先月から仕込んでいたフィンランド旅行。
気づけば、出発1か月前になったわけで。
飛行機の往復チケットをポチってしまったことに始まるわけですが、あれから何やらかんやら忙しくて、海外旅行に行くことすら忘れておりました。
忘れていたというよりも、飛行機もホテルも列車も、ほぼ予約と決済が終わっているので、あとは体だけ持っていけばいい状態となっています。
帰国の際に日本への入国時にワクチン証明書が必要なので、これは現在市役所に申請中。
スマホアプリもあるのですが、手持ちのスマホでは非対応でしたので。
だけど、4月29日から入国時のワクチン証明書の提示は不要になった模様。
*海外から入国される方へ “日本時間4月29日午前0時以降に日本に入国する場合には、有効なワクチン証明書又は出国前検査証明書の提示は不要となりました。” (厚生労働省のHPより) |
証明書が届いても、ほかに使い道もなさそうなので無駄になってしまいましたね。
まあ、それはともかく。
飛行機のフライトスケージュールはこちら。
JL2506(日本航空) 新千歳発 18:05 → 関西着 20:15 |
JL6909(フィンエアー) 関西発 22:25 → ヘルシンキ着 5:30(翌日) |
JL6908(フィンエアー) ヘルシンキ発 17:45 → 関西着 12:35(翌日) |
JL2505(日本航空) 関西発 15:15 → 新千歳着 17:10 |
月曜日出発の土曜日戻り。
関西空港発着となりました。
往復フィンエアーなのは、JALとのコードシェア便のため。
関空から出国するのは2009年のドイツ旅行以来でしたかね。
成田発着だと、下手すると羽田〜成田間の移動が発生することになるので(しかも自己負担で)、私みたいに地方から来て乗り継ぐ人には意外と関空とか中部とかの方が便利なんです。
お値段は往復サーチャージ諸税込みで22万3530円。
前回(2019年)のフィンランド旅行に比べたら、ほぼ倍額。
安くはないけれど、ひところに比べたら大分値段は下がってきた感があります。
20万円あれば何が買えるのかとか、そういうことを考えちゃいけません。
ドーンと一発打ち上げ花火。
旅行ってのは、思い出だけで財産になるから。
しかし国際線の航空券の値段は毎日変化するもので、時どきJALのHPを覗いていると、札幌月曜発とヘルシンキ日曜発の組み合わせだと総額で20万円を切ることもありました。
日曜発だと帰国が月曜になり、さらにもう1日くらいは休みも貰いたいので、1週間+2日はお休みをいただく必要がありますね。
滞在日が増えればその分ホテル代もかかるわけで、特に後悔はしていません。
で、関空からヘルシンキまでのフライト時間はというとこちら。
カッコ内は前回2019年の成田〜ヘルシンキのもの。
関西→ヘルシンキ 13時間05分(前回10時間30分)
ヘルシンキ→関西 12時間50分(前回9時間40分)
行きも帰りも13時間前後のフライト時間ですから、相当乗りごたえはありそうですね。
前回と比べて行きが2時間35分、帰りが3時間10分増しています。
これはロシア・ウクライナ戦争の影響で、ロシア上空が飛行禁止となっているため。
日本とヨーロッパを結ぶ航空路線は、平時ならばシベリア上空を通過するのが最短距離だったわけです。
このあたりは平面の地図で説明するのは難しいですね。
地球儀があればわかりやすいのですが、無いのでGoogle Earthのを借りてみましょう。

東京〜ヘルシンキ間を直線距離で結ぶ(Google Earth Proを使用し筆者作成)
こうして丸い地図で見れば一目瞭然です。
これがロシア上空を避けたルートだとどうなるのか。
飛行経路をFlightradar24で調べて、Google Earthに転記してみました。

関西〜ヘルシンキ間の飛行ルート(Google Earth Proを使用し筆者作成)
理由は分かりませんが、行きと帰りとでルートが大幅に異なります。
行きは関西空港から東へ進み、太平洋上をベーリング海峡へと向かいます。そこからは北極点上空を飛んでヘルシンキへ向けて南下します。
帰りはヘルシンキから南下、ウクライナ上空を避けて黒海から東へ進路を変えて、ひたすらユーラシア大陸の上空を飛ぶというもの。
こうして見ると、北半球を一周するかのような、なかなか壮大なフライトですね。
所要時間が増えたために、日本からヘルシンキ行の便は夜行となりました。
以前だと日本からヨーロッパに向かう便は、午前中に日本の空港を発って、向こうの空港に現地時間夕方近くに着くというのが標準でした。
迂回のためフライト時間が伸びたことで、日本の空港を夜に発って向こうの空港に早朝に着くダイヤとなっています。
以前ならば移動だけで丸1日費やしていたものが、時間は増えたものの夜行となったことで、却って便利になった気もします。
向こうに着いて朝から動けるほうがホテル代の節約にもなりますから。
時差ぼけは起こりにくそうですが、疲労は相当なものかも知れません。
旅行は5泊6日となりますが、うち2泊は機内泊となるのでフィンランド滞在は3泊4日。
私は鉄道好きなので、やっぱり列車に乗ります。
フィンランドは今でも寝台列車が走っていて、主にヘルシンキとフィンランド北部を結んでいるわけですが、2泊はその寝台列車としました。
1泊は寝台列車の終点、ケミヤルビ(Kemijärvi)という町のホテルを予約してあります。
今では日本にいながら全部インターネットで予約と決済ができてしまいます。
列車はフィンランド鉄道(VR)の公式から、ホテルは予約サイトから。
本当に便利な時代になったものです。

フィンランド鉄道(VR)公式ホームページ。
ちなみにその寝台列車のお値段はというとこちら。
カッコ書きはクレジットカードの請求額。
ヘルシンキ → ケミヤルビ(個室寝台シャワー付)108.2ユーロ(16,200円)
ロヴァニエミ → トゥルク(個室寝台)108.2ユーロ(16,240円)
北欧は2回行ったことがありますが、まあ物価が高い。
でも鉄道運賃だけはとても安いという不思議な国です。
早めに買ったからということもあるのでしょうが、ヘルシンキ〜ケミヤルビ間983kmをシャワー付き個室寝台利用で1万6千円台は破格の安さです。
これは日本で唯一残っている定期列車の寝台特急列車サンライズ出雲号の運賃・料金と比較するとわかります。
東京 → 出雲市 953.6km(シングル)23,210円
〃 (シングルデラックス)29,490円
日本の場合は発売日である1か月前だろうと当日購入だろうと値段は一緒。
フィンランドの場合は購入日と予約の入り具合で値段は相当上下するので単純比較はできませんが、トイレ・シャワー付き個室寝台ということを考えれば、かつて北斗星などにあった『ロイヤル』に相当する部屋です。
ほかに特急料金や寝台料金が必要なのでは?とか子供料金じゃないのか?とか疑いたくなりますが、前回の経験からこれで間違いありません。
あと以前は個室寝台でも基本的に男女別相部屋でしたが、コロナ対策なのか現在は個室売りが基本のようです。

フィンランド鉄道(VR)公式HPから予約。
鉄道運賃とは反対に高いのがホテル代。
例えばヘルシンキの中心部でバストイレ付のような、まともなホテルを探すと1泊1万5千円は下らないところ。
バストイレ共同の宿ならば安くなりますが、それでも1万円前後にはなってしまいます。
それ以下だと相部屋のドミトリー。
ああいう所も好きな人は楽しいのでしょうが、私はちょっとご免こうむりたい。
郊外に行けば若干安くなるようですが、あまり不便な場所ではねえ。
特に私のように列車で移動する人では、駅の近くがいい。
幸いフィンランドには寝台列車が走っているので、列車をホテル代わりにするのも1つの手でしょうか。
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次に旅行の行程を簡単に説明します。
ヘルシンキに早朝に到着。
で、着いた日の夜に列車で出発。
朝に着いたケミヤルビで1泊して、バスでロヴァニエミへ移動。夜の列車でトゥルクへ。
戻りはトゥルクとしたのはヘルシンキ戻りだと単純往復になってしまうので、少々変化をつけたわけです。
それにトゥルクは古い港町で、前回2019年に行ったときは古くて静かな町並みが偉く気に入ったもので。
バカでかいスーツケースと自撮り棒を持って、わんさかと闊歩していた某国人がいなかったから余計にね。
静かで落ち着いたトゥルクの中心部(2019年12月撮影)
そしてヘルシンキへ移動。特急列車で2時間くらい。
その日の午後にヘルシンキ空港へ向かい、夕方の便で帰国します。
ちょっと強行軍でしたかね。
でも3泊4日だとこんなものか。
何度も言いますが、泊数が増えるとホテル代が馬鹿にならないわけで。
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現在のところ、ここまで確定しています。
まともに1か所に留まっているのは、初日のヘルシンキと寝台列車で着いた日のケミヤルビくらいですかね。
ヘルシンキは24時間券を買って、ずっとトラムに乗っているんだろうな。
ケミヤルビには朝9時前に着くのですが、ホテルのチェックインは16時から。
それまで町をブラブラしていなきゃなりません。
ケミヤルビは北極圏にある小さな町。
ヘルシンキから直行の寝台列車が1往復あるけれど、サンタクロースで有名なロヴァニエミで降りる人が多い。
私が前回行った時も、ロヴァニエミで降りています。
ヘルシンキ駅ホームのケミヤルビ行列車と案内表示(2019年12月撮影)
寝台列車の行先の割に知られていない町で、ググったけど観光情報とか、行ったことがある人の旅行記とか、そういったものは見つかりませんでした。
もちろん『地球の歩き方』にも記載なし。
こんなマイナーな町に朝着いて、夕方までブラブラしていなきゃならないんだから、それもまた大変です。
ところで、時間を表すのに『夜』とか『夕方』としましたが、向こうでは暗くなりません。
6月は白夜のフィンランド。
ヘルシンキですら日の入りは22時30分過ぎで、深夜でも薄明るい夜が続きます。
北極圏のケミヤルビになると、1日中太陽が沈まない本物の白夜。
夜8時近くの宗谷岬(2013年7月撮影)
日本最北端の宗谷岬だって夏至の時期は朝3時になれば明るくなってきて、夜は9時近くまで空の明るさが残る。
でも国内旅行じゃそれが限界。
日本国内じゃ白夜なんて体験することはできませんからね。
それだけで大枚をはたく価値があるのではないでしょうか。
★ ★ ★
今年のフィンランド旅行の出費は現在時点で26万9千円と少し。
現地の滞在費や交通費はその都度払いになるものの、もうアクシデントでもない限り大きな出費は発生しません。
とはいえ、すでに支払った大金。
クレジット1回払いなので、今月末にドカンと請求が来ますよ。
これを思うと書く手が・・・もとい、キーボードを打つ手が震えてきそう。
うちはそれほど裕福ではないし(ていうか貧乏)、車もあるし、値上がりしてた保険料に自動車税も来る、今年は車検がないのが幸い。
色んなものが値上がりしていますからね。
PCだってかれこれ6年目だから、データがぶっ飛ぶ前に買い替えもしなきゃねえ。
旅行の費用は確実に30万円を超えそう。
まあ3年ぶりだからたまにはいいんじゃないかと思うんですけど。
旅行は財産になるから・・・
大枚をはたく価値があるから・・・
こう自分に言い聞かせていないと、とても正気じゃいられない・・・