2019年冬フィンランド旅行記17 帰国と旅のまとめ

 ◆ 機内の新年

2020年1月1日、水曜日。
ここからは日本時間に戻します。フィンランドとの時差は−7時間。

朝6時40分過ぎということになるが、機内も外もまだ真っ暗。
たまに窓の下にどこかの町の明かりがゆっくりと流れて行く。

フィンランド時間では23時40分。これから寝る時間というところだが、2本のお酒と旅の疲れとが合わさってぐっすり眠っていた。もう時差ボケも解消したようである。

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 6時45分、フライトマップ。

昨夜のオーロラに続いて、今朝のイベントは初日の出。
事前に調べてきたのだが、運航時刻通りならハバロフスク手前あたりで初日の出が拝めそうだ。

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 7時過ぎ、白む地平線。
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 地平線がだんだん明るくなってくる。

ハバロフスクの今日の日の出時刻は日本時間で7時52分(UTM 22:52)となっている。
こちらは1万メートル上空なのでそれよりも早い。
その瞬間を見ようと、じっと窓の外を眺める。

空はだんだんと明るくなってくる。
日の出の方向は前方の若干左側。窓に顔を寄せれば辛うじて地平線から昇る初日の出を見ることができた。

令和2年、明けましておめでとうございます。

そんなこと知ってか知らずか、機内はまだ寝静まっている。

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 翼の下に見えた初日の出。

8時、機内食がやってくる。
メインが焼うどんの一択。
元旦なので、おせちでも出てくるのかと思ったが、いつもと変わりがなかった。

ドリンクはビールを頼む。
正月だし、お屠蘇替わりということで。それに成田についても、まだまだ先は長いことだし。

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 朝食は焼うどんとビール。

醤油味の焼うどんとビールが美味い。懐かしい味に、もう日本帰国の洗礼を受けたような気分だ。
やっぱり帰りもJALにして良かったな。

いつしか日本海上空へ。そこからは雲の上を飛ぶ。
再び地上が見えたときは仙台の上空だった。そこから成田空港目差して南へ向かう。

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 ヘルシンキ〜成田間のフライトマップ。

機内も着陸態勢へ。九十九里浜から成田空港へ向かう。富士山が見えないかと目を凝らしたが、さすがにここからは見えないようだ。

着陸するとCAのアナウンス。

「皆さま明けましておめでとうございます。2020年1月1日、9時49分でございます」
「ア、ハッピーニューヤー〜(ナントカカントカ)」

ヘルシンキから機内はずっと通常通りの営業。新年を思わせるのはこのアナウンスだけだった。

「2020年が皆様にとって素晴らしい1年になるよう、乗務員一同お祈りいたします」

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 成田空港に着陸。

10時、ベルト着用サインが消える。
定刻が10:05着なので、ほぼ定刻通り。

や〜、帰ってきた帰ってきた。
たかだか8日ぶりの日本だが、ひと月も経っていたかのような気分である。

さっさと家に帰って横になりたいとかラーメン食べたいとかという気分だが、札幌までまだまだこの先は長い。


 ◆ 札幌まで

まずは入国イミグレーション。
これは日本人専用口があるので早い。
次が預け荷物の受け取り。
ベルトコンベアから出てきたら今度は税関へ。
ここで機内で書いた携帯品・別送品申告書を渡す。
この先が到着ロビーであり、日本入国ということになる。

10:28、到着ロビーに出る。飛行機が着いてからここまで30分弱。

いつもは出たところの衝立に出迎えの人が大勢立っているのだが、元旦のせいか今日は人が疎らだった。

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 人が少ない成田空港の到着ロビー。

こんどは羽田空港へ。
空港第2ビル駅10:47発の羽田直通のスカイアクセス特急には余裕で間に合った。これを逃すと次の電車まで40分も待たねばならない。
リムジンバスの方が早いし本数も多いのだが、あちらは3000円以上。電車ならば1,699円である。

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 空港第2ビル駅の改札口。

毎度ながら思うのは、成田空港のアクセスの悪さ。
京成とJRの両方あるのはいいが、運賃も行先も系統も全くの別物。
スカイライナーや成田エクスプレスは便利だが、特急料金が上乗せになる上に全席指定、本数も少なくて、到着したら手っ取り早い電車に乗るというわけにはいかない。

私は事前に調べてきたからいいけど、成田空港に着いた外国人がここから東京へ向かうとしたら難解だろうな。

そんな成田空港をよそに羽田空港が2020年夏ダイヤから国際線の発着枠を増やすようで、JALでも3/29からヘルシンキ便を含め10路線を羽田発着にシフトするということだ。

やってきたスカイアクセス特急は、元旦の午前中のせいなのか空港第2ビル発車時はがら空きだった。
そのあとはずっと眠っていたらしい。気づいたら品川だった。

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 羽田空港行のアクセス特急。

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 長閑な元旦の日本晴れ。

羽田空港国内線ターミナル着は5分ほど遅れて12:22着。車内にしきりに流れるお詫び放送に、日本だなあと思う。
あと人の多さ。
フィンランドや北海道と違って、とにかく人、人、人。
東京ってなんでこんなに人が多いんだ?

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 羽田空港国内線ターミナル駅に到着。

羽田空港第1ターミナルのJALカウンターは大行列。
チェックインはヘルシンキ空港で済んでいるが、荷物を預けなければならない。

ヘルシンキ空港で発券した搭乗券を出すと、新たに発券し直しとなった。
再び身軽になったが、広い出発コンコースだがベンチもほとんどふさがっているし、見たいものも行きたいところも特にない。
セキュリティーゲートを通って中に入ってしまう。

売店などをブラブラと見ながら時間を潰す。
そういえば今日は元日なので、帰ってもスーパーは閉まっているんだったなと思い出し、空弁コーナーでシウマイ弁当を買った。
家に帰ったらこれで一杯やることにしよう。

搭乗時刻が近づくと、ゲートの前は大行列になった。元日だが、ほぼ満席のようだった。

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 羽田空港の空弁。

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 大混雑の札幌行JL517便搭乗口。

羽田空港を離陸すると快晴の東京の上空を旋回して北へ向かう。ここから遠くに山頂だけ姿を現した富士山が見えた。

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 浦安上空を旋回して北へ向かう。

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 雲の上に頭だけ出した富士山。

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 北海道に戻ってきた。

15時過ぎ、北海道の上空へ。やっぱり雪が少ない。
そんな風景を見ているうちに新千歳空港に着陸した。

ここからはもう日常の世界。
フィンランド旅行もそろそろ終わりである。

海外旅行帰りのはずなのだが、どういうわけか、道内や東北あたりの旅行から帰ってきた時の気分と変わりなかった。

 1/1の旅費
費用場所ユーロ
成田空港→羽田空港(電車)成田空港 1,699
新千歳空港→札幌(JR)新千歳空港 1,150
1/1 合計  2,849



 ◆ 旅のまとめ

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 2019年冬フィンランド旅行の地図。

オーロラを見たい、から始まった今回のフィンランド旅行。
現地で3泊はしないとなあとか、寝台列車に乗りたいとか、あっちへ行きたいこっちへ行きたいとなって、結局7泊9日もの大旅行になりました。
オーロラシーズンのためか、宿泊代が思いもよらず高くなってしまったことや、個室寝台車に乗車したこともあって、旅費はかなりかかってしまいました。
たった1日だけでしたが、1番目的のオーロラが見られたのでフィンランド旅行は大成功と言ってもいいでしょう。

あと、フィンランドは自分としては旅行中かなり好感を持った国でもありました。
それは他人と距離を置きたがること、あまりしゃべらないこと、シャイで酒飲みで・・・
一見すると暗いなあ・・・と感じるものの、意外と親切だったり、その中に誠実さを感じたり。
自分の前世はフィンランド人だったのでは・・・というのは冗談ですが、妙に居心地の良さを感じたものです。

またフィンランドに行きたいか、と問われれば、正直う〜ん・・・
いや、例えば列車に乗っていても景色がね、行けども行けども森ばかりでは正直飽きてくるものでありまして・・・
同じ北欧でも景勝地が多かったノルウェーとは対照的ですね。
ノルウェーは男性向け、フィンランドは女性向けという印象が残りました。

オーロラはまた見に行きたいと思います。
今回は見られたと言っても、遠くにうっすらと光るものが現われただけなので、次回はぜひ全天に光るオーロラを見たいものです。
と言うのは簡単ですが、旅費だけで20万円以上。オーロラが出そうだから駆けつけるというわけにもいかず、2か月以上も前に飛行機のチケットを買い、ホテルも押さえて、さあ見られるか見られないかは運次第の大博打というのは、はっきり言って心身ともにしんどいです。

最後に7泊9日の旅費を上げておきます。
旅行予算の参考になれば幸いです。

 旅行前に支払った分
利用内訳店名などユーロ
飛行機新千歳〜ヘルシンキ往復JAL 112,390
ホテルヘルシンキ3泊コングレッシコッティH183.1522,616
ホテルイナリ2泊Hイナリ29035,863
ホテルロヴァニエミ1泊Hアーケヌス11414,074
鉄道ヘルシンキ〜ロヴァニエミ2階寝台シングル利用22627,902
鉄道ロヴァニエミ〜ヘルシンキエクストラ利用8110,011
鉄道ヘルシンキ〜トゥルク往復普通車利用17.82,192
バスロヴァニエミ〜イナリ往復座席予約利用126.215,574
 合計1,038240,622

旅行中に支払った分 
費目
食費(買物)20,408
食費(外食)4,313
現地交通費(市内の移動)3,920
観光代(ツアー、入場料)14,774
土産物代7,375
その他(ロッカーなど)1,123
日本国内での交通費5,459
合計57,372

2019年冬フィンランド旅行の旅費総合計29万7994円

う〜ん、何とか30万以内で収まったかな。
ビール込みの食費が2万4千円台は、物価高の国にしては安く済んだ。
それにしてもホテル代が高い・・・

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 フィンランド旅行の土産物。

最後に今回の旅行で得たものがあればどうぞ ↓ ↓ ↓

今まで人間嫌いでシャイな性格に困っていた自分自身。
フィンランド人たちの中にいるうちに、
あ、これでいいんだと思いました。

 最後までお読みくださいましてありがとうございました。

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posted by pupupukaya at 20/03/07 | Comment(8) | 2019年冬フィンランド旅行記

2019年冬フィンランド旅行記16 さらばフィンランド

 ◆ ヘルシンキトラム博物館

また中央駅に戻り、あらためてトラム博物館へ。
電車通り側はトラムの車庫というか基地があって、博物館はその裏手にある。
意外とこじんまりとした建物だった。

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 トラム基地の裏手にあるトラム博物館(Ratikkamuseo)。

中に入るとデスクがあって、そこに座っていたスタッフに聞くと入場無料ということだった。
展示物は8台の車両と、壁面の展示物だけ。
トラムや鉄道好きでなければ、わざわざ訪れる場所でもないようだ。

この手の博物館は、日本でも海外でも子供連れの客が多いが、ここも同じだ。
車内も開放している車両が1台だけあって、これは子供に人気。

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 数台の電車が展示されている。

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 実際に車内にへ入れる車両。

館内はさほど混んでいるわけではなく、人がいなくなった隙に運転台に座ってみた。
左手にマスコン、右手にブレーキハンドルというのは万国共通のようだ。感激したのはレバーが動くこと。

マスコンをガチャガチャ、ブレーキをプシューなんて動かして運転している気分になってみた。
こうなるともう完全に子供になってしまう (^^;

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 電車の運転台。左がマスコン、真ん中がブレーキ。

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 車掌がいた頃の写真。

あとは壁面の展示物を見たり。
これといった物もなく、すぐに見終わる。入場無料だから文句を言う筋合いはないが、期待したほどではなかった。
ミュージアムショップも無し。ただ、トイレはタダだった。

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 表側はトラムの車両基地になっている。


 ◆ ヘルシンキの中心部

このあとは午前中に行けなかった国立博物館へ寄ろうかとも思ったが、やめて街中をぶらぶら歩くことにした。
トラムでラスィパラツスィ停留所まで戻る。

アレクサンテリン通りは、トラムと歩行者だけのトランジットモールになっている。
ここを通るトラムは合わせて4系統。

ストックマンデパートから始まって、ヘルシンキ大聖堂のある元老院広場あたりまでが一番賑やかなところ。
ビルが立ち並んで商業施設が多く、まさにヘルシンキの都心である。

観光客だとわかる人も多く、あまり落ち着いて歩いていられるような通りでもない。
個人的にはトラムの電車が見られるので楽しいところだが。

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 アレクサンテリン通りの賑わい。

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 電車が次々に行き交う。

この通りを歩いていると、昔スーパーファミコンのシムシティで道路を撤去して全部線路にするというワザを思い出した。
全部線路の街の住人から見るとこんな感じだったのかなあ・・・

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 アレクサンテリン通りの主役はトラム。

1時間ほど通りをぶらついていたら手がかじかんでしまった。手袋は気温がプラスだから必要ないと思ってコインロッカーの中だ。雪もちらついてきたし、そろそろ駅に戻ることにする。

その前に買い物もしなくては。
そんなわけでヘルシンキ観光はこれにて終了

最後に駅横のK-スーパーマーケットで土産物の物色。
ここで土産物を買う人が多いのか、このスーパーには土産物コーナーがある。高いのか安いのかは分からないが、フィンランドメーカーのナプキンなどをカゴに入れる。
別にどれは誰にあげるなど考えずに選ぶ。余ったら自分用にする。

あとは持ち帰り用の食品。
肉類はダメだが、乳製品はOK
チーズとバターをいくつかカゴへ。ピンキリだけど乳製品の値段は感激するほど安い。あとパンも。

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 K-スーパーマーケットの小物コーナー。

なんだかんだで31ユーロほどになった。ちょうどスーパーの袋1袋分。買いすぎたかなとも思ったが、詰めればバックパックに収まりそうだ。

コインロッカーに預けたバックパックを取りに行く。
さっき買った土産物は、なんとかバックパックに収まった。

飲み残しの缶ビールが2缶入っているが、これは着替えの下着と服でぐるぐる巻きにしておいた。あとは壊れ物は入れていない。パンが潰れないかとも思ったが、これは致し方ない。

背負うと結構な重さになった。しかし、外見はとても海外旅行帰りとは思えないだろう。
これも、日本の直行便だからなせることで、海外の航空会社やトランジットのある便を利用するときは、新しいスーツケースの購入も検討しなければならないな。

もうこれですることはない。
ヘルシンキの街を背にして空港行のホームへ向かう。


 ◆ ヘルシンキ・ヴァンター国際空港

14:46発のレントアセマ行きI系統の電車は3番ホームから発車する。このホームは駅舎から離れた吹きっさらしのホーム。
ローカル線のようだが、発車案内表示には飛行機のマークもあって、これでも空港アクセス列車ということになる。

駅舎に近い後ろの方の車両はそこそこ人が乗っているが、先頭の方へ行くと次第にがら空きになった。

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 ヘルシンキ中央駅の空港行電車ホーム。

席に着けば、やれやれやっと無事終わったという安堵感が沸き起こる。まだ旅は終わってはいないのだが、もうこの先は流れに身を任せるだけでよい。

発車して27分で空港駅に着いた。ここからはひたすら道なりに歩いて行けば国際線である第2ターミナルである。

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 レントアセマ(空港)駅に到着。

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 ヴァンター国際空港の出発ロビー。

出発のちょうど2時間前、JALのカウンターは開いていた。
並ぶ人も少なく、閑散としたもの。
ここでチェックインして、背負っていたバックパックを預ける。

あちこちからベルトが飛び出しているバックパックは、このままだとベルトコンベアに引っかかる恐れがあるとして、荷物だけはビジネスクラスのほうのカウンターから出発して行った。
搭乗券を受け取って身軽になる。

17時台は日本各地への出発便が集中している。だから日本人が多いのかと思っていたが意外とそうでもない。
ヨーロッパ各地からのトランジットで乗る人の方が多いのだろう。
中国行のカウンターは大荷物の人たちが大行列。押せ押せと言わんばかりの熱気が漂っている。

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 JALのカウンター。

ここに居ても何もないし、セキュリティーゲートを通って中へ入る。
無事通過すると、免税店の店内のような場所に出た。
お酒や香水が所狭しと並んでいる。ちょっと手に取りたくなるような、上手い陳列方法だなと感心するが、そんなものに用はない。ずっと進んで行くと、3年前の見覚えのある場所に出た。

東京行JL414便の出発ゲートは44番ゲート。
無いなあと思って進んで行くと、一番奥にパスポートコントロールがあった。
そうだった、出国手続きがまだだった。ここはシェンゲン協定国への搭乗エリアで、そこからさらに出国手続きをしなければならないのだった。
どうもこの空港は紛らわしいつくりになっている。
セキュリティーを出ると免税店が並ぶのでつい錯覚してしまう。こんな所をウロウロしていては飛行機に乗り遅れてしまうのだった。

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 3年前と同じ見覚えのある場所に出た。

日本を含め6か国のパスポート所持者は自動化ゲートで出国することができる。
あー思い出した思い出した。

有人のゲートは中国人で大行列だが、こちらは各ゲートに数人が並ぶくらいの混み方。さっさと通ってしまおう。
やり方は書いてはあるが、前の人のやり方をマネするのが一番。

パスポートを読み取り機に置いて、カメラの前に立つ。撮影が終わってOKならば扉が開く仕組み。

今度は正真正銘の免税店エリアだ。

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 免税店エリア。

いま残っているユーロの現金は、20ユーロ札と10ユーロ札各1枚、それに小銭である。
成田空港で40ユーロに両替して、初日の空港駅でのチケット購入とコインロッカー、あとはトイレの小銭以外は使用していない。
日本に持ち帰ってもしょうがないので、免税店で使い切ることにする。

何を買おうかと見まわすと、マリメッコのショップがあった。
入ってみたら奥の方に食器が並んでいて、値引きのシールが貼ってある。アウトレット品ということなのだろう。
他所での値段を知らないので高いのか安いのかわからない。

実は出発前にフィンランドへ行くといったら、妹がお土産に向こうの食器が欲しいと言われていたのだが、そんなもの持って帰れないと断っていた。
コーヒーカップを手に取って値札を見たら17.5ユーロ。それに−30%のシールが貼ってある、
これだ、これにしようとレジへ。
これで手持ちのユーロを使い切るかなと思ったが、10ユーロ札は残して、小銭を見せて「small OK?」というと店員さんは「OKOK」だったので、ここで小銭は全部使い切った。
カップ2個で24.5ユーロ。20ユーロ札と小銭全部で合計24.2ユーロとなった。あと3セント足りない。この分はクレジットカード払いとした。

これでめでたくマリメッコ柄のコーヒーカップ2個が手に入った。

10ユーロ札を1枚残したのは、これでビールを飲もうと思ったから。
一番目的のオーロラも見れたし、事故もケガもなく、あとは飛行機に乗るだけだ。ささやかながらこれをもってお祝いとしよう。

ビアサーバーのあったカフェに入ってビールを注文する。銘柄は適当なのを指さして注文。
1杯10.5ユーロ。小銭はもう全部使っちゃったので、足りない分はまたクレジットカード。

テーブルに着いて、お疲れ様でしたー!
とは言わないけれど、もうそんな気分。

あとはビールをチビチビ飲みながら今日の日記を書く。
その日記を見ながら旅行記を書いているが、『ビールを飲みながら日記を書く』と日記に書いてあった。

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 このビールで最後のユーロを使い切った。


 ◆ ヘルシンキ空港 17:25【JL414】翌10:05 成田空港

カフェで少々ゆっくりしすぎた。
44番搭乗口ではすでに優先搭乗が始まっていた。17時。

席はすべて決まっているし、列に並ばずに近くのカフェのケースを眺めたり、窓越しに飛行機の撮影なんかしていた。

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 JAL東京行が出発する44番搭乗口。

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 搭乗待合室からの飛行機。ボーイング787-9。

機内へ。
乗客はやはり日本人ばかり。
お前たち一体どこに行っていたんだ、と言いたくなるほど久しぶりの再会といった感じだった。

さっきゲートでは列の一番後ろにいたはずなのに、客室に入るとまだ半分くらいの席しか埋まっていない。
隣が空席にというのを期待してみたがそんなはずはなく、本日のエコノミーは満席である。
それでも、席は一番後ろを確保しておいた。
一番後ろ席はリクライニングしないとか言われているが、この便のはそんなことはなく、むしろ後ろに気兼ねすることなく倒すことができる。

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 一番後ろの座席。背ずりは倒し放題。

離陸してしばらくは下に夜景が見えていたが、上昇するとともに雲で覆われて見えなくなった。
1時間ほどするとドリンクタイム。
ビールはさっき飲んだしな。

一番後ろの席なので、ワゴンが回ってくるのも一番最後になる。
配膳が始まってから考える余裕だけはたくさんある。深く考える程のことでもないが。

よし、日本酒。これでいこう。

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 ウェルカムドリンクの日本酒は月桂冠。

日本酒は月桂冠の1合瓶だった。フタがお猪口になる仕組み。店に置いてるのは見たこと無いな。機内食専用なのかな。
すっきり飲みやすいお酒。意外と新鮮で、海外旅行帰りの日本酒も悪くないと思った。

それから1時間ほどして機内食タイム。
和食と洋食からの選択で、和食は豚生姜焼き、洋食はビーフシチューとなる。

ずっと眠りこけていた隣人が目を覚ましている。この隣人はなぜか食事の時になると目を覚まし、あとはずっと冬眠にでも入ったかのように眠り続けていた。

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 機内食の配膳が始まった機内。

ようやく番がきて、和食をチョイス。
理由はまた日本酒が飲みたかったから。
うまいよ、このお酒。
でも、あんまりこれを飲んでいる人はいないようだが。

肝心の食事の味がどうだったかは忘れたが、味噌汁がやたらと美味く感じたことだけは印象に残っている。

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 和食の豚生姜焼き ご飯添えとまた日本酒。

やがてトレーが下げられ、隣人が起きているうちにトイレへ行っておく。

20時45分、北極圏のオビ湾上空。オーロラが見られるかもと北側の席にしておいたのである。
ところが機内の照明が反射して、窓の外なんて見えやしない。
紺色のフリースで覆って見たり、カメラのレンズを窓に押し付けて撮影してみたりするが全然ダメ。
夜中にイナリ湖のほとりで見たのが最後のようだ。

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 20時50分のフライトマップ。北極圏上空なのだが。

21時過ぎ、消灯となる。
目が慣れてくれば星も見えるようになった。

せめて星空でもと、真っ暗闇の外にカメラを向ける。
撮った画像を暗闇で見ると、ぼんやりとだが緑がかった薄い雲のようなものが見える。
オーロラじゃないか。
いや、オーロラに違いない。

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 画像中央の薄緑で雲状に見えるのがオーロラ(かも)。

最後の最後のオーロラチャンス。肉眼では見えないもので、カメラのレンズと液晶を通じて辛うじてというものではあるが、飛行機からオーロラが見えたということで・・・

12/31の旅費 
費用場所ユーロ円換算
デイチケット24h A+B+Cヘルシンキ121,498
ヘルシンキ中央駅コインロッカーヘルシンキ4499
郵便局(日本への切手代)ヘルシンキ1.7212
Kスーパーマーケット ポスティタロ店
(土産物や食品など)
ヘルシンキ31.753,963
marimekko(コーヒーカップ×2)ヴァンター空港24.53,056
Jamies Deli(ビール)ヴァンター空港10.51,310
12/31合計 84.4510,538


posted by pupupukaya at 20/03/01 | Comment(0) | 2019年冬フィンランド旅行記

2019年冬フィンランド旅行記15 最終日ヘルシンキ観光

 ◆ 帰国日の朝

2019年12月31日、火曜日。
いよいよ最終日、今日の帰国便はヘルシンキ・ヴァンター空港発17時25分発の成田行。
ヘルシンキ中央駅を14時半過ぎの電車で空港へ行く予定にしている。
それまではたっぷりと市内観光と言いたいが、今は9時半は過ぎないと明るくならない。使える時間は限られたものとなる。

キッチンでインスタントコーヒーをいれてきて、残り物のパンやチーズで朝食。
これで食料はすべて食べきった。

8時近く、部屋で飲んでいたビールの空き缶を処分しようと、空き缶を入れた袋を下げて外に出る。
空き缶をスーパーにあるリサイクルマシンに入れるとデポジット分のお金が戻ってくるからだ。
大した額ではないが、ほかにすることもないし散歩がてら夜明け前の街でも見てこよう。

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 2日分の空き缶とペットボトル。

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 夜明け前のように静まり返っているが、これでも朝8時前。

小路を抜けて大きな通りに出ると、普通に車やトラムが走っている。
今日は大晦日。明日はフィンランドでも元日ということで祝日になるが、今日は普段通りの朝である。

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 カイサニエメン通りを行くトラム。流し撮り。

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 ヘルシンキ駅前のビルにある温度計は+4℃を表示。気温は高い。

カイサニエメン通りにあるはずのK-スーパーマーケットに行くと、看板はあるが中は真っ暗で空き家のようだった。張り紙を見ると閉店したらしい。

店の前でスーツケースを持った日本人女性2人連れが「えー、マジ!」と言って立ち尽くしていた。
もう日本は年末年始休みだ。このあと、あちこちで日本人らしき人を目にする。

もう少し先の中央駅近くのスーパーに入るが、リサイクルマシンが見当たらない。別のスーパーに行ってみても置いていないようだった。
ヘルシンキでは回収方法が違うのだろうか。
結局、また部屋に持ち帰る。

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 初日と最後の2泊と世話になった部屋。

空き缶はホテルで処分してもらうしかない。袋ごと部屋に置いておくことにする。

またバックパックの荷物を詰めなおす。隙間がないように詰め込んだら、あとスーパーの手提げ袋1つ分は入るくらいの空間ができた。
これは最後に駅前のショッピングセンターあたりで土産物の品を買うことにしよう。

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 9時半、ようやく明るくなった。

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 最終日朝でもまだ余裕のバックパック。

9時半過ぎ、ホテルをチェックアウト。といっても、キーをキーボックスに投函するだけ。
背負っているバックパックはまた駅のコインロッカーに預けることにする。
普通は宿泊したホテルで預かってもらえるが、安宿のこのホテルは有料。インフォメーションに1日当たり5ユーロと書いてあるし、朝はスタッフがいないのでどうするんだろう。


 ◆ ヘルシンキ観光へ

やれやれ、これでボロ宿ともおさらばだ。

こんどはホテル前の電停からトラムに乗る。
デイチケットはさっき中央駅に行った時に買っておいた。こんどは空港まで行くのでA+B+Cゾーンのものである。

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 カンサッリス・アルキスト(Kansallisarkisto)停留場に来る7番トラム。

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 ヘルシンキ中央駅コンコースのコインロッカーへの階段。

コインロッカーにバックパックを預けて身軽になったところで、中央駅西口にある郵便局へ。ここで昨夜書いた絵葉書を出す。
「To Japan」と言ってカウンターに出す。料金は1.7ユーロだった。
郵便局の隣はK-スーパーマーケット。最後はここで土産物などを調達することにしよう。

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 中央駅西口のK-マーケットと郵便局(右)。

トラムの撮影をしながら、中央駅からラスィパラツスィ停留場へ向かう。
ここの交差点はトラムの線路が十字に交差し、市内トラムの全系統がここを通っている。
電車が次から次へとやって来るこの場所は、トラム好きにはたまらない光景。

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 ラスィパラツスィ(Lasipalatsi)停留場。
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 7系統が集中するマンネルヘイミン通りの3線区間。

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 10番のトラムに乗る。

トラムもいいが、今日はヘルシンキ観光に充てることになっている。
まず向かうはフィンランド国立博物館。2日目はクリスマス休暇のため休館していたので行けなかった。

10番トラムに乗り、カンサッリス・ムセオ(Kansallismuseo)で降りる。この停留所名は訳せば国立博物館で、降りたら目の前に博物館があった。

ところが入口は閉まっている。あれ、休館日だった?
しょうがないなあ、次に予定していたトラム博物館へ行くことにしよう。

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 フィンランド国立博物館。

たしか次の電停だったよなあと歩く。
その電停まで来たが、それらしい建物も看板も見当たらない。
しばらく歩いて探し回ったが、見つからなかった。

仕方がないので中央駅に戻ることにする。

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 道路上の電停。ヘスペリアンプイスト(Hesperian puisto)停留場。

中央駅に戻って、向かいのシティーセンターに入るとWi-Fiが通じた。
グーグルマップで調べると、トラム博物館の場所は全然違っていた。あと、国立博物館は11時開館だった。

何やってるんだ、もう。

こんどはちょっと趣向を変えて、3番のトラムへ。
かもめ食堂(Ravintola Kamome=ラヴィントラかもめ)に行ってみようと思った。

かもめ食堂は2006年公開のヘルシンキを舞台とした映画。店主サチエ(小林聡美)と仲間たちや客との触れ合いをコミカルに演じた作品。

元々はカハヴィラ・スオミというカフェだったのだが、数年前に経営者が変わったのを機に、映画ロケ当時の名前と看板を復元したようである。
観光名所ではないが、日本から来たのなら、ちょっと立ち寄ってみたい店だ。

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 古都のような風情のヴィースクルマ(Viiskulma)電停。

ヴィースクルマ停留所で降りる。ほかに日本人の姿は見ない。
調べてきた方向に歩くと、映画で見覚えのある店構えがすぐに見つかった。

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 映画『かもめ食堂』のロケに使われた店。

ハ・ラ・ゴ・シ・ラ・エ・して歩くのだ

ここで昼食にするかと近づくと、ドアになにやら張り紙がある。

『冬季休業期間 2019年11月1日(金)〜2020年2月中旬予定』

がびーん Σ( ̄Д ̄;)

というほどではないが、無駄足だった。

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 映画ロケ当時の姿に復元されている。

こうしてヘルシンキの午前中は不毛のまま過ぎて行った。
オーロラで運を使い果たしたのだろうか(そういう問題じゃないような・・・)


posted by pupupukaya at 20/03/01 | Comment(0) | 2019年冬フィンランド旅行記

2019年冬フィンランド旅行記14 トゥルクへ その2

 ◆ フィンランドの古都トゥルク

トゥルクは暗い街だった。灰色の曇り空に肌寒い風。短い日照時間。
北欧のどこにでもあるような地方都市のはずだが、この暗さは何だろうか。

この古い街並みは、多くはスウェーデン支配時代のもので、建築物が並んで栄えたのはフィンランド支配の足掛かりとしてであった。

フィンランドの歴史は、約650年間スウェーデンに、その後も約100年間ロシアに支配されていた歴史である。
1917年のロシア革命を機にフィンランドは独立を果たすものの、その後もソ連、ドイツ、スウェーデンといった国に翻弄されつづけることとなった。第二次世界大戦では、ナチスドイツに接近したために敗戦国ということにされてしまった。

そんな歴史が重くのしかかって、暗い影に見えるのだろうか。
暗い空の下、カラフルに塗り分けられた古い建物が妙にやさしく見える。

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 街の中心を流れるアウラ川。

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 アウラ川沿いに古い建物が並ぶ。

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 アウラ通りとアウラ橋。坂からの遠景。

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 アウラ通りの賑わい。

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 オールドチックな街並みのシティーセンター。

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 信号待ちの風景。

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 どこか懐かしさも感じる。

フィンランドで一番古いが、首都ヘルシンキやムーミンのタンペレに比べて地味なトゥルク。
でも、今回のフィンランド旅行で一番気に入った都市はここトゥルクだった。

博物館へも美術館へも入らず、ずっと人々に混じって歩いていた。
あれほどヘルシンキで見かけた観光客も、ここでは見なかった。

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 露店が並ぶマーケット広場。

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 マーケット広場の賑わい。

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 野菜や魚などを並べて売っている。
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 歩行者天国のユリオピストン(大学)通り。

街を歩けばどこか懐かしいような落ち着いた気分になる不思議な街。
もしヘルシンキあたりの観光客の多さにうんざりしたならば、ここトゥルクを訪れてみるがよい。

ここトゥルクは、フィンランドに来てから初めて落ち着いた気分で過ごせた街だった。
それにしても彼らがいないとこんなにも心穏やかなのはなぜだろう。

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  幸せの馬像(Onnenhevonen)。

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 子供たちの像(Lapset)。正座で叱られてるみたい?

街をずっと歩いていたらすっかり冷えてしまった。
どこか博物館に入ったり、カフェで食事する余裕はあったのだが、歩いているうちにトゥルク駅に着いてしまった。
まだ2時半。帰りの列車は15:25発なので、それまで駅で過ごさなければならない。
駅は中心部から離れた場所にあり、どこへ行くにもまた出直す格好になる。

ホームにはすでに後ろに電気機関車をつけた5両編成の客車が停車している。ホームの表示機を見るとこれが帰りの列車になるようだ。
しばらく駅の内外を見て回って、また待合室に戻った。
キオスクでシナモンロールを1個買って食べた。

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 1940年完成のトゥルク駅舎。

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 ガラス張りのトゥルク駅正面。

トゥルク駅の駅舎は1940年建築のものだ。
近くで見ると気づかないが、離れた場所から俯瞰すると、何となく小樽駅や上野駅の駅舎にも似ている。
直線を強調した箱型で左右対称、縦長の窓が並ぶという、いかにも昭和初期の建設といったデザイン。
日本とつながりがあるのかと思って調べたが、そういうことは見つけられなかった。

ホームは3面6線だが、実際に使われているのは3線だけ。
発着する列車も多くはない。ヘルシンキまでの都市間列車が1時間に1本、タンペレとを結ぶ都市間列車が8往復(平日)、それにロヴァニエミへの夜行列車が週2往復となっている。近郊列車は無し。

中心部から少し離れた所にあるせいもあってか、都市の規模の割にひっそりとした感じがある。

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 キオスクやカフェが入居する駅コンコース。

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 駅横の跨線橋から見たトゥルク駅構内。

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 電気機関車牽+2階建て客車のインターシティ。


 ◆ トゥルク 15:25【IC962】17:23 ヘルシンキ

3時近くなるとホームにいた人たちが列車に乗り始めた。
もう乗ってもいいようなので、待合室を出て車内に入る。

今回の乗車は1階席。今まで2階席ばかりだったので、どんなものだろうと1階席にしてみたのだった。

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 固定リクライニングシートが集団お見合い式に並ぶ。

1階席でも、ホームが低いので日本のように半地下のような感じはない。
地面に近いせいか飛沫(しぶき)がつくせいか窓は汚れている。
もうすぐ暗くなるし、見たいような車窓もないから別にいいけど。

車内の乗客は、発車時刻が近づくにつれ段々と増えてきて、2人掛けのボックスが2/3ほど埋まるくらいの乗車率となった。

発車してしばらくしてから食堂車にいってみる。
トゥルクからヘルシンキまで2時間足らずの所要時間だが、食堂車が付いているのだった。

食堂車の造りは昨日乗ったロヴァニエミ発のインターシティと同じ。
半分くらいのテーブルが空いている。

レジの前にいた女性客は、料理とワインを注文していた。男女問わず、昼間から飲む習慣があるのだろう。酒好きにとってはうれしいところだ。

自分の番が来て、カルフと伝えると、発音が悪かったのかカップのサイズを聞かれる。「What」というと、コーヒーカップを取り出してどっちにするかと聞かれる。
「ノー、カルフビア」といってビールサーバーを指さすと「ソーリー」と言ってグラスにビールを注いでくれた。

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 食堂車もちゃんと営業。

短時間の都市間列車でも食堂車が付いているのは立派だ。
採算が取れているとは思えないが、車内サービスとして営業しているのだろう。

JR北海道では、L特急や一部の特急を除いて、全特急列車で自社による車内販売を行っていたが、非採算ということと人材確保が難しいという理由から廃止されている。
日本のように駅弁がないので、供食サービスは食堂車ということになるのだろうか。

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 カルフビールの生ビール。

すっかり外は暗闇になった。ビールをチビチビ飲んでいると、トゥルク市内を出て次の駅サロ(Salo)に着く。
ここで車内の乗客の半分が降りてしまった。
食堂車からもここで降りる人がいた。
ここまで僅か30分だが、カフェ代わりに利用していたというわけか。

空いたグラスを下げて座席へ戻る。
車内はがら空きになっていた。

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 ヘルシンキが近くなると郊外電車と並走した。

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 ヘルシンキ中央駅到着。

ヘルシンキには定時着。
もうこれでフィンランド旅行も終わりに近い。北極圏のラップランドにいたことなど、もう遠い出来事のように感じる。


 ◆ ヘルシンキ最後の晩餐

中央駅の地下鉄駅コンコースにあるK-マーケットに寄って買い物。
ここで今夜の夕食を仕入れる。

オーロラも見れたし、天気にもまあまあ恵まれたし、お祝いしようとばかりにカルフビールの6缶パックをカゴに入れた。

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 地下鉄駅に併設のK-マーケット。

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 ヘルシンキ駅前広場のスケートリンク。

中央駅の東口から歩いてホテルに戻る。
レセプションというか、事務所では別の客のチェックインの最中だった。そこを横切って自室に入る。

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 スーパーで買ってきたビールと食料。

今夜の夕食というか酒の肴は、レトルトのミートボール&マッシュポテト。
電子レンジでチンするだけというもの。

幸いこのホテルには電子レンジがあるので、こういう品も買うことができるというわけだ。

キッチンへ行くと、中国人の女性グループが占拠中。
いや、まあ共用スペースなので文句を言う筋合いはない。
ちょっと電子レンジだけ使わせてもらう。

 “名のみ知りて縁もゆかりもなき土地の宿屋安けし我が家のごと”
 
石川啄木が小樽から赴任地の釧路まで向かう途中、旭川の宿で詠んだ歌である。
安宿の悲しさ。
クチャラーとお喋り声の中、電子レンジの「チン」までの時間が長く感じた。

 “伴なりしかの代議士の口あける青き寐顔をかなしと思ひき”

今日のトゥルク往復以外のすべての行程でずっと共にしてきた彼ら。
青き寐顔(ねがお)は109年前の啄木の見た光景だったのだろうか。

フィンランドに限らず、欧米の諸国からすれば東アジア人の観光客など皆同じことだろう。
逆に日本で見かける観光客で、人種の区別こそすれ、それ以上の詮索などしない。そんなものだろう。

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 今夜のメインはレトルトのミートボール&マッシュポテト。

温かいミートボール、固いパンに昨日の残りのミニトマト。チーズもある。
フィンランド旅行も無事終了しそうだ。
ビールをグラスに注いで1人乾杯する。

おつかれさまでしたー!」

7月末に飛行機のチケットを買い、10月末ごろから準備を進めていた個人旅行。
一番の目当てであるオーロラも見られたことだし、今回の旅行も大成功といえる。

残念なのはこれを喜ぶ同行者がいないこと。
まあそれは仕方のないことだし、いればいたで気を遣うこととなっていただろうし、トゥルクで孤独な旅を演じられたのも1人旅ならではだろう。

イナリで買った絵ハガキを思い出し、両親宛てに文面を書いた。
これは明日郵便局に出してくることにしよう。

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 書き上げた文面。

飛行機のヘルシンキ発は17:25なので、2時過ぎくらいまではヘルシンキ滞在となる。
それまではヘルシンキ市内の観光に充てる予定である。

早起きする必要もなく、深酒してもいいのだが、ビールを4缶飲んだらまた眠くなってきた。
あんまり早起きでも困るのだが、もう寝ることにする。

12/30の旅費 
費用場所ユーロ円換算
シナモンロールトゥルク駅1.8225
ビール
IC962車内7.2901
K-マーケット(ビールと食料)ヘルシンキ23.072,890
12/30合計 32.074,016


posted by pupupukaya at 20/02/22 | Comment(0) | 2019年冬フィンランド旅行記

2019年冬フィンランド旅行記13 トゥルクへ

 ◆ ヘルシンキの朝

12月30日、月曜日。

目が覚めて時計を見ると5時前。まだ真っ暗だが、旅先ではどうも早く目が覚める。
早寝早起きは健康的だが、今の時期だけは早く起きてもねえ・・・

キッチンでいれてきたインスタントコーヒーを飲みながら、昨日の出来事を綴って過ごす。これが日課になってしまった。

今日の朝食はサーモンのスープ。昨日スーパーでレトルトのを買っておいた。容器ごとチンすればOKというもの。
普通のホテルならば、自室で済ますのならパンと冷たくなった惣菜がせいぜいだが、キッチンのあるホテルはありがたい。
部屋自体は長居したい場所ではないが。

サーモンだと思っていたが、パッケージに書いてある『Kirjoloh-keitto』はニジマスのスープという意味だった。
とにかく、レトルトながらもフィンランド料理が食べられるわけだ。

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 レトルトのニジマススープ(kirjolohi keitto)とキャロット入りのパン。

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 ハーブとスパイスが香るニジマスとジャガイモのスープ。

今日は日帰りでトゥルクまで往復することにしている。

最初に予定を組んでいるとき、タンペレへ行くつもりでいた。
しかしタンペレだと、また同じ方向の路線を往復するだけなので面白みに欠ける。じゃあタンペレに泊まってとはしなかったのは前章の通り。

タンペレといえばムーミン美術館である。日本人ならばお馴染みのムーミン。
しかし調べたら年末年始は休館となっていた。
ほかに日帰りで行けるところはないかと地図を見ていたらトゥルクという所が見つかったわけである。

トゥルクはヘルシンキからは鉄道で2時間近く。十分日帰り可能だ。
VRの予約サイトで料金を調べたら、何と片道8.9ユーロ(1096円)

ヘルシンキからトゥルクまでの距離は194km。JR東日本の普通運賃ならば3,350円の区間と考えれば、ほとんどタダみたいな値段ではないか。

これで行先が決まった。べつにトゥルクに行きたかったわけではなかった。

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 トゥルク往復の予約画面。

乗るのは9時37分発の列車だが、8時40分にはホテルを出る。
部屋にいてもつまらないし、退屈しているくらいならば駅の中を見物したり列車を見たりしていた方が楽しい。

まだ夜明け前だが、さすがにヘルシンキは都会で、普通に1日の活動が始まっていた。

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 夜明け前のヘルシンキ中央駅。

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 コンコースの列車発着表示板。

駅の中をブラブラして過ごす。
サンタクロースエクスプレスに乗ったときはあまり大きくない駅だと思っていたが、ステーションデパートのような商店街があったり、ホームの北側を結ぶ地下道があったり、意外と奥行きのある駅舎だった。

インフォメーションコーナーに、昔の切符や駅の写真などを展示しているガラスケースを見つける。
昔はコンコースにきっぷ売り場が並んでいたようだ。今は数台の券売機を残して、そういった窓口はなくなっている。
インターネットでの発売が普及したから、有人の窓口は不要になったのだろう。

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 インフォメーションコーナーに展示してあった切符など。

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 ヘルシンキ中央駅の昔の写真。

わが日本のJRの場合はというと、インターネットでの予約と決済は一応できるのだが、乗車前に必ずみどりの窓口か指定券の券売機でJRの地紋が入った磁気券を発券するという訳の分からないことをしなければならない。
チケットレス?何それおいしいの?と言わんばかりの旧態依然。
新幹線と通勤電車を除けば客離れするのも当然であろう。


 ◆ ヘルシンキ 9:37【S987】10:31 トゥルク

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 ヘルシンキ〜トゥルク 194kmのルート。

トゥルク行の発車するホームは13番線。駅の本屋から離れた屋根もないホームである。
何だかローカル線のような扱いだ。

向かいのホームには10時発サンクトペテルブルグ行きのアレグロ号が停車していた。
フィンランドとロシアの鉄道は軌間が同じ広軌(1524mm)を採用しているので、ロシアへ直通する国際列車が発着しているのである。
反面、ヨーロッパでは採用の多い標準軌(1435mm)の線路へは直接乗り入れできないので、そっち方面へ直通する旅客列車は無い。

アレグロ号に乗ればサンクトペテルブルグまで約4時間半。一応日帰りは可能である。しかしロシア入国は事前にビザを取得もいるし、簡単ではない。

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 9番ホームに停車中はサンクトペテルブルグ行きアレグロ号。

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 トゥルク行S987列車は13番線。

これからトゥルクまで乗るのはペンドリーノという名前の列車で、列車番号に『S』が付く列車がそれに当たる。
インターシティ(IC)の多くが2階建ての客車列車なのに対し、Sのこちらは平屋の電車なのが特徴。

最高速度220km/hと、フィンランド鉄道自慢の高速列車ということになっているが、時刻表を見る限りIC列車と変わらないのはどうしたことだろう。
ヘルシンキ〜トゥルク間もSICが混じって走っているが、所要時間はどちらも同じだし、Sでも曜日によってICに置き換わる列車もある。

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 ペンドリーノ号は6両編成の電車。

トゥルクまでの194kmを1時間57分で結び、1時間ごとに運行されているこの列車は、北海道でいえば札幌〜旭川間を結ぶ特急カムイやライラックあたりと性格が似ていると思った。

2時間にも満たない所要時間なのに、食堂車があるのは立派だ。
ていうか、こんな短い運転時間でお客さんが来るのだろうか。

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 座席は回転不可で基本集団お見合い式。

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 食堂車も連結。

車内の客は1両あたり数人、この2号車は自分入れても3人だけという悲惨な乗車率のままヘルシンキ中央駅を発車した。
次のパシラで乗ってくる人も多かったが、1両に数人だけというのは変わらない。

パシラを発車すると車掌が「ヘイヘイ♪」と言って現れる。車掌の決まり文句である。

印刷してきたチケットを出すと、これもQRコードをスキャンして終了。紙でなくても、QRコードさえ表示できればスマホでも構わない。
もう世界中どこもかしこもチケットレスなのだった。

ヘルシンキの市街地が途切れると、車窓は茶色の畑や牧草地帯に林が混じる景色が延々と続く単調なもの。
景勝地に恵まれたノルウェーとは対照的に、フィンランドの鉄道の旅は車窓に関して言えば退屈である。
ノルウェーといちいち比べられたらフィンランドとしても面白くないだろうが、これが率直な感想。
夏に来ればまた違った印象かもしれない。

天井には案内用のモニターがあって、次の駅と到着時刻、走行速度などを表示している。
線形は良いらしく、最高速度160km/hを表示した。

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 車窓は単調だが線形は良いらしく160km/hで快走。

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 道路に面したサロ駅のホーム。

クピッタ駅はパシラ以来の立派な駅だった。
終点トゥルクの1つ手前の駅。もうここはトゥルクの市内である。

ところがなかなか発車しない。
どうしたのかと思ったら、しばらくしてヘルシンキ行の2階建て列車が入ってきた。交換待ちというわけだった。

あちらの方は席は結構埋まっているようだった。
トゥルク方面の人がヘルシンキに行くのに利用する路線なのだろう。その逆方向は回送列車同然なのであった。

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 クピッタ駅でヘルシンキ行と交換。

1駅で終点トゥルク到着となる。
各車両から数人がパラパラと出てくるだけで、寂しい終着駅だった。

改札口があるわけではないので、降りた人は駅舎を通らず直接駅前広場へ去って行った。

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 古びたトゥルク駅に到着。


 ◆ 暗い北欧の街トゥルク

さてトゥルクに着いた。

特に行きたいところや見たいものがあるわけではない。
主な博物館などは事前に調べてきたが、これといったところもなかった。
観光地なんかに行かなくても、見知らぬ町を歩いているだけでも悪くはない。

さっき列車の窓から赤レンガっぽい教会の尖塔が見えたので、まずそこへ行ってみようと歩き出す。

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 駅前にあった趣ある住宅らしき建物。

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 古い建物と新しいビルが同居するのが北欧という感じ。

たしかこっちの方角だったよなと西の方へ歩いて行くと赤レンガの教会があった。
名前を聖ミカエル教会(Mikaelinkirkko)という。

近づくと相当に大きな建造物だ。
由緒ありそうな古いレンガ造りは1905年完成の建物。
観光向けにはなっていないようだし、周りには誰もいない。中にも入れないようだった。
撮影だけして後にする。

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 高台に建つ聖ミカエル教会。

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 1枚の画像に納めるのに苦労する。

ここでトゥルクの説明を少し。

トゥルクはフィンランド西部にあるバルト海に面した港町。都市圏の人口は約31万人。これは都市圏の人口としてはヘルシンキ、タンペレに次いでフィンランドでは3番目の規模となる。

歴史的にはヘルシンキよりも古く、1229年にローマ教皇がこの地に司教座をおいたことで町が築かれ、フィンランド最古の町とされている。

14世紀から18世紀までフィンランドがスウェーデン王国の一部だった時代は、トゥルクがフィンランドの中心都市であった。
フィンランドがスウェーデンからロシア帝国に割譲されてフィンランド大公国が成立すると、首都はヘルシンキに置かれることとなる。
それでも1840年代までは、ヘルシンキよりも人口が多かった。

歴史的にスウェーデンとのつながりが強く、オーボ(Åbo)というスウェーデン語の市名も持っており、スウェーデン語を母語とする住民もいるという。

それを知ると、何となくスウェーデンぽい街並みだなと思えてくる。
どこかどう違うのか聞かれても困るが、3年前に行ったスウェーデンのヨーテボリという町に行ったが、街並みが何となく似ているような気がする。あちらも同じようにスウェーデンの港町だった。

こんどはトゥルク大聖堂や市の中心であるマーケット広場へ向かうことにする。
東の方へと歩いていると、歩行者天国の通りに出た。地図を見るとユリオピストン通り(Yliopistonkatu)とある。日本語に訳すと大学通りとなる。
このあたりが一番繁華街で、市民らしい人たちでにぎわっている。

デパートやスーパーが並ぶほか、普通の商店街のような通りだった。
観光客や観光向けの店がないのが救いである。

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 歩行者天国のユリオピストン通り。

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 どこかスウェーデンのヨーテボリを思い出す。

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 古い街並みに原色のバスが妙にマッチする。

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 アウラ川とトゥルク大聖堂。

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 1300年建築のトゥルク大聖堂。
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 高さ101.9mの時計塔。

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 クリスマス市も終わってしまったオールドグレイトスクエア。

雨上がりで湿っぽい曇り空のせいなのか、影の多い庇や装飾のある建物が多いせいなのか、トゥルクは暗い印象だった。
クリスマスも終わり、あとは日が短くて薄暗い毎日を送るだけの寒くて長い冬。これが本来の冬の北欧の姿なのかもしれない。

しかし1人旅をしていると、こういう街を歩いているときのほうがなぜか落ち着く。
同行者もなく、ずっと話し相手もなく孤独なはずなのに、なぜか街の人々に溶け込んだような気になってくる。

首都の座をヘルシンキに渡してしまったが、各所に昔の繁栄を偲ばせる古い街。
北海道でいえば観光地化する前の小樽の町を歩いているような懐かしさを覚えた。

ずっと街の人と同じようにうつむきで歩き回っていると、遠い異国の地にいることを忘れ、故郷に帰ってきたような気分だった。


posted by pupupukaya at 20/02/16 | Comment(0) | 2019年冬フィンランド旅行記

2019年冬フィンランド旅行記12 再びヘルシンキまで

 ◆ UターンラッシュのIC24列車

12:33、オウル(Oulu)着。20分遅れ。
ここもホームは人、人、人で埋めつくされていた。

どうしてこんなに乗ってくるのかと調べたら、フィンランドではクリスマス休暇中は地方へ帰省する人が多いのだとか。
日本でいえば年末年始の帰省ラッシュで、今度はそのUターンラッシュというわけだった。

ただ、いくら乗ってきても3列席扱いのエクストラは隣に乗ってくることはない。
席がもったいないようだが、そういうことになっている。

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 乗客で埋め尽くされたオウル駅のホーム。

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 隣の列車はクオピオ経由ヘルシンキ行のIC70列車。

時刻表ではオウルで7分停車となっているが、大勢の乗車に手間取ったかは分からないが9分停車となり、発車は12:42となった。22分遅れ。

客が増えるたびに車掌が「ヘイヘイ」と言って検札に現れる。
フィンランド語で『hei hei』は『こんにちは』とか『やあやあ』の意味らしい。
しかし、その言い方のあまりに可愛らしいというか軽快さが可笑(おか)しく思えた。

エクストラ車もだいぶ席が埋まってきた。といっても、自分が座っている通路側の席だけはきれいに1列空いている。
やはり、空席にすることで普通席との差別化を図っているのだろう。
しかしそれは1人掛け席の場合で、2人掛け席の場合は普通車とどこが違うんだろう。

オウライネン(Oulainen)、13:27着。
時刻表では通過となっているが、しばらく停車する。向かいのホームに対向列車の乗客がいるので、交換待ちの運転停車とわかる。
ホームの発車案内に『13:30 /IC23 /Rovaniemi』と表示してあった。ヘルシンキを8:24に発車してロヴァニエミまで直通する列車だ。
こちらは通過扱いだが、向こうはこの駅にも停車することになっている。定時ならば次のユリビエスカで交換するダイヤになっている。

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 オウライネン駅でしばらく運転停車。

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 ロヴァニエミ行のIC23列車が発車する。

13:33、ロヴァニエミ行の列車が入ってきて発車するとこちらも動き出した。

次はユリビエスカ(Ylivieska)で13:50発、24分遅れ。
この駅の構内の端に、2両編成の気動車が休んでいた。
ユリビエスカからイーサルミまで154kmのローカル線があるので、その車両だろう。

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 ユリビエスカ駅で見かけた2両のローカル列車。

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 スマホアプリの速度は164km/hを示した。

コッコラ(Kokkola)14:27発、24分遅れ。
遅れ時間は、もうどうでもいいと思うけど、景色が単調なので時刻表と時計をつい見比べてしまう。

気温は高く、雨が本降りになり屋根の雪が溶けだして窓ガラスの外は滝のように水が流れ始めた。
また食堂車に行ってビールでも飲んでこようかと席を立つ。

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 雨で屋根の雪が解けた水が滝のように流れる。コッコラ駅。

食堂車に着くと、レジからデッキの階段まで続くほどの行列になっていた。テーブルも満席。
スタッフはいつの間にか2人に増えていた。
こりゃあダメだと席に戻ることにして、かわりにサービスのコーヒーを飲むことにする。

レジと反対側にもテーブルがあって、その1つは始発のロヴァニエミからずっと中国人の3人連れが占拠しているのは困ったことだ。自席があるはずなのに混んでいてもお構いなし。
大量にある大荷物を席に置いたら座る場所が無くなったというところか。

普通席を覗くと、こちらは満席のようだった。エクストラを予約していて正解だったといえる。

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 盛況の食堂車。

セイナヨキ(Seinäjoki)15:24発、32分遅れ。
今まではずっと乗ってくる人ばかりだったが、ここで初めて数人が下車した。
その空席にはまたここで乗ってきた人が座ったので、満席には変わりない。
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 日も暮れてきたセイナヨキに到着。

もうすっかり暗くなってしまった。

車内は非売品の通路側1列を除けば満席。ほとんどがフィンランド人の帰省Uターン客ということになる。
携帯電話で話す人もいないし、変な着信音もしない。皆大人しく、静かで落ち着いている。
あと、座席をリクライニングしている人も見なかった。

海外の列車(飛行機でも)に乗っていると、リクライニングシートは座るや否や、倒さなきゃ損とばかりにめい一杯倒す人が多い。後ろに人がいようがお構いなしに。
同じ北欧でも、3年前に乗った騒がしいノルウェーの列車とは大違いだった。

前のフィンランド人の男性は靴を脱いで床のカーペットに直接靴下の足を下ろして過ごしている。
そういえばこっちでは家の中では靴を脱ぐ文化だったな。

何だか日本にいるような感じがしてきた。
とにかく、この人たちの中にいるとなぜかストレスを感じないのだった。

タンペレ(Tampere)16:27発、27分遅れ。

タンペレはフィンランド第2の都市で、ムーミン美術館が有名。ほかにも観光名所が多く、日本人観光客も多そうなところ。
ホームの向こう側に立ち並ぶビルが見える。

ここでたくさん降りるかと思っていたが、若干入れ替わった程度だった。
少し違うのは、スーツ姿のビジネス客が乗って来たこと。
もうヘルシンキも近いことを思わせる。

当初は、ここで降りて1泊することも考えたが、タンペレ見物だけならばヘルシンキに2泊して日帰りで往復したほうが楽かなとも思った。ヘルシンキ〜タンペレ間の所要時間は1時間35分なので十分日帰り可能だ。

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 フィンランド第2の都市、タンペレ。

タンペレから少し都会の空気が入ってきて、あとはヘルシンキ圏内までノンストップ。
外はもう真っ暗だが、ヘルシンキ近郊の電車とすれ違うようになった。

ヘルシンキ国際空港への乗り継ぎ駅のティックリラ、ヘルシンキ市内北部のターミナル駅であるパシラと停車し、その度に車内の客も減って行った。

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 ヘルシンキ北部のターミナル、パシラに到着。

ヘルシンキ中央駅 18:03着、28分遅れ。

ロヴァニエミからの900kmをずっと走ってきたので、28分など大した遅れではない。
これで北極圏から8時間以上もかけてきた列車の旅も終わりである。

頭端式でドームに覆われたヘルシンキ中央駅のホームに降り立つと、北海道からの列車で上野駅に着いたような気分だった。

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 終点ヘルシンキ中央駅に到着。

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 ホーム端から。左がいま着いたIC24列車、右は近郊電車。


 ◆ 4日ぶりのヘルシンキとコングレッシコッティホテル

ホテルは初日に泊まったのと同じホテルをまた予約してある。
近道を歩けば10分ほどの距離。夜道なので電車に乗った方がいいのだろうが、電車を待つよりも歩いた方が早そうなので歩くことにした。

駅の東側の出口から外に出ると、駅前広場とバスターミナルになっている。
立ち並ぶビルや照明を見ると大都会に感じた。

ホテルへの近道は、ビルの裏道のような所もあるが、怖い感じはしなかった。

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  ヘルシンキ中央駅と東側の時計塔。

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 中央駅東側の駅前広場(ラウタティエントリ=Rautatientori)。

初日と同じホテルは、初日と同じようにまた真っ暗で入口が閉じられている。
インターホンを押すが反応なし。もう1度押すと、また初日とおなじように裏の方から回ってきて人が現われた。
今度はおっさんではなく若いお姉さんだった。
中に入れてくれ、エレベーターに乗せられる。これも初日と同じように4階で降りて行った。

インターホンを押すと4階の人が裏から出てきて、客と一緒に表のエレベーターに乗ってまた4階に戻る仕組みのようだ。

とにかく、5階のホテル入口へ。
今度は呼び鈴を押すとすぐにホテルの人が出てきた。

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 4日ぶりに戻ってきたコングレッシコッティホテル。

また事務所のような部屋に通されてチェックイン。
レセプションのおばちゃんがあれこれ説明する。こちらは勝手がわかっているので、ろくに話も聞かずすべて「イエス」と返事していた。
部屋はまた初日と同じだった。

荷物を下ろすと買い物に行く。
ホテルから300mほどの所にさほど大きくないがK-マーケットがある。
そこでビールとパン、ソーセージ、ミニトマト、明日の朝食などを買ってきた。

このホテルにはキッチンが付いているので、ソーセージを焼いて食べようというわけだ。

キッチンには調理道具や食器はほぼ揃っている。共用スペースなのであまり手の込んだものは作れないが、肉を焼いたりレトルトをチンするくらいでもだいぶ違う。

フライパンを借りてコンロで焼くのだが、電気コンロなので使い勝手が悪い。ロヴァニエミのホテルのキッチンも同じコンロだったが、フィンランドではガスは一般的ではないのだろうか。

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 ホテルのキッチン。

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 電気コンロでソーセージを焼く。

焼いたソーセージは持参の紙皿に乗せて、フライパンは流しで洗って拭いて戻しておいた。
シマッタ、マスタードも買えばよかったな。
テーブルの上には調味料も各種置いてあるが、チューブのわさびがあるのにマスタードは置いてなかった。

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 共用のテーブルと調味料。

部屋に戻って1杯始める。
オーロラも見えたし、ヘルシンキまで無事戻ってきたお祝いだ。

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 キッチンで焼いたソーセージで晩酌。

ヘルシンキではここで2泊することになる。
中日になる明日は、列車でヘルシンキの西にあるトゥルクという町まで日帰りで往復することになっている。
別にトゥルクに行く理由はないのだが、色々検討した結果そうなった。

この先は朝早い日は無し。夜更かししてもいいのだが、9時を過ぎると猛烈に眠くなったのでベッドに横になった。
シャワーは朝でいいや。

 12/29の旅費
費用場所ユーロ円換算
ミートボール&マッシュポテトIC24車内12.91615
カルフ3ビールIC24車内7.2901
K-マーケット(夕食、ビール4、朝食)ヘルシンキ26.333296
12/29合計 46.435,812


posted by pupupukaya at 20/02/16 | Comment(0) | 2019年冬フィンランド旅行記

2019年冬フィンランド旅行記11 IC24列車8時間の旅

 ◆ ロヴァニエミの日曜の朝

12月29日、日曜日。
4時、目覚めて窓の外を見ると吹雪模様。
真っ暗な室内には、雪明かりの光が逆に入って来る。

夏ならば早朝の散歩でもしてくるところだが、今時期は早起きするだけ損だ。
もうひと眠りしたいところだが、完全に目が覚めてしまった。

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 窓の外は吹雪きの朝。

朝食は昨日スーパーで買っておいたカップ麺とパン。
MAMAというインスタント麺はカップと袋入りのがあって、こちらではよく食べられているのか、どこのスーパーでも見かけた。
フィンランドのメーカーかと思ったが製造元をみるとタイのバンコクとなっていた。説明書きは英語のほか北欧4か国語で書かれているので北欧向けの輸出品だろう。

フタを開けると中に折り畳みのフォークが入っていた。

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 MAMAチキン味のカップ麺とパンの朝食。

カップ麺はチキン味とある通り、チキンベースで甘めの醤油味。コショウが効いている。麺はボソボソだし、日本のそれとは程遠い。パンと妙に相性が良い。まあそういう風に作られてるんだろうけど。
日本に持って帰って食べても、多分うまくないだろうな。

といっても、海外旅行をしていると麺類などが妙に恋しくなるせいか、それなりに美味く感じる。

ヨーグルトだと思って買ったカップはチョコレートのクリームみたいなものだった。ただ甘ったるく、子供向けだなこれは。

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 こういうのが妙に美味かったりする。

テレビをつけているが、こちらでは朝から晩まで子供向けのような番組しかやっていない。ニュースとかワイドショーのようなものはやらないんだろうか。

今日は列車でヘルシンキまで戻るのだが、ホテルは9時前にチェックアウトしても十分間に合う。
せっかく空いた時間なので、旅の記録を手帳に綴って過ごす。
こういうときノートPCでもあればいいんだろうけど、荷物が増えるのが嫌なので持ち歩かない。

テレビはずっと点けっぱなしにしていた。
8時を過ぎたら見覚えのあるアニメが。おお、ムーミンではないか。
フィンランド語なのでセリフ自体はわからないが、大体の内容は理解できる。
画が3Dっぽいので製作は新しいようだ。

日本のとはキャラの性格が違うようだ。
何が違うって、あのクールなスナフキンが、こちらではやんちゃ坊主ぷりを演じていた。逆にムーミンの方がクールだったり。
いろいろ違うもんだなとしばらく見入ってしまった。

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 朝のTVでやっていたムーミン。

8時50分、出発。
本館のレセプションにキーを返し、朝なのにまだ夜の道をロヴァニエミ駅へ向かって歩く。

5cmほどの新雪が積もった歩道は足跡だけが点々と続く。
歩く人も見かけず、車もたまに通るだけ。
今日は日曜日とはいえ、もう午前9時近く。町はそろそろ活動を始める時間だと思うのだが、この町はまだ眠ったように静かだ。その中、除雪車だけが忙しく動き回っていた。

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 新雪を踏みしめて駅へ向かう。


 ◆ ロヴァニエミ9:47【IC24列車】17:35 ヘルシンキ

9時過ぎに駅に着くと、ホームにヘルシンキ行IC24列車がすでに入っていた。
客車の行先表示に『HELSINKI』とあるのでこの列車で間違いない。
乗っちゃっていいんだろうか。開閉ボタンを押すとドアが開いた。乗ってもいいようだ。

座席に荷物だけ置いて、また外に出る。

客車8両編成、オール2階建て車両だ。先頭が客車に運転台がある1号車、一番後ろが電気機関車で、これが後押しする推進運転になる。

うち3号車の1階がレストランカーこと食堂車、2号車の2階席がエクストラ・クラス(Ekstra-luokassa)となっている。エクストラ・クラスとは、日本のグリーン車に当たる上等の席。

今回ロヴァニエミからヘルシンキまで押さえておいたチケットはエクストラの席。
普通席の料金に13ユーロの追加で利用できるので、長距離乗車ならばかなりお得である。

あと食堂車である3号車の2階はデュエットプラスという座席。これは片側が4人向かい合わせのテーブル付きのボックスシート、もう片側が1人掛けシートが窓側に向かって並ぶ、リゾート列車のような座席配置となっている。
こちらも追加料金で利用できる。食堂車の食事や飲み物も座席で楽しむことができるというもの。

あとは1階も2階もすべて普通車となる。

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 9時過ぎには入線していたIC24列車。

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 ヘルシンキ行は機関車が後押しする格好となる。

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 運転台のついた客車が先頭となる。

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 食堂車を含めオール2階建て車両。

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 出入口のデッキから1階席と2階席へ分かれる。

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 車端にある洗面所兼トイレ。

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 1階席の普通席。

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 エクストラ(Ekstra)クラスの仕切り。

ヘルシンキまでは、2号車2階のエクストラクラスのチケットを買っておいた。

チケットは11月2日にVR(フィンランド鉄道)の予約サイトで購入したもの。普通席の料金が68ユーロでエクストラの追加料金13ユーロの計81ユーロ(10,011円)だった。これは900kmの距離を考えると、日本JRと比べてもかなり安い。

座席のチケットを買うときに希望する席を選べるようになっているのだが、どういうわけか片側の通路側1列だけは初めから全部予約済みの赤色になっていた。
あまりに不自然だし、これはきっと3列シートなんだなと勝手に思い込み、1人掛けシートであると思われる席を予約した。

しかし乗って見ると期待に反して普通の4列シートである。

ざっと見た感じシートピッチも座席自体も階下の普通席と大差なく、13ユーロの差額の違いは何なのだろう。
客室の隅にはコーヒーポットが置いてあり、エクストラの客ならば自由に飲むことができる。
それくらいしか違いは見つからなかった。

発車まで時間があるので、車内外をあちこち見て回ってきた。
最初はどの車両も無人だったが、しだいに乗客も増えてきた。といっても各車両に数人ずつといった程度。

この車内もフリーのWi-Fiが繋がり、コンセントもある。フィンランド旅行に関しては、常時繋がってないと不安という人は別として、レンタルのWi-Fiルーターは必要ないと思う。あちこちにあるフリーの物だけで事足りてしまうのだった。

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 2号車2階席のエクストラ。普通席との違いは・・・

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 エクストラのリクライニングシート。

座って発車を待っていると、カップルの客が乗って来た。
これがすごい大荷物。話し声を聞かなくとも、格好ですぐに中国人とわかる。
大型スーツケースに中型のがもう1個、それにリュックを背負って手提げ袋を持っている。それが2人分である。
これらを上の荷棚に収納するわけだが、大型スーツケースだけは手元に置くわけにはいかず、客室の端っこに置くしかないようだった。

また続いて今度は女性2人連れ。これも同じように、大型・中型各スーツケース+リュック+手提げ袋
引越しか、と突っ込みたくなるほどの大荷物。

これも大型スーツケースだけはどこかに置かなければならないが、端っこのスペースは先客のがすでに置いてある。
置き場所を求めて彼女らは通路を右往左往。挙句の果てに荷棚に上げようとするも、そんなところに入るはずもなく。
結局どこかへは置いてきたようだったが。

見ていると、大型のスーツケースはそれほど重たげに運んでいるわけではないので、中身はそんなに入ってないのだろう。
バラバラの荷物を大型ケースにまとめれば楽だと思うのだが、1つにまとめるという発想はないらしい

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 右のスーツケースも含めこれ全部2人分の荷物。さらに超大型のが別に2個。

9:47になり、列車は音もなく静かに動き出した。

エクストラの客室も、さっきの中国人2組のほか地元人らしいひとが何人か。
がら空きのまま発車する。

がら空きなのもそのはずで、ロヴァニエミからヘルシンキまで900kmの所要時間は7時間48分。便利さでいえば夜行列車の方に軍配が上がる。
ていうか、この距離の移動ならば、常識的には飛行機ということになる。

しかし、出発の1週間ほど前にVRの予約サイトを見たら、この列車の座席はSold out(満席)となっていた。これは途中から乗ってくるということになる。

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 IC24列車の時刻表。
(駅で配布の時刻表を切り貼りして作成)

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 まだ明けやらぬロヴァニエミを発車。

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 最高140km/h。スマホのアプリで測定。

車内放送は自動音声(男声)で、フィンランド語、スウェーデン語、英語の3つで流れる。

次のムーロラ(Muurola)を発車すると車掌が「ヘイヘイ」と言いながら検札に来る。これもQRコードを機械で読み取るだけで完了。

そろそろ次の駅かと思うころ、列車はだんだん速度を落とし、ついには停止してしまった。駅ではなく森の中といった場所。
そのままずっと動かない。15分くらいしてからまた動き出した。
駅舎にあった看板でテルボラ(Tervola)駅とわかる。ここは10:58発で19分遅れとなった。

もうだいぶ明るくなったが、相変わらず森と雪だけが延々と続く。
どんよりと重たい曇り空に白と黒だけの世界。

もう飽きてきたころ、線路が何本もある広い構内が現われた。ケミ(Kemi)駅だ。
トルニオ、コラリ、あるいは貨物専用だがスウェーデンへの路線はここから分岐する。
スウェーデンのルーレオーまでのバス路線もここから出ているので、鉄道だけではなく交通の要所でもある。

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 ケミ駅の広い構内。

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 木材を満載した貨物列車。

要所らしく広い構内には多くの貨車があった。このあたりでは林業が盛んなのか、伐採した木を積んだ貨物列車をよく見た。

反対側のホーム側の方に席を移してみると、ホームは大勢の人が立っていた。さすがに予約が満席だけあって大きな駅からはたくさん乗ってくる。
こちらのエクストラにも乗ってきたものの、まだ空席ばかりの状態だ。

普通の席ならば駅に着くたびに、隣に客が来て相席になったらいやだなと思うわけだが、今座っている席の通路側は最初から買うことができない席のはずで、この先も空いたままになるはずだ。

エクストラは、座席自体は普通席と変わらないが、1列を空席にすることで普通席との差別化をしているんだろうか。
列車でも飛行機でも、隣席が空席というのは居心地が良い。

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 乗客が溢れるケミ駅のホーム。

ケミ発は11:27、やはり19分遅れ。
次の停車駅がオウルで、ケミからの所要時間は1時間5分となっている。こういう時に食事をしてくるのが良い。

発車すると早速隣の食堂車へ行った。
レジの前には4人の客が並んでいる。店員は1人だけで、しかも販売から調理、配膳まで全部こなすのだから列はさっぱり進まず。
テーブルはいくつか空いている。サンドイッチや飲み物を買って自席へ持ち帰る人の方が多い。
酒類は食堂車から持ち出せないことになっている。そのせいか、食堂車では飲んでいる人が多い。

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 ケースの商品は自分で取ってレジへ。

7〜8分ほど待ってようやく自分の番が来た。
ミートボールアンドマッシュポテト(LIHAPULLAT & PERUNAMUUSI)とカルフビールを注文する。ミートボールが12.9ユーロ、ビールが7.2ユーロ、前払いのシステム。
ビールだけはすぐに渡された。料理は奥で調理して、できたら持ってきてくれるのは、他の客のを見ていてわかっている。

ビールを持って空いているテーブルに座る。

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 テーブルで待っていると料理は持ってきてくれる。

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 レジの行列は途切れることがない。

ビールをチビチビ飲みながら5〜6分ほど待っていると、ミートボールの皿が運ばれてきた。
思っていたより大きい。これとビールなら昼食として十分といえる。

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 ミートボール&マッシュポテト。小袋はドレッシング。

フィンランドに来て6日目にしてようやくフィンランドらしい料理を食べる。
ナイフとフォークは実は苦手だったりする。周りに人がいなければフォーク1本で済ますところだが、こう人が多くてはそうもいかず・・・

なんとか見よう見まねで2本を使って食べる。
ミートボールは柔らかく、肉汁も染み出してなかなか美味しい。
ブラウンソースとマッシュポテト、それに忘れてはならないのが甘酸っぱいベリーのソース。これらを絡めて食べると幸せな気分になる。口の中がくどくなったところへグイッとビールを流し込むとさっぱりする。

まあ冷凍ものをチンして皿に盛っただけの料理だろうけど、食器は使い捨てではないので、日本では過去のものとなった食堂車の雰囲気は十分に楽しめる。

何だか昼間から飲むようになっちゃったけど、食堂車の客はみんなワインやビールを飲んでいる。フィンランド人はお酒好きなのであった。

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 ナイフとフォークを駆使して・・・

だんだん混んできたので、食べ終わったらすぐに退散する。食器は返却場所へ自分で下げる。

それにしてもレジの行列は途切れることがない。
ただ1人の店員さんは大変なハードワークだ。休む暇もなさそうな感じだった。

席に戻る途中で、サービスのコーヒーを持ってきた。
これはGeishaチョコでもつまみながら飲むことにしよう。

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 エクストラ客室にあるサービスのコーヒー。

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 コーヒーとチョコでデザートタイム。


posted by pupupukaya at 20/02/11 | Comment(0) | 2019年冬フィンランド旅行記

2019年冬フィンランド旅行記10 雪明かりのロヴァニエミ

 ◆ サンタクロース村を後に

13時を過ぎ、雪は止んだようだが風が強い。土産物屋も一通り見たしもう見るものはない。
やはり男の一人旅で来るようなところではなかったな。

こことは別にサンタパークというのもあって、そっちは元核シェルターだった人工洞窟を利用して造られているとか。
そっちの方が面白そうに思えてきた。かといってもう行く気にならない。

ここサンタビレッジからは8番の路線バスで市内に向かう。土日は1時間に1本の本数で、午後からしか運転しないあたり地方の車社会を思わせる。
バス停はインフォメーション棟を国道側へ出て右の方に行くと、吹きさらしの広場にバス停だけが立っている。時刻表も貼ってあるのでここで待っていればいいのだろう。しかし外に立っているのは寒い。エントランスの風よけ室でバスが来るのを待った。

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 バスのマークのポールが立つだけのバス停。

ところが、13:30が近くなっても一向にバスが来ない。
インフォメーションの上にもバス停はこっちと矢印で表示してあるので間違いはないと思うのだが。

13:30になって8番の表示を掲げたバスがやってきた。
ここが始発なので早めに来ているのかと思っていたが、ぎりぎりに来るようだ。

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 8番、サンタ村〜ロヴァニエミ駅の路線バス。

バスは乗るときに運転手からチケットを買う。このあたりは長距離バスも路線バスも同じシステムだ。
降りる停留所を告げて料金を払うと、運転手は機械を操作してレシートのようなチケットをくれる。片道3.5ユーロと結構高い。
行先は「セントラルシティー」でも通じるようだ。

中国人の客はやはりスマホを見せてチケットを買っている。
客は自分以外では中国人が2組とそれ以外が2組。サンタ村の賑わいとは逆に空席ばかりのまま発車する。

この路線バスとは別に『Santa's Express』というバスもあって、そっちは空港やサンタパーク経由で中心部や鉄道駅とを往復している。観光客はそっちの方を利用するのかもしれない。

国道に出てすぐ停留所があって、バスはそこにも停まる。イナリからのバスを降りた場所だ。ここからも観光客が何組か乗ってきた。
8番バスは国道はまっすぐ行かず、住宅地の中の道路を回り道しながら、途中の停留所では地元の乗客を何人か拾って中心部へ向かう。

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 森に囲まれた住宅地の中を行くバス。

中心部の手前にある停留所で地元客は一斉に降りる。私もここで降りるはずだったのだが、降りそびれてしまった。
車内放送も、バス停に停留所名の表示もないので、うっかりすると乗り越してしまう。
まあいいや、最悪終点まで行ってしまっても、鉄道駅なので歩いて戻ってこられる。

次の停留所で、運転手は後ろの中国人たちに向かって停留所名を叫んだ。さっきスマホで見せていた停留所だろう。
彼らと一緒にバスを降りた。

ああ、なんだ、見覚えのある場所。
初日に来たコスキ通りとの交差点にある停留所だった。

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 再び戻ってきたコスキ通り。


 ◆ ロヴァニエミの町

コスキ通りは歩行者天国の商店街になっていて、ロヴァニエミの一番賑やかなところだ。
道を歩く人は少なく、いても観光客らしい人ばかり。
すこし行ったところに大きなショッピングセンターがあるので、地元の人はそっちに行くのだろう。外を歩いても寒いしねえ。

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 ロルディ広場と屋台。

デジタルの時計塔があるロルディ広場がロヴァニエミの中心。
クリスマス市の名残か、屋台がいくつか並んでいた。歩きながらチラ見したが、土産物ばかり。
土産物だけはさっきのサンタ村でさんざん見たので、食傷気味である。

午後2時を過ぎるともう暗くなり始めた。もう観光するのも面倒になった。ホテルにチェックインして、あとはショッピングセンターでも覗いていよう。

ホテルはショッピングセンターからコスキ通りを歩行者天国とは反対側に500mほど歩いた場所にある。
鉄道駅へも1.4kmなので歩いて行ける。場所的にはまずまず。ていうか、ここしか空いてなかった

レセプションに行くと、チェックインは4時からという。係のおばさんは「ビコーズ、ルームイズクリーニング」と言って掃除の恰好をした。

掃除中じゃしょうがないね。4時まで2時間近くどこかで過ごしているしかない。
背中に背負っているバックパックだけ預けてまた外に出た。

とりあえずショッピングセンターへ行ってみる。1階はスーパーのK-スーパーマーケットや国営酒屋のAlkoが入っている。これはあとでまた買い物に来ることになる。

ATMがあったので、お金を引き出しておこうとしたが、少し考えてやめた。
フィンランドに着いてから現金を使ったのは初日の電車のチケットとその翌日のコインロッカーとトイレ代のみ。
あとは全部クレジットカードで事足りていた。この先もおそらく現金を使うことはないだろう。

土曜日ということもあるのか、結構混んでいる。2階にも別のスーパーが入っていた。同じショッピングセンターに普通のスーパーが2店同居しているのも珍しい。本屋があったので覗いてみる。日本の漫画が人気で、フィンランド語に訳されたMANGAが並んでいると聞いていたのだが、そういうのは見当たらなかった。

一通り見て回ったが、どこか店にでも入らないと座って過ごせるような場所はなかった。

博物館があったなあ。そこへ行ってみるか。
一応出発前にここもマークしておいてある。寒いし面倒だからヤーメタにしていた。
アルクティクムという博物館。地図で見るとここから600mとある。すっかり暗くなった雪道を歩いてそこへ向かった。

宮殿のように見える正面は、古そうに見えるが開館は1992年と意外と新しい。
観光バスが何台か停まっている。そこから階段を下りてエントランスへ。

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 宮殿のようなアルクティクムの正面。

入場料は13ユーロと高め。カードリーダーにクレジットカードを差すと、なんとユーロとJPYの選択画面になった。JPYを選択すると1629円の支払いとなった。
@125.3円のレート。同日の別のクレジット払い請求を見ると、ユーロ払いのは@125.2円となっていたので、ユーロ払いを選択した方が若干お得だったようだ。大した差額ではないけど。

中に進むと、天井がガラス張りになった真直ぐな廊下が続いている。その両脇に展示室が並ぶという構造。
北極についての科学の展示がある北極圏センターと少数民族やラップランドの歴史を展示したラップランド地方博物館からなる。

最初に入ったのは北極やオーロラについての展示。
北極海の氷の衛星画像を並べ、氷が年々減少しているのを図示したコーナーは環境問題について取り上げているのだろう。
英語の説明文など読まなくともそれくらいはわかる。

ここも案の定というか中国人だらけ。客の半分はそうじゃないかと思う。
さすがロヴァニエミは観光都市だけあって、貸切バスでやってきた団体さんが多い。
同じ人たちを見ていても、イナリ村やそこへ行くバス車中で見た人は品があったなあと思い出す。

オーロラを上映しているプラネタリウムもあって、そこは大人気のようだった。

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 廊下の両側に展示室が並ぶ。

続いてはラップランドの歴史や自然についてのコーナー。
蝋人形で昔の生活を模したコーナーがあって、こういうの結構好きだ。

北極コーナーの方は1枚も撮影していなく、画像があるのはラップランド博物館の方ばかりだった。

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 ラップランド地方の昔の生活を再現したジオラマ。

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 ラップランドに暮らす男たち。

ラップランドの歴史で避けて通れないのが第二次世界大戦である。

1つはソビエト連邦がフィンランドに侵攻した冬戦争。侵略するソ連軍に対して、フィンランド軍による抵抗は多くの犠牲を出しながらも善戦し、『雪中の軌跡』とも呼ばれた。しかし結局は領土の一部はソ連に奪われることとなってしまう。

2つ目がラップランド戦争
冬戦争の休戦協定の条件としてフィンランド国内のナチスドイツ軍を追放することがあった。これを巡ってフィンランド軍とドイツ軍の衝突が起こると、ドイツ軍は焦土作戦を取り、ラップランドの町を焦土にしながらノルウェー北部へと撤退することになる。
ロヴァニエミの町も戦争に先立ってドイツ軍によって徹底的に破壊されてしまった。
一方、住人はそれに先立って全員避難しており、これによる犠牲者はいなかった模様。

 〜以上の説明はWikiのを要約したものです。

ということから、戦争のコーナーもある。
英語の説明文までじっくりと読んできた。ていうか、前の客が長いんだよね。1つ1つをじっくりと眺めるので、説明書きまで読んでしまうのだった。追い越して先へ行けばいいんだけど、こういうものをさらっと通りすぎてしまうと軽い人間に思われるような気がして・・・・

ま、ここで時間をつぶさなきゃならない身なので別にいいんだけど。

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 1939年のロヴァニエミ市街地の模型。

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 1944年、ドイツ軍による戦災後のロヴァニエミ市街地の模型。

ロヴァニエミの町が新しく見えるのは、戦争で破壊され、新たにまた作り直した町だったからだ。

この博物館に来なけりゃこんなことは知らなかった。
ロヴァニエミといえばサンタ村やオーロラ鑑賞など観光都市のイメージだが、こんな北極圏の小さな町でさえも戦争に巻き込まれていた一面も知ることができた。

北極圏のコーナーにはわんさかといた中国人たちはこの辺りでは見かけなくなった。こういうものは興味がないのか。

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 なくてはならないクマのはく製。

館内を全部見て回っていたら4時も過ぎていた。
博物館を出てホテルへと向かうことにする。

ここからは中心部よりもホテルの方が近い。住宅地の雪道は粉雪が舞っていて雪明り。
札幌の郊外を歩いているのと何もかわらないね。

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 雪明かりのロヴァニエミ。


 ◆ ホテルアーケヌス ペウラ

ホテルアーケヌス(Hotelli Aakenus)は2階建てのさほど大きくはない建物。
エントランスの上にあるネオンの表示は一部が点灯しない状態。ロヴァニエミ駅で見た駅名表示も点灯しない字があったが、このあたり安普請のホテルにも見える。

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 ホテルの本館。

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 球切れのネオン。

ホテルの1階はレストランになっていて、そこと兼業のようでもある。
レセプションの呼び鈴を押すと、さっきと同じおばさんが現われた。今度こそチェックインになる。

今日予約してあったのはこのホテルの部屋ではなく、裏にある離れになるペウラという建物。
キッチン付き、シャワー共同というアパートメントタイプというもの。
普通の部屋で良かったのだが、一番安いのがここしか空いてなかったからだ。あとは1泊数万円といった超高級なのか暴ったくりなのか知らないが、そんなホテルしかなかった。
それでも1泊113ユーロ(14,074円)もした。

キーを受け取って、裏の方に回るとその建物がある。部屋のドアは3つ並んでいて、長屋のような感じ。
その1室に入る。

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 別館のアパートメントタイプ。

ベッドは2人ぶん。広さも十分あって、何よりもキッチン付きなのはうれしい。
キッチンは食器のほか料理の道具が一通りそろっている。

初日のヘルシンキの宿もキッチン付きだったが、こちらは貸切である。
これはなかなか面白い所に泊まったな。スーパーで食材を買ってきていっちょ料理でもしてみるか。

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 アパートメントタイプの室内。

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 キッチンと奥がトイレ・洗面所。

すぐに外に出て、歩いてショッピングセンターへ。

カゴを持ってスーパーの店内を歩くのは楽しい。が、今日は輪をかけて楽しい。
食材が買えるからだ。肉を焼いてステーキにしようかとかいろいろ考える。その辺は店内で品物を見て決めよう。

Alkoが開いていたのでビールを買った。ビールならば普通のスーパーでも売っているが、アルコール度数の高いものはAlkoでしか買えない。

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 リンテーンクルマ・ショッピングセンター。

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 国営の酒屋アルコ。

普通のホテルならば生鮮コーナーなど素通りだが、今日は食材を求めての買い物である。
野菜が少ないね。こっちの人はあんまり野菜を食べないようだ。ホテルイナリの朝食も、野菜は少ししか置いてなかった。

肉や魚は対面販売のコーナーで切り分けてもらうようだが、面倒なのでパス。パック入りの肉を物色する。

Poro(トナカイ肉)コーナーもあって、トナカイの冷凍肉やソーセージやジャーキーなんかが並んでいる。
肉は大きいし冷凍だから買えない。ここはトナカイのソーセージで行こうかと思案するも、さんざん考えた挙句、特売の味付けチキンをカゴに入れてしまう自分がいた。

なんでお前はこういうところでケチ根性なんだあぁ!!
(from未来の自分)

だって高かったんだもん (ToT)

スーパーで買い物していると、日本人の姿もチラホラと見かけた。

本当にチラホラで、目立つ中国人に比べれば微々たるもの。
同じアジア人で、中国人と日本人の見分け方なんてものがあるとすれば、周りに溶け込んで見えるのが日本人ということになるのだろう。
アメリカなど移民の国で、中国系はチャイナタウンというコロニーを形成するが、日系人は3世にもなると同化してしまうのとは対照的だ。

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 ショッピングセンターで買ってきた食材。

今夜の夕食の食材と、明日の朝食も買ってきて部屋に戻る。

さっそくキッチンで夕食を作る。

料理の詳細は別館の、

の方でアップしているので、そちらを参照願います。

昨日はオーロラも見られたことだし、ビールでお祝いしよう。

ジャガイモをチンして、味付けチキンを炒めただけだが、温かい料理というのはいいものだ。
しかも安いしね。
夕食で温かいものを食べるのは、こっちに着いてからこれが初めてのような気がする。

ビールも美味い。

DSCN2416.JPG
 味付けチキンとポテト。

海外に来て自分で作った料理を食べてビールを飲んでいたら、自分の家にいるような気分になってきた。
留学なんかで住んでみたらこんな感じなのだろうか。

食器を洗って、こんどはシャワーへ行く。
部屋はキッチンとトイレ、洗面台はあるがシャワーは共同になる。

一度外へ出てからシャワー室へ。どうせ隣だからと寝間着に1枚羽織るだけの恰好で出てきた。
キーは2個あって、1つは部屋の、もう1つはシャワー室のキーとなる。

入ると奥がシャワー、脇にサウナがあった。
サウナには張り紙があって、このサウナは使えません、本館のを使ってくださいという英語書きがあった。

DSCN2471.JPG
 アパート専用のシャワールーム。

DSCN2474.JPG
 サウナルームもあるが、こちらは使用不可。

シャワー室から自室へ戻る。
キーを差し込んで回すがドアが開かない・・・

お〜い、勘弁してくれよ (TдT)

引っ張ったり押したりしながらキーを何回か回しているうちにドアが開いた。
開け方にコツがあるようだった。

そういえば、玄関というか自室のドアを開けて中に入るとまたドアがあるのだが、その先が1段高くなっているのだった。
その手前は日本でいうところの三和土(たたき)のようになっている。
私は何の違和感もなしにそこに脱いだ靴を置いて部屋に上がっていたが、これは正しかったのだろうか。

尤(もっと)も、こんな構造になっていなくても、私は日本でも海外でも、ホテルでは部屋に入ってすぐのところで靴を脱いで、裸足(はだし)で過ごしている。

DSCN2485.JPG
 三和土(たたき)になっている玄関入口。

ネットで調べてみると、フィンランドの家庭では日本と同じく靴を脱いで上がるのが普通なのだそうだ。

知ると、なんだかフィンランドに親近感が湧いてきた。
それを知らない客は土足で部屋に上がり込んでいそう。

DSCN2439.JPG
 サンタクロース村で買った土産の小物。

またビールを飲んで日記を書いて過ごす。
明日はヘルシンキへ戻る予定。9:47発の列車に乗り、ほぼ1日列車の中だ。

外はまた雪。雪明りがぼんやりと町を照らす。
ネットの雨雲レーダーを見ると、今夜はラップランド全域は雲が覆っていた。
今夜ばかりはオーロラは全滅だね。

DSCN2428.JPG
 部屋の窓から。

オーロラは昨日だけのワンチャンスだったようだ。
この旅程が1日ずれていただけでもオーロラは見られなかっただろうな。
我ながら旅行中の場面での引きの強さ、運の強さを思い知る。

ここで女性の諸子(しょし)に、いい男の見分け方というのを教えて進ぜよう。
いい男ってのはね、お金でも仕事でもルックスでもなく、一番肝心なところで引き寄せてこれるか、ここ一番という場面で上がれるかどうかを見るべし。

運に左右される場面であっても、これができない奴は、お金があっても、いい所に勤めていても、イケメンでも ダメね
まことに勝手な手前味噌ではございますが・・・

一番目的のオーロラも見れたことだし、ビールで気持ち良くなって、もう無敵モード。

買ってきたビール4本全部飲んだら猛烈に眠くなってきた。
時計を見ると、まだ9時。明日は早起きする必要もないのだが、もう寝ることにする。

12/28の旅費 
費用場所ユーロ円換算
ぬいぐるみ2個サンタ村9.61,201
サンタ村→中心部(バス)ロヴァニエミ3.5438
アルクティクムロヴァニエミ-1,629
Alko(ビール2本)ロヴァニエミ7.18898
K-スーパーマーケット(ビールと食品)ロヴァニエミ15.471,936
12/28 合計 35.756,102


posted by pupupukaya at 20/02/10 | Comment(0) | 2019年冬フィンランド旅行記
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