寝台特急あけぼので行く東京旅行記4

6:58 上野着

6:10におはよう放送で目が覚めた。
途中酒田で機関車故障と群馬県での濃霧のため、現在7分遅れで運転中とのこと。

カーテンを開けると外はだいぶ明るくなっていた。高崎線の鴻巣あたりを列車は全速で走っている。
空の向こうは朝焼けが見える。天気は良いが寒そうだ。

余裕のあるダイヤのようで、大宮到着は6:29定時だった。

えーもう大宮かよーもっと乗っていたい!

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大宮に停車。

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大宮を発車すると朝日が差し込んできた。

そろそろ下車準備を始める。
今回の旅行の宿泊はこのあけぼの号1泊だけなので荷物はほとんど持ってこなかったので、浴衣から着替えるくらい。

室内に洗面台があるのはありがたい。

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荒川の鉄橋を渡るとここから東京都。

大宮を発車すると京浜東北線が並走する。平日ならば朝のラッシュが始まっている時刻だろうが、土曜日とあってどの駅のホームも人は少ない。
ホームの端っこでカメラを構えている人が目立った。

「ながらくのご乗車ありがとうございました。間もなく終点の上野に到着します。車内にお忘れ物ございませんようおしたくしてお待ちください・・・」

赤羽のあたりで車掌の到着放送があって、あけぼの号は終点上野に着いた。

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今回のきっぷ。

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上野駅が近づいてくる。

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上野駅13番線に到着。

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あけぼの号最後部。

上野駅であけぼの号から降りた人たちは、あっという間にホームから立ち去ってしまった。残ったのは鉄道ファンの方々で、機関車や最後部のマークを撮影したりしている。

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最前部機関車の前はさっそく撮影の人だかりができる。

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機関車は青いEF64。長岡で機関車が交換されている。

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あけぼの号の乗車口札。

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最後部の電源車カニ24には運転士が乗り込んで折り返し回送運転をする。

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カニ24の荷物室内。昔は「ブルートレイン便」という荷物輸送も行っていた。

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6:58に上野駅に着いたあけぼの号は、7:16に尾久車両センターへと推進運転で回送される。

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頭端駅の上野駅は機回しができないので、バックでホームから出て行く。

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あけぼの号は整備されて、20:59に下りあけぼの号としてまたこのホームに戻ってくる。

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あけぼの号が去った13番線ホーム。

あけぼの号は上野駅に到着後すぐに折り返し回送されて行くのかと思ったが、20分くらい停まっていた。

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石川啄木の歌碑。

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上野駅中央改札口。

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上野駅正面玄関口のアーチ。

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上野駅正面。

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朝日に照らされた上野駅の文字。

回送のあけぼの号を見送ったので、中央改札口を出て久しぶりに上野駅の中を歩き回った。

乗車券は東海道本線の藤沢まで買っている。東京まで来たら今回は江ノ電に乗ってみようと思っていた。
今日は夜の飛行機で札幌へ戻る予定になっている。

5へつづく
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寝台特急あけぼので行く東京旅行記3

寝台特急あけぼの号 車内探訪

青森駅停車中に撮影したあけぼの号の車内設備です。

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★ 2,3号車 B寝台

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B寝台車入口。上の三ッ星「★★★」マークは2段式B寝台を表している。ちなみに「★」は3段式B寝台、
「★★」は電車3段式B寝台を表していた。今ではほとんど意味のないマークになってしまったが。

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入口のステップ。バリアフリーとは程遠いが、この客車が登場した当時は旧型客車がまだ全盛で低いホームが当たり前だった。

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B寝台車のデッキ。

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B寝台車客室へのドア。北斗星などでは自動ドアに改造されているが元々は手動のドアだった。

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B寝台車の通路。基本的に原形だが、床にカーペットが張られたり、禁煙車化で灰皿が撤去されたりと手が入れられている。

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B寝台の下段。ベッドメーキングはセルフサービス。スリッパと浴衣は昔からサービスになっていた。

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B寝台上段。プライバシー確保の点では上段が好ましい。筆者は高所恐怖症と窓越しに外が見えるので下段が好み。寝台料金は上下とも一緒で6300円。

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車端部にある17番の席は一方が壁で半個室のようになっている。2人同行の場合はこの席を指定してもらうと個室気分で旅行ができる。


★★ 4号車 B寝台 (青森・羽後本荘間指定席)

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上りあけぼの4号車は青森から羽後本荘(22:00着)までは普通車指定席としての扱いになり、寝台券不要で指定席特急券で利用できる(ヒルネという)。
寝台は3人掛けの座席となり、特急券には窓側がA席、真ん中がB席、通路側がC席と指定される。

座席としての利用なので、当然寝具と上段は使用できない。また4号車の寝台券は羽後本荘以降からしか発売しないので、ヒルネ客と寝台客が同席することは無いようだ。

青森から秋田方面へ向かう数少ない特急でもあるので、ヒルネの利用者は結構いる。この日も青森発車時では一番混んでる車両で、各ボックスに2人くらいずつの乗客がいた。

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座席車として使用中、上段は網を張って使用できないようにしてある。そこまでするならかつての「あかつき」のような座席車を1両付ければいいんじゃねと思ってみたり。


★ 1,8号車 ゴロンとシート

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8号車ゴロンとシート入口。1号車のは「レディースゴロンとシート」となっていて筆者は出入りできない。

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熊が横になってるマークがシンボル。

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こちらは一応寝台車だが、寝台料金不要で指定席特急料金だけで乗車できる。
枕と毛布がついていないだけで寝台に横になれる。カーテンでプライバシーも確保できるのでかなりお得だ。

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ゴロンとシート上段。


★ 5,6号車 1人用B寝台個室ソロ

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車両中央に通路があり、両窓側に個室が設置されている。ベッドの方向は線路と平行。

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個室のドアが閉まった状態の通路。飛行機の化粧室のような感じ。

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B個室ソロの下段。2階室の階段などが出っ張りかなり狭い印象だが、カギもかかる扉で隔たれプライバシー確保ができるので安心して寝られる。寝台料金はB寝台と同じ6300円。

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B個室ソロの上段。1階室に比べて開放感がある。窓位置が高いので眺めはよさそうだ。天井から下がる2本の紐は転落防止用として後付けされたもので評判が悪いらしい。

見た目は狭いが、窓も大きく車窓も十分堪能できる。
また、たばこが吸えるのも個室客のみの特権。


★ 洗面所、デッキ、その他

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1両に2つある洗面台。大きな三面鏡と1台ずつ仕切りの壁がある。通路側にはカーテンもあって閉めれば貸切状態にもできる。女性客でも快適。

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左のつまみでお湯の温度調節、右のレバーを押すとお湯が出てくる。
洗面台には石鹸と歯磨き用のコップが備え付けてある。コンセントもあるが本来は電気かみそり用。

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あけぼの号名物飲料水冷却器。横の紙コップに注いで飲むことができる。
昔の寝台車や特急列車ならばどの列車にもついていた。水と安全はタダだった。

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紙コップは下から引き抜いて使う。よく一度で2〜3枚出てきて無駄にすることも多い。

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ボタンを押すと下から冷えた水が出る。小さい紙コップでは、せいぜい薬を飲んだりに使える程度。

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冷水器は日立製。車両タンクの水を殺菌濾過する仕組みで、WR-61形ウォータークーラーという製品名らしい。

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7号車A個室は各室内に洗面台が備えついているので洗面所は無い。かわりに大型荷物置き場がある。

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和式トイレ。下のペダルを押すと循環式の青い水が流れる。流す水は濾して繰り返し使用するので、終着駅近くなると茶色く変色することも。

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トイレにある手洗い水。

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デッキのくずもの入れ。

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デッキの配電盤。

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B寝台のデッキ。客車ドアは折戸と引戸のものがある。24系客車のドアは元々は折戸で、引戸の車両は北海道乗り入れ用に改造されたもので、「北斗星」で使用されていた車両。

あけぼの個室寝台車のドアも引戸だが、個室改造時に北海道内への乗り入れも想定していたのかもしれない。

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貫通路。

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8号車上野側にある車掌室。

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貫通路にある「あけぼの」のテールマーク。本来編成最後部に付いてるものだが、最後部の車両が編成途中に連結されていると車内でもテールマークが見られる。





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寝台特急あけぼので行く東京旅行記2

青森18:23 (寝台特急あけぼの)→ 翌日6:58

あおもりまちなか温泉ではすっかり長湯してしまった。
駅に戻る途中でアウガの地下にある市場に寄った。車内での酒の肴にお刺身でも買っていこうと思っていたのだが、17時過ぎのこの時間ではどの店も店じまいの最中だった。結局手ぶらのまま駅に戻る。

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夜の青森駅。駅の反対側は港なので一層明るく見える。

さて、いよいよ寝台特急あけぼの乗車になる。
昔からどういうわけか夜行列車に乗る前はすごくワクワクしていた。
夜に帰宅を急ぐ人ばかりの中、自分だけは別世界に行くようで、夜行の旅行は心が高ぶった。

今回も何年かぶりの夜行列車の旅とあって、また12時間以上の長距離乗車なのですごくワクワクする。
あけぼの号は車内販売もないし、途中駅でも何も買えないので食料と酒は買ってから乗らなければならない。

駅構内のコンビニに駅弁コーナーがあって、この時間でも豊富に置いてあった。酒の肴になりそうな「大人の休日 津軽物語」という駅弁を買った。
駅弁1個だけでは物足りないので青森駅に隣接するラビナに入ってみたが、食料品は無くてテイクアウトのとんかつ、焼き鳥、パンくらいなので、仕方なく焼き鳥を数本買った。

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何となく旅情のある立ち食いそばなどが並んだ一角。

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青い森鉄道と共同の改札口。

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改札口上の発車案内板。

あけぼの発車までまだ30分以上時間があるが、列車入線を見たいので早めにホームへと行く。
ちょうど帰宅ラッシュで、隣のホームには青い森鉄道の2両編成の電車が立ち客も乗せて発車を待っている。

あけぼのと同じホームで待つ乗客はほとんどが新青森行スーパー白鳥の客で、この列車が発車して行くとホームに残ったのは、あけぼの入線を待つ数人だけになってしまった。
先のスーパー白鳥は新青森で新幹線はやぶさ号に接続し、21:23に東京に着くのだった。同時刻にあけぼの号はようやく秋田に着いてる頃だ。

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ホームへと続く長い跨線橋。

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跨線橋の発車案内。

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青い森鉄道の電車とライトアップされた青森ベイブリッジ。

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あけぼの入線前の3・4番線ホーム。4番線は新青森行スーパー白鳥で先に発車する。

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ホームそば屋はすでに店じまいしている。奥の売店は営業中。

18:03になってあけぼの号はディーゼル機関車に牽かれてゆっくり入線してきた。ホームには乗客がまばらにいるだけで、ブルートレインの始発駅としては寂しい。
青森駅で折り返し発車するので、最後部には電気機関車がついていて、発車時はこちらが先頭になる。

あけぼの号は運転区間こそ上野〜青森間だが、実際は上野から庄内地方と秋田県北部の利用がメインで、いずれも新幹線が無いので貴重な東京への直通列車として利用されている。

上野〜青森間の夜行列車は東北線経由の「はくつる」や「ゆうづる」号がメインだったので、奥羽線経由のあけぼの号などの青森発車時は昔からがら空きだった。

それでも廃止の噂が流れてからか、鉄道ファンの姿がちらほら見られる。こちらA個室も青森から乗る人は少ないが、今日は満席である。

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ディーゼル機関車に牽引されて入線するあけぼの。

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この日の編成は2両減車の8両+電源車。

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「あけぼの」のヘッドマークが誇らしげ。東北ブルートレインは赤い電気機関車がよく似合う。

あけぼの号が入線してからも乗客が跨線橋から1人2人と現れるが、ホームは売店に買い物に降りる人や、発車前にホームをウロウロするファン(私)などがいるだけで閑散としたものだ。

いまから22年前に同じく青森駅発奥羽線・羽越線経由のブルートレイン「鳥海」号(いまの「あけぼの」号の前身)に乗ったことがあるが、あの時はもっと空いていた。青森発車時のB寝台車の客は自分1人、ホームは回送列車の発車のようだった。

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あけぼの発車前のホーム風景。売店へ買い物へ降りる客がいる程度で見送り人もなく閑散としている。

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まもなく発車となるあけぼの号。老朽化のせいか車体の凹凸が目立つ。

いよいよあけぼの号に乗車して、7号車A個室「シングルデラックス」の客となる。
通路はじゅうたん敷きでホテルのように高級感がある。

指定された室は明日上野到着まで自分の城となり、好きなように過ごせる。
室内の設備はベッドのほか折り畳みの洗面台、テーブル、鏡、コンセント、好みに調節できる空調、空気清浄器など。テーブルにあったテレビは撤去されていた。

A寝台ならではの特権として、持ち帰れるアメニティグッズの入ったあけぼのマーク入りのポーチが置いてある。石鹸、歯ブラシ、剃刀、整髪料など男性向けの中身だ。
なぜかタオルは付いていなく、これは持参する必要がある。

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A寝台「シングルデラックス」の入口。

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A個室車の通路。少し古臭いが高級感がある。

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A個室シングルデラックスの室内。すでにベッドメーキングがしてある。

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折りたたんである補助ベッド。引き出せば2段ベッドになる。

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JRマーク柄の備え付け浴衣。

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木製テーブル。つまみを持って引き出す仕組みだが、あまり広くはならない。小型テレビがあったところは板で塞がれている。
足元には灰皿とくずかごがある。

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A個室利用者のみ特権、あけぼのマーク入りアメニティグッズ。

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これもA個室のみ、折り畳み洗面台。

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取っ手を引くと洗面台が現れる。

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個室ならではの空調や照明の調節パネル。アラームの目覚まし時計もある。

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寝台の使用方法。

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大型鏡とA個室だけにあるコンセント。充電やPCに使用できる。

室内は1人で1晩過ごすには十分な広さ。B個室と違って天井が広いので全然狭いとは思わない。
これで寝台料金は1万3,350円でB寝台の倍以上もする。しかし12時間以上列車内の空間をぜいたくに貸切にできるのだから、安いものだ。

飛行機のエコノミーとビジネスクラスの差額に比べればA寝台の差額などわずかなもの。新幹線はやぶさのグランクラスだって東京・青森間3時間でグリーン料金1万円なのだから、あけぼの号A個室は破格のサービスだと思う。

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ベッドを起こすとベッドの裏側は背もたれになっていて座席に変換できる。
ただし座面はかなり低く、見た目と違って座り心地はあまり良くない。

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青森駅を静かに発車する。窓ガラスのこちら側は日常からは隔離された世界。

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新青森駅に停車。

新青森を発車するとチャイムが鳴って車内放送が始まる。
「本日も寝台特急あけぼの号をご利用いただきましてありがとうございます。それではこれから先停まります駅と到着時刻のご案内をいたします。次は弘前・・・」

しばらくしてから車掌が車内改札に現れた。あとは終点上野まで自由だ。
浴衣に着替え、テーブルに焼き鳥と駅弁それにビールとお酒を並べて宴会だ。

青森での入浴以来何も口にしていなかったのと、暖房が利いて室内が乾燥しているのでビールがうまい。冷めてしまったが焼き鳥もうまい。
外は人家の明かりも少なくて真っ暗だが、レースのカーテンを開けて部屋の明かりを暗くすると、月明かりに照らされた夜景がきれいだった。

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青森駅で買ってきた駅弁と焼き鳥。

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テーブルにお酒と食べ物を並べる。一杯やりながら夜景の車窓を眺めるのが夜汽車の醍醐味。
テーブルが狭いので列車の揺れでビールが転げ落ちないか冷や冷やしたが。

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ラビナで買った純米酒「じょっぱり」。

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青い月に照らされた夜道をブルートレインは走る。

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大鰐温泉駅に停車。弘南鉄道のステンレス電車が見える。

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どこかの駅に停車中。

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いつしか外は雪景色になっていた。



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寝台特急あけぼので行く東京旅行記1

千歳9:50 (北斗88号)→ 13:30函館
函館13:56 (スーパー白鳥34号)→ 15:46青森



2013年11月、夜行列車ファンには悲しいニュースが飛び込んできた。
上野駅発着のブルートレイン「あけぼの」が2014年春で姿を消し、2015年度の北海道新幹線開業に合わせて「北斗星」「カシオペア」「トワイライトエクスプレス」も廃止になるということだった。

このニュースを知って驚くというよりは来るべき時が来たな、という印象だった。

しばらく鉄道旅行をしていなかったので久しぶりに行こうかと思い札幌駅みどりの窓口で11月15日発のあけぼのA個室を求めると1部屋だけ空いていた。上記のニュース以来、名残乗車客が少しずつ増えているようだった。

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今回の旅行は南千歳駅から出発。

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南千歳駅の特急列車編成案内。


いつもなら札幌駅から出発するが、今回はわけあって南千歳駅からの出発となる。

JR北海道の度重なる車両事故のおかげで、函館方面の特急北斗は軒並み運休となっている。
かわりに臨時列車が4往復運転されているが、定期列車にくらべて時間もかかり、グリーン車もない短い編成なので常に混んでいるという話も聞いていた。

今回乗車する北斗88号も札幌駅を9:18に出て函館着は13:30だから4時間12分もかかる。運休中の同じ時間の北斗8号ならば札幌9:19発、函館着12:55着だったので36分も余計にかかることになる。

青森から「あけぼの」への接続ならば、札幌を12:22に出発する「スーパー北斗12号」でも間に合うのだが、最近何かと当てにならないJR北海道なので余裕を持って1本早い接続列車にした。
おかげで青森での滞在時間が増えたので、この時間で温泉に入ったり市場を覗いたりすることができる。

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札幌から来た北斗88号が入線。

さて、南千歳駅に入ってきた北斗88号は5両編成。前2両が自由席、後ろ3両が指定席だ。持っているのは自由席特急券なので立ちんぼうも覚悟していたが、意外にも空いている席があって窓側の席にすわることができた。

車内は1980年頃の183系登場時からのほぼ原形のまま。特急オホーツクの予備車両を充てているようだ。
車内販売もなく、乗客も皆がまんして乗っているという風で、車内の雰囲気もなんとなく重苦しい。

つぎの苫小牧に着くと大勢の人が席を立って降りて行った。東室蘭でも大量下車して、伊達紋別でもさらに降りて、2両の自由席はがら空きになってしまった。
最初、切符を買う時に指定席にしようかと思ったが、函館までなら通路側でも座れればいいやと思って自由席にしたのだが却ってこちらのほうが良かった。

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苫小牧、東室蘭と降車客が多く、がら空きになった自由席。

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どんより曇った噴火湾と駒ヶ岳。

空席ばかりになった自由席は、振り子式特急のようなけたたましい騒音や振動も無く、静か。せめて車内販売でもあれば弁当でも食べながらゆったりと過ごせると思ったのに残念だ。南千歳駅で買っておけばよかった。
長万部駅でかにめしでも手に入ればと思ったが、ホームでの立ち売りは無かった。

八雲、森で函館までの乗客が乗ってきたが、空席多数のまま終点函館に着いた。

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函館に到着。札幌側はスラントノーズの初期型キハ183。

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函館側は貫通型の2代目キハ183。隣は乗り継ぐスーパー白鳥34号の789系電車。

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コンコースにある函館本線の0キロポスト。

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函館からは津軽海峡線新青森行スーパー白鳥34号に乗り継ぐ。

函館からは13:56発青森行スーパー白鳥に乗り継ぐ。運休中の北斗8号ならば12:55に着いてしまっていたので、函館駅での待合時間が短くなるという点では今日乗ってきた臨時列車のほうが具合が良い。

ホームにはキヨスクと立ち食いそば屋が営業していて、飲まず食わずの北斗88号から乗り継いだ人たちが駅弁やそばを求めて行列ができていた。

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上磯を過ぎると左側に見える函館山。

函館から乗り継いだスーパー白鳥34号も自由席は空席だらけ。青森からは秋田行「つがる」、新青森からは東京行「はやぶさ」に接続する列車なのだが、閑散期の平日の乗車率はこんなものなのだろうか。

新青森まで所要時間2時間足らずだが、意外なことに車内販売があった。営業はJR東日本側のNREなので弁当やお土産は青森側のものだ。
南千歳から飲まず食わずだったが、しかし弁当を食べるほど食欲もなかったので、コーヒーとりんごのケーキを買った。

ワゴンに「ほやの燻製」という珍味を見つけて気になったのだが、青森駅でも売っているだろうからいいやと思い買わなかったのだが、あとで青森駅で探し回ったが売っていなかった。車内販売限定なのだろうか。
今度スーパー白鳥に乗ったら絶対買おうと思った。

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車内販売で買ったコーヒーとお菓子(420円)。

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津軽海峡越しにうっすら本州が見える。

新幹線の新駅が姿を現した木古内駅を発車して海峡線に入ると、あちこちで新幹線の工事が行われている。
青函トンネルを挟む海峡線は、新幹線開業後も在来線の貨物列車と線路を共用するため、レールの増設や貨物列車の退避施設の新設工事が進んでいる。

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海峡線内は北海道新幹線工事の真っ最中。上のアーチ橋が建設中の新幹線。

静かな車内で突然1人の爺さんが大声で車掌を呼び止めた。何事かと思ったら、どうやら爺さんは五能線の五所川原まで行くようで、この列車が「青森行」ではなく「新青森行」との表示を見て自分がどこに向かっているのかわからなくなってパニくったようだ。
車掌さんは青森に着くからそこで乗り換えてと説明し、五所川原までの乗り継ぎ列車を紙にメモして渡すと爺さんも納得した。

津軽海峡線の特急はさすがに乗客の行先もきっぷも多種多様だ。

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青森に到着。列車はここで8分停車して新青森へと向かう。

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青森駅の跨線橋から。停車中は秋田行特急「つがる」と大湊行快速「しもきた」。

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改札口へと向かう。

青森には定刻通り15:46に着いた。つぎの「あけぼの」は18:23発なので2時間半以上の時間がある。
上野まで12時間以上の乗車になるので、駅近くの温泉で一風呂浴びることにした。

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駅からアーケードが続く青森の中心部。

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駅前には今も中小の市場が残っている。

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青森まちなかおんせんは青森駅から徒歩8分ほど。あけぼの乗車前の一風呂に便利。





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2011年日本海縦貫旅行記 8

大阪→高岡→富山→魚津(泊)/新魚津→電鉄富山/(泊)富山→直江津→新津→新発田→中条(泊)<特急いなほ>秋田<特急つがる>新青森<特急S白鳥>函館<特急S北斗>札幌

4月28日に札幌をトワイライトEXPで出発した旅も最終日になる。
昨日もそうだったが、朝は快晴だ。

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ベーコンエッグと生ハムサラダの朝食

イクラの小鉢もあって朝から豪華
個人的にはイクラよりも納豆を付けてほしかったと思ってみたり・・・


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日本の三大御前の女武者「板額御前の像」が駅前に立つ


今日は特急列車を乗り継いで札幌へ帰る。

中条駅で札幌までの自由席特急券を買う。乗継割引は無いが3回乗り換えするのでその都度購入するのも面倒なのでここでまとめて買っておく。

窓口のおじさんは今日中に札幌に着くんですか?と言った。

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札幌までの特急券を買ったみどりの窓口


中条駅のみどりの窓口で購入した札幌までの特急券
発駅は中条ではなく、なぜか新発田になっている
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特急いなほ1号が入線


今日の第一走者である特急「いなほ1号」は通路まで立客びっしりの大混雑で中条駅に入ってきた。自由席はドアのステップにまで人がいる。

なんとか乗りこんでデッキに立つが、GW後半スタートとはいえこの混みようは異常だ。

2つ目の村上で大分降りたので、デッキも大分空間ができた。
この混雑の中、商品を入れたショルダーバッグを提げて車内販売のお姉さんが来たのでエビスビールを1缶買い、立ちっぱなしで飲んだ。

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車内販売は、立ち客が多くてワゴンが通れないので、ショルダーバッグに商品を入れて担いで車内を回る


あつみ温泉、鶴岡と降りる人が多い。坂田でやっと空席ができて通路側だが座ることができた。

最後の車内販売の放送があって、今度はワゴンでの販売が来たので、本醸造「越後路」という缶入りのお酒を買った。ここで飲むのではなくお土産に持って帰ろうと思った。

終点の秋田まで車内はほぼ満席状態だった。

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秋田に到着
ご乗車お疲れ様だった


秋田駅では約1時間の乗り継ぎ時間がある。つぎの特急「つがる3号」は、自由席の乗車口のところに既に乗客の列ができ始めているので、ホームにいることにした。

ホームのキヨスクに、大館駅花善の「鶏めし」が売っていたので買おうか悩んだが、秋田駅の駅弁の立売もあったので、そこで「あきたこまち弁当」を買った。。

秋田−青森間の特急は「かもしか」という名称だったが、東北新幹線青森延伸により、八戸−弘前間の新幹線連絡特急に使われていた「つがる」に改名された。
どうせまた「いなほ」とおなじようなボロ特急だと思っていたが、「つがる」で使われていた新しい車両だった。

あきたこまち弁当(900円)
おかずはエビフライ、鮭、シュウマイ、煮物といった平凡な品揃えだが、ご飯が旨い。冷めていても旨い。お酒とよく合う
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お酒は先程の「いなほ」の車内販売で買ったものだが、ご飯と冷酒は相性が良いことを知った

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森岳駅のカッパのイラストの看板


途中の弘前でちょうど開催されている「弘前さくらまつり」の観光客が大勢乗ってきた。

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新青森に到着


新青森は東北新幹線青森延伸によって新幹線が乗り入れるようになった
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新青森駅の在来線ホームは1面2線。ホームは売店もないのでちょっと寂しい。新しく出来た新幹線のコンコースや階下の駅ナカ店舗は買い物の観光客でにぎわっている。

震災で部分運休していた東北新幹線も4月29日に暫定ダイヤながらも全線復旧した。ようやく震災前のにぎわいを取り戻しつつあるようだ。

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スーパー白鳥が入線


新青森始発のスーパー白鳥はそこそこの乗車率で発車した。座席は進行方向と逆に並べられている。すぐ次の青森で方向転換するためだ。

函館まで2時間ほどなので無いと思っていた車内販売があった。

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青函トンネル内


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トンネルを抜けると北海道へ帰ってきた
海のむこうに函館山が見えた


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函館に到着


函館の乗り継ぎ時間は40分以上。一旦改札口の外に出ようと乗車券を改札機に入れるとエラーになった。改札の窓口で見せると通してくれた。

特に行くところも無く、土産物屋などをぐるっと見て回ってまたホームに戻る。

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コンコースには「がんばれ」の大きな横断幕が下がる


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函館駅とスーパー北斗


最終ランナーの「スーパー北斗21号」は既にホームに入っていた。行き止まり式のホームは階段がないのが良いが、先頭の自由席までは相当な距離を歩かなければならない。

ホームに駅弁の立売があったので「北の家族」という弁当を買って乗り込んだ。自由席の車内はがら空きだった。

函館駅の駅弁「北の家族」(1,050円)
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お酒のアテにぴったりなおかずが並ぶ、容器が経木なのが良い
ただし日本海側のおいしいお米になれてしまったのか、ご飯はイマイチに思った

列車の走行中、原因はエンジンなのかレールや台車なのわからないが、異常なほど振動が起こる。乗るたびに酷くなっている気がする。高速走行で車両も線路もガタがきているのかもしれない。

外は真っ暗、長旅中に本も全部読んでしまったので退屈だ。車内販売のワゴンが通るたびにお酒を買った。
大分飲んでいるが、着いても駅からタクシーで帰るだけだし、空いていて周りに乗客もいないので良いだろう。

退屈なので車内販売ワゴンが通るたびに買ったお酒
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スーパー北斗21号
自由席は終点札幌までガラガラだった


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終点札幌に到着


22:56、終点札幌に到着した。列車からホームに降りると肌寒かった。
改札口で乗車券を記念に持ち帰れないかと言うと、駅員は「無効」のスタンプを押してあっさいと返してくれた。

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大阪から肌身離さず持ってきた乗車券


−おわり−



posted by pupupukaya at 12/03/24 | 東日本の旅行記

2011年日本海縦貫旅行記 7

大阪→高岡→富山→魚津(泊)/新魚津→電鉄富山/(泊)富山→直江津→新津→新発田→中条(泊)→秋田→新青森→函館→札幌

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中条駅の駅舎


中条(なかじょう)駅は新潟県胎内市は人口約3万人の小さな町の中心地にある。平成の大合併で市になったが以前は中条町だった。

もう少し行った先の村上ならば観光色もあろうが、ここは本当に何もなさそうだ。

それでも節電で消灯された薄暗い待合室には観光案内所が設けられていた。
新発田の時と同じように、ここで泊まるのだが、この時間から歩いて行ける観光できるところは無いか尋ねてみた。

案内所のお姉さんはパンフレットや地図を親切に色々見せてくれるのだが、車があればそれなりにあるようだが、町の中でおすすめする様な所は無いようで、彼女も困ったようだった。

結局「熊野若宮神社」と「奥山荘城館」と言うのを教えてもらった。

仕事で来たんですか?と訊かれ、旅行の途中でここに泊まると言うと彼女はちょっと驚いた。
どこから来たかと訊かれ、札幌から来たと言うと、さらに驚いた。

最後に中条名産らしい米粉の小袋をくれた。ここの名物らしい「べえべえ」の作り方が書いてある。札幌に戻ったら作ってみよう。

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本日の宿


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さっぱりとした和室


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正面は駅


宿は駅と向かい合わせに建つ、昔でいう駅前旅館。旅館なので玄関では靴を脱いでスリッパに履き替える。

建物も部屋もきれいで、なかなか気持ちが良い。
旅館らしく部屋は和室。窓を開けると、駅前広場正面に面した部屋だった。ちょっとしたトレインビューだ。

しばらく休んで、駅で貰った地図を持って町の散策に出た。

中条は江戸時代に宿場町として栄えた町で、経済的に豊かな旦那衆が多かったという。今でも当時から使われていた建物があちこちに残っているので、当時の栄えぶりがうかがえる。

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昔は栄えていた名残か料亭もいくつか見かけた
割烹「丸市」



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これは創業江戸末期という「南都屋」


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熊野若宮神社


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神社境内の水路
江戸時代に防火用水路として利用されていた


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宿場町の面影を残す町並


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羽越本線の踏切
3両編成の気動車が来た


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何やらにぎやかな編成(^^)ノシ


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中条氏の15世紀代の居城だった江上館跡
門をくぐると広場になっていて子供の遊び場になっていた
土手の上に「中条藤資」と書かれたのぼりが並ぶ


観光するような所は無いし、観光客らしい人も全く見かけなかったが、逆に落ち着いて静かな宿場町の面影ある町だ。

逆に変にウロウロしていると不審者と間違われそうだ。そういう目で見る人はいなかったようだが。
すっかりこの町が気に入ってしまった。

線路沿いの道を歩いて宿に戻る途中、ウオロクというスーパーがあったので、立ち寄って新潟の食材などを土産に買った。

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宿の食事
すき焼きがメイン
新鮮なエビのお刺身もつく
ご飯がおいしい


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きれいな食堂


P5020347.jpg7時ごろ駅前に車がぞくぞくと集まってきた
帰宅通学生の送迎の車のようだ


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列車が到着すると駅から出てきた降車客を乗せると車は次々と走り去って行く


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今夜のお供は新発田の市島酒造で買ったお酒



posted by pupupukaya at 12/03/21 | Comment(2) | 東日本の旅行記

2011年日本海縦貫旅行記 6

大阪→高岡→富山→魚津(泊)/新魚津→電鉄富山/(泊)富山→直江津→新津→新発田<普通>中条(泊)→秋田→新青森→函館→札幌

新発田市は人口約10万人。あまり観光で訪れるひとは少ない新潟県北部の地味な都市だ。「しばた」と読むのだが、難読地名と言うほどではないが、正しく読める人は少ないだろうな。

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新発田駅


つぎの列車まで1時間半以上の乗り継ぎ時間がある。
改札口の横に観光案内所があったので、1時間位でどこか見てこれる所は無いか尋ねてみた。案内所の人は親切で、「新発田散策マップ」というのをくれ、色々説明してくれた。

何もなさそうなイメージの町だが、やはりここは本州で、新発田藩の城下町として栄えた歴史があるようだ。

マップのおすすめ散策コースに沿って歩いてみることにした。

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安土桃山時代に建築された諏訪神社


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市島酒造
売店では試飲もやっている
何種類か試飲させてもらった


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市島酒造の展示室


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水路のある町並み


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水路の上に建つ公設露天市場


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新発田城本丸表門
国指定重要文化財の建物


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本丸表門の内部
敵が攻めてきた際は窓の下から石を落として攻撃する構造になっている


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本丸を見下ろす
お城の中に自衛隊のトラックが並び戦国自衛隊のような風景

考えてみれば城は本来要塞だったわけで、城の中に自衛隊基地があるのも納得できる。



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端午の節句だからか具足が飾られている


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桜と鯉のぼり


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お堀と二の丸隅櫓


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新発田駅近くの商店街


1時間ほど歩いて回って来て駅に戻ってきた。

新発田からは羽越本線の普通列車で今日の宿泊地である中条に向かう。

別に中条に用事は無いのだが、富山県から札幌まで列車では1日で着くことはできないので、途中で途中下車して1泊する必要がある。

ネットで宿泊地を探したのだが、新潟や秋田のビジネスホテルに泊まるのもつまらないので、新潟−秋田間で1泊2食付きで探していたら、駅前で手ごろな値段で見つかったのがこの町の旅館だった。

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新発田駅のコンコース
節電のためどこも薄暗い


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村上行き普通列車


今度のは新潟始発の4両編成の電車だった。115系電車と言って国鉄時代に製造された。車内はリニューアルされているものの、昔ながらのボックス席が並んでいる。
村上までの羽越本線は特急も普通も国鉄型車両のオンパレードだ。


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115系電車の車内


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中条に到着
幹線の途中駅といった雰囲気


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中条駅の改札口


posted by pupupukaya at 12/03/21 | Comment(0) | 東日本の旅行記

2011年日本海縦貫旅行記 5


【行程】2011/4/30〜5/3
大阪→高岡→富山→魚津(泊)/新魚津<特急うなづき>電鉄富山/(泊)富山<特急はくたか>直江津<快速くびき野>新津<普通>新発田→中条(泊)→秋田→新青森→函館→札幌


昨日は強風による運休のため富山で足止めを食ったが、今日は朝から快晴。札幌を出発してから一番良い天気だ。

改めて富山から「はくたか5号」で出発する。
現在、北陸新幹線が長野から金沢まで延伸する工事が行われていて、これが開通すると「はくたか」は間違いなく廃止なので、この列車に乗るのもこれが最初で最後だろう。

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富山駅待合室にある
「富山駅名物 立山そば」
駅そばを食べてから出発する


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かき揚そば(390円)
立山の文字が刻まれたかまぼこがのる


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直江津まで乗る越後湯沢行き「はくたか」号
今日は定時に到着した


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車窓からは田植え風景が見える
のどかな富山平野


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日本海が見える区間をゆく


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直江津で「くびきの」号に乗り換える
階段を下りると既にホームに入線していた

ここからJR東日本の路線になる
ホームには駅弁の立売もあった


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列車の進行左側は日本海の美しい風景


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柏崎の手前あたりまで海岸沿いを走る


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車内は空いていた
快速だが、車両は特急の中古なので快適だ
また停車駅も特急と変わらないのでおトクな列車だ


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新津に到着

JR東日本の駅は節電で昼間は消灯されているので薄暗い。

新津駅は、新潟へ行く信越本線と秋田へ行く羽越本線、それに郡山に行く磐越西線が分岐する鉄道の要所である。駅構内は広くて、車両基地や工場も併設されている。

しかし新幹線は通らず、特急「いなほ」も新潟から白新線経由なので、駅の中は新潟近郊の通勤駅といった雰囲気。

2005年までは新津市だったが、合併で新潟市秋葉区となった。

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節電でエスカレーターも休止中


新津での乗り継ぎ時間は15分なので、外に出ることは叶わなかった。
羽越本線の新津駅発のダイヤはローカル線並みで、この列車の次は2時間後になるのだ。

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新津発の羽越本線普通列車は1両だけのワンマンカー


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新津駅にも駅弁があって、階段を上った橋上の改札口横で売っていた。
「雪だるま弁当」(1,050円)


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雪だるまの形をしたプラスチック容器
中身はとりめし


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容器を窓際に置いてみる
なんかカワイイ


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羽越本線の新津−新発田間は単線ながら電化された幹線だが、旅客列車はローカル線そのもの貨物列車やトワイライトEXPはこっちがメインルート


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新潟からの白新線が合流する新発田に到着


新発田駅はあまり規模は大きくないが、新潟からの特急「いなほ」が走る白新線が合流するので、羽越本線はここから幹線らしくなる。



posted by pupupukaya at 12/03/21 | Comment(0) | 東日本の旅行記
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