2017年 山陰本線とサンライズ出雲旅行記2

さて、2年半ぶりの博多。時刻はまだ3時前。
どこに行こうかと出発前にあれこれ検討したが、とくに行きたいところもなく、新幹線に乗ってみることにした。

博多駅からわずか1駅、8分間で着いてしまうが、格安で新幹線に乗れる区間がある。
博多から博多南まで片道300円。
もとは新幹線の車両基地に駅を併設して、回送列車を客扱いにしたものだった。

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 博多駅博多口とJR博多シティ。

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 博多駅の新幹線コンコース。

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 博多駅新幹線ホームとひかりレールスター700系。

コンコースには博多南行の表示はなくて迷ったが、ホームの階段のところに表示を見つけた。
14番線の博多南行は700系ひかりレールスターだった。

車内はがら空き。指定席車両も自由席として開放されている。
指定席車両はサルーンシートと宣伝している2列+2列シート。グリーン車のようにゆったりしている。

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 博多→博多南の乗車券と特急券。

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 指定席者は2列+2列のサルーンシート。

発車時刻になり、静かに走り出す。乗り心地は新幹線。いい気分だ。
鹿児島中央に向かう本線と別れると、あっという間に博多南に着いた。

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 博多南に到着。

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 博多南駅の入口。

新幹線で着いたと言っても何があるわけじゃない。
駅前はベストリアンデッキになっていて、横にビルがある。
前にこのビルの屋上から新幹線基地が一望できると聞いたことがあって、ビルに入ったら全館工事中だった。

どこにでもある通勤駅といった感じ。
折り返しに33分の時間があるがどこにも行きようがない。

階段を降りたところに文具屋があったので、忘れてきたミニノートとボールペンを買った。
そのあとは隣りにあったドラッグストアをブラブラと見て駅に戻る。

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 博多南駅の改札口。

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 博多南駅のホーム。

ホームにはさっき乗ったひかりレールスターが停まっていた。
行き先は『こだま 岡山』とあった。
また博多に戻る。

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 ホームと反対側は新幹線の車両基地。

博多駅に戻ってきたのは4時近く、札幌ならばそろそろ薄暗くなってくる時刻だが、九州はまだ明るい。
どこかで1杯やってからホテルに戻るつもりでいたが、1杯やるにはまだ早い。
100円バスで天神の方へ行ってみようかとも思ったが、戻るのが面倒だ。

そういえば思い出した。JR博多シティの屋上にトレインビュースポットがあるらしい。
さっそく行ってみる。一番上の階がレストラン街になっていて、そこからさらにエスカレーターで屋上へ上がると『つばめの杜ひろば』という屋上庭園になっていた。

鉄道神社があったり、常設のミニSL(つばめ電車)も走っていて、なかなか楽しい。

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 JR博多シティ屋上の展望テラスから。

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 つばめ電車が走る。1人で乗る勇気はないな。

トレインビュースポットはどこにあるんだろうと思ってウロウロしていたら、もしやと思った通路を行くと奥に窓があった。
L字状になっていて分かりづらい。けど、あまり人が来ないのでゆっくりと見ることができる。

カメラを構えだまま20分くらいずっと立っていた。あまり頻繁に列車が出入りするわけではないが、ここは楽しいね。
こういうところは1日中でも居たい。

たまに人が現れて、こんな所あったんだーみたいにして去って行く。
意外と女性が多かった(^-^)

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 列車展望スペースは知る人ぞ知る?

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 博多駅真上60mからの列車展望スペース。

さて今度は博多駅に戻る。明日から使う乗車券を買わなければならない。
サンライズ出雲に乗るため、山陰本線と伯備線経由で成田空港まで。
窓口で説明するのが面倒なので、紙にルートを絵で書いて「これで成田空港まで」と言って差し出した。

値段は1万5810円、距離にして1404.5kmになる。JRの運賃は距離が600kmを超えた分の賃率が安くなるので、乗車券はできるだけ1枚になるようにしたほうが得だ。
これが出雲市〜成田空港間だと1032.8kmで1万2640円になる。
博多発と出雲市発の差額はわずか3000円ちょっと。2日かけて出雲市まで行くわけだから、青春18きっぷより安いね。

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 博多駅のきっぷうりば。

手にした乗車券の券面にある経由線を見ると
『経由:鹿児島線・山陽・山陰・伯備・山陽・東海道・総武・酒井』
となっていた。

最後の『酒井』って何だろう。酒井線?
成田空港支線って実は酒井線だった?

しかも乗車券のサイズは横長タイプ。自動改札機が通れないのはともかく、折らないと財布に入らない。
乗車券でこのサイズのを見るのは初めてだ。経由線が多いからか?

何だか謎だらけの乗車券だ。

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 福岡市内から成田空港までの乗車券。

無事乗車券も手に入ったので1杯やることにしよう。

出発前に九州出身の人に、福岡で何を食べたらいいか聞いてみた。
即「ラーメン」と返ってきたが「いや、ラーメン以外でさ」
そうしたら「もつ鍋」とのことだった。

ほかにも博多名物はいっぱいあるが、ここは言われたことに従うことにした。迷い始めたらキリがないというのもあるが。

スマホでもつ鍋の店を調べたら店はいっぱい出てくるが、さすがに鍋料理は2人前からしか無いようだ。
1人で鍋をつつくのもいないか、と思っていたら、1人前でもやっている店があった。

博多駅の横にあるKITTE博多の地下にある店。
店の前には赤提灯に『一人鍋』とあった。これはいい。

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 KITTE博多地下1Fの博多もつ鍋おおやま。

まだ5時前で、いつもならまだ仕事している時間だが、旅行中なので勘弁してもらおう。

店に入ると客は2人いるだけだった。
テーブルには衝立があって、なるほど一人鍋用だね。

もつ鍋と一品料理がセットになった『どんたくセット』というのにする。初心者には無難なところだろう。博多でもつ鍋を食べるのは初めてなのである。

鍋の味は味噌、醤油、水炊き風とどれにするか聞かれた。おすすめはと聞くと味噌味だというのでそれにした。
鍋の締めはちゃんぽん麺にするかご飯にするかと聞かれ、これもおすすめはと聞くと「私ならばちゃんぽん麺」と言うのでそれにした。
人に従ってばかりだが、わからないことはわかる人に尋ねるのが一番良い。

まずはプレモルの中ジョッキから。お通しに明太子が出た。

次に酢モツと辛子高菜。
酢モツはさっぱりしている。あんまり酸っぱくないね。

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 牛酢モツと辛子高菜、明太子はお通し。

そうしてメインの鍋が出てきた。ニラに火が通ってから召し上がってくださいとのこと。

具材はほかにキャベツと豆腐。
しばらく煮たててから小どんぶりによそう。
モツはトロッとするほど柔らかい。噛むと油が染み出してくる。スープもかなり濃厚だった。
うまいよ、これは。
人に言われたとおりにして良かった。

臭みも全くないし、モツが苦手な人でもいける。
モツだと知っていなければ脂身のようにも思える。
でもモツ嫌いの人って頑としてモツを食べるのを拒むからね。勿体ないね。

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 もつ鍋(味噌味)の登場。

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 牛もつはこんな感じ。

できるだけチビチビ飲んでいたビールだが、空になってしまった。
おかわりしようかと思ったが、焼酎にした。

このモツの濃厚さには焼酎の出番だろう。

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 追加の焼酎黒霧島ロック。

あー焼酎うまい。

鍋が汁だけになったころを見計らって、店員がちゃんぽんの麺を持ってきた。
麺を投入して煮込む。

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 〆めのちゃんぽん麺を投入。

このちゃんぽんがまた良かった。濃厚なスープとモツの油が絡んでうまーい。

焼酎も飲み干してフィニッシュ。
お会計はお通し込みで3466円。

博多でもつ鍋が食べられた。今回の旅行は幸先の良い出だしだな。
地元のの人に言わせればもつ鍋についていろいろ意見もあるだろうが、初心者なのでこれで満足だ。

私もジンギスカンについてだったら一家言くらい持っていますぜ。

ホテルに戻る前に駅の中にあるスーパーで酒と明日の朝食を買う。
ここからは節約旅行になる。

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 博多駅にあるスーパー。

駅の外に出ると夜景がきれいに見えた。酔った目では何でもきれいに見える。

駅前の夜景をいくつか撮影する。
夜景の撮影って意外と難しいのよ、これが。

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 博多駅の夜景その1。

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 博多駅の夜景その2。

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 博多駅の夜景その3。

しかし、人がい多いというか活気があるねえ。北海道とはえらい違う。
私なんかはこの人の多さにちょっと疲れてしまうんだけどね。

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 サンライズ出雲の寝台券(下)と明日から使う乗車券(上)。

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 また部屋で一杯やる。

ホテルの部屋に戻って、ちびちびと焼酎を飲んでいた。
おつまみにめんたいちくわを買ったけど要らなかったな。でも持って歩きたくないので食べてしまう。

明日は7:28発の快速列車から始まるので、7時過ぎにはホテルを出たい。
焼酎を1本開けたら横になった。

〜3へつづく

posted by pupupukaya at 17/11/04 | Comment(0) | 西日本の旅行記

2017年 山陰本線とサンライズ出雲旅行記1

「出雲大社に来る人はね、みんな神様に呼ばれて来た人なのよ」
〜出雲で泊まった旅館の女将に言われた言葉。

ことしの夏休みは10月の下旬になってしまった。
さてどこへ行こうかと考えたが、さっぱりまとまらない。
道内を車で回ろうかとも考えたが、車中泊できるのは9月までで、10月の車中泊は寒くて無理だ。日も短いし。

今年はGWにインドへ行ったので、さすがに海外へ行こうとは思わなかった。
9月からLCCのピーチが札幌〜台北の便を就航し、2万円くらいで往復できるのでちょっと考えたが、いまいちそそるものがない。
いずれは行くのかもしれないが、行きたくなった時に行くのが一番いい。今回はパス。

夜行列車でもあればなあ。
突然思い立って、北斗星で東京まで往復したこともあったっけ。


急行『はまなす』も廃止になってから、東北もずいぶんと遠のいた。

うちでのんびりと過ごすのもいいかなと思ったころ、それは突然ひらめいた。
そうだ、夜行列車はまだあるじゃないか。

それは、寝台特急 サンライズ瀬戸・出雲

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 サンライズ出雲の登場。

ということで行先は決まった。

『サンライズ出雲』は東京と出雲市を結ぶ列車で、日本国内では唯一の定期夜行列車である。『サンライズ瀬戸』も併結していて、そちらは東京〜高松間を結んでいる。

私の住む札幌からこの列車に乗るためには、東京と出雲市まで出向く必要がある。
問題はそこで、最初はピーチかなんかで関西空港まで行ってそこから出雲市までなどと検討していた。

そういえば去年は北欧へ行ったな、今年はインドへ行った。どちらもJALだったので、マイレージがどれくらいあったかなとJALのHPを見てみると7900マイルばかり貯まっていた。
これ使えないかと調べてみると、新千歳から福岡までの直行便がなんと7500マイルで乗れるじゃないか。

マイレージは発生してから3年たつと消滅するので、貯まったらさっさと使ってしまうのがよい。いつまでも大事に取っておくものではない。

福岡から山陰本線経由で出雲市まで行き、そこから『サンライズ出雲』に乗る計画を立てた。
まずはサンライズ出雲の寝台券である。人気列車なので、まずは寝台券を確保しなければならない。
それほど混んでいる時期ではないだろうし、平日なので発売当日から満席ということはないだろうが、発売日の1か月前に買いに行く。
どうせ乗るなら、一番上等のA個室『シングルデラックス』にしたかった。

1か月前の発売日、この日は仕事は外回りにしておいた。完璧( ̄ー ̄)

10時になるのを見計らって苗穂駅へ。この駅はいつも暇そうだ。
窓口には先客はいない。列車名と日時はあらかじめ紙に書いてきた。早速差し出す。

みどりの窓口氏は機械に入力するが首を傾げ、棚からマニュアルらしきファイルをめくり始めた。

オイッ(#^ω^)ピキピキ

シングルデラックスって特別な操作がいるのか?
奥から人を呼んできてあーでもないこーでもないと始まった。
やっているうちに操作に成功したようで、

お客さん、シングルデラックスは満席なんですが( ・∀・)ノ

お前がモタモタやってたからだろ(# ゚Д゚)凸

と言いたいのをぐっと堪えて、
「ほかに空いてる日はありませんか?」

みどりの窓口氏はまた機械の操作を始めて、

「あ、喫煙席なら空いてました」

禁煙席で検索してたのかい。

「喫煙でもいいよ」

シングルデラックスの寝台券ゲットォー(゚∀゚)

喫煙部屋というのが気にかかる。ひと晩中たばこ臭い部屋で過ごすとなるとうんざりだ。
個室なので大丈夫とは思うが。
それでも一番のネックはクリアしたことになる。

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 サンライズ出雲シングルデラックスの寝台券。

次は飛行機の予約である。
着いた日は福岡で1泊し、途中のどこかで1泊、そしてサンライズ出雲へと考えた。
ネットで飛行機の検索をすると、これが意外と混んでいて10/23発の便しか取れなかった。
もう1泊増えてしまうが、せっかくなのでのんびりと山陰旅行をすることにした。

東京から札幌までの帰りの飛行機は成田からジェットスターにする。
ええ、貧乏人御用達のLCC。値段は片道で7370円。

スカイマークならば羽田から1万1千いくらだったが、東京から成田空港までの交通費を考えるとあまり差額はなくなってしまうが、今回は福岡市内発のJR乗車券が成田空港まで通しで買えるので成田まで行くことにした。

宿の予約は、じゃらんと楽天を使う。どちらもポイントを使って宿代を安く抑えた。
というわけで、10月のあたまには旅行の行程が確定した。

宿泊地は福岡、萩、出雲。
萩で明治維新の志士を拝んで、出雲では出雲大社にお参りするという目的もできた。

あとの細かい予定については追い追い決めることにしよう。
旅行の行程は大まかに以下のようになります。

1日目 札幌 【JAL】福岡(泊)
2日目 博多【列車】東萩(泊)
3日目 東萩【列車】出雲市〜雲州平田(泊)
4日目 雲州平田〜出雲大社〜出雲市(サンライズ出雲)
5日目 東京〜成田【ジェットスター】札幌

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 2017年 山陰本線とサンライズ出雲旅行記のルート。






◆1日目
 新千歳空港 11:20【JAL3510】13:55福岡空港

まさか台風が来るとはおもわなかった。
大型台風21号。出発日前日には九州地方、今日は東北・北海道地方に接近する。

秋に国内旅行をすると、なぜか台風に遭遇する。おととしの三陸旅行では台風で気仙沼で足止めされたし、12年前に青春18きっぷ旅行の時は岡山で電車がすべて止まって予定が狂った。
秋の旅行はよほど台風に縁があるらしい。とはいっても10月下旬、もうシーズンも終わっているはずなのだが。

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 台風21号がやってきた。

当日の朝、台風21号はちょうど東京を通過中。これから東北を北上するようだ。JALのHPを見ると、午前中の東北行きの便は軒並み欠航。関東方面も欠航が多い。
関西や九州の便には欠航の表示はなかったので大丈夫のようだ。これもまだわからないが。

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 紅葉の中島公園は冷たい雨。

台風だけど、吹き込む北風の影響で気温は低い。札幌はもう12月のような寒さ。
風はまだそれほどでもないが、激しく冷たい雨が降る。

いつもは札幌駅まで行き、快速エアポートに乗るが、今回は中島公園からバスで行くことにした。時間はかかるが、乗り場までは自宅から歩いて7〜8分。

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 中島公園の空港バス乗り場。

バスは中島公園始発だし、がら空きだと思っていた。
ところが次から次へと乗客が集まってきた。ほとんどが中国人。つぎのすすきのでもたくさん乗ってくる。車内は満席になる。話し声は中国語ばかり。中島公園やすすきのにあるホテルから空港へ直行できるので人気なのだろう。

発車した頃は雨だったが、だんだんみぞれになる。
途中の北広島市あたりでは雪が積もって真っ白になっていた。

新千歳空港までは1時間半近くかかった。ここまでで何だか疲れてしまった。

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 ホワイトボードに書き出された欠航便。

新千歳空港の出発案内は欠航の表示が目立つ。東北方面の便は午前中は軒並み欠航のようだ。東京行きも欠航がある。
カウンターはどこも長蛇の列。

私のほうは、自動チェックイン機にバーコードをかざして終わり。預け荷物もない。

今回の荷物はバックパック1つ。
インドに行った時のバカでかいバックパックではない。あれは帰国してから売ってしまった。
いま背負ってるのは、あれから買いなおした新品である。機内持ち込みサイズなので、背負ったまま飛行機に乗る。

帰りのジェットスターは預け荷物があると2600円も追加料金が発生するので荷物は最小限しか持ってきていない。おみやげもあまり買えないな(買わないけど)。

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 欠航が多いためか閑散とした搭乗待合室。

セキュリティーゲートでは前の女性が何度も引っかかっていたが、こちらは1回でパス。
これからはこのバックパックスタイルで行くか。

中に入ると搭乗待合室は見事に閑散としていた。関西空港行のところだけ人だかりがしている。制服の高校生が多い。修学旅行か。

福岡行3510便は、揺れのため機内サービスが行われないかもなどという放送が流れた。
台風だろうと飛行機が飛ぶ以上は行かなければならない。もう予定を組んで予約もしてあるし、台風だからやーめたというわけにはいかない。

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 福岡行JAL3510便の搭乗口。

機内のアナウンスによると、この便は満席とのこと。
私の席は窓側。

最初予約したときは、真ん中の席がいくつか空いているだけだった。
何回もHPの座席指定をみたが、席は埋まる一方で窓側も通路側も空きがでない。

もうこれは真ん中の席でいくしかないのかとあきらめかけたが、2日前に確認すると窓側の席に2つほど空席ができていた。

窓側ゲットォー(゚∀゚)ー

さては台風でキャンセルが出たか。
この台風、自分には思わぬ幸運をもたらしたようだ。

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 激しい雨が叩きつける新千歳空港。

出発時刻になったが飛行機は動かない。
「ただいま管制塔から出発の許可を待っております」とアナウンス。

外は激しい雨。風も出てきたのか、雨風が地面に激しく叩きつけるようになった。
大丈夫なんだろうか。まあこちらは今日中に着ければいいけど。

台風は刻一刻と近づいてくる。早く出してほしいんだけど。
20分くらいしてから動き出した。

離陸してからすぐに雲の中へと突っ込む。雲の上へ出たらあとは退屈な眺め。

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 ずっと雲の上を飛ぶ。

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 新千歳空港〜福岡空港間の飛行ルート。

機内誌SKYWARDには出雲大社の記事が出ていた。気のせいかわからないが、飛行機の機内誌にはなぜか自分の行くところの記事が載っているきがするんだけど。
インドに行ったときはインドの記事が、北欧に行ったときは北欧の記事があったような。偶然かな。

機内サービスのコーヒーを飲みながら、イヤホンからはJAL名人会。フルサービスキャリア(FSC)はいいねえ。
しかもマイレージでタダだからね。
しばしリッチでプレシャスな空の旅を味わう。

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 機内誌には出雲大社の記事が載っていた。

中国地方の上空あたりから雲の隙間から下界が見え隠れするようになった。

飛行機は海岸線の上空を進む。カメラで外を撮りまくる。
後ろの人に、この人飛行機に乗るの初めてなのかねなんて思われてるかもしれない。
なんて思われたって構わない。メモリはたっぷりとあるし。

画像は山陰あたりかと思っていたが、帰ってから調べたら既に九州の上空だった。

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 九州の上空は雲が切れて下界が見えた。

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 海の中道と博多湾。

飛行機は福岡市内の上空を旋回する。なかなか気持ちが良い。
窓からは博多駅が見えた。

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 福岡市内を空中遊泳。

福岡空港着は14:03。定刻より8分遅れ。機内アナウンスではしきりに謝っていた。日本だなあ。
天気は曇り空だが、青空も見えている。
週間天気予報でも雨マークは無し。今回の旅行天気に恵まれそうだ。

俺は晴れ男だ、必ず晴れる。

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 福岡空港に到着。

空港ビルの外に出ると、見覚えのある看板が並んでいる。
考えたら2年半くらい前に福岡にきていたんだっけな。
あのときは特急のグリーン車で九州を1周してきたっけ。


もうしばらくは九州に来ることは無いと思っていたが、また来てしまったよ。

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 福岡は2年半ぶり。また来るとは思わなかった。

まずは地下鉄で博多駅へ向かう。
今日の宿は博多駅近くのビジネスホテル。チェックインして、まず荷物を置いてしまおう。

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 地下鉄で博多駅へ向かう。

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 1泊する博多駅から近いビジネスホテル。

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 きれいだけどちょっと狭い。値段相応といったところ。

ホテルは博多駅から線路伝いに歩たところ。明日は朝早いのでとにかく駅から近いホテルを探したらいい所を見つけた。
チェックインして荷物を置いたらまたすぐ外に出た。


posted by pupupukaya at 17/11/02 | Comment(0) | 西日本の旅行記

トワイライトエクスプレスの思い出 その2

過去に乗車したトワイライトエクスプレスの切符やアイテムです。

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2000年に初めて乗車したときのシングルツイン。有珠山噴火による山線迂回運転だった。


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2004年、九州旅行帰りに乗ったときのシングルツイン。

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2004年、四国旅行の帰りに乗ったシングルツイン。

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2011年初めてロイヤルに乗った。

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シャワーカード。2004年のもの。

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カードキーは2011年ロイヤル乗車のもの。


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朝食予約券。2011年ロイヤル乗車時のもの。

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朝食券の裏。

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2011年、パブタイム利用時のレシート。

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旅のしおり。2011年乗車時に車内販売で買ったもの。



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アメニティーグッズケース。2011年乗車時のもの。A個室客の特典だ。

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トワイライトエクスプレスのエンブレム入りのスリッパ。これもA個室限定。

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トワイライトエクスプレスの各寝台に置いてあるパンフレット。2011年。

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A個室に置いてある車内案内のファイル。

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トワイライトエクスプレスの封筒。

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トワイライトエクスプレスの絵はがき。

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A個室に置いてあるメモ帳。これもエンブレム入りのこだわり。

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車内アンケート用紙。

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2015年3月12日、ラストランとなるトワイライトエクスプレス。
稲積公園−発寒間を一路札幌駅へ向けて走る回送列車。
posted by pupupukaya at 15/03/12 | Comment(0) | 西日本の旅行記

トワイライトエクスプレスの思い出


トワイライトエクスプレスは運行開始が1989年というから今年で26年目になりますが、ことし(2015年)の3月12日に札幌と大阪をそれぞれ発車する列車が最後になります。
トワイライトエクスプレスの名前は2017年に新型車両の「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」として復活する予定ですが、九州の「ななつ星」同様クルーズトレインなので私など乗る機会はないだろうし、多分北海道にも来ないと思います。

ラストランは仕事で行けませんが(もっとも行く気もないし)、その前の最後の土曜日にちょっと撮り鉄してきました。
入場券を買って4番ホームに上がると、トワイライトエクスプレスの乗客のほか、デカいカメラを持ったいかにもという人たちもウロウロ。ホームの端は入線してくる列車を撮る人だかりができていました。

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ホームのトワイライトエクスプレス大阪行の表示。

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ホームの人だかり。

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機関車はホーム端ぎりぎりで停車するため、ヘッドマークは撮れなかった。

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各車両に描かれたトワイライトエクスプレスのエンブレム。

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デッキにはトワイライトエクスプレスのエンブレムが乗客を迎える。

入場券なので車内には入れません。外から眺めるだけです。まどから車内をのぞき込むと空室が結構多くて、満席のはずなのにどうしてなんだろう。途中から乗ってくるんでしょうかね。

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乗車口案内の札。

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トワイライトエクスプレス大阪行の方向幕。

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まだ午後2時過ぎだがホームは夜汽車の佇まい。

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食堂車の窓はカーテンが下ろされていた。発車時はここにクルーが並んだものだったが。

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札幌発はスイートではなく電源車が最後部になる。

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14時05分に大阪へ向かって走り去って行った。

思えばこのトワイライトエクスプレスには5回乗ったことがあって、これだけの回数乗ればもう十分だろうという気もしますが、無くなるとなるとやっぱり淋しいです。

もう一度乗ってみたかったですが、廃止が決まった頃からプラチナチケットになってしまったし、何よりお金も無いので画像でも見ながら過去の旅行を思い出すことにします。



2004年5月
四国に行った帰りに乗車したもの。B個室シングルツインの利用でした。

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大阪駅ホームの発車案内。

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ホームの乗車口案内。このころは「日本海3号」や「銀河」の表示もあった。

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大阪駅発車前のトワイライトエクスプレス。

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シングルツインの部屋。その名の通り1人でも2人でも利用できる。

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上段ベッドが圧迫感があり狭苦しい印象だった。1人ならば座ってしまえば快適だったが。

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自動販売機。この頃はペットボトルではなく缶ジュースが並ぶ。

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食堂車で作って席まで届けられる「プレヤデス弁当」(1500円)。味付けは関西風だった。

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サロンカー「サロンデュノール」から見た夕日。まさに「twilight Express」。

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夜のサロンカー。



2011年4月
大阪まで往復した時に乗車しました。A個室ロイヤルの利用です。

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ロイヤルの部屋。シャワーとトイレも付いている豪華寝台。

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ウェルカムドリンクはA寝台のロイヤルとスイートだけの特典

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トワイライトエクスプレスの車内に置いてあるパンフレット。

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空いていたので撮らせてもらった2人部屋のスイート。これに乗ることは叶わなかった。

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ロイヤルの夜は更けて・・・

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夜の食堂車「ダイナープレヤデス」。ディナーは予約制だが、夜のパブタイム営業中は誰でも利用できる。

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ビーフピラフと白ワインで2800円だったような確か。

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ベッドをセットした状態。ボタンを押すと背ずりが倒れてセミダブルサイズになる。

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部屋に届けられるモーニングコーヒーとミネラルウォーター。

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朝の食堂車。朝食は乗車してからクルーが予約をとりにくる。

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この頃は和食と洋食から選べた。これは洋定食。

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敦賀で機関車交換が行われる。



2012年7月
所用で京都まで行ったときに乗車しました。Bコンパートの利用です。


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普通のB寝台に簡易の扉を取り付けたBコンパート。4人で利用の際には個室になる。

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Bコンパートの通路。通路の小さい腰掛が結構人気。

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大沼と駒ヶ岳を見ながらの宴会もまた楽しい。

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パブタイムの食堂車でワインを飲んだ。

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モーニングタイムの和定食。ご飯はお櫃に入れられて結構量があった。

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2011年トワイライトエクスプレス旅行記 4

【行程】
札幌 (前日)14:05 → 12:52 大阪 トワイライトエクスプレス(ロイヤル)



どこかの駅で停まったところで目が覚めた。外は薄明るくなっていて、ホームの向こうに長岡の文字が見えた。またしばらく眠って6時頃起き上がる。柏崎を発車したところだった。

車窓には朝の日本海が広がっていてきれい。早起きすると良いことがある。天気は良いが、風が強いのか海面は波が高かった。

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柏崎と直江津の間を走行中

6:25直江津に到着。ここからはJR西日本の路線になる。

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 直江津駅停車中

直江津の前後は日本海が見える数少ない区間。
本日天気晴朗ナレド波高シ とでも言ってみる。

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直江津を発車してしばらくすると「ハイケンス」のチャイムが4回も鳴って、車掌のおはよう放送が始まった。ここから車内放送を再開するということだった。

7時に頼んでおいたモーニングサービスが来る。食堂車のスタッフがコーヒーとミネラルウォーターをトレイに載せて持ってきた。

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 食堂車の朝食予約券

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 モーニングサービス

7:30に予約してあった朝食のため食堂車に行く。
テーブルにはすでにナイフやフォークが並べられていた。

メインのスクランブルエッグはトロトロで、上にかかっているのはケチャップではなくトマトソース。ハムが添えられている。パンもおいしい。

外の流れる景色を見ながらの食事はおいしいなあ。

昨夜のパブタイムと違って、朝食は人気があるようだ。散々な乗車率だが、この回は数組のテーブルが埋まっていた。

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 前日に予約していた洋朝食(1,575円)

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 メインはスクランブルエッグとハム

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 パンは軽く焼いてあって暖かい

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 重厚なインテリアも朝は明るい食堂車に変身

最後にコーヒーを飲んで、レジで会計する。朝食は1回30分の入れ替え制なのであまりゆっくりはできない。
食事の後、部屋に戻らず、しばらくサロンカーで過ごす。

サロンカーは、食堂車の朝食後に立ち寄る人やちょっと気分転換に来ましたというような人がいて昨日のような寂しさは無い。

ツアー客がいないせいか静かだ。

8:01富山着。北陸は国鉄型車両の宝庫で、ちょっと楽しい。

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 富山駅に到着

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朝のサロンカー

8:49に金沢に到着。ここで後続の「サンダーバード」に乗り換えれば、大阪には1時間以上早い11:37に着く。

芦原温泉では5分の運転停車がある。ここで後続の「サンダーバード」に抜かれる。手前の金沢で乗り換えていれば、大阪には1時間以上早く着く列車だ。

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A個室サービスの新聞を読む

停車駅ごとに少ない乗客がさらに少なくなって、車内は寂しくなってゆく。
サービスの新聞も隅から隅まで読んでしまった。
まだまだ先は長く、だんだん退屈なムードになってきた。

敦賀には10:36に着く。ここで機関車の交換が行われ、付け替え作業のため16分停車する。
ホームには売店もあって駅弁も買える。長い行程で唯一外で買い物ができる駅だ。

ホームに降りて、機関車付け替え作業の見物に行く。他の客たちもやって来て、記念写真を撮ったりしていた。

ホーム中ほどには売店があったので覗いてみると種類は少ないが駅弁を売っていた。終点大阪まで2時間以上あるので、さばずしとビールを買った。

まさか乗客の退屈しのぎのために機関車付け替えを行っているわけじゃないだろうが、ホームを歩いていると良い気分転換になる。

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 敦賀駅停車中

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 機関車が近づいてくる

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 残り少なくなった光景

敦賀を発車すると、ループ線の案内放送が始まった。
観光列車らしくここだけではなく各所で車掌の放送による車窓の説明が行われる。

敦賀で買った「さばずし」とビールで早めの昼食にする。まだお腹は空いていないのだが、ほかにすることがない。

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 鯖街道さばずしとビール

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 鯖の肉厚さが凄かった

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 ループ線手前で交差する線路

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 琵琶湖の眺めが良い湖西線

湖西線の途中駅で、臨時の運転停車があった。10分ほどしてからまた動き出した。
大津京でまた運転停車。特急と普通電車の2本に抜かれる。
ホームにいた母子が、珍しい列車がきたもんだとばかりに携帯でこちらの列車の写真を撮っていた。

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 沿線の人たちにも人気

京都の手前で下りトワイライトエクスプレスとすれ違う。上りのこちらが大阪に到着する前に一足先に入れ違いに発車するダイヤになっている。

カメラを向けると、隣の線路を併走する新快速が後ろから追いついてきて隠れてしまった。

新快速のばかあ!

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 すれ違う下りトワイライトと後ろから追いついてくる新快速

京都を発車すると終着駅は目前。昨日から車内で22時間以上も乗っていてうんざりしているはずなのだが、もう終点に着くのかと思った。

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 札幌から1500km、23時間かけて終着駅大阪に到着

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 行先表示

旅の終わりは旅の始まりでもある。明日はまた札幌へ戻る再び1500kmの長旅となる。
(おわり)




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2011年トワイライトエクスプレス旅行記 3


札幌を発車したときは青空の広がる良い天気だったのに、進むにつれて曇り空になって重苦しい天気になってきた。

途中駅での乗客もあまりいなく、結局空き部屋多数のまま大阪まで行くようだ。

洞爺は北海道側最後の停車駅で10分停車する。ここで札幌を14:52に発車した「スーパー北斗16号」に抜かれる。
ホームに出るとホームの向かい側に貨物列車も入ってきた。

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洞爺駅で10分停車

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 スーパー北斗16号が先に発車して行く

洞爺を発車すると、車掌がスイートを含めた空き室の窓のカーテンを閉めて施錠し始めた。次は翌日4:40着の新津まで停まらない。もう乗ってくる人はいないとの判断なのだろう。

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食堂車「ダイナープレヤデス」ではディナータイムの準備中

森を通過すると、列車は通常の特急とは違い「砂原線」へと進んで行く。大沼公園経由と比べると相当な遠回りになるこの路線は、上り列車では急勾配を登らねばならないため、上りの貨物列車は全て砂原線回りで運転されている。

大沼の眺望は、スーパー北斗より砂原線回りのこちらの方が良かった。晴れていればもっときれいだったろうが、残念だ。

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 車窓に見える大沼と裾野だけ見えている駒ケ岳

五稜郭は時刻表では通過となっているが、機関車の付け替えと方向変換のために11分停まる。
ドアは開かないので降りることはできない。

このあたりで日が沈んで空も暗くなってきた。

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 五稜郭停車中

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部屋の明かりを消すと夜景を楽しめる

日も沈んでしまい、津軽海峡線を走る頃には完全に外は暗くなった。
一人旅の夜は暇だ。
列車に乗っているので退屈ではないが、なにもすることがない。
本を読むには部屋を明るくしなければならないが、部屋の明かりをつけないで夜景を見ているのも悪くない。

列車は青函トンネルに入る。窓の外側がすごい勢いで曇る。これはトンネル内の湿度が高いため。

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青函トンネル走行中

21時過ぎ、パブタイムの営業開始との放送があったのでしばらくして3号車の食堂車へ行く。
利用者は少なく、スタッフの姿ばかり目立つ。先客は1組のみ。

食事は発車してすぐの駅弁以来なので、「ビーフピラフ」(1,200円)にした
北斗星のパブタイムのようなセットメニューは無かった。

パブタイムメニューは他に「海老ピラフ」や各種一品料理など。
ワインの品ぞろえは豊富だ。

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 21時過ぎ、パブタイム営業中の食堂車

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北海道ケルナー(ハーフボトル)

デミグラスソースを絡めたピラフはローストビーフ(?)がのって本格的だった。
トワイライトエクスプレス・ライスとでも名付けたいようなオリジナルな一品。

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 ビーフピラフ

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木目調の重厚なインテリア

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車端部はステンドグラスの明かりが灯る

スタッフたちは明日の準備なのか忙しそうだ。
新たな客も来ないまま先客も引き揚げ、食堂車内の客は私1人だけになった。

ちびちび飲んでいたハーフボトルも空になったので、料理をもう一品追加して、もう1杯くらい飲んでもいいかなと思っていたが、客は私一人だけ。

なんとなくスタッフルームのような雰囲気になってきたので、こちらも引き揚げることにした。

自室に戻って、もう少し飲むことにする。
その前にベッドメイキングをしておく。

トワイライトエクスプレスのロイヤルの座席は、ボタンを押すと背ずりが90度回転してダブルベッドになる。

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背ずりが倒れるとシーツも敷かれた状態になる

ベッドは広くなったのだが、部屋は椅子が1個置けるだけの広さになった。

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 ベッド室みたい

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札幌駅のどさんこプラザで買ってきた「十勝ブランデー原酒」というのを試してみる。アルコール度数は60度もあって、口に含むと舌の上で焼けて蒸発するような味だった。慣れてくると結構いける。

流れる夜景を見ながらちびちび飲んでいたら、だんだん眠たくなってきた。



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2011年トワイライトエクスプレス旅行記 2


トワイライトエクスプレスの車内は木目調の重厚な内装になっている。
製造からすでに30年以上経っている客車なのだが、車内は手入れが行き届いていて、とてもきれいだ。

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 1号車の通路、いちばん奥はスイート

車内はどこもひと気が無く、静か。連休初日とは思えないほどの寂しさだ。
空き部屋は1・2号車のロイヤルは8室中3室がまだ空き。

2人用個室のスイートは日本の鉄道では最高峰の部屋。
いつもなら発売同時に完売してしまう大人気の部屋だが、今日の主は現れなかった。

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 奥がリビングスペース、ベッドは入口側にある


2号車のスイートは入口側がリビングスペースで、奥がベッドになっている。
1号車のと違って展望はきかないが、そのぶんシャワー・トイレ別になっているなど居住性は良くされている。

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こちらは2号車のスイート

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 部屋が細長いので、レイアウトはかなり苦心した印象


4号車はサロンカー「サロン・デュ・ノール」。
フリースペースで、いつもは賑わっているのだろうが誰もいなかった

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 席は日本海が眺められるように段がついている

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サロンカーには自動販売機も設置されていて、おつまみやドリンクが買える。
酒類はないので食堂車で買うことになる(23時まで)。
自販機の横はシャワールームが2室あって、食堂車でシャワーカードを買うと利用できる

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 自販機のおつまみ

カーテンで仕切られる洗面所。女性客でも安心して使える。

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トイレは洋式と和式両方選べる。

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5、6、7号車は2人用B個室「ツイン」。
B個室は比較的埋まっているようだが、それでも空き部屋が目立った。

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 ツインの部屋が片側に並ぶ通路

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 仲良く向かい合わせで行けるツインの部屋


こちらは5、6号車にある1人用B個室「シングルツイン」。
その名の通り、追加料金で2人利用もできるが2人では狭そうだ

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 シングルツインは
通路の両側に個室が並ぶ

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 1人利用ならば足も伸ばせるし快適


8号車と9号車はBコンパート(B寝台)なのだが、ここの乗客は2両合わせて女性客1人だけ!
2両あるうちの1両は完全に無人だった。

1両貸し切り状態でずっと大阪まで行けるのだからすごい。
もっとも、夜など怖いだろうな。

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 Bコンパートの通路

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コンパートと言っても実質ふつうのB寝台と同じ。
部屋単位での発売ではないため、相席になることもある。

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 Bコンパートに座ってみた

7号車にある「ミニサロン」。
4号車のサロンとはちょっと違う応接室のような雰囲気。

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 自販機も設置されている

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 マガジンラックには雑誌も置いてある



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2011年トワイライトエクスプレス旅行記 1

【行程】
札幌 14:05 → (翌)12:52 大阪 トワイライトエクスプレス(ロイヤル)


3月11日
(2011年)の東日本大震災以来なにかと自粛ムード一色の日本列島。いつまでも自粛していては経済が停滞してしまうので、旅行してお金を使ってくるのも間接的な被災地支援になるのではないかと思い立ち、あまり大型連休中は旅行には出ない私ですが、出発の1週間前に旅行しようと突然思い立ちました。

行き先はどこでもよかったのですが、桑園駅のみどりの窓口で『トワイライトエクスプレス』のB個室シングルツインが取れたので大阪にしました。
別に大阪に用事は無かったのですが、列車に乗るのが目的の旅行もいいものです。さっそく特急券と札幌市内−大阪市内の往復乗車券を購入しました。

帰りは日本海側の町々で途中下車しながら戻ってくることにしました。

出発の2日前、もしかしてキャンセルが出ているかもと思い、またも桑園駅でロイヤルへの変更を願い出ると空いてるとのことで、追加料金を払い、ロイヤルに変更しました。

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上は出発2日前に購入した「ロイヤル」の寝台券と大阪までの往復乗車券。
トワイライトEXPのロイヤルは初体験となる。

そして出発当日。

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キタコブシの花が満開の札幌駅から出発。
すっかり春らしくなった札幌。
天気も良くて気持ちの良い出発日であった。

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ホームには トワイライトエクスプレス 大阪 と表示が出ている。
夜行列車の発車時刻としては14:05と早すぎる。

それでも大阪までの距離は1500km以上あるので、大阪は翌日の12:52になる。所要時間22時間47分という日本一のの長距離列車。

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 2台のDD51に牽かれてトワイライトエクスプレスが入線

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 機関車など

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 高級感漂う列車入口

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車両入口にはエンブレムの入ったカーペットが敷かれているのでホテルのようだ。

この日は連休初日なのだが乗客は少なく、個室寝台も空き部屋多数のまま。途中駅でも多少は乗ってくるのだろうが、ずいぶんと寂しい状態で札幌を発車した。

発車すると寝台車ではおなじみのチャイム「ハイケンスのセレナーデ」が流れ、車掌の車内放送が始まる。

車掌の車内改札は札幌駅停車中に済んでいるので、発車すると今度は食堂車のクルーがやって来て、ウェルカムドリンクの選択、夕食の弁当の予約、翌朝の朝食の予約などを尋ねられる。
食堂車は夜21時からパブタイムとして予約なしで利用できる、明日の朝食の予約を入れた。

発車すると食堂車のスタッフがウェルカムドリンクを届けに来た。
ウイスキー、ワイン、ジュースなどからチョイスできる。
A寝台利用者だけのサービスだ。

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ウェルカムドリンクはウイスキーをチョイスした。個室寝台車で水割りをつくって飲むのが何となくお洒落に思えたからだ。もうちょっと良い服を着てくればよかったと思い、ちょっと後悔した。

しばらくして、ウイスキー、ミネラルウォーター、缶入りお茶、氷の入ったグラス、それにおつまみの小袋がトレイに載せられて届いた。
ウェルカムドリンクのウイスキー水割りを飲みながら、お昼ごはんに持ち込んだ「やまべ鮭寿し」と麦輪小樽のベーグルによる遅めの昼食にする。
寝台列車での昼酒もなかなかいいもんだ。

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A個室ロイヤルの室内は小じんまりとしているが、室内で座っていると結構快適。
座席は壁のボタンを押すと背もたれが倒れてダブルベッドになる。
写真は自室ではなく隣の空き部屋。

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持ち帰れるアメニティセットがあるので、手ぶらで乗っても平気。
禁煙ではないのか灰皿も置いてあった。

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入口の床にはトワイライトエクスプレスのエンブレムが入ったスリッパが置いてあった。

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 ビデオモニターとドライヤー

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 シャワー・トイレ室

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 折り畳みの洗面台

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 折り畳みのトイレ

シャワー室は折りたたみ式のトイレ、洗面台も完備している。トイレは簡素な造りで、小用ならばこれで間に合うが大の方は外の共同の方のを使用した方がいいかもしれない。

シャワーのお湯が出る時間は20分間もあるので、かなりゆっくりと使える。
ベッドと反対側の壁には鏡、ドライヤー、テレビ、クロゼットなどが所狭しと並んでいる。

途中でトワイライトエクスプレス「旅のしおり」を売りに来たので1冊求めた。食堂車スタッフによる編集とのことで、毎日乗務しているスタッフ目線で、沿線の見どころが見逃してしまうようなところまで記載されている。
途中駅の通過時刻を記したしおりも付いている。

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見慣れた車窓だが、自分だけの部屋から眺めながら水割りを飲む。
あ〜だんだん楽しくなってきた(^^)。

駅弁を食べ終わるとすることが無くなったので、車内探検をしてこよう。

2へつづく
posted by pupupukaya at 12/03/13 | Comment(1) | 西日本の旅行記
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