2019年冬フィンランド旅行記1 ヘルシンキまで

北欧と言えば夏は日が沈まない白夜。
逆に冬は日が昇らない極夜の季節。また冬と言えばオーロラである。

北欧は3年前の2015年、ちょうど白夜の時期に行ってきた。
北極圏まで行けば一晩中明るい中、昼間と錯覚するような妙な気分に陥ったものだった。

今回はその逆の、日が昇らない極夜。
日中でも真っ暗というわけではなさそうだが、前回白夜を経験したのだから、今回はその真逆の極夜を体験したい。
それにオーロラである。

ヘルシンキまで往復の航空券は7月中に買っておいた。
ずいぶんと気が早い話だが、早い方が安く買えるのと、オーロラが見えるかどうかなんて1年前だろうが1週間前だろうがだれにもわからない。
ここはひとつ賭けに出たのだった。

果たしてその賭けは・・・

ということで旅行記のスタートとなります。

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 2019年冬フィンランド旅行記のルートマップ(筆者作成)

  日付 行程
1日目12/24札幌【飛行機】成田空港【飛行機】ヘルシンキ(泊) 
2日目12/25 ヘルシンキ【夜行列車】(泊)
3日目12/26 〜ロヴァニエミ【バス】イナリ(泊)
4日目12/27 イナリ(泊)
5日目12/28 イナリ【バス】ロヴァニエミ(泊)
6日目12/29 ロヴァニエミ【列車】ヘルシンキ(泊)
7日目12/30 ヘルシンキ【列車】トゥルク【列車】ヘルシンキ(泊)
8日目12/31 ヘルシンキ【飛行機】(泊)
9日目1/1〜成田空港【飛行機】札幌


 ◆ 新千歳空港 7:50【JAL3040】9:35 成田空港T2

私は札幌の人なので、助走として成田空港までのフライトとなる。
札幌6:16発の快速エアポートで新千歳空港へ。朝一の快速である。もう1本後のでも十分間に合うのだが、余裕をもって出てきた。これが正解だった。

JALの国際線乗り継ぎカウンターへ行くと長蛇の列。この人たちどうやって来たんだろうと思いつつ列の後ろに並ぶ。
半分以上がアジアからの外国人客。みんなこれでもかというほどの大荷物。

列はさっぱり進まず。
ほとんどが今度の成田行きの客なのだろうから乗り遅れることはないだろうが、時間はどんどん過ぎて行く。
自分の番まで並んでから30分もかかった。

やっぱり年末は旅行するもんじゃないな。

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 まずは成田空港まで助走区間。

成田までは普通席の最前列窓側を押さえておいた。前に座席がないのでゆったりとしているし、普通席では真っ先に降りることができる。
どういうわけか隣は空席、通路向かいの席は3席とも空いたままだった。

このままヘルシンキまで飛んで行ってほしいと思うほど快適に過ごせた。

天気は良く、ずっと下界が見えていた。
成田空港手前からは白い富士山がくっきりと見えた。
まずは幸先の良いスタートである。

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 普通席の最前列シート。

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 九十九里浜上空からの富士山。

定刻は9:35着だが、若干遅れて飛行機を降りたのは9:50近くだった。

預け荷物はヘルシンキ空港へ直行する。
一旦外に出ようかと思ったが、出ても何かあるわけではなく、国際線乗り継ぎの方へ向かう。


 ◆ 成田空港T2 11:30【JL413】15:00 ヘルシンキ空港

セキュリティーゲートをまた通って次が出国審査。
あれ?前回は自動化ゲートだったが、今回はまた有人のゲートに戻っていた。
スタンプをポンと押されて通過する。

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 成田空港の出国スタンプ。

今のパスポートは2010年に取得したもので、来年の7月に期限切れとなる。多分こいつの最後の仕事となるだろう。
今回のフィンランドで訪問国は10か国になる。
ページがいっぱいにとまではならないが、並んだスタンプばそれなりに大したものだとも思える。

ここまで意外と人が少ない。まだ年末の帰国ラッシュには早すぎるからか。

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 千葉銀行の両替所と今日のレート。

まずやるべきはユーロへの両替。
旅行中は基本クレジットカード払いだし、向こうでATMで引き出すこともできるのでそんなに多くは必要ない。
\5000相当と記入して窓口に差し出すと40ユーロで4,993円だった。
10ユーロ札4枚。

あと前回2012年の残りだった硬貨が6ユーロと少し。これも使ってしまおうと持ってきた。
別にここで両替しなくても支障ないのだが、当座のお金が無けりゃ無いで不安になるので。

あとは出発時間まで免税店を見ながらブラブラしてりゃいい。

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 このきらびやかさは外国人には憧れなのかなあ。

免税店だからといって特に安いわけではない。電気製品は外の量販店の方が安い。
お酒は高級品ばかりなので高いのか安いのかわからない。
カートン売りのたばこは明らかに安い。

お酒のコーナーに1本1500円の麦焼酎を見つけ、買うことにした。

今日はクリスマスイブ。キリスト教徒の国はクリスマスは祝日としている国が多い。フィンランドもその一つである。
祝日だと何が困るかというと、酒が手に入らないかもしれないということ。

北欧は酒類の販売が規制されていて、フィンランドでは国営の『アルコ(Alko)』という店でしか買うことができないし、日曜祝日は休みになる。
ビールならばスーパーでも手に入るが、これもどうなるかはわからない。

別に手に入らないのならばそれでもいいのだが、異国の地についてホテルの部屋での1杯というのがまた海外旅行の醍醐味でもあるので。

店の人に行先を聞かれ、「ヘルシンキ」と答えると厚いビニール袋に入れて封をした。向こうに入国するまで開けてはいけないという。

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 ヘルシンキ行きの64番ゲート。

ここからが本走。JL413便、10時間半のフライト。
64番のゲートへ行くともう改札が始まっていた。

列の後ろの方にいたと思っていたが、機内に入るとまだ席がいっぱい空いていた。

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 10時間半過ごすエコノミー席。

今回も飛行機はJALとした。
成田空港発着便しかないので、帰りは成田から羽田までの余計な移動が増えることになる。

中部や関西到着とすれば同じ空港で乗り継ぎができるが、フィンエアーのコードシェア便利用ということになる。
前回北欧に行ったときは、帰りがヘルシンキ〜中部〜新千歳の乗り継ぎだった。

フィンエアーは良い評判ばかり聞くが、う〜んそうかなあというのが私自身の感想。
前回は空いていたから良かったが、あれで満席だったら相当つらいなと思い帰りもJALとしたわけである。

別にJALの宣伝というわけではないが、座席も良くできていて、長時間のフライトを毛嫌いする人でもこれならアリなんじゃないか。
行きも帰りも、最後まで座席を倒している人がほとんどいなかったのは、それだけ良い座席ということだ。

その中でも当たりの席が前回のオーストラリア行きがそうだったし、今回もそうであると確信してチョイスしておいた席だ。
足元に遮るものがない非常口前の次に快適かもしれない。

その席とは、エコノミーには窓の無い席があって、そのすぐ後ろの席。

なぜかこの席だけ通路側にせり出していて、窓側と席のひじ掛けの間に10cmほどの空間がある。
腕1本入るくらいだが、狭い機内では大変ありがたい。
機内食の時など、窓側席でこの空間があるなしでは全然違うのだった。

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 なぜか窓側に空間のある席。

11:35、おお動いたぞ!
てなほどではないが、やっぱりこの瞬間はワクワクする。

離陸して北に向かうのかと思ったら機体を傾けて旋回をはじめた。ぐるりと1周してまた上昇を始めた。
おかげでまた富士山が見えた。

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 離陸ラッシュなのか後ろに番を待つ飛行機が並ぶ。

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 また富士山が見えた。

離陸して1時間くらいしてウェルカムドリンクの時間。
いつも通りブランデーを貰う。ていうかまだ3回目だけど。
今回はロックにしてもらった。

天気は良く、窓からもずっと下界が見えている。
これもずっと眺めていれば飽きてくるものだが、雲ばっかりとかずっと海の上とかだとつまらない。

ブランデーをチビチビ飲っていたら気分も良くなる。

札幌からずっと幸先の良いスタートだった。
まあツイてるんだろうな。

でもこんなところで運を使ってしまうのはナシですよ。

神様、聞いてる?

そうこうしているうちに今度は機内食。
一つは牛肉の旨煮、もう一つはチキンカレーだった。

和食の牛肉の方を選んで、お酒は日本酒にした。1合瓶入りの月桂冠。
機内で日本酒を飲んでいる人は少ないようだが、これもなかなかいける。

食後のデザートはハーゲンダッツのアイスクリーム。

最後にお腹がすいたらお召し上がりくださいと袋入りのパンを1個くれた。
これもすぐに食べてしまった。今食べなきゃ持ち歩く羽目になるだろうしなあ。

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 機内食の『牛肉と野菜の旨煮ごはん添え』お酒は『月桂冠』。

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 13:58、広大なアムール川を横切る。

隣人がトイレに立ったので、私もしばらくしてから席を立つ。
窓側席のときは、こういう時にすましておくのが良い。

戻ってきたら消灯。窓ガラスも暗くされ、睡眠タイムということになる。
しかしまだ2時半、寝る人などいない。

機内映画の『マッドマックス 怒りのデス・ロード』を見ていたら途中で寝ていたらしく、目覚めたらエンディングだった。
スモークガラスから窓の外を見ると、雲なのか雪原なのかはっきりしない。

飛行機の航路は、一旦北極圏に入る。
もしかしたらオーロラでも・・・と期待したが、完全に暗くはならず、行きの飛行機では無理なようだ。

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 19:55、ロシア北極上空を飛ぶ。

19:25改め12:25。ここからフィンランド時間にします。日本との時差はマイナス7時間。
機内の照明が点いて明るくなる。

12:50、2回目の機内食。
これは1種類のみ。
『チキンオーバーライス』といって、サフランライスの上にコールスローを先に乗せ、そのあとにチキンを乗せてお召し上がりくださいとのこと。

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 2回目の機内食は『チキンオーバーライス』赤いのはトマトジュース。

機内食が片付けられ、食後のお茶を飲んだら機内のイベントは終了。

13:40、「この飛行機はあと1時間で着陸予定です」とアナウンス。
外は雲が覆っている。
もう早くついてほしいと思うようになった。

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 ヘルシンキは雨模様。

降下して雲の中に突っ込み、再び景色が見えたらそこはヘルシンキの上空だった。
暗く霞んだ雨模様。

ここ数年来、海外旅行で雨の日に当たったことはあったかな。
天気の運は日本で使ってしまったのだろうか。

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 東京からヘルシンキまでのフライトマップ。なぜ北極上空を飛ぶのかが良くわかる。

14:45、ヘルシンキ・ヴァンター空港着。

10時間15分のフライトも、お酒を飲んだり機内食を食べたり、映画を観たりゲームをしたりで、着いてしまえばあっという間なのだった。

飛行機を降りたら、人の流れに続いて『Arrivals』とある方向に歩いて行く。

この空港は、前回来たのは2016年の5月だったから3年半ぶり。あのときはここからさらに乗り継いで、スウェーデンのヨーテボリまで行った。
今回はここが終点である。
ここからトランジット(乗り継ぎ)の人のほうが多そうだから、外に出るのも時間はかからないだろう。

EUの入国は面倒なことは無いし空港からヘルシンキ中央駅までが電車で40分。もしかしたら真っ暗になる前にはホテルに着くかもしれない。と思っていたがこれは甘かった。

工事中なのか仮設通路のような場所を通ってずっと歩いて行くとホールのような場所に出た。
『ALL Passport』の文字が見えるので、ここが入国審査ということになる。

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 パスポートコントロールの大行列。

それがまたすごい行列ができてる。5つほど口があるのだが、どれも同じような混雑ぶり。
横に自動ゲートもあるのだが、そちらはEU加盟国のパスポート所持者専用。

とにかく、この列に並ばなければならない。後ろからも人が続々とやってくる。
アジア方面からの便が集中する時間なのだろうか。ていうか中国人ばかり。
日本から着いたばかりなのだが、日本人など目立たないくらいになってしまった。

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 入国審査の次が荷物受け取り。

入国審査も一人一人にやたらと時間がかかっているような気がする。列もさっぱり進まない。
審査官も制服をビシッと着て目つきも鋭く、見た目は軍人のようだ。

それでも日本人の番になったら少し流れが早くなった。
30分近く並んで、やれやれやっと自分の番だ。

審査官が英語で何やら訊いてくる。
聞き取れなかったが、ここで聞かれることなど決まっている。

サイトシーイングと言おうとしたら「カ・ン・コ・ウ?」「イエス」でOKとなった。

緩いなあ (^^

ここさえ通過できれば、あとはベルトコンベアで預け荷物を受け取って出るだけだ。
税関は申告物のある人だけ。
幸い荷物はすぐに受け取ることができた。

ここからいよいよフィンランドになる。

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 あの扉の向こうがフィンランド。

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 フィンランド到着。

到着!

時刻は15:32
飛行機を降りてからずいぶん時間が経った気がしたが、40分くらいしか経っていなかった。

ここからは電車に乗ってヘルシンキ中央駅まで行き、そこからトラム乗り換えてホテルへ向かうことになる。
切符の買い方はちゃんと調べてきたし、これといった心配事も無し。

それよりもこちらでは今日は祝日なので、買い物は早めにしておいた方がいいだろうな。
スーパーは早仕舞いの店が多いようだ。
中央駅近くのスーパーに寄ってからホテルに行こう。

2へつづく

posted by pupupukaya at 20/01/05 | Comment(1) | 2019年冬フィンランド旅行記

今年はフィンランドへ行きます3

気づけばフィンランド旅行出発まで1週間を切っていたわけで。

飛行機のチケットは7月中に買っておいたし、現地の鉄道チケットの購入やホテルの予約も2か月前くらい前から始めておいた。
支払いも主だったものはすべて終えており、あとは身体を向こうにもっていけばいいだけの状態だ。

なんせ北極まで行くわけだから、装備もそれなりの物を整えなければならない。
これも少しずつ買い揃えていた。

と言っても、私は北海道の人だし冬場でも外で仕事することが多いので、買い揃えた装備もそちらに流用すればいいので、フィンランド行のためだけに買ったわけではない。

去年のオーストラリア出発前はトラベルブルーで・・・と書いたが、なんだか今回はあまり緊張感は無い。

というのも、フィンランドは北欧でも人気の旅行先らしく、これから行く先の情報をググってみても簡単にヒットするし、たくさんの旅行記も読むことができた。向こうは日本人観光客も多そうだ。

また、私自身も3年前に北欧旅行をしているし、フィンランドのヘルシンキ空港でのトランジットも経験しているせいかも知れない。

あとは出発までワクワクして過ごせばいいんだろうか。

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日程は7泊9日。1泊は帰りの飛行機の機内となる。

今回の旅行もオールハンドメイド。
旅行の行程を組むのから、ホテルの予約、チケットの購入まで全部自分でやった。
いまやインターネット時代、自宅に居ながらにして世界中のものがオンラインで入手できるようになった。
  
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1日目 札幌〜成田〜ヘルシンキ【ヘルシンキ泊】
2日目 ヘルシンキ〜(列車)ロヴァニエミ【夜行列車泊】
3日目 ロヴァニエミ〜(バス)イナリ【イナリ泊】
4日目 【イナリ泊】
5日目 イナリ〜(バス)ロヴァニエミ【ロヴァニエミ泊】
6日目 ロヴァニエミ〜(列車)ヘルシンキ【ヘルシンキ泊】
7日目 【ヘルシンキ泊】
8日目 ヘルシンキ〜【機内泊】
9日目 〜成田〜札幌

旅行の経路は、ヘルシンキに到着してからは単純に北極圏の村であるイナリまでの往復となる。
できれば周遊型にしたかったが、オーロラを見るのが最大の目的でもあるので、今回はおとなしくこうなった。

しかし、『サンタクロースエクスプレス』と呼ばれる夜行列車の個室寝台に乗車したり、戻りは昼間のインターシティーにしてみたりと変化をつけてみたので、行きと帰りでまた違った道中を体験できるだろう。

ヘルシンキを出発してから戻るまでの総移動距離は2466km
これは全て列車とバスを乗り継いで地上移動となる。

これだけ見ると、たかだかオーロラを見るために、えらい大旅行になってしまったものだと思われるだろう。

しかし、オーロラを見ると言っても、そう単純なものではない。
オーロラは必ず夜空に現れるものではなく、星空になるほど好天で、地磁気や太陽風の動きが活発で、という条件がそろってやっと出現するものなのだ。

むしろ見られれば幸運というべきなのだ。

ヘルシンキから北極圏まで行き現地で数泊、そしてまたヘルシンキへ引き返して即帰国というような行程ならば4泊5日くらいで行って来られるのだろう。
しかしそれにしたってまとまった休暇も旅費も必要である。

 『卵は1つのカゴに盛るな

とは株式投資の格言だが、卵を一つにまとめて盛ると落としたら全部割れてしまう。分散して盛ると一つのカゴがダメになっても他のカゴは無事に済むからという意味だ。

オーロラ目的だけで行ったはいが1度も見ることができなかったということも十分考えられる。他の場所には一切寄ることもできず、落胆して帰国ということにもなりかねない。

他に観光目的や楽しみも併せておけば、最悪そちらの方で楽しめばいいわけである。
長年あちこち旅行してきた者の、旅行のチエといったところ。

チエはいいのだが、おかげで今回は旅費が掛かったなあ。
出発前にして既に予算大幅オーバーである。


 2019年フィンランド旅行、出発前の支出
 ユーロレート
往復飛行機代 \112,390 
ヘルシンキ ホテル1泊 €56.95\7,042@123.666
鉄道 ヘルシンキ→ロヴァニエミ €226\27,902@123.461
バス ロヴァニエミ〜イナリ 往復 €126.2\15,574@123.413
イナリ ホテル2泊 €290\35,863@123.666
ロヴァニエミ ホテル1泊 €114\14,074@123.461
鉄道 ロヴァニエミ→ヘルシンキ€81\10,011@123.603
ヘルシンキ ホテル2泊€126.2\15,574@123.413
合計€207.2\238,430 
(レートはクレジット決済で、手数料が@3円ほど上乗せ)

一番予想外だったのが、ホテル代の高さ。

ヘルシンキのホテルは安くはないが割と廉価な所を抑えた。高いのはイナリとロヴァニエミである。

オーロラシーズンで、しかもクリスマス休暇ということを考えると仕方がないのかもしれない。
これでも一番安い所を選んだのである。

1週間前の今、各ホテル予約サイトで検索してみると、ホテルはどこも満室となっている。
高くても早めに予約しておいて正解だったようだ。

もう1つがロヴァニエミまでの『サンタクロースエクスプレス』の個室寝台。
これもどうせ乗るならと、シャワー付き部屋のシングルユースとしたのはいいが、これも結構いい値段。

先ほどの『卵は1つの〜』ではないが、いろいろ楽しみはあったほうがいいと思ってこうなった。


北欧とオーロラの組み合わせは人気のようで、旅行会社のサイトを探すとたくさんのツアーがヒットする。店頭のパンフレットにも、たくさんのツアーが並んでいる。
オーロラツアーならばカナダやアラスカもあるが、行先のイメージや日本からの行きやすさなどから、やはり北欧がダントツ人気のようだ。

年末年始は日本人の海外旅行シーズンだし、日本人の観光客も多そうだ。
行ってみたら周りは日本人ばかりだったりして。

個人旅行ながら、今回は何だか修学旅行にでも行くような感覚だ。
やはり緊張感が湧かないなあ・・・

しかし、事故とか失敗というものは緊張感を忘れたころにやって来るものだ。
気を緩めないで、引き締めて行かなければ・・・

posted by pupupukaya at 19/12/18 | Comment(0) | 2019年冬フィンランド旅行記

今年はフィンランドへ行きます2

7月に札幌〜ヘルシンキ間往復の飛行機のチケットを買っていた。
突然オーロラを見てみたいと思い立ち、ポンと買ってしまった。

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ずっと先のことだと思って何もしていなかったが、気づけば出発までもう2か月を切っていたのである。

ぼちぼち旅行の支度もしなければいかんなあ・・・

とりあえずは予定から立てなくてはならない。
それからチケットやホテルの確保である。

飛行機は往復ともヘルシンキ発着となる。
オーロラを見るとなると北緯60度にあるヘルシンキでは無理だろう。
遥か北、北極圏まで行く必要がある。

ヘルシンキから北極圏手前のロヴァニエミという町までは鉄道があり、ヘルシンキからの直通列車がある。
夜行列車も2往復あって、これは『サンタクロースエクスプレス』と呼ばれている。

もうこれで行程は決まったようなものだ。

夜行列車でロヴァニエミまで行ってまた同じルートで戻って来るだけというのもつまらない。
ヘルシンキから北へ向かう夜行列車は2系統あり、もう一つはコラリという町まで行く列車だ。
ロヴァニエミからコラリまではバスで移動できるようだ。

しかし、オーロラについていろいろ調べていたら、ロヴァニエミあたりでもオーロラを見るのは厳しいらしい。
町中では光源が邪魔するので、オーロラを見るためには郊外まで行く必要があるとある。

夜中に郊外まで行くとなると、車でもなければ無理だろう。あとは現地ツアーに参加する方法もある。
現地ツアーもあれはあれで結構高いものだし、英語でやり取りするのも面倒くさい。

どこか小さい町のホテルに泊まるしかないのだろうかと思い、いろいろネットで調べていたら、イナリという町が良いらしい。小さな町なので光源が少なく、また北側が湖に面していて遮るものがないというのがオーロラ鑑賞に適しているらしい。

イナリはロヴァニエミから直線距離で約270km、定期バスがあってロヴァニエミからは5時間半で結んでいるとわかった。
定期バスがあるってわかればこっちのものだ。

それさえわかれば世界中どこへでも行きますよ (^^

というわけで旅行のルートが決まった。

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 2019年フィンランド旅行のルート。(googlemapより作成)

初日はヘルシンキに泊まって、翌日発の夜行列車でロヴァニエミへ向かう。翌朝ロヴァニエミに着いたら、そこからバスでイナリへ向かうという計画を立てた。

そうと決まれば、まずは夜行列車のチケットを入手することから始める。
これはフィンランド鉄道(VR)のHPから行う。

早めにチケットを買ったほうがお得なのはどこの国も同じだ。
ヘルシンキ〜ロヴァニエミで検索すると、夜行列車は2本表示される。
お値段は座席車で・・・・68ユーロ(約8千円ちょっと)

ヘルシンキ〜ロヴァニエミ間の鉄道の距離は900km。
これはかつてあった寝台特急『北斗星』の上野〜函館間とほぼ同じ。

おととしスウェーデンとノルウェーの列車を利用したとき、運賃の安さに驚いたものだが、フィンランドの鉄道もずいぶんと安い。
去年のオーストラリアも鉄道運賃だけは馬鹿に安かった。

物価の高い国の鉄道運賃って馬鹿みたいに安い傾向にあるようだが、何か理由でもあるのだろうか。

それはともかく、夜行列車だから寝台車もあって、それもHPからチケットを買うことができる。
寝台車は2階建てで、1階がトイレ共同の2人用個室、2階がシャワー・トイレ付きの2人用個室となっている。

個室の2人用寝台車は1人で利用すると男女別で相部屋となるようだ。
1室貸切というのも選択できる。この場合は料金も割高になる。

どうせなら2階の個室を1人で使用したい。

この個室もHPから好きな席を選択できる。
やはり人気列車らしく、個室の多くは予約済みになっている。
それでも空室を見つけ、予約から決済まで完了させた。
あとはメール添付されてくるチケットを印刷して持っていけば、直接列車に乗るだけで良い。

どこかのJRにも見習ってほしいシステムだ。

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 フィンランド鉄道(VR)のHP。予約完了の画面。

どうせ夜行列車に乗るならと、一番高い2階個室の1人利用とした。
それでも値段は226ユーロ(約2万7千円ちょっと)。

日本で言えば『サンライズ出雲』のシングルデラックス利用と同程度の値段ということになる。

夜行列車で贅沢した分は、宿代の方で節約することにしよう。

で、次はホテルの予約
列車のチケットを買ったことで、旅行の日程もほぼ固まってきた。

まずはメインであるイナリのホテルから探すことにした。
バス・トイレ共同でもいいから、1泊1万円以下でどこか・・・と考えていたが、それは甘かった

いつものホテル検索サイトでイナリのホテルを検索すると、一番安いところで1泊1万7千円台
あとは1泊4万円台とか5万円台とか。

当初は3泊はするつもりでいたが、最終日は満室だった。
値段も値段だし、イナリは2泊で退散することにした。
まさか1泊2日というわけにもいかないしね。

とんだ暴ったくりと言いたくなるが、そりゃあ世界中からオーロラハンターが来るだろうし、クリスマス期間だしねえ。

7・8月ハイシーズンの利尻礼文島だってこんなものだ (^^;

宿が取れただけでも良しとすべきなのだろうか。
もうこれ以上は考えないことにする。

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 2泊で3万4千円以上・・・( TдT)

イナリで2泊し、またバスでロヴァニエミまで戻ることになる。
ヘルシンキまで、戻りの列車は座席利用だね。

で、ロヴァニエミからヘルシンキまで夜行列車の座席車なら68ユーロ
インターシティと呼ばれる昼間の列車もあって、8時間近くかかるがこちらはなんと34.8ユーロ(約4200円)。LCCもびっくりのディスカウント価格。

夜行ならば宿代わりになるけれど、寒くて真っ暗な早朝に外に放り出されることになる。
昼行ならばホテル代はかかるけどその心配はないし、私は鉄道好きなので1日中列車に乗っているのはそれはそれでうれしい話。

結局、イナリからバスで着いたら、ロヴァニエミで1泊して翌日の列車でヘルシンキに戻ることにした。
冬場の旅行なので手堅く行きたい。
それにイナリでのオーロラが空振りに終わった場合の保険とすることもできる。

で、ロヴァニエミのホテルを検索してまたびっくり。
1泊最低価格13,728円。これ以外となると3万4万のホテルばかり。

オーロラのシーズンだし日本じゃ年末年始休みに入っているところだしねえ。
日本人ばっかりだったりして。

ホテル代と往復列車料金だけで軽く10万円は超えそうだ orz...
やっぱり年末年始は旅行するもんじゃないな。

当初はオーロラだけ見てサッサと帰って来るつもりだったのだが、なんだかんだで今回も結局大旅行になってしまうのだった

オーロラ見に20数万円かあ・・・
しかも見られる保証は全く無し。

今回の旅行は一世一代の大博打だな。


posted by pupupukaya at 19/10/27 | Comment(0) | 2019年冬フィンランド旅行記

今年はフィンランドへ行きます

突然ですが、なぜかオーロラが見てみたくなった。

オーロラを見にわざわざ出かける人は、今までは物好きな人くらいに思っていた。
海外旅行を始めてから行ったところが増えたからか、だんだん欲が出てくる。

その一つがオーロラというわけだった。

aorora2354.jpg
 オーロラのイメージ(GAHAG | 著作権フリー写真・イラスト素材集より)

オーロラを見るのなら北極圏まで行かなくてはならない。
行先は、アラスカ、カナダ、北欧、アイスランドといったところ。

あまりお金はかけられないので、飛行機代を調べてみた。
といっても、JALのサイトで検索しただけだったが。

今年はヨーロッパ方面が安いようだった。
カナダは行ったことがないので少々惹かれたが、飛行機代が高め。

それに、カナダは極北まで行く鉄道が1本しかなく、それもクルーズ列車のようなものなので相当高くつく。
北欧ならば、極北まで行く鉄道が何本もあるし、旅客列車も運行されている。


年末の出発で、札幌から成田経由ヘルシンキ(フィンランド)までの最安値の往復が11万円台。
先月(2019年7月)下旬のことだ。

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旅行は、行きたくなったらそれが行く時期なのだ。

JALのホームページを見ていると、8月からサーチャージがまた上がるとある。
サーチャージとは、搭乗日ではなく購入日によって決められる運賃の上乗せ額だ。

つまり、搭乗日は同じでも、購入日によってサーチャージ額が異なるということだ。
ということならば、7月中に買った方がいいに決まっている。

7月31日の夜、決断の最後の日。

ポチ

・・・

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買っちまいました。

JAL札幌〜ヘルシンキ往復。
113,290円(サーチャージ、諸税込み)

行きは成田乗り継ぎだが、帰りは成田→羽田となる。

一方、12月からフィンランド航空が、新千歳〜ヘルシンキ間の直行便を就航する。
新千歳空港から直行というのは便利だが、そっちは片道2万円近くと高かったのと、時間的にさほど有意差は感じなかったのでパスとした。

まだ5か月以上の先の話。
往復の航空券を買うために、ざっくりとした行程は考えていたが、細かいところは秋くらいになったらまた考えよう。

オーロラを見るためにはまず好天なのが条件。
あとは太陽風と地球の地磁気の問題。

こんな運次第なもの、半年前だろうと前日だろうとわからんものはわからん

だから航空券は安いうちに買っておくのが正解なのである。

posted by pupupukaya at 19/08/14 | Comment(0) | 2019年冬フィンランド旅行記
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