。
とはいっても、これは保存駅舎で、ここから電車に乗ることはできないのでご注意を。
内部も休憩所として公開されていますが、駅というよりコミュニティーセンターのようになっていました。

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 東岩瀬駅に残されたJR西日本時代の駅名標。

富山駅方向の電車は、線路を挟んだ向かい側に新設されたホームからとなります。

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 青色のポートラムが到着。

今度の電車は青色のポートラム。2連接の電車。
2006年の富山ライトレール開通時からの車両で、新しそうに見えるけどすでに19年が経過した車両。
座席など結構くたびれていました。

岩瀬浜からの電車はグランドプラザ前方面行き。
富山駅から環状線経由でぐるっと回って富山駅へ戻り岩瀬浜へ戻るという系統です。
慣れないとわかりにくいですが、富山港線の電車は富山駅が終点ではないとだけ覚えておけば良いのではないでしょうか。

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 ポートラムの車内。

車内は混んでいるというよりかは、ボックス席で相席になるか立っているかの2択。
最後部に立って、後面展望で行くことにしました。

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 萩浦小学校前で黄色のポートラムと交換。

富山港線は単線で15分間隔ですが、途中駅でも結構乗り降りがあります。
もうすっかり都市近郊の電車として馴染んでいる感じ。
ローカル線活性化の成功例の一つなんでしょうね。
こういった思い切った英断ができる地方が羨ましく思います。

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 車両基地がある城川原で紺色ポートラムと交換。

電車は富山駅に到着。
ここでほとんどの客は下車しますが、私はこのまま乗り通すことにしました。
乗って来た客は少なく、あとは富山港線からの客が何人か。
ここからが空いたボックス席に座らせてもらいます。

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 環状線に入る電車と富山城。

丸の内から環状線に入ります。
ここからは2009年に開業した新しい路線。
こちらも富山港線と同じ15分間隔、単線なので、反時計回りの一方通行となっているのも開業以来変わっていません。

以前に来たときは市内線と富山ライトレールは富山駅で分断されていました。
きっと富山駅の高架化が完成したら富山ライトレールはこの環状線に乗り入れるんだろうなと思っていました。
それが実際にこうして実現しているのだから、感慨深いものがあります。

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 環状線、グランドプラザ前で降りる。

富山港線から乗って来た電車はグランドプラザ前で降りることにしました。
グランドプラザに大和デパートがあるので、ここで部屋食用の夕食を買って行こうというわけで。

地下食品売り場に行くと普通のデパ地下。
どうも私はデパ地下が苦手で・・。
魚売り場にクルマダイの昆布〆が半額になっているのを見つけ、それを1つ買って退散することにします。

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 アーケードの総曲輪通り。

今日19時までは市内電車が乗り放題なので、中町電停から電車で富山駅に戻ります。
グランドプラザから総曲輪(そうがわ)通りというアーケード商店街があるのですが、人通りは少なく見事に閑散としています。
新幹線開業で新しくなった富山駅の方に客足を取られてしまったのか。

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 中町停留場に到着する大学前行き7000形。

中町の停留場には電車を待つ人が10人ほど。
元々は富山市の繁華街はこのあたりで、函館市電で言えば五稜郭公園前といった位置付けでしょうか。

昔は西武デパートがあって、閉店後は長らく空きビルになっていたけど、ここも新しいビルになっています。
昭和戦前風の旧大和デパートがあった場所も新しいビルに。
さらに電停の向かい側には新しいビルが建設中。

地方都市の都心部にしてはすごい活気です。
だけど、その割には人が少ない。
余計なことですが、再開発も空振りに終わらないよう祈りたいところです。

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 旧富山駅前停留場は、電鉄富山駅・エスタ前停留場として健在。

電車は富山駅ではなく1つ手前の電鉄富山駅・エスタ前で下車しました。
ここはかつての富山駅前停留場だったところで、いまの富山駅まで延伸されたときに電鉄富山駅・エスタ前と改められています。
ホテルもこの停留場が最寄りとなります。


 ◆ 富山に滞在するホテル

4時前でちょっと早いですが、チェックインします。
ずっと背負ってきた荷物から早く解かれたい。

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 富山で3泊お世話になるホテル。

富山で3泊するホテルは駅から300mといった場所にあり、ここを足掛かりにして各地に日帰りで行くには最適の場所です。
3泊の宿泊代はシングル朝食付きで18,500円。
9月中には予約しておいたので割と安く収まりました。

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 狭いけど快適だったシングルルーム(禁煙)。

チェックインして部屋に入ります。
出張でも個人旅行でも、この瞬間がちょっとワクワクします。

狭っ・・・

クロゼットがなく、セミダブルベッドが占拠しているせいか、狭苦しい感じがします。
でも椅子の座り心地が良いし、デスク周りもきれいだし、座ってしまえば快適です。
各部屋に備え付けてあるらしいズボンプレッサーは、なくもがなという気がしますが。

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 セパレートタイプのバスルーム。

この部屋の特筆すべきは洗い場のあるバス付きということ。
このバスを見たら、今夜は久しぶりに湯船につかって、風呂上がりのビールが飲みたくなりました。
今夜は富山の食べ物を肴に日本酒と思っていましたが、ビールに作戦変更です。

夕食の買い物は、電鉄富山駅ビル エスタの地下にあるアルビスへ行きました。
普通のスーパーですが、昆布〆や黒作りといった富山名物もあります。
総菜をいくつかとビールを仕入れて部屋に戻ります。

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 浴槽に、はわい温泉の入浴剤を入れてみる。

浴槽にお湯を貯めて入浴剤を入れます。
この入浴剤は、去年はわい温泉でお土産に買ってきたもの。
それを富山で使うことになるとは・・・

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 本日の夕食。

さあて風呂上がりのビールです。
今夜の夕食は、チャーシューメンマ、筑前煮、のどぐろの押し寿司4貫。
のどぐろは日本海側で水揚げされる魚だが、高級品。
脂がすごくあって、北海道の魚で言えばキンキに似てるかな。
こんな値段でのどぐろを食べてみることが出来たので満足。
お店でのどぐろを食べようと思ったら、3〜4千円は下らないのでね。

明日は朝早く、6時20分にはホテルを出発しなければなりません。
お酒はほどほどに。
また、札幌からここまでの行程でだいぶ疲れました。
もう早く寝ることにします。


posted by pupupukaya at 25/11/22 | Comment(0) | 中日本の旅行記

2022年名古屋・伊勢参り旅行記4

 ◆ 11月4日(金)

おはようございます。
今日は平日。文化の日と土日の飛び石連休のドサクサで休暇にしちゃったワタシです。

今日は午前中はリニア・鉄道館へ行き、午後は味噌煮込みうどんを食べてからしばらく名古屋見物。
15時頃の電車で中部空港へ。中部空港17:00発札幌行の飛行機で帰る予定です。

昨日は朝早かったけど、今日はリニア・鉄道館が10時開館なのであまり早く出発してもしょうがない。
それに朝のラッシュにぶつかるのも嫌だしね。

でも早起きしたのと、今日も良い天気なので8時半にはチェックアウトした。

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 堀川に映る納屋橋。錦橋から。

広小路通を歩いて名古屋駅へ向かう。
途中に堀川に架かる納屋橋という橋があって、名古屋にしては珍しく(?)こじんまりとした絵になる風景。

しかしこのあたりは風景に似合わず風俗街として知られ、あまり柄の良くない場所とされているらしい。
あと中日ドラゴンズがリーグ優勝したときは納屋橋から堀川に飛び込む人がたくさん出たんだとか。

しばらく堀川沿いの遊歩道を歩いて、錦通りを名古屋駅に向かって歩くと名鉄百貨店の正面に出た。
名古屋駅前は高層ビル街。
JR名古屋駅桜通口にある51階建と53階建のJRセントラルタワーズ、47階建で中部地方で一番高いというミッドランドスクエア、46階建てのJRゲートタワー、40階建てのJPタワー名古屋など40階建て以上高さ200m級の高層ビルがひしめき合って空に伸びている。

一昨日飛行機から摩天楼のように見えた名駅あたりも、こうして近くで見上げるとどれもフラットなガラス張りで直線で天に伸びる建物ばかり。
とにかくスケールが大きく、風景としても掴みどころがなくて、撮影しても1枚に収まらないあたりが北海道の風景と共通している。

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 錦通りから名鉄デパートを見る。

こんど乗る電車は9時30分発あおなみ線金城ふ頭行。
それまで名駅(めいえき)のスポット見物でもしていよう。

まずは中央コンコースの桜通口側にある金時計
名駅の待ち合わせスポットの1つ。
設置は2002年で、JRセントラルタワーズ3周年を記念して設置されたモニュメント。

さすが定番待ち合わせスポットだけあって、平日の朝からここだけ人だかりが出来ている。
休日などすごい人だかりになっていそう。

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 名駅のスポットその1、金時計。

次のスポットがナナちゃん人形
名鉄百貨店メンズ館とヤマダ電機のアーケード内にある高さ6mの巨大マネキン人形。
季節やイベントに合わせて衣装替えが行われる。

1973(昭和48)年生まれというから私らと同世代。何だか親近感が湧きますな。
ナナちゃんという名前は、設置当時は名鉄百貨店セブン館にあったから付けられたという。

そんなナナちゃんの衣装は『ラリージャパン2022』のワンピースを着ていた。
身長6mとあるから、股下も3mはありそう。
特に股下を通ってはいけないこともないようで、見ていると通行人は神社の鳥居よろしく普通に歩いていた。

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 名駅のスポットその2、身長6mのナナちゃん人形。

ナナちゃんの股下を通ると何とやらといった都市伝説もいくつかあるらしい。
しかし気になるのは・・・どうなっているんだろうな。

誰もいないスキを見計らって、こっそり見上げてみる。
そりゃあ有名なナナちゃんですからね。
安心してください、はいてま・・・・

・・・はいてませんでした


 ◆ 名古屋 → 金城ふ頭【あおなみ線】

名駅見物はこれくらいにして、リニア・鉄道館へ向かいます。
あおなみ線乗り場は本当にわかりずらい。
桜通口から行くとなると中央コンコースを太閤通口側に通り抜けて、そこからぐるっと回り込んだ太閤通南口にある。

広い名古屋駅のずっと端っこ。
賑わっていた中央コンコースと違ってここは人がまばらだった。

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 太閤通南口のあおなみ線改札口。

朝ラッシュも終わった下り電車なのでガラガラだと思っていたが、ホームは小さい子供連れの家族が多い。
小学生くらいの子供もいて、学校はどうしたんだろうと思うが今日は飛び石連休の平日。
みんな考えることは同じなのだろう。

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 あおなみ線ホームから見る新幹線。

あおなみ線の電車は家族連れの乗客で賑やかだった。

車窓は途中までは貨物列車を多く見かける。
元々この路線は名古屋港までの貨物線だったのを複線高架化して旅客線として営業を始めたもので、今でも途中の名古屋貨物ターミナル駅まではJR貨物の貨物列車が乗り入れている。

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 金城ふ頭駅に到着。

あおなみ線の運営は名古屋臨海高速鉄道で、名古屋市が筆頭株主の第三セクター鉄道。
過去に貨物線ながらJR東海の所有だったせいか、全国版のJR時刻表ではJR線と同じページに掲載されている。

車窓に名古屋港を見ながら、家族連ればかりの乗客の電車は24分で終点の金城ふ頭に到着。


 ◆ リニア・鉄道館

金城ふ頭駅の改札を出ると、今降りた人達がぞろぞろと同じ方向の通路に進んでいった。
案内看板を見るとレゴランド・ジャパンとある。
ああそうか、そういえばレゴブロックのキッズテーマパークがあったっけ。

そんな金城ふ頭駅だけど、リニア・鉄道館へ向かう人達もちらほら。
折角の平日休みを、レゴランドではなく鉄道館で過ごすなんて、なかなか渋い選択をするものだ。

とは言え、この手の施設って客は子供連ればかりというのが世界共通のようで・・・

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 金城ふ頭駅の駅前広場から見えるリニア・鉄道館。

広いエントランスの前には、どこかの小学校の社会見学なのか先生に引率された小学生の一団が。
やれやれ、少々うんざりするも中に入る。

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 ライトアップされたシンボル展示の955形試験電車と超電導リニアMLX01-1。

中は結構広く、じっくり見ていたら鉄道好きならば1日中でも過ごせそう。
とにかく、鉄道車両がいっぱい。
保存状態も良いし、車内にも入れる。
声は出さないけど、子供以上に一人はしゃぎ回ってしまいましたよ。

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 新幹線や在来線車両が並ぶ車両展示フロア。

ここのリニア・鉄道館だけで2記事は書けそうだけど、自分だけがはしゃいで書いた記事なんて読まされる方はつまらないだろうし、ネタバレになってもいけないので、館内で気に入ったものだけいくつか画像をUPします。

一番気に入ったのが食堂車が原型のまま保存・展示されていたこと。
これは東海道・山陽新幹線0系車両の食堂車

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 東海道新幹線0系36形食堂車の内部。

本州〜道内の寝台特急列車廃止で国内からは事実上消滅した食堂車。
車窓を眺めながら車内で調理した温かい料理をいただく。当時は当たり前だったことだけど、今となってはもう叶わないこと。

保存車両で往時を偲ぶしかない。
この保存車両は嬉しいことに、当時の料理を再現したレプリカも展示してあるんですねえ。

昔小学生だった頃、新幹線ではないけど特急『おおとり』の車内でカレーライスを食べたのを覚えている。
ルーは銀色の器に入ってたっけか・・・忘れた。

何気なく置かれた水の入ったコップがまたリアルさを出している。

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 0系新幹線で供されたカレーのレプリカ。

もう一つが鉄道模型のジオラマ。
名古屋駅を模した高架駅を中心に作られている。
このジオラマがまあリアルなこと。

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 名駅と高層ビル街を模した鉄道ジオラマ。

都会の町並みだけでなく、農村も精巧に作られている。
ただ模型の電車が走っているだけではなく、だんだん夕暮れになり、夜になり、また朝になるという演出もある。
また電車も、車内に模型の乗客も乗せているという徹底ぶり。

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 得意の流し撮りで100系新幹線を撮る。

ひと通り見て回って、もう1回見て回って12時過ぎ。
だいぶ入館者も増えてきたけどぜんぜん余裕の館内だった。
やっぱりこういうところは平日に来たほうがいいね。

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 リニア・鉄道館のエントランス。

再びあおなみ線に乗って名古屋駅に戻る。
今度の電車はレゴランドのラッピングトレインだった。

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 デザイントレイン(LEGOLAND Train)の車内。

金城ふ頭から名古屋に戻って、それから中部空港へのルートは地図上で完全にV字ルートとなって無駄だなあと思うが、ほかに交通機関が無いので仕方ない。
金城ふ頭から中部空港へ向かうバスもあるのだが、現在新型コロナによる需要減で運休中となっていた。

再び名古屋駅へ。
こんどは新幹線改札口の前に銀時計を見つけた。

ここも名駅の待ち合わせスポット。
名鉄、近鉄のほかデパートが並ぶ桜通口側にある金時計と違って、裏側のような感がある太閤通口側となるので金時計前ほど人は多くない。

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 名駅の待ち合わせスポットその3、銀時計。

この銀時計の設置は1988(昭和63)年と金時計より古い。
国鉄分割民営化1周年を記念してJR東海が設置したものだとか。


 ◆ 名古屋名物味噌煮込うどん

名古屋駅に戻ってきたのは中部空港に向かうためであるけど、味噌煮込みうどんを食べるためでもあった。
味噌煮込みうどんで老舗といえば山本屋本店
で、いいじゃんクーポンも使えると調べてきた。

もう1時も過ぎたし、空いているだろうと思って太閤通側地下街のエスカにある山本屋本店へ行くと、店の前は行列ができていた。
さすが有名店。
いくら名物とは言え、たかがうどんを食べるのに行列に並ぶのはいやだ。

調べたら、桜通口側のビルにも1店舗あるようだ。
結構歩くけど、そっちに行ってみる。
オフィスビルの地下が食堂街になっていて、その中に山本屋本店があった。

こちらは行列なし、空席も多数。
昼休み時間が終わったオフィス街の飲食店といった感じだった。

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 堀川ビル地下にある山本屋本店。

メニューを見るとランチタイムメニューをやっていたので、その中にあった名古屋コーチン入りというのを注文する。
待っている間に漬物が出てくる。この漬物とご飯はおかわりし放題とのこと。

名古屋に来て味噌煮込みうどんを食べたのは、もう20年も昔のことかなあ。
どこか地下にある店だったのは覚えているが、エスカの山本屋本店だったのだろうか。もう忘れた。
えらく気に入って、札幌に帰ってから自分で作って食べたりしていたものだ。

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 味噌煮込うどん名古屋コーチン入り(2,024円)。

15分くらい待ってグツグツ煮えたぎった土鍋が運ばれてきた。
穴のない土鍋の蓋は、取り皿になるというもの。

濃い赤味噌のツユに生卵が入る。
麺は普通は湯がいてから汁に入れるが、こちらのは生麺を直接赤味噌の汁で茹でるというもの。
固めのモチモチという独特の食感だ。
意外と白いご飯が合う。

名古屋コーチンは高級食材として知られるが、赤味噌ダレでドップリと煮込まれたら普通の鶏肉との違いはわからなかった。
ランチメニューで2,024円は結構いいお値段。

ご飯も漬物も平らげて、汁まで全部飲んで満腹に。

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 蓋を取り皿に使う。

2,024円は全額いいじゃんクーポンで支払う。
こんなことでもないと、うどんに2千円はちょっと・・・。

ビルの地下食堂街からは直接地下街に通じていたのでそちらから名古屋駅に戻る。

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 名古屋駅から国際センター駅まで続くユニモール。

ユニモールの柱にあるイラストのキャッチコピーにちょっと気を惹かれた。

ワタシらしく

らしく・・・。
そういえば一昨日味噌かつを食べた矢場とんがあったビルが『ラシック』という名前だったな。

東京と大阪に挟まれた名古屋。
一応三大都市圏の1つだけれど、人口は横浜に負けて、観光や知名度では札幌や福岡ほどではなく、堅実で倹約家の多い地味な名古屋。

メジャーにはなれないけれど、それなりに自分らしく・・・

なんだか『らしく』が妙に名古屋を象徴する言葉のように思えた。
こんなこと言っていたら名古屋の人は怒るかな・・・


 ◆ 名鉄名古屋 → 中部国際空港【名古屋鉄道】

再び名古屋駅に戻ってきて、今度はお土産を選ぶ。
おみやげと言っても、誰かに配るようなものではないけれど。
いいじゃんクーポンも使い切らなきゃならないし。

買ったものは八丁味噌と5個入りの青柳ういろう。
これでクーポンを使い切った。

空港に向かうにはちょっと早いけど、もう行くところもなくなったので空港へ行くことにした。
名鉄名古屋駅から中部国際空港へは特急が毎時2本、準急が毎時2本となっている。
そのほかに全車特別車のミュースカイが毎時2本あるが、こちらは新型コロナの乗客減のため運休中。

まだ時間があるので、券売機で中部空港までのミューチケットを買った。
名鉄特急の特別車も体験してみたいのと、歩き回ったので座って行きたいということもあって。

座席は号車と窓側・通路側だけ選択できるというもの。座席表からの選択はできないようだった。

改札口の上には方面別の発車案内標が並んでいて、名鉄のターミナル駅であることを思わせる。
数々並んだ行先のうち私がわかるのは豊橋、岐阜、岡崎それに中部国際空港くらいなもの。
愛知県や岐阜県の隅々に路線が伸びていることを思わせる。

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 数々の行先の電車が表示される名鉄名古屋駅の改札口。

ところが名鉄名古屋駅のホームはというと僅か4面2線。
4面のうち真ん中の島式ホーム2面は降車専用ホームなので、乗車客は実質片側1面ずつで捌いていることになる。

同じホームにいくつもの行先や種別の違う電車が次々に発着するわけだから、行先ごとに乗車位置をずらして色分けされた乗車位置に整列して乗車する方法が取られている。

今から28年前に初めてこの名鉄名古屋駅(当時は新名古屋駅)のホームの光景を見て、整然とできる行列と次から次へとやって来る多種多様な行先の電車に驚き、いつまでも眺めていたものだった。
そんなホームの光景は今も変わらず。この名鉄名古屋駅のホームが一番名古屋を感じる場所だと個人的には思う。

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 行先別に乗車口が色分けされたホーム。

この名鉄名古屋駅も2027年のリニア中央新幹線開業に合わせて現在の2線から4線に増やしホームも拡張することが計画されている。
もし計画通り実現すれば、このような忙しい名鉄名古屋駅を見るのもこれが最後になるかもしれない。

忙しい乗車ホーム見物はこれくらいにして、今度は島式ホームの方へ移動する。

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 特別車の乗客は中央の島式ホームから乗車する。

島式ホームの2・3番ホームは降車専用ホームだが、特別車の乗客は島式ホームから乗車することになる。
岐阜行きや豊橋行きの特急も特別車があるが、あちらはガラガラだった。
空港行き特急の時間が近づくと、こちらのホームも人が集まってきた。
さすがに空港へは、ゆったり座って行きたい人が多いのだろう。

15:01発中部国際空港行き特急は岐阜始発。
特別車はガラガラで、名古屋駅が実質始発駅のようにも見える。

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 2200系特別車の車内。

慌ただしく名古屋を発車する。
席は窓側席はほぼ埋まったほどの乗車率。
次の金山でも、普通車の方は大勢の乗客の姿が見えた。

35分で中部国際空港に到着。

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 中部国際空港駅から第1ターミナルへの通路。


 ◆ 中部国際空港(セントレア)

私は飛行機で名古屋へ来たのは今回が初めてだが、中部国際空港は何回か利用したことがある。
海外旅行では、2008年に初めてヨーロッパへ行ったとき、札幌から中部まで国内線で移動し、ここ中部空港から出発している。
2016年に北欧に行ったときは、帰りが中部空港着で、札幌まで国内線に乗り継いだ。
2020年の沖縄旅行では、帰りが中部空港乗り継ぎだった。

だからわりと馴染みのある空港ではあるが、乗り継ぎで通り過ぎるだけだったので、どんな空港かはあまり知らなかった。

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 ひと気が消えた国際線カウンター。

駅から空港第1ターミナルまでの通路を進むと、広いホールの出発ロビーに出る。

航空会社のカウンターが並ぶが、多くは国際線のカウンターなので無人のまま静まり返っていた。
今はコロナのために国際線は1便も飛んでいないが、11月5日からアジア方面やハワイへの一部の便が再開することになっている。

かつては国際線の客でごった返していた出発ロビーを思い出し、こんな光景も今しか見られないんじゃないかと思って国際線の方に行って見たが、全く人がいないのと妙に静かなコンコースが不気味に感じる。
国際線の保安検査場はシャッターが降りて閉鎖され、その上の電光掲示板には11月5日から再開予定の便が表示されていた。

この出発ロビーが再び賑わう日はいつかは来るのだろう。
しかしいつの日になるのかは誰にもわからない。

2020年から始まった新型コロナ禍は、当初はインフルエンザと同様に夏になれば収束すると言われていた。
ところはそうはならず、2022年の今年で3年目。
コロナが始まった当時、2年後も全員がマスクして歩いているなんて誰が想像しただろう。

だから、この先どうなるかなんて、誰にもわからない。

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 チェックインカウンター上のNINJA。

セントレアと呼ばれる中部国際空港だが、改めて見て回ると地方のイチ空港だなあという印象だった。
国際線があったときはそれなりに活気があったのだろうが、国内線というと東京便や大阪便がないのだから、あとは地方へ向かう便ばかりなのでどうしてもローカルな空港になってしまうのだろう。

新千歳空港や福岡空港が活気があるのは、利用客が破格に多い東京便、大阪便があるからで、札幌や福岡が名古屋より都会だからというわけではない。


 ◆ 名古屋 → 札幌【JAL3117便】

広い搭乗待合室は、札幌や福岡へ向かう便のゲート付近は人だかりがあるが、それ以外は無人だった。
すこし離れた売店で生ビールを買い、誰もいないテーブルで改札を待つことにした。

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 無人の搭乗待合室と生ビール。

中部空港から夜の飛行機で出発すると楽しみなのは夜景。
離陸すると、ちょうど名古屋市の上空を飛ぶので百万ドルどころか1億ドルと呼んでいいくらいの見事な夜景を見ることができる。

だけど17時発の便ではまだ日が沈みきらなくて、夕暮れの街は見えたが夜景とはならなかった。

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 夕暮れの名古屋を見下ろして。

18時30分、真っ暗な新千歳空港に着陸。
飛行機を降りると寒い。気温は5度。

名古屋に着いてから丸めてリュックの底に押し込んでいたウインドブレーカーを出して羽織る。
う〜寒い寒い。
こっちじゃもうすぐ雪だもんな。


 ◆ おわりに

というわけで、以前から行きたいと思っていた名古屋と伊勢参りの旅も終わりです。
全国旅行支援がスタートし、行先を名古屋としたのは安く行けるのであまり行く機会のない場所をということで選んだものでした。

伊勢参りも出来たし、名古屋めしを食べて、名古屋の素敵な文化(?)にも接することが出来た充実した3日間でした。
最後に名古屋で買ったお土産をUPして終わりにします。

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 名古屋のお土産。みそかつサンドは今日の夕食用。

11月4日、本日の費用
費目場所金額\備考
交通費(あおなみ線)名古屋〜金城ふ頭 往復1,020Kitaca
入場料リニア・鉄道館1,000 
食費山本屋本店名古屋駅前店0クーポン\2024使用
お土産名古屋駅125
クーポン\976使用
交通費(名鉄)名鉄名古屋→中部国際空港890Kitaca
交通費(名鉄)ミューチケット360 
食費中部国際空港619みそかつサンド
食費中部国際空港570生ビール
交通費(JR)新千歳空港→札幌1,150Kitaca
11/4、合計5,734 

最後に今回の旅行でかかった総費用です。

2022年名古屋・伊勢参り旅行 決算
費目場所金額\備考
宿泊交通費楽天トラベル30,80010/11支払
事前交通費近鉄1,040チケレス割特急券
11/2支払額 4,267 
11/3支払額 7,014 
11/4支払額 5,734 
総合計48,855 

去年京都へ2泊3日旅行したときは6万円を少し超えましたが、今回は全国旅行支援で16,000円引きになったほか、クーポン券が6,000円分ついたことから4万円台とだいぶ安く上がりました。

こうした旅行支援が今後続くかはわかりませんが、海外旅行は事実上困難となってしまった今、国内の今まで行けていなかったところや行きたかったところへ行くいい機会なのかも知れませんね。

それでは最後までお読みいただきましてありがとうございました。
そのうちまた日本のどこかでお目にかかりましょう。

〜2022年名古屋・伊勢参り旅行記 おわり  

タグ:飛行機 鉄道
posted by pupupukaya at 22/11/20 | Comment(0) | 中日本の旅行記

2022年名古屋・伊勢参り旅行記3

 ◆ 伊勢市 → 桑名【快速みえ12号】

駅前のイートインの店で伊勢うどんを食べて、再び伊勢市駅へ。
こんどは三岐鉄道北勢線に乗るために、桑名まで移動します。

着いたときは通り抜けただけだったが、今度は伊勢市駅の観察をしてみよう。

伊勢市駅はJR東海と近鉄の共同使用駅で、外宮(げくう)側はJR、反対側は近鉄の駅舎となっている。
参拝客や観光客が主に出入りするのはJR側。
改札口は2社共用で、改札内では両社の隔たりはなく、JR側1〜3番ホームと近鉄側4・5番ホームを長い跨線橋が結んでいる。

改札口横にはJRのみどりの窓口と券売機、改札口の向かいに近鉄の窓口と券売機が並んでいる。
改札口の上には発車案内があるが、ここに表示されるのはJRの列車だけ。

ここはJR東海の駅舎。名古屋方面に行く人は快速『みえ』で行ってもらいたいのだろう。
しかし近鉄に乗る客にとってはちょっと分かりにくい駅だ。

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 伊勢市駅はJRと近鉄の共同使用駅。

改札口の上に目立つのは『ICカードでJR線にはご乗車になれません』の表示。
2つも大きく掲げてあるし、発車案内標にも『ICカードは使えません』のメッセージが流れ、各列車の行ごとにも表示がある。
これは伊勢市駅を含め、JR参宮線がICカード乗車券のエリア外となっているため。

一方で近鉄はICカード乗車券が利用できる。
JR東海の発行しているTOICA(トイカ)でもJRでは使えず、近鉄では使えるというのがややこしい。

どういうことかというと、伊勢市駅の改札口にICカードをタッチすると近鉄の入場記録となり、近鉄名古屋駅では出場できるがJR名古屋駅では入場記録が無いので出場できないということ。

こんな説明でおわかりいただけましたか・・・?
とにかく、伊勢市駅からJRに乗るには必ず切符を買ってください

私は桑名まで行くので、JRの券売機で乗車券を買う。1,690円。

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 自動改札機はJR仕様と近鉄仕様の両方設置。

1番ホームで鳥羽始発の名古屋行き『みえ12号』を待つ。
近鉄ホームは複線電化で都市近郊電車の駅だったが、こちらJRの方は非電化でローカル線そのもの。
程なく入線してきた『みえ12号』はたったの2両編成だった。

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 鳥羽始発、2両編成の快速『みえ12号』。

3ドアオール転換クロスシートの車内。
伊勢市から乗車した客は1両当たり10数人ほど。
鳥羽から来た列車は空いている上にここ伊勢市で入れ替わったので、伊勢市発車時でも空席が目立った。

1号車の半室は指定席になっている。
最初知らないで指定席に座ってしまったが、気づいて自由席に移った。

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 快速『みえ』キハ75形気動車の車内は転換リクライニングシート。

『みえ』は3ドアながらも転換クロスシートが並び、特急列車並みの停車駅とスピードということもあって、乗り得の快速列車ということになっている。
だけど、行きに近鉄特急に乗っただけに遜色感は否めない。

JRと近鉄を伊勢市〜名古屋間で比較すると、

近鉄特急は6両編成で毎時2本、所要約1時間20分。
JRは2〜4両編成で毎時1本、所要約1時間30〜50分。
値段は近鉄特急が2,810円(運賃+特急料金)、JRが2,040円。

本数と所要時間と車内の快適さは近鉄が圧倒、JRは料金不要の快速なのでその分安い。
普通の旅行客ならば近鉄特急に軍配、安く行きたい人や新幹線からの乗り継ぎ客ならば通し運賃となるJRといったところだろう。

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 近鉄特急と比べるとショボい印象。

12時21分に気動車らしくエンジンを震わせて伊勢市を発車。
10分も経たずして田丸駅に停車。時刻表では通過となっているので運転停車だ。
4分ほど停車して、下り鳥羽行き2両の普通列車が到着。それから発車となる。

線路はずっと単線非電化。
車内も車窓も、とても名古屋に発着する列車とは思えない、ローカル線そのもの。

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 六軒駅で下り普通列車と交換。

松阪、津と停車すると乗って来る人がいるが降りる人もいて、鳥羽・伊勢市〜名古屋間の利用よりも地元の人の区間利用のほうが多い印象。
単線で気動車というのもあるけど、区間利用が多いのが一層ローカル線ぽく感じる。

私も桑名で降りる客だ。
区間利用だと、近鉄の料金不要電車を利用すると松阪で乗り換えとなるために時間がかかるし、特急は直通で早いが割高となり、しかも全車指定席。

JRと近鉄は競争というより、名古屋へ直通は近鉄特急、区間利用はJRと棲み分けが出来ているようだ。

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 三重県の県庁所在地、津駅は日本一短い駅名。

津からは第三セクターの伊勢鉄道線へと乗り入れる。
元々は国鉄伊勢線だったけど、国鉄再建法で第2次特定地方交通線に指定され、国鉄末期に第三セクター鉄道に転換された路線。
国鉄時代に切り離され、皮肉にも新制JR東海となってから直通の快速『みえ』が運転開始となった。

当然ながらこの区間はJRの乗車券では乗ることが出来ない。
普通乗車券だと伊勢鉄道線の運賃も含まれているが、青春18きっぷ等のフリーきっぷだと伊勢鉄道線の運賃が別途必要になる。

津を発車すると車掌が車内検札に回る。
伊勢鉄道線内は無札の客が結構いるようで、そのたびに車掌さんは車内券を発行する。
あと伊勢市駅でICカード乗車券で入場した客とか。
通路挟んだ向かいの客は、なんと近鉄の誤乗だった。

不案内な人が、あの伊勢市駅で名古屋行きの表示を見たら、そりゃこっちに乗っちゃうだろうなあ。
車掌は伊勢市〜名古屋間の車内券を発行する。
「近鉄の乗車券の払い戻しは近鉄の駅で尋ねてください」と説明していた。

とにかく『みえ』の走る区間の運賃体系はややこしい。
この伊勢鉄道線問題もあるから、快速『みえ』運行区間でのICカード導入はまだ時間がかかりそう。

伊勢鉄道線に入ると複線区間も現れ、最高速度も110km/hにアップ。
ようやく都市間快速らしくなってきた。

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 桑名駅に到着。

『みえ』は通過するが、河原田からは再びJRに戻り、ここからは関西本線を走る。
線路も電化されてようやく都市近郊路線らしくなってきた。

13:40、桑名着。
名古屋へはあと1駅、桑名からは立ち客も乗せて『みえ』は発車していった。


 ◆ 西桑名 → 阿下喜【三岐鉄道北勢線】

桑名駅は、最近完成したらしい新しい橋上駅になっていた。
ホームは近鉄とJRが隣り合わせになっているが、改札とコンコースは別々になっていて、2つの駅を自由通路で結んでいる。
三岐鉄道北勢線の西桑名駅は東口から出てバスターミナルの一角に駅舎があった。

東口側にあるのに西桑名とはまたややこしいが、これは北勢線が開業した当時は桑名駅の場所は西桑名町という町名だったということから。
その後桑名市に編入されても駅名は西桑名のままとなっている。

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 三岐鉄道北勢線の西桑名駅。

桑名駅の橋上駅舎は新しくなったが、バスターミナルの方は古いままとなっており、ここもそのうち再開発工事が始まるのだろう。
西桑名駅舎も同じくして建て替えとなるか、新しい桑名駅舎に統合となるのか。

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 西桑名駅のきっぷうりば。どことなく昭和的。

西桑名駅は鄙びた昭和チックな駅だが、自動改札機があって意外と近代的だった。
ただしICカードは非対応。

券売機で終点の阿下喜(あげき)までの乗車券を買い、改札を通る。
ホームで電車を待つ乗客は意外と多く、買い物帰りとか部活帰りの学生とか、地元の人ばかり。
鉄道ファンらしき人は、私以外いないようだった。

ホームから線路を覗き込むと、やはり線路幅は狭い。
遊園地なんかの観光鉄道の線路を思わせる。
しかし、れっきとした営業路線だ。

13:56、阿下喜始発の3両編成の電車が到着。

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 阿下喜から来て西桑名で折り返す134・135・276からなる3編成電車。

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 ナローゲージ(762mm)の線路幅。

電車は狭い線路幅に合わせて車幅も狭いが、車高は他の鉄道と同じくらいなので妙にほっそりとしている。
車体幅は2,130mmだからロングシートで向かい合わせに座ると窮屈だろう。
だけど、私は車体幅2,230mmが標準の札幌市電に慣れているせいか、さほど狭くは感じない。

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 車体幅2130mmの車内はロングシートのため狭い印象。

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 非冷房のため天井には東芝製の扇風機が下がる。

西桑名を発車すると、JRと近鉄の線路をオーバークロスして西へ向かう。
この北勢線の陸橋が、JRや近鉄の車内から見るといかにも軽便鉄道というように見えたものだ。
馬道、西別所と住宅地が続いていて、駅ごとに何人かが下車する都市近郊電車となっている。

軌間が狭いせいなのかよく揺れる。
吊り掛けモーターが「ゴ〜〜〜」と景気よく唸るが、速度は30〜40km/h止まり。
軽便鉄道というより、路面電車の専用軌道区間に似たような走行っぷり。

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 軽便鉄道並みの規格ながら、路面電車とは違い踏切は常に電車優先。

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 蓮花寺駅で西桑名行きと交換。

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 終点が近づくと軽便鉄道のような雰囲気に。

西桑名から49分で終点阿下喜へ。
無人駅だと思っていたら、意外にも駅員がいて自動改札機もあった。

北勢線の電車はワンマンカーだが、車内で運賃の収受をしていないのは、全駅に券売機と自動改札機があるからなのだった。
無人駅では遠隔操作で管理しているという。
電車の走りっぷりとは裏腹に、営業面では近代化された路線なのだった。

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 北勢線終点の阿下喜駅。


 ◆ 阿下喜 → 西桑名【三岐鉄道北勢線】

折り返しは15:01発。
わずか5分間で改札を出て、駅舎の撮影をして、切符を買ってなので忙しい。

券売機は500円玉を入れると何度も戻ってくる。
よく見たら『新500円硬貨は使用できません』と張り紙が。
駅員に言って替えてもらう。

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 阿下喜駅の改札口。各駅に自動改札機が設けられ近代化されている。

戻りの上り電車はガラガラだった。
4駅目の東員では下り電車との交換待ちのため8分停車。
ちょっとホームに出ていろいろ撮影する。

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 北勢線の鉄道むすめ『楚原れんげ』の東員駅駅名標。

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 東員駅で7分停車。阿下喜行き電車と交換。

東員からは何人か乗ってきたが、ほとんどの人が途中で下車している。
全線乗り通す人はあまりいないようだ。
西桑名〜阿下喜間20.4kmを1時間近くかけて走るのんびりした電車。
そんな電車に乗り通す客など、鉄道好きくらいなものだ。

軽便鉄道規格の電車に揺られながら、昔北海道内各所にあった殖民軌道に思いを馳せていた。
開拓地の交通の便や農作物の運搬のために道内各地に建設された軽便鉄道。
歌登町営軌道のように時刻表に掲載されていた路線もあるが、多くの路線は戦後に道路整備が進むと人知れず消えていった。

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 休日午後、のんびりとした車内。

殖民軌道は北海道の原野に細々と延びる軌道でディーゼル動車。
こちらは同じ軌間ながら電化されて重軌条化もされている都市近郊鉄道。
似て身につかない両者ではありますが。

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 西桑名駅に到着。

西桑名着15:56、桑名から名古屋へ戻れば今日の行程は終了。
桑名から名古屋へは近鉄は16:04発急行、JRは16:07発快速とある。

ここはJRの快速とした。
なぜならば、運賃が近鉄は450円、JRは350円と100円も違うのだ。
桑名〜名古屋間のJR運賃は本来ならば420円なのだが、なぜこんなに安いのかは当ブログの読者クラスの方々には説明不要でしょう・・・。


 ◆ 桑名 → 名古屋【快速5312M】

桑名駅の自由通路から線路を眺めていると、貨物列車が入ってきた。
機関車はDF200形ディーゼル機関車、レッドベアではないか。
北海道専用だと思っていたが、こんなところでも活躍していたんだね。

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 桑名駅の橋上駅から。

16:07発、名無し快速名古屋行きは亀山始発で4両編成の電車。
関西本線の名古屋口は亀山まで電化されている。

JRの本数は近鉄の比ではないが、運賃が安いこともあってかそれなりに乗車客はあるようだ。
車内に入ると、転換クロスシートの車内は空席もあるが、座ると相席になる。
車両最前部に誰もいなかったので、そこに立って前を眺めていることにした。
名古屋までならノンストップ26分だ。

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 亀山始発の4両編成快速。こちらは電車。

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 開放的なクハ312の最前部。

桑名を発車すると複線電化の線路を走る。
快速『みえ』の参宮線や紀勢線と違って、さすがに名古屋近郊路線という感じがする。
揖斐川橋梁、木曽川橋梁と長い鉄橋を渡って、名鉄電車が停車する弥富駅を通過すると単線になってしまった。

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 近鉄と対抗するも、悲しいかな関西本線は単線。

八田駅ではレッドベアが牽くタンク列車と交換のため運転停車。
関西本線の名古屋側は基本単線で、ダイヤも日中は快速毎時2本、普通毎時2本と地方都市並みと、とても名古屋都市圏の路線とは思えないほど頼りない。

これは近鉄が並行し、名古屋から桑名、四日市、津、松阪、伊勢といった主要都市も全て近鉄と競合するので、抜本的なテコ入れをしてもさほど乗客増は見込めないとのことなのだろう。

そんな単線になった関西本線が複線になったのは名古屋駅手前の、あおなみ線と合流するあたりからだった。

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 八田駅でレッドベア率いるガソリン輸送列車と交換。

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 線路が輻輳する名古屋駅。多治見行き8両編成電車とすれ違う。

16:33、名古屋到着。
当初の予定では17時半戻りのはずだったのだが、今朝の近鉄名古屋発の特急が1本早い列車に乗れたこと、伊勢神宮の参拝が早く終わったことで、1時間早く戻ることが出来た。

もうすっかり日が短くなって、午後5時をすぎれば暗くなってくる。
明るいうちに戻って来ることができたのは良かった。

DSCN0993.JPG
 名古屋駅に到着。

また歩いてホテルに戻る。
いいじゃんクーポン3,000円分をフロントで受け取らなければならない。

だけど、今日はもう店を探すのも面倒だし、昨日と同じく納屋橋のドン・キホーテで惣菜とビールを買ってきた。
クーポンは明日使うことにして、今日はこれでおしまい。

DSCN1004.JPG
 ドン・キホーテで買ってきた惣菜と『つけてみそかけてみそ』。

今日の夕食はおつとめ品の天むすとアジフライ。
つけてみそかけてみそは名古屋の人が常備していると言われる味噌ダレ。

とんかつにかけると味噌かつになるというもの。
昨日とんかつは食べたので今日はアジフライにしました。

明日は午前中は、あおなみ線に乗ってリニア・鉄道館へ。
午後は飛行機の時間までプチ・名古屋観光でもしていようか。
味噌煮込みうどんも食べたい。

そんなところでしょうか。

11月3日、本日の費用
費目場所金額\備考
交通費(近鉄)近鉄名古屋→伊勢市300特急券変更額
交通費(バス)外宮前→内宮前440Kitaca
お賽銭伊勢神宮500概算
交通費(バス)神宮会館→伊勢市駅350Kitaca
食費おみや桂500伊勢うどん
交通費(JR)伊勢市→桑名1,690 
交通費(北勢線)西桑名〜阿下喜 往復1,020 
交通費(JR)桑名→名古屋350Kitaca
食費ドン・キホーテ納屋橋店1,864夕食と翌朝食
11/3、合計7,014 



posted by pupupukaya at 22/11/19 | Comment(0) | 中日本の旅行記
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