2022年JRタワーホテル日航札幌宿泊記2

おはようございます。
2月12日土曜日の朝。

朝たって、まだ5時過ぎ。
いつも5時に起きているので、ホテル泊まりでもいつも通り目が覚めてしまった。

目覚めて朝焼けに照らされた街をみれば今日はいいことありそうなんて気分にもなるが、この時期じゃまだ真っ暗。
早起きは三文の徳と言うが、それは日の長い時期の話で、今時期は早起きして損したなあという気分。

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 朝5時半の札幌駅南口夜景。

また夜景を眺められるだけ良しとする。
昨夜と違うのは地上に動くものと言えばたまに通り過ぎる車くらい。


 ◆ 明けの明星から朝日まで

25階の部屋の窓から夜景を見渡していると、東の方向に明るい照明がいくつも集まって、昴(すばる)のような光の集団となっている場所が見える。
何だろうかと気になって地図を見たら、どうやら札幌貨物ターミナル駅構内の照明らしい。
旅客列車と違って貨物列車は24時間運行している。
ああして一晩中煌々と輝いているのだった。

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 スバルのように見える札幌貨物ターミナル駅の照明。

札幌貨物ターミナル駅が地上のスバルならば、夜空に一際明るく輝く星は金星。
明けの明星(あけのみょうじょう)というやつ。
都会の輝きに負けずに、夜明け前の空に一際強く輝く星。
あとで調べたら今年2022年はこの明けの明星がもっとも輝く年なんだとか。

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 同じく南東方向5時50分、空に輝く明けの明星。

6時を過ぎると、東の地平線近くの空が赤く染まって来るのを肉眼でも見えるようになってきた。
空は雲が覆っているが、地平線近くだけは雲が切れている。これはもしかして朝日が拝めるかも。
今日の日の出時刻は6時37分。

このまま晴れていてくれえ〜・・・

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 南東の地平線が赤く染まる。

6時30分、35分、36分・・・
出たぁ〜〜〜!

いま朝日が顔をのぞかせました。
だんだん大きくなり、札幌の街を赤く染めてゆきます。
JRタワーの25階からお送りしています。
何だかアナウンサーの実況みたいになっちゃったけど、部屋で1人舞い上がっていた。

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 6時40分、JRタワーホテルの部屋から見る朝日。

6時50分、朝日が丸く姿を現すとそのまま雲の中に隠れてしまった。
朝日を見届けてから35階の朝食会場に行く。


 ◆ SKY J、35階の朝食ブッフェ

35階でエレベーターを降りると入口に係員が立っていて、朝食券を見せると席まで案内してくれた。
案内されたのは西向きの窓側のテーブル。
土曜日でまだ7時前とあっては、まだテーブルもビュッフェコーナーもすいていた。

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 和洋ブッフェの朝食会場SKY J。

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 SKY Jは7時前ならば余裕があった。

座るときに椅子を引いてくれたのはさすがに一流レストラン。
実は朝食会場にスーツ姿で行ったので(ネクタイはしていないが)上客に見られたかな?

今回に限らず、前2回のホテル宿泊記もスーツを着て行っていた。
ちょっとスーツ交通氏を真似てみようかと思ったのもあるが、ほかにロクな服を持っていなかったのもある。

「コーヒーと紅茶とどちらをお持ちしますか?」
と聞かれ、食後に紅茶をお願いした。
別に紅茶党というわけではないが、私はコーヒーをあまり好んで飲まないので。

今日は連休中日の土曜日とあってか、他のテーブルにはさすがにビジネスらしい人は見なかった。

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 35階のSKY Jからの眺め。

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 ブッフェコーナー、奥は実演オムレツ。

トレーをもってブッフェコーナーへ。
意外と品数は多くない気がする。でもさすがいい食材を使っているなとわかる。
ソーセージなど、そこらのビジネスホテルの物とは大違いだ。

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 SKY Jの朝食会場案内。

一角はオムレツの実演コーナー。
コックにチーズ入りを1つ頼むと、8分ほど時間がかかるという。頼むだけ頼んで次へ行く。
ここの朝食の名物は海鮮丼。
甘エビとサーモンそれにイクラをこれでもかというほど盛った。
後ろに人が並んでいたらさすがにやりかねるけど、誰も見てなかったので・・・
薬味はワサビと山わさびの醤油漬け。

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 ちょっと控えめに(?)盛ってきた朝食。

あさから一杯やりたくなるような豪勢な朝食。
この海鮮丼だけで、朝食代のモトを取ったかも。

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 甘エビ、サーモン、いくらてんこ盛りにした海鮮丼。

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 窓側の席から見る西側の景色と手稲山。

掘っても掘ってもイクラが出てくる海鮮丼に感動して食べていると、さっきのコックがオムレツを盛ってきた。
このオムレツも焼き立てでチーズがトロ〜リ。
う〜ん、旨いなあ。朝食付きにして良かった。

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 新たに仲間に加わったオムレツ。

あ〜食った食った。

海鮮丼もう1杯はいけそうだが、あまりガツガツしてもあとで苦しくなるだけだし、これでやめておきます。
頼んであった紅茶を持ってきてもらって、デザートコーナーでミニケーキとメロンアイスを持ってきた。
いいねえ、甘いスイーツと紅茶の幸せなひととき。
海外旅行が解禁になったらイギリスに行ってアフタヌーンティーでもしてみようかな。

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 紅茶とデザートで至福のひととき。

7時30分、気づくとレストランもだいぶ賑やかになってきた。
それでも半分くらいのテーブルが埋まっているくらいだが。
たっぷり食べてデザートも食べたし、そろそろ部屋に戻ろうか。

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 部屋に持ち帰り用のコーヒーコーナー。

来たときはまだ営業前だったが、もう1つの朝食会場『丹頂』は和定食となる。
SKY Jと比べてこちらの人気はいま一つのようだ。
ガツガツしてしまいがちなブッフェスタイルより、定食の方が落ち着いて過ごせるということもあるし、来たときに開いていたらこっちにしていたかもしれない。


 ◆ チェックアウトまで

部屋に戻るとドアノブに新聞が掛けられてあった。
シティホテルらしいサービス。
どの新聞にするかは、チェックインの際に用紙に記入することになっている。
もちろん新聞無しも選択できる。

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 部屋のドアノブに袋入りの朝刊が届く。

せっかくなのでお茶を飲みながら久しぶりに新聞を読んでみる。
1面の見出しは“平野歩「金」”。
そういや今は北京オリンピックをやっていたんだな。
うちは新聞なんか取っていないし、テレビすらないので忘れていた。

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 お茶を飲みながら朝刊を読む。

なんかこうして25階のホテルから街を見下ろしていると、俗世間から隔離されたような気分になる。
世の中の出来事はすべて下界のことだからね。
チェックアウトは11時まで。
それまでこの部屋でゆっくりさせてもらう。

とはいえ、この部屋からの眺めも飽きてきた感はある。
早く言えば退屈になってきた。
車窓と違って変わることがないからね。
東側か西側のトレインビューの部屋だったら、窓にへばりついていたかな。

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 俗世間と隔離されたような感覚になる。

かといってチェックアウトしても帰るしかないし。
久しぶりにテレビを見ながら部屋をあれこれいじったり撮影してみたり。
ホテルの時間はゆっくりと過ぎて行く。

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 窓の下にあった謎のつまみ。

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 開いたら吸気口が現われた。

朝方は雲が覆っていた空は、いつのまにか青空が広がっている。
南側の部屋は日光がガンガン差し込むようになった。
天気予報は雪マークになっているのに、当てにならないなあ。

東の方を見ると、茶色がかった低い霧がスモッグのように広がっている。
部屋の窓から見ていると、その低い霧はだんだん西の方へ流れてきて、山鼻や藻岩山麓まで広がってきた。

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 南東の地表を覆うもや。

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 南の山鼻方向まで流れてきた。

ちょっと幻想的に見えなくもないけど、あの中にいたら体には悪そう。
部屋の窓から外を眺めていて変わることと言えばそんなことくらいだった。
贅沢も過ぎれば退屈になる。

10時30分、そろそろチェックアウトすることにした。
そうすると名残惜しくなるものだが、キリがないしもう退散します。

フロントでカードキーを返してチェックアウト。
「ゆっくりお過ごしできましたか?」
「ええ、とても、おかげさまで・・・」

思いもかけずグレードアップしていただいた部屋はとても快適だった。
予約通りのモデレードシングルならばもっと早くチェックアウトしていただろう。
感謝。

ホテルから南口広場まで来れば、さっきまで25階の窓から見下ろしていた場所。
札幌駅南口に立つと、長い旅行から帰って来たような気分だった。

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 札幌駅南口から見た駅前通り。下界の風景。

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 地上からホテルの部屋を見る。

3回続きました札幌市内のホテル宿泊記。

 2021年 札幌グランドホテル宿泊記
 2021年センチュリーロイヤルホテル宿泊記
 2022年JRタワーホテル日航札幌宿泊記

3回とも『We Love 札幌宿泊キャンペーン』の『お得を先取り!宿泊前売』を買って宿泊したもので、以前から一度泊まってみたいと思っていたホテルに安く宿泊することができました。
割引キャンペーンでもなければ、おそらく一生泊まることはなかっただろうホテル。

海外旅行はまだ先のことになりそうですが、こんなときだから普段泊まることはないホテルに泊まって旅気分に浸るのも悪くないんじゃないでしょうか。

最後までお読みくださいましてありがとうございました。

posted by pupupukaya at 22/02/20 | Comment(0) | 体験記

2022年JRタワーホテル日航札幌宿泊記1

去年の秋に『We Love 札幌 宿泊キャンペーン』という宿泊前売キャンペーンをやっていて、このプランを使って普段は泊まることはないホテルでの宿泊体験をしてきました。
その2つの宿泊記はこちら。


じつは、もう1枚宿泊前売り券を買っていて、それが今回の宿泊記になります。
年明けくらいに行こうかなと考えていたのですが、正月明けは道内鉄道旅行をしてきたこともあって棚上げになっておりました。

その頃からコロナウイルスが再び猛威を振るうようになって、北海道も1月27日から『まん延防止等重点措置』となり、どうみん割やその他の宿泊キャンペーンも軒並み中断に。
仕方がない、前売り券もフイにしたって2千円。あきらめるしかないのかと思っていたら、ホテルの公式HPを見たらWe Love 札幌だけはすでに前売り券を買ってある分は継続して利用できるとありました。

専用プランも継続してあり、2月11日は建国記念の日の3連休。
雪まつりも中止だし、ホテルも空いているんじゃないかと思って、2月11日からの1泊を予約しました。

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 JRタワーホテル公式HPにある「お得を先取り!宿泊前売」専用プラン。

デレートシングル、1泊2日朝食付きで16,080円のところ前売り券5千円分が引かれて当日支払額は11,080円となるプラン。
前売りで2千円払っているので、実質支払額は13,080円。

さすがJRタワー日航ホテル。なかなか強気価格ですな。
それだけ人気のホテルということなのだろう。
まあ、たまには贅沢して眺めのいい部屋でゆっくり過ごすのも悪くないんでないかい。


 ◆ JRタワーホテル日航札幌にチェックイン

宿泊当日、地下鉄で札幌駅へ。
駐車場無料のプランなので車で行っても良かったのだが、うちから札駅までだと車で行くメリットもそれほど無いし、車だと深酒できないので地下鉄にした。

先週日曜の大雪の混乱がまだ収まらぬJR札幌駅。
JRは今日からようやく全方向が運転再開となった。とはいえ間引き運転での再開で、全面再開は月曜日になる模様。

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 38階建てのJRタワー。市内各所からもその存在は目立つ。

久しぶりに札駅まで来たら、地下街もデパートも人、人、人。
コロナウイルスも雪害も何するものぞとばかりに人が多かった。

ホテルに持っていくお酒を探してしばらくウロウロ。
結局、札幌駅の四季彩館でクラフトビールを買った。
ここで買ったわけは、WeLove札幌のクーポン券が使えたから。

前回センチュリーロイヤルホテルでのチェックイン時に貰ったクーポン券2千円分がまだ残っていた。
クラフトビール4本で2,068円。前回のクーポン2枚をきれいに使い切った格好。
あとコンビニにも寄って缶ビールも買った。

ホテルのチェックイン開始時刻の15時になったので、そろそろホテルへ向かう。
はて、JRタワーホテルの入口ってどこだっけ?

同じJRタワーでも、オフィスプラザの方だったら仕事で何回か行ったことがあるけど、そっちとは違うようだ。
駅構内にある案内看板に従って歩いたら、東コンコース南口から出た横にホテルの入口があった。
入口と言っても、JRタワーの西と東を結ぶ通路。
そこを東側に抜けたところがホテルの正面玄関だった。

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 東コンコース南口の脇にあるホテルへの通路入口。

西2丁目通に面したところが正面玄関だった。
あまりパッとしない場所だが、北海道新幹線が開業するとこちらが新幹線駅の正面ということになる。
そんな先を見据えてこちら側を正面にしたわけではなく、車寄せをこちら側に設けた関係でこうなったのだろう。

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 西2丁目通り側にある正面玄関。

南口からの通路の途中からも直接ホテルの1階に入るドアがあるけど、せっかくだから正面玄関から入ることにした。

広いエントランスホールにはベルマンが立っているのがシティホテルらしい。
チェックインしようとフロントに向かうと、ベルマン(女性)が「チェックインですか」と声掛けしてくる。

名前を聞かれ、「ただいま混んでいますので少々お待ちいただきます」
行列となるほどではないが、しばし待つと空いたカウンターに案内される。

ベルマンがフロント係に○○様ですと伝える。
最初から行き届いたサービスに感心する。

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 フロントはスタッフがフルで対応。

ホテルの公式HPに登録して、そこから予約しているので、住所と名前が印刷された紙にサインするだけでOK。
最近、字を書くのが煩わしくて、しかも人様にお見せしたい字が書けるわけでもなく、宿帳に名前と住所を書くのが面倒に思うのだが、ここはサインだけで済むのはありがたい。

グランドホテルやセンチュリーは宿泊代後払いだったが、ここはビジネスホテルと同じく前払いだった。
ここも2千円分のクーポン券が発行される。
「宿泊代に充てますか?」と聞かれたのでそうしてもらった。

支払額はクーポン分の2千円引きで、9,080円となった。
実質支払額は前払い分と合わせて11,080円

シングルでのご予約を承っておりましたが、本日はダブルの部屋をご用意しております」

まじかよ〜!まさかのグレードアップ!

いろいろ説明を受けて、カードキーと朝食券を渡されて、またベルマンに案内されてエレベーターホールへ。
「現在はエレベーターまでのご案内とさせていただいております」

ベルマンとしばしエレベーターを待つ。
「今日はJRでお越しになったんですか?」
「いや、地下鉄で・・・」
「札幌の方でしたか」
「WeLove札幌ってあるでしょ、あれで・・・エヘヘ」

エレベーターは部屋のカードキーを読み取り部分にタッチすると自動的に階数ボタンが選択される仕組み。
部外者が客室部分に立ち入れないようにするためのシステム。

エレベーターは高速運転。
軽く耳がツーンとなるほど。

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 部屋のカードキーをかざすと自動で階数ボタンが選択される。

25階に到着。客室へ向かいますよ。
廊下は回廊のようになっていて、外側に客室が並んでいる。内側向きの部屋はないようだ。

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 ダークブラウン基調の廊下。


 ◆ 25階モデレートダブルの部屋から

ドアノブの下の読み取り機にカードをかざすと青ランプが光って開錠。
さ〜てダブルの部屋は・・・

ガチャッ、お邪魔しま〜す。

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 モデレートダブル。入口側から。

おお〜広い!

ホテルの公式HPによると、モデレートダブルは広さ24u、ベッドサイズは幅160cm長さ203cm。
シングルユースならば申し分ない広さ。

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 モデレートダブル。窓側から。

まさかまさかのグレードアップに喜んで、部屋に入ってからしばらくあれこれ撮影しまくる。
普通だったら1泊2万円以上するお部屋ですよ。

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 (左上)幅160cmのダブルベッド、(右上)なぜか窓側にあるクローゼット
 (左下)上下一体型の部屋着、(右下)ふかふかのスリッパ

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 お茶とコーヒー、カップ、電気ポット、アイスペール。

部屋には印刷物の案内は置いてなくて、かわりにテレビで客室サービスや館内の案内を見ることができる。
フードデリバリーサービスのメニューもあって、何か頼んでみるのも悪くないかなと思ったら値段を見てたまげた。
ホテルのルームサービスなんてどこもこんなものだろうけど。

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 テレビに表示されるフードメニュー(ルームサービス)。

来る途中に買ってきたビールは部屋の冷蔵庫で冷やしておきます。
こんなに飲むんかい、とお思いでしょうが、足りなくなって夜に買いに行くのも面倒なので多めに用意しておきました。

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 コンパクトながらたくさん入る冷蔵庫。

朝食付きプランなので朝食券も付いている。
朝食は和洋ブッフェと和定食が選べる。
フロントではブッフェの方は混んでいるということだったが、3連休だし7時前に行けばすいてるんじゃないかな。

22階のにあるスカイリゾートスパは有料で、宿泊者料金1,800円。
部屋からは専用エレベータで利用できるが、ダブルルームは洗い場付きの風呂もあるし、また今度の機会に。

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 朝食券と各種案内。

今回はノートPCを持ってきた。
デスク周りはごちゃごちゃしたものが置いていないのでスッキリとして広く使える。

これはビジネスにもうってつけ。
こんなところでテレワークしたら仕事が捗りそう。

私など仕事よりもお酒のほうが捗りそうですが (^^;

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 仕事がはかどりそうな(?)デスクとチェア。

部屋の廊下側にある引き戸はバスルーム。
ホテルで引き戸ってのも珍しいけど、広くないスペースを有効に使うためだろう。思わぬところにジャパニーズスタイルが使われている。

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 各種アメニティーが豊富な洗面所。

洗面所とトイレは同じスペースにあり、その隣が浴室というヨーロピアンスタイル。
浴室とはガラスのドアで仕切られて、奥は洗い場付きバスルームとなる。

これはダブルルーム以上の場合で、シングルルームだと3点一緒になったユニットバスになるようだ。

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 ガラス戸で仕切られた奥は洗い場付きの風呂。

カーテンを開けてみましょう。
目の前は地上25階からの札幌の街が広がる。
客室は34階まであるので、それに比べれば低い方だが、それでも抜群の眺め。
ここからの夜景は、日本新三大夜景にも選ばれたとか。

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 25階南側からの眺め。

西側か東側の部屋ならば線路を見下ろすトレインビューだったのだが、鉄道好きにとっては南側だと線路が見えないのが残念。
だけど部屋がグレードアップしたので、上等上等。
25階からの眺めが一晩独り占めに出来ると思えば気分がいい。

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 25階から見る駅前通りと北5条の交差点。

南側の部屋だと直射日光が入って来る。
眺めも逆光だし、写真うつり的にはイマイチ。
でも、札幌の街を眺めたければ南側がベスト。

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 札幌の街を見下ろしてくつろぐのは気分がいい。

部屋の中や窓からの風景をあれこれ撮影したりしていたらあっという間に時間が経つ。
今日の札幌の日の入りは17:00。
この天気ならば夕日と夕焼けが見れそうだ。

16時35分、まだ高度がある太陽は、標高1,038mの百松沢山の頂上に着地するとそのまま山の向こうに沈んでしまった。
この日の入り時刻というのは地平線に沈む時刻なのであって、西側に1,000m級の山々が連なる札幌は、実際の日没は30分ほど早くなる。
西日に照らされて黄金色に染まった街は、次第に黄昏の様相になった。

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 百松沢山の頂上に夕日が沈む。


 ◆ 夕食はエスタ食品街で

日が沈んだし、コートを羽織って外出。
今度は夕食・・・と言うか、酒の肴を買ってくる。

エレベーターホールに向かう途中に自販機コーナーを見つけた。
各階にあるようだ。
自販機はビールやチューハイもあって、値段もそこらの自販機と同じという良心的価格なのは意外だった。
あとは製氷機とビデオカードの販売機。

前回と前々回に泊まったホテルは昭和時代からの伝統というかプライドを感じたが、こちらはずいぶん合理的な感じがする。
2003年開業のこちらは平成っ子。伝統やプライドよりも利便性重視なのだろう。
ついでながら言わせてもらえば、電子レンジがあると完璧なんですが・・・

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 平成っ子らしく各階に自販機コーナーもある。

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 エレベーターホール。

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 1階のロビー。

出るときにベルマンに「行ってらっしゃいませ」と頭を下げられて外に出る。

ここは札幌駅南口、デパートも地下街もあるし何でも揃う。
何を買うか迷ってあっちこっちウロウロしたら、それだけで大変な距離を歩くことになるので、エスタの食品街1つに絞ることにした。

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 買い物はホテル隣にあるエスタ大食品街が便利。

5時過ぎだが、一部の店はもう値引きが始まっている。
まずは生鮮市場でしめ鯖を買った。
それから・・・焼き鳥にするかと思いかけたが前回は焼き鳥だったしな。
どういうわけかこういう場面になると迷って決められなくなる。

とある総菜屋でタイムセールをやっていて、3パック1000円と張り紙があった。
ここでいいやと惣菜を3パック選んでカウンターに差し出すと、これは2つで500円になりますとかなんとか言われて、結局890円と言われた。
何だかよくわからないままに安くなっていた。
逆に前回大丸の地下で1パック997円と思って買ったら実は量り売りで2千円ですと言われて驚いたこともあったっけ。

デパ地下というのはよくわからんでござるよ・・・

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 札幌駅南口の夜景。

さて、買い物も済んで部屋に戻って、あとは風呂に入ってビールを1杯だ。

バスタブにお湯を張って、洗面台に備え付けの入浴剤も入れる。
やっぱり洗い場付きの風呂はいいねえ。
熱いお湯に浸って汗を流して。
22階にあるスカイリゾートスパもいいけど、こっちだって悪くないよ。

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 バスタブにお湯を貯めて入浴剤も入れてみた。

あ〜温まった汗もかいた。
ビールだビール。
さっき買ってきた惣菜と瓶ビールをテーブルに並べる。

・・・栓抜き忘れてきた orz

フロントに言えば、いや内線電話すれば栓抜きを貸してくれるんだろうけど、面倒だな。
しょうがねえ、ちょっと買ってくるか。エスタの地下2階に百均があるし。
というわけで、ドライヤーで髪の毛を乾かして、着替えてまた外に出る。


 ◆ 部屋飲みのクラフトビールと夜景

栓抜き買ってきたよ。
いいんだよ。どうせ旅行に持っていく用の栓抜きが欲しかったところだ。

また部屋着に着替えて、今度こそビールだ。
少々トラブりましたが、ひと働きしたらビールもまた旨くなると思えば儲けものだ。

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 1杯目は網走ビール ホップの煌めき。しめ鯖に竜田揚げ。

1杯目はホップの煌めき、これは網走ビールの限定醸造。
ホップの苦みが効いて、竜田揚げに合うね。

2杯目は白い恋人。
あの『白い恋人』がビールになったって話題になりましたね。あのビール。
色はちょっと白濁。香りはビールそのものだが、飲んでみるとチョコを感じる。ほんのり甘め。
こっちはしめ鯖に合うかな。

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 2杯目は羊蹄山麓ビール 白い恋人。

これは正確にはビールではなく発泡酒という扱い。
まあ話のタネかなあ、好んで飲みたいとは思わない。
しかし330ml入りで748円は高いな。

3杯目はサッポロクラシックにした。
クラフトビールも旨いけど、いっぺんにたくさん飲むものではないね。
ビールの炭酸で食欲を増すのか、全部食べれるのかと思った総菜は全部食べてしまった。

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 3杯目は札幌クラシック。チキンとポテトのバジル焼きも加わる。

テーブルを片付けて、電気ポットでお湯を沸かす。
今度は持ってきた焼酎をお湯割りにして飲むことにした。
焼酎は前回センチュリーホテルの余り。
夜景を見ながら眠くなるまでこいつをチビチビやろう。

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 焼酎をお湯割りにして、夜景を見ながら飲(や)るひととき。

で、肝心の夜景はというと少々期待外れだった。

じつは札幌駅南口周辺ってビジネス街なんだよね。
札駅は今は大通に引けを取らない商業地区になったが、それは駅に隣接するエリアだけ。
あとはオフィスビルばっかり。祝日の夜とあってはどのビルも明かりがほとんどない。
遠くの夜景は瞬いて見えるが、近くは暗闇が多いという、百万ドルから百万円くらいに安くなったような夜景だった。

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 露出時間8秒で撮影。

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 ホテルの周りは暗いビルばかりだった。

百万ドルの夜景を見たければ、平日の夜に泊まるしかなさそうだ。
焼酎のお湯割りを飲みながら、三脚に立てたカメラをあれこれいじって夜景の撮影をしていた

最後の画像の撮影時刻が9時半過ぎだったので、10時前には寝たようだ。


posted by pupupukaya at 22/02/13 | Comment(0) | 体験記

2021年センチュリーロイヤルホテル宿泊記2

おはようございます。
11月26日金曜日の朝。

テレビもインターネットも今日の札幌の天気は雪マーク。
窓の外はそれに反して青空が広がるいい天気。手稲山もくっきりと見えていた。
しかし、北の空はこれでもかってほどの雪雲が地平線の向こうを覆っている。
晴れているのは今だけなのだろう。

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 天気予報に反して青空となった札幌。手稲山もくっきり。


 ◆ 北乃路で和膳朝食

7時過ぎに朝食会場へ。
朝食会場は2箇所あって、1つは19階の北乃路でこちらは和定食。もう1つが2階のユーヨーテラスでこちらはビュッフェ(バイキング)となる。
先々週はバイキングだったし、それ以外にも出張続きで朝食バイキングは食傷気味だったのもあり、今回は和定食とした。

エレベーターの中には朝食の案内と混雑する時間帯が貼ってある。
一番混むのは8時前から9時過ぎにかけて。
ビジネスホテルならば7時台が一番混むものだが、やはりシティホテルは客層が違ってゆったりしている。

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 エレベーター内にある朝食の案内。上へ行くか下に行くか。

19階で降りると北乃路の入口がすぐにあった。
いかにもホテルらしい落ち着いた感じ。
反対側はブライダルコーナーがあった。

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 19階にある日本料理『北乃路』の入口。

入るとスタッフが席に案内してくれる。
最初は手の消毒と検温。
次に「ワインを1杯サービスしております、よろしかったらどうぞ」

白のグラスワインが置いてあった。まさか朝から・・・と思ったが、せっかくなので1杯いただく。
休みだし、車の運転もないのでいいんじゃない。
ちなみに2杯目からは500円とのこと。

通されたのは嬉しいことに北側の窓側席。
同じ眺めでも14階と19階ではやはり違う。

各テーブルは仕切られて簡易個室のようになっている。
バイキングよりも、落ち着いてゆっくり過ごしたい人はこちらがおすすめだ。

朝食は和定食の和膳朝食と海鮮重、ステーキ重の3つから選べる。
ご飯は白米と白かゆと五目御飯から選べる。これは白米にした。

それとは別にワゴンサービスというのもやって来た。
テーブルの案内札に書いてある13種類の中からいくつでもどうぞというので、その中から6つ取ってもらう。

・山わさびとろろ
・北海道産納豆
・温泉たまご
・松前漬け
・本日の和え物
・手作り豆腐

その後にトレーに乗った和膳定食がやってきた。

主なものは焼魚(ホッケの塩焼き?)、卵焼き、タコとサーモンの刺身、サラダ、デザートのわらび餅とオレンジ。それにワゴンサービスの小鉢。
バイキングだってこんなに取ってきやしないよというほどの品数。

味噌汁は鉄鍋で出され、コンロの上に置くと固形燃料に火をつけた。

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 和膳朝食と小鉢ワゴン、それにサービスのグラスワイン。

せっかくだからワインを食前酒に。
それから手を付ける。

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 ワゴンサービスの小鉢。

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 はまぐりの味噌汁は鉄鍋で。

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 19階からの眺めを見ながら朝食。

おかずがたくさんありすぎるので、茶碗1杯のご飯ではおかずが捌き切れない。
テーブルのボタンを押してお代わりを貰った。
「ちょっと大盛で」
と言ったら、お代わりは深々とした茶碗に2膳分はご飯が入っていた。

最後は納豆と温泉たまご、とろろでぐっちゃぐちゃにしてかき込んだ。
なんだかんだ言っても朝食はこれが一番好きだったりする。

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 最後は納豆、とろろ、温泉たまご、松前漬けのネバトロ丼で〆めた。

さあ食った食った、朝から腹12分目。
結局バイキングよりも食っちまったな。

19階からの景色を見ながら、コーヒーを飲んでフィニッシュ。
もう8時近くになっていた。だいぶテーブルも埋まってきたようだ。

連泊して2階のバイキングにも行ってみたかったな。
2晩連続でビアサーバーでは体がブヨブヨになってしまうね・・・

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 19階北乃路からの眺め。


 ◆ 朝はゆったりと過ごす

再び部屋に戻れば札幌駅は朝のラッシュ時間帯。
昼間よりも忙しく列車が出入りする。

そんな光景も、この部屋から見ると別世界の出来事。
窓辺から飽きずに列車を眺めていた。

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 ホームライナー(手前)、学園都市線2532M(奥)入線。

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 白くなった手稲山。左の遮ってるビルは札幌センタービル。

チェックアウトは11時まで。
前回の宿泊記は、もう帰りたいと思った時刻だが、今回は逆にまだ帰りたくないと思った。

コーヒーメーカーのカプセルがまだ1個あったので、またコーヒーを淹れる。
普段はなかなか見ることができない風景、札幌市内にいながら気分は海外旅行のようだった。

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 またコーヒーを飲みながらトレインビューを楽しむ。

天気予報は依然として雪マークだが、札幌の上空だけは雲1つ無い快晴。
このまま家に帰るのも勿体ないし、帰ったとてすることがあるわけでも・・・

そうだ、今は札幌市内の観光地は無料になるキャンペーンをやっているんだと思い出した。

 “さぁ!まわろうSAPPORO〜見どころ施設無料化キャンペーン〜”

観光需要及び施設への需要喚起を目的として、令和3年11月20日(土)〜12月19日(日)までの間、札幌市内の主な観光施設が無料になるというもの。
そういえば、23日の祝日は無料目当ての人が殺到して、藻岩山ロープウェイが3時間待ちだかってニュースでやっていたな。
さすがに平日の昼間ともあればそんなこともないだろうし、ちょっと行ってみようか。

10時30分、部屋を出てチェックアウトする。
宿泊代金9,100円は前売りクーポン5,000円分を差し引いて今回支払いは4,100円。前売りクーポンと合わせた支払額は6,100円。
それとは別に2,000円分のクーポンが当たるので、実質4,100円。

\2,000クーポンは今回使わなかった。有効期限は2022/3/1なので、そのうちどこかで使うだろう。


 ◆ おまけ編〜札幌観光へ

今日は11月の冬晴れ、快晴、観光日和。しかし、寒い。
センチュリーロイヤルホテルから地下道を歩いて向かうはテレビ塔。
大通公園のシンボルでもある。

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 札幌のシンボルと言えば札幌テレビ塔。(下ってから撮ったもの)

テレビ塔は何回か登ったことはあるが、入場料を払ってまで行くことはまず無いなあ。
普段ならば大人800円だが、キャンペーン期間中は無料。

3階の展望台入口フロアは並んでいたがエレベーター3回待ちくらいで展望台まで行けた。年寄りばっかり。

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 キャンペーンで無料になったテレビ塔。

テレビ塔周辺も高層ビルが増えて、すっかり目立たない存在になってしまったけど、登ってみるとやはり景色はいいね。
今日みたいに晴れていると一層そう思う。

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 地上90mの展望台から見た大通公園。

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 テレビ塔展望台の入場無料券。

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 テレビ父さん神社。ご利益は何でもありだとか。

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 創成川と真北方向。

西側の山々もはっきりと見える。
今日ならば藻岩山からの眺めも良さそうだな。

よし、次は藻岩山だ。

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 藻岩山方向。建設中のビルは狸小路3丁目の28階建て再開発ビル。

戻りのエレベーターも行列となっていた。
今の無料キャンペーン期間中は普段は関係者以外立入禁止の外階段も開放されている。

階段でもいいやと足を踏み入れた。
げげっ、こりゃ無理だと引き返す。
階段そのものよりも、金網から下がスケスケなので高所恐怖症の身にはちょっと・・・

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 3階から展望台まで352段の外階段。

というわけで下るエレベーターの行列に並ぶ。

エレベーターの窓から並行する階段を見ながら下る。
所どころで階段を下る人を追い越す。
中には登っている人も・・・・

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 下りエレベーターから見た外階段。

テレビ塔からは市電でロープウェイ入口へと向かいます。
内回り、外回りどちらも行けるのだが、西4丁目からだと内回りの方が早い。
逆に時間がかかっても札幌見物をしたい人は、駅前通りやすすきのを経由する外回りがおすすめです。

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 市電西4丁目停留場。

ロープウェイ入口で市電を降りると、ちょうどシャトルバスが着いたところだった。
電停からロープウェイ山麓駅までは無料のシャトルバスが往復している。

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 無料シャトルバスのりば。

藻岩山ロープウェイなんてのも、無料キャンペーンでもなければ、わざわざ乗りに行くことはしない。
ロープウェイが新しくなって、中腹から山頂までミニケーブルカーになってから1回だけ往復したことがある。
ここも待たされるのかと思ったが、意外と1回で乗ることができた。
時刻表だと15分間隔だが、無料キャンペーン中の今は時刻表とは関係なくピストン輸送しているようだ。

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 ロープウェイに乗る。

ロープウェイで一気に山頂へ。
と言いたいところだが、昔から藻岩山ロープウェイは中腹までしか行かない。

中腹駅からはミニケーブルカー『もーりすカー』に乗換えとなる。

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 下りロープウェイとすれ違う。

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 山頂付近は雪が積もっていた。

標高531mの藻岩山へ。
こちらは小さい子供連れの家族が多いようだ。

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 山頂展望台。真ん中にあるのは幸せの鐘。

展望台から札幌の街を見下ろす。
自宅のベランダから藻岩山ロープウェイや展望台が見えるのだから、山頂からも自宅が見えるはずなのだが、同じようなビルやマンションに埋もれてどこが自宅なのかわからなかった。

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 藻岩山展望台から望遠70mmで撮影。

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 北西方向は石狩湾、その向こうは凄まじい雪雲。

北の方は石狩湾が見える。
石狩湾を覆うような巨大な雪雲は、道北の方に流れて行って記録的な大雪を降らしているのだろう。
札幌はいたって平和だが。

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 ミニケーブルカーもーりすカーが中腹と山頂を結ぶ。

山頂は寒いねえ。
すっかり冷えてしまった。

もーりすカーとロープウェイを乗り継いで下山。
あとはロープウェイ入口電停から内回り電車で帰ります。

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 市電ロープウェイ入口停留場と252号。

センチュリーロイヤルホテルの1泊と無料の札幌観光。
どれもが普段ならば体験できないことで、ある意味海外旅行に匹敵するような珍しい体験だったのではないかと思います。

遠くに行くばかりが旅じゃない。
普段と違うところに行くのが旅なんだと再認識したような2日間でした。

〜最後までお読みくださいましてありがとうございました。

posted by pupupukaya at 21/11/28 | Comment(0) | 体験記

2021年センチュリーロイヤルホテル宿泊記1

前回は札幌市民限定の宿泊キャンペーンを使って札幌グランドホテルに格安に泊まってきました。

今まで経験したことのない高級ホテルの体験は思いのほか面白く、遠くに行くばかりが旅ではないなと身をもって感じたものでした。

そんなキャンペーンも11月15日で終了・・・でしたが、終了間近になって12月5日まで延長との知らせが入ってきました。
であれば、またどこかに泊まってみたいなと思い見つけたのが次の宿泊プラン。

ホテル:センチュリーロイヤルホテル
プラン:【新しい旅のスタイル】お部屋時間をビアサーバーと楽しむ・朝食付
客室:禁煙◇スタイリッシュキング◇22u◇加湿空気清浄機完備◇ベッド幅1800mm◇
大人@ 9,200 円 x 1 名

サッポロクラシック樽生 2 リットルのルームサービス付きという夢のようなプラン。
これで今回の宿泊体験はセンチュリーロイヤルホテルに決めました。

予約はホテルの公式HPから。
11月の飛び石連休と重なって値段が高めの日や満室の日が多かったが、平日の木・金の宿泊ならば9,200円で予約することができました。
これは有給休暇を取らせてもらいましょう。
長旅も海外旅行もずっとお預けなので、休暇も溜まっていることだし、こういうところで有効に使わせてもらいます。

というわけで、以下宿泊体験記です ↓ ↓ ↓ ↓


 ◆ センチュリーロイヤルホテルにチェックイン

チェックイン開始は14時からとなっている。
昼過ぎに自宅を出て、札駅周辺をブラブラする。
今夜の肴は何にしようかとレストラン街やデパ地下を探してみたが、これといったものは見つからなかった。

14時過ぎ、センチュリーロイヤルホテルへ。
札幌駅の西側にそびえ立つ23階建て地上78mの高層ビル。
最上階にある円形状の建物は道内唯一の回転レストラン。景色を360度眺められるように3時間かけて1周している。

オープンは1973(昭和48)年と札幌駅前のシティホテルの中では最古参。当時は度肝を抜かれるような超高層ビルだったんだろうな。
地平駅だった旧駅時代に、SLの煙に燻されたような古臭いホームから見ると、この23階建てのビルは近未来の象徴のように見えたものだった。

今は南口近辺も高層ビルが立ち並んだので目立たなくなった感があるが、それでも南口広場からは上に回転レストランを乗せたホテルがすぐにわかる。

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 札幌駅南口広場からは今でもひときわ目立つセンチュリーロイヤルホテル。

ではさっそく中へ。

センチュリーロイヤルホテルはJR札幌駅からでも地下鉄さっぽろ駅からでも、地下街アピアと地下道で直結、雨や雪の日でも濡れずにフロントまで行けるのは大変便利な場所にある。
大丸やアピアのレストラン街はすぐ隣という、札幌市内のホテルでも1・2位を争う立地の良さだろう。

地下1階から地上9階までは住友生命札幌ビルというオフィスビルとなっているし、1階はコンビニとネットカフェが入っている。
地下のカレー屋もよく行ったことがあるし、このビル自体は何度も来たことがある。
しかし、ホテルの用で来たのは今回が初めてだった。

ホテルの正面玄関は北5条に面したコンビニの隣に目立たなくあった。
地下直結だから札幌駅に着いた人は地下から行くだろうし、車やタクシーで着くならば裏の車寄せということになる。
札幌駅から正面玄関へ行くには交差点を1つ渡ることになるので、案外目立たない入口であったりもする。

今日はせっかく泊まりに来たのだから正面玄関から入ることにした。

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 あまり目立たない1階の正面玄関。

自動ドアの玄関を入ると早くもクリスマスツリーが飾ってあった。
正面からでも車寄せからでも入ると一緒になる。エスカレーターで登った2階がロビーとフロントだった。
こんな風になっているとは知らなかった。初めて立ち入る場所。

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 エスカレーターで2階に登った先にフロントがある。

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 早くもクリスマスツリーが飾られたロビーとフロント。

エスカレーターを登った正面奥がフロント。
名前を告げて、印刷してきた『WE LOVE 札幌 宿泊キャンペーン』の前売りクーポンを渡す。
ビジネスホテルと違ってシティホテル、ここも代金後払いだった。

ビアサーバーのお届け時間を聞かれる。これは18時とした。

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 2階のエレベーターホール。

渡されたルームキーは昔ながらのシリンダータイプのもの。
フロントは2階だが、エレベーターは1階から直通なので出入りに便利だが、部外者も出入りできるためセキュリティーは今ひとつな気がした。


 ◆ スタイリッシュキング(22u)の部屋紹介

部屋は14階。
スタイリッシュキングの部屋はいかに。

鍵を差し込んでガチャッと・・・
なんというアナログなロック。


じゃ〜ん!

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 部屋のタイプはダブルルームのスタイリッシュキング。

おお〜!広い!

部屋に鎮座するのは幅1800mmのダブルベッド。
奥には足置き台つきの椅子とテーブル。

この椅子とテーブルがあると部屋の居心地が全然違う。
机に椅子だけだと寝るためだけって感じだけど、これがあるとくつろげる部屋になるからね。

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 ダブルベッドは幅1800mm。2人でもゆったり。

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 窓側から室内を見る。

2人ならばどうかわからないが、シングルユースならば十分すぎる広さ。
机、椅子、テーブル、ベッドが無駄なくコンパクトにまとまっている。

1つ残念なのは、絨毯や壁のシミが気になる。特に窓回りは結露するのか黒いシミが目立つ。
古い建物なのでこの辺りは仕方がないところだが・・・


机の椅子に座ると正面は鏡なのはここも変わらず。
デスクライトが無いなと思ったが、鏡の下のスイッチを入れると鏡の上の蛍光灯が点灯した。
結構明るくなるので夜でも書き物くらいはできそうだ。

あと部屋にあるものは床置きの空気清浄機、ズボンプレッサー、あと机にコーヒーメーカーも備え付けてあった。

机の引き出しにはグラス、お茶用の湯飲み茶わん、コーヒーカップ。
お茶用の湯飲みとコーヒーのカップが別々なのはさすがだと思った。

またカップはソーサー付き、湯飲み茶わんは茶托付きというのも地味にポイントが高い。

下段は湯沸かしポット、コーヒーメーカー用のカプセル、ミルクとシュガー、それに緑茶のティーバッグ2個。

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 グラスと茶碗それにコーヒーカップ。下段はコーヒーとお茶、電気ポット。 

サービスのミネラルウォーターは冷蔵庫の中で冷えていた。
缶ビールのロング缶6缶パックを入れてもまだ余裕がありそう。

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 冷蔵庫には無料のミネラルウォーターが2本。

クロゼットは少々狭いかなという気もしたが1人ならば十分。ハンガーだけはこれでもかってほどあった。

スリッパは今主流の使い捨てタイプのものと、今どきボロホテルくらいでしか見なくなったビニールスリッパが2セットずつ。
まあ両方あるので、潔癖な人は使い捨ての方を使えばいいだけの話。
私は国内外問わず、ホテルの部屋の中では裸足で過ごしているので気にならないアイテムではある。

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 スリッパは使い捨てと今どき見なくなったビニールスリッパを選べる。

次はバスルームを見てみよう。
残念ながらここは完全なユニットバス。

今はビジネスでも新しいところはセパレートが主流になりつつあるので、このあたり古さは隠せないところ。
それでも広々として使い勝手は良さそう。
バスタブも大きくて、足を伸ばしてお湯に浸かれそうだ。

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 バスルームはユニットバスながらも広々と。

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 バスタブは足が伸ばせるほどゆったり。

部屋の中の紹介はこのくらいにして、こんどは窓からの眺めを見てみよう。
いくら立派な部屋でも眺めが悪ければがっかりだし、逆に眺めが良ければ部屋は多少悪くてもまあいいやになる。

カーテンをシャーッとあければ、嬉しいことに北側に面した部屋だった。
ご覧ください、14階から北側の景色

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 部屋から北側を眺める。中央は札幌駅西構内。

下に見える線路は函館本線。右は札幌駅。
ちょっと障害物で隠れてしまっているが、札幌駅に出入りする列車は全部見える。
トレインビューというほどではないものの、鉄道ファンには嬉しい部屋。

鉄道ファンでなくとも嬉しいのは、北側の方が圧倒的に眺めがいいこと。
南側は同じような高さのビルが多いので、オフィスビルと向かい合わせになってしまう。
こちらは近くに同じ高さのビルが無いので眺望はいいし、向かいのビルから部屋の中を覗かれる心配はなし。

1つだけ気になるのは、列車が通るたびにポイントの通過音や汽笛が部屋の中に入って来ること。
これをうるさいと感じるか、私のように楽しいと感じるかは人によって分かれるだろうな。

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 同じ窓から北西側。こちらは眺望が良い。手稲山は雪雲の中。

西の方には手稲山。
3本建つ高層ビルは琴似駅前のタワーマンション。
どちらの方向もビルだらけ。こうしてみると、いつの間にか札幌もビルだらけになったんだなあと思う。

地平線には石狩湾の海岸に並ぶ風力発電の風車がいくつも立っている。
ここから15km先にあるものだが、意外と近くに見えるものだ。
その向こうには石狩湾からの雪雲がモクモクと立ちこめている。昨日から道北の方で記録的なドカ雪を降らせている雲だろう。

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 地平線に石狩湾新港風力発電所の風車が見える。

部屋の中も一通り見たことだし、14階からの景色と札幌駅に出入りする列車を見ながらカフェタイムといきますか。

デスクのコーヒーメーカーで、いつでも淹れたてのコーヒーが飲める。
私は普段コーヒーなどあまり飲まないが、たまにはこういうのもいいね。

横にはコーヒーメーカーの使い方の説明書きが置いてあるのでその通り操作する。

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 部屋に備え付けのコーヒーメーカー。

椅子に座って窓の外を眺めながらのコーヒー。
落ち着くなあ・・・

椅子の形といい、上下寸法が狭い窓といい、トワイライトエクスプレスのロイヤルを思い出したり・・・

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 どことなく個室寝台車のような気分にもなれる。

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 特急ライラックが接近!

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 札幌駅に入線する特急ライラック27号と快速エアポート160号。

札幌駅の西側は普通と快速ばかりで、たまに回送の特急が通り過ぎるくらい。
トレインビューならば特急列車あり、千歳線と函館線の並走ありの東側の方が面白そうだ。

それでも部屋に着いてからの2時間近く、ずっと窓から列車の出入りを見ていた。

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 午後4時を過ぎるとだんだん暗くなってきた。


 ◆ 夕方、夕食の買い出しへ

11月も下旬、夕方4時を回るとだんだん夕暮れとなる。
そろそろ夕食の買い出しに行こうか。

コートを羽織って部屋を出てエレベーターホールへ。
おや、来た時には気づかなかったが、ホールに電子レンジが置いてある。
ご自由にお使いくださいと張り紙があった。

これはいい。焼き鳥でも買ってきて、ここでチンしてビールの肴にしよう。

ビジネスホテルでも電子レンジを置いているところが多いが、フロントのある階に1つだけというのが多い。
自販機よりも製氷機よりも、電子レンジこそ各階に1つ欲しいもの。

部屋や設備の古さは否めないが、その分こうしたソフト面でカバーしているあたり、いいホテルという印象を持った。
もっとも、シティホテルにこんな安っぽいもの置くなと言う人もいそうだけど。

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 エレベーターホールには電子レンジが備え付け。奥はビデオカードの自販機。

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 札幌センチュリーロイヤルホテルの夜景。

買い物は東急デパートの地下で美唄焼き鳥を買った。
焼き鳥だけじゃ物足りないので、もう1品買おうと大丸の地下をウロウロ。

パック入りの厚切りローストビーフが20%OFFシールが貼られていたのでこれを買おう。値札の997円からの割引になるはずだった。
店員にこれをくれと渡すと量りに乗せた。200g。表示された値段は2千円台!

げっ・・

20%引きで1603円です。

値札と違うぞと言う間もなくよくわからんまま支払う。
受け取ってから値札をよく見たら『100g 997円』と書いてあった。

もういいや、今日は贅沢しよう。
慣れないデパ地下での買い物を終えてホテルに戻る。

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 東急で買った美唄焼鳥と大丸で買った1603円也のローストビーフ。

焼き鳥はビールが来てから食べる前に電子レンジでチンすることに。
今夜は肉ばっかりになってしまった。

いいじゃないか、今夜は肉バルでいこう。

その前にひとっ風呂浴びることにしよう。

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 タオルはセンチュリーロイヤルホテルの刺繍入り。

湯船にお湯を張って、洗面台のアメニティの中に入浴剤というかバスソルトが2袋あったので入れてみる。
1袋余してもしょうがないので2袋入れた。

便座の横ではあまり気分のいいものではないが、湯船はゆったりとしていてラクチンだった。

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 バスルームに備え付けのバスソルト。

2袋のバスソルトが効いたのかわからないが、テレビを見ながらしばらくお湯に浸かっていたら、のぼせる一歩手前くらいまで体が火照ってしまった。
これでビールが一段と美味くなるのだ。


 ◆ 2Lビアサーバー到着

6時少し前、部屋のピンポンが鳴った。
出るとビアサーバーをワゴンに乗せたスタッフがいた。

部屋のドアで受け取ったが、でかいなあ。
抱えるようにして部屋のテーブルへ。
あとグラス2つと紙ナプキンも受け取る。

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 6時になって届いた2L入りビアサーバー。でかいなオイ。

とりあえずテーブルの上にデンと鎮座したビアサーバー。
これじゃさっき買った総菜も置けないしどうしたものか。

ベッドの脇のナイトテーブルが動かせる。これをテーブル脇に持ってきてそこへビアサーバーを置いた。
これだ、いい具合になった。

エレベーターホールの電子レンジで焼き鳥を温めてきて、持ってきた紙皿に乗せてみる。

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 さっそく1人酒宴のスタート。

んぐんぐんぐ・・・
プハ〜うめえ〜〜 (^^♪

さっきバスソルトが効いて汗かきまくりだったのでビールが美味い。

塩コショウの 美唄焼き鳥もうめえ!

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 美唄焼鳥(塩)とビールの組み合わせが最高。

もっちりとした厚切りの ローストビーフもうめえ!

肉だ肉!

むしゃぶりついて、またビール

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 柿安特製厚切りローストビーフも旨い。

ビアサーバーの中には氷が入っていて、ビールはキンキンに冷えている。
ただ、密閉容器ではないので、だんだん気が抜けてくるのには困った。

お早めにお飲みくださいと言ったところ。
私はビールガバガバ飲む人だが、2Lはさすがに飲みごたえがある。
それでも8時前にはカラになった。

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 部屋からの夜景。

う〜んまだ飲み足りないな。
それにまだ宵の口だよ。

そういう時には1階にファミリーマートがある。
客室フロアのエレベーターは1階までは直接行くことができる。そこからファミマの店内へは直接出入りができるんですねえ。
なんて便利なんだろう。

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 1階のファミリーマートへは中から直接出入りできる。

ファミマで焼酎カップを2本買ってきた。
あとは夜景を見ながら、眠くなるまでこいつをお湯割りでチビチビと飲(や)っていよう。

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 夜景と列車を眺めながら焼酎のお湯割り。カップは持参のマグカップ。

夜になって気づいたのが窓の結露。
空気清浄機を加湿にしていると窓がだんだん曇ってくる。サッシは大粒の水滴がびっしりだった。
やはり建物の古さを感じる。

何時まで飲んでいたのか覚えていないが、翌朝目が覚めたらちゃんとベッドで寝ていたので、座ったまま寝落ちはしなかった模様。


posted by pupupukaya at 21/11/28 | Comment(0) | 体験記

2021年 札幌グランドホテル宿泊記

札幌グランドホテルといえば札幌で知らない人はいないくらいの老舗高級ホテルです。
過去には皇室御用達だったこともあるし、国内外の著名人が泊まるホテルでもありました。

今は札幌市内にたくさんホテルがあるのでその中の1つに埋もれてしまった感がありますが、札幌に古くから住んでいる人にとってはグランドホテルが札幌で1番のホテルじゃないでしょうか。

そんな札幌を代表するホテルですが、札幌市民が利用するのはもっぱら冠婚葬祭や宴会などの社交場としてであって、宿泊したことがある人は少ないのではないでしょうか。
何か事情があって市内のホテルに泊まることがあっても、もっと安いビジネスホテルを探すでしょうしね。

まあ普段ならば泊まろうなんて思ってもみないホテルですが、そのグランドホテルに安く泊まる機会に恵まれたので、今回はその宿泊記です。


 ◆ 経緯など

GoToトラベル再開はまだ先のことになるようですが、札幌市や北海道独自の旅行支援事業は再開しています。
そんな事業のひとつが『We Love 札幌 宿泊キャンペーン』というもの。これは額面5,000円の前売りクーポンを2,000円で販売するもので、各ホテルごとの発売となっています。
たまには市内のホテルに泊まってみるのも面白いし、どうせなら普段泊まれないようなホテルにしようと札幌グランドホテルのを買ってみました。

もう1つは北海道でやっている『新しい旅のスタイル』というもの。
道からの支援で16,000円の部屋が8,500円になるものです。
さらにWe Love 札幌 宿泊キャンペーンの5,000円クーポンを併用すると1泊5,500となりました。

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 予約時に表示された金額。\3,500は現地支払い額。

1泊16,000はさすがに旅行先の宿泊先としても敬遠しますが、朝食付きで5,500円ならばビジネスホテルでも安い方ではないでしょうか。
こんな驚きの値段であのグランドホテルに泊まれるとは・・・
これらは楽天などの予約サイトは使えないので、札幌グランドホテル公式サイトから予約しました。


 ◆ 金曜日、札幌グランドホテルへ

ホテルのチェックイン開始時刻は15時となっています。
せっかくなので、チェックイン15時からチェックアウト11時まで高級ホテルを堪能するつもりです。

午後1時頃に家を出て、久しぶりに都心をウロウロと。
珍しく大丸の地下で惣菜を買ったりもしました。
15時も過ぎ、ちょっと緊張してホテルへと向かいます。

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 駅前通り、16階建ての東館側から見た札幌グランドホテル。

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 西5丁目、本館側から見た札幌グランドホテル。

グランドホテルはこうして改めて見ると重厚なダークブラウンが高級感を醸し出していますね。
周りはオフィスビルばかりなので一層目立ちます。
ちなみに、グランドホテルは1つの建物ではなく、北2条側にある8階建てがフロントがある本館で、駅前通り側の17階建てが東館、北1条側にある10階建てが別館となっています。

ここの用で来るときは駅前通りに面した東館から出入りすることが多いんじゃないでしょうか。今は地下歩行空間にも出入り口ができましたしね。
車ならば立体駐車場がある西5丁目側からの出入りでしょう。

正面玄関は、あまり目立ちませんが北2条通りに面した本館の北側になります。
一応狭いながらも車寄せがあって客待ちタクシーがいますが、ここから出入りする人は宿泊客以外はなさそうで、いつ見てもひっそりとした印象です。

今日は宿泊なので正面玄関から入ってみましょうか。

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 北2条通り側にあるメインエントランス。

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 メインエントランスから入ると正面にフロントがある。

フロントでチェックインすると女性ベルマンが案内してくれるのはさすが高級ホテル。
と思いきや「コロナ対策のためエレベーターホールまでのご案内となります」ということだった。
エレベーターに乗ったところでベルマンとはお別れ。

エレベーターは部屋のカードキーを読み取り部分にかざすと自動的にその部屋の階が選択されるシステム。
外部の人が勝手に客室フロアに出入りできないようになっているのは安心ですね。

さてカードキーを渡されたのは6階の部屋。
妙にふかふかするカーペットの廊下を歩いて部屋へ。

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 東館6階の案内板。上が駅前通り側。

予約していたプランは『【新しい旅のスタイル対象プラン】東館お約束朝食付プラン』、部屋は『東館スタンダード ラージツインルーム[禁煙]40平米 (禁煙)』というもの。
ツインルームの必要はないのですが、朝食付きではこれが一番安かったからです。

カードキーをノブにかざすとカチッと音がして青ランプが点灯。

おじゃまします・・・

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 東館スタンダード ラージツインの室内。入口側から。

これが40平米ラージツイン
広い!
広すぎるっ!

ベッドは安ホテルならばダブルとしそうな幅広のベッドが2台。
奥には丸テーブルと椅子が2つ。

デスクは座ると正面が鏡。あまり広くはなく、ちょっと書き物をしたり女性のお化粧用ですかね。飲食や仕事には向かないかな。
飲食ならば丸テーブルを使えばいいんじゃないでしょうか。

とりあえず来る途中セイコーマートで買ってきたビールを冷蔵庫に入れておきます。
それから部屋の中をあれこれ探索してみることに。

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 コンパクトな冷蔵庫。ビールを冷やすくらいなら十分余裕がある。

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 グラスとカップそれにお茶のティーバッグ。下段は電気ポット。

バスルームのドアが1つしかないのでユニットバスかと思ったら、トイレと洗面所が一緒になって、その奥が浴室という変わった造り。
あとで調べたらヨーロピアンセパレートというスタイルだそうで。
そういわれてみればヨーロッパで泊まったホテルはトイレの向こうにシャワールームってのが多かったな。

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 バス・トイレはヨーロピアンセパレートタイプ。奥が浴室。

ビジネスホテルでも新しいところは全部別々の3点セパレートの所もあるので、この辺りはちょっと古さが隠せないな・・・
それでも浴室は洗い場もあるので、バスタブにお湯を貯めてゆっくり浸かることができますね。

あとタオルに全部グランドホテルのロゴとネームが刺繍されたあたりに老舗のこだわりを感じました。

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 バスルームは洗い場付きなのでゆっくりお湯にも浸かれる。

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 タオルのロゴやネームは老舗の証。

3時過ぎにチェックインしてまだ3時半。
さっそく1杯やりたいところですが、一足先に週末のお休みをいただいているとはいえ、さすがにそれはちょっと。
外はまだ明るいし、皆さんまだ働いていらっしゃるからね。

とりあえず椅子に腰かけて部屋を見まわしてみる。
う〜んやっぱり広いなあ。
無駄に広すぎる。

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  東館スタンダード ラージツインの室内。窓側から。

デスクとベッドの間がなんだか無駄な気がしますね。
窓の前の無駄な空間も妙に苛立たしい。

ここにウェディングドレスでも置いたらちょうどいいかなとか、インバウンド氏が馬鹿でかいスーツケース何個も持ち込んで、爆買いした品を整理するんならこれくらいの空間は必要かな〜、なんて思ってみたり・・・

私ら庶民はすぐにこういうみみっちいことを考えてしまっていけませんね。
これは『無駄』じゃないの『ゆとり』なの。

効率よくとか無駄なくを100%追及したら貧しい世の中になると思いますよ。
そう、無駄こそ高級の極みなのだ。
(と思うことにしました)

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 ゆとりを感じる窓とデスクと空間。

しかし、窓の前の空間は見ていて落ち着かないな・・・
そうだ、テーブルと椅子を窓の前に持ってくればいいんじゃね?
なんでこんな暗い隅っこに置いてあるんだろう。
そう思って窓の前にずらしてみました。

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 テーブルと椅子を窓側に寄せてみた。

おお、なかなかいいね。
その代わり元あった場所が完全なデッドスペースになってしまったけど。

座ってみると、窓下にあるエアコンの噴き出し口があって風が顔面に直撃する。
そういうわけだったのか。

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 窓下にあるエアコンの噴き出し口。

風は吹き出し口のルーバーを外して逆に置けば窓側に風が行く。
ここに座っている間はそうしよう。

窓から見えるのは札幌で1番のメインストリートである札幌駅前通り。
しかし地上を歩く人も少ないし、この辺りはオフィス街なので面白い眺めではありませんな。
この東館は17階建てだが、この辺りも近頃は高層ビルが増えたから上層階でも眺めはあまり変わらなそう。

向かいのビルの窓からオフィスの様子が見えたりする。
向こうからもカーテンを開けたこの部屋が丸見えなんでしょうかね。

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 東館6階から見下ろす駅前通り。

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 チェックイン時にもらった券とクーポン。

チェックイン時に朝食券のほか館内のレストランとバーが10%引きになる優待券と2,000円分のクーポンを貰っていました。
優待券は宿泊中は何度でも使え、クーポンは館内の店ならばどこでも使えるし宿泊代の支払いにも使えるようです。

せっかくなので使わなきゃ勿体ないし、夜になったらバーにでも行ってみようかな。


 ◆ ホテル内探索と夕食の買い出し

4時過ぎ、部屋を出ます。
ホテル内の探索と夕食の買い物へ。
おっと、カードキーを忘れないように・・・

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 6階エレベーターホール。奥は本館エレベーターで、各階つながっている。

エレベーターホールに漂う高級感はさすがグランドホテルという感じがします。
最近はビジネスホテルも高級志向の所が増えてきましたが、ここまで高級なエレベーターホールは今まで見たことがないな。

どうです、この無駄に広・・・・いや、このゆとりのあるホール。
一面に敷き詰められたグランドホテルのロゴをデザインしたカーペット。

ひたすら空間だけを強調したシンプルさが高級感を一層アップさせています。
最近よく聞くミニマリズムって言葉を思い出しました。

ちょっと気になったのが、ビジネスホテルならばどこにでもある自販機がどこにもなく、製氷機もないこと。
コンビニに行くのも外の通りに出なければいけないので、新しいホテルに比べるとちょっと不便。

こういうホテルの客は、欲しいものがあればルームサービスを頼むんでしょうか。
ちなみにルームサービスの料金表を見ると、ソフトドリンク各種900円ビール小瓶1,100円・・・

・・・外に出てコンビニに行ってきますわ!

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 高級ホテルらしい重厚な1階のエレベーターホール。

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 本館エレベーターはクラシカルな内装。

あちこちウロウロ歩いてみましたが、客室フロア以外は宿泊客でなくとも入ることはできるし、またいつでも来れるのでそこそこに。

1階で見つけたのが『メモリアルライブラリー』という老舗ホテルならではのコーナー。
ここに昔のパンフレットや旧館時代の平面図、使われた食器などが展示されています。
宿泊客じゃなくとも、札幌人ならば一見の価値はあるかも。

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 メモリアルライブラリーに展示してあった戦前のパンフレット。

外に出るとすっかり暗くなっていました。

夕食の買い出しに向かうは、北2条通りを渡って2軒隣にある赤れんがテラス。
グランドホテルに泊まったら、ここの3階にある中国料理布袋ザンギを買って、部屋でビールを飲みながら食べようと思っていたのでした。

スープの冷めない距離ならぬザンギの冷めない距離ってところ。
グランドホテルでの部屋食にはおすすめです。

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 赤れんがテラス3階にある中国料理布袋赤れんがテラス店。

注文したのは布袋式ザンギ5ケ(660円)と梅ザーサイ(500円)。
ここはイートインコーナーですが各メニューはテイクアウトもできます。


 ◆ 夜は部屋で1人宴会

部屋に戻ってからバスタブにお湯を張ってひとっ風呂浴びることに。
お湯は熱めに張る。入浴剤を買っておけば良かったな。
汗をかいたら冷蔵庫に冷たいビールが待っているなんてもう最高ですね。

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 布袋のザンギと大丸で買ってきたサラダ。

丸テーブルにさっき買ってきたザンギと梅ザーサイ、それに来る途中に大丸の地下で買っておいたサラダを並べます。
広い部屋で1人宴会のスタートだ。

ビールんぐんぐ・・・
プハー、うめえ!

はぐっ・・うめえ!
でかい布袋のザンギ、衣が香ばしくてサクサク、中はプリプリ。

またビールんぐんぐ!
うめえ!

個食なのでお行儀悪く食べるのもよし。

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 衣はサクッと中はジューシーな布袋のザンギ。

ザンギはそのまま食べてもいいが、着いてくる酸っぱいタレをかけるとまた美味い。
梅ザーサイはザーサイに梅干しとかつお節をまぶしたもの。
これもザンギの合間に食べるとさっぱりとして美味いんですよ。

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 テーブルにビールと惣菜を並べて1人宴会。

ザンギ5個は1人で食べるには多すぎたかも。
それでもビール3本目あたりで全部食べてしまいました。
ほかの総菜も全部食べたので、あとはお酒だけチビチビとやっていようとテーブルの上は片づける。

部屋の明かりを消すと窓から夜景が良く見える。
金曜日、札幌は夜の7時。

窓の外に見えるビルは明かりが煌々と点いているところが多く、まだ残業中のオフィス、夜間営業の美容室、ダンススタジオ、居酒屋チェーン店、授業中の進学塾も。

み〜んな忙しそう。

こちらは夜のオフィスビルを眺めて、ほかにすることもなく広い部屋で1人ビールをチビチビ。

ビルの窓に映るのは、ダンスのレッスン、客と美容師、会社帰りに一杯のグループ、授業中の教室。
こちらからは全部一緒に見えるのに、向こうはそれぞれがバラバラに存在している。

パラレルワールドってのがあるとすれば、神様からはこんな風に見えるのかな・・・

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 窓から見る駅前通りの夜景。

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 窓から見る駅前通りの夜景。これは北2条西4丁目交差点。

夜になったらホテルのバーに行こうと思っていたけど、もう部屋から出るのが面倒になってしまった。
部屋着になっているので、また着替えなきゃならないしね。

出かけるのはやめて、部屋でずっと飲むことにしました。
前回の京都旅行で余った焼酎のカップを持ってきていたので、今度はそのお湯割りをチビチビと。
そのうちに眠くなったのでベッドにもぐりこんだらそのまま朝になっておりました。


 ◆ ノーザンテラスダイナーの朝食

グランドホテルの朝食会場は2か所あって、1つは和洋バイキングのノーザンテラスダイナー。もう1つがガーデンダイニング環樂で、こちらは和定食となります。

行ったのはノーザンテラスダイナーの方。
1階の駅前通りに面したレストランが朝食会場だったとは知らなかった。

混んでいたらまた出直そうと思っていましたが、空席だらけだったしブッフェコーナーも余裕でした。
コロナで宿泊客減なのか土曜日だからなのかはわかりませんが。

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 朝食会場のノーザンテラスダイナー。

さて何を食べようか。
トレイに皿をのせて、ん〜何か迷うなあ。
色々種類があって、ご飯とパンとそれぞれに合うおかずがあるのはいいんですけど、これっていうメインがないような・・・
おかず全部取ったら皿の上がとんでもないことになるし。

しいて挙げればサーモンと甘エビの刺身かな。
プレーンオムレツもありますが、これは大きく焼いたのを切り分けて置いてある。個別に焼いてくれたらポイント高いんだけどなあ。
まあ、ケチつけ出したらキリがない・・・

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 ノーザンテラスダイナーのブッフェ。

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 いろいろ取ってきたおかず。ブッフェにはこの倍以上の種類があった。

迷いだしたらブッフェコーナーに1時間は立ち尽くしてしまいそうなので、朝食なんだからこんなものだろうというのをチョイスしてきました。
変わったところではホタテのとろろ和えと釧路風ザンギなど。

最後に納豆ご飯で〆めてから席を立って今度はデザート。
アップルパイとフルーツケーキ、それにコーヒーを持って席に戻る。さっきのトレーは下げてくれていた。

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 デザートはアップルパイとフルーツケーキ。

30分くらい朝食会場にいましたが、混んでくることはなく、ゆっくりとコーヒーも飲み終えてフィニッシュ。
テーブルに置いてある札を裏返しにすれば食事修了の合図。

ここのチェックアウトは11時となっているので、それまで部屋でリッチな気分に浸っていよう。
朝食後に2度寝をむさぼるのもよし、朝風呂に入るのもよし、コンビニでビールでも買ってきて朝から1杯やるのもよし(これはあんまり良くないか)。

でもほかにすることがなくなると、どういうわけかうちに帰りたくなってきた。
無駄なまでに広い部屋・・・いや、ゆとりのある部屋ってのは貧乏性の身には逆に落ち着かない。
そんなわけで9時半にはチェックアウトすることにした。

ここグランドホテルの支払いは、ビジネスホテルとは違ってチェックアウト時の支払いとなるようです。
請求額は3,500円でしたが、結局使わなかった2000円クーポンをホテル代の支払いに充てることにしました。

支払額は1,500円。先に買っておいたクーポンの代金と合わせると1泊3,500円ということになりました。

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 札幌に・・・帰ってきました?

ホテルから駅前通りに出ると見慣れた光景、見慣れた場所。
たった1泊しただけなのに、海外旅行から帰ってきたように思ったのは何でだろう・・・

〜最後までお読みくださいましてありがとうございました。

posted by pupupukaya at 21/11/14 | Comment(0) | 体験記

コロナワクチン2回目接種してきました

前回コロナワクチン1回目接種したのは9月12日の日曜日。
そのちょうど4週間後が2回目接種日となる。

それでまた東札幌のコンベンションセンターに行ってきました。

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 再びやって来ました札幌コンベンションセンター。

前回と同じで車で会場へ。
予約時間が10時からなので、前回と同じように10時05分くらいに着くようにした。

2回目なので前回と同じ人がまた同じように集まっているわけで、前回より混んでいるはずもなく、駐車場もすんなり入れた。

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 受付中の予約時間が表示された会場入口。

入口には予約受付中の予約時間が掲示してあって、10:00、10:30、11:00の時間が表示してある。
これでいけば、予約時間の1時間30分前から受付してもらえるようだ。

しかし早く行っても早く打たしてくれるわけではなく、中に予約時間ごとの待合場所があって、そこで時間まで座って待たされることになる。

早く行くだけ損というわけだ。
予約時間から5分ほど経ってから入るのが一番待たなくていい方法だ。

案の定、受付から予診、ワクチン注射まで全く待たずに流れ作業のように終わった。
2回目ということからか、予診であまりあれこれ聞かれることもなかった。

最後に接種後15分の待機があって、紙に書かれた時刻になれば最後の窓口でワクチン接種済みのシールを貼って接種場所のスタンプを押してもらえば終わり。

会場に入ってからここまでちょうど30分だった。
1回目よりも早く終わった。

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 2枚のシールが接種済証となる。

これで2回のコロナワクチン接種が完了しました。
今のところ打った腕が痛み始めたくらいで、ほかに症状はなし。

明日は熱が出るのか、だるくなるのか。
1回目は何ともなくても、2回目に副反応が出る人が多いようだ。

ともあれ、これで接種完了者の仲間入り。
大手を振って旅行もできるというもの。

ワクチン接種完了者向けの旅行プランなども出始めたし、GoToトラベルも再開の動きが出てきた。
まだ先の話だろうけど、海外旅行もワクチン接種完了者という条件付きで再開するのだろう。

一方で、ワクチンは3回目も必要なんて話も出てきたしね。

外出はマスクして、どこかへ入るたびに消毒してというのもまだまだ続くんだろうなあ。
マスクが要らなかった頃が懐かしい・・・


 ◆ 10/13筆者追記 〜副反応など

10/11(月)
朝起きあがると全身筋肉痛になったような感覚が走り、めまいでフラフラする。
熱を測ると38度3分。
事前にわかっているので、これが聞いていた副反応かと思う程度。それに風邪ではないので寒気はしない。
こんなに熱を出すのはもう10年ぶり以上じゃないかと思う。

パンと牛乳を胃に流し込んでから解熱剤を飲む。
解熱剤は1回目の接種時の予診で用意しておいた方がいいと言われたので買っておいたもの。
会社に休みの電話をしてまたベッドに横になる。

1時間くらいして目が覚めたら寝汗でびっしょり。
熱を測ると37度ちょっとまで下がっていた。だいぶ楽にはなった。

これで熱も下がったかと思っていたら、夕方くらいにまた38度近くまで発熱。
明日も休みかなあと思いつつ、酒を飲んで解熱剤を飲まずに就寝。

10/12(火)
朝起きたらびっしょりと寝汗。
熱を測ると36度台まで下がっていた。
この日は普通に出勤。午前中くらいまでは発熱疲れみたいのが残っていたが、午後には取れた。
以降発熱は無し。

10/13(水)
まだ注射した腕に打撲のような痛みが走るが、それ以外は健康体に戻ったようだ。

〜以上、副反応の体験記でした。

posted by pupupukaya at 21/10/10 | Comment(0) | 体験記

札幌コンベンションセンターでコロナワクチン接種してきました

最近はコロナワクチンを打ってきた人が多くなってきて、そろそろワクチンまだの方が肩身が狭い思いをするようになってきた。
かかりつけ医のある人はそちらでということになっているが、こちとらパーフェクトな健康体。そんなものあるはずもなく、集団接種会場での接種ということになる。

これは札幌市コロナワクチン接種予約サイトで予約したもの。
あいにく日曜日しか空いていなかったが、ひとまず取れたのはありがたい。

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 札幌市新型コロナワクチン接種の集団接種会場予約情報から。

そんなわけで予約当日、東札幌の札幌コンベンションセンターへワクチン打ちに行ってまいりました。

持ち物は札幌市から郵送されてきたクーポン券、あらかじめ記入した予診票、それに本人確認書類(免許証など)。
予約時間は10:00から10:30分までとなっている。

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 予約確認サイトにある当日の注意事項。

注意事項に『早くお越しになっても、待合スペースの用意はありません』とある通り、早く着いてもダメなようだ。

自宅からコンベンションセンターへは車で行くことにした。
有料だが駐車場があるのは知っているし、案内に公共交通機関をご利用くださいとも書いてなかった。

中央区の自宅を9:50頃に出たら10:05にはコンベンションセンターに着いた。
駐車場入口には警備員が何人か立っていて、誘導に従って進む。
路上に並んで待つのかと思っていたが、意外とすんなりと駐車できた。

料金は2時間まで200円。
有料駐車場だが、往復の地下鉄料金を考えれば安いもんだ。

ここの会場は札幌駅から無料シャトルバスも運行しているので、車で来る人は意外と少数なのかも。

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 警備員が誘導するコンベンションセンター駐車場の入口。

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 やってきました札幌コンベンションセンター。

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 集団接種会場の看板。

けっこう並んで待たされるのかと思いきや、前にいるのは3人程度。
番が来るとスタッフが〇番の窓口へどうぞと誘導する。

ワクチンチケットと書いてきた予診票を渡すと確認してから、「本人確認できるものをお持ちですか」と聞かれる。
渡した免許証を確認すると、書類をクリップボードに挟んで渡される。
「これはワクチン接種が終了するまで持っていてください」と言われる。

ワクチンとか医療とか言うよりは、期日前投票所にでも来たような雰囲気だ。

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 集団接種会場の受付。

次は9:30と10:00からの予約の方は進んでくださいと通される。
10:30と11:00からの人は椅子が並べられた待合所のような所に通されていた。

やっぱり早く行っても無駄なようだ。
早く来たらしい人たちが椅子に座って所在無げにしている姿が見えた。

こちらは10:00組なので、どんどん奥へ通される。
ホールの入口に『ワクチン接種会場入口』とあったので、いよいよワクチンかあ・・・とちょっと身構える。

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 この先がいよいよワクチン接種会場・・・と思いきや。

この入口の前は10人くらいの列となっていたが、すぐに順番はやってきた。
入口から入ったところで、おでこに温度計を当てられて体温測定。

ここから先は撮影・録音禁止と書いてあったので画像ナシ。

ホールは机がたくさん並べられていて、白衣のスタッフがその机ごとに座って待機している。
ここで打つのかと思ったが違った。

誘導スタッフがここに座ってくださいという風に合図をするので、その机に座ってクリップボードを渡す。
白衣のスタッフは予診票を見てから、「〇〇さんで間違いないですね」と聞いた。

「現在治療中の病気や投与してる薬はありますか」
「アレルギーはありますか」
「以前に予防接種で副作用が出たことはありますか」

どれも無いことを伝えると、クリップボードを返されてまた次のコーナーへ誘導される。
今度はここへ座ってくださいと、椅子が並べられた待合コーナーのようなところへ合図される。

前には『予診室』と書かれた入口がいくつもあって、カーテンで仕切られている。
この奥がワクチンなのだろう。
注射は大嫌いだが、ここまでくれば腹は座っている。

しばらくすると「〇番に入ってください」と中に入るように指示される。
中に入るとビニールシートで仕切られた机の向こう側に、また白衣のスタッフが座っていた。

「現在治療中の病気や投与してる薬はありますか」
から始まって、さっきとまた同じことを聞かれる。

同じことを何回も聞くなよと言いたくなるが、万全を期してということなのだろう。
例えば大学病院で手術なんかする日にゃ、朝から夕方までいろんな人がやってきて何回も同じことを聞かれるもんだ。

さっきと違うのは、「家に解熱剤はありますか?」
と聞かれた。

置いていないというと、
「37度台後半くらいの熱が出ることがあるので、買っておいた方がいいですよ」とのこと。
2回目の接種のときの方が熱が出ることが多いらしい。

「このくらいの年代では10人に1人の確率で発熱します」
「ロシアンルーレットみたいなものですけどね」

ワクチン接種の問題はないということで、予診票の『医師記入欄』の可能にチェックを入れて署名欄にサインした。
この人はお医者様だったのか。

さらにカーテンで仕切られた奥の部屋があって、そこへ通される。

注射器や薬ビンがあったので、ようやくワクチン部屋に着いたようだ。

注射をするには二の腕を出す必要がある。
服装は半袖で、これからの季節は簡単に脱げる上着を羽織って行くのがベストだ。

注射自体はチクッとして数秒で終わり。
あっという間。

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 こんなのを腕にプスッと刺すようだ(イメージ)。

クリップボードの書類に、注射から15分後の時刻が書き込まれ、
「この時間になるまで向こうの部屋で待機してください」と言われる。
「その間に気分が悪くなったりした場合はすぐにスタッフに知らせてください」

カーテンを開けて注射部屋を出ると、椅子が並べられた広間に出た。
また誘導スタッフが、ここに座ってくださいと合図する。
前に大きな時計があって、この時計がさっき書き込まれた時刻になるまでここに座っていることになる。

椅子はたくさん並んでいるが、埋まっているのは1/3くらいか。
座っているうちに15分経った人が次々と席を立って空席だらけになった。

ようやく時間になって席を立ってクリップボードをスタッフに見せる。
スタッフは書かれた時刻を確認して、〇番の窓口へと指示する。

ここが最後の窓口で、クーポン券にワクチン接種済みのシールを貼って『札幌コンベンションセンター』のスタンプを押した。

接種後の注意事項の紙を渡されて説明を受ける。
最後に2回目でも使うことになるクーポン券を返してもらって、「おつかれさまでした」と終了になった。

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 1回目接種済証が貼られたクーポン券。

ここで時刻は10時40分。
最初にコンベンションセンターに入ってからここまで30分と少し。
午前中いっぱいくらいかかるのかと思っていたが、結構早かった。

接種後の待機を別にすれば、待ち時間はほとんどなく流れ作業のようにスムーズだった。
スタッフの誘導や合図も感心するほどテキパキしていた。

逆に集団接種会場予約開始の時は、サイトが込み合って全然繋がらなかったのは何だったんだと思うほどだ。

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 モデルナ社ワクチン接種後の注意事項。

今のところ痛みも痺れも無い。
終わってみればあっけらかんだが、接種後の症状が現れるのはこれからということになる。

よく聞くのは腕が上がらなくなるとかだるさとか筋肉痛とか。
熱が出ると結構苦しくなるとも聞くしね。
さて、どうなるんだか。

以上、集団接種会場でのコロナワクチン接種レポートでした。


 ◆ 9/16筆者追記 〜副反応など

9/13(月)
翌日朝は接種した腕に軽い痛みを感じるくらい。発熱は無し。
楽勝じゃんと思っていたら昼頃から腕にズキズキと打撲したような痛みが走り、夜まで続く。

9/14(火)
痛みは引いたが、筋肉痛のような痛みは引かず、腕上げ下げ難儀。発熱は無し。

9/15(水)
前日同様。

9/16(木)
ようやく日常で痛みが気にならないまでに快復。

posted by pupupukaya at 21/09/12 | Comment(0) | 体験記

2018年北海道胆振東部地震の停電記

◆ 2018年北海道胆振東部地震について、私自身の体験を残しておきます。

2018年9月6日午前3時7分、それは起こった。

ベッドで眠っていると揺れを感じて目を覚ます。
地震だとすぐにわかったが、揺れは収まるどころかだんだん強くなった。
これまでに経験したことのない強い揺れだった。

「これはすごい地震だ」とつぶやいてベッドのパイプを掴んでいた。

これだけ大きな揺れは、2011年の東日本大地震以来と思うが、それよりも大きな揺れだった。
部屋を明るくしてテレビをつけると地震速報をやっていた。

震源は苫小牧の北東にある厚真町とのこと。最大震度は6強(後に7に訂正される)。
札幌市中央区では震度4となっていた。あの揺れは4じゃないぞと思うが、部屋を見ると特に倒れたり落ちたりしたものは無かったので、やっぱり4だったのかもしれない。
同じ市内でも、北区は震度5となっていた。

とにかく、札幌は地震の少ないところで、もう何十年と札幌市民をやっていると、ちょっとした地震でも大げさに感じてしまう。
それでも今回の揺れは今までに経験したことのないものだった。

その後も、余震なのか地震が何度も繰り返し起こる。最初ほどではないが、そのたびに戸やふすまがバタバタと音を立てる。

トイレへ行き、しばらくテレビで地震速報を見ていたら突然真っ暗になった。停電だ。時刻は3時半ごろ。
地震発生から20分ほどして停電したことになる。

窓から外を見ると、普段は立ち並ぶマンションの夜景が見えるが、どこも真っ暗だった。あたり一帯停電らしい。
ちらほらと弱い明りが見えるが、マンションの廊下などに灯っている非常灯だろう。

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 停電で真っ暗になった夜景。

停電もしばらくすれば復旧するだろうとこの時思っていた。
ベランダへ出て空を見上げると、雲の合間にはきらびやかな星がたくさん見えた。
こんな星空を見たのは去年出張で行った知床、その前はもう何年も前だが美幌峠で車中泊したとき以来だ。

札幌の中心部ちかくでこんな見事な星空を見ることなんて今日くらいしかないぞ。
しばらくベランダで星空に見とれていた。

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 札幌の夜空に光る星空。肉眼では画像よりももっと多くの星が見えた。

停電もそのうち収まるだろうと、またベッドに横になった。
ひと眠りして目を覚ますと、こんどは外が明るくなっていた。
6時、依然として停電中。

水道の蛇口をひねるが水は出ない、断水。
もともとの水道が断水しているのか、マンションの水道ポンプが停電のため動かないためか不明だが、とにかく水は出ない。

スマホでインターネットを見ると、どうやら全道で停電中らしい。地下鉄、市電、JRともに停電のため運休とのこと。
これは長期戦かなと思い始める。

あり合わせのもので朝食。お湯はポットの残り湯があったし、この時点で特に困ることはなかった。

大の用は、トイレのタンクにあった水で流し切った。地震の後すぐにトイレに行っておいて正解だった。

8時前に会社から本日出勤停止との連絡あり。
私は歩いて行けるが、地下鉄もJRも止まっているのではそうなったのだろう。

携帯ラジオがあるのを思い出し、スイッチを入れると放送が入った。
停電は厚真町にある火力発電所が停止したために連鎖して全道の火力発電所が停止したということだった。
信号機もほとんどが消灯して、主要な交差点では警官が交通整理をしているとのこと。
大規模な土砂災害もあったらしい。

スマホのバッテリーも現在65%。昨日寝る前に充電しておけばよかった。
スマホはワンセグ機能もあるが、バッテリーを温存させるために極力使わないようにする。しばらくは携帯ラジオだけが情報源となる。

これは停電復旧まで昼くらいまでかかるだろうかと思った。
水は2Lのペットボトルに水道水を入れて冷凍してある。別に非常用というわけではなく、暑いときに氷柱代わりにするので冷凍しておいたものだ。こんなところで役に立つとは思わなかった。

家にいてもラジオを聴くくらいしかなく、外の様子を見に行く。

なるほど、信号機は消灯している。
車はどちらが優先ということもなく、譲り合って通っているようだった。

近所のコンビニは、表に長い行列ができている。停電なので店内は真っ暗。
混乱しないように何人かずつ区切って店内に入れている。
レジも使えないので、手売りで対応していた。

店からは飲み物やカップ麺がたくさん入った袋を下げた人が出て来る。
そんなにカップ麺買いこんで、今日中にそれ全部食うのかよ、と突っ込みたくなるような人多し。

ここは札幌の、しかも都心近くだぜ〜、停電ったってせいぜい今日か明日くらいなもの。どうしてこうも買いだめに走るのか。
行列を見ると並ばなきゃ、カラが目立つ陳列棚をみると、とにかく買っておかなきゃという心理のまま動いているのだろう。

こういう時に一番必要なのは心の余裕である。

まず冷静にならなきゃ。
どう考えてもカップ麺の確保よりも、自分ちの冷蔵庫でしょ。冷蔵庫の中の食品が傷む前に食べてしまうのが先だと思うのだが。

こういう人に限って冷蔵庫の中は買いだめした食品で一杯だったりするものだ。

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 消灯した信号機と、行列ができるコンビニ。

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 スーパーも開店を待つ人の大行列が。

電車通りは、都心方向へ歩く人がいつもより多い。市電も地下鉄も止まっているので、職場まで徒歩で行くのだろう。

中島公園は枝や葉がたくさん散らばっている。倒れている木もある。
そういえば昨日は台風が来たんだったなと思い出した。
昨日の台風今日の地震である。
なんだか、昨日の台風が先週や先月の出来事のように思えた。

家へ戻る途中、水道局の人がマンホールを開けて水道の蛇口を取り付けていた。非常用の給水施設となるようだ。
停電だが、水道は普通に供給されているのだった。

これ幸いと家へもどり、バケツと保存瓶をもって水を汲んでくる。

マンションは停電でどこも断水状態のようで、これを知った近くの人たちが続々とポリ容器やバケツを持って集まってきた。

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 南11条西7丁目の臨時給水所。

とにかく今日1日の飲み水とトイレ1回分の水は確保できたので、お湯を沸かしてお茶を入れる。
ガス(都市ガス)も普通に供給されていた。

ラジオを聴きながら、お茶を飲んでいたら電話がきた。

友人からスマホのバッテリーが切れそうなので、車で充電させてほしいとHELP。
しょうがねえなあと車を出す。

道路はどこの交差点も信号は消灯中。信号が稼働している交差点や警官が整理に当たっているところもあるが、主要交差点だけ。
運転していて無茶苦茶怖かった。

それでも事故は見かけなかった。
自分もそうだが、どの車も細心の注意を払って、また譲り合って運転しているからだろう。

こんな日だが、郊外の幹線道路は交通量がいつもより多かった。
市内の学校は一斉に臨時休校になっているし、仕事が休みになった人も多いだろうから、停電の家にいても仕方ないので出てきたといったところだろうか。

カーラジオでは、水力発電所から火力発電所に電気を送って再稼働する準備をしているという。数時間後には復旧する目途を決めるとのこと。

「こりゃあ今夜は停電のまま夜明かしかねえ」
などと話をする。

シガーソケットにUSB変換ソケットを突っ込んで、30分ほどで充電完了。
自分の分の充電コードも持って来ればよかった。失敗した。

昼飯でも奢ってもらえば良かったのだが、飲食店はどこも閉店してるし、開いている店はどこも大行列。
友人を家近くまで送って、自分も自宅へ戻る。

部屋に戻ろうとしたが、ラジオを聴くくらいしかすることもないので、歩いて都心へ行ってみることにした。
さっき水を汲んだ給水所は長蛇の列。気づいたときに汲んでおいてよかった。

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 いつもより人通りの多い駅前通り。 

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 4丁目三越前の交差点。信号機は消灯し、車もたまに通りすぎるだけだった。

中島公園からすすきの〜札幌駅と歩いてきた。
デパートもテナントビルもどこも今日は営業していない。飲食店もどこも閉まっている。

どういうわけか休日のように人が多い。
家にいてもしょうがないし、とりあえず出てきましたみたいな。

逆に郊外と違って車は少ない。会社も店もやっていないし、大体駐車場も休止中なので駐車するところもないからだろう。

何だかヨーロッパの日曜日の雰囲気を思い出した。
あちらでは日曜日はデパートを含めほとんどの店が休みになる。それでも人だけはやたらと出ている。

あと自転車が多い。
交通機関が全くない状態なので、自転車が大活躍といったところ。

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 大通公園とテレビ塔。お馴染みの電気時計は消灯している。

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 北1条西4丁目の交差点。ここは警官が交通整理中。

札幌駅までやって来た。
ここも動いている列車は1本も無いが、動き出すのを待っている人が大勢集まっていた。

コンコースはここだけ電気が復旧したのか明るくなっている。
壁際には途方もなく座り込んでいる人が多い。

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 薄暗い札幌駅ステラプレイスの通路。

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 全列車運休中だが、駅には多くの人がいた。西改札口前。

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 西改札口と真っ黒の発車案内パネル。

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 3時過ぎに全列車終日運休が決まった。

駅構内は照明こそ灯っているが、売店はすべて休業、自販機も止まっている。
駅近くのコンビニも閉まっていて、駅では何一つ手に入らないようだった。

と思いきや、エスタのバスターミル内の自販機は停電でも稼働していた。
お金を入れてボタンを押すと普通に商品が出てきた。

バスの発着は無いが、ターミナルは開放されているが中は真っ暗なためここを通る人も少ないし、まさか自販機が動いているとはだれも思わないだろう。
こういう災害時対応の自販機は確かにあちこちにあるようだ。

だけど今日の状況でこれが知れ渡ったら、あっという間に自販機を取り囲んで大行列が出来、すぐに売り切れるだろうな。
私も内緒で水1本だけ買って後にする。

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 停電の中稼働していた自販機。気付く人はほとんどいなかった。

都心はとくに混乱も見当たらず、いつも以上に静かな休日という感じがした。

あと目立ったのは、歩道にたむろする外国人観光客。
停電と断水ではホテルの部屋にいるのもままならず、外へ出るしかない様子だった。

また歩いて家へ戻る。

近所の惣菜屋は店先にテーブルを並べて弁当の販売を始めた。
1折千円。どんだけぼったくるんだよと思ったが、あっという間に人が集まって売り切れになった。

さて、今日の夕食は。
実は来週は出張週ということで、食料はなるべく使い切るようにしていたので、家には買い置きがほとんどなかった。

それでも冷凍庫には弁当用の冷凍ご飯と冷凍食品、冷凍魚などがあるのでそれを食べてしまおう。
停電してから冷蔵庫は開けないようにしていたので、冷凍庫のものは半解凍くらいの状態を保っていた。
冷凍したペットボトルも保冷材の役割を果たしていたようだ。

洗い物が出ないようにフライパンにアルミホイルを敷いて加熱する。

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 冷凍庫にあった塩サバを焼く。

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 こちらは冷凍のから揚げ。これもフライパンで。

紙皿にアルミホイルを敷いて食器にする。
まあなんとかそれらしいものが出来あがった。

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 本日の夕食、ていうか酒のつまみ。

ランタンの明かりをつけ、ラジオを聴きながら夕食というか晩酌。

ラジオでは、厚別区や手稲区のほうでは電気が復旧したとの情報もあり。
ここも今夜中には停電が解消するのかな。

停電時はカップ麺やレトルトよりも、冷蔵庫の食品を食べてしまう方が先。

ラジオを聴いていると、停電だからと庭でバーベキューをしていた家もあったとか。肉を腐らしてしまうよりは賢い選択だろう。

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 藻岩山の向こうに日が沈み、一番星が現れる。

6時半も過ぎれば外もだいぶ暗くなってきた。
依然として停電中。ラジオではあちこちで停電解消の情報が流れてくるが、こちらはさっぱりだ。
郊外のほうを優先して復旧させてるんだろうか。

テレビも見れないしパソコンも動かない。
もうラジオも飽きてきたし、こんどは懐中電灯を持って外に出てみる。
トイレもなるべく外で済ませてきたいのもあった。

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 道路は車のヘッドライトだけが唯一の明かり。中島公園通電停。

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 南4西4すすきの交差点。ここは発電機で信号機が稼働。

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 真っ暗な駅前通り。いつもは昼間のように明るいのだが。

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 4丁目三越前。車が途切れると真っ暗になる。

DSCN7016.JPG
 車が通らない狸小路アーケード内は真っ暗闇。

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 すすきの交差点。ネオンの消えた滅多にない風景をスマホで撮る人も多い。

9時半頃家に戻ってきたが依然として停電中。
中央区も桑園のほうじゃ電気がついたという話。そろそろこちらも復旧するのだろうか。

またベランダで星を眺めて過ごす。

11時過ぎ、ラジオをつけたまま寝ることにした。
結局起きているうちに停電が解消することはなかった。


9/7(金)

未明、突然明るくなって目を覚ます。3時50分ごろ。
ようやく電気がついた。
トイレのタンクには水の溜まる音がする。

テレビがついた。この時間から災害の特別番組をやっていた。
清田区や厚真町の被害はラジオやインターネットで知っていたが、初めてテレビの映像で見た。 

電気と水のある生活がなんとありがたいことか。
まずはシャワーを浴びて、洗濯をする。
また停電するかもわからないので、バケツと保存瓶に水をためておいた。

地震から丸24時間の停電と断水だったことになる。
自分の周りには被害らしいこともなかったし、今となっては貴重な体験だったといえる。

あと、これが冬じゃなくて本当に良かった。

まだ市内の停電は完全復旧とはなっていないようで、地下鉄と市電は始発から運休。
今日も出勤停止との連絡が会社からきた。

停電も徐々に解消しているようで、市電は10時51分から、地下鉄は14時20分から運転開始となった。
コンビニは昨日のうちに品切れになったのか閉まっているところが多い。
近所のスーパーは店内には入れず店頭販売のみ。

これも日ごとに解消されるのだろう。


◆ 長時間停電を経験して

まる24時間にわたる停電と断水を経験したわけですが、この経験で停電や断水時に必要だと感じたものを挙げてみます。

 ◆ うちにあったもので役立ったアイテム
・懐中電灯
・携帯ラジオ
・ランタン
・電池
・冷凍ペットボトル
・紙皿
・アルミホイル
・保存瓶(飲み水貯水用)
・バケツ(トイレ水貯水用)
・空きペットボトル(水を注いで手を洗ったり)

まあこれも、キャンプや車中泊をする趣味があったからたまたま持っていただけで、別に威張れた話ではありませんね。

特にラジオは、信用できる情報源として非常に重要です。
スマホでもワンセグとかラジコがありますが、バッテリーのことを考えたらそうそう使うわけにもいきませんしね。
SNSの情報など参考程度にはなるけど、惑わせる情報ばかりでうんざりします。

DSCN7066.JPG
 とりあえず役に立ったアイテム。

 ◆ 今回なかったがあると良かったアイテム
・モバイルバッテリー(今回の騒動が収まったら買いに行きます)

あと、今回はガスがきていたので必要ありませんでしたが、カセットコンロがあるとお湯を沸かしたり簡単な調理ができるので便利です。私はアウトドア用のを持っているので、それを使用します。

非常時の定番であるカップ麺や缶詰、非常用飲料水なんかもあればいいんでしょうけど、水は水道水をペットボトルに入れて、たまに入れ替えたもので十分だし、食料はまず冷蔵庫のものを痛む前に消費するのが先です。

備えあれば憂いなしという諺がありますが、非常事態に備えてそのためだけの物資を常備するよりも、普段使用している物が非常時にどういう役に立つのかを考えておくのが本当の備えだと感じました。

ことが起こってからコンビニに走るのは、はっきり言って愚の骨頂。

冷静になれ。

災害時に一番大事なことは、まずこれです。

DSCN7062.JPG
 当分は停電に備えて水を蓄えておくことにした。

最後になりますが、今回の北海道胆振東部地震で被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。

拙い記録ですが、お読みいただきましてありがとうございました。

タグ:災害 札幌
posted by pupupukaya at 18/09/08 | Comment(0) | 体験記
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