2015年ハッピーバースデイ九州の旅12

5月4日 本日の予定
●福岡空港 11:40発 − 新千歳空港14:00着 ANA289

ハッピーバースデイ九州パスの効力は昨日で終わり、ここからはオマケみたいなものですが、どうかお付き合いください。

今日はANAの直行便で札幌に帰ることになるが、飛行機の時間は昼近くなのでゆっくりできる。
といってもやっぱり早く起きてしまったし、長いしたいようなホテルの部屋でもないのでさっさと出発することにしよう。

ホテル近くのコンビニでおにぎりとお茶を買ってきて部屋で朝食にした。朝食は定期便のため・・・

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博多駅に来たが今日は通り抜けるだけ。

今日は博多どんたくの2日目になる。祭りは午後から行われるので、駅の人出はいつもの休日の朝といった感じ。それでもやっぱり観光客の姿が多い。
飛行機の福岡空港出発時刻は11:40、市内を11時ころに出発しても十分間に合う。それまで福岡の街中を歩いてこようと思った。

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コンコースの土産物屋。めんたい子が目立つ。売り場の意匠といい九州らしくパワフルだ。

まずは福岡一番の繁華街である天神へと向かう。博多駅から天神までは地下鉄が一般的だが、じつはバスも頻繁に出ていて、博多駅から天神までバスならば100円で乗ることが出来る。同じ区間を地下鉄ならば200円なので100円節約できる。

博多駅前のバス乗り場は同じように天神に向かう観光客の人だかりができていた。ここも韓国や中国の人が多い。しかも若い人が多い。年配の人が多いと何となく萎びた感じが拭えないが、若い人が多いとやっぱりフレッシュに感じる。紅葉と若葉の違いみたいなもんだろうか。

それはともかく、天神経由のバスが来たので乗り込んだ。

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博多駅前博多口のバス乗り場。

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天神経由のバスに乗る。

バスは地下鉄とは違うルートで天神に向かう。昔、西鉄福岡市内線の路面電車が走っていたルートで。今でももし残っていれば結構な利用があったんだろうなと思うほどバスは混んでいた。

天神高速バスターミナル前というバス停で降りた。他の人もほとんどここで降りるようだった。
しばらく天神の商店街などを歩く。どこも博多どんたくの飾り付けがしてあって、午後から始まる祭りの準備をしていた。

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天神の商店街は博多どんたくで盛り上がっている。

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天神は九州最大の繁華街。デパートが並ぶ渡辺通り。

西鉄福岡駅の駅ビルの中にスーパーの『にしてつストア』があった。ここで九州の食材などをいくつか求める。

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スーパーで買った『おきうと』。福岡のソウルフードと言われているらしい。細切りにして鰹節と醤油をかけて食べた。

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西鉄福岡駅と地下鉄天神駅を結ぶ地下街。

天神の街をぶらぶら歩いて、そろそろ福岡空港へ向かうことにする。空港へは地下鉄1本で行けるので楽だ。

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地下鉄天神駅から福岡空港まで地下鉄で直行する。

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ホームに入ってくる地下鉄。

天神から福岡空港までは地下鉄で僅か11分。飛行機に対抗するJRからすれば恨めしいだろうが、便利なものは便利だ。

福岡空港のANAのカウンターで荷物を預ける。荷物と言っても相変わらずリュック1個だけなのだが、飲みかけの焼酎の紙パックが入っているので預け荷物とした。開封した飲み物は機内持ち込みできないことになっている。

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福岡空港のカウンター。

荷物を預けて身軽になった。まだ時間があるので早いが九州最後の昼食にする。
といってもゆっくり食べているほどの時間は無いので、またラーメン屋に入った。

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白濁とんこつスープと細麺のいかにも博多ラーメン。キクラゲの細切りが具になっている。

とんこつラーメンの定番の薬味としてよく紅生姜が添えられているが、これを最初に入れてしまうのは素人のすることで、まずは何も入れずにラーメンを味わって、少しくどいと感じた頃に紅生姜や高菜を投入するのが正しい食べ方である。

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カウンターに置いてある薬味の紅生姜と高菜。

紅生姜や高菜の味が染みだしたとんこつスープを啜っていると、
「札幌行きANA289便にご搭乗の方はまもなく搭乗手続き締切になります」
とのアナウンスが聞こえてきた。

時計を見ると出発時刻の15分前になっていた。やばい、急がないと。
勘定をすませて急いで保安検査場へ。
人混みの中で空港の係員が「11:40発ANA札幌行へご搭乗の方はいらっしゃいますか〜」と叫んでいた。

なんとか間に合った。
中の売店でチロリアンというお菓子を見つけたので1袋買った。初日に博多駅で見かけて気になっていたお菓子だ。

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博多名物チロリアン。ロールクッキーにクリームを詰めた素朴な洋菓子。

行きはピーチの関空乗継で丸1日かかって来たが、帰りはANAの直行便だ。行きが窮屈なピーチだったせいか帰りのANAは座席といい機内といい、VIPになった気分だ。
乗客の年齢層は高め、そのかわり落ち着いた雰囲気だ。

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いつの間にか青空になった福岡空港。

晴れているのは福岡周辺だけのようで、離陸するとすぐに雲の中に突っ込んだ。途中ですこし雲が切れたほかは、札幌までほぼ雲海の上のフライトだった。残念。

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ほんの少しだけ見えた下界。どこかの島。

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機内サービスのコーヒー。

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北海道へ帰ってきました。

福岡空港からのフライト時間3時間20分、ほぼ定刻通り新千歳空港に着いた。
飛行機を降りてボーディングブリッジを通ると空気が冷たい。北海道へ帰ってきたと思った。

このあと快速エアポートで札幌へ向かいました。

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帰ってきました札幌へ。

九州はGW期間中というのもあったのだろうけど、街も駅も鉄道も人々の活気があった。韓国や中国からの観光客も多かったが、若い人が多かったというのも意外だった。国は違うが地理上はお隣同士、活発な交流や人の流れがあるということなのだろう。
日本もまだまだ捨てたもんじゃないなと思った。

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今回九州旅行で買った食品以外の土産、鹿児島中央駅で買ったN700系の『ハシ鉄』。

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見よ、この遠近感。

●5/4日の費用
名称費用備考
朝食おにぎりと茶(セブンイレブン)
206
 
博多駅〜天神(西鉄バス)100 
お土産の食料品(西鉄ストア)2,034 
天神〜福岡空港(地下鉄)260 
博多ラーメンちくぜん(福岡空港)640 
お土産のチロリアン(福岡空港)432 
福岡空港〜新千歳空港(ANA)010,500マイル使用
新千歳空港〜札幌(エアポート)1,070 
合計
4,742 



旅のまとめ

今回の旅行費用
名称費用割合
交通費(飛行機)
8,580
 12%
交通費(ハッピーバースデイ九州パス)20,570 29%
交通費(その他)4,2406% 
宿泊費(4泊)17,65025% 
食費(外食)4,5606%
食費(駅弁・車内販売)5,0107% 
食費(その他)7,62411% 
その他3,1144%
合計
71,348 
3日間の乗車キロ計・・・1635.2km

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今回利用した『ハッピーバースデイ九州パス』ですが、かつてあった周遊きっぷの九州ゾーン券が5日間で14,000円だったことを考えればやや割高感がしないでもありませんが、新幹線に乗れること、6回までと制限付きながらグリーン車にも乗れることを考えるとかなりお得といえます。

行きの飛行機がピーチ利用でかなり安く上がったことと、帰りの飛行機がタダとあって、旅行費用は北海道から九州まで往復した割にはかなり安くつきました。上記の表の通り、九州への往復よりも九州内での滞在費が大きなウェイトを占めています。

最後に旅の感想ですが、今回の旅行はほぼ完全な「乗り鉄」(鉄道に乗り続けること)となりました。
念願の九州新幹線に乗れたこと、他にも乗ってみたかった九州の個性的な特急列車に、しかもグリーン車に乗れたということで大変満足した旅行でした。
ひとつ残念なことは、食生活が貧弱だったことで、駅弁とホテルの部屋食以外はほとんどラーメンしか食べていません。乗り鉄なので駅弁中心になるのは仕方ないことですが。

宮崎のチキン南蛮、鹿児島のとんこつ料理、福岡の水炊き、大分のとり天、ああ食べたいものがほかにもいっぱいあったのに。

ま、それもこれも次回の課題とすることにしましょう。

それでは最後までお付き合いくださいましてありがとうございました。

2015年ハッピーバースデイ九州の旅 おわり

posted by pupupukaya at 15/07/26 | Comment(0) | 九州の旅行記

2015年ハッピーバースデイ九州の旅11

鹿児島も雨だった。

鹿児島での滞在時間は3時間半ほどある。最初の予定では滅多に行くことはできないだろう鹿児島の見物をするはずだった。
しかし雨は止みそうになく、これではどこに行くのも億劫だ。すっかり当てが外れてしまった。

とりあえず市電に乗ってみる。乗っているぶんには雨に濡れることもないし。

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鹿児島中央駅前電停から市電に乗る。

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車内にある「つぎ・とまります」の表示。

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郡元で谷山行に乗り換える。

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郡元で降車時に受け取った乗換券。使わないで記念に持って帰った。次の電車でまた料金を払うことになったが。

終点の谷山まで乗って、こんどは繁華街の天文館まで乗った。
そのあとアーケード街をぶらぶらと歩いて、また市電で鹿児島中央駅に戻ってきた。
雨だから仕方ないとはいえ、なんという不毛な過ごし方だ。

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市電の天文館通から。この辺りが鹿児島の繁華街。

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天文館付近のアーケード街。

新幹線もみどりの窓口で頼めば早い列車に替えてもらえたかもしれないが、予定通り18:03発の列車に乗ることにして、あとは駅の中で時間をつぶしていた。

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新幹線の改札口。

今回の旅行最後の列車は九州新幹線で締めくくります。


●鹿児島中央 18:03発 − 博多 19:37着 さくら568号

ホームに出ると、11番線はこんど乗るさくら570号で、反対側の12番線は18:00発の新大阪行き『みずほ』号が停車していた。
みずほ号の方が停車駅は少ないし早く着く。そのかわり、特急料金は『さくら』号より若干高い。

こちらの『さくら』号は『みずほ』の3分後に発車とあってすいていた。


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左が18:00発みずほ608号、右が18:03発さくら570号。

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鹿児島中央駅の駅名標。

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6号車グリーン車の入口。

さて、新幹線N700系のグリーン車の乗り心地はどうだろう。ちなみに新幹線のグリーン自体初めての経験だ。
九州新幹線のグリーン車の客は少ないという判断なのか、6号車グリーンも半室のみで、もう半分は普通車になっている。
半室なので狭いという印象は拭えない。

座ってみると背もたれがやけに垂直で、前かがみ気味な格好になってしまう。すこし倒すと楽な格好になった。

うーん、『つばめ』号500系の普通車の方が居心地が良かった気がする。同じ4列座席だし。

足をもたれ掛けるレッグレストもあって、座席をめい一杯倒せばグリーン車の乗り心地を満喫できるのだろうが、後ろの席に客がいるのでそれはやりかねる。

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グリーン車の座席。ブルーの落ち着いた配色。背もたれは少し倒さないと窮屈。

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座席の背もたれに埋め込まれた読書灯。


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車内の案内が書かれた背面テーブル。

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テーブルは大きくてPCを広げても余裕がありそう。

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肘掛にも小型の折り畳みテーブルがある。座席を向い合せにしたときに活躍しそう。

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さくら570号のグリーン指定券。

みずほ号が先に発車して、こちらもしばらくしてから発車する。やはり早く着くみずほ号の方が人気で、こっちは空席が目立ったままだ。

しばらくするとグリーン車サービスがあって使い捨てのおしぼりと飴をくれた。グリーン客のみのサービスで気分がいい。まえは在来線の特急にもあったようだが、在来線の方は車内販売と共になくなってしまった。

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新幹線のグリーン車は、おしぼりと飴のサービスがある。

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車端部の電光掲示板は停車駅のほかニュースが流れる。文字が大きくて見やすい。

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新八代駅に停車。ここが終点だったこともあった。

車内販売が回ってきたのでビールとおつまみを買う。『おつまみセット』と銘打って520円。おつまみは竹輪にしたが、他にミックスナッツなど。

缶ビールを開けるとプシュッと車内に響く。どうも新幹線はビジネスライクでいけない。連休中でビジネス客はいないが、乗客はハイソサエティなムード。なんかアウェー感が拭えない。
やっぱり在来線の列車でのんびり行くのが性に合っているなと思った。

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車内販売で買ったビールとおつまみセット(¥520)。おつまみは数種類から選べる。

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しだいに日が暮れてくる。

途中駅からグリーン車に乗ってくる人がぼちぼち現れて、博多に着くころにはそこそこ席は埋まっていた。

次は博多、ここで乗客は入れ替わるのかと思ったが、博多で降りる人は意外と少なくて自分ともう1人だけだった。

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博多に到着。

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800系つばめと並ぶ。

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博多駅筑紫口。ようやく雨も上がっていた。

今回の旅行のホテルはすべてインターネットの予約サイトを利用したのだが、今日泊まるホテルだけが最後まで取れなかった。なぜかというと5月3日と4日は有名な博多どんたくがあって、市内のホテルはどこも満室、残っているのは1泊10万円とかいう高級ぼったくりホテルばかりだった。
最初は福岡市内をあきらめて隣の久留米に泊まろうかとも検討したが、そうこうしているうちにキャンセルが出たのか、運よく駅前のホテルをゲットできた。

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古さは隠せないが清潔な部屋。

ハッピーバースデイ九州パスはこれで終了。
福岡でなにかうまいものを食べようとホテルを出て駅の地下を歩いてみたがこれといった店は無かった。1人だからなんとなく入りずらいというのもある。
旅行中ずっと駅弁ばかりだったので、やっぱりラーメンが食べたくなった。全国チェーン展開している有名店だが、札幌にはまだ無いのでこの店にした。

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博多の夜は一蘭のとんこつラーメンで〆。

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一蘭の『天然とんこつラーメン』(¥790)。油多め、秘伝のたれ多めだったか。

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ここのラーメンも一癖あっておいしい。

●5/3本日の費用
名称費用備考
パン2個(トランドール大分駅)
441
 
愛のスコールとお茶(大分駅自販機)320 
椎茸めし(宮崎駅)760 
ビール(宮崎駅)210 
鹿児島市電4回680 
N700系ハシ鉄(鹿児島中央駅)648 
ビールとおつまみセット(さくら車内販売)520 
博多第一ホテル1泊6,200クレジット払
ラーメン(一蘭)790 
その他食費1,035 
合計
11,604
 

本日の乗車キロ計・・・621.8km

posted by pupupukaya at 15/07/26 | Comment(0) | 九州の旅行記

2015年ハッピーバースデイ九州の旅10

どげんかせんといかん
とは前の東国原宮崎県知事の言葉。ちなみに2007年の流行語大賞にも選ばれている

雨の中傘をさして中心部までやって来たが、どうしたのか見事に閑散としていた。
この雨のせいなのか、それともまだ時間が早くて、昼近くになればもっと人が出てくるのだろうか。

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うーん元気がないぞ・・・どうしたのだ宮崎は。

デパートの地下食品売り場に入ってみたが、ここも見事に閑散。
行くところがないのでもう駅に戻ろうか、と思っていたら雨の降りが強くなってきた。

一つ心配事は、集中豪雨のため列車の運転見合わせにならないかどうか。最近のJRは雨や風が規定数値を越えるとすぐに止まるようになったからだ。

こりゃあ本当にどげんかせんといかん。

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鯉のぼりが下がるアーケードの商店街。

土砂降りの中を駅まで戻る。憎たらしいもので、駅に着いたらまた小降りになってきた。
駅の中も時間をつぶせるようなところは無く、コンコースのベンチに座って時間をつぶした。

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ホームの階段ごとに別々になっている宮崎駅の改札口。

宮崎の名物といえば『チキン南蛮』で、宮崎に行ったら食べようかと思っていたが、実はもう一つ食べたいのがあってそれは宮崎駅弁の『椎茸めし』だった。これも昔からある老舗駅弁で、どうしようか考えたが結局『椎茸めし』を買って次の車内で食べることにした。

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宮崎駅コンコースにある駅弁屋。

コンコースの駅弁屋で椎茸めしを買ったら、駅構内の買い物が100円引きになるサービス券をくれた。
ためしに構内にあるお土産屋でビールを買ったら100円引きの210円で買えた。
お昼を駅弁にしたことでちょっとだけ得をした。

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ここもいつかは自動改札になるのだろう。

雨による運転抑止のお知らせも無かったので、列車は時刻通り発車するようだ。
発車10分くらい前にホームに行くと、『きりしま11号』は既に入線している。また787系電車だ。

編成はさっきの『にちりん1号』と同じく4両編成で1号車が半室グリーン車。

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本日2番目の特急は「きりしま11号」。

また貸切状態かと思ったら、今度の乗客は自分入れて5人。意外と乗車率は高かった。

特急『きりしま』の運転区間は宮崎〜鹿児島中央間で、日豊本線の末端区間を結ぶローカル特急だと思い込んでいたし、かつてはそうだったのだろう。かつてはというのは、それまでは博多から宮崎まで鉄道で行くとなると特急で6時間もかかっていたところが、新幹線の鹿児島中央乗換え経由だと3時間台。『きりしま』もローカル特急から新幹線接続特急に様変わりした。

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にちりん1号と同じ787系のグリーン車。

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向こうのホームに到着した「にちりん5号」のグリーン車はハイパーサルーンだった。あっちに乗れば良かった。

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宮崎の名物駅弁は椎茸めし。

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基本はかしわめしで、うま煮風の椎茸が5切れ並ぶ。

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味の染みた肉厚の椎茸がおいしい。鶏ガラスープで炊いたご飯もビールとよく合います。

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都城駅に停車。ここは鹿児島県だと思っていたが、地図を見ると宮崎県だった。

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隼人駅では特急「はやとの風」号が停車していた。
レトロ風の専用車両で運行される観光列車だ。

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しかしあの車両を特急車両に改造してしまうとはJR九州もさすが。

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鹿児島駅が近くなると鹿児島湾の向こうに桜島が大きく見えた。

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「まもなく鹿児島」の表示に席を立ちそうになるが、終点はその次の鹿児島中央。

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終点鹿児島中央駅に着いた。新幹線もこの駅から発着している。

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10年前とはすっかり様変わりした鹿児島中央駅。

さあ、鹿児島中央に着いた。鹿児島に来るのはこれで3回目。前に来た時から10年ぶりになる。当時新幹線は工事中で、まだ西鹿児島駅だった。

新幹線ができたからとはいえ、駅はすごい変わりようだ。屋上には観覧車も見え、巨大なアミューズメントパークのようだ。
駅はまたあとで見物することにして、市電に乗って街を見物してくる。

posted by pupupukaya at 15/07/19 | Comment(0) | 九州の旅行記

2015年ハッピーバースデイ九州の旅9

5月3日 本日の予定
●大分 7:00発 − 宮崎 10:15着 にちりん1号
●宮崎 12:29発 − 鹿児島中央 14:28着 かもめ7号
●鹿児島中央 17:05発 − 博多 18:40着 さくら568号

乗り鉄の朝は早い。今日も6時過ぎにホテルをチェックアウトする。
昨夜と違って今朝はほとんど人通りのない商店街を歩いて大分駅まで来た。

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朝6時半、大分駅。

ちょっと着くのが早すぎたようだ。もう少しゆっくり出てきても良かった。
今日はGWの2日目。駅構内は休日の早朝から人が多い。スーツケースを持った人も目立ち、いかにもこれから特急に乗るような恰好の人が多い。

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大分駅の改札口。

コンコースには6時半から営業しているパン屋があったので、そこでパンを買った。土産物屋もあって、そこで駅弁も売っているようだが、この時間では駅弁は置いていなかった。


●大分 7:00発 − 宮崎 10:15着 にちりん1号

今日の第一走者は特急にちりん1号で宮崎まで行く。
朝7時発の下り列車なので回送列車同然かと思っていたが、各車両に数人ずつ乗客があった。

今度の車両は787系電車。かつて博多〜鹿児島間で特急『つばめ』として走っていた車両だ。九州新幹線が鹿児島中央まで開通したことにより鹿児島本線からこちらの日豊本線に移籍してきた。
『つばめ』は今は九州新幹線の各駅停車タイプの列車名になったが、新幹線開通前はこの787系電車で『つばめ』として走っていた、九州の看板列車でもあった。

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にちりん1号宮崎空港行き。

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車両はもと特急『つばめ』や『有明』で使用されていた787系。

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デッキにはちょっとしたフリースペースがある。

さてグリーン車へ。
『にちりん』のグリーン車はグリーン専用のドアではなく、普通車の車内を通り抜けて行かなければならないのはちょっと残念だ。

『つばめ』時代は博多〜西鹿児島を4時間かけて走っていた。そのせいか座席は落ちついた雰囲気になっている。
座席もどっしりと安定感があって、いかにもグリーン車という感じがする。

昨日の『ソニック』や一昨日の『かもめ』は乗車時間が2時間程度なのでデザイン重視、『つばめ』は4時間と長時間だったので居住性重視といったところだろうか。

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落ちついたインテリアの787系のグリーン車。

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かもめ号やソニック号と違って貫録があるシート。
新幹線開業前は博多〜西鹿児島間で4時間かかっていたので、長時間乗車を意識してたのだろう。

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フルリクライニングしても背もたれの上半分は起こすことが出来る。本を読んだり、車窓を見たりするのに具合が良い。

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グリーン車ならではのフットレストがついている。窓側の足元にはコンセントもついている。

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こちらは一人掛け席。

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この座席も背面テーブルではなく、肘掛にしまってあるテーブルを出して使う。

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テーブルを広げた状態。

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にちりん1号のグリーン指定券。

大分を発車したが、グリーン車の客はほかに現れなかった。グリーン車はまるまる貸切状態になった。

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車端部の案内表示。残念なのは運転席とは壁で仕切られて、全面展望というわけにはいかない。

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1号車の半室は普通車指定席。乗客はまばらだが、朝一の下りにしては乗ってる方か。

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大分駅で買ったパンで朝食。

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大分駅の自動販売機で買った『愛のスコール』という炭酸飲料。

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日豊本線では国鉄型の415系普通電車がまだ活躍している。

大分を発車してしばらくしてから降り出した雨はだんだん降り方が強くなってきた。
風向きによっては、雨どいから漏れた水が滝のように窓ガラスを伝って流れていた。

グリーン車は相変わらず誰も乗ってこない。ときどき車掌が見回りに来るほかはとても静かだ。

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大分を発車したころは曇り空だったが、佐伯のあたりからひどい降りになってきた。

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暗いけど車内から眺めるならこんな風景も悪くない。

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重岡駅で上り「にちりん6号」とすれ違う。隣の駅名と合わせると『重岡 宗太郎』と人名になるという駅。
またここは普通列車は1日3往復しか運転されていない超ローカル駅でもある。

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日豊本線に並行するかつてのリニアモーターカー実験線。今はソーラーパネルが並ぶ。

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延岡駅の手前では廃止された高千穂鉄道の線路跡が合流する。復活の動きもあるようだが・・・

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延岡は旭化成の城下町。車窓からも巨大な煙突が並ぶ工場が見えた。

延岡駅のホームには久々にまとまった数の乗客が立っていた。自由席の方はそれなりに乗ってきたようだった。グリーン車はだれも乗ってこない。もうこの先乗ってくることは無いだろう。

大分から延岡までは約2時間。ここまでは最高でも80km/hくらいのスピードでのんびりと走っていたが、延岡からスピードが上がって特急らしくなった。

10:15に宮崎に着く。大分から3時間15分、今回の旅行で一番長いグリーン車の乗車時間だった。

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大分から3時間15分かかって宮崎に到着。

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ヤシの木が植えられて南国ムードの宮崎駅。

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雨のせいか人通りの少ない宮崎駅前。

宮崎に着いて、雨はだいぶ小降りにはなったがまだ降り続いている。
ここで次の列車の乗り継ぎ時間が2時間以上あるので、宮崎の街中を歩いてこようと思った。宮崎で降りるのは実に24年ぶりであった。


posted by pupupukaya at 15/07/19 | Comment(0) | 九州の旅行記

2015年ハッピーバースデイ九州の旅8


今朝博多駅を出発して、久大本線〜豊肥本線〜新幹線とひと回りして博多に戻ってきた。片道3時間のローカル特急は自由席利用とあってかなり乗り応えがあった。

これで終わりではなく、今度は小倉〜日豊本線経由の特急ソニックで大分へ行く。

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こんどの列車はソニック43号。

博多駅での乗り換え時間が30分近くあったので、一旦改札を出てコンコースの駅弁屋へ向かった。お目当ては朝に買えなかった折尾駅の『かしわめし』。
駅弁屋へ行くと折尾のかしわめしが並んでいたので迷わず買った。
また改札口を通ってホームへと向かう。


●博多 17:19発 − 大分 19:35着 ソニック43号

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ソニック号の入線を待つ。帰宅時間帯だけあって、旅行者より用務や買い物客風の人が多い。

博多駅の特急はどの列車も入線時刻が遅い。こんどのソニック43号も発車時刻が17:19発に対して入線時刻は17:13と発車前僅か6分前の入線になる。車内に荷物を置いてからゆっくり買い物とか列車の撮影とかできないのが少々残念だ。

もっとも、ホームで入線を待つ乗客のほとんどは軽装で、旅行者や観光客風の人はむしろ少ない。
博多〜小倉間は特急が1時間当たり3本も走っていて、特急料金も510円と格安なので快速列車のような感覚で利用する人が多いのだろう。

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はかたの駅名標と883系ソニック。

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『ソニック』号はブルーの車体の883系電車。

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ソニックの車体。ステンレス車特有の線(コルゲート)が目立つ。

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グリーン車のデッキ。

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グリーン車の広いトイレ。

この883系『ソニック』(当時は『ソニックにちりん』)が登場した時はショッキングだった。なにがショッキングだったかって?
一番インパクトがあったのは座席だった。レーシングカーかジェットコースターかと思うようなデザインの座席と、耳のようなヘッドレスト。原色を織り交ぜた派手な模様の床など。また、耳のようなヘッドレストはこれまた原色に近い赤・青・緑のカラーリングがされて、とても一般の特急列車とは思えない内装だった。

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ありし日のソニックの座席よ〜ちゃんの写真館より拝借

登場した当時、私は鉄道雑誌で見ただけだったが、実際の乗り心地や居住性はどんなものかは想像もつかなかった。
そんなことから既に20年経っているわけだが、まさかこうして実際に乗ることになるとは夢にも思っていなかった。


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ソニックのグリーン車。ディズニーキャラクターを彷彿させるデザインの座席が特徴。

そんなわけで、今回『ソニック』のグリーン車に乗るのはちょっと楽しみにしていた。
乗ってみると20年前に鉄道雑誌で見たインパクトは無くなっている。派手なカラーリングは不評だったのか、黒一色の落ち着いたインテリアにリニューアルされていた。それでも基本的なつくりは変わっていない。

さて、すわり心地はというと・・・
どこかで記憶があるな、このすわり心地は。
歯医者だったっけか・・・歯医者に世話になったのは10年以上昔のことだし。
思い出した。私は喉が弱くてよく扁桃腺を腫らすのだが、その度に耳鼻咽喉科にお世話になるのだが、その椅子だ。

それでもグリーン車の座席。深くリクライニングもするし、足元にはフットレストもある。ただ座るだけなら快適だ。

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座面は黒いレザー張り。「耳」の部分は当初カラフルな色分けがされていたが、不評だったのか黒一色に変更されていた。

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想像通りあまり落ちついたすわり心地ではない。これから遊園地にでも向かうような気分だ。

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こちらは普通車の座席。同じ型の座席だがグリーン車より小ぶりになっている。

グリーン車の客はやはり少ない。博多発車時点で、自分含めて4人程。
さっき買ってきた駅弁とビールをテーブルに並べる。

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ソニック43号のグリーン指定券。

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さっそく博多駅で買った折尾名物かしわめしをいただく。

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蓋までが経木というのが実に駅弁らしい。経木の駅弁箱自体がもう絶滅危惧種といっても過言ではなくなってきた。

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じゃーん、このシンプルなところがまた良い。かしわめしは北九州地方ではこのスタイルが主流。

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味つけごはんと鶏そぼろの組み合わせはビールとぴったり。ワンカップ派でもここはビールが良い。

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黒崎の手前で筑豊電鉄の電車が見えた。

折尾から小倉まではこまめに停車するようになるが、グリーン車の乗客に動きはなく静かなものだ。

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小倉駅の手前で紫川を渡る。小倉で方向転換するので2度渡ることになる。

さて小倉着。ここで進行方向が変わるので座席を回転する必要がある。
小倉でこのグリーン車にも結構乗ってきた。新幹線からの乗り継ぎ客だろうか。

気が付くと満席になっていた。こんなに混んでいるグリーン車は初めてだ。しかし3列シートの1人掛け席に座っているのでそれほど窮屈感は無い。
むしろ今までが寂しすぎたので、たまにはにぎやかになのも悪くない。

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小倉から乗車する人が多く、グリーン車も満席になった。

小倉から進行方向が変わったことによって、グリーン車が先頭になる。
先頭の運転席後方がフリースペースのようになっているのに気が付いた。
行ってみるとベンチとテーブルがあってちょっとした展望台のようになっている。

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グリーン車の前方にあるパノラマキャビン。フリースペースになっている。

ここから見る最高速度130km/hの全面展望がちょっとした迫力だった。
しかしここに立つと乗客の注目を一身に浴びることになるので、少々勇気がいるかもしれない。

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パノラマキャビンからの眺め。


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振り子車両なのでカーブでは思い切り車体を傾ける。なかなか迫力がある眺めだ。

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だんだん日が暮れてきた。

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小駅を通過する。

18:57に宇佐を発車したあたりからだんだん暗くなってきた。一人旅って、列車なんかに乗っていてだんだん暗くなってくると心細くなってくるものだ。
終点大分では宿は予約しているので心配ないが。

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大分に到着。

大分に着いた頃には真っ暗になっていた。これで今日の行程は終了。博多〜別府〜熊本〜博多〜大分と1日で九州の北半分を1周半したことになる。
駅から予約してあるホテルまでは歩いて10分以上かかる。

時刻は20時近くだが、駅も街も人がいっぱいいる。本当に九州はどこへ行ってもパワフルな感じがした。

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大分駅は暗くなっても賑わっていた。

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夜8時近くだが大分の街は多くの人が出ていた。

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本日の宿。中心部から少し離れるが安いからここにした。

今日のホテルは大浴場がある。久しぶりに温泉に浸かって疲れをとるにはちょうどいい。
明日は大分駅7:00発となるので、また早起きになる。

●5/2本日の費用
名称費用備考
鳥栖中央軒復刻かしわめし(駅弁当博多口)
720
 
山海三昧と一番搾り(別府銘品蔵)1,538 
コーヒー(九州横断特急車内販売)250 
熊本市電(新水前寺〜辛島町・通町筋〜熊本駅)300 
折尾名物かしわめしとビール(駅弁当博多口)
1,012
 
ニューグロリア大分ホテル(1泊)
3,550
クレジット払い
その他食費
904
 
合計
8,274
 

本日の乗車キロ計・・・661.1km


posted by pupupukaya at 15/07/19 | Comment(0) | 九州の旅行記

2015年ハッピーバースデイ九州の旅7

熊本は福岡、北九州に次いで九州3番目の都市。今は政令指定都市にもなった。
市電の辛島町から通町筋にかけて続いているアーケードの通りが一番の繁華街のようだ。

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著作権フリーのくまもん氏。

熊本へ来たのはほぼ10年ぶり。市電に乗って、街中を歩いて熊本まで来たような気分になる。

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熊本市の中心部。ここも元気でシャッターとは無縁。

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辛島町から長いアーケード街を抜けると市電の通町筋電停に出る。

アーケードの商店街を通り抜けて、通町筋電停からまた市電に乗る。1時間の滞在時間ではこれが精いっぱい。また今度来たときにゆっくり見物することにしよう。どこに行っても「また今度来たとき」ばっかりだけど。

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通町筋電停から見える熊本城。

熊本駅までの市電はラッシュ並みに混んでいた。それだけ市電の利用者も多いし、人の流れも多いということなのだろう。

地方都市の中心部はシャッターだらけで朽ち果てたところが多いが、九州の街はどこもパワーに満ち溢れている。また若い人が多いのが余計パワフルに見えるのかもしれない。

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通町筋から20分ほどで熊本駅に着いた。

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熊本駅の正面は新幹線ができてもあまり変わっていないが、在来線の高架化工事が完成するとまた様変わりするだろう。


●熊本 16:02発 − 博多 16:51着 つばめ330号

九州新幹線の種別は3つあって、1つ目は一番速い『みずほ』号で新大阪〜鹿児島間を3:45で結ぶ。ただしハッピーバースデイパスでは乗ることができない。
2つ目は『さくら』号で、新大阪〜鹿児島間を最速4:02で結ぶ。『みずほ』より時間はかかるが、ハッピーバースデイパスでもグリーン車に乗ることが出来る。
3つ目は『つばめ』号でこれは博多〜熊本間で各駅停車で結ぶ。普通車のみでグリーン車は無い。

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新幹線の改札口。

九州新幹線初乗車になるが、今回『さくら』号ではなく各駅停車の『つばめ』にしたのは、つばめ専用の800系車両に乗るためだ。
800系は普通車自由席でもなかなか贅沢な車内になっている。

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コンコースの発車案内。1時間に1本で各駅停車の『つばめ』号は地味な存在。

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隣のホームからは一足先にN700系の『さくら562号』が発車して行く。

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こちらは800系の『つばめ330号』。隣の喧噪とは対照的にこちらは落ち着いたものだ。

いよいよ九州新幹線初乗車。800系つばめの車内を体験する。

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つばめ号に乗車する。

グリーン車は無い代わりに、普通車でも2×2の4列シート。新幹線と言えば3×2の5列シートがおなじみだが、利用者が少ない分贅沢なつくりになっている。

座ってみるとさすがに横幅は十分余裕があって、満席時でもゆったりと過ごせそうだ。
各駅停車では敬遠されがちなのか、こちらの乗客はほとんどいなくてまるで回送列車だ。


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800系つばめ号の車内。さくらの4分後の発車とあっては車内はこの通り。

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普通車でも4列シートになっているのでかなりゆったりしている。

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背面にテーブルがないかわりに肘掛にテーブルが仕込んである。

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テーブルをセットした状態。

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すだれ様のブラインド。

各駅停車といっても、博多までさくら号が通過するのは新玉名、新大牟田、筑後船小屋の3駅のみ。所要時間もそれほど変わるわけでは無い。
先に発車するさくら号の座席は窮屈な5列シート。もう少しつばめ号の乗客があっても良さそうだが、新幹線の客は1分でも着くのが早い方を好むのだろうか。

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防音壁越しからの眺めはあまり良くない。

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博多駅の11番線に到着。

途中駅乗ってくる人は予想より多く、停車駅ごとに乗客は増えてきた。それでも座席の列が半分も踏まらないほどの乗車率だった。
ずっと座席を向い合せのボックス席にしてゆったりと過ごすことが出来た。

熊本から49分で終点博多に着く。なお『さくら』号では同区間は38分となる。

posted by pupupukaya at 15/07/19 | Comment(0) | 九州の旅行記

2015年ハッピーバースデイ九州の旅6

別府 11:44発 − 熊本 14:49着 九州横断特急3号

別府での滞在時間は42分。駅前をぶらついただけでまた駅に戻った。
今度は豊肥本線経由で熊本へ行く。再び3時間を超える乗車になる。

さっき車内でかしわめしを食べたばかりのような気がするが、熊本着は15時近くになり、おそらく途中で何も買えないだろうからコンコースの土産物屋で駅弁を買った。3種類ほど置いていたが、『九州駅弁グランプリ優勝』の宣伝文句につられて買ったのが『大分豊後山海三昧』という弁当。

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別府駅の改札口。

まさか別府から満席なんてことはないと思うけど、博多発のゆふ号の大混雑があったので早めにホームへ行く。

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ホームの案内表示。特急ばかり。

今回の旅行の目的は九州の特急列車に乗りまくることとはいえ慌ただしい。
このあと熊本まで行き、博多経由でぐるっと回って今日中にまた大分へ戻ってくる。乗車する時間を減らしてその分どこか観光に充てても良かったのだが、こんなことでもないと未乗線の久大本線に乗る機会も無いだろう。

こんど乗る『九州横断特急3号』はさらに慌ただしく、人吉始発で11:38に九州横断特急2号として到着したのち11:44に再び人吉行として発車する。僅か6分の折り返し時間しかない。

人吉から5時間近くかけて到着する長距離特急なので、もしかしたら別府で別の編成に入れ替わるのかとも思ったが、11:38に到着した特急がやはり折り返しの人吉行になるのだった。

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わずか6分で折り返す『九州横断特急3号』。

車両はまた真っ赤なキハ185系ディーゼル車。
普段は指定席1両、自由席1両の2両編成だが、今日は自由席車を1両増結した3両編成だった。到着した列車からは予想外に多くの乗客が降りてきた。全員下車すると車内清掃が始まる。3両編成とはいえ僅か6分の折り返し時間で行うので、新幹線東京駅の車内清掃員に負けないほどの手際よさだ。

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列車の行先票字幕。

車内清掃はすぐに終わり、車内へと入る。別府から乗る人はやはり少なく、自由席の車内は数人だけ。大分からたくさん乗ってくるのだろうか。

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自由席の車内。がら空きのまま別府駅を発車した。

座席に座ってから、前後のシートッピッチがやけに広いのに気が付いた。
窓も各座席ごとの小さい窓が並んでいる。もしかしたらこの車両はかつてグリーン車だったのを普通車に改造した車両のようだ。シートピッチはグリーン車当時のままなのでかなり乗り得な車両だ。

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増結のキハ186型車両は元グリーン車から普通車へ改造された車両。

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車内はふんだんに木材が使われているのがJR九州の車両の特徴。

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木材の化粧板は後付けのようだ。

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デッキにある自動販売機。

ちょっと早いが、すいているうちに食べてしまおうと駅弁を出す。
『大分豊後山海三昧』とあって大分県の名物が詰められている。

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別府駅で買った駅弁『大分豊後山海三昧』。

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空いているうちに駅弁を食べてしまおう。

テーブルに駅弁を出して、真昼間から缶ビールをプシュッと開けると、いかにも列車で旅してるという気分になる。車じゃ絶対できないから。飛行機やバスの中で飲む気にはならないし、新幹線でも何となく気が引ける。やっぱりローカル特急の車内ならではの味わいである。

別府を発車すると11分で大分に着く。ここから乗ってきたが、座席を埋め尽くすほどではなく、空席が目立ったまま大分を発車した。

車掌が来たのでハッピーバースデイパスを見せる。どこまで行くか訊かれたので熊本までと答える。
少し前の席に外国人の客がいて、車掌は生の英会話でやり取りしていた。さすが観光地の特急だなあ、すごいなあと感心した。
個人旅行の韓国人や中国人の多さを考えると、観光地では英語は必須なのだろう。LCCが飛ぶようになってから安価に行き来できるようになったこともあって、旅行者も若い人が多い。

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豊肥本線は大野川に沿って走る。

この列車には車内販売があった。JR九州の特急は車内販売は廃止されたと知っていたので、しかもこんなローカル特急に残っていたのが意外だった。別府駅で駅弁を買って乗ったので、車内で買うものは特にない。あとでコーヒーでも買ってみようか。

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三重町駅に停車。もとは急行だったのを特急に格上げしたので停車駅が多い。

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黒を基調にした駅舎の阿蘇駅。ここで観光客が乗って来て車内も賑やかになった。

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どこか懐かしい感じがする阿蘇駅の改札口。

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車内から見える阿蘇山。去年噴火したが、噴煙は今でも上がっているようだ。

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国鉄時代から変わらないような赤水駅。

赤水駅を発車すると次は立野駅だが、ここで豊肥本線で一番の見どころ、スイッチバックがある。
急坂を登り降りするために線路をジグザグに敷いたところで、列車は停止してからバックで動き出す。

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立野駅の手前には有名なスイッチバックがある。坂を下る線路が見えた。

逆向きにゆっくりと坂を下って、立野駅に着いた。ここからまた前向きに進むことになる。

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バックで坂を下ってきて立野駅に着く。

立野でまただいぶ乗ってきた。1両増結のおかげで車内はまだまだ余裕がある。

車内販売のワゴンが時々通るが、あまり売れていないようだ。
せっかくなので呼び止めてコーヒーを買った。

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車内販売で買ったコーヒー(¥260)。カップにはツバメマークが描かれていた。

熊本まで来て素通りするのは勿体ないので滞在時間を1時間ほどとっていた。
車掌には熊本まで乗ると伝えていたし、そのつもりでいたが、1つ手前の新水前寺駅で降りた方がいいことに気付いた。
熊本の中心部へは熊本駅から市電に乗らねばならず、豊肥本線から熊本の中心部へは新水前寺で降りて市電に乗った方が早く時間の節約になる。

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熊本まで乗る予定だったが、1つ手前の新水前寺駅で降りた。

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高架駅の新水前寺駅。駅から歩道橋で、熊本市電の停留所につながっている。

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熊本市電の新水前寺駅前。熊本市内の中心部へはここから市電に乗り換えた方が早い。

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やってきた電車は広告電車。

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前に乗ったときは整理券を取って区間別の運賃だったが、いつの間にか150円均一になっていた。

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一部は芝生軌道になっている。環境や見た目にもやさしい。

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大きい直接制御のマスコン。

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辛島町に到着。


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辛島町電停の賑わい。


posted by pupupukaya at 15/07/19 | Comment(0) | 九州の旅行記

2015年ハッピーバースデイ九州の旅5


5月2日 本日の予定
博多 7:45発 − 別府 11:02着 ゆふ1号
別府 11:44発 − 熊本 14:49着 九州横断特急3号
●熊本 16:02発 − 博多 16:51着 つばめ330号
●博多 17:19発 − 大分 19:35着 ソニック43号

今日は土曜日。いよいよGW本番が始まる。
バースデイパスの旅2日目は今まで乗ったことがなかった久大本線に乗ろうと考えた。久大本線には博多から大分を通って別府までの特急『ゆふ』が3往復している。指定席はあるがグリーン車は無い。バースデイパスの指定席は6回までしか利用できないので貴重な1回分を普通指定席で使ってしまうのは勿体ない。だから、特急『ゆふ』は自由席に乗ることにした。自由席であれば制限なく何度でも乗り降りできる。

今日は7:45発の特急ゆふ1号でスタートする。
ホテルは6時半にチェックアウトして駅にやってきた。連休初日なのでかなり混雑するだろうと見込んで早く出てきたのだった。

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朝6時半から営業しているコンコースの駅弁屋さん。九州各地の駅弁を売っている。

改札を入る前にコンコースの駅弁屋が開いていたので朝食に駅弁を買おうと立ち寄った。かねてから食べてみたかったのは折尾駅の『かしわめし』で、探したが置いていない。店員に尋ねると「あれは7時に入荷します」とのことだった。
鳥栖駅のかしわめしが置いてあったので代わりにこちらを買った。

6:50に5番ホームへ行く。ゆふ号の乗客らしき人もチラホラいるが、これから徐々に増えてくるだろう。昨日向かいのホームから特急かもめに乗るときに『ゆふ』の具合も見えたが、かなり混んでいるようだった。
とりあえず乗車口のところで一番乗りで並んだ。

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7時前にホームへ。さすがに発車50分前とあってゆふ号の乗客はまばらだった。

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7時半を過ぎるとごらんの大行列。ぜんぶ自分の後ろの行列なんですよこれが。


博多 7:45発 − 別府 11:02着 ゆふ1号(普通車自由席)

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7:40頃ゆふ号が入線。昨日は1両増結の4両だったが、今日は基本の3両のみ。さてどうなるのか。

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自由席の車内。そこそこ快適そうなリクライニングシートが並ぶ。

さて、3両のゆふ号は瞬く間に座席が埋まり、さらに続々と乗ってきて通路まで立ち客がびっしりになった。とにかく座れただけマシだと思うほどの混みようだ。

特急ゆふ号は博多〜大分間を最短距離で結ぶ特急だが、所要時間は小倉経由の特急ソニック(最速2:01)の方が早く、本数も断然多い。だから終点まで乗り通す人はほとんどいないだろうから、みんな途中までの客だろう。

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車内は通路までびっしりになるほどの大混雑。

車内の乗客は若い人ばかりだ。大学生と思われるグループが多い。しかも韓国語や中国語が車内を飛び交っている。自分の隣も韓国人らしい。後ろの席の連れと韓国語で話している。
ここは九州、地図で見ると韓国も中国もすぐお隣で格安LCC航空もあるので、いつでも行き来できる。
非電化単線のローカル特急と思いきや、乗客の国籍バラエティ豊かな国際列車なのだった。

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博多駅で買ってきた鳥栖駅のかしわめし。

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経木の折箱とフタ。いいね駅弁はやっぱりこうじゃないと。

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鶏のそぼろと錦糸卵、のりが鶏のスープで炊いたご飯の上に載るシンプルな駅弁だがこれがうまい。

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筑後平野の鹿児島本線を快走する。遠くに久留米の街が見えた。

久留米から久大本線に入る。ここから大分までは初めて乗る路線だ。別にJR全線完乗を目指しているわけではないが、乗車路線が新たに増えるのはうれしい。

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日田駅に到着。ここで若干降りたが、車内は相変わらず混んだまま。

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豊後中村駅。この辺りまで来ると下車客が目立つようになってきた。

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由布岳が見えた。豊後富士とも呼ばれる。もうすぐ由布院に着く。

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温泉地で有名な由布院駅に到着。なお町名は湯布院町で駅名と町名が異なる。

今日は由布院で何かあるんだろうかと思わせるほどあれだけたくさんいた乗客は一斉に降りて行った。由布院からも観光客らしい乗客が乗ってきたが、それでもだいぶ空席が目立つようになった。

ようやく車内も落ち着いてやれやれと思っていると、由布院から乗ってきたおっさんが自分の前の席に座って、いきなり座席のリクライニングをめい一杯倒した。ほかにいくらでも空いているのになんでわざわざ人の前に来るんだよ(怒)

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由布院の大量下車でようやく車内も落ち着いた。

特急ゆふ号は博多〜大分間を最短距離で結ぶ特急だが、所要時間は小倉経由の特急ソニック(最速2:01)の方が早く、本数も断然多い。だからゆふ号を大分まで乗り通す人はほとんどいないと思われる。

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大分着。ここでさらに降りて、車内に残った客は数人のみ。

大分からは日豊本線になる。電化区間を走るディーゼル特急となる。特急ソニックがたくさん走っているので、新たな乗客は無い。
すっかりがら空きになって終点別府に着いた。

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温泉町の別府。『べっぷ』と温泉マークの駅名標が出迎える。

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別府駅前。観光地らしく、観光客が多い。

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別府駅前の様子。

別府と言えば温泉町と誰でも思うほど有名な別府温泉。せっかくだから血の池地獄なども観光したかったが、今回の旅行の目的は「乗り鉄」なので、この次来たときに行くとしよう。それにしてもこの次来るのはいつなのだろう。
もっとも、旅行など思い付きでやってる私なので、案外来年あたりまた来たりして。


posted by pupupukaya at 15/07/15 | Comment(0) | 九州の旅行記
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