2011年急行はまなすとはやぶさ号旅行記

2020年GW真っ最中ですが、新型コロナウイルスによる外出および旅行の自粛により、せめて旅行気分を思い出そうと過去の画像から旅行記を作成しています。
今回は2011年、前回の記事2007年と同様に急行『はまなす』で札幌を夜に出発し、新幹線に乗り継いで東京まで行った時の旅行記になります。



2010年12月に東北新幹線が新青森まで延伸開業した。ただ、ダイヤ的には従来の『はやて』を延長しただけで、急行『はまなす』乗り継ぎでは下りが東京発の時刻が1時間繰り下がったが、上り東京行のダイヤは変化がなかった。
それが2011年3月5日のダイヤ改正は新たに『はやぶさ』号が登場することとなる。最高速度300km/hで東京〜新青森間の所要時間が3時間10分にまで短縮されることになる。
新設される2往復のうち上り1本は『はまなす』との接続列車となり、今まで東京着が9:51→9:24着と大幅に早くなるのだった。

『はまなす』を愛用してきた私にとって、そんな画期的なダイヤと新たに走り始めた『はやぶさ』号に乗ってみたいと思っていた。しかし、その1週間後に東北地方は未曽有の大災害が襲うことになり、鉄道を含め交通網は寸断することになる。

 ★  ★  ★

今年(2011年)の3.11以来、日本中が暗いムードだったのだが、GW頃には明るさを取り戻すようになっていた。この頃には東北新幹線も全線復旧、被災地ではまだまだ大変な状況が続いていたが、それ以外の地では普通の生活に戻っていた。
それとは無関係だが、この年は自分にとっては厄年のような1年だったと後になって思うようになった。

重い足枷がようやく軽くなりかけていた頃ではないかと思う。私は何を思ったか、9月の末に旅行をしている。
いままでずっと、旅行に出るたびにホームページに旅行記をアップしていたが、この頃はそんなモチベーションもすっかり失われていて画像以外に記録が残っていないのだった。

出発日は9/30、きっぷの購入日は9/26となっており、週末に突然思い立っての旅行ではなかったようだが、この年の9/23から東北新幹線の全線で速度規制が解除され、震災前の通常ダイヤに戻ったことを知って、同年の3月から東京〜新青森間に登場した『はやぶさ』号に乗りたいと思って駅にきっぷを買いに行ったのだろう。

札幌から東京までの行程は以下のようになる。

9/30 札幌 22:00【はまなす】翌5:40 青森
10/1 青森 5:46【つがる2】5:51 新青森
 〃  新青森 6:10【はやぶさ】9:24 東京

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今回使用したきっぷは『東京往復割引きっぷ14,500円。2010年に札幌・東京フリーきっぷ』に代わって発売開始になった。乗車券のみの効力で、特急券等は別に買うことになるが、行きを『はまなす』(自由席)→『はやぶさ』、帰りを『はやて』→『はまなす』(自由席)とすると28,760円となり、かつての『札幌・東京フリーきっぷ』29,500円よりも安くなることになった。
逆に『北斗星』等を利用する場合は寝台券のほか、青い森鉄道・IGRいわて銀河鉄道の運賃・料金が別途必要になるために、かなりの値上がりとなっている。

3月以来念願だった『はやぶさ』の乗車と、早くなった東京着の旅に出発する日となった。

 ★  ★  ★

2011年9月30日(金)

金曜日に仕事を終えた後、自宅に戻って支度をしてから乗車できる夜行列車はありがたい存在だ。
今日もいつものように夜の札幌駅へやってきた。自由席の夜行で旅立つことができるのは、この『はまなす』が唯一の列車となって久しい。

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金曜で月末の夜とあって、どのホームも人が多い。
それに反するかのように急行『はまなす』の発車する5番ホームは乗車口の前で並ぶ人も少なく別世界のようだ。
21:40近くなって列車がゆっくりと入線する。ドアが開いた車内に乗客たちが乗り込むとホームは閑散としてしまう。
キヨスクもそば店もすでにシャッターが閉まっている。駅弁の立売もいない。人影の消えたホームに客車のディーゼルエンジンの音だけが響く。

昼間の特急が表玄関とすると、こちらは裏玄関。人知れずひっそりと旅立つような佇まいに旅情を感じるのは私だけだろうか。

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『はまなす』で使用されるこの客車は1972年の製造だから走り続けて38年になる。最初は本州で走り始め、80年代初めに北海道に渡ってきた車両だ。
その際に折り戸を引き戸に変更するなどの改造を受けている。以来道内夜行列車や昼間の急行『ニセコ』『宗谷』『天北』といった列車にも使われた。
道内の過酷な気候の中で走り続けたせいか、車体の凹凸が目立つ。
2015年末を予定している北海道新幹線開業時に廃止・廃車となることは確実だ。

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発車20分前の車内はこの通り。
東室蘭までは特急すずらん系統の最終列車としての役割があるので発車時刻が近づけばもう少し乗ってくるのだろうが、シーズン以外の乗車率は大体こんなものである。

前の座席を回転させてボックスシートにする。深くリクライニングするドリームカーもいいけど、空いていればこちらの方が快適。足も延ばせるしね。

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発車したらまず1杯。
いつもは乗る前にビールやワンカップを仕入れてくるが、今夜はウイスキーをスキットルに入れて持ってきた。売店で買った水をチェーサーに交互に飲む。

快速『ミッドナイト』時代はウイスキーの小瓶を愛用していた。がら空きのボックスシートの自由席、車両はキハ56だった。タバコの煙をプハ〜〜〜。懐かしいね。タバコはもう吸いたいとは思わないが。

東室蘭を出たあたりで身体をくの字にして、カバンとひじ掛けを枕にして就寝体制。昼間は働いていたのでこんな姿勢でもすぐに眠れる。ガタンゴトン・・・とレールの響き。
特別な時間が過ぎてゆく。

 ★  ★  ★

2011年10月1日(土)

気づくと夜が明けていた。

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青函トンネルを抜け、車窓には陸奥湾が見えている。
目覚めると遠い地に運ばれている。夜行列車というものは、いつ乗ってもいいものだ。

やがて到着案内放送が流れ、各地への接続列車を聞くともうすぐ終点青森である。

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青森到着。
ここから東北線で八戸や新幹線方面に向かう人、奥羽線の弘前・秋田方面に向かう人が分かれることになってたのだが、今は新幹線に乗る人も奥羽線の特急に向かうことになる。秋田行の特急『つがる』が新青森までの接続列車となったからだ。

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ひと駅だけだが特急つがる2号で新青森へ。車内は立ち客がいるほど混んでいた。
『はまなす』を新青森まで延長すれば乗り換えが解消できるが、電車列車の『白鳥』と違い機回しの必要もあることから実現は難しいだろう。
せめて同じホーム同士で乗り継げるように改善してくれれば乗り換えも楽になるのだが。

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立っていても新青森まではわずか5分。
この駅に来たのは今年で2回目になるが、前回は在来線同士の乗り換えだった。

階段を登ってから折れ曲がった通路を歩く。何だかわかりにくい駅だなという印象を持った。

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乗り換え時間は22分。駅そばを食べるくらいの余裕はある。
そばにしようか駅弁を買おうか迷ったが、結局駅弁を買った。

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9月23日から通常ダイヤに戻ることを告げた横断幕。
世の中もだんだん震災前に戻りつつある。

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1日2往復の運行を始めた『はやぶさ』号。そのうち1本だけだが、『はまなす』の接続となったのはありがたい。

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E5系車両の先頭写真。
新幹線と言えばそれまで白を基調としたデザインだったが、こちらはグリーンを基調としたデザイン。
新幹線も新時代になったのだなと思わせる。

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隼をモチーフとしたロゴマーク。

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指定席の車内はこの通り。
この先、盛岡、仙台といった大量乗車駅が控えているので、始発駅での乗車率はこんなものなのだろう。

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新青森→東京の新幹線特急券。

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車内はすいているので快適ではある。
駅弁とビールで朝から1杯飲(や)らせてもらう。
休日の鉄道旅行だけの特権である。
コンコースの売店で買ってきたのは『しゃけいくら釜めし』。イクラと鮭の親子のコンビはこれぞ秋の味覚。

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新幹線の新線区間というのはトンネルばかりでつまらない。
長いトンネルを抜けるとすぐに高架橋。高い防音壁が続くので眺めも良くならず。
新幹線というのは本当に移動のための手段だと思う。

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思った通り仙台でたくさん乗ってきた。ここで車内の乗客も倍くらいに増えたのではというくらいだ。それでも席には余裕がある。平日ならばもっとたくさん乗ってくるのだろう。仙台発7:49で所要時間1時間35分はいかにもビジネス向けというダイヤだ。この4号が『はまなす』の接続を持ったのはたまたまで、実は仙台〜東京間のビジネス需要のために設定されたのではという気がする。

旅情あふれる夜行急行も遠くなり、ここまで来れば東京圏の通勤電車の空気が漂い始める。

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東京着、9時24分

札幌を夜22時に出発して、翌午前9時半前には東京駅に立っているのだ。所要時間にして11時間24分。
2回の乗り換えが煩わしいが、ダイヤだけ見れば普通に使えるルートではないか。

飛行機でも朝イチの千歳発に乗っても羽田着は9:05となる。そこから移動時間を考えるとわずかだが鉄道の方が『早い』ことになる。
東京往復割引きっぷを使えば往復でも3万円以内、安く上げたい旅行や急な所要などでも十分に使える。

ついに札幌〜東京間でも飛行機と互角に戦えるようになったんだなと思った。
だが、そう思ったのは私が鉄道ファンだからであって、JRとしても特に宣伝していると言い難く、一般に知られているわけでもない。また、夜行の座席利用など、一般人からすれば敬遠されるのはよくわかる。

新幹線の開業や新列車ばかり華々しく報道されるが、急行『はまなす』も人知れず進化しているのだった。
参考までに下りの『はやて』→『はまなす』利用の東京〜札幌間の乗り継ぎダイヤも上げておく。
(2011年10月現在)

東京 18:56【はやて】22:24 新青森
新青森 22:34【普通】22:40 青森
青森 22:42【はまなす】6:07 札幌

 ★  ★  ★

東京着時刻は、のちに『はやぶさ』スピードアップにより、東京着は1分早まって9:23分着となっている。

しかし、この画期的なダイヤは、あまり知られることもなかったようで、世間はともかく、鉄道ファンの間でも日の目を見ることはなかったようである。
私自身、このダイヤを利用したのは今回の1度だけであった。

2016年3月26日の北海道新幹線開業のダイヤ改正に先立つ同年3月20日、急行『はまなす』の終焉とともに姿を消すことになる。

2020年現在、2030年度の開業を目指して北海道新幹線札幌延伸工事が進められている。
『はやぶさ』号の最高速度320km/hからさらに360km/hに引き上げ、東京〜札幌間4時間半を目指す取り組みも始まっている。

10年後の札幌延伸ダイヤがどのようになるのかはわからない。
しかし、少なくとも東京駅に9時台に着くレコード(記録)が破られることは無いと思われる。

飛行機よりも東京に着く画期的な『はまなす』→『はやぶさ』の乗り継ぎダイヤ。北海道新幹線開業の陰に隠れてひっそりと消えて行った。

でもそんな韋駄天ぶりを私は忘れない。

急行『はまなす』の旅情と合わせて、この画期的なダイヤを記録に残すべく当ブログ記事とさせていただく。

おわり

posted by pupupukaya at 20/05/03 | Comment(0) | 東日本の旅行記

2007年急行はまなすと東北新幹線旅行記3

丸2日間の鉄博や京急乗車を楽しんで、今度は帰り行程になる。

12/24 東京 17:56【はやて29号】20:59 八戸
 〃  八戸 21:18【つがる29号】22:18 青森
 〃  青森 22:45【はまなす】翌6:07 札幌

2002年の東北新幹線八戸開業時に、はまなす乗り継ぎダイヤは上りは劇的に改善したが、下りのダイヤはほとんど恩恵を受けなかった。東京発が17:56というのは盛岡時代から変わっていない。青森到着が早まったことで、『はまなす』の青森発時刻が繰り上がったため、札幌着が6:18→6:07になったくらい。
次のはやて31号に接続となると青森発を23:40以降にせねばならず、それは見送られたのだろう。

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丸の内駅舎はどこも工事が始まっていた。新幹線東京延伸からホーム増設工事、こんどは駅舎復元工事である。
いつも工事ばかりやっている印象の駅だが、これが完成したら落ち着くんだろうか。
丸の内側だけでなく八重洲側も絶賛工事中で、前に来た時とは様変わりしていた。

しかしいくら改造工事をしたところで丸の内←→八重洲の行き来が不便なのは変わらないんだろうな。

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17時台の東北新幹線ホームは発車ラッシュ。東北・上越・長野新幹線の臨時列車も入れれば17時台だけで11本もの列車が東京駅を発車する。
どの列車も折り返し時間は12分。乗客を降ろし、車内清掃をして、新たな乗客を乗せ発車。これを12分でやるのだから大変だ。

しかも折り返し列車も、はやて号が到着したら再びはやて号として折り返すのでもないようで、複雑な運用になっているみたいだ。複雑なダイヤを読み解くのは趣味的には面白いのだろうが、旅立ち前のワクワク感とか旅情とかをここで感じるのは難しい。

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早めにホームに来ていたので、1本前のやまびこ63号が停車していた。
慣れない人が東京駅に来たら間違えて乗りそうだな。車両もはやてと同じだし。

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到着して車内清掃が終わり乗車開始となったのは発車3分くらい前だった。全く慌ただしい。

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連休最終日の下り列車ということもあってか、指定された席は3人掛けの通路側だった。隣と窓側の人はいない。
全車指定席のはずだが、発車してもデッキに立っている人は何だろう。
次の上野でも結構乗ってきて、窓側の席にも人がやってきた。
デッキの人たちは大宮で降りて行った。自由席の客だったのか?

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大宮でも隣の真ん中席は空いたままだったので、駅弁とビールを取り出して夕食にする。
ホームの売店で買ってきたのはチキン弁当。ビールは奮発してプレモル。

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鶏のから揚げとケチャップ味のチキンライスというシンプルな弁当。
天皇陛下も好物とされているようで、新幹線に乗るときはこれを召し上がることもあるのだとか。

このチキン弁当、見た目は子供向けのようだが、これがビールと合うのだ。
隣は空席だし、次は仙台まで停まらない。しばし晩酌タイムとさせてもらう。

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仙台あたりでだいぶ席が空くのかと思ったが、意外と八戸まで行く人が多かった。
連休を東京で過ごした人たちなのだろう。自分もこの中の1人だが。

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八戸からは在来線、つがる29号に乗り継ぎとなる。
新幹線から乗り継ぐ人も多かった。青森の人ならば新幹線の延伸開業が待ち遠しいところだろう。

コンコースの売店が開いていたので、また駅弁とお酒をかってきた。

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さっきチキン弁当を食べたので軽いものをと選んだのがいかめし。
青森まで1時間で着くので、発車前からワンカップで1杯やっていたら、隣の通路側席に客がやってきた。
わずか1時間の特急で指定席の客など少ないと思っていたが、指定席も意外と混んでいた。
だいぶ窮屈になったが仕方がない。これも隣人とて同じことだ。

ところが隣人は次の三沢で降りて行った。
たった1駅24分で指定席にするか?と思ったが、同じ車両からも三沢で降りる人が何人かいた。
きっと東京までの企画乗車券の所持者だろうな。東京まで指定席で往復でというものだろう。

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青森着。ここからは急行はまなすの客となる。
跨線橋から見ると『はまなす』はすでに入線していた。
青い客車を連ねて静かに乗客を待つ姿はどことなく貫禄があり、頼もしさも感じる。旅というものはこうでなくては。

東京からここまではドタバタして、通勤電車の延長でしかないように感じた。

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ホームに下りるとはまなすの車内は空席だらけ。
つがる29号の乗客の大部分が青森までで、『はまなす』のホームは今着いた人たちがパラパラとホームに下りてくるだけ。
寂しい発車前のホームだ。

新潟からの特急いなほ7号も到着済みだし、これが今夜の『はまなす』の客のすべてということになる。
道理でいつもは人気で満席のことが多いカーペットカーの指定券が取れたはずだ。

いつも青森駅を通り過ぎるときに感じていたが、八戸から函館方面へ直通する列車でも、乗客の大部分は青森で入れ替わる。
ここ青森を境に人の流れが変わるということで、1つは東京へ、もう1つは札幌へとの流れだ。帰省ラッシュも基本的にこの流れとなる。これは青函連絡船時代から言われていたことだ。
青函トンネルで陸続きになって久しいが、津軽海峡には相変わらず見えない壁が立ちはだかっている。

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『はまなす』の客のためにホームの売店も営業中。

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正式には『のびのびカーペットカー』と呼ぶ。
もともとは座席車のオハ14を改造した車両。

カーペットカーは快速『ミッドナイト』で2回ほど利用したことがある。お酒が飲みずらいというのはあったが、やはり横になるのと座席で行くのとは疲れ方が全然違うものだった。
夜行ではないが、快速『海峡』にも1両連結されていて、『ミッドナイト』のボックスシートで1晩過ごしてから函館で乗り継いだ『海峡』のカーペットカーで横になり、青森まで体を伸ばして眠ったものだった。

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2段になっているカーペットカー。1階席は枕木方向に、2階席はレール方向に横になる構造。

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2階席は半個室のような構造になっている。
しかし、階段を挟んで2席が向かい合っている格好なので、横になっていればともかく、起きていると隣の客と向かい合わせということになる。

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1席ずつ電気カーペットが備わっていた。床にじかに寝ていると相当冷えるのだろうか。

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一応仕切りカーテンはあるが、身体の半分くらいまでが隠れる格好。座ってみると、隣人の足元は丸見え。
それでも横になれるのはありがたい。座席車ならば、前の席と向かい合わせにしても身体をくの字に曲げて横になるのが精いっぱいだ。
これが指定席料金の510円で利用できるのだから大サービスといえる。これが同じ列車に付いているB寝台車だと6,300円。完全に隠れるカーテンと浴衣付きの違いはあるものの、横になることには変わりない。

このカーペットカーも、床からの振動が気になるとかで嫌う人もいるようで、夜行だから横になりたいという人ばかりでもないようだ。

このカーペットカーは、定員が25人とB寝台車よりも少ない(B寝台は32人)。それで追加料金が510円しか取れないのだから不経済この上ない車両ということになる。寝台車に代わる車両となることは無いだろうな。

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 ※上画像は札幌駅に到着後に撮影したもの。

明日札幌に着いたらそのまま出社なので、お酒もそこそこに横になる。
旅の疲れもあるのか、横になったら終点札幌までぐっすり眠れた。


2007年12月25日(火)

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終点札幌に到着。
一旦自宅に戻ってからまた出勤となる。
大変だが、さほどお金もかからずに行ってみたかった鉄道博物館に行けたので満足だ。
嫌なこともだいぶ吹っ切れた気がする。

道内夜行は残念なことに無くなってしまったが、本州方面の夜行は健在だ。
また突然どこかへ行きたくなったら『はまなす』や『北斗星』の世話になることにしよう。

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 おまけ・・・チキン弁当に付いていた雪だるまチョコレート。

おわり

posted by pupupukaya at 20/05/02 | Comment(0) | 東日本の旅行記

2007年急行はまなすと東北新幹線旅行記2

昨日の夜に札幌を出発して午前中に東京駅に着いた。
まずは今回一番の目的だった鉄道博物館へと向かう。

札幌からのきっぷは、首都圏内のJR線が乗り放題となる東京フリーきっぷが付いており、大抵の所はタダで移動できるので、それを考えたら結構お得なきっぷでもある。

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東京駅丸の内駅舎の工事がはじまり、今の形の駅舎がなくなるというので見に行った。もうすでに工事の板で囲われていた。
戦時中に空襲で焼けたのを復興したのが現在の建物で、それを戦前の本来の姿に復元する工事だという。
個人的には今の形状も悪くは無いと思っていたが、これが完成したら、また見に来なきゃならないな。

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東京から大宮にある鉄道博物館まで京浜東北線とニューシャトルを乗り継いで行く。

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ニューシャトルの鉄道博物館駅直結。

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鉄道博物館の入場口は自動改札機が並んでいる。ICカード専用で、スイカを持っている人はそのままタッチして通れる。
私は持っていないので券売機で入館カードを買う。大人1枚1,000円。

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吹き抜けの2階からターンテーブルと展示車両を見下ろす。
今年(2007年)の10月にオープンしたばかりの連休とあって混んでいる。
この手の施設はどこもそうだが、子供連れが多い。

もともとは万世橋にあった交通博物館を2006に閉館、それを移転する格好で鉄道博物館としてオープンしたものだ。
交通博物館時代にも1度行ったことがあるが、写真も撮らなかったこともあってそっちのことは覚えていない。

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どこもかしこも人だらけだが、ターンテーブルが回転する時間というのがあって、その時間になると人がそっちに集まる。
その隙に展示車両に乗って写真を撮る。

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館内はどこも薄暗いのでどの画像もピンボケだったりブレていたり、イライラするものばかり。
持っているのはそんなに高くないコンパクトデジカメなのでこんなものか。

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食堂車のメニューを再現したとかで話題になった食堂。ここも食券売り場は大行列だった。
弁当の売店も土産物売り場も行列、どこもかしこも行列だった。
みんな忍耐強いのかなあ、こっちに来て思うのは、とにかく並んで長時間待つことに慣れている人が多いということ。
私は並ぶことに慣れていないので、ここでの食事はあきらめた。

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メニューのサンプルだけ撮影しておく。

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巨大なジオラマもある。線路や電車だけでなく、町も細部まで精巧に作ってある。
好きだなあこういうの。いつまでも眺めていたい。
ここも子供ばかりだったが。

午前中に着いて、あちこち全部見て回ったら5時間も経っていた。もうそろそろ引き上げることにする。

この日はどこで泊まったのか覚えていない。たぶん新宿のカプセルホテルに泊まったのだろう。


2007年12月24日(月)

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朝、山手線の原宿で降り、明治神宮へ。
朝靄の参道を歩いて参拝してきた。朝早いので人もほとんどいないのが気持ちよい。昨日と違って今日は天気になりそうだ。

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原宿駅と山手線の電車。

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原宿からは品川へ行く。
京浜急行電車に乗って見たかったからだ。

快特を1本見送って、一番前の展望席に座る。ここで終点の三崎口まで行く。
噂には聞いていたが、横浜までの120km/h運転はなかなかスリリングだった。

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ウテシの肩越しだが、前面展望を楽しむ。
JRばかりでなく、私鉄電車に乗るのも結構好きだ。

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終点の三崎口駅。駅前にあった立ち食いそば屋で食べてからまた引き返す。
帰りは普通の席で。京急はロングシートではなく転換クロスシートなので車窓が楽しめる。

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東京フリーきっぷを持っているので、久里浜からJR横須賀線に乗れば電車賃を節約できるのだが、終点の品川まで乗り通した。
横浜からJR東海道線電車との並走を期待したが、残念ながら見られなかった。

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品川からどこを通って行ったかは忘れたが、最後は上野へ行った。
新宿や渋谷のような若者が多い街はどうも馴染めず、結局なぜか上野へ行ってしまう。

着飾ったおしゃれな所よりも、こうした飾り気のない所の方が性に合うのだった。

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ガード下で昼間からやってる居酒屋で1杯やって、アメ横をブラブラ歩く。

90年代初め頃、周遊券で旅行して札幌に戻るため、急行『八甲田』に何度か乗ったことがある。時間つぶしのためこの辺りをブラブラしていた。
上野駅は見違えるように綺麗になったが、駅前のガード下あたりの雰囲気はほとんど変わっていない。

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パインの串刺しも相変わらず。

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チョコレートのたたき売り。
「ハイ!おまけおまけ〜!」と言いながら売り子のおっちゃんがいくつもの菓子袋を重ねる。

急行八甲田は上野発21時45分だった。夕方くらいに上野駅に着いて、8時過ぎくらいまでずっと駅周辺をウロウロしていた。
あのころはなぜかイラン人が駅の入口に立っていて怖かったなあ。偽造テレカを売っているとかいう話を聞いたが、今はすっかり見なくなった。あの人たちは一体なんだったんだろう。

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上野駅は外観こそ昔のままだが、中はテナントビルになってしまった。
新幹線は東京始発となって久しく、上野駅始発の長距離列車も年々減って、すっかり電車駅という格好になった。
新幹線は上野から乗ってもいいのだが、どうせなら始発から乗りたいので東京駅へ戻る。


つづきを読む
posted by pupupukaya at 20/05/02 | Comment(0) | 東日本の旅行記

2007年急行はまなすと東北新幹線旅行記1

◆ この旅行記は新型コロナウイルスによる外出・旅行自粛のため、筆者が家で旅行気分になるために作成しました。
今は2020年ですが、当時の画像と記憶をもとに、2007年当時の視点で書き起こしたものです。記憶違いなどがあるかもしれませんがご容赦ください。



12月22(土)、23(日)、24(月)の3日間は天皇誕生日の振り替え休日があって3連休だった。
今年はどういうわけかあまり旅行しておらず、お金も少し貯まっていた。だからというわけではないが、この年最後の連休でどこかへ行きたくなった。

急行はまなすで札幌を22:00に出発すれば、青森と八戸で乗り換え、東北新幹線『はやて』に乗り継げば東京には午前中に着ける。
東北新幹線は2002年に八戸まで延伸開業し、同時に『はやて』号が登場した。途中盛岡、仙台のみ停車の最速の列車が朝一番の2号に充てられたため、何と午前10時前の9:51東京に着くのだった。
新幹線が盛岡までだった頃は、『はまなす』で出発しても東京着は11時を過ぎていたので、八戸延伸と『はやて』の効果は大きい。

もう1つは『札幌・東京フリーきっぷ29,500円の存在。これは特急と東北新幹線の乗継か、北斗星等のB寝台を選択できる。飛行機の早割などと比べると安くはないだろうが、飛行機ならばかなり前に購入する必要があるのに対し、こちらは直前でも値段は変わらない。

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『北斗星』でとも考えたが、もう年末にさしかかっているし、あまり混んでいる列車に長時間乗るのもつらい。それに、新しくできた東北新幹線の盛岡〜八戸間と『はやて』乗って見たいというのもあって、往復『はまなす』としたのだった。

東京では、今年の秋に埼玉にできた鉄道博物館に行きたい。せっかくなので、あれこれ行きたいところもあるので、東京で1泊し、24日の夕方初の『はやて』で向こうを出て再び『はまなす』で札幌に戻ることにした。連休明けの25日早朝に札幌着となるので、そのまま出社ということになる。

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というわけで22日土曜日の夜、札幌駅へ。きっぷは昼のうちに買っておいた。必要な指定券もまとめて揃えておいた。
札幌から東京までの乗継ぎスケジュールは以下のようになる。

12/22 札幌 22:00【はまなす】5:35 青森
12/23 青森 5:52【つがる2号】6:48 八戸
 〃  八戸 6:55【はやて2号】9:51 東京

急行はまなすは指定席ドリームカー、『つがる』と『はやて』は普通車指定席の利用となる。
帰りのはまなすはカーペットカーにした。これについては後述します。

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昨日の夜ならば忘年会シーズンでこの時間でも人がたくさんいるのだろうが、土曜日の夜とあっては人も少ない。
はまなすの自由席を待つ人の列もそれほど多くない。まだ帰省シーズンには早いのと、苫小牧や室蘭方面の客は21:34発の特急すずらん10号利用のためだろう。

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21時40分頃『はまなす』入線。凸型のDD51機関車が先頭にやってくる。
多客期はこれ単機で12両もの客車をけん引するのだから頼もしい。

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14系客車の青に白線の車体、ホームに響くディーゼルエンジンの唸り、急行の文字がこれから乗る夜行列車の旅情をかきたてる。

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この日の編成は、B寝台車が1両増結の8両編成だった。

この急行はまなすが登場した当初は座席車の指定席と自由席だけの編成だった。
それが寝台車がつくようになり、指定席車はドリームカーとなり、カーペットカーがつくようになり、JR化後に登場した急行列車でこれだけ出世した列車もほかにないのではなかろうか。

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5号車と6号車の指定席『ドリームカー』には談話室も設けられている。

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ドリームカーのシートは特急183系のグリーン車からの発生品が並ぶ。
元々は急行『まりも』で使用されていた客車。同列車の特急格上げ、気動車化に伴って『はまなす』に回ってきた。
また、かつては昼間の運用間合いで、快速『海峡』の一部の列車で使用されていたこともある。

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元々グリーン車の座席だけあって座り心地は抜群。背ずりも145度まで傾斜する。

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ひっくり返すとじゅうたんが張ってある足置き。

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車内は5割に満たないほどの乗車率。
混んでいるわけでもなく、ガラガラというほどでもなく、程よいくらいの乗り。

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旅のお供に乗る前に買ってきたビールとつまみで1杯やる。
夜行列車では寝る前のこのひとときが楽しい。

流れる夜景を見ながらお酒をチビチビやっているとトロ〜ンとなってくる。
外の世界のことも、昼間の嫌な出来事もここでは関係ない。ここは夜行列車に身をまかせる異次元空間なのだ。


2007年12月24日

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翌朝青森到着。朝5:35着は寝台車ならばもう少し寝ていたいところだが、座席車の客ならばやれやれやっと着いたかといったところ。

青森では、接続する東北線特急と奥羽線特急も朝早い
これは青函連絡船の深夜便が函館を午前0時過ぎに出港し、青森に4時台に着いて上野行特急『はつかり』『みちのく』、大阪行特急『白鳥』に接続していた頃の名残りなのである。
その連絡船の深夜便に函館側で接続していたのが『おおぞら』『北海』といった特急だった。

急行『はまなす』は、その由緒あるスジを今に受け継ぐ列車なのだった。

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早朝の乗り換えは煩わしいが、それだけ早く目的地に着けるということでもある。
帰省シーズンともなれば跨線橋は各列車に乗り継ぐ人たちであふれる。

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青森からは特急つがる2号に乗り継ぐ。
最高速度130km/hで、当初は盛岡〜青森間『スーパーはつかり』として運転を開始した車両。新幹線八戸延伸に先立って登場した。

新幹線八戸開業時にそれまで『はつかり』だった列車名を八戸〜青森・弘前系統を『つがる』、函館行の系統は『白鳥』『スーパー白鳥』と分けている。

もともと『津軽』は上野〜青森間を奥羽本線経由で結ぶ夜行急行の列車名だった。由緒ある名前が本来の地で復活したことになる。

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急行はまなすを受けて最速のはやて号に接続する特急だが、車内はがら空きだった。
八戸までの所要時間は56分。6両編成のうち3両が自由席。完全に新幹線のシャトル列車といった位置づけだ。

八戸には2分遅れての到着となった。
たった2分と思われるだろうが、八戸でのはやて2号への乗り継ぎ時間が定刻でも7分しかなく、新幹線を遅らせると盛岡での『こまち』との併結にも影響が出るし、仙台や福島からは『やまびこ』や『つばさ』といった列車と抜きつ抜かれつとなり、大宮からは上越新幹線や長野新幹線と合流、東京駅ではそれらの列車を2面4線で折り返し発車させなければならず、この先はもうギチギチのダイヤなのだ。

八戸駅の乗り換え改札の自動改札機はすべて解放され、フリーで通れるようにされていた。これで少しでも新幹線の遅れを食い止めようというものだ。それでも通りかかった売店で駅弁を買う余裕はあった。

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階段を下りると指定された10号車はホームの一番端。それでも何とか乗り込んで、ほぼ定時刻の発車となった。
車内はこれも空いていた。

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青森からずっと慌ただしかった気がするが、ようやく八戸駅で買った駅弁で朝食とする。
イクラと蒸しウニ、まぐろのタタキが乗った『青森ぜいたく三昧』は朝から1杯やりたくなるほど豪勢だった。
しかし今日はお茶にしておく。

八戸から盛岡までは初乗車の区間となる。
しかしずっとトンネルばかり。窓の外を眺めていても楽しいものではない。
ようやく視界が開けてきたかと思ったらもうすぐ盛岡だった。

ここでは6分停車となる。秋田から来る『こまち』と連結するためだ。
ホームへ出て、連結作業を見ることにした。

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やがて『こまち』がゆっくり同じホームに進入してきて一旦停止。駅員がトランシーバーで誘導しながらゆっくりと進んでドッキング。これでおわり。

盛岡ではこっちの『はやて』も後ろの『こまち』も乗る人は少なかった。

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盛岡からはトンネル区間も少なくなり、車窓を眺めることができるようになる。
空は曇っていて薄暗く、寒々とした感じ。
ここからは最高275km/hとなり、線路や高架橋だけはものすごい勢いですっ飛んで行く。
眺めていると何だか疲れてくる。

次の仙台では、ホームにこれでもかというほど長蛇の列ができていた。
東京まで『やまびこ』ならば2時間以上、こちら『はやて』ならば1時間36分で着くのでは、そりゃこっちの方が人気だろうなあ。
東北新幹線は東京〜仙台間の旅客で持っているということになる。

仙台で乗ってきた人で車内の座席はほぼ埋まったが、隣の席は空いたままだった。

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仙台を発車すると次は東京。大宮も上野も通過するのは何となく気持ちが良い。
やがて通勤電車と並行するようになると東京に来たなと感じる。

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東京9:51着。

八戸から2時間56分。札幌を昨日の夜に発って、午前10時前に東京駅のホームに立っているのである。
早くなったもんだなあと実感したのだった。

飛行機ならば新千歳を7:50に出発し羽田に9:20に着くANA便が朝イチの飛行機だ。
しかし羽田からまた移動ということを考えると、どこが目的地かによっても異なるが、朝の到着時刻で競うならば『はまなす』と新幹線の乗継でも互角といえる。

朝イチの飛行機に乗るために朝イチの快速エアポートに乗り、そのために家を何時にでなければ、何時に起きなければと考えると、東京へ行くのに『はまなす』で出発するというのも、十分にアリではなかろうか。


posted by pupupukaya at 20/05/01 | Comment(0) | 東日本の旅行記

2006年寝台特急北斗星旅行記 おまけ

■■■これが開放型B寝台だ。

食堂車のフランス料理や豪華個室寝台が話題となった「北斗星」号。一時期ほどの人気は薄れたものの、定期列車では国内唯一となった食堂車は「北斗星」では健在ですし、個室でのんびりと鉄道の旅を楽しむのはまだまだ魅力があります。

個室寝台の乗車記は雑誌やインターネット等で取り上げられる機会も多いのですが、編成の主体であるB寝台車については今までほとんど取り上げられてはきませんでした。
そこで、ここでは開放型B寝台の車内設備を画像で紹介したいと思います。

北斗星の客車は24系25型と呼ばれ、製造されたのはまだ国鉄時代である1970年代でした。通路にじゅうたんが敷かれたり、洗面所も新しく交換されたりなど、あちこちリニューアルされていますが、車内随所に昭和時代の面影をのこしていたりします。

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 デッキから見た客室入口。

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 B寝台車の通路。

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 寝具を片付けた状態。

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 日中は座席として使用することも出来る。

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 下段寝台の安全サク。

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 安全サクの使い方。

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 上段寝台には転落防止用のロープがある。

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 座席下に収納してある踏み台。改造前の車番が・・・。

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 JNR(国鉄)マークの入った灰皿。

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 テーブルの下にあるセンヌキ。そういえば今は家庭でセンヌキなどほとんど使わなくなったなぁ・・・

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 通路側にある肘掛の折りたたみテーブル。

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 通路の窓上に設置している鏡。

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 通路の折りたたみ式腰かけ。

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 ベッドメイクするとこんな感じ。少々狭いが寝心地は悪くはない。

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 枕元には照明もあるので本くらいは読める。

この客車も製造からすでに30年以上経っているものもあり、もうそろそろ引退の時期です。いつの間にか全国の寝台列車も数えるほどに減ってしまいました。
「カシオペヤ」や「サンライズ」のように専用の車両を新製して、新しい寝台列車として再生した列車もありますが、この「北斗星」はどうなって行くのでしょうか。
長いこと寝台車の標準だったこの「開放型B寝台」に乗れるのも、あとわずかかもしれません。

posted by pupupukaya at 16/11/26 | Comment(0) | 東日本の旅行記

2006年寝台特急北斗星旅行記2

■■上野16:50発「北斗星1号」札幌まで

16時28分上野駅13番線。北斗星1号がゆっくりとバック運転で入ってくる。ホームには北斗星で札幌に向かう人たちが入ってくる列車にカメラを向けている。
これから北海道旅行に出発というような人たちが多く、また、わりかし若い人が多いので発車前のホームは明るい雰囲気である。

北斗星1・2号はB個室主体のJR北海道持ちの編成で、開放型B寝台は2両しか付いていない。

今回していされた寝台は1号車。ホームの一番先頭の車両である。13番線には売店が無いみたいなので、途中の階段を登ってコンコースの売店でビールやら駅弁やらを買い込む。

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 大勢の乗客が見守る中、北斗星1号はゆっくり入線してきた。

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 『カシオペア』に一番の座は譲ったが、今でも上野駅13番線の花形に変わりない。

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 バック運転なので慎重に停止位置に合わせる。

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 みんなカメラを向ける北斗星。楽しい北海道への出発の一コマ。

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 北斗星1号札幌行の表示。

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 車両の行先表示幕。『札幌』の表示も誇らしく。

1号車B寝台はホームの一番端に停まっている。車内に入ると、ヨーロッパの昔の列車のようなコンパートメントが並んでいる。

このB寝台は「Bコンパート」とも呼ばれ、各ボックスには扉と暗証番号式のロックが付いている。普段は扉は全開のままロックされているが、ボックスを4人グループで使用するときは、車掌に頼めば4人用個室として使わせてくれる。家族連れなんかに良いかもしれない。扉を閉めて個室にしているボックスもあった。

もちろん通常の解放B寝台としても使用される。その場合当然相部屋となる。

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 1・2号のB寝台は簡易コンパートになっている。

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 各寝台には引戸のドアが付いている。

車内に入ると同じボックスにはすでに先客がいた。「どうもお世話になります」と一声かける。やっぱりこういう一声が大事だな。最近は車内で知らない人と話するようなこともまず無くなったもんな。

向かいの下段のおじさんは札幌の人で、大学の同窓会だかで東京に出てきたそうだ。自分と同じく、「札幌・東京フリーきっぷ」を持っている。行きは「スーパー北斗」、「スーパー白鳥」、東北新幹線「はやて」を乗り継いできたと言うからかなりの好きモノと思われる。

1号車B寝台は、上野発車時点はがら空きで、まだ人のいないボックスもいくつかある。まだ夕方5時前、途中駅から乗ってくるのだろう。

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 Bコンパートと言っても普通のB寝台と変わらない。

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 上野駅で買った横浜のシウマイ弁当。

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 暗証番号キーも備わっている。使うのは個室貸切のグループ客の場合だろう。

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 個室の号車番号はデジタル表示。

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 最前部の1号車デッキから機関車が見える。

1時間くらいして、6号車のロビーカーへ行ってみる。この車両は半室のみのロビー室なので非常にコンパクト。10人入れば満員になってしまう。それでも、乗客の多くは個室に引きこもっているのか、このロビー室は常に4〜5人が利用しているだけだった。

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 コンパクトなロビー室。

20時30分になり、食堂車からパブタイムの放送がある。早速食堂車へ。木目調でステンドグラスがはめ込まれた扉は重そうに見える。
木目調の壁やステンドグラスが重厚である。それらを各テーブルの赤いスタンドが妖しく照らす。レストランというよりもキャバレーと言う感じがしないでもない。
今はパブタイムなのでこの方が良いのかもしれない。

レジ前のテーブル1卓は菓子や北斗星グッズなどが並ぶ。売店も兼ねているようだが、ワゴン販売もあるのでわざわざ食堂車まで買いに来る人はいなかった。
混んできたら品物を片づけてテーブルにするのだろうが、空きテーブルばかりの今日ではその必要はなさそうだ。

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 北斗星1号の食堂車は重厚なデザインのJR北海道車。

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 食堂車では売店もやっている。

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 赤い照明と夜景がさらに重厚さを引き立てる。

メニューは行きの4号と全く同じであった。今度は「牛タンスモーク」と「ハウスワイン」の白にした。

牛タンスモークには生野菜と白髪ネギがトッピングされている。しかしこの牛タンは真空パックから出したばかりですと言わんばかりに全部ひっついて固まりになっている。せめて真空パックだと分からないように全部バラして盛り付けてほしかった・・・

食堂車のお客は少なく、また、ドリンク1杯で引きあげる客ばかりなので淋しい。食堂車のクルーたちも手持ち無沙汰に見える。ワゴンの車内販売が戻ってくるが、個室ばかりなのであまり売れないだろう。

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 牛タンスモークと白ワイン。

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 何となくキャバレーのようにも思えたり・・・。

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 ステンドグラスの配された食堂車入口。

空いているのですっかり長居した。ワインも1本開いたので、仙台を出てしばらくしたあたりで1号車の寝台に戻る。いつの間にか上段寝台のカーテンも閉まっていた。

通路の腰かけで上野駅で買った生ぬるいビールをまた飲んでいると、北斗星グッズの車内販売が来る。せっかくだから「星のチョコサンド」というのをお土産に1つ買った。北斗星マークが描かれた紙袋に入っていて1袋620円。

列車は東北本線を北海道へ向かってひたすら北上。
ビールを全部飲んで寝台に横になると、背中が揺さぶられるようによく揺れる。旅の疲れと酒のせいですぐに眠りにつく。

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 最後部の窓から見る景色。

いつの間にか青函トンネルも函館も過ぎていて、朝起きたら長万部の手前あたりを走っている。1号車の最後部デッキからは函館で向きが変わったので展望車のような景色が眺められる。人の手というものをほとんど感じさせない荒涼とした風景が続く。

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 運よく食べられた和定食。

6時50分頃食堂車に行く。覗いてみると空きテーブルがあったので中に入って席に着く。和定食がまだあったので和定食にした。行きの4号のは開店即完売だったようだが、こっちは余裕がある。連休明けの月曜日だからかもしれない。

やがて運ばれてきた和定食は、重箱におかずとご飯が詰められた幕の内弁当風。味噌汁とお茶が付く。おかずは、切干大根の煮付け、里芋・レンコン・ガンモなど煮物、ホタテ、フルーツ、マカロニサラダ、卵焼き、蒲鉾、それに塩鮭の焼いたのがドンと入る。朝からたいしたボリュームで、感心してしまった。

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 内浦湾の海を見ながらの朝食。

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 食後のコーヒー。

洞爺の手前あたりから列車は内浦湾の海岸沿いを走る。車窓から海を眺めながらの食事は気持ちがいい。晴れていれば、対岸に駒ケ岳も見えるのだろうが、今朝はあいにく曇っていて、何となく暗い海面が広がっている。
食後はコーヒーが出る。今日はすいているので、のんびりと食堂車の雰囲気を楽しんだ。

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 ロビー車の半分はB個室になっている。

札幌が近くなると、雨が降り出した。今冬は雪は多いのかねえ、などという話を向かいのおじさんとする。

北広島、新札幌と通過。列車は札幌市内に入る。雨はますます強くなって来た。毎度のことだが、豊平川を渡ると札幌に帰ってきたと思う。

9時18分、定刻に列車は札幌駅に到着した。

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 上野から16時間28分かけて札幌に到着。お疲れ様でした。

上野から16時間28分の北斗星1号の旅もこれで終わり。
私は家へ帰るが、乗客の多くはこれから道内各地へ向かうようで楽しそうだ。

列車を降りても昼くらいまで地面が揺れているような感覚が抜けなかった。

(旅行日2006/11/5)
posted by pupupukaya at 16/11/26 | Comment(0) | 東日本の旅行記

2006年寝台特急北斗星旅行記1

■札幌19:27発「北斗星4号」上野まで

2006年11月、3連休の前日木曜日、会社が終わるとすぐに自宅に戻り、旅支度をして札幌駅に向かう。駅に着いたのは19時過ぎ。北斗星4号の発車時刻は19時27分である。キヨスクでビールやお茶などを買い込んで急いで改札を通る。

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 混雑する西改札口に『北斗星4号』の表示が出た。

5番線ホームには青い車体を連ねた「北斗星」号がすでに入線していた。すでに夕方ラッシュも過ぎた時刻だが、ホーム向かい側の6番線は空港行快速「エアポート」が発着して慌ただしい。

使用する切符は、「札幌・東京フリーきっぷ」と言い、値段は2万9500円。札幌から東京までの往復きっぷと、首都圏のJR線が自由に乗れるフリーきっぷをセットにした券である。

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 今回の旅行で使用した『札幌・東京フリーきっぷ』。

往復は北斗星のB寝台か、東北新幹線が利用できる。B寝台オンリーで個室は利用できない(別に寝台券・特急券を購入すれば可)。飛行機でも安いのは同じくらいの値段で往復できるので、使い勝手の微妙なきっぷではある。

同じようなきっぷに、東京方面から北海道への「ぐるり北海道フリーきっぷ」というのがあって、こっちは個室B寝台も利用できるので少し不公平じゃないかと思う。

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 特急北斗星・上野行の表示。

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 北斗星出発前の札幌駅ホーム。

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 食堂車も準備万端。19:45からの営業開始を待つ。

ホームの立売で駅弁を買って車内に入る。指定された寝台は5号車4番下段。寝台は最初からセットされている。向かいの下段の人は発車前からもうすでにカーテンを閉めてしまっている。カーテンを開けて寝台に座ると狭いし薄暗い。まだ横になる時間でもないし、しばらくここに座っていよう。とりあえずビールと駅弁を開ける。発車直前になって、上段の人が一人やってきた。

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 入線時からすでに寝台がセットされている。

いつの間にか発車時刻になっていて、列車は静かに動き出していた。ここまで随分とバタバタしていたが、車内は静寂そのもの。
上段の男性客が、どうしたもんかという感じでいたので、下段の通路側に「ここにどうぞ座ってください」とすすめた。まだ19時半過ぎで横になるつもりもない。
上段の人にどちらまでと聞くと、郡山まで行くという。仕事で札幌に来て、他の人は明日飛行機で帰るのだが、自分はこの寝台列車で帰ることにしたと言う。

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 流れる夜景を見ながら缶ビールで乾杯。

上段の人がベッドに上がり、こちらは隣の車両6号車のロビーカーへ行ってみる。ロビーカーは駅弁や酒を持ち込んだグループ客があちこち占拠して大盛況。ロビーカーの客層だけ見ていると、定年退職した夫婦のツアー客が多い。と言うかほとんどが東京方面からの年配の人たちで占めて、あとは子供連れの家族など。
ロビーの隅っこの席が1つ開いていたのでそこに座る。B寝台よりこっちの方が居心地が良い。


21時過ぎ、東室蘭を発車してしばらくしたあたりで、食堂車から「パブタイム」を開始するとアナウンスがある。ロビーカーにいた人たちも何組か食堂車の方に移って行ったので、少し静かになった。

混んでいたらやめようかなと食堂車を覗いてみると、空きテーブルがいくつかあったので入る。メニューは、
ビーフシチューセット 2500円
イタリアンハンバーグセット 2000円
など。他はチーズやソーセージなどのおつまみ。

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 パブタイムの食堂車『グランシャリオ』。

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 パブタイムのメニューその1。

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 パブタイムのメニューその2。

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 パブタイムのメニューその3。


何にしようかといろいろ迷ったが、ミックスピザとボトルのハウスワイン赤にした。
まず、ワインが来る。

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 ガラスのスタンドと赤ワインがいい感じ。

テーブルの窓際にはガラス製のスタンドと花が飾られていて、窓ガラスに映る車内や、遠くを流れて行く灯かりをぼんやり眺めながら一人ワイングラスを傾ける。

やがてミックスピザが出来上がる。ピザは想像してたより大きくて、熱々のチーズとソースがたっぷりと載っている。一人で食べるには多いかもしれない。ワイン飲みながら、とろけ出すチーズとの格闘になる。

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 チーズがたっぷり載った『ミックスピザ』。

斜め向かいのテーブルには、夫婦と中学生くらいの娘2人の4人家族がいて、鉄道好きらしいお父さんが、娘たちに『鉄道知識』を盛んに披露している。

このお父さん、さっきロビーカーで呑んでいた時からすっかり出来あがっていて、北斗星に乗れたのがよっぽど嬉しいのか、さらにワインをボトルで追加したりする。お母さんはいささか呆れた様子。しかし、娘たちはそんなお父さんの鉄道話を感心しながら聞いているのであった。いい家族だなぁ。

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 車内が映った食堂車の窓。

パブタイムの客は、時たまフラリと現れてはドリンク一杯とおつまみで引きあげる人がほとんど。22時過ぎには自分一人だけになってしまった。
新たな客も来ないままラストオーダーになった22:30ごろ、自分の寝台に戻る。

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 狭いけどシーツを敷けば一晩の我が家。

朝起きたのは6時ごろ。窓の外を見ると濃い霧の中を走っている。今は東北の一ノ関と仙台の間あたりである。

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 朝を迎えたB寝台車。

着替えてロビーカーに行くと、すでに席が結構埋まっている。やはり年配の人ばかり。
話の内容から、6時半からの食堂車の開始を待ってるらしい。朝食は和定食と洋定食があるのだが、和定食は10食限定ですぐに売り切れてしまうことが多い。それを聞きつけたのか何が何でも和定食を食べなければならぬとばかりの意気込みの人もいて、まだかまだかと待ち構えている。

たかが朝食のことでそんなにガツガツしなくてもと思うが、この競争心こそが日本の経済を支えてきたのだろう。俺みたいに若いのはすぐに競争から降りてしまうので、日本の将来は暗い…?

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 朝日が列車と一緒に走る。

6時半ごろ、「間もなく左側の車窓に松島がみえてまいります」と案内放送がある。仙台の少し手前でほんの少しだけ海が見える区間があって、そこがちょうど松島海岸なのである。
また自分の寝台に戻って横になる。

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 朝日が映える松島海岸。

8時過ぎ、食堂車に行く。客はもう一組だけ。和定食は完売したと言うので洋定食を注文する。洋定食はジュースが付くので、オレンジかグレープフルーツかトマトジュースか聞かれ、トマトジュースにする。食後はコーヒーと紅茶ではコーヒーにする。

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 朝の明るい食堂車グランシャリオ。

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 流れる車窓を見ながら過ごす。

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 同じ食堂車だが、昨夜とは違う印象。

最初に出てきたのはトマトジュースと野菜サラダとフルーツ。最初にフルーツとは変わっている。サラダを食べているとメインディッシュとパンとヨーグルトが来た。メインはスクランブルエッグとハム1枚・ソーセージ2本それにフライドポテト。パンはライ麦パンとバターロール。パンがおいしい。

外の景色を眺めながらゆったりした朝食を楽しむ。贅沢な旅だ。最後にコーヒーを飲んで、お会計は1600円。高いとは思わない。

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 食堂車で食べる洋定食。

B寝台に戻ると、同じボックスだった人は郡山でみんな降りたらしく、だれもいなかった。北斗星4号は上野着が11時過ぎなので、途中駅で降りる人が多い。他のボックスも空席が目立つようになってきた。
そんなわけで上野までの3時間近くは、ほぼ個室状態でゆったりと過ごせた。

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 広くて明るいロビーカー。

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 貫通路にあった北斗星のテールマーク。

大宮を過ぎると、京浜東北線の駅を次々と通過、外の世界の1日はとっくに始まっており、どの駅も大勢の人が立っている。
11時19分、列車は上野駅に到着した。

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 上野が近くなると近郊の電車駅を次々に通過する。

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 荒川の鉄橋を渡ると間もなく終点上野。

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 札幌から16時間走り続けて上野駅に到着。

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 東北本線を牽いてきた機関車『EF81』。

上野駅はもう昼近い時刻。途中駅で降りた人の方が多かったようで、列車から降りた人も少なく、13番線だけは時が止まったようなホームだった。

(旅行日 2006/11/3)

posted by pupupukaya at 16/11/23 | Comment(0) | 東日本の旅行記

寝台特急あけぼので行く東京旅行記5

おまけ編〜あけぼの下車から札幌帰宅まで

朝6:58にあけぼの号で上野駅に着き、帰りは夜の飛行機なので江ノ電に乗りに行ってきました。
上野から山手線で東京駅へ、そこから東海道線で約50分で藤沢までやってきました。

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江ノ電の始発駅、藤沢駅の改札口。ちょうど電車が着いたところで大勢の人が出てきた。

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シェルター状の屋根に覆われた江ノ電藤沢駅ホーム。

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電車が入ってきた。4両編成。

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のんびりした車内。路面電車のような雰囲気。

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腰越駅で下車。

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腰越では4両編成の電車は1両だけホームにかからない。

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腰越―鎌倉高校前間を走る300型電車。「いかにも江ノ電らしい車両」と江ノ電のイメージになっている。

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山の斜面にへばりつくようにある鎌倉高校前の駅舎。

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幾度もドラマやCMの舞台になった駅だ。

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鎌倉行の電車が到着。

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七里ヶ浜駅では制服姿の学生を中心に大量下車。

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降車客の多くは改札口へと向かう。

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改札口と反対側にも出口があって、こちらは集札をしていない。かつては車掌が集札していたがICカード導入以来信用乗車方式になったようだ。

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鎌倉高校前―七里ヶ浜間は富士山をバックに絵になるところ。

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峰ヶ原信号場。乗降はできないが、電車は必ずここですれ違うダイヤになっている。

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峰ヶ原信号場を発車した電車。平行する国道134号線は交通量が多い。

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鎌倉高校前駅の踏切。このあたりはサーファーが多い。

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江ノ電車内から。家々の間を縫うように線路が敷かれている。

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江ノ島―腰越間の併用軌道区間。

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江ノ島駅。その名の通り江ノ島への最寄駅で乗降客も多い。

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木の柱を組んだ江ノ島駅のホーム。江ノ電には木造が良く似合う。

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江ノ島駅ホームにあった鉄道模型。江ノ電沿線をモデルにしたジオラマ。

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ボタンを押すと電車が走り出す。遊んでいるのは私だけだった。

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快晴で小春日和となった湘南江ノ島。海の向こうには富士山もはっきり見える。橋の上では寅さんが売をしていそうな、そんな陽気だった。
「さあこれで買い手がなかったら、私、稼業三年の患いと思って諦めます、ねえ、西へ行って富士、東へ行って筑波、西と東の泣き別れだ!」

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弁天様が祀られている江島神社の鳥居。参道には土産物屋や食堂が並んで賑やか。

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江ノ島名物「生しらす丼」。生姜醤油でいただく。シラスの小さい目玉が気になってちょっと凹んだ。シラスは干したほうがおいしい気がする。

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神社のお参りは階段を登る必要がある。足腰に自信のない方は有料の「エスカー」でどうぞ。

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再び江ノ島駅に戻ってきて、江ノ島―腰越間の併用軌道。

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道路上を堂々と走る電車。

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狭い道路なので、路駐とかで電車を止めてしまうと通せんぼ状態になってしまう。

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今ではすっかり珍しくなった板張りの床。新型車両にまじって古い電車も普通に走っている。

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鎌倉駅に到着。天気の良い土曜日なので昼近くなるにつれて行楽客で混雑してきた。

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三角屋根の江ノ電鎌倉駅。

江ノ電は鎌倉駅を最後に午前中で切りあげました。この後横須賀線で横浜まで行ったもののこれといって行くところもなく、京浜急行〜都営地下鉄で神保町へ行き、古本屋めぐりをしてきました。

神保町の古本屋では昔の鉄道雑誌や時刻表が手に入り、すっかり満悦しました。

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万世橋。右は交通博物館後にオープンしたマーチエキュート神田万世橋。左は肉の万世。

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新しい高層ビルと煉瓦作りアーチの高架橋が対照的。

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マーチエキュート神田万世橋にあった万世橋駅前の模型。

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明治45年を再現したジオラマ。映画のセットのように精巧にできている。

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1912階段。明治45年に万世橋駅が開業した当時そのままの階段が公開されている。

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階段を登ったホームあとはガラス窓で覆われた展望室になっていて、すぐ横を電車が通り過ぎる。

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オタクの聖地は秋葉原。

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秋葉原から歩いてアメ横へ。夕方は相変わらずすごい人ごみだ。

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昔から名物の店もある。

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上野駅しのばず口の広場。

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上野駅前の月夜。

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都営浅草線〜京急直通電車で羽田空港へ。

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京急羽田空港駅。

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スカイマーク729便札幌行。飛行機で帰るときはいつもあっけない。

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飛行機からの夜景。

寝台特急あけぼの下車から札幌帰宅までのおまけ編でした。
最後までお付き合いくださった方、ありがとうございます。

〜おわり


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posted by pupupukaya at 14/02/09 | Comment(0) | 東日本の旅行記
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