ゴールデンウィーク後半の4連休。
混んだところは嫌いなので、今年は(も?)どこへも行かないと決め込んでいましたが、退屈と春の陽気とに誘われて出かけてしまったワタクシです。
で、朝9時半の札幌駅。
コンコースの指定券券売機で買ったのは一日散歩きっぷ。
4月27日から2024年度分が発売開始となっています。
今回の目的は、3月から岩見沢〜旭川間で走り始めた737系電車に乗ってこようというもの。
室蘭線方面では去年から走り始めているが、今まで乗ったことがありませんでした。
あとはローカル列車に乗って、途中下車しながら汽車旅の気分を味わって来ることにします。
2024年度も発売開始となった一日散歩きっぷ。
ということで、一日散歩きっぷを手にして日帰りの乗り鉄旅行のスタートです。
◆ 札幌 9:46 → 江別 10:10【149M】
今回乗り鉄の一番手は9:46発江別行普通列車。
車両は転換クロスシートの721系電車だった。
今年3月ダイヤ改正で札幌直通を除いて岩見沢〜旭川間から撤退した車両だが、ダイヤ改正後は札幌圏でこの車両に当たる確率が高くなった気がする。
まずは幸先の良いスタート。
721系電車、江別行。
岩見沢へ行くのに江別行に乗ったのは、江別で途中下車して久しぶりに江別の駅前を歩いて見たかったから。
いや、それ以上に札幌駅に早く着きすぎたというのもあります。
江別までは家並みが途切れることがなく続く通勤電車の風景なのですが、クロスシートから風景を見ていると汽車旅らしい気分になってくるものです。
もう少し乗っていたい気分になってきたところで、終点江別に到着。
江別駅4番ホームに到着。
到着したホームは行き止まりになった4番ホーム。
昔は0番ホームと呼んでいた。
いつの頃からか上り線の一番外側から番号が振られるように変更されて、このようになっている。
かつてはアーケード商店街だった江別の中心部。
江別駅を出ると妙に空が広いのびのびとした風景だけど、逆の見方をするとまったく発展しない駅前ということにもなる。
駅を出ると右手方向に商店街があったものだった。
ものだった、というのは20年くらい昔の話になるから。
かつて中央銀座通りと呼ばれていたアーケード街は、アーケードは撤去されて明るくなったのはいいが、営業している店など1軒もない。
2024年の今はどうかというと、人通りも生気もなく下手すればゴーストタウンのようになってしまった。
他の道路に比べて妙に歩道が広いのにアーケードの名残りを留める。
↓ まだアーケードがあった頃の江別駅前はこちら
札幌駅まで直通24分の駅前という一等地にもかかわらず荒れるがままで放置され、外周ばかりが発展する。
こんなのは江別駅前だけじゃなく古くからの駅前商店街あるあるだけど、ここのは輪をかけて酷いのではないか。
空き家も多そうで、ここまで来ると商店街の遺跡と呼びたくなる。
ワンチャン希望があるとすれば、あちこちに目立つ新しい賃貸アパートだろうか。
なんと言っても通勤通学の人たちにとって駅前という立地は魅力だろう。それに一応札幌都市圏でもあるし。
人口が増えればスーパーは無理でもコンビニかドラッグストアは進出して来るかも知れない。
再び江別駅に戻る。
◆ 江別 10:30 → 岩見沢 11:07【153M】
こんどの岩見沢行も721系電車をちょっと期待したが、残念ながらオールロングシートの731系だった。
江別10:30発岩見沢行普通列車。
乗車18分なので別にロングシートでもいいんですけど、だけどやっぱりがっかりする。
江別駅に到着する731系岩見沢行。
10:48、岩見沢着。
次に乗る旭川行普通列車は12:03発。
ちょっと早く着きすぎたようだ。
また駅を出て街を歩いてくる。
岩見沢駅前は数年前の再開発工事で古い建物が一掃され、広々として明るくなった。
駅舎も新築されて、長らく蒸気機関車が似合いそうだった古い駅や駅前は様変わりしてしまった。
半面、明るくなりすぎて逆に寂しさが漂うようになった気もする。
古い商店街に代わって新しく建ったものはというと、病院と調剤薬局それに銀行など。
車移動が当たり前の地方都市では、商店街や中心部というものをもはや必要としなくなった現代を象徴する駅前風景でもある。
岩見沢駅前のアーケード商店街。
駅前通り以外は古いアーケードが所々に残っている。基本シャッター通りだけど細々とながらやっている店もあった。
空知地方の中心都市である岩見沢だが、ここも他の都市の例に洩れず、2000年代に郊外に大型ショッピングセンターが次々に進出すると、中心部としての機能は低下する一方になってしまった。
4条通りの西友が閉店してからはますます空洞化に拍車がかかることになり現在に至る。
今からもう20年以上昔になるかな、4条通りは西友を中心にラルズプラザ、三番館といったデパートや昔ながらの市場なんかが並んで、人通りも多かった。
当時仕事で毎日岩見沢に来ていたこともあったので、今でもはっきりと覚えてる。
立ち食いそばの店もあって、駅前にあった小もろとか、駅前通り北洋銀行向かいにあった、かまだ屋もよく行ったけな。
どこか昭和の香りがしてくるアーケードの下を歩いていると、そんなことを思い出す。
どこか一角を保存して、昭和時代を再現する街並みとして観光地として売り出してみてはなんて勝手なことを想像してみる。
だけどこういう古くからの土地って利害関係が絡んで、再開発事業でも動き出さない限りどうにもならないんでしょうな。
30分くらい歩いて一回りして駅へ戻ってくる。
まだ40分以上あるが、狭い駅にいてもしょうがないしホームで列車の観察でもしていることに。
◆ 岩見沢 12:03 → 滝川 12:42【2363M】
跨線橋の窓から、3番ホームにさっき着いた滝川からの普通列車が停車しているのが見えた。
2両編成の737系電車。
3月ダイヤ改正から運用に就いた737系ワンマン電車。
ホームに下りると『普通 旭川』の表示が出ていてドアが開いていた。
もう乗ってもいいようだ。
岩見沢駅ばん馬像と737系電車。
発車40分前とあって、車内は一番乗り。
誰もいないうちに車内をあれこれ撮影してしまう。
737系電車旭川方がクモハ、札幌方がクハの2両1ユニット。
一般形電車の2ドアタイプは711系電車以来。
737系電車は長〜いロングシートが特徴。
2ドアロングシートなのだから、車内はとにかく長いロングシートが目を引く。
片側の中ほどの座席がない部分はフリースペース。
新型電車だけど、好んで乗りたい電車ではありませんな。
だけど、青春18きっぷ等の普通列車限定フリーきっぷで乗車する際は移動の手段と割り切って付き合うしかない。
私も今日は一日散歩きっぷの客である。
運賃箱と運賃表が設置された運転士後ろ側。
ワンマン運転なので、運転士後ろの仕切りには運賃表が掲示され、貫通ドア部分には運賃箱が設置されている。
そこで1つ疑問が。
3月から旭川までKitaca区間となったのだが、ICカード乗車券所持者は一体どうするのだろう。
市電やバスならば運賃箱にカードリーダーが設置されていて、降りる際にそこにタッチすることになっている。
運賃箱はカードリーダーもなければ、車内にICカード乗車券の利用案内も一切表示ナシ。
その謎は発車してからの車内放送で判明する。
「運転士にICカードを見せて駅の改札機にタッチしてください」
これでは運転士はICカードの所持を確認するだけで、改札機にタッチするかどうかは乗客の自己判断ということになる。
それでいいのかなあ・・・なんて思うが、邪推はこのくらいにしておきましょう。
だけど運賃箱まわりにICカード乗車券の利用案内くらいはあってもいい気がする。
旭川行列車の話に戻りますが、11:47に手稲からの普通列車が到着すると、この列車にも乗り継ぎ客が乗り込んできた。
2両合わせて50〜60人は乗っているのではないか。
中には大型スーツケースを持った外国人客の姿も目立つ。
なんでこんなローカル列車に乗ってくるのだろう。
交通費節約のために普通列車で旭川へ?
その外国人客の多くは美唄で降りて行った。
美唄に観光とも思えないので農業関係の技能実習生なのかも知れない。
滝川駅に到着。
ロングシート電車なので旅情もヘッタクレもないけど、加速性能はなかなか感心させられる。
あと最高速度は特急と同じ120km/hになったのでスピード感は半端ない。
だけど岩見沢〜滝川間の所要時間は721系の頃と全く変わっていない。
これはワンマン運転のための余裕時間に充てられたのだろうか。
駅前広場がバスターミナルとなった滝川駅。
12:42、滝川に到着。
一日散歩きっぷ所持者にとってはここが北限。
ここからは根室本線に乗り換えるか、来た道を戻るかの二択になる。
かつては新十津川まで移動して札沼線に乗るという選択肢もあったが、すでに4年以上も過去の話。
北海道の鉄道もだんだん寂しくなったものですね。
いずれにしても1時間近く時間があるので、駅前を歩いてくる。
滝川駅前のアーケード商店街。
滝川駅からかつて中心部だったところまで続いているアーケード商店街。
アーケード自体は新しめなものだが、商店街は生気が全くな感じられない。
駅横の西友だったスマイルビルは3年ほど前に閉鎖されて空きビルになっている。
駅前正面の雑居ビルも荒れてしまって、こちらも空きビルとなって久しいようだ。
中心部のかつて地元デパートが並んでいた一角は地元の信用金庫の本店ビルがそびえ立つ。
駅前に進出してきた中央バスターミナルも閉鎖されて、今は駅前広場がターミナルとなった。
せめて駅前や商店街にコンビニでもと思うところだが、古び建物が軒を寄せる商店街に今は駐車場用に広い土地を必要とするコンビニ出店も難しそう。
この滝川駅前もすでに駅しかないような場所に変わってしまっていた。
駅を取り囲むのは、遺跡というか化石と化してしまった商店街。
肝心の駅はというと、売店も不採算と人手不足からすべて閉店している。
駅と駅前では買い物もままならなくなってしまったことを思い知らされる。
逆に隣の砂川駅前はというと、駅近くにスーパーがあり商店街も細々とながら生き残っている印象がある。
何が違うのだろう。
滝川市といえば昔は周辺に炭鉱町を控えた中心に位置する都市だった。
その中心都市として過去に栄えてしまったが故に、古くからの利害関係が絡んで身動きが取れなくなってしまったというのが滝川駅前の印象だった。
◆ 滝川 13:27 → 富良野 14:32【2477D】
再び駅に戻ってくる。
ここからの選択肢は、根室本線で富良野まで往復してくるか、岩見沢へ戻って室蘭本線に乗り継ぐか。
戻り列車とすると、こんどの岩見沢行は924Dということで気動車となる。
構内の外れに見えたのは2両編成のデクモことH100形。
あれが岩見沢行なのは間違いない。
一方で1番ホームには1両編成のキハ40形気動車が入線。こちらは富良野行き。
デクモとキハ40ならばそりゃキハ40に乗りますよ。
あなただってきっとそうするでしょ?
滝川駅1番ホームのキハ40形富良野行。
この車両は銘板を見ると『新潟鉄工所昭和55年』とあった。
鉄道車両としてもかなり高齢の44歳。
しかし、車内外を見てもあまり古さを感じさせない不思議。
これはキハ40形車両の中でも状態の良い車両が最後の最後まで残ったのと、国鉄時代の車両なので、とにかく頑丈さをコンセプトに作られたからだろう。
車両を急行型並みに大型化し、鋼板を厚くして車両重量が増したのでエンジンの出力が足りず、新製時から旧型車よりも性能が劣ると言われたのは有名な話。
JR化後にエンジンを強力なものに取り換えてワンマン化改造してからは道内でも主力の車両となった。
反面、どこへ行ってもこの車両ばかりなので飽き飽きする感もあったが。
そんな一大勢力を振るった車両もいつかは終わりの時が来る。
キハ40形気動車は、来年(2025年)3月での引退が決定している。
滝川駅4番ホーム下にある根室本線0キロポスト。
そんなキハ40形が停車する反対側の4番ホーム床下に0キロポストを見つけた。
『根室線0k』とあるので根室本線のものだ。
気を付けて見ないと見つけられないし、ここに車両が停車していれば見ることはできない。
根室本線は富良野〜新得間が廃止となってしまい、途中がちょん切れたような格好となってしまったものの、根室本線の起点は滝川駅であることに変わりはない。
天下の根室本線の起点なのだから、もうちょっと立派な0キロポストを設置してあげればいいのにね。
どこか旅情を誘うキハ40形車内。
富良野行きキハ40形の車内に入れば、予想に反してガラガラ。
ボックスシートも選び放題。
逆の見方をすれば、今はゴールデンウィークの真っただ中とは思えないような情けない姿。
それもそのはずで、この列車函館本線の列車との接続がすこぶる悪いのだ。
ボックスシートで旅情に浸りながらのんびり行けるのは嬉しい反面、こんなんでこの先大丈夫なのかという気分にもさせられる。
と思っていたら、発車数分前になったあたりから次々と乗客が乗ってきて、ボックスシートはあっという間に全部ふさがった。
大型スーツケースの外国人客が目立つ。
接続する列車もないのに、この人たちどこから現れたのだろう。
乗車人員は目見当で40人といったところ。
まずまずの乗車率だが、函館山線の余市倶知安方面とは比較にもならない。
ラベンダー畑にはまだ早いが、大型連休なので観光客もそれなりに多いはずだ。
しかし観光特急の運転開始は6月から。
富良野も世界的な観光地なのだから、もうちょっと何とかならないものなのだろうか。
函館本線と別れる。
発車して複線電化の函館本線と別れる様はいかにもローカル線。
一段窓と青いボックスシートが往時の汽車旅を彷彿(ほうふつ)とさせる。
こんな旅気分が味わえるのも最後の時が近づいている。
せめてあるうちに乗っておくしかないね。
空知川と国道38号線に沿って。
富良野行は進行左側の席がおすすめ。
なぜかというと、赤平あたりからは空知川の谷間を行くため、左側が谷側となるから。
ドラマ北の国からの第一話で、
蛍「川!」
五郎「空知川だよ」
のシーンが頭に浮かぶ。
平岸駅に停車。豊平区ではありません。
木造駅舎の芦別駅。
芦別では意外なことに目立った乗り降りがあった。
幅広のホームと立派な木造駅舎が炭鉱町として賑わった往時を伝える。
もう何度も乗って見飽きている車窓風景なのだけれど、キハ40形から見る風景もあとわずかなのだと思えば別物に見える。
14:32、富良野着。
汽車旅の旅情に浸っていれば、滝川からの1時間5分はあっという間の時間だった。
『ぬのべ』が消された富良野駅の駅名標。
富良野駅の駅名標は『ぬのべ』の文字が消されて矢印の片側はシールが貼られ、ここが終点ということを示していた。
かつてはホームに『新得・帯広方面』の文字を見れば、ああ根室本線なんだなという気になったけど、もうそんな文字はどこにもない。
そうなると線名を変更するか、それとも『花咲線』のように愛称をつけるかということになるのだろうけど、そういった話は聞かない。
将来的に存続するのかわからない路線に余計な経費をかけたくないとも見て取れる。
良いように解釈すれば、1本の根室本線だった頃の記憶を忘れないように、あえて根室本線とは別の根室本線としてやってゆくと言うこともできる。
ところで富良野〜新得間の廃止後は、旅客営業上は関係ないけれど、線路名称的には石勝線と合流する上落合信号場〜新得間の扱いがどうなるのか気になっていた。
この区間は根室本線の富良野〜新得間の一部ではあったけど、石勝線の列車が走るので当然存続区間となる。
でどうなったかというと、石勝線に組み入れられたようだ。
国土地理院の地図でもこの区間を見ると、根室本線→石勝線に変更されている。
いかにも国鉄駅という感じの富良野駅。
列車を降りると空気が妙に暖かい。
暖かいというか、外を歩いていたら暑くなりそう。
あとでスマホで気温を調べたら24℃となっていた。
富良野駅の折り返し時間は29分。
さっき着いた列車の折り返し作業を見ようと、駅横の跨線橋へ。
ここから富良野駅の南側の構内がよく見える。
さっき3番ホームに着いた列車には、緑と赤の旗を持った作業員が乗り込むのを見た。
富良野駅に着いた列車は一旦構内の南側に引き上げて、こんどは2番ホームに入線して折り返す。
ホーム入換のために移動する。
そのまま着いたホームで折り返せばいいのになんでこんな面倒なことをするのかというと、根室本線のホームは信号機の関係で一方通行となっているからだ。
札幌の地下鉄も終点では一旦奥に引っ込んでから隣のホームに入線する駅があるが、あれと同じようなものだ。
◆ 富良野 15:01 → 滝川 16:03【2480D】
再び駅に戻って、まだ開いていた駅そばを食べようとしたら改札が始まった。
10人くらいの人が改札口に群がる。
このくらいの人数ならば、またボックスシートで行けるかなと改札を通る。
駅そばは次回にお預けとなった。
2番ホームに移動して滝川行となる。
改札開始のグループが乗車した段階では空きボックスシートだらけだった。
だけどまだ乗ってきそう。
相席になるのも嫌なので、2人掛け席に陣取ることにした。
キハ40形は4席分だけ2人掛けシートがある。
とは言え立派なものではなく、座席自体はボックスシートと同じものなので少々窮屈な席だ。
窓もここだけは小窓になっている。
すっかり希少価値となった青いボックスシート。
こんども進行左側。
つまり来た時と反対側の風景となる。
しかも日が当たる側。
窓はこの席だけのものなので、大きく開けさせてもらう。
乗ったときはガラガラだったのだが、だんだんと乗ってきて行きと同じくらいの乗車率になって富良野を発車する。
北の峰の町並みと芦別岳。
もう初夏のような陽気。
窓から吹き込む風が心地よい。
考えてみれば列車の窓が開くのも今となってはこのキハ40形と、あとキハ54形だけになってしまったなあ。
いや、新しい737系電車も窓が開くけど、あれは窓というより換気用みたいなものだから。
キハ54形は今のところ引退の話は聞かないが、あちらも製造から38年ということもあり長くはなさそう。
SLがなくなり、客車列車がなくなり、夜行列車がなくなり、今度は窓の開く列車がなくなる。
キハ40形の引退は鉄道旅行のターニングポイントの1つにはなりそうですな。
赤平あたりから風が冷たくなってきたので窓を閉める。
そういや明日は雨予報だったな。
滝川駅1番ホームに到着。
滝川駅に着いて跨線橋に登ってみれば、キハ40形が2両並んだ貴重な光景が見られる。
右は今着いた富良野からの列車、左は16:21発富良野行きの車両。
滝川〜富良野間を単純に行き来するというものでもないようで、鉄道車両運用の複雑さをうかがえる。
1番と4番ホームに並んだキハ40形。
16:03に滝川駅に着けば次の岩見沢行は17:15発となる。
どうも函館本線と根室本線の列車の接続は悪すぎる。
滝川の街はさっき歩いてきたので、今度は駅で過ごす。
札幌を出てからここまで飲まず食わず。
駅周辺はコンビニすらないの場所なので、駅の自販機だけが頼り。
自販機でペットボトル飲料を買って一息つく。
待合室はテーブルと椅子が並べられて、コミュニティーセンターのようになっている。
テーブルで勉強する高校生らしき姿も。
妙に広々とした待合室だが、かつてここにはキヨスクと駅そばと薬局が同居していた。
その店舗が閉店して撤去され、こうした広い待合室が出現したのだった。
待合室の隅には見慣れない自販機を見つける。
見ると滝川の土産菓子の自販機だった。
確かに、駅から特急に乗るのに土産物を買うにもままならないよりはあった方がいいけど、なんだか味気ないなあ。
ちょっとは物産館を併設した隣の深川駅を見習ったらいいですよ。滝川市さん。
ところで飲み終わったペットボトルを捨てようとしたらゴミ箱がない。
待合室も改札口周辺も探したけど置いていないようだった。
これだけ自販機が並んでいるのに。
物陰にやたらと空きペットボトルを見かけたのはこういうことだったのか。
どうにも困ったものだ。
まあいいや、どこかゴミ箱を見つけたら捨てることにしよう。
◆ 滝川 17:15 → 岩見沢 17:55【2370M】
今度の岩見沢行の発車は17:15だが、入線時刻は16:54となっている。
旭川から来る列車なので『ライラック34号』に追い抜かれるために滝川で21分も停車する。
乗り通す客からすれば迷惑な長時間停車だが、どこへも行く当てがない私のような客からすれば早くから乗車できるのでありがたい。
とはいえオールロングシートの車内では居心地が良いとは言えないが・・・
滝川からは再び737系電車。
ロングシートといえば端っこの席からふさがるのが定番だ。
大抵はこの端の席から埋まる。
理由は片側の隣に人がいないから。
誰だって両側に人がいるというのは嫌だからね。
それに片側が壁だとそちらに寄りかかることもできるし。
たまにいっぱい空いているのにわざわざ隣に来る、トナラーと呼ばれる方々もいるようですが・・・
それはともかく。
車内中央にあるフリースペース。
で、この737系電車は端っこ席が1両当たり6席しかない。しかもうち1席は優先席。
3ドア電車ならば8席〜16席あるんだけどね。
端っこ席が空いていない場合、おすすめなのがフリースペース向かいの席。
ここは座席がないので、向かいの人と顔合わせになることがないし、外の景色がよく見える。
◆ 岩見沢 18:05 → 札幌 18:47【244M】
岩見沢から乗り継ぐ小樽行普通列車は721系電車であることを期待してみたが、階段を下りた先に停車中の小樽行はオールロングシートの731系電車だった。しかも3両編成。
岩見沢からの731系電車。
もうここからは札幌の通勤電車。
ロングシートに腰を下ろし、他の乗客と同じようにスマホいじりで札幌まで過ごしていた。
★ ★ ★
こうしてたまに普通列車なんか乗りにでかけると、『汽車』ってものがどんどん無くなってゆくなあと改めて思います。
ロングシートばかりになった車両のこともあるけれど、汽車とセットだった駅前風景というものがどんどん失われている現実も思い知らされます。
特急停車駅でも駅や駅前から店が消えてしまい買い物すらままならない駅。
駅周辺だけが発展から取り残されてしまい、商店街の遺跡が残るだけとなってしまった駅前。
駅があれば人が集まってきて、駅前は店が集まる。
店が集まれば賑やかになり、町ができる。
その町から汽車に乗る人が集まってくる。
そんな賑やかな町にやってきて駅に向かい汽車に乗る。
駅には必ず売店があって、昔は汽車に乗る前に売店で新聞やお菓子を買うなんてのが儀式のようなものでしたね。
そんな余所行きの感覚もすでに過去のものになってしまったのかなあ。
考えてみればそんなこと、もう20年以上昔のことなのかも知れませんね。
2024年の現代に、札幌から気軽に行ける所に汽車旅有情(うじょう)を求めたとて、今ではもう叶わないものになってしまったようです。
駅はただ電車の乗り降りをするだけの場所になり、やって来るのは無情にもロングシートの通勤電車ばかり。
昔は良かったと言うつもりは毛頭ありませんが、汽車の文化が消えてゆくのは寂しいことです。
〜最後までお読みくださいましてありがとうございました。