2014年江差線名残乗車と初ソロキャンプ 5−江差線各駅その1

江差駅から列車で木古内駅まで往復してきましたが、こんどは廃止になる江差線の各駅を回ってくることにしました。
ここからは車になります。

まずはさっき買った駅弁を車の中で食べる。朝にカステラケーキ1個しか食べていなかったので腹が空いていた。

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おもてなしプラザで買った「新・江差駅弁当」(896円)

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ご飯の上には江差産の黒のり(寒海苔)が敷き詰めてある。

ご飯の黒のりは二段に敷き詰めてあって、少し醤油をたらして食べると磯の風味が増してうまい。
江差−上ノ国の海を見ながらボックス席で食べると良さそうだ。日本酒なんかグビっと呑んで。
もう叶わないけど。

それではまず上ノ国から天ノ川まで行きます。

〜上ノ国駅〜

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上ノ国駅は町商工会議所の建物の脇にひっそりと入口がある。

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閉鎖されたきっぷ売り場に表示された「北海道最西端」の張り紙。

上ノ国駅廃止後の道内最西端駅は八雲駅になる。

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線路内立入禁止の札はあるが特にロープは張られていない。JR黙認だがけもの道がついて住人の通路となっている。ここに限らずローカル線ではよく見かける。


〜中須田駅〜

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畑の中にあるような長閑な中須田駅。

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ホームの高い柵は、冬に防雪の布が張られる。

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駅舎は車掌車を改造した貨車駅。80年代に一斉に老朽化した木造駅舎から置き換えられた。

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貨車駅の中。

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土台が小さいので横から見ると宙ぶらりんになったように見える。

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駅横の踏切に建てられたブルーシートに覆われた看板には「この踏切は使用停止のため列車は通りません」の文字がうっすらと見える。


〜桂岡駅〜

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桂岡駅はここも貨車駅。

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外見とは裏腹に内部は清潔。ベンチには座布団も敷かれている。

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ホームと駅名標。

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道道に立つ桂岡駅入口の看板。

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駅前の道道には5/12から運行する函館バスの真新しいバス停があった。

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バス停の表示。


〜天ノ川駅〜

天ノ川駅は本当は駅ではなく、駅の形をしたモニュメントである。当然ながら時刻表にも載っていないし列車も停まらない。

江差線の存続・振興を願って地元の有志たちが作ったもので、一時駅設置をJRに働きかけたこともあったようだが利用者がいないからと断られたようだ。

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天ノ川駅と天ノ川駅前のバス停。

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JRと同じ駅名標。

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線路には面していないがホーム。ホーム端のほうには五稜郭起点64kmのキロポストがある。

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縦型の駅名標。サッポロビールまでリアルに作られている。

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踏切の名称は「第2天ノ川踏切」でこちらはJRの正式名称。

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「とまれみよ」の標識がある警報も遮断機も無い第4種踏切。

天ノ川駅は列車も停まらず路線バスも無いので車か臨時バスで訪れるしかない。
駐車場は無いので道道に路駐する必要がある。

6へつづく


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2014年江差線名残乗車と初ソロキャンプ 4−江差・木古内間往復乗車記

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廃止になる江差線 木古内−江差間の時刻表。

上ノ国町の夷王山キャンプ場を6:04に出発して、江差駅には6:18に着いた。車は8台しか停められない駅前広場の駐車場は空いていたが、3時間ほどの駐車になるので駅裏の臨時駐車場に停めた。

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江差駅の裏側に設けられた臨時駐車場。

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臨時駐車場から。朝一の列車は1両のみだった。

江差6:44発の始発列車は1両のみで、発車20分前だがすでにドアが開いて10人程の乗客が乗っていた。
全員が名残乗車組と見える。
空ボックスもいくつかあって、終点木古内まで1ボックスを1人で占有することができた。

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この時間の窓口は閉まっている。

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エンジンのアイドリング音だけが響くホーム。

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江差駅発車前の車内。空きボックスもいくつか残る。

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数人に見送られて発車する。

江差を発車すると、線路が高台にあるので高架線のような所を進む。すぐに町は終わって右手に海が開ける。
江差−上ノ国間が江差線廃止区間で一番景色の良い区間だろう。そのほかは平凡な田園風景か山また山で、沿線の人には悪いが退屈な路線だ。

海と線路の間には国道228号線があって、並走する車に抜かれる。こちらは60km/hまでしか出さない。特急列車の半分のスピードだが、かえって安定感があって頼もしい走りっぷりのようにも思える。

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上ノ国までは海岸沿いを走る。

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鉄橋を渡る。

中須田を過ぎると進行左側に道道江差木古内線が平行する。右側には天ノ川が見えてくる。天ノ川は何回か渡るが、ほぼ進行右側(江差行の場合は左側)に見えるのでこちら側の席に座った方が良い。

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宮越駅に停車中。

途中泊まる駅はどこにもカメラを持った鉄道ファンが何人かいる。キャンピングカーもよく見かけたが、駅前で車中泊していたのだろうか。

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天ノ川駅駅を通過。

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車窓から見える天ノ川。

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湯ノ岱駅が近づく。

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朝早くからホームには鉄道ファンの姿が。

7:15に湯ノ岱に着いた。ここもホーム上にはファンが待ち構えていた。ここで下車する人が数人いて、途中駅で乗ってきた人ですべてふさがっていたボックス席も空きができた。

下り木古内始発江差行4170Dと交換のため4分ほど停車する。
しばらくして江差行が向こうも1両で入ってきた。乗車率はこちらと同じような感じだ。

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湯ノ岱駅で下り列車と交換のため4分停車する。

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反対側ホームに到着した下り列車。

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湯ノ岱駅を発車する。

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板張りホームの神明駅。道道から離れた小さい集落にあるため、一部からは秘境駅と言われている。

神明駅を発車すると松前半島を横切る峠越えになり、30〜40km/hくらいのスピードでゆっくり進む。
神明−吉堀間13.2kmを列車は21分もかけて走る。人家も並行する道路も無い山また山の車窓だが、この区間に残っている白い碍子をつけた古い電柱がローカル線らしい風情を醸し出している。

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神明−吉堀間は峠越え区間になり、列車のスピードもゆっくりになる。

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この区間は白い碍子をたくさんつけた電柱(通称ハエたたき)がまだ残っている。

稲穂トンネルを抜けるとスノーシェルターがいくつも現れ、今度は下り坂になる。急カーブが多いので列車のスピードは上がらない。

ここから寄り添う川は木古内川となる。湯ノ岱から離れていた道道もまた姿を現す。

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ワンマン列車なので運転席には運賃箱が置いてある。

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デジタル式運賃表示機。

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デッキのさようなら江差線のポスター。

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キハ40の全面展望は良くない。

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木古内−江差間の最高速度は65km/hに抑えられている。直線区間でもスピードメーターは60km/hを示したまま。

峠を下ってだんだん開けてくると吉堀駅。渡島鶴岡駅を発車してしばらくすると新幹線の高架橋の下をくぐって津軽海峡線と合流する。

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木古内駅が近くなる。これは列車後部から。

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木古内駅手前で一旦津軽海峡線の下り線と合流する。

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7:54木古内駅に到着。反対側の列車は8:09発江差行列車。

木古内駅の江差線普通列車のホームは4番と5番が充てられていて、この列車は5番ホームに着いた。向かいの4番ホームには函館始発の江差行列車が先に停車していた。

この列車で江差に折り返すのだが、切符を持っていないので改札口で料金を払って、また江差までの乗車券を買わなければならない。そのため階段を登って一旦改札口を出る。

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上から見た木古内駅ホーム。左の大きい建物は新幹線の木古内駅。

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木古内駅改札口の江差行表示。

改札口で整理券を渡し、江差からの運賃930円を払う。隣の1つしかない窓口は数人の列ができている。自分も江差までの乗車券を買うために並んだ。
ほとんどが記念きっぷを購入する客なのだが、中には面倒な注文をする人がいたりで列はさっぱり進まない。

江差までの乗車券ならば券売機でも買えるが、そこはこちらも木古内→江差の文字が書かれた乗車券がほしいファンの心情で・・・

何とか自分の番が回ってきたのは発車3分前だった。改札口でスタンプを押してもらい急いでホームへ下りる。

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待合室に掲示のパネル。

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キヨスクで販売の江差線グッズなど。

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自動券売機上の地図式運賃表。

江差行の列車は、さっき前の列車を降りたときに見たときは空席もあったが、函館からのスーパー白鳥14号から乗り継いだ人が増えて、デッキに立客が何人もいるほどの混みようだった。

それでも座席をもっと詰めれば全員着席できそうなくらいだったが、相席で車窓も見れないくらい窮屈な席で行くよりは立っているのも悪くない。

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1両目の車内。通学列車用に座席が1列撤去されて通路が広くなっている。

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2両目の車内。こちらはオリジナルの車内。

立ちっぱなしで外もよく見えないので車内の様子も眺める。
車内の客層は連休にちょっと郊外へといった感じの人が多い。いかにも鉄でございますという人もいなくはないがあまり目立たなかった。
小さい子供連れが多いのも意外だった。

網棚にバッグなどが並んだ車内を見ていると、昔の急行列車の雰囲気を思い出した。

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天井の扇風機はラインフロー式の送風機に付け替えられていた。

この2両の気動車はキハ40型という道内ではどこでも見られる車両で、国鉄時代から今のJRに引き継がれている。
製造初年は1977年で一番新しいものでも1982年製造だから軽く30年以上走り続けていることになる。
自動車ならば完全にクラシックカークラスだ。

それでも車内外ともにあまり古さを感じさせない。大事に使われていたというよりは国鉄時代のコンセプトとしてとにかく頑丈に作ったので劣化が少なかった。

今気づいたが、天井のJNRのマークを付けた扇風機は撤去されてかわりにラインフロー式の送風機が設置されていた。わざわざこんな機械を取り付けるということは、キハ40はまだまだ使い続けるんだろうな。

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湯ノ岱駅で上り127Dと交換。

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江差駅に到着。

木古内から立ちっぱなしでの1時間9分は長かった。他の乗客たちもやれやれといった感じだった。

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待合室のストーブには火が入っていた。

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列車に接続する無料の江差観光周遊バス。

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列車の発着に合わせてバスやタクシーが頻繁に出入りする駅前広場。

列車が着いてしばらくホームは撮影する人など、待合室は記念きっぷを求める人などで混雑していたが、駅前から無料の観光バスが発車し、そのあと天ノ川駅行きの臨時バスが出ていくと駅には折り返し10:27発木古内行きに乗る人だけが残った。

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もとコンビニだったところに出店した「おもてなしプラザ」。江差線廃止までの臨時売店とのこと。

駅前広場にあるおもてなしプラザで来駅証明書をもらい、「ありがとう江差線」のコースターと駅弁を買った。

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おもてなしプラザで売っている駅弁。

駅を後にして、臨時駐車場へ戻る。
このまま雲石峠を通って札幌に戻る予定でいたが、明日も休みだしせっかくだから江差線の各駅を回って木古内経由で帰ろうと思った。

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2014年江差線名残乗車と初ソロキャンプ 3−夷王山キャンプ場


江差駅で長居してしまったのですっかり遅くなってしまった。
今日の日の入り時刻は18:39なので暗くなるまではまだ十分時間はあるが、何せテント設営は初めてなので時間にゆとりを持ちたい。

江差駅から車で上ノ国町へと向かう。
今回のキャンプ場は夷王山キャンプ場というところ。
去年江差線に乗りに来たときは道の駅上ノ国もんじゅで車中泊したが、場所は道の駅から丘の上に登ったところにある。

キャンプサイトは坂を下りたところにあって炊事場もあるAサイトと、トイレだけある景色のよい丘の上にあるBサイトがあって、断然Bサイトのほうが良いがこちらは誰も居なくて夜になると怖そうだ。
眺めは悪いが、先客のいるBサイトのほうにテントを張ることにした。

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夷王山キャンプ場Bサイトからの眺め。

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眺めは期待できない坂下のAサイト。先客のお仲間に加わってここにテントを張ることにした。

ここは無料のキャンプ場だが、トイレは水洗で炊事場も綺麗だしなかなか上等だ。4〜5台ぶんのオートキャンプサイトもあってこちらも無料。ただし早い者勝ちだ。

まずは説明書を見ながらテントの組み立てにとりかかる。風があるので、テントを広げると何度も飛ばされそうになった。

ポールを立てるところまでは順調だったが、説明書を読んで何度も首をかしげながら1時間近くかかってようやく完成した。近くに人がいなくて良かった。

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悪戦苦闘の結果ようやく完成したテント。

テントが完成したところで、車からテーブルやら調理道具やらを持ってきた。これでやれやれとテーブルにコンロや鍋を並べた。

あ、ビール買うの忘れた。

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キャンプ場俯瞰。

車で再び町のセイコーマートまでビールを買いに往復する。町まで近いと思っていたが、結構遠かった。

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北海道夜明けの塔

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夜明けの塔の上から。中央は江差の鴎島。

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風車と夕日。

慌ただしくテントまで戻ってきて料理を始めたのが日没時刻近くの18:30になっていた。秋とちがってすぐに暗くはならないが、もっと早く来ればよかった。

献立は長万部で買った味噌ホルモンと湯どうふ。お酒を飲むのがメインなのでこんなもので丁度いい。

ホルモンはフライパンでガスストーブで、湯どうふはアルコールバーナーにかける。

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まずは長万部のサン・ミート木村で買った味噌ホルモン。

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ダイソーのフライパンに汁ごと投入。

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SOTOレギュレーターストーブで加熱。

ガスストーブのほうは火力も申し分なく、火にかけたホルモンもすぐにジュージューいいはじめたが、アルコールバーナーの火力はさっぱりで、湯豆腐の鍋はさっぱり沸騰しない。風で炎が飛ばされるためで、今度からはしっかりとした風防が必要だ。
まあ、こちらはゆっくりとやろう。

ビールを飲みながらホルモンの焼けるのを待つ。日が暮れると気温が下がってきた。風も強くてビールだけ飲んでいたら寒くて震えてきた。

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火力も申し分ない。

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もう1品は湯どうふ。

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汁気が無くなって油が滲み出てきたら食べ頃。

味噌ホルモンはピリ辛で結構味が濃い。腸だけでなくタンやガツなど色んな部分が入っている。ビールより焼酎、しかもイモ焼酎とか癖のあるやつと合いそうだと思った。

2本の缶ビールはすぐに空になったので、家から持ってきた泡盛の栓を開ける。
ホルモンを食べて泡盛をぐびっとやる。なかなか良い感じだ。

ホルモン500gは一人で食べきれるかと思っていたが、2回に分けて焼いてペロッと食べてしまった。

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ホルモン焼きでソロキャンプの夜は更けていく。

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すっかり冷えてきたので、湯どうふと泡盛のお湯割りで続ける。

9時頃まで泡盛のお湯割りを飲んでいたが、ますます冷えてきた。気温はおそらく一桁台だろう。手もかじかんできた。
長距離の運転もあってか眠くなってきた。トイレへ行ってもう寝ることにする。

キャンプサイトは照明が無いので真っ暗で、自分のテントからは結構歩かねばならない。

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キャンプサイトは真っ暗。トイレへは懐中電灯が必要。

懐中電灯で照らしながらトイレへ行ってきた。
オートキャンプサイトのファミリーキャンプのテントからは楽しそうな話し声が聞こえる。

空は星がたくさん出ていた。町が近いせいかさすがに天の川までは見えなかった。

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懐中電灯で照らした木。

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キャンプ場の夜景。

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テントの中から外を見る。

トイレから戻ってテントのシュラフ(寝ぶくろ)に潜り込むとすぐに眠った。

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テント内部。車中泊よりは快適かな。2人だと狭い。


夜中に激しくおしっこがしたくて目が覚めた。寒いからあまり行きたくないが仕方がない。懐中電灯を持ってまたトイレまで往復する。時計を見ると午前1時だった。

戻ってまたシュラフに潜るが、もう眠れない。かといって寒いからシュラフからも出たくない。
改めて寝酒といきたいが、早朝から車の運転があるのでそれもできない。

キャンプ場そばに立つ巨大風車から響いてくる轟音が気になって余計眠れない。風も強くて時折テントをバタバタとたたく。

風力発電所は、丘の上に建つ風車が風景に溶け込んでクリーンなイメージだが、実際こんなものが住宅地に建っていたら騒音公害もいいところだろうな。


あれから眠ったんだか眠らないんだかわからない状態で、だいぶ明るくなった4時半ごろもう起きることにした。

まずはお湯を沸かして紅茶を入れる。ほかの人ならコーヒーかな。自分はコーヒーあまり飲まないもんで。

昨日の星空はどこへ行ったのか、空は一夜にして曇天になっていた。夜中に雨は降らなくて良かった。テントがぬれると片づけがまた大変になる。

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お湯を沸かして寝覚めの紅茶。

今日は江差発6:44の列車に乗るので、6時には撤収したい。
紅茶と昨日スーパーで買ったチョコサンドケーキで軽い朝食にしたあと、キャンプ場近くを散歩してきた。

キャンプ場Bサイトからの眺めは良い。曇り空のため朝日は拝めなかった。
ここにテントを張って景色を眺めながらぼーっと酒でも飲んでいたらいいだろうな。

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鳥居のある夷王山は北海道近世史発祥の地とされる。

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江差方面の眺め。海に突き出た半島が鴎島。この時間は灯台の明かりが点滅するのが見えた。

もっと暖かくなったらここにテントを張るのもいいと思った。しかし、今度こっちの方へ来るのはいつになるだろうか。

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キャンプ場Aサイト全景。

5時半頃から撤収の準備を始める。昨日のホルモン焼きの油や汁が跳ね散ってテーブルやコンロなどが油まみれになってしまった。これは軽くふき取って家へ帰って洗うことにする。

テントの中ではジャージで過ごしていたが、昨日の服に着替えると昨夜のホルモンの臭いがべったりとついている。ズボンは仕方ないが、シャツは臭いがひどいので上はジャージのままウインドブレーカーを羽織った。

テントも折り畳んでなんとか袋に納め、車に積み込んで撤収完了。
何と慌ただしいことか。目的がある旅行の場合はやっぱり車中泊が良かった。テントを張るのはキャンプ単独として行くのが良いようだ。

6時過ぎに夷王山キャンプ場を後にして、江差駅へと向かった。


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2014年江差線名残乗車と初ソロキャンプ 2−江差駅

あと1週間で廃止になる江差駅の写真をあれこれ撮影してみました。


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江差駅前のバス停。

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江差駅ホームに立つ駅名標。

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駅名標のとなりにある名所案内。

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飾り付けのされたホーム。

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使われていない改札口。降車客は待合室には通さずここで集札していた。一方乗車客は待合室の改札口で入場させていた。国鉄時代は良く見られた構造だが、今はほとんど見なくなった。

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長らく使われていないようだが撤去の必要もないので残されていたようだ。

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ボックスの中。駅員のコスプレをしてこの中に立ってみたい(^-^)ゝ

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昔ながらの「手洗所」の表示があるトイレ。

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黒い大型の便器。札幌出身者にとっては妙に懐かしい。90年代頃まで札幌の地下鉄のトイレといえばこの形だった。スターライト社製FRP便器というらしいです。

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駅向かいの小道からは日本海が見える。

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小道から見た江差駅。

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広い駅舎内の待合室。ストーブを囲むようにベンチが並ぶ。

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ストーブのある風景。

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スタンプ台と乗車方法のご案内。

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きっぷ売り場。マークの表示は無いがみどりの窓口でもある。
(そういえば最近みどりの窓口って言い方聞かなくなった)

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廃止関係の掲示。昔ここにオレンジカード対応の券売機があった。

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昔の写真を掲示したコーナー。

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今は自社系ポスターばかりだが、昔は行燈式の広告が並んでいた。

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列車到着時刻が近づくとバスなどでぞくぞくと乗客が集まってきた。ホームでは警備員が立ち、整列乗車が行われている。

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列車到着を待つホーム上の顔ぶれは行楽客といった感じ。1週間後に廃止になるようには見えないが。

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2両編成の列車が入線。函館から来た124D。

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列車がホームに入ってくる。

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着いた列車のドアが開くと改札口へ向かう人、列車の撮影に向かう人などで大賑わい。

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改札口では駅長さんが集札する。ほかにいくらでもホームから通り抜けできるので形式的なものだろう。

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窓口と臨時きっぷ売り場には記念きっぷを求める人たちの行列ができる。この列車は22分で折り返しなので若干余裕があるが、2つの売り場はその間大忙しだ。

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列車とホームの飾り付け。

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昔使われていた貨物線の車止め。

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線路終端から。

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2両編成はホーム端ぎりぎりで停止している。

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もうすぐ発車時刻。見送りや撮影の人以外はほぼ車内に収まった。

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座席もほぼ埋まって16:16に4177D木古内行きとして発車して行く。

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カメラを構えた数人(自分も含め)の鉄道ファンに見送られて。意外と少ないネ。

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ホームを離れ、遠ざかる列車。次の列車は2時間36分後の18:58まで来ない。

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ばいばーい(^^)ノ~~~

江差駅で列車を見送ったあとは少し遅くなったがキャンプ場へと向かう。

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2014年江差線名残乗車と初ソロキャンプ 1−江差まで

2014年のGWは5月11日で廃止になる江差線(木古内―江差間)に名残乗車へ行ってきました。

流石に札幌から江差までは日帰りは無理なので1泊することになりますが、今回は思い切って初ソロキャンプといくことにしました。

キャンプ道具は先月くらいからアマゾンやホーマックや秀岳荘なんかでコツコツと揃えていましたが大体こんなところです。

テント:Coleman(コールマン) ツーリングドームST
シュラフ:去年セカンドストリートで車中泊用に1300円で購入
折り畳みテーブルとチェア:小さいやつ、ホーマックで購入
電池式ランタン:秀岳荘で購入
ガスバーナー:レギュレーターストーブ ST-310 去年車中泊用に購入
アルコールバーナー:トランギア 秀岳荘で購入
調理用具、食器:秀岳荘、ダイソー等で購入


バラバラに揃えた感じですが、あまり形から入るのも何なので後で必要なものが出てきたら都度買おうと思います。

キャンプ道具一式を車に積み込んで、天気の良い5/4の朝8:25に札幌市の自宅を出発しました。

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大型連休とあって定山渓の手前では渋滞も発生していた。

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中山峠にある道の駅望羊中山はすごい人だった。あげいもが名物。

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アスパラの像(?)と雲をかぶった羊蹄山。

国道230号線は途中定山渓の手前で渋滞していたが、それ以外はスイスイと走れた。
まずは中山峠で休憩。さすがに大型連休で駐車場はびっしりと車があって、観光バスも何台も停まっているので売店やトイレは大盛況だった。

家を出てからここまで1時間と少々。観光客にはあげいもが大人気だが、札幌から来ると時間的にまだ出発したばかりなので何か買う気にはならないんだよね。中山峠に寄らずに通過することのほうが多いかも。
しかし、いずれ寄ったときにはあげいもを食べてみたい。

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長万部のセブンイレブン前に現れた「まんべくん」。

中山峠からは喜茂別、留寿都、豊浦と順調に通過して、長万部のセブンイレブンには11:10に着いた。
ここでお茶を買って休憩。
向かいにあるのはサン・ミート木村という肉屋で、ここはホルモンが名物だ。キャンプの夕食に味噌ホルモン(500g1000円)を1袋買った。

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長万部セブンの向かいにある肉屋。ここのホルモンが長万部の隠れた名物。

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長万部駅。国道5号線がバイパスに移ったので駅前はひっそりとしてしまった。

札幌を朝出発すると大体長万部あたりで昼時になる。前に通ったときはドライブインかなやでかにめしを食べたが、今日は連休なので混んでるかもしれない。
長万部駅で駅弁のかにめしを買って車内で食べようと思って駅に寄ったが、駅では売っていないようだった。

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かにめしが有名なドライブインかなや。

前に来たことのあるドライブインかなやのレストランを覗くと空いていた。まだ11:30なのでこれから混んでくるのだろう。ここで食事することにした。

かにめしは前回食べたので今回は「かなや飯」にした。エビやカニの身が入った中華丼なのだが、昔はレストランのまかない飯として出されていたという。

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店内には駅弁屋として盛況だった頃の写真が貼ってある。

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かなや飯(はん)840円。

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かなやのエンブレム入り紙ナプキン。

入ったときは空いていたレストランも、食べ終わる頃にはぞくぞくとお客さんがやってきた。混んでくると奥の団体用の部屋も開放し収容力はあるので相席になることは無かった。

12時過ぎに長万部を出発する。
国道5号線沿いは「かにめし」を掲げた大型ドライブインがさっきのかなやのほかもう1軒あるが、今は廃業した空家の店舗も多い。
札幌からも函館からも丁度昼時になる地の利で賑わったこともあったが、高速道路が札幌から大沼まで開通した今は、さっぱりになってしまったようだった。


長万部からは交通量はグンと少なくなった。直線道路が続いて快適だが、スピードは注意しなければならない。
そういえば札幌をでてからずっと取り締まりもパトカーも見かけなかった。連休中は警察も書入れ時だと思うのだが、ちょっと意外だった。

八雲の手前で右折して277号線へ入る。江差へ行く場合は鉄道だと函館・木古内経由になるが、八雲から雲石峠経由が断然近い。

途中でキャンピングカーを追い抜いたが、後ろからさらに1台のスポーツカーが自分を追い抜いて行って峠道に消えて行った。
いいなあ、フィットの足ではあんな走りは無理だな。

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日本海側の国道229号は交通量も少なく快適。

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道の駅ルート229元和台。トイレと小さい売店のみだが、コンビニが少ないせいか車は結構止まってる。

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道の駅裏の展望台からの風景。

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低気圧の影響か日本海は波が高い。

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ショッピングセンターのスーパーで買い物。

札幌を出てから約5時間半、14時前に江差に着いた。と言っても、ここは江差町の入口で、町の中心まではここから7kmも離れている。
函館から来る国道277号線と合流するこのあたりが新しくスーパーやホームセンターなどが立ち並び発展している。日本全国どこでもそうだが、今はある程度の町ならば町はずれにショッピングセンターが形成されて、そちらにメインの商業地域が移って、昔からの中心部が寂れてしまった。

ここのスーパーで、夕食の食材を買う。1人分なのでたくさんはいらないのだが、田舎なので野菜なんかも売っている単位が大きい。ネギなんかも小さいパックを買うと束売りのものより高くつくのだが、余しても困るし仕方がない。

買い物の後、向かいのセルフスタンドでガソリンを満タンにした。
まずはさっそく江差駅へと向かう。

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もうすぐ廃止になる江差駅。

いつもは広くて殺風景な駅前広場だが今日は訪問客の車がところ狭しと並んでいた。
列車が到着する時刻までまだ1時間以上もあるが、駅では写真を撮ったり、窓口で記念きっぷを求めたりするお客が車でひっきりなしに来ていた。

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列車の来ない時間でも車で訪れる人が多い。


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2013年江差線乗車の旅 3

2013年7月21日
上ノ国〜江差=木古内=江差

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道の駅もんじゅ上ノ国から見た朝日。

7月の北海道は日の出が早い。朝4時半だが日が昇って明るい。
この日は朝6:44江差発の普通列車に乗る予定だ。道の駅は6時過ぎに出発しても十分間に合うので、海岸を散歩したりしていた。

6:10頃に江差駅に着くと、駅前広場は昨日は何事もなかったかのように片づけられて、いつもの殺風景な駅前になっていた。

駅舎はすでに開けられていたがまだ誰もいない。
1両の列車は昨夜に最終列車として着いて1晩ここで夜明かししたようで、エンジンも止まっているので静かだ。
列車の運転士だけが1人運行前の点検で忙しく動き回っていた。

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早朝の江差駅。前日のお祭り舞台はすっかり片づけられていた。


江差駅でエンジンを始動する始発列車。動画です。

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江差−木古内−函館 の行先標(サボ)と車番。

6時半ごろ列車のドアが開いていたので車内に入る。やっぱり乗客は誰もいない。
発車時刻が近づいてきたころ駅前に車が横付けになり、スーツケースを持った女性が1人乗ってきた。

2名のみの乗客を乗せた列車は6:44に江差駅を発車した。

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さすがに始発列車はこの通りがら空き。

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宮越駅。

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天の川を渡る。窓からの風が心地よい。

湯ノ岱駅では下り江差行と交換になる。あちらも木古内始発で接続列車もないのでがら空きだった。
江差行にクールビズ姿の男性が1人乗車していった。まさかの通勤客?JRの職員ふうにも見えたので、列車で行き来している駅員かも知れない。

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湯ノ岱駅で下り江差行と交換する。

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天の川に沿って走る。

神明駅でようやく1人乗ってきた。しかし旅行者ふうなので地元客ではなく湯ノ岱で交換した列車に乗っていた人が折り返しでこちらに乗ってきたようだった。

神明を過ぎると上り勾配がきつくなり峠越えになる。運転台の速度計を見ると30km/hまでスピードが落ちていた。
しかしこの車両は新型エンジンを積んでいるので旧式気動車のように喘ぎ喘ぎ登るような感じではない。ダイヤは旧式時代から変わってないので、運転は余裕がある感じだ。

峠の頂上には稲穂トンネルがあって、檜山振興局(旧支庁)から渡島総合振興局の境となる。
この区間を日常的に利用する客はほとんど無いというから、この線の経営の厳しさがよくわかる。

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神明駅。

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神明を過ぎると峠越えの上り勾配になる。白い碍子をつけた昔風の電信柱も現れる。

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稲穂トンネルを抜けると下り勾配。

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峠の前後は最大25パーミルの勾配があり、列車の速度も30km/hまで落ちる。

峠を越えると吉堀、渡島鶴岡と停まり、土地もだいぶ開けてくる。時間的には木古内への通学列車だが日曜日のため乗降は一切なし。乗客3名のまま新幹線工事真っ只中の木古内駅に着いた。
この列車は木古内駅で26分も停車してから函館まで直通する。

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木古内が近づくと建設中の北海道新幹線の高架橋が見えてくる。

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津軽海峡線の立派な複線と合流。

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木古内駅に到着。反対側の列車は下り江差行普通列車。

木古内駅の改札口で乗車するときに取った整理券を渡して江差駅からの運賃900円を支払う。
ちょうど新青森行8:04発スーパー白鳥20号の改札中で、このあとは8:16発函館行スーパー白鳥71号が来るので駅の中は日曜の朝から慌ただしい。キヨスクもあってこちらも営業していた。

きっぷ売り場で折り返し江差まで買うと、台紙付きの記念乗車券をくれた。列車を降りるとき見せるだけで良く、記念に持ち帰っても良いそうだ。

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木古内駅の改札口ときっぷ売り場。


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木古内駅で買った江差行の乗車券。台紙付きだった。

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待合室にはキヨスクもある。昔ながら対面式の売店も数が減ってきた。

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木古内駅キヨスクで買った江差線列車サボのレプリカ。

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木古内駅4・5番線は架線が張られておらず江差線専用。

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4・5番線の案内。

木古内から乗った8:08発の江差行はボックス席も相席になるほどの乗車率だった。この列車は函館を6:53に発車した江差までの直通列車なのだが、函館駅での接続列車は夜行の「はまなす」くらいしかないのでちょっと意外な混みようだった。

客層は鉄道ファンが多いが、廃止が決まった江差線に乗りに来ましたといった一般客ふうの人も多く、観光列車のような様相になっている。

新青森行の特急が発車して行くと、乗り換え客が数人乗ってきて発車となった。

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函館始発の江差行列車。奥の列車は新青森行スーパー白鳥20号。

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江差行の車内。日曜とあってか早朝から名残乗車客で一杯。

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吉堀駅。

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再び湯ノ岱駅で上り列車と交換。

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天の川駅。架空の駅なので列車は通過する。

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江差駅に到着。

木古内からの乗客はほぼ全員江差まで乗り通した。ホームでは列車や駅名標をバックに記念写真を撮る人などで賑わう。観光列車と観光駅のようだ。数年前ならばありえなかった光景だ。

江差線の最終営業日2014年5月11日と既に決定しているので、これからますますにわか鉄ちゃんや名残乗車客が多くなるのだろう。

廃線間際のお祭り騒ぎもまあ良いんじゃないかな。
沿線にはこれだけ人を呼べるような大した名所も名物も無かったのに、鉄道が無くなるというだけでこれだけの人が来るんだから、日本の鉄道もまだまだ偉大だ。

自分もできれば廃止前にもう一度来て、名残乗車客の一人になって廃線グッズや名物を買って楽しみたいと思った。

さすがに廃止当日に駆けつける「葬式鉄」はする気にはならないが。


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江差駅の待合室では仮設の売店もあって弁当などが売られていた。

おわり


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posted by pupupukaya at 14/02/02 | Comment(0) | 道南の旅行記

2013年江差線乗車の旅 2

2013年7月20日

上ノ国から列車に乗ること23分で湯ノ岱に着いた。きっぷを持っていなかったので、整理券と上ノ国からの運賃260円を降りるときに運賃箱に入れる。

一緒に降りたのは自分のほか地元の高校生らしい2人だけ。

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湯ノ岱駅に到着。

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木古内行普通列車を見送る。

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湯ノ岱駅は洒落た建物。

湯ノ岱に着いたのは16:47で、折り返しの江差行は18:27なので1時間40分ほど時間がある。
この間に湯ノ岱温泉に入ってくる。タオルや石鹸は持ってきた。

湯ノ岱駅の名前の由来は「北海道駅名の起源」によると
”付近の丘陵から鉱泉がわき出るので、字名を『湯の岱』と呼んだところから名づけたものである。”
とある。

昔は温泉宿が何軒もあったのかもしれないが、今は入浴できる施設としては「上ノ国町国民温泉保養センター」1軒だけのようだ。
駅からは歩いて踏切を渡り、天の川の橋を渡って歩いて10分ほどで着いた。

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通称湯ノ岱温泉と呼ばれる上ノ国町国民温泉保養センター。

ここの温泉は鉄分が多いせいか茶色く濁っている。浴槽は3つあってそれぞれ温度別になっている。
いまは夕食の時間帯のせいかがら空きなのでゆったり過ごせて良かった。
広い休憩室と食堂があって、半日くらいここでゆっくり過ごすこともできそうだった。

休憩室には江差線を走った数々の特別列車のヘッドマークが展示されていた。
撮影しても良いがブログに無断掲載はお断りとの旨の張り紙があったのでここにはUPできません。

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駅から温泉へ行く途中の踏切。

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踏切から駅方向。ローカル線ではおなじみY字スプリングポイントがある。

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駅前の市街地。道道は車もほとんど通らないので静か。

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駅入り口の看板。

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湯ノ岱駅は道道から引っ込んで目立たなく建っている。

温泉から戻ってきたのは18時少し前だった。
きっぷ売り場で上ノ国までの乗車券と記念の入場券を買った。乗車券は赤い常備券(ウラが磁気になっていないやつ)で入場券は昔ながらの硬券だった。

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1日上下12本の時刻表。

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ストーブが据え付けられた待合室。山間部とはいえさすがにこの時期は使うことはなさそうだが。

列車の時間がまだあるので改めて待合室を見ると、ベンチには1つ1つ座布団がかけられ、壁には自社のPRや旅行商品のポスターがところ狭しと張られている。
旅行パンフレットもたくさん置かれていて、商売熱心で結構な駅だ。

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パンフレットときっぷ売り場。

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きっぷ売り場。

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今は珍しくなった窓口の石皿。ここに硬貨を置くとバチーンと音が響いて懐かしい。

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湯ノ岱駅で買ったきっぷ。湯ノ岱→上ノ国の乗車券、入場券2枚。

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旅人の想いがびっしり書かれた駅ノート。

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駅構内の詰所。昔にさかのぼったような一角。

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江差行普通列車が到着。

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赤帽の駅員さんが運転士にタブレットを渡す。

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駅員さんに見送られて発車。

湯ノ岱から乗った江差行の列車は1両で、これも車内は鉄道ファンらしい乗客ばかりでボックスシートはすべてふさがっていた。

上ノ国には18:50着。地元の乗客数人とともに降りる。湯ノ岱駅で乗車券を買っていたが、手元に残したくなったので整理券と一緒に運賃260円を運賃箱に入れた。

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車内は鉄道ファンらしい人ばかり。地元客らしい乗客はちらほらいる程度。

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車端のロングシートは不人気。

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上ノ国に到着。

上ノ国の駅前広場ではテーブルが並べられて、人々が集まってビールをのんでにぎやかだ。
列車が着いてホームに降りるとこちらに向かって手を振る人もいた。
7月はこの時間でもまだまだ明るい。

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ここも駅前ではイベントが行われていた。

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買物をした駅前のスーパー。

車を置いていた駅前のスーパーで買い物をする。惣菜などは割引になっていたが、この時間ではあまり種類はなかった。

この日の宿泊地にする道の駅「上ノ国もんじゅ」へと向かう。
駐車場では同じ車中泊と見受けられる先客が結構いた。

ここで1晩明かして、翌日は江差発の朝イチの列車で木古内まで往復してくる予定だ。

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道の駅「上ノ国もんじゅ」での車中泊。眺めが良かった。

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この日の夕食。

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道の駅から見る江差町の夜景。




posted by pupupukaya at 14/02/02 | Comment(0) | 道南の旅行記

2013年江差線乗車の旅 1

2013年7月20日 
札幌〜江差〜上ノ国=湯ノ岱=上ノ国

北海道新幹線の開通を待たず一足先に廃止が決まった江差線に乗ってきました。
札幌を朝出て中山峠〜雲石峠経由で車を走らせること約5時間。午後には江差町に着きました。

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江差町の街並み。

江差の町中に着いたのは午後2時半ごろで、この日は江差発16:16発の列車に乗って、湯ノ岱まで往復してくる予定でいた。
まだ時間があるので駐車場に車を置いて、港近くの町を歩いてみた。
今まで江差線に乗って江差へ来たことは何度かあったけど、駅から町の中心まで離れていることと列車の本数が少ないので、駅前をぶらぶらしただけで折り返しの列車で引き返してしまっていた。

ニシン漁繁栄の時代を残して、また綺麗に整備された町はまた改めてゆっくり観光したいと思った。

街歩きもそこそこに、江差駅へと向かう。
駅は町はずれの丘の上にあるのだが、だんだんと人の姿を多く見かけるようになった。
江差駅までやってきたら、駅前広場は紅白の幕が張られ、焼そばや焼き鳥の屋台が並んでお祭りをやっていた。
駅近くの空き地がお祭りの仮設駐車場になっていたのでとりあえずそこに車をとめた。


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江差駅の駅前広場は「陣屋町ふれあい祭り」の会場になっていた。

臨時の特別列車「えさし号」が運転されたので、その歓迎も兼ねてのイベントらしい。肝心の列車は14:33に既に発車していったようだが、お祭りのほうは引き続き行われて、地元の人が次々にやって来ていた。

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屋台が並んで、カラオケ大会などが行われ、お祭り騒ぎの駅前広場。

列車で来ていればここで一杯やっていくところだが、今回は車なので見るだけ。
列車に乗るのが目的なのでとりあえず駅の中に入ると、次の列車を待つ観光客らしい人が数人いるほかは話し声も無く、駅前広場の喧噪が別世界のような空間だった。

きっぷ売り場が開いていたので入場券と隣の上ノ国駅までの乗車券を記念に買った。380円。

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喧噪の駅前広場とは対照的にホームはひっそり。

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使われていない改札口。

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使われていない改札口は子供の遊び場になっていた。

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ホームの先の線路は少し行った先で終わっている。

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ストーブが置かれた待合室。ここも列車待ちの人が数人いるだけでひっそりしてる。

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きっぷ売り場。


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地図式の運賃表。

まだ列車の発車時刻まで1時間ちかくあり、静かな待合室にいても退屈だし、賑やかなお祭り広場も何となく居心地が良くないので、隣駅の上ノ国駅まで車を走らせた。

上ノ国の駅前は江差駅よりも栄えていて、駅前にはスーパーもあった。
今夜は道の駅で車中泊するので、食料やお酒の買物はここですることにしてスーパーの駐車場に車を置かせてもらう。

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上ノ国駅。立派な建物は駅舎ではなく「上ノ国町商工会館」の建物。

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駅の入口は正面右側に目立たなくある。

上ノ国駅の正面には2階建ての立派な駅舎が建っている。駅というよりは民家のような造りだが、それほど古い建物ではないようだ。正面は「上ノ国町商工会館」と「上ノ国町観光案内所」の看板があって、建物をメインで使用している。
駅はというと、右側の小さい入口に目立たなく「上ノ国駅」の看板があって、入ると小さい待合室があった。


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あまり広くない待合室。きっぷ売り場は今は閉鎖されていた。

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駅名標。

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名所案内。

待合室には誰もいない。正面から入った反対側の戸を出るとホームへと通路が続いている。
普通駅舎というとホーム側もそれらしい駅のつくりになっているものだが、ここ上ノ国の駅舎はホームのほうにはそっぽを向いて、民家の裏側以外の何物でもない造りになっている。
列車内から見た限りでは立派な駅舎があるとは思えない殺風景なホームだ。

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木古内行の普通列車が入線。

ホームに立ってしばらくすると、16:24発の木古内行普通列車がやってきた。
地元の乗客もやってきて到着した列車に一緒に乗り込んだ。



posted by pupupukaya at 14/02/02 | Comment(0) | 道南の旅行記
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