2021年新幹線で行く京都旅行記6

 ◆ 嵐山(阪急)→ 大阪梅田

〜前回の続き。

京都・嵐山から大阪方面へは阪急が便利。
って阪急電車の宣伝ではありませんが・・・

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 桂から京都本線特急で大阪へ。

桂で京都河原町発大阪梅田行き特急に乗る。
混んでいるかと思っていたが、意外と席が空いていて進行左側の窓側に座れた。うれしい。

京阪間の阪急電車に乗っていると一番の見どころは新幹線と並走する区間。
長岡天神駅を発車してしばらくすると左側に新幹線の線路が寄ってきてしばらく並行する区間がある。

新幹線と並走すると言っても、ほんの一瞬だけ。
向こうの方が圧倒的に早いので、スーーーーっと走り去ってしまう。

この並行区間は、元々阪急の線路の隣に新幹線の高架橋が建設されることになって、同時に阪急も高架化することになった。
その際に、先に完成した新幹線の高架橋に阪急の線路を移設して、その間に阪急の高架橋を建設したという経緯がある。

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 あっという間に走り去る新幹線。

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 2019年に阪急梅田から大阪梅田に改称された。

桂から36分で大阪梅田着。

阪急の梅田駅と言えば9面10線並んだ頭端式ホーム。
ここに小豆(阪急マルーン)色の電車がずらりと並んだ光景は美しい。

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 梅田駅に並ぶ阪急マルーン色の車両。

阪急電車博物館の展示車両がこちらですか?
と言いたくなるような美しさを感じた。


 ◆ 大阪 → 大阪城公園【JR大阪環状線】

大阪へ来たら大阪城へ行こうと思っていた。
特に目的があるわけではなく、まだ行ったことがなかったから。

JR大阪環状線に乗り換えるために大阪駅へ向かうが、梅田駅〜大阪駅界隈は随分様変わりしていた。
ここ10年間では、大阪に来たのは今回が4回目になるが、ここ大阪駅というか梅田界隈は来るたびに変わっている気がする。

考えたら前回来たのは2013年の正月だった。あれから8年も経てばそりゃ変わるわな・・・

最近では、大阪駅の北側に広がっていた梅田貨物駅跡が、うめきたプロジェクトという再開発が行われて、ここもますます変わるようだ。

それにしても人が多いなあ・・・

人ごみにうんざりしつつ、見慣れない新しい通路を歩いて何とか大阪駅へ。

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 JR大阪駅へ。

大阪環状線のホームへ上がるとまたすごいことになっていた。
高くて巨大な屋根がホーム全体を覆って、どこか海外の駅にきたようだ。

東京駅が歴史と風格ならば、大阪駅は超近未来で勝負?
日本にもこんな駅ができたんだなあ、と見とれてしまった。

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 大屋根が駅全体を覆う近未来的な大阪駅。

さて、大阪駅からは大阪環状線で大阪城公園駅へ向かいます。

この大阪環状線、環状線ていうくらいだから、東京の山手線と同じようにぐるぐる環状運転してるんじゃない?
って思いがちですが、実は違います

確かに路線自体はぐるっと環状路線だし、ぐるぐる環状運転している電車もあるのだが、例えばここの大阪駅の発車標を見てみよう。
2番線外回りホームはほとんどの電車が天王寺行きとなっている。
反対の1番線の行先は関西空港和歌山奈良といった行先が見える。

どゆこと?

つまり、奈良や関西空港などから来た電車が天王寺から大阪環状線に乗り入れる。
その電車が大阪駅経由でぐるっと1周した天王寺が終点となるわけ。
反対に天王寺始発の電車は、大阪駅を通って環状線を1周し、天王寺から各地へ向かうというわけだ。

だから山手線と同じ感覚で来た電車に飛び乗ると、あらぬ方向へ連れていかれることになる。

大阪環状線を利用する際は行先をきちんと確かめてから乗りましょう
(特に内回り電車は)

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 難解な大阪環状線の発車標。旅慣れた筆者でも一瞬戸惑った。

入ってきた外回りの天王寺行きはなんと転換クロスシート。
大阪環状線でこんな車両に乗れるとは思ってもみなかった。

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 大阪環状線の大阪城公園駅。

駅を出て大阪城公園の中を15分くらい歩くと天守閣の前の広場に出た。
石垣の上にそびえたつ天守閣に、これが太閤殿下・豊臣秀吉公が築いた城かと思いがちだが、実はこの天守閣は昭和初期に再建された鉄筋コンクリート製

元々の天守閣は幕末の鳥羽伏見の戦いで焼失しているからだ。

その前に、戦国時代の歴史好きの方ならご存じだろうが、秀吉が建てた大阪城天守閣は大坂夏の陣で焼失している

今見ている天守閣は昭和初期に建てられたもの。その下の石垣は、徳川2代目将軍徳川秀忠の時代に、大坂が幕府直轄領となったことで、豊臣色を払拭するために元の城跡を埋め立てて築かれたものだ。

だから、大阪城は豊臣時代のものではない。
当時の遺構は土の中で眠っていることになる。

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 青空に映える大阪城天守閣。

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 大阪城の見事な石垣は、実は徳川幕府が築いたもの。

天守閣は『大阪城天守閣』という博物館になっている。
券売機で600円の入場券を買って中へ。
中は8階建てで、一番上が高さ50mの展望台となっている。

直通エレベーターもあるが8階直行。
途中階は展示コーナーとなっているので下から階段を登って行く。
展示コーナーは撮影禁止なので以下は8階の画像だけ。

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 天守閣からの眺め。

2つある階段は狭いのでそれぞれ一方通行となっている。
各階の展示物を見て、えっちらおっちらと階段を登りながら、大阪城天守閣は安土桃山時代よりも江戸時代よりも、階段の手すりに昭和初期のモダニズム建築を感じた。

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 意外と近代的な天守閣内部。

天守閣からまた大阪城公園駅に戻る途中、『秀頼・淀殿ら自刃(じじん)の地』という碑を見つけたので寄ってみた。
大坂夏の陣で徳川軍に追い詰められた豊臣秀頼とその母淀殿が自害したとされる場所。
人通りもなく、日も当たらない場所にひっそりとあった。

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 秀頼・淀殿ら自刃の地の碑。

1997年建立と古いものではないが、大阪城内で豊臣時代を思わせるものと言えばこれが唯一だった。


 ◆ 大阪城公園 → JR難波【JR大阪環状線・大和路線】

大阪城公園駅からまた大阪環状線の電車に乗って天王寺で降りる。
天王寺に用があったわけでなく、電車の行先が天王寺だったから。

ここから大和路線(関西本線)の電車でJR難波へ向かう。
電車は1時間に4本だけなので、乗り継ぎ時間で天王寺駅の頭端式ホームを見に行ってきた。

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 天王寺で大和路線に乗り換え。

天王寺駅は、かつては紀勢線方面へ向かう列車の始発駅だった。
頭端式ホームは、ここから特急『くろしお』号が発着していたものだが、特急はいつの頃からか新大阪へ直通するようになり、関西空港や奈良への快速は前述の環状線でぐるっと天王寺へ直通するようになった。

頭端式ホームは今でも阪和線の普通電車が発着するが、主要列車の始発駅でなくなった天王寺駅は、どこか上野駅と同じようなうら寂しさが漂う。

駅の外は再開発が進んで、日本一高いあべのハルカスがそびえ立つなど発展しているが、駅の方は昔より寂しくなってしまったように感じた。

やっと来た電車に乗って3駅で終点JR難波駅へ。
ここは昔は湊町(みなとまち)という駅で、明治22年に大阪鉄道の駅として開業。国有化後は名古屋起点の関西本線の終点となった由緒ある駅。
ミナミの繁華街である難波に近いことから今の駅名に改称されたが、駅の住所は今でも浪速区湊町。

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 JR難波駅は由緒ある関西本線の終点だったりする。

JR難波駅から日本橋駅まで東西に続く『なんばウォーク』という地下街が伸びている。
ここへ来たのは道頓堀川に架かる戎橋(えびすばし)に行こうと思ったから。

戎橋の名前は知らずとも、場所の画像を見ただけで「ああ大阪か」と分かるほど大阪を象徴する場所でもある。
別にそこへ行きたかったわけではないけど、ほかに行くところがなかったから。

戎橋へは、戎橋筋というアーケードの商店街を抜けて行くのだが、地下街から階段を登って商店街へ行くとすごい人だった。
歩いているのは若い人ばかり。
旅行者ではなく、日曜日に遊びに買い物にと繰り出してきたようだ。

お洒落して出てきた若い人に混じって歩いているのは、ウインドブレーカーを羽織ってバックパックを背負ったおっさん。
自分の格好など、見た目には山帰りのようだろう。

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 大いに賑わう戎橋筋。これでも人が切れた時に写したもの。

戎橋は、ここに立つと大阪に来たなあと感じる場所。
ここも人で一杯だった。

何度も来たことがあるし、橋から有名なネオン看板を撮影してみたが、横から西日が被ってしまった。

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 大阪といえばココというくらい有名な戎橋とグリコの看板。

橋の下に見えるのが道頓堀。
阪神タイガースが優勝すると、ファンがここからダイブする姿が全国ニュースで流れる場所。

道頓堀と並行するのが道頓堀商店街
ここも大阪を象徴するものが数々ある通りだ。

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 大阪ミナミの道頓堀商店街。

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 大阪らしい派手な看板。

道頓堀で見逃してはいけないのが、くいだおれ太郎
紅白の服を着て、ドラムを叩いて首を振る有名なからくり人形。
いまや国民的な有名人となった存在。

かつては『大阪名物くいだおれ』という各階が飲食店になったビルがあって、そこの入口にあったもの。
2008年に閉店した時に全国ニュースで何度も流れて、それから全国区で有名になったんじゃないだろうか。

私が現役時代のくいだおれ太郎を見たのは2004年のこと。当時写真にも撮っていたが、あの当時はどっかで見たぞくらいの認識だったような気がする。

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 2004年撮影、誇らしげな現役時代のくいだおれ太郎。

大阪名物くいだおれがあったビルは、今は同じ看板を掲げた土産物屋になっていて、くいだおれ太郎の土産物が並んでいるが、くいだおれ太郎はもういない。

じゃあどこにいるかというと、大阪名物くいだおれと同じ並びにある中座くいだおれビルの1階。
昔と変わらずドラムを叩いて首を振り振りしていた。

おお、くいだおれ太郎ナツカシス・・・

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 生きていた くいだおれ太郎。

元あった土産物屋でなく、なぜこっちに移ったのかはわからないが、いろいろ事情があったのだろう。

ただ、くいだおれ人形の場所はビルの中に入ったところなので、通りからはわかりにくい。
今の夕方の人の出入りの少ない飲食店ビルの1階に、1人ポツンとでは、どこか寂しげだった。

元々あった土産物屋の派手派手さとは対照的に、本家本元は地味な存在になってしまった。

戎橋や道頓堀も一通り見たのでもう行くところがない。
串カツやで一杯やって行こうとも思ったが、混んでいたのでためらった。

もう面倒くさくなって、地下鉄御堂筋線で梅田へ戻る。
梅田へ行けば何とかなると思ったからだ。


 ◆ 大阪梅田 → 大阪空港【阪急/大阪モノレール】

梅田へ戻ってきたけど行きたいところも無し。
こう人が多くてはますますどこへも行きたくない。

それに、大阪駅ではコインロッカーがどこも空いてなく、仕方なしに旅行の荷物が入ったバックパックをずっと背負ったままなので疲れてきた。

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 阪急大阪梅田駅のコンコースを見下ろす。

時刻は16時10分を少し過ぎたころ。
帰りの飛行機は伊丹空港からで、19:00発となっている。

伊丹空港へは梅田から阪急宝塚線で蛍池(ほたるがいけ)へ行き、そこから大阪モノレールに乗り換えることになっている。
当初は18時発の急行で梅田を出発することにしていた。

しかしもう行くところがないので、早いが空港へ行ってそこで時間をつぶすことにした。
阪急の大阪梅田駅に行くと、ちょうど16:30発の宝塚行き急行があったのでそれに乗ることにした。

夕方なのでホームには多くの人が電車を待っている。
それでも、入ってきた電車は座れるほど余裕があった。
乗った電車は京阪間のとは違ってロングシートだった。

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 電車が入線前の大阪梅田駅ホーム。

梅田から13分、16:33に蛍池に着く。
ここから大阪モノレールに乗り換え。

次の大阪空港行きは16:36と表示してあった。間に合うかは微妙なところ。
空港へ向かう人たちは通路を走る。
こちらは別に急ぐわけじゃなし、早く着いても困るくらいなので次の電車に乗ろう。

と、改札を通ってモノレールのホームに上がると、36分の電車に乗れてしまった。

蛍池から大阪空港へは1駅3分。
梅田からここまでの所要時間はわずか19分、460円だった。

これが関西空港ならば、JR大阪駅から直通の関空快速に乗っても1時間以上、運賃も1,210円かかる。

実は私は伊丹空港を利用するのは初めてなのだ。
その理由は、伊丹便は高いから。
関空や神戸発着のほうが安いのでそちらばかり利用していた。
あと、LCCだと関空だしね。

JALの大阪〜札幌便は、通常ダイヤだと伊丹便が4往復、関空便が3往復となっているが、今はコロナ減便で伊丹3、関空1の計4往復。
関空は1往復だけに減らされてしまっている。

関空は人気ないんだなあとつくづく思った。

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 梅田から19分で着いた大阪モノレール大阪空港駅。

日本第二の関西の代表を二分する伊丹空港なのだから、空港の中はそれなりに充実しているものと思っていた。
新千歳空港や関空にあるようなイートインでビールでも飲みながら休んでようと思っていた。

しかし、2階の出発フロアには土産物屋と数軒の飲食店しかないようだった。座るところすらない。
ちょっと大きめの地方空港と変わらなかった。

土産物屋で京漬物を2袋買う。

その後、行くところもなく休むところもなく、もう中のベンチで缶ビールでも飲んでようと保安検査場へ向かった。
それでも2時間近くも待つことになるが。


 ◆ 大阪伊丹空港 19:00 → 新千歳空港 20:45【JAL2019便】

保安検査場の入口にある読み取り機にスマホに表示したQRコードをかざすだけ。
飛行機のチケットは無し。預け荷物も無し。
このスマートさはどうだろう。

ぜひJR各社にも見習っていただきたいものだ。
ぜひJR各社にも見習っていただきたいものだ。

当ブログではことあるごとに主張していることなので2回言いました

中に入ると意外や意外、広いイートインコーナーがあった。

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 北ターミナルのイートインコーナー。

イートインの店はラーメン屋やたこ焼きの店など。
ラーメン屋に生ビールの『期間限定 \450→\280』のポスターを見つけた。
この店でビールとからあげを注文する。

イートインは席がたくさんあって人も少なかった。
一杯やりながら落ち着いて過ごすことができた。

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 からあげと期間限定280円の生ビール。

ところで、この旅行記の最初に帰りの飛行機は通路側の席しか取れなかったと書いたのは皆さん覚えているだろうか。
半ばあきらめていた窓側席だが、スラムダンクの名言『諦めたらそこで試合終了ですよ』という出来事があった。

真ん中席ではなく通路側なのでまあいいやと思っていたが、今朝ダメもとでスマホでログインして座席表を見たら、なんと奇跡的に窓側の席が1席だけ空いているのを見つけた。

速攻で窓側席に変更したのは言うまでもない。
だから今手にしている保安検査場で手にしたレシートに書いてある席番は窓側のものだ。

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 伊丹空港の搭乗口の発車標はいまだにパタパタ式だった。

19:00発札幌行きJAL2019便は最終便。
コロナウイルスによる利用者減が続いているが、同時に大幅に減便しているので1便当たりは混雑している。
この便も満席のようで、搭乗口の画面にはキャンセル待ちの番号が表示してある。

こういう場合、1万円か1万マイルあげるから翌日の便に変えてもいい人募集!
みたいなことがホワイトボードに書いてあったりするもんだけど、そういうのは無かった。

だんだん札幌行きの便に乗る人が増えてきたが、搭乗口の外には一向に飛行機が現われない。
「到着便遅れの影響で、札幌行きの出発は19時20分ごろになります」とアナウンス。

明日は仕事だから早く帰りたい (TдT)

札幌行き最終便の乗客は当然ながら北海道へ戻る人たちだろう。
観光土産を提げた観光旅行風の人はほとんどいない。
休日移動の出張とか単身赴任、あとは用事があってとか帰省とか風の人ばかり。

今年の年末年始もコロナ第6波でどうなるかわからないから、せいぜい今のうちに帰省しておくかという人が多いのだろう。
あとなぜか子供連れが多いのは、孫の顔見せに帰省という人なのかもしれない。

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 運良くゲットできた座席の窓から。伊丹空港出発前。

夜の飛行機に乗る楽しみは夜景が見られるというもの。
特に都会上空を飛ぶときは一面に宝石を敷き詰めたような壮大な夜景を楽しむことができる。

このために毎日毎日JALのホームページにログインして、窓側はないか窓側はないか〜とやっていたのだ。
まさか当日の朝にゲットできるとは。

飛行機からはしばらく大阪港から大阪市内の夜景が続く。
その夜景を画像におさめようとカメラを抱えて悪戦苦闘。

機内からの夜景の撮影方法についての方法は割愛するが、60枚以上撮影してまともに写っていた中から厳選したのが下の2枚です。

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 伊丹空港を西側に向かって離陸し、右手に大阪港を見ながら東に旋回する。

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 高度約1万m上空からの壮大な夜景。奥の明るいのは名古屋市。

飛行中の機長アナウンスの「新千歳空港の気温は3度」には機内にどよめきも。
北海道じゃそろそろ初雪が降ってもおかしくない頃だよなあ。

新千歳空港に着陸してゲート前で停止したのは19:57だった。定刻が19:45着なので12分遅れに回復。
ところが、すぐに降りられるわけでもなく、前から区切って順番に降機するように指示されるので、番が来るまで座ってなければならない。
通路で密にならないようにするためだろう。

あ〜あ、明日は普通に出勤。

くたびれて休みたいけど、ちょっと今は忙しくて休みを取りづらいしなあ。
仮病にして、あらぬ疑いをかえられるのも嫌だしね。PCR検査なんて行きたくない

どのみち月曜は燃えるゴミの日なので、休んでも朝はゴミ出しには行かねばならないな。

ゴミ出すついでに会社に行くと思えばええやん (^^;

10/17、本日の費用(現地支払分のみ)
品名場所値段(円)
JR西日本京都→嵯峨嵐山240
阪急電鉄嵐山→大阪梅田400
JR西日本大阪→大阪城公園160
大阪城天守閣入場料600
JR西日本大阪城公園→JR難波180
大阪市営地下鉄なんば→梅田230
阪急電鉄大阪難波→蛍池230
大阪モノレール蛍池→大阪空港200
伊丹空港売店京漬物2袋1,188
伊丹空港イートインビールとからあげ630
JR北海道新千歳空港→札幌1,150
札幌市営地下鉄さっぽろ→中島公園210
10/17 合計5,418

最後に今回の旅行の総費用をあげます。

2021年新幹線で行く京都旅行の総費用
費目金額(円)
札幌→京都(新幹線)31,390
伊丹空港→新千歳空港(JAL)
0
ホテル京阪 京都グランデ9,400
嵯峨野観光鉄道往復1,260
10/15合計6,016
10/16合計8,510
10/17合計5,418
総合計61,994

 〜最後までお読みくださいましてありがとうございました。

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posted by pupupukaya at 21/11/06 | Comment(0) | 西日本の旅行記

2021年新幹線で行く京都旅行記5

おはようございます。10月17日日曜日。

朝7時、今朝はあいにくの雨。
天気予報は雨のち曇り、午前中は雨マークとなっている。

エレベーターで雨の京都駅を見ながら2階に下りて朝食会場のレストランへ。

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 雨の京都駅前。ホテルのエレベーターから。

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 朝食会場のオクターヴァ。

朝食会場のレストランは昨日よりも人が多かった。

ブッフェのおかずは、昨日とは変わって洋食っぽくなっている。
トマトソースがけハンバーグやスクランブルエッグなど。
汁物は今朝はにしんそばにした。あと、ローストビーフにデザートのケーキ。

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 今朝も元気だ、めしは大盛。右はにしんそば。

昨日はたくさん飲んだが早く寝たので二日酔いも無し。
大盛に盛っためしがうまい。
旅先では食欲が3倍になる。

あ〜食った食った、

朝から腹11分目


 ◆ 京都 → 嵯峨嵐山【JR嵯峨野線】

8時50分チェックアウト。
外に出ると雨は上がっていた。

今日のこれからの予定は、嵯峨嵐山まで行って嵯峨野観光鉄道のトロッコ列車に乗ることにしている。

京都駅からは嵯峨野線(山陰本線)の普通電車で向かう。
31番線には8:58発の園部行きがもうすぐ発車するところだった。
車内は立ち客が多く、日曜の朝から混んでいる。
次の電車でもいいのだが、先頭車両の方へ行くと空席だらけだったので乗ってしまった。

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 嵯峨野線(山陰本線)の園部行き普通電車。

どうせロングシートだと思っていた車内は、転換クロスシート。
新快速のお古のようだった。

山陰本線は、下関から伯備線が分岐する伯耆大山までは乗ったことがあるが、京都側は初めて。
左手に京都鉄道博物館を見ながら右へカーブして東海道本線と分かれると少しワクワクした。

と言っても、高架橋の上から見る景色は普通の住宅街ばかりだったが。

18分で嵯峨嵐山に到着。
混んでいた電車はみんな嵐山観光かと思っていたが、ここで降りる人は意外と少なかった。

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 嵯峨嵐山駅の隣にある嵯峨野観光鉄道のトロッコ嵯峨駅。

トロッコ嵯峨駅は駅を出たすぐ隣にあった。
発車は10:02なのでちょっと早すぎたか。
乗車券売場と土産物屋は開いていたが、まだがらんとしている。

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 トロッコ嵯峨駅の広いコンコースと乗車券売場。

時間があるので駅近くをぶらぶら歩いてきて、戻ってきたら賑やかになっていた。

乗車券売場に貼られたジグザグにロープを見るとこのトロッコ列車の人気ぶりが分かる。
しかし並んでいる人はいなかった。
ここは当日券専用なので、ほとんどの人は事前に切符を買っているのだろう。
前売り券はJR西日本のみどりの窓口での販売となっている。

嵯峨野トロッコ列車は人気があるので、できれば事前に予約・購入しておいた方がいい。
紅葉シーズンなどは発売と同時に売り切れるプラチナチケットともなるようだ。
ひところは、切符の入手が難しいのは『トワイライトエクスプレス』か嵯峨野トロッコ列車か、などと言われたこともあったとか・・・

JR西日本のインターネット予約サービス、e5489(いいごよやく)でも買うこともできる。
これも自宅のPCから予約と購入をしておいた。

この場合はJR西日本のみどりの窓口か指定券券売機で事前に発券する必要がある。
トロッコ嵯峨駅では発券できないので注意。
下画像は、昨日京都駅の指定券券売機で発券しておいた切符。

ちなみに、乗車券はクレジットカード利用明細と同じサイズなので間違って捨てないように注意しましょう。

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 e5489で買ったトロッコ列車の乗車券と指定券。

ところで、e5489からの予約だと座席の指定はABCD席しか選択できず座席番号は指定できない。進行方向になるか逆向きになるかは座席表を見ればわかるが、谷側になるか山側になるかは運次第ということになる。

それで取れた座席が山側だった場合はがっかりだ。
でも、そうした場合の裏技を見つけてしまった・・・

裏技は披露すると裏技じゃなくなってしまうので気は進まないが、今日はご覧いただいた読者サービスで特別に教えて進ぜよう。

それは・・・・・・・・・・・・・

山側席だった列車の、同じ列車とABCD席を指定して『変更』すること。
こうすると取った座席の次の座席番号席が割り当てられるようで、高確率で谷側の座席を引き当てることができる。
もっとも谷側の席が空いていればの話だが。

と言うわけで、座席指定は往復とも谷側の進行方向席にしてしまった。

そこまでしなくてもJR西日本のみどりの窓口なら座席を指名して買えるし、あくまで裏技なので・・・


 ◆ トロッコ嵯峨 → トロッコ亀岡【嵯峨野3号】

改札は発車15分前に始まった。
そんなに混んではいないだろうと思っていたが、いつの間にかホームの各乗車口は長蛇の列が出来上がった。

9時56分、トロッコ亀岡発の嵯峨野2号が入線。
入線する列車を撮ろうとカメラを構えると、ホームにいる人たちも一斉にスマホやカメラをかざすのには参った。

皆に混じってカメラを構えていたらスマホを持つ手ばかり写ってしまうよ。
かといって、黄色い点字ブロックから外側に出たり、身を乗り出したりするのはもってのほか

ではどうするか。

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 列車が入ると皆一斉にスマホやカメラを向ける。

そういう時はしゃがめばいいのです

で、撮ったのが下の画像。
こんなローアングルもいいんじゃないでしょうか (^^

ちょっとした工夫でステキな画像に仕上がるのです。

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 DE10に牽かれて入る嵯峨野2号。

編成はディーゼル機関車のDE10+客車5両。
機関車はトロッコ亀岡行きになるときは後ろから押す推進運転、トロッコ嵯峨行きになる時は先頭で引っ張る形になる。

出入り口のドアや、JR北海道のノロッコ号に似た造りから50系客車の改造かと思ったが、そうでなく無蓋貨車からの改造だそうだ。

車内は木製ベンチのボックス席。
すぐにカップルと相席になったので落ち着かない。
向こうも同じように思っているんだろうけど、席を買ったのはこっちが先だからね (^^;

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 大型の窓と木製ベンチが並ぶトロッコ車両。

発車すると、ゴツンゴツンとした固い振動はいかにも貨車。固い木のベンチとあまり乗り心地の良いものではない。
網棚が無いので、荷物は膝の上に置くしかない。

次のトロッコ嵐山ではホームを過ぎてトンネルに突っ込んで停車する。
ホームが短いため、前の2両はトンネル内で停車になるんだとか。

ここで乗ってくる人も多く、空きボックスも全部ふさがった。
隣席は空いたままだったので、荷物はここに置かせてもらう。

最初のトンネルを出ると進行左側に渓谷が現れ、歓声が上がる。
ここで、何だよ山側の席かよ〜とがっかりしてしまいがちだが大丈夫。
左側に見える渓谷が続くのは5分ほどで、鉄橋を渡ってトンネルを抜けると、進行左側が渓谷の眺めを独占できるのだ。

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 保津川橋梁を渡ると渓谷は右側に移る。

もともとこの線路は山陰本線の旧線で、1989(平成元)年に複線化のために現在の新線に切り替えた際に廃止されたもの。
1991年に観光専用鉄道として復活し、トロッコ列車が走るようになった。

京都からこんなに近いのにJR化後も旧線のままで、特急『出雲』や『あさしお』が走っていたり、普通列車は気動車やディーゼル機関車が牽く客車列車ばかりだったのが信じられない。

10:25、終点トロッコ亀岡着。
列車から降りた人と、ここから新たに乗ってくる人で、ホームは人、人、人。

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 終点のトロッコ亀岡駅。

今度は機関車側の5号車に移動する。
折り返し時間は5分間しかないので慌ただしい。


 ◆ トロッコ亀岡 → トロッコ嵯峨【嵯峨野4号】

今度の5号車は窓が無いリッチ号と呼ばれる車両。
ドアの上に『ザ・リッチ』と表示してある。

リッチと言うだけあって、座席や造りがアッパークラスなんだろう、いいなあ・・・
と思ったら大間違い。

側面は吹きさらし、天井はガラス張り、足元は線路がスケスケという車両。
雨の日に乗車したら雨ざらしだが、今日は晴れてくれたので幸いだった。

夏は涼しそうだし、渓谷の風に吹かれながら乗車したい人向けだ。

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 5号車のリッチ号は窓のない車両。

嵯峨から乗ってきた人がまた引き返すのかと思っていたら、半分くらいの人が入れ替わったようだ。
ここで降りても何もないし、JR馬堀駅が最寄だけど結構歩く。
帰りは保津川下りの舟でという人も多いのだろう。

戻りのリッチ号のボックス席も夫婦と相席になってまたも窮屈。
向こうも同じだろうけど、何度も言うけど席を買ったのはこっちが先だからね (^^;

窓が無く、床もスケスケなので発車したら冷たい風が吹き込んできた。
まあ寒いこと。

こちらはウインドブレーカーを着てホテルから出てきたからまだいいけど、昨日が暑かったせいか半そで姿の人も見かける。
あちこちから「寒い寒い」との声が聞こえた。

リッチ号に乗る際は寒さ対策も忘れずに・・・

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 アミアミの床板からは線路が丸見え。

帰りの列車もまた渓谷側の進行方向席。
美しい渓谷の眺めを堪能する。

帰りの列車からは急流を行く保津川下りの舟を多く見かけた。
あと、ラフティングやカヌーなど。

水しぶきの中を船頭が操って行く様は見ていてもスリルがある。

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 手を振る舟下りの人たち。

あちこちで川下りの舟やラフティングのボートと並走するが、逆の川登りは見なかった。
ああいう舟は下った先ではどうなるのかなあ。トラックで回送するのかなあ。

すね者なので、すぐに無粋なことが頭に浮かぶ。

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 急流を行く保津川下りのラフティングボート。

走行中はカメラを持ったスタッフが乗客を撮影して回っている。
写した画像を見て気に入ったら記念写真としてプリントしてくれるサービス。
サービスと言ってもしっかり料金は取られるわけで、1枚1200円。

「高いなあ」なんて声もどこかから・・・
自分にも回ってきたが、いやちょっと勘弁して・・・

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 ただいまトンネル通過。

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 保津峡と新・旧山陰本線。

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 トロッコ嵐山駅。

トロッコ嵐山では半分くらいの人が降りたようだ。
京福嵐山駅や渡月橋へはこの駅からの方が近いようだ。

トロッコ嵐山から終点のトロッコ嵯峨までは山陰本線の下り線を走行する。
つまり逆走。
道路と違って正面衝突の心配はないが、結構違和感はある。

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 トロッコ嵐山からトロッコ嵯峨までは嵯峨野線の下り線を通る。

終点トロッコ嵯峨着。
ホームはさっき乗った時よりもさらに多くの人が並んでいた。

見た目軽装の人が多い。
昨日の観光もそうだったけど、遠方から来た人より、日曜で天気も良く、緊急事態も解除になったのでちょっと出てきたという感じの人ばかりだった。


 ◆ 嵐山(阪急)→ 大阪梅田

大盛況のトロッコ嵯峨駅から今度は大阪へ移動します。
嵯峨嵐山への電車は3つあって、1つはさっき京都から乗ってきたJR嵯峨野線の嵯峨嵐山駅。
2つ目は京福電鉄の嵐山駅。
3つ目は阪急電鉄の嵐山駅。

レトロな京福電鉄の電車に乗ってみたいが、実はあっちは過去に何回か乗ったことがあるのでまた今度。
JRは目の前が嵯峨嵐山駅だが、一旦京都まで戻って乗り換えになるし、大阪駅までの運賃が990円。
阪急はというと、こちらも乗り換えがあるが梅田駅まで400円。

というわけで阪急にします。

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 土産物屋やカフェが並ぶ嵐山の長辻通り。

JR嵯峨嵐山駅から阪急の嵐山駅までは20分ほど歩くことになるが、途中に土産物屋が並ぶ長辻通りや渡月橋、嵐山公園といった名所を通るのでちょっとした観光にもなる。

朝は雨で、予報も午前中は雨マークだったのに、青空も出て日が差すようになっていた。
去年の礼文島も石垣島もそうだったように、私が行く先は雨予報だろうとお構いなしに晴れてしまうのだった。

長辻通りや渡月橋はシーズンオフの平日はこんなもんかなというほどの人出。
やはりここも修学旅行生が目立つ。

コロナ前の一昨年だったらすごい人混みだったんだろうな。
あっちを向いてもこっちを向いてもインバウンドの人たちだらけ。
自撮り棒持って馬鹿でかいスーツケース引っ提げてねえ。
あの頃は日本人の京都離れなんて言われてたなあ。

かく言う私も、ちょっと付き合いで数年前の夏に京都に来たことがあって、あまりの暑さと人の多さに京都なんて二度と行くもんかと思ったものだけど、こうしてコロナ後の人の少ない時に来て見ると、京都もなかなかいい所だと思った。

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 渡月橋と桂川。

阪急の嵐山駅に着くとちょうど電車が着いた頃で、大勢の人が駅から出てきた。
日曜だし、天気になったし、ちょっと京都でも行こか・・・みたいな人ばかり。

スーツケースを引いた遠方からのような人は見かけない。
新幹線も空いていたし、まだまだ旅行客も戻ってきてはいないようだ。

GoToトラベルが再開すれば・・・とそれまで見合わせている人が多いのだろうか。
私なぞは、緊急事態解除とともに我慢しきれなくて飛び出してきたわけですが・・・

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 渡月橋の南側にある阪急の嵐山駅。

嵐山から大阪まで阪急にしたのは一番安くて速いということもあるが、実は阪急電車のファンだったというのもある。
ファンというほどのものでもないが、阪急電車のプレシャスな感じが好きでねえ。

銀色ステンレス車ばかりになった昨今でも、頑なに小豆色のボディー(阪急マルーン色と言うらしい)を守っていたり、車内は転換クロスシートだったり、関東以北の鉄道事業者には絶対にないプライドとか意地が感じられる。

もう1日あれば1日中阪急電車に乗っていたいくらい。
あと、京阪と阪神の電車にも乗りたい。

結局、どこへ行っても電車に乗るしか頭にないのでありました・・・

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 あずき色の阪急電車。嵐山駅。

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 車内は転換クロスシート。

嵐山線は快適だけど、3駅7分で終点。
桂で梅田行きの特急に乗り換えとなる。

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 桂駅で京都本線に乗り換え。

ホームに立っていると、なぜだかわからないが3年前の今時期に乗ったオーストラリアのシドニーの電車を思い出した。
あの時もシドニーにいながら日本のどこかの電車に乗っている気分なのが不思議だったが、もしかしたら阪急電車の雰囲気と重なったのかも。


posted by pupupukaya at 21/11/03 | Comment(0) | 西日本の旅行記

2021年新幹線で行く京都旅行記4

 ◆ 近鉄京都 → 桃山御陵前【近鉄京都線】

京都からは近鉄京都線の急行で伏見へ向かいます。

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 何とかたどり着いた近鉄京都駅。

乗車11分、桃山御陵で下車する。

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 伏見の酒蔵最寄り桃山御陵前駅。


 ◆ 京都伏見の酒蔵めぐり

京都伏見は、古くから酒蔵のまちとして酒づくりが盛んだったところ。
午後はその酒蔵めぐりをしようと伏見へやって来ました。

ます向かったのが黄桜カッパカントリー

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 黄桜カッパカントリーの入口。

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 黄桜のお酒やグッズがある Kappa Shop 黄桜商店。

黄桜カッパカンパニーの売店にあるショット売りコーナーでは、地ビールの京都ビールのカップ販売や、カッパおすすめの酒として三種のお酒飲み比べ!というのもあった。

ここは三種のお酒飲み比べを試してみよう。

三種の酒は、特別純米生原酒大吟醸生原酒純米大吟醸原酒
店員がそれぞれ説明しながら注いでくれる。

しかし、透明のプラカップなので、どれがどれだかわからなくなるのは残念。

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 ショット売りコーナーのカッパおすすめ三種のお酒飲み比べ。

売店で買ったお酒は、オープンテラスのガーデンでいただくことができる。

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 三種飲み比べのお酒と黄桜の酒樽。

隣にあるカッパギャラリーでは、
 ♪ かっぱっぱ ルンパッパ かっぱ黄桜 かっぱっぱ〜
でお馴染みのCM、カッパの漫画が展示してある。

そういえば、子供のころお馴染みだった黄桜のCMって今は見なくなったな。

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 黄桜のCMでお馴染みだった小島功先生のかっぱ原画。

黄桜で三種飲み比べを堪能したら、次は月桂冠大倉記念館へ。

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 月桂冠大倉記念館の正面。

大倉記念館は入館料が600円かかるが、オリジナルのぐい呑みが貰え、最後にお酒の試飲ができる。

中で見学した展示物はすっかり忘れたが、最後の試飲だけははっきり覚えていた。

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 見学者に渡される大倉記念館オリジナルのぐい呑みと試飲用のコイン。

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 伏流水を汲み上げる井戸『さかみづ』。

試飲コーナーは1番から10番まで数々のお酒が並んでいる。
入口で貰ったコインを試飲機に投入してボタンを押すと、ジャーっとショット1杯分の酒が注がれる仕組み。

10種類の中から筆者が厳選して試飲したお酒は次の3つ。

・笠置屋山田錦
・京しぼり祝米
・果月《桃》

どれも香りが立つすっきりとしたお酒だった。

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 10種類の酒が置いてある試飲コーナー。

2軒試飲してすっかりいい気持になって大倉記念館を後にする。


 ◆ 坂本龍馬遭難、寺田屋騒動の址

次に向かうは寺田屋。
寺田屋は、坂本龍馬が宿泊中、伏見奉行の襲撃に遭った舞台だ。

伏見まで来たら龍馬ファンとしては、ここは見逃せない。

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 坂本龍馬襲撃事件の舞台、寺田屋旅館。

参観料、金五両 御銀方(400円)を支払って、襲撃時に龍馬が応戦したという階段を登って2階へ。

2階には坂本龍馬が宿泊したという龍馬の部屋というのがあった。

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 坂本龍馬の掛け軸が飾られた竜馬の部屋。

伏見奉行の襲撃を受けたときに、一緒にいた三吉慎蔵は槍で、龍馬は高杉晋作から貰ったというペストル(ピストル)で応戦した『伏見遭難』という絵が往時を物語る。

龍馬は両手を負傷したが、妻のお龍(りょう)の機転で裏口から逃げだし、難を逃れている。

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 襲撃に高杉晋作から貰ったペストルで応戦する龍馬の図。

龍馬の部屋の中には柱がえぐれた刀痕や、ペストルの弾痕がこれ見よがしに残っている。
弾痕はどう見てもただの節穴にしか見えなかったが・・・

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 龍馬がスミス&ウェッソンのモデル2で撃ったとされる弾痕。

1階に展示してあった京都新聞の切り抜きを見ると、この寺田屋、京都市が調査したところによると、1868年の鳥羽伏見の戦いで焼失したとの調査結果だったようだ。
今の寺田屋は焼失後に建て替えられたものということになる。


何だよ、偽物かよ ( ̄Д ̄*)

と言えばそれまでだが、往時の雰囲気を伝える古い建物だと思えば腹も立たない。

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 坂本龍馬に関する数々の資料も展示。

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 『日本酒のまち京都伏見へ』の垂れ幕が下がる大手筋。

桃山御陵前駅から近鉄京都線の各駅停車で京都駅へ戻る。


 ◆ 京都タワーサンド

京都タワーに来た時に見つけたが、ここの地下1階は、京都タワーサンドというフードコートになっている。
もう5時近く。一杯飲んでもいい時刻だ。

 〜もう伏見の酒蔵で飲んでいるが・・・

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 京都タワー地下1階は、京都タワーサンドというフードコートになっている。

鳥せいという店で、『飲み放題90分1700円』の張り紙を見つけ、ここだとカウンターへ。
飲み放題はセルフサービスのオープン席ではなく、中の席になりますとのこと。

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 京都タワー地下1階の鳥せい京都タワーサンド店。

中の席に座って、まずは生ビール。

さんざん歩き回ったのでビールうめえ〜 (^^♪

酒の肴は、鶏もも身唐揚げと、やきとり5串盛合わせにした。

カリッとした衣の唐揚げうめえ〜
香ばしいやきとりうめえ〜 

生ビールを何杯もお代わりした。

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 鶏もも身唐揚げとビールが美味い。

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 やきとり5串盛合わせも美味い。

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 神聖酒蔵の蔵出し原酒も美味い。

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 京漬物5種盛り合わせ。鶏でくどくなった口にさっぱりとして美味い。

飲み始めて60分後にはラストオーダー。
最後のビールを飲み終えて店を出る。

地下道の壁面に描かれた萌えキャラ3人
酔眼で見たら妙に萌えてしまった・・・

あとで調べたら『地下鉄に乗るっ』という京都市営地下鉄・市営バス応援キャラクターということだった。

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 京都市営地下鉄『地下鉄に乗るっ』のキャラ3人組。

う〜ん、音羽の滝で恋愛成就の水を飲んだら、さっそく2次元キャラとの出会いが ハート(トランプ)
・・・って

そりゃないぜ、とっつぁ〜ん (TдT)
(ルパン三世風)

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 地上はいつしか雨になっていた。

部屋に戻って鳥せいのレシートを見たら、ゲッ!
生ビール7杯、蔵出し原酒1杯。

どれだけ飲んだんだか (^^;

部屋に戻ると、バタンキュ〜だった。

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 鳥せいのレシート。

このあとは翌朝まで記憶なし (^^;

10/16、本日の費用(現地支払分のみ)
品名場所値段(円)
京都市営バス京都駅→清水道230
京都市営バス清水道→博物館(乗割)140
拝観券音羽山清水寺400
入館券京都鉄道博物館1,200
ドリンク京都鉄道博物館 自販110
展望券京都タワー800
近鉄京都線京都→桃山御陵前→京都520
三種飲み比べ黄桜商店500
入館料月桂冠大倉記念館600
参観券寺田屋400
飲み放題と料理鳥せい京都タワーサンド店3,610
10/16 合計8,510


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タグ: 鉄道旅行
posted by pupupukaya at 21/10/30 | Comment(0) | 西日本の旅行記

2021年新幹線で行く京都旅行記3

おはようございます。10月16日土曜日。
朝6時半、窓の外は雲1つ無い快晴。

見たか、晴れ男の実力!

しかし、天気予報は晴れのち雨。
窓の外は朝焼けの朝日に照らされて赤く染まっている。
やはり天気は下り坂のようだ。

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 赤く染まった京都の街。

朝食は7時から。
昨夜はつまみしか食べてないので激しく腹が減ったぞ。

7時過ぎに2階にあるオクターヴァの朝食ブッフェへ。
土曜日のせいか、まだ空いていた。

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 2階レストラン、オクターヴァの朝食ブッフェ。

検温と手指の消毒して、使い捨てビニール手袋をしてからブッフェコーナーに。

基本和食で品数も多いのはうれしい。
ローストビーフもある。
今回使用したこのホテルの宿泊プランの名前が、
土曜日も同額でローストビーフも食べられる朝食付き!』というくらいだから、ローストビーフはおすすめのようだ。

ローストビーフは柔らかくてジューシー。
もう1皿持ってきて2皿平らげてしまった。

湯豆腐も、これで一杯やりたくなるほど美味しい。
にしんそばやカレーもあったけど、それも食べたら朝から腹12分目くらいになりそうなのでまた今度。

最後にコーヒーを飲んで、は〜食った食った。腹10分目。
多分、今日は昼食はいらないな。

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 和食は品数豊富だった。めしは大盛 (^^;


 ◆ 清水寺へ

京都に来た一番目的は京都鉄道博物館だが、開館が10時なので、先に清水(きよみず)寺に行こうと8時20分過ぎに部屋を出る。
清水寺は京都駅からバス1本で行ける。それに朝早いうちなら空いているだろうと先にしたのだった。

京都駅から清水寺へ行くバスは100番と206番があって、206番のバス乗り場はまさかの長蛇の列。。
バスが着いて、行列の人がバスに乗り込むが、あと10人ほどというところで満員になり発車して行った。

隣の100番の乗り場は『全日運休』と張り紙がしてある。
どうやら206番のバスを待つしかないようだ。

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 清水寺方面へ行く206番系統のバス乗り場。

バスはこの時間は12分間隔。積み残されると結構待つことになる。
みんな考えることは同じなんだなと思って並んで待っていると次のバスが着いた。

乗ったバスは座れたが、1本前の便と同じように全員乗り切れないまま発車となる。
観光客ばかりでなく、地元の人の利用も多く、それらしい人が途中の停留所で降りる。

清水寺へは清水道で降りればいいと調べてきていた。
ところが車内放送では清水寺へは1つ手前の五条坂で・・・と言っていた。

どっちで降りればいいんだろう。
バスの乗客の多くは五条坂で降りて行った。
私は次の清水道まで乗ることにした。

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 風情のある清水坂。

バスを降りてから坂道を歩く。
日向を歩いていると暑くなってきた。天気予報だと今日は28℃まで上がるんだとか。
途中からは石畳の風情ある参道になった。

10分ほど歩くと清水寺の正門になる赤い仁王門の前に着いた。
9時過ぎだが、結構人が多い。
修学旅行一団が目立つ。これも緊急事態で延期になっていたのが一斉に再開したためだろう。

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 清水寺の正門、仁王門。

拝観券(400円)を買って中に入る。
まずは本堂へ。

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 まさにここが清水の舞台。

清水寺のシンボルといえば、巨大な欅(けやき)の柱を使って、釘を1本も使わずに組み上げたという木造の舞台。

京都に来たらここでしょ

ここから京都の街並みがよく見える。
しかし、下を覗き込むと高所恐怖症の私には足がすくむ。地上からの高さは12m、4階建てビルの屋上と同じ高さだ。

 〜清水の舞台から飛び降りる

とはまさにここ。

江戸時代は実際に飛び降りる人が多かったらしい。
観音様に命を預けて飛び降りて助かれば願いが叶うという迷信があったからという。

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 舞台から下を見る。真ん中は音羽の滝。

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 横から見た清水の舞台。

清水の舞台も見たし、京都鉄道博物館開館までの時間つぶしで来ているので長居は無用。
なんとも罰当たりな拝観客だが、そんな人には本堂から音羽(おとわ)の滝にショートカットする階段がある。

降りたところがこれも有名な音羽の滝。
3本の樋から水が流れ落ちていて、この水ごとにご利益(りやく)があると言われていて、飲むと向かって左から学業、恋愛、長寿の願いが叶う水とされている。

紫外線滅菌装置に入った水飲み用の長い柄杓があったので、ひとつ飲んでみることにしよう。
水流が3本あるうちどれにしようか。

じゃあ、ここ1番!
 恋愛で ハート(トランプ)

・・・・おわっと!

柄杓を差し出したら意外な水圧でよろけてしまった。
いい年こいて何やってんだか・・・

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 3つの滝は飲むとご利益があるとか。左から学業、恋愛、長寿のご利益。

また清水坂の参道を下ってバス停へと向かう。
坂を登ってくる人が来た時よりも増えていた。昼頃にはここも結構な賑わいになるのだろうか。

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 修学旅行生が目立った清水坂。

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 八坂の塔がそびえる八坂通り。


 ◆ 京都鉄道博物館へ

今度乗るバスは86番の京都鉄道博物館前行。
清水寺から直行できる便利なバスだ。

バス停で待っていると206番のほか、京都駅方面へのバスが次から次へとやって来るが、辛抱強く待っていると86番のバスが来た。

乗ったらがら空き。
1時間に2本で、しかも日中のみの運行では仕方ないところ。

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 清水道から86番バスに乗る。

バスは京都鉄道博物館の正面が終点になる。

10時15分、入口を見て驚いたのはエントランスから伸びるつづら折りの大行列
列の後ろにはプラカードを持った係員が立っていた。

見ただけで、また今度にしようかと引き返すような大行列。
しかしねえ、このために札幌からはるばる京都まで来たのだし・・・
そうだ 京都、行こう』というわけにはいかないからね・・・

仕方ない、1時間か2時間か並ぶのかわからないが、せっかく来たんだからと列の後ろに並んだ。

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 京都鉄道博物館のエントランスと長蛇の列。

ところが、行列の流れは意外と早くて、10分ほどしたら行列の半分くらいまでの所まで進んだ。
つづら折りの2列離れた人たちから「もう30分くらい並んでる」という声が聞こえてきたので、この大行列の理由がわかった。

どうやら、みんな10時の開館前からやってきて並んでいたようで、それで入口のチケット売り場で詰まっているようだ。
後ろを見ると、行列もだんだん短くなっていた。

結局並んだのは20分ほどで、中に入れば大混雑というわけでもなかった。
この頃には行列もほとんど解消されていた。

 〜早く来たっていいことは無いんだよ。
 〜ただ無駄に待たされるだけなんだよ。

ええ、先週のワクチン集団接種会場で思ったことを、また同じように思いましたよ。

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 館内は小さい子供を連れた家族連ればかりだった。

入口から本館までのプロムナードは古い車両が展示されている。

保存のため、一部の車両を覗いて車内に入って見学することはできないのは残念だが、車内を開放するとだんだん痛んでくるので致し方ないところ。

本館の2階に上がると、鉄道ジオラマ室ではちょうどジオラマショーの上演が始まるところだったので入ってみた。

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 館内の鉄道ジオラマ。

上演プログラムは夜明けから始まって朝、昼、夜と活躍する列車の模型が走るというもの。
列車が目の前を通るたびに流し撮りをしてみた。
一番上手く撮れたのが下の1枚。

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 ジオラマショーで走行する『トワイライトエクスプレス瑞風』。

夢中になってあれこれ撮影していたら、あとで数えたら館内だけで200枚以上も撮影していた。
ネタバレになってもいけないので、館内で撮影した画像を3枚だけ上げます(筆者厳選)。

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 本館の吹き抜けから。

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 3階のスカイテラスからは東寺の五重塔をバックに走る新幹線が撮影できる。

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 旧梅小路蒸気機関館からの機関庫と転車台の『きかんしゃトーマス』。

10時35分に入場してから、館内をあちこち回って、ミュージアムショップになっている旧二条駅駅舎から出るまで2時間ほど経過していた。
じっくり腰を据えて見物すれば、丸1日いても飽きないかもしれない。

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 ミュージアムショップになっている旧二条駅舎は日本最古の木造駅舎。

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 入館時に貰った5周年記念硬券。あと入館券など。

京都鉄道博物館を見終えたら、ぜひ立ち寄りたいのが京都市電ひろば
4台の旧京都市電車両が屋根の下に保存されている。

4台のうち2台はカフェと売店に改造されているが、残り2台は市電当時のまま無料休憩所となっている。

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 梅小路公園の市電ひろばにある旧京都市電の車両。

無料休憩所となっている市電車内のシートに腰かけていると、釣り掛けの「ゴォ〜〜〜」という音が聞こえてきそうだ。

京都市電が全廃されたのは1978年。
大都市としては遅くまで残ったほうだ。

最後まで残った路線も、清水寺、八坂神社、平安神宮、金閣寺といった主要観光地をカバーしていた。
市電が今でも残っていたらなあ、混んでて不便なバスに乗らなくても済んだのになあ。
今では無料休憩所の車内に腰かけて往時を想像するしかない。

市電に乗ってみたかった・・・

って、札幌に帰ればバリバリ現役の市電に乗れるんだけどね。

京都なんか目じゃないぞ!

この点だけは札幌を誇らしく思った

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 電車の車内は現役当時のまま無料休憩所となっている。

梅小路公園を抜けて、風情のある小路を10分ほど歩いたら京都駅前に戻ってきた。
さてこれからどうするか。


 ◆ 京都タワーへ

目に付いたのが、駅前にそびえ立つ京都タワー
あれに登ってみようと京都タワーへ向かった。

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 京都タワーは京都駅前のランドマーク。

エレベーターで最上階の11階へ。
降りたところに入場券売場があった。

入場券(800円)を買って、専用エレベーターで展望室へ。

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 展望台エレベーターの階数表示。

地上100mにある展望室からの眺めは格別だった。
周りに高層ビルが無いので、まるで飛行機からの眺めのよう。

各方向には無料の望遠鏡が置かれている。

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 地上100mにある展望室からの眺め。こちらは烏丸通りと東本願寺方向。

無料望遠鏡を覗いてみると、おお〜見える見える。

ありゃりゃりゃ・・・マンションの部屋の窓まで丸見え( ^ω^)

京都市民は京都タワーから毎日覗き見されているとは知らなかった・・・

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 京都タワーから見た新幹線。

20分ほど上からの眺めを堪能して、また下に降りる。
地下街に抜けようとエレベーターでB1階に降りると、フードコートの中に出た。

出るところを間違えたかなとフードコートの中を歩くと、地下街に抜ける階段があった。

セルフサービスのフードコートは一人旅でも気楽に利用できそうだ。
夕食はここに決めた。

さて、次は伏見へと向かいます。

京都伏見といえば昔から酒造りが盛んなところ。
黄桜、月桂冠といった有名メーカーが酒蔵を構えるところ。

京都駅から伏見へは近鉄京都線で桃山御陵前まで向かいます。

向かいます・・・

近鉄乗り場はどこだろう。
京都駅構内をウロウロ歩き回ったが、案内表示には近鉄の『き』の字も見当たらない。

JR京都駅の近鉄乗り場の不案内は何なのだろう。
もしかして奈良へ行くのに、JR西日本の奈良線ではなく近鉄で行かれては困るため?

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 近鉄京都駅を探して駅構内をウロウロ。

駅構内の案内図を見たら八条口のいちばん西側にあるとわかった。
何とか近鉄乗り場まで行くことができた。


posted by pupupukaya at 21/10/30 | Comment(0) | 西日本の旅行記

2021年新幹線で行く京都旅行記2

 ◆ 東京駅

14時04分に新函館北斗からはやぶさ18号で東京に着いて、東京駅では59分の乗り継ぎ時間がある。
駅を出てどこかへ行けるような時間は無いが、丸の内口の赤レンガ駅舎だけは見てこようと外に出る。

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 東京駅、東北・上越・北陸新幹線ホーム。

今の駅舎は戦災前の3階建てに復原されたもので2012年に完成している。

以前の2階建て三角屋根の駅舎も悪くないと思っていたが、今の方が威厳があってずっといい。
駅舎の2階と3階部分は東京ステーションホテルとなっていて、一度は泊まってみたいと思っているのだが値段がねえ・・・

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 赤レンガの東京駅丸の内駅舎。

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 丸の内南口のドームの吹き抜け。

赤レンガ駅舎を撮影したり、KITTEのテラスから電車を見たりしていたらあっという間に30分は経ってしまった。
また急いで駅に戻る。


 ◆ 東京15:03 → 京都 17:37【ひかり517号】

こんど乗車するひかり号はスマートEXで予約していたもので、チケットレスとなっている。
どうやって乗車するのかと言うと、予約したときに交通系ICカードの番号を登録しておけば改札口でそのカードをかざして通るだけというもの。
交通系ICカードはキタカ(Kitaca)で登録した。

東海道新幹線の改札機にキタカをかざすと乗車列車と指定座席が印字されたご利用票が出てきた。
これを持って列車に乗ればいいわけだ。

ホームに上がると、同じ新幹線ホームでも東北・上越・北陸新幹線とは駅名標のデザインも違えば売店も違う。
同じ東京駅でも別の世界に来たような印象だ。

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 東京駅の東海道新幹線ホーム。

それもそのはずで、在来線や東北・上越・北陸新幹線はJR東日本の駅、こちら東海道新幹線はJR東海の駅だからだ。

私が東海道新幹線に最後に乗ったのは1991年の2月だった。
札幌から九州ワイド周遊券で九州に行った時のこと。
急行八甲田で朝に上野駅に着いて、東京駅から100系ひかり号に乗ったんじゃなかったけ。

あの頃は東北・上越新幹線も上野発着だったし、東海道新幹線はのぞみ号が登場する前。
2階建て車両を連結した100系車両が全盛だったが、0系車両もまだまだ普通に走っていた。

その後在来線の東海道本線は数えきれないほど乗っているし、山陽新幹線はその後も何度か乗っているが、東海道新幹線に乗ることはなかった。

その理由はというと、特急料金が高いのもあるが、青春18きっぷ利用だと夜行快速ムーンライトえちごで早朝に着けば、在来線の普通電車を乗り継げば午後には大阪に着けるというのがあった。
夜行ならば大垣夜行(後のムーンライトながら)が利用できたから。
あとはブルートレインやサンライズ出雲での利用など。

そんなわけで、東海道新幹線に乗るのはちょうど30年ぶりということになる。
東京駅のJR東海領域に足を踏み入れるのも同じくというわけだ。

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 再び東京駅ホーム。こちらはJR東海の駅。駅名標のデザインが東日本とは違う。

30年ぶりとあって見るものすべてが珍しい。
しょっちゅう利用する人からすれば別にどうということもないのだろうが、こちらは北海道から出てきた人なので、まるで海外にでも来たようだ。

そんなわけで、しばらく探索にお付き合い願います。

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 デリカステーションはジェイアール東海パッセンジャーズ(JCCP)の売店。

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 JR東日本のデザインと比べると東海はどこか国鉄っぽい印象。

東海道新幹線はあまりにもメジャーすぎるのか、ホームで写真なんか撮っているのは私1人だけだった。
ホーム端でよく見かける撮り鉄もいない。

19番線ホームには14:42発のぞみ387号が停車中だった。車両はN700系。
窓から車内を覗くと、やはりコロナ禍の影響か空席だらけだった。
これが発車した後にひかり517号が入って来る。

列車が入ってきても折り返し整備のためすぐには乗れないし、ホームの端っこで入線するひかり号の撮影をしてみた。
光線加減が悪くていい画像にはならなかったが。

入ってきた列車はこだま720号。19番線に15分停車して、今度はひかり517号として折り返す。
東海道新幹線の車両はのぞみ号もひかり号もこだま号もみんな同じN700系。
車体の色も白と青のツートンカラー。趣味的にはちょっとつまらない。

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 19番線に入線するこだま720号。折り返しひかり517号となる。

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 こだま号改めひかり号となるN700A車両。

ホームの売店でまた駅弁とビールを買って車内に入る。
今度はグリーン車。

在来線と違って、新幹線のグリーン車となるとまた格が違んだろう。
のぞみ号ならば有名人が乗っていたりするのだろう。

しかし、ひかり号のグリーン車は予想通りガラガラ。
人は少なく、またゆったりと過ごさせてもらおう。

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 N700Aグリーン車の車内。

パッと見た目は在来線の普通車と変わらないが、これは座席が大柄にできているので小さく見えているだけで、座ってみるととてもゆったりしている。
座席にはコンセントと読書灯、足元にはフットレストがあるのがグリーン車の特権。

空いていて後ろに客がいないので、リクライニングもめい一杯倒しても、後ろから「チッ」と舌打ちが聞こえることもない (^^;

東京〜京都間はEXグリーン早特で14120円。同区間をのぞみ普通車指定席で14170円。
こんなに快適で、3日前までならばのぞみ号の普通車指定席よりも安く買えるのだからもっと人気があってもよさそうなものだが。

東京から京都までのぞみ号ならば2時間14分、ひかり号は2時間34分と20分しか違わないのに、なぜか皆のぞみ号で行ってしまうようだ。

だから安く乗れるというのもあるんだろうけど。

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 グリーン車の座席。

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 背面テーブルのほか、ひじ掛けにも小テーブルが出てくる。

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 シートバックポケットの車内誌。

さっそく駅弁タイム。遅めの昼食ということになる。

ホームの売店で買ってきたのは深川めし
東京駅の深川めしと言えばチキン弁当と共に東京駅の有名駅弁。

この深川めしって2種類あったって知ってました?
元々は東京駅の駅弁は日本食堂が販売していたが、JR発足後にJR東日本系とJR東海系の2社に分社化したことでこの深川めしも別々の道を歩むことになった。

東日本系NREの深川めしは以前はやぶさ号の車内で食べたことがあるが、東海系のJRCPのものは初めてだ。

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 深川めし(1000円)と一番搾り。

またプシュッとビール。
醤油系の味付が濃くて、ビールとの相性がいいね。

女性車掌がやってきて、
「お食事中すみません」

車内改札かと思ったが、使い捨ておしぼりを置いて行った。
ここはグリーン車だったと思い出した。
乗りなれないから戸惑うことばかり。

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 頭だけの富士山。

三島を発車すると富士山を見忘れたことに気づいて、慌てて右側の窓に目をやる。
愛鷹山に阻まれて頂上しか見ることができなかった。
その頭の下も厚い雲が覆っているようで、どこから見ても頂上しか見えなかっただろう。

ところで、東海道新幹線内のひかり号のスピードはのぞみ号と同じ285km/h。
スマホアプリで測っていてもなかなかMAX速度にはならない。

さっきはやぶさ号の320km/hを体験しているので、何だか物足りなく感じる。

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 スマホアプリで280km/hを表示。

三島の次は静岡に停まる。
このグリーン車も数少ない乗客が何人か入れ替わる。通路挟んだ隣のおっさんも静岡で降りた。
グリーン車なのに、単距離の客が多いのが意外だった。
やっぱり名古屋や大阪までの人はのぞみ号一択なのだろう。

静岡では5分停車、右側の線路を後続の のぞみ43号が通過する。

次の浜松でも4分停車の間にのぞみ397号が通過する。
のぞみ、ひかり、こだまの3列車が抜きつ抜かれつというのが東海道新幹線。
このひかり517号も抜かされるばかりでなく、小田原でこだま735号を追い抜いている。

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 すっかり傾いた西日と浜名湖。

名古屋でまた乗客が入れ替わり、この車内で東京からの乗客はもう私くらいしかいないようだ。

17時過ぎ。ずっとまぶしく差し込んでいた西日も、名古屋を発車してしばらくすると、遠い稜線の向こうに夕日が出たり入ったりするようになった。

京都に着くころには日は暮れているとわかっているが、宿に着く前に日が暮れるというのは心細くなる。
やっぱり旅行するなら日の長い時期の方がいいね。

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 濃尾平野に夕日が沈む。

岐阜羽島の手前、木曽川の鉄橋を渡るころには夕日はすっかり沈んでしまった。
だんだん暮れてゆく風景を見ながら京都に着く。

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 新幹線から京都で2泊の宿、ホテル京阪 京都グランデが見えた。

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 京都駅に到着。

17時37分、京都着。
札幌を6時00分に出発してから11時間37分。
移動距離はJRの営業キロベースで1676.9km。
乗り鉄の私からしてもたっぷりの乗りごたえだった。

自由席の方は下車客が大勢見えたが、グリーン車や指定席の方は下車客はまばらで寂しい到着だった。

もう日は暮れて暗くなっている。
ホテルは京都駅八条口からすぐの場所にしておいて良かった。
駅から出るとすぐにホテルに行きチェックインした。

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 ホテル京阪 京都グランデのエントランス。

京都での2泊3日の宿はホテル京阪 京都グランデ
時刻表の『日本ホテル協会会員ホテル』にも掲載がある、いわゆるシティホテル。
とは言っても、近年はビジネスホテル並みに値段を下げてコスパを前面に出しているようだ。

シングルルームの造りは新しいホテルに比べるとちょっと古くさいかなと言う感じだが、清潔だし2泊の宿としては満足。
部屋は13階で眺めは良かった。

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 ホテル京阪 京都グランデの禁煙シングルルーム。

これで朝食付きで2泊で1万円(+別途宿泊税400円)。
それに予約サイトのクーポンで500円引きに、ついでにポイントも500p使ったので1泊あたり朝食付4,700円となった。

コロナ禍の影響でここのところホテル代の値下がりが著しく、私などは出張や旅行でワンランク上の宿が選択できるようになったので大変恩恵を受けている。
少なくとも2年前ならば京都で1泊4千円台のホテルを探せば、辺鄙な場所かボロ宿くらいしか見つからなかっただろう。

でも早く平常に戻ってもらいたいし、こんな状況がいつまでも続いていたら日本の宿泊業がだめになってしまう。
せいぜい今のうちに恩恵を受けておこうというわけだ。

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 11階の部屋からの眺め。

ところで、スマホのバッテリーがもう10%台にまで減っている。
さっきグリーン車の車内で充電しようとしたのだが、どういうわけか上手くいかなかった。

まずは充電と,部屋のコンセントに挿したが、やはり充電できない。どうも充電ケーブルが断線でもしているようだ。
酒と夕食の調達もしなければならないし、外に出る。

充電ケーブルなど百均のもので十分なので、百均を探したが駅や地下街には見当たらなかった。
ヨドバシカメラの看板を見つけたので、しょうがないここで買うか。

ヨドバシの店内で見たら、充電ケーブルも結構高いものだね。
まあいいや、ちゃんとしたのも1本持っておくか。
一番安いのを選んでポイント払いにしたので出費は無し。

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 京都駅中央口の夜景。

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 京都タワーのライトアップ。

その後夕食を仕入れようと駅前や地下街をウロウロ。スーパーは無いようだ。
伊勢丹のデパ地下があって値引きセールも始まっていたが、ホテルの狭いテーブルにデパ地下惣菜を並べる気にもならず、そもそも食欲がなかった。3時過ぎに駅弁を食べたばかりだし。

コンビニで酒とつまみでも買おうとホテルに戻る途中に、ドン・キホーテを見つけたのでそこでビールとおつまみを買って部屋に戻る。

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 ドン・キホーテで買ってきたビールとおつまみ。

9時半ごろビール3本じゃ飲み足りなくて、外のコンビニに酒を買いに行く。
1階でエレベーターを出たらフロント前は行列ができていた。
考えたら今日は金曜日。終業後に東京から新幹線に乗ればちょうど今時間に京都に着く。

〜そうだ 京都、行こう。〜
はJR東海のキャンペーンだが、大旅行はともかく、週末旅行の観光客は戻ってきているようだった。

10/15、本日の費用(現地支払分のみ)
品名場所値段(円)
タクシー自宅近く→札幌駅1,170
蝦夷ちらし、ビール函館駅1,541
深川めし、ビール東京駅1,247
宿泊税現地払いホテル京阪京都グランデ400
ビール3缶、おつまみ2袋ドン・キホーテ1,397
焼酎カップセブンイレブン261
10/15 合計6,016


posted by pupupukaya at 21/10/24 | Comment(0) | 西日本の旅行記

2021年新幹線で行く京都旅行記1

今年もコロナウイルスは収束せず、旅行もままならない状態が続いていましたね。

常に緊急事態とかまん延防止期間となっていて、私など7月に北海道が解除された途端にそれっ!て感じで道内旅行に出かけたものですが、今年になっての旅行といえばそれくらい。

8月にはまた第5波到来となって緊急事態に突入となりましたが、9月半ばにはどうやら9/30には全国的に解除になりそうだという動きになってきました。

狙いは10月。

そんなに慌てなくても、GoToトラベルが再開するのを待てばいいじゃないとする向きもありそうですが、緊急事態解除中の短い期間に行きたい理由がありまして、1つはJALのマイルが溜まっていたこと。
使わないと有効期限切れになってしまうので、さっさと使ってしまいたいというのがありました。
GoToトラベルが再開したら、そっちのほうがお得になりますしね。

それに、GoToトラベルが再開すると安くなるのはいいけど、それはそれでまた混むようになってしまうということ。
GoToを待たずとも、今だとホテル代も驚くほど安くなっています。

で、どこに行くか。
あれこれ検討した結果、行先は京都としました。それは京都鉄道博物館に行ってみたかったからです。

京都鉄道博物館とは、梅小路蒸気機関車館と大阪の交通科学博物館を統合して5年前にオープンした施設です。
旧館時代には両方とも行ったことはありますが、新しくなってから行こう行こうと思っていたが行けなかったのでいい機会だと思ったわけです。

それに、緊急事態明けから日が浅く、GoToトラベルも再開していないので、まだ観光客が少ないと見込んでのことでもあります。

特典航空券への交換は、溜まっているマイル分だと片道分7500マイルしか使えないので、もう片方はLCCでも使うか陸路にする必要があります。
行きか帰りのどちらかはピーチ(LCC)とすると一番安上がりですが、それだとちょっと侘しいかな。

色々調べていたら、新函館北斗から東京までトクだ値50というのがあって、21日前までの予約ならば50%引きになるというのを見つけました。
同様に札幌から新函館北斗まではトクだ値40というのがあり、両者合わせると札幌から東京まで片道17,270円となります。

北海道新幹線が開業してから今までに2回乗ったことがありますが、いちど東京まで通しで乗ってみたいと前から思っていました。
いい機会だと思って、えきねっとで予約してしまいました。

同時にJALの特典航空券の予約もしておかなければなりません。
これは伊丹→札幌の最終便としました。コロナの欠航便が多いために結構混んでいて、残念ながら通路側の席しか取れませんでした。

これらの予約をしたのは9月中のことで、10月からの緊急事態宣言解除を見越していたものです。

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 2021年京都旅行のチケット(右はチケットではなく利用票)。

これで札幌から東京までのJRチケットと帰りのJAL航空券は確保したことになります。

東京から京都までは正規の乗車券と特急券を買うしかないのかなあ、と思っていたら、東海道・山陽新幹線の予約サイト『スマートEX』というのを見つけました。
ネットで予約してチケットレスの割引料金で新幹線に乗れるというもの。

割引は色々あるようですが、EXグリーン早得というのがありまして、これだと東京〜京都間をひかり号グリーン車利用だとなんと14,120円

同区間のぞみ普通車指定席の正規料金が14,170円なので、それより安いとは。
ひかり号だとのぞみ号より20分ほど時間がかかりますが、車両もスピードもどちらも同じならばひかり号にしますよ。

のぞみ号は以前に山陽新幹線で乗ったことがありますしね。
こんなことでもないと新幹線のグリーン車体験なんてできないでしょうし。

そんなわけで今回の京都行の交通費はこうなりました。

区間プラン値段
札幌→新函館北斗トクだ値405,660
新函館北斗→東京トクだ値5011,610
東京→京都EXグリーン早得14,120
伊丹→新千歳特典航空券0
合計 31,390

札幌から京都まで陸路で行くとなると片道3万円以上。いくら新幹線に乗りたいからといっても普通ならば躊躇してしまうところですが、今回は帰りの飛行機代が実質タダ。
往復でこの値段と捉えれば、まあお得と考えることができるんじゃないでしょうか。

これで行き帰りの手段は決まりました。
次は京都の宿の予約。

いつもの予約サイトで京都のホテルを検索してみます。
これも気の毒に思えてくるほどホテル代が安くなっていますね。
例えば京都駅近くで、1泊6千円程度で探すと老舗ホテルからオープンしたてのホテルまで選び放題という感じ。

これは京都駅八条口のすぐ前で1泊朝食付き5,200円のホテルを見つけたのでそこを2泊予約しました。
500円引きのクーポンとポイント500pも使って、支払額は1泊朝食付4,700円×2泊は、京都にしては破格のお値段と言えます。

2021年新幹線で行く京都旅行 行程
日付発駅着駅列車名
10/15札幌 6:00新函館北斗 9:13北斗2号
新函館北斗 9:35東京 14:04はやぶさ18号
東京 15:03京都 17:37ひかり517号
10/17伊丹空港 19:00新千歳空港 20:45JAL2019便

これで準備万端。あとは緊急事態宣言解除を待つばかりです。

9月27日、果たせるかな、政府は期限の30日で緊急事態宣言を全て解除する、まん延防止への移行も行わないとのニュースが入ってきました。
私自身も、出発前にコロナワクチン接種2回目も済みます。
あとは予定通りの出発を待つばかりとなりました。

たかだか2泊3日の国内旅行なのにえらく前置きが長くなりましたが、ずっと緊急事態やまん延防止の繰り返しなので、それだけ旅行に飢えていたのです。

そんなわけで、海外旅行でも匹敵するほどの気分でもありました。
国内旅行でこれだけワクワクするのはずいぶん久しぶりのような気がします。

それでは以下本編をどうぞ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓


 ◆ 10月15日金曜日 札幌

札幌6:00発の北斗2号に乗るためには地下鉄の始発電車では間に合わない。
7月にもやはり北斗2号で出発しているが、あの時期は明るいし天気も良かったので歩いて札幌駅まで行っている。
今日はまだ真っ暗だし雨降りなので電車通りでタクシーを拾うことにした。

札幌は雨。京都は今日は晴れているようだが、週末は雨模様らしい。
天気の心配などしてもしょうがないが、今回も晴れるんじゃないかと妙な自信があった。
それはここ数年来、旅行先でまともに雨に当たったことがないから。
いや、あったかな?
でも思い出せないな。

10分ほどで札幌駅へ。
まだ改札口は閉じたままだった。
5:40になって、「ただいまから改札を始めます」と放送があって改札口が開いた。

まだこの時間は駅構内の売店は全部閉まっている。
何か買いたけりゃ、駅北口のコンビニに行くしかない。

今日は新函館北斗に着いたら駅弁を買って、それを朝食とすることにしている。

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 まだ開く前の札幌駅改札口。


 ◆ 札幌 6:00 → 新函館北斗 9:13【北斗2号】

ホームには北斗2号が既に入線していた。
時刻表には入線時刻は5:38と掲載されているが、札幌駅の改札開始時刻が5:40からなので、北斗2号の入線シーンを見ることはできないことになる。

停車中の編成を見て回ると、今日は3両増結の8両編成だった。
北斗もおおぞらも減車が続いて、今じゃ5両編成になってしまったが、増結分は修学旅行の団体用に違いない。
ずっとコロナの緊急事態宣言で延期になっていたものが、10月になって再開したのだろう。

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 来年度には引退が決まっているキハ281系。

車両は281系。
振り子式特急スーパー北斗が登場したのが1994年だったから、あれから27年が経つ。
来年度(2022)には引退が決まっていて、この車両に乗るのもこれが最後かもしれない。
いや、もう1回くらいあるかな。

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 札幌発車時はガラガラだった。

3号車指定席は片手で数えられるほどの乗客を乗せて札幌を発車する。

次の新札幌駅のホームには大勢の修学旅行生がいた。本来は30秒停車だが、全員が乗り込むから時間がかかる。
3分遅れで新札幌を発車した。

札幌始発時点で、地下鉄にも手稲方面以外の各方面の列車にも接続しない北斗2号。
(実は江別からの始発電車から乗り継ぐ方法はあるが)
どういう人たちが乗っているかというと、1つは苫小牧や東室蘭への通勤客。もう1つは新函館北斗からはやぶさ18号に乗り継ぐ人たち。
毎日ガラガラで走っているが、ダイヤ改正のプレリリースでも『ご利用の少ない列車』に挙げられないのは、こういった固定客がいるからだろう。

南千歳、苫小牧と指定席にも乗客が乗ってくる。
この頃には雨は上がったが、あとはずっと暗い曇り空だった。

東室蘭では自由席から10数人が下車してゆく。
隣のホームには1両の長万部行き普通列車が通勤通学客を乗せて発車を待っている。
そういえば今日はまだ平日だったなと思い出す光景。

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 東室蘭駅に停車中のデクモことH100形。 

途中徐行区間があったりして、森発車時は5分遅れまでになっていた。車掌は3分遅れと案内していたが、新函館北斗到着時は3分遅れまでに回復していた。

新函館北斗着。
ここで修学旅行生の全員と、一般客も2/3ほどが下車する。
緊急事態解除から修学旅行ラッシュとなっているようで、北斗2号には中学校2校の修学旅行生が乗っていたようだ。

今の札幌の中学校では修学旅行はどこまで行くんだろう。
私らのころは行先は青森県で、臨時急行ニセコのスジで団臨の修学旅行列車というのがあって、それで函館まで行き、青函連絡船に乗ったなあ。
思いっきり齢がバレますな・・・

はやぶさ18号への乗り継ぎ時間は22分。北斗2号の札幌発時刻も10分ほど繰り下げてもいいような気がするが、遅れの余裕時間としているのか。
おかげで、売店で余裕をもって買い物ができるというものだ。

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 新函館北斗駅では大勢の修学旅行生が降り立つ。


 ◆ 新函館北斗 9:35 → 東京 14:04【はやぶさ18号】

新幹線乗り換え改札の横にキヨスクはあるが、エスカレーターを登って上の階にあるキヨスクへ行く。
駅弁は6種類置いてあった。

キヨスクに置いている駅弁は全て函館みかど製のもので、吉田屋の駅弁は改札外でしか売っていない。

新幹線H5系をかたどった容器の『北斗七星』を買おうと決めていたのだが、今日は置いていなかった。
仕方ないので中身が似ている『蝦夷ちらし』にした。

平日の朝から飲むのはいかがなものかと思ったが、ビールも一緒に買った。
どうせ新青森まではがら空きだし、こちらはもう休暇で旅の途中だから勘弁してもらおう。

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 階上のキヨスクに置いている駅弁。どれにしようと悩むのも旅の楽しみ。

22分の乗り継ぎ時間(実際には19分)は、上の売店で買い物をして、ホーム先端まで歩いて先頭車両を撮影する時間には十分だった。

乗車する修学旅行生の列を横切って、後ろの方の指定された車両へ向かう。

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 新函館北斗駅11番線のはやぶさE5系。

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 修学旅行生が続々と乗り込む。行先は青森かな?

北海道新幹線に乗るのは今回が3回目になるが、東京まで通して乗るのはちょうど10年ぶりとなる。
前回東京まで乗車したのは、2011年10月。新青森〜東京間で、はやぶさ号が登場した年だった。
震災の徐行運転が全線で解除されて平常ダイヤに戻ったことを知って、急行はまなすからの乗り継ぎで乗りに行ったのだった。

思えば急行はまなすは便利だったなあ。
あれが無くなってから、新幹線も東北も縁遠くなってしまった。

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 11番線の発車標。今日は東京まで乗りますよ(どや顔)。

昔の思い出ばかりじゃ話が先に進まないのでほどほどに。

指定された8号車に乗り込むも、やっぱりがら空き。
誰はばかることなく、朝から1杯やらせてもらう。

プシュッと開けて、グビグビ・・・
朝から飲むビールは美味い。

蝦夷ちらしは海鮮ちらし。
カズノコも載っているのが函館らしいところ。
ビールよりも日本酒が欲しくなるなあ。休日だったら金滴カップを買っていたな。

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 蝦夷ちらし(1300円)とサッポロクラシック。

食べているうちに発車する。
発車してもずっと防音壁が続いているので景色は見えない。

その壁は所どころ途切れていて、その部分だけ函館山が見える。
函館山が見たければ3人掛け窓側のA席がおすすめです。

外を走るのは発車して5分くらいで、あとはずっとトンネルの中になるのは残念。

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 函館山を見ながら北海道を後にする。

青函トンネルを抜けて新青森へ。
ここで降りる人が何人か。しかし乗ってくる人の方がはるかに多い。
北海道と本州はまだまだ見えない壁があるんだと思うところだ。

新幹線が札幌まで開業しても、全線通しで乗る人は少なくて、青森あたりを分水嶺として乗客の流れは東京へ、もう1つは札幌へとなると予想はつく。

この列車は盛岡までは各駅停車。
停車駅ごとに少しずつ乗客があり、この8号車もほとんどの列が埋まるほどの乗車率となった。

盛岡で初めてまとまった人数の下車があった。代わりにまた同じくらい乗ってきた。
はやぶさ号の乗客はみんな仙台か東京まで行くのかと思っていたが、意外と区間乗車客が多い。

盛岡では7分停車。
長時間停車は、ここで秋田から着たこまち18号を連結するため。
その連結作業を見てくることにした。

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 鼻を開けてこまち18号を待つはやぶさ号。

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 盛岡で秋田から来たこまち18号と連結する。

はやぶさ号の盛岡以北の利用者からすれば、この盛岡の停車時間が何とも恨めしいところ。
この連結作業のために最短で5分、最長で9分もの停車時間が発生するのだ。

こまち号が先に着くようにすれば、はやぶさ号の停車時間は1〜2分となるのだが、そうするとこまち号の停車時間が長くなるわけだし難しいところ。
併結をやめて別々の列車とすれば解消するが、東京〜大宮間の線路容量を考えると、これ以上の増発は無理だろう。
札幌延伸開業後も、きっとこの形態は続くのだろう。

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 こまち(左)とはやぶさ(右)がドッキング。

さて、盛岡までの最高速度は260km/hだったが、盛岡からは320km/h運転となる。

これはのぞみ号山陽新幹線区間の300km/h運転をぶっちぎりで引き離した、新幹線の速度日本一だ。
世界一の中国新幹線350km/hには及ばないものの、フランスのTGVと並んだ世界第2位のスピードでもある(2021年現在)。

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 スマホアプリで320km/hを表示(指が写り込んだ・・・)。

前回はやぶさ号に乗った時は最高300km/hだったので、320km/hは初。

おおおお〜!
320km/hともなるとさすがにすごいスピード感。

〜スピードスピード窓の外
畑もとぶとぶ家もとぶ〜
・・・なんて呑気な世界ではないよ。

まるで在来線区間から新幹線区間に入ったようだ。
いや、ずっと新幹線区間なんですけどね。
何だか、初めて新幹線に乗った時のことを思い出した。

しょっちゅう乗っている人から見れば見慣れたものなのだろうけど。

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 停車駅ごとにだんだん席が埋まってきた。

仙台でまた乗客が入れ替わる。
前列の盛岡から乗った人は仙台で降りた。
全車指定席で高いはやぶさ号にわざわざ乗らなくても・・・と思うが、各駅停車のやまびこ号なんかに乗ってられるかって人が多いのだろう。

仙台から大宮まではノンストップ。
福島と宇都宮で先に仙台を発車したやまびこ号を追い越す。

大宮を発車したら水色の帯の京浜東北線の電車が見えた。
あの電車を見ると、東京に来たなと思う。
まだ東京ではないけど。

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 新幹線から見る京浜東北線の電車。

終点東京着。
東京駅の新幹線ホームに降り立つと、久しぶりに東京にやって来たと思った。

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 新函館北斗から4時間29分、終点東京着。

新幹線で東京に着いたことは何度かあるが、10年ぶり。
東京は何年ぶりだろうなあ。
2020年1月1日に、フィンランドからの帰りに成田空港から羽田空港まで電車移動しているが、あれはただ通過しただけだしね。

2017年の秋にサンライズ出雲で東京駅に着いているから、東京自体は4年ぶりかな。
東京も色々行きたいところはあるし、昔は新宿や渋谷の人混みの中を歩いているだけで楽しかったこともあるけど、齢のせいなのかわからんが、今じゃ人混みがすっかり嫌になってしまった。

次に東京に行くのは何年後かな。
とかなんとか言って、また近いうちに来ることになったりして。


posted by pupupukaya at 21/10/24 | Comment(0) | 西日本の旅行記

2004年 トワイライトエクスプレス旅行記2

富山を発車してすぐ、食堂車のクルーが弁当とお茶を届けに来た。受取った弁当箱は風呂敷に包まれて重厚な感じがする。
まだ5時前だが、早めの夕食にすることにした。

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 食堂車特製 プレヤデス弁当。

プレヤデス弁当の包みを解いてフタを開けると純和風のおかずが並ぶ。

鶏の照焼、天ぷら(アナゴ・イカ・レンコン・ナス・シシトウ)、煮物(タケノコ・フキ・人参・さつま芋・イカ・昆布)、きんぴらごぼう、塩鮭、卵焼、煮豆、ナマス、オレンジが入っている。

どの品も関西風に味付けしてある。天ぷらには塩とレモンが添えてあった。

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 プレヤデス弁当は幕の内弁当風。

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 天ぷらは揚げたてのようで温かい。レモンと塩が添付。

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 これは鶏の照り焼き。

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 鮭、きんぴらなどのおかず。この辺りは作り置きっぽい。

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 個室で1人宴会。

18時過ぎ、直江津を出てしばらくすると列車は海岸沿いを走る。
実はこのトワイライトエクスプレスで海の見える区間は意外と少ない。富山県と新潟県で数ヵ所海が見えるほかは、ほとんど内陸を走るのだ。

北陸地方はずっと曇っていて所々で雨も降っており、夕日は見られないとあきらめていたのだが、ちょうど水平線の部分だけ雲が無く、夕日が差し込んでくる。

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 しばらく日本海を見ながら北上する。

サロンカーへ行ってみたがどういうわけかガラ空き。貸切状態のサロンカーの大きな窓で日本海に沈みかけた夕日を堪能する。


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 水平線の向こうに大分傾いた太陽が見えた。

まさに「トワイライト」がふさわしい。食堂車ではフランス料理ディナータイムの真っ最中で、あちらでもフルコースを食べながら夕日を見ているのだろう。 

柏崎でふたたび内陸へ。わずか十数分のすばらしいトワイライトシーンは終わったのだった。

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 サロンカーから見た日本海に沈む夕日。

19:40、本州最後の停車駅、新津を発車する。

外は、日はすでに沈み、真っ暗だ。室内の明かりを消してみた。
今まで窓ガラスに室内の明かりが反射していて何も見えなかったが、それらが消えて車窓には夜景が広がる。過ぎ去る駅や町の灯かり、山の稜線まではっきりと見える。

部屋の明るさも自由に出来るので、車窓から夜景を楽しむのも個室寝台の旅ならではの楽しみである。

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 夜のサロンカー。

21時からは食堂車ではパブタイムの営業開始との案内があった。なんとなく小腹がすいてきたし、パブタイムも体験しておきたかったが、富山で買った駅弁があった。

だいぶぬるくなってしまった缶ビールを開ける。駅弁は山菜ごはんにエビフライや煮物がついている。生ぬるい缶ビールはまたたく間に飲んでしまい、次は富山で買ったお酒、立山の封を開ける。

食堂車ではパブタイムでグラスを傾けている頃だろう。しかし、こっちだってそう悪くは無い。

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 富山駅で買った「佐々成政弁当・黄金伝説」。

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 駅弁とビールでひとり酒宴。

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 上段寝台は気持ち跳ね上がる。

眠くなってきたので、そろそろ寝台をセットすることにする。

向かい合っている両方の座席を引き出せば、背もたれが水平になりベッドとなる。
狭い部屋で結構面倒な作業だ。

下の椅子はそのままにして、上段のベッドで寝るという手もある。上段は昔の3段式寝台並みに狭くて圧迫感がある。
やはり下で寝ることにした。散らかったテーブルを片付けるのもまた一苦労だったりする。

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 シングルツインの説明書き。

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 上から見た座席の状態。

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 座席の状態。

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 座面を前に出すと、背もたれも倒れてフラットになる。


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 向かいの席も同じように倒すとベッドになる。

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 寝台にして寝具をセットした状態。

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 上段はかなり窮屈。

お酒もだいぶ飲んだのでぐっすりと眠った。


 ◆2005年5月6日

目が覚めると青函トンネルを既に抜けて五稜郭駅に停車していた。
5時前だがすっかり明るくなっている。

札幌まであと4時間半もかかるが、長旅を終えて家の近くまで来たような気分になる。

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 五稜郭で機関車交換のため停車。

木々も新芽が出たばかりで、すっかり冬に戻ってしまったかのように見えた。

6:43、北海道内最初の停車駅である洞爺にとまる。有名観光地だが、温泉街なのでこんな早朝に降りる人はいないと思うが、なぜか停まる。

食堂車でモーニングタイムが始まっている。昨日予約しておかなかったので朝食は無しだ。朝は終点札幌まで何も売りに来ないので、用意していなければ前日に予約しておいたほうが良い。私は札幌に着けば自宅に戻るだけなので朝食は特に必要ない。


東室蘭、苫小牧と過ぎるが、町付近以外はどこも似たような風景が続く。これが北海道なのだと改めて認識してしまった。

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 おかえりなさい北海道へ。

南千歳を発車すると、札幌の通勤圏に入る。
駅前こそ団地や大型スーパーが建って本州と変わらないが、駅間は北海道の風景が延々と続く。

山間部を抜けると突然市街地になり、札幌市内に入る。豊平川を渡ると数分で終点だ。

〜おわり


 ◆ リメイク版あとがき

この旅行記は2004年のゴールデンウィークに、周遊きっぷを使用した四国旅行の帰りに利用したトワイライトエクスプレスの乗車記です。

このトワイライトエクスプレスは2015年3月、北陸新幹線開業で、金沢〜直江津間が3つの第三セクター鉄道に分断されたことや、青函トンネルの新幹線工事などを理由に廃止されています。

現在は、夜行列車は東京発のサンライズ1往復と多客期の臨時列車であるムーンライトだけを残して、あとはきれいさっぱり無くなりました。

一方で、寝台列車はあちこちでクルーズトレインとして復活しています。
トワイライトエクスプレスも新車になり「トワイライトエクスプレス瑞風」として復活しました。

料金は2泊3日で30万円以上。
まあ乗ることはないでしょうね (^^;

 〜最後までお読みいただきましてありがとうございました。

posted by pupupukaya at 18/04/07 | Comment(0) | 西日本の旅行記

2004年 トワイライトエクスプレス旅行記1

 ◆ 2004年5月5日

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 トワイライトエクスプレスの特急券・B寝台券。

11:20頃、大阪駅10番線ホームに立つ。発車は12:00なので、少々早すぎるのではないかと思われるだろうが、トワイライトエクスプレスの大阪駅入線は、発車33分前の11:27となっている。

豪華列車の乗客をホームで待たせてはいけないとの配慮なのだろう。大阪駅を正午ジャストに発車するのも長距離列車らしい貫禄である。

早めに来た人たちも、列車をバックに記念撮影したり、車内をのぞきこんだりしている。

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 トワイライト、札幌の表示も誇らしげ。

トワイライトエクスプレスは、大阪・札幌間を日本海沿いに結ぶ列車で、所要時間は約21時間。運転距離・所要時間どちらも日本最長である。話の種に・・・あるいは一度乗ってみたかった、という理由で乗車する人がほとんどなのだろうが、一方で鉄道ファンに限らず、何回も利用するというリピーターも多い。 

テレビも新聞も無く、世間との交流を一切絶って旅情を楽しむ。列車の旅は車や飛行機と違い、そういうところがあるようだ。忙しい現代に置いては非常に贅沢な時間である。忙しい俗世間から逃げ出して、長距離列車で異次元の世界を堪能したい人が増えているのだろう。そういう人にはうってつけの列車である。

かく言う私もこの列車に乗るのは3回目になる。

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 トワイライトエクスプレスが入線。 

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 最後尾では記念撮影する人が多い。

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 客車後部は最上級の個室であるスイートになっている。


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 大阪駅の乗車口案内札。

車内の入り口にはトワイライトエクスプレスのマークの入ったマットが敷かれ、通路もすべてじゅうたんが敷いてあり、ホテルのようだ。

車内は壁も床もピカピカに掃除が行き届いており、登場から15年経つが車両の古さは微塵も感じられない。
北斗星などはさすがに古さを隠せない状態となっているが、JR西日本のこの列車に対する意気込みが伝わってくる。

さて今回用意した寝台券はB個室「シングルツイン」である。通路を通り指定された部屋に入る。

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 入口にはマットも敷かれホテルのよう。 

部屋に入り、第一印象は狭いの一言に尽きる。上段に補助ベッドが固定してあり、これが圧迫感を与えるようだ。
しかし扉を閉めて椅子に座ってしまえば、終点札幌までの21時間は自分の城となる。

この部屋は1人使用が原則だが、追加料金を払えば補助ベッド使用で2人でも利用できる。寝具は2人分置いてあった。

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 B個室のシングルツイン。

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 テーブルにあった営業案内。

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 個室らしくオーディオや室内灯のボタンが並ぶ。

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 サロンカーはフリースペース。

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 サロンカーにある自動販売機。

12時ジャスト、列車は動き出した。

京都を過ぎてから食堂車のクルーが各部屋までディナータイムの予約の確認と明日の朝食のオーダーをとりに来た。
ディナーは乗車前にクーポン券が必要だが、朝食はこのとき予約する。

ディナーの予約はしていない人は、食堂車の弁当の予約が出来る。食事の用意はしてこなかったので、1つ注文することにした。1500円である。

食堂車はダイナープレヤデスと言い、1万2000円のフランス料理コースディナーが目玉である。
日本海に沈む夕日を眺めながらのディナーには心を惹かれるが、1万2000はちょっと手が出ない。
それ以上に、気ままな一人旅なので、一人で食べてもあまり楽しくなさそうだ。こういうときは連れがいれば良いと思う。

13時から16時まで食堂車ではランチタイムの営業となる。敦賀を過ぎたあたりで食堂車に行く。
ビーフシチューセットの「プレヤデスランチ」はすでに売切れだそうで数に限りがあるようだ。

ビーフカレーを注文する。メニューはほかにスパゲティとサンドイッチがあった。
カレーは辛口と甘口が選べ、辛口を食べたら辛かった。(あたりまえか)

昔は特急や新幹線にはほとんど食堂車が連結されていたが、現在日本国内で、ランチタイムに営業している食堂車は、この下りトワイライトエクスプレスが唯一となってしまった。

カレーひと皿で引き上げるのは惜しいが、自分の部屋へ戻る。

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 富山では売店に人だかりが。

16:22、富山到着。ここで8分停車する。
ホームにはキヨスクと駅弁の売店、立食そばがトワイライトエクスプレスを待っていたかのように店を開いている。

大阪から4時間以上、ちょうど良い気分転換にもなるのだろう、ホームの各売店には人だかりが出来る。
また、夕食の用意をしていない人は、ここ富山で駅弁を買っておかないと終点まで食事にありつけないので大変だ。

私も思わずつられて、売店で駅弁とお酒を買ってしまった。
夕食は車内の弁当を予約してあったので、この駅弁はどうなるのだろう・・・。

あっという間に発車時刻がせまり、急いで車内に戻る。


posted by pupupukaya at 18/04/07 | Comment(0) | 西日本の旅行記
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