2019年 日帰り旭川・男山酒蔵開放旅行記

2月10日、旭川にある男山酒造り資料館で行われた、第41回酒蔵開放に行ってまいりました。

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旭川ならば車で行くところだが、お酒のイベントとあっては車で行くわけにはいかない。
久々にJRの特急で行くことにした。

札幌7:49発の特急ライラック3号に乗車。
復活したライラック号に乗るのは初めてだ。

といってもこの車両、ここに来るまでは津軽海峡線で特急スーパー白鳥として走っていた789系電車。

最後に乗ったのは、廃止前のの寝台特急あけぼの号に乗りに行ったときだから、5年ぶりの再会ということになる。

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雪まつり期間中だからか、6両編成でも意外と混んでいた。
それでも席には余裕があったが。

やはり外国人旅行客が多いようだった。

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購入したきっぷはSきっぷ

往復5080円は、普通運賃と100円しか違わない。
これだけ安いのは高速バスやマイカーとの熾烈な競争下にあるから。

いずれにせよ、利用者にはありがたいことだ。
このきっぷがなければバスで行きましたよ・・・

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パウダースノーの雪煙を豪快に上げて走る。

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美唄駅の手前で、先行列車のドアに氷塊が挟まって閉まらないので発車できないので駅に入れませんとの車内放送。

先行列車とは美唄駅を8:13に発車するはずの普通列車だろう。
こちらは8:25分発で、滝川まではずっとこちらの先行となる列車である。

美唄でこちらを足止めさせるくらいだから、相当手こずっているのか。

それでもようやくドアが閉まって発車できたようで、8:30分に美唄駅着。約5分遅れ。

先行列車は次の茶志内で追い抜いた。真っ白な石狩平野を快調に走る。

こんどは砂川でこの列車のドアに氷塊が挟まってドアが閉まらなくなったと放送。
車掌、走る。

無事ドアが閉まったようで、発車。
砂川発は11分遅れの8:47となった。

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外は粉雪が降っていて、強くはないが、高速で走る列車の雪煙で、窓の外がときどき真っ白になる。
ここから遅れを回復するのは難しいだろうな。

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旭川着は10分遅れの9:24だった。向かいの4番ホームから接続待ちをしていた上川行き普通列車がすぐに発車して行った。

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旭川駅前の、元丸井今井で今はフィールの前にある18番のりばからバスに乗る。
9:40発70番当麻行きの道北バス。

本当は1本前のバスに乗る予定だったが、列車が遅れたので乗りそびれた。

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バスの窓からビルに掲げられた気温計を見ると、9:44現在の気温は氷点下11度。

こちらでは寒いはマイナス2〜3度まで、5度以下はシバレル、10度以下は超シバレルといったところ。

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10時過ぎ、男山酒造り資料館に到着。
開場からそれほど時間は経っていないが、すごい人だった。

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見物人の中から有志を募って鏡開き。

朝からめでたい、めでたい。

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一番名物の樽酒試飲コーナー。

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氷点下10度の中で、キンキンに冷えた酒を飲む。

直立不動で飲むと、喉にスーッと通って行き、ふんわりと鼻に杉の香りが・・・
冷えているせいか、酒とは思えないほど口当たりが良い。

 凛としてしばれが通る男山

う〜ん、この寒さではアルコール分が揮発しないのか、酒とは思えない。
薄口のジュースのように喉にスッと入ってゆく。

飲みすぎ注意だね。

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屋内の有料試飲コーナー。
ここでは純米大吟醸などが試飲できる。

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今朝の酒コーナー。

生酒、今朝酒樽から絞った一番酒を飲ませてくれる。

これもキンキンに冷えていて、スイスイと飲める。
アルコール度数は20度近くあるのだが。

こちらの試飲は数量限定で、昼にはおしまいになった。

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かめ酒コーナー。
こちらはどぶろくの酒。発酵したてで、炭酸がピリッとする。
平安時代はこんなお酒だったのだとか。

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樽酒コーナー。
半合サイズの紙コップに柄杓で注いでくれる。

一応試飲だが、大サービスと言わんばかりに結構なみなみと注いでくれる。

前回来たときはマイぐい飲み持参でと宣伝していたが、今回は使い捨ての紙コップのみだった。
紙コップの2回使用も断っていた。衛生上の理由だろうか。

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満卓で大賑わいのイートインコーナー。
みんなすっかり出来上がっている?

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今日は青空が広がる冬晴れ。
しかし気温は氷点下10度。

最初はちょっとだけ飲んで帰ろうかと思ってやってきたが、顔が痛くなってくる程しばれる空気の中で、これも氷点に近いほど冷えた酒を飲んでいると全然酔わない

何杯飲んでも水のようにスーっと喉を通ってゆく。

 青空に吸われるようにしばれ酒

もう何杯飲んだかわからなくなった。
帰りのバスの時間になったので、そろそろ帰ることにする。


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男山近くのバス停からバスで旭川駅へ。

ごみんなさい。
このあとどうやって札幌へ、家まで帰ったのか記憶がありません (^^;

しかし、翌朝ちゃんとベッドで寝ていたので、何事もなく無事に帰ってきたようだ。

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上は酒蔵開放で買ってきたお酒と大吟醸酒まん。

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酒まんは、ふんわりとお酒の香りがして、上品な味わいだった。

〜おわり
posted by pupupukaya at 19/04/06 | Comment(0) | 2019年その他旅行記

2019年 1日散歩きっぷで栗山へ

4月13日土曜日は、栗山町のくりやま老舗まつりに行ってきました。

目当ては北の錦酒蔵まつり
この日限定のお酒を飲むことができる。

去年はJRもがんばって、祭り期間は岩見沢〜追分間に臨時列車が2往復運転されたが、今年は一切ナシ。

定期列車で行くとなると、上下とも栗山着が9時台に着く列車しかない。朝出発するのが早すぎるし、栗山駅に着いてもまだ会場はオープン前だ。

その次はというと13時台。どこまでもやる気がない超ローカル線ダイヤなのだった。
仮に9時台に着いたとしても、今度は帰りの列車までの時間が長すぎる。

中央バスは、この祭りに合わせて臨時便を出すようだが、バスに乗ってまで行く気はしないなあ。バスだって混んでるだろうし。

もちろん車で行くわけにはいかない。

ひょっとして直前になって・・・
と淡い期待をして、毎日JR北海道や栗山町のHPを見ていたが、やっぱり臨時列車は出さないようだ。

まあ、去年の臨時列車の乗車率を考えれば、今年もというわけにはならなかったのだろう。
札幌から直通の臨時列車ならばそれなりに利用も多かっただろうが、そこまでは無理なんだろう。

今年は見送るかどうしようかと考えながら時刻表を見ていると、岩見沢発12:52発苫小牧行列車で行くと栗山着13:14。
帰りは栗山15:29発苫小牧行に乗れば、追分経由で帰ってこられる乗継を見つけた。

栗山滞在は2時間15分。
2時間もあれば十分に堪能できるだろう。

ということで行くことに決定

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使用するきっぷは1日散歩きっぷ
これを使うのは去年に栗山に行ったとき以来。

JRを使うのもすっかりご無沙汰になってしまった。

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札幌発12:05発の普通列車で行くのが最短の乗継だが、1本前の11:36発区間快速いしかりライナーに乗る。
早くしたのは、岩見沢からの普通列車の座席を確保したかったのもあるが、ただ単に暇だったから。

733系オールロングシートの電車。
意外と混んでいて、大麻まで立つことになった。

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岩見沢で降りるのは1年ぶり。
ここで39分の乗り継ぎ時間があるので、一旦外に出る。

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駅前に立つと、1年ぶりに岩見沢に来たかと思う。

といっても、仕事ではちょくちょく来ていたのだが。
また来週も来るんだけどね。

でも車でだし、電車で来たら何だか違う町に来た印象になる不思議。

駅前広場にはまだ雪が残っていて、子供が最後の雪遊びをしていた。

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駅舎の上に現れた飛行機雲。

快晴でポカポカ陽気の日。
4月に入ってからも寒い日が続いたが、今週あたりからようやく春らしくなった道央である。

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12:43、1番線に苫小牧行普通列車が入線。
道央花の恵み号が増結になっていた。

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JRのホームページなんかでは知っていたが、実物を見るのは初めて。
車体に北海道のイメージがラッピングされ、内装も木目調になるように改装されている。

しかし、基本は国鉄時代からのボックスシートから変わっているわけではないので、ああ改装したのねご苦労さんくらいの感想。
ときめくものはない。

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入線してしばらくの車内は、ボックスシートもいくつか空いていたのでそこに座る。

この車両、あるものが劇的に改善されていた。

それは、

窓ガラスがきれいになってる!

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きれいになった窓ガラスからの眺めは気持ちが良い。

北海道の気動車の窓は、長年の煤やほこりがこびり付いて薄汚れ、曇ってしまったかのような車両が多い。
せめて窓くらい何とかならぬものかと思っていたが、やればできるのであった。

12:47に札幌方面からの普通列車が着くと、続々とこの列車に乗り継ぎ客が乗ってきた。
立ち客も出て岩見沢を発車する。

と言っても、ボックスの相席を嫌っての立ち客なので、詰めれば全員座れるほどの乗車率だ。
札幌発を1本前の列車で来て正解だった。

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栗山駅のホームは、列車を待つ乗客の行列ができていた。
普段はワンマン運転で、一番前のドアしか客扱いしないが、この日は全部のドアで客扱いをする。

駅の入口には臨時に駅員が立って集札をする。

駅舎の中に入ると、おっと、いきなり酒臭い (^^;

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駅前広場はふるさと田舎まつりの会場で、飲食店の出店が立ち並ぶ。
こっちは最後に覗いてみることにして、酒蔵まつり会場の小林酒造へと向かう。

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これまた1年ぶりにやって来た小林酒造。
去年は雨の中だったが、今日は快晴。

その代わり人出も多かった。

時刻は1時半。一杯やり始めるにはいい時間だ。

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レンガ造りの倉庫がショット販売会場。
最初に入口でチケットとお猪口を買う。

1000円でお猪口1個と8枚綴りの金券を買う。
お猪口無しは12枚綴り。

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専用お猪口と金券。
金券は買い足した12枚綴りのもの。

お猪口は去年と同じものだった。
持参して来ればお猪口を買う必要はないようだった。

来年は家からこのお猪口を持って行こう。

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ショット販売コーナー。
番号で言うと、そのお酒を注いでくれる。

とりあえず1番から順番に飲んでいくか。

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1、蔵祭り限定うすにごり生酒(1枚)
2、蔵祭り限定特別純米酒(2枚)
3、蔵祭り限定純米大吟醸生酒(3枚)
4、栗山限定純米吟醸栗山英樹(2枚)
5、生大吟醸あらばしり(3枚)

どのお酒も搾りたてなのか香りがすごくいい。

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上画像は1番の蔵祭り限定うすにごり生酒。

1番から順に飲んでゆくと、8枚綴りは4番でおしまいとなる。

時間はまだたっぷりとあるし、今日は土曜なので明日も休みだ。
1000円で12枚綴りの金券を買い足した。

最後の5番まで飲んで、あとは何を飲んだか忘れた。

一番人気は2番らしい。
個人的には4番が好みだった。

1ショットは量にすると半合くらい。
生酒なのでアルコール度数は若干高めの16%。
美味しくてスイスイ入って行くお酒だが、破壊力は抜群なので注意。

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ギラギラ照り付ける太陽の下の昼酒は効くなあ。

2月の男山酒蔵開放の時は寒空の下キンキンに冷えた酒で、飲んでも飲んでも酔いが回らないのとは対照的。

男山の時は無料試飲だったので、何回も何回も酒を貰いに行くと、何だかタダ酒にありついているような後ろめたさを感じなくもないが、今回は全部お金を払っているので堂々としたものだ。

全部で10杯は飲んだだろうか。
1回1ショットとはいえ結構な量を飲んだことになる。

これで2000円だから安いものだ。
私のようなウワバミは、無料試飲より有料の方が安心なのだ。

最後の金券2枚は4番で締めた。
いつの間にか時刻も3時を過ぎている。そろそろ引き上げて駅に向かう。

今回はお酒を飲むだけで終わってしまったが、最初のチケットだけで引き上げれば、2時間あればこの後谷田製菓のきびだんご祭りも覗いて、駅前の屋台でちょっと買い食いするくらいの余裕はある。

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最後に売店でお酒を2本買って駅へ戻る。

駅前は飲食の屋台が並んで賑やかだが、こちらの方を覗く余裕はなかった。
ホームの乗車口は長蛇の列だった。

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栗山15:29発苫小牧行はたった1両で入ってきた。
果たして全員乗れるのかと思うほどだが、乗ったら相席のボックスシートの席にありついた。

ひと眠りして目が覚めたら追分駅だった。急いで列車を降りる。
まあ、このまま終点の苫小牧まで行って乗り換えても、札幌着の時刻は同じなのだが。

追分で降りた人は意外と少なかった。
ほとんどは苫小牧まで行くようだ。

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追分で降りても、石勝線経由の千歳行普通列車まで1時間以上も待ち時間がある。
ここで降りたのはちょっと見たかったものがあるからだ。

それは4月19日にオープンする、道の駅あびらD51ステーション
行ってもまだ閉まっているが、ちょっと様子だけ見に行った。

場所は駅から10分くらい歩いた坂の上、国道234号線沿い。

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道の駅には追分機関庫も併設されて、SLのD51と特急型キハ183の先頭車両が展示されることになっている。
オープンしてしばらくの休日は、駐車場も待たなきゃ入れないほど混むだろうな。

見物は少し落ち着いてからということになりそうだ。

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道の駅の建物が駅のような造りになっているのは旧追分駅の駅舎を模したからなのか。
上画像は駅待合室に貼ってあった、昔の追分駅の写真。

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今度は追分16:58発千歳行普通列車。
こちらは見事にがら空きだった。

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1日散歩きっぷと栗山駅で記念に購入した乗車券。
無人駅発行の〇ム券。ゴム印の日付を押して発行する。
平成表記を期待してみたが、ゴム印もいつの間にか西暦表示になっていた。

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終点の千歳に到着。
最終ランナーは快速エアポート。

快速エアポートの混雑は年々ひどくなっていて、始発の新千歳空港駅から座れないことも普通になった。
指定席のuシートも満席という列車が多い。

来年のダイヤ改正では今の毎時4本から毎時5本に増発されるようだ。
となると、今の15分間隔から12分間隔になるのか。

各駅停車の普通列車は逆に24分間隔に減便されるかもしれないね。今は間隔がいびつながら毎時3本となっている。
でも、快速とは反対に普通列車はがら空きだしね。

さて入ってきた快速エアポート。
案の定、立ち客がいるほどの混雑ぷり。
しかもオールロングシートの733系である。

だが、あそこの特等席は空いていた。

特等席とは、最前部車両の運転室扉部分の窪みである。

ここは定員1名の特等席。
たまにここで窓に背を向けてスマホを見てる者がいるが、そいつは大馬鹿者である。

貴様の人生それでいのか〜!!!

と叫びたくなるくらいだが、それはさておき。

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特等席から格別の風景を眺めながら札幌までの30分を過ごす。

終点札幌着は17:52。
寄ったのは栗山の酒蔵まつりだけだったが、ぐるっと1周して半日。
春の日の日帰り小旅行にはなった。

しかし飲み過ぎた。
金券2冊は1人で飲み切るには多すぎたようだ。

  【今回の旅程】
札幌  11:36発(快速いしかりライナー)
岩見沢 12:13着
 〃  12:52発(普通)
栗山  13:15着

栗山  15:29発(普通)
追分  15:54着
 〃  16:58発(普通)
千歳  17:18着
 〃  17:22発(快速エアポート)
札幌  17:52着

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  北の錦酒蔵まつりで買ってきたお酒。どちらも1本1000円。

〜おわり

posted by pupupukaya at 19/04/14 | Comment(0) | 2019年その他旅行記

1日1本の札沼線と金滴酒蔵祭り1

新十津川町にある金滴酒造で、『金滴酒蔵まつり』が開催される。
毎年おこなっているようだが、私はまだ行ったことはなかった。

一方で廃止が決定している札沼線の北海道医療大学〜新十津川間。
こちらは2020年5月7日の廃止、最後の営業日は前日の5月6日となる。
廃止まであと1年を切った。

終点新十津川までは1日1往復しかないので、日々混雑が増してゆくと思われる。

いい機会だし、今のうちに乗り納めに行くことにした。

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 札幌駅6:39発石狩当別行533Mは721系の旧エアポート編成。

6月22日土曜日。天気予報は雨。
金滴酒造祭りは雨天決行だし、雨の方が列車の乗客も減るだろうからむしろ望ましい。

1日1本の新十津川行は札幌6:58発北海道医療大学行でも乗り継げるが、1本早い6:39発石狩当別行で出発した。
使用するきっぷは『一日散歩きっぷ』。

2260円なので、札幌〜新十津川、滝川〜札幌だけの乗車でも元は取れる。

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 札幌駅の指定券券売機で買った一日散歩きっぷ。

札幌からの電車は721系の旧快速エアポート編成6両。
uシートもそのままで、自由席として開放されている。
エアポートに使用しないのならば座席を撤去してロングシートに・・とでもなるのだろうが、そのまま運用についている。

学園都市線は日中でもこのエアポート編成が頻繁に使用されている。
ていうか、ほとんど学園都市線専用車両になっている。

昔から学園都市線は、道内各地で使用された気動車が最後に奉公する路線でもあった。
まだ学園都市線の名がつく前は、国鉄型気動車の見本市みたいな雑多な車両が見られたものだった。

中古車両が回されてくるというのは、電車になっても変わらないようだ。

話がずれたが、この旧エアポート編成のアコモデーションは、ロングシートの新車よりはるかに良い。
そんなわけで、石狩当別まではuシートでゆったりと過ごせた。

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 1両編成の新十津川行5425D。

石狩当別駅は1番線に到着。

学園都市線と呼べるのは次の北海道医療大学まで。
ここからは札沼線と呼ばせていただく。

3番線にはすでに1両の気動車が停車していて、この列車の到着前からすでにボックス席はふさがっているほどの乗車率。
石狩当別からの客なのか、さらに早い電車からの乗り継ぎ客なのかは知らないが、1日1本の列車である。みんな早め早めにやってくるのだろう。

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 札幌発533M到着後の車内。

最悪立ちっぱなしも覚悟して出てきたので、座れるだけでありがたい。
空いていたロングシートに腰掛け、発車を待つ。

発車まであと20分もあるが、車内は話し声が賑やか。すっかり観光列車だ。

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 札幌からの2537Mが到着。

向かいの2番線に7:39着札幌からの2537Mが到着。
大勢乗り継いでくるのかと思ったが、意外と少なかった。

それでも車内は満席に近くなる。

9割以上は試乗目的の人たち。
唯一それ以外とわかるのは通学定期を持った、石狩月形までの2人だけだ。

年齢層も高め。50代以上の人が大多数。学生と思しき人は皆無。

若者の車離れが叫ばれて久しいが、車以上に深刻なのが若者の鉄道離れだろう。
かつては、若者が安く旅行をするとなると鉄道であった。
周遊券や青春18きっぷを使えば、格安で旅行ができた。

夜行列車を宿代わりにすれば、もっと安上がりになる。

それが、周遊券がなくなり、夜行列車がなくなり、あるのは新幹線と昼間の特急だけ。
安さを求める若者は、LCCやツアーバスということになる。

廃止が決まって遠くから乗りに来る人たちは、若い時に周遊券の世話になった人たちである。
上野駅から急行列車で青森へ、道内では夜行列車を宿代わりに旅行をしていた世代の人たちだ。

現在の10代20代の人たちがあと30年後に、鉄道に郷愁を覚えて乗りにやってくることは多分無いだろう。

乗り継ぎ客を降ろした2537Mは、北海道医療大学へ向けて一足先に発車する。
こちらはその6分後の7:45に発車した。

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 2537Mからの乗客を受け、ほぼ満席状態の車内。

外は雨。車内は蒸し蒸しする。窓ガラスも次第に曇ってきた。

次の北海道医療大学で降りる人は無いが、代わりに1人乗ってくる。
ざんばら髪でゴミ?の入った袋をたくさん下げていて、どこから見てもホームレスの恰好。
前にも札沼線の車内で見たことがある。
終点新十津川まで乗っていたが、一体何者?

関係ないのでこれ以上は取り上げない。

秘境駅で有名になった豊ヶ丘で2人乗車。多分1本前の浦臼行からの客だろう。
この雨の中ごくろうさんといった感じ。

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 石狩月形着。ここで23分停車。

ロングシートと曇った窓では車窓も見えず、車内観察しているうちに石狩月形到着。
ここで上り列車との交換のため23分停車する。

下車客は通学定期の2人を含め4人。
通常ならば石狩月形でほとんど降りるのだが、こちらは観光列車。
ここで席が空くなど期待してはいない。

雨の中、ホームや駅の撮影をする。

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 側線に停まっていたバラスト散布車。

石狩月形駅は島式ホームで、構内踏切が駅舎とホームを結ぶ。
駅舎側の側線はよく保線車両が停まっているのを見るが、今日は4両のバラスト散布車と保線用の機関車が停まっていた。

長らく草ぼうぼうのまま、いかにも放ったらかしだった線路だったので、何をいまさらという感じがしなくもない。

もう廃止が決定しているのにバラストの交換をするのかと思ったが、まだ1年近く営業は続くので線路のメンテナンスは続けなくてはならない。
とにかく安全第一、廃止日まで事故無く営業を続ける必要がある。

しかし、塗装の新しい4両のバラスト散布車は、妙にミスマッチに見えた。

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 石狩月形駅は郷愁のある木造駅舎。

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 改札口の改札案内。改札はしていないが。

石狩月形駅の駅舎は、国鉄時代からほぼ原形の木造駅舎が使われている。
有人駅は、改札口ときっぷ売り場が兼用になるように改造された駅ばかりなので、それぞれ独立したままの木造駅舎はもうここくらい。

待合室には、これもまた見なくなった煙突式の石油ストーブが健在だ。
これも昔はどこの駅にもあったが、今は大多数の駅では大型のファンヒーターに取って変わられた。

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 石狩月形駅のきっぷ売り場。

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 昔ながらのガラス越しのきっぷ売り場。

きっぷ売り場も、ガラスで仕切られた昔のまま。『出札口』という名が似合う。

窓口に張り紙があって、扱う券種は石狩月形〜石狩当別、石狩月形〜百合が原・新琴似間、石狩月形〜白石・手稲間の乗車券のみ。
硬券入場券もあったが、去年の『8月14日付で完売』とあった。
それと豊ヶ丘駅の『ご当地入場券』。

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 石狩月形駅で扱う券種は乗車券の3種類のみ。

もうすっかり珍しくなった軟券の常備券。
窓口の見本を見ていたら、無性に欲しくなった。

乗車券や入場券の類は、特に積極的に集めているわけではないが、乗り降りしたり立ち寄ったりした駅では記念に買うようにしている。

即断。

買ってしまった。

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 石狩月形→石狩当別の常備券。

常備券で一番安い450円の乗車券。
まあこれでいくらかはJR北海道に貢献したことになる。

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 気だるい雨の23分停車。

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 キハ40の運転席。

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 運転士時刻表。

雨の中の23分は意外と長く感じる。

ホームのスロープの場所や駅舎の屋根の下では数人のファンがカメラを構える。
さっき到着時の車内放送で、「列車を止めた場合、列車往来危険罪になる場合があります」と言っていた。

ホームの白線の内側は幅1mほどしかない。廃止が間近になるとどうなるのだろうか。
今はまだないが、そのうちホームや通路は柵で囲われることになりそう。

8:34に上りの5424Dが反対側のホームに到着。
地元客数人が乗り込んで行った。

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 上り石狩当別行5424Dが到着。

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 駅員がスタフの交換をする。(隣人のカサで顔が隠れた)

石狩月形駅の見ものはスタフ交換。
この先新十津川までは単線の線路に1列車しか入ることはできない。その通行手形のような物だ。
そのために、石狩月形駅は今でも駅員がいるのである。

留萌本線の留萌〜増毛間も同様のスタフ閉塞で、留萌駅でその交換風景が見られたが、同区間の廃止で無くなった。
この石狩月形駅が、道内では最後のスタフ交換駅ということになる。

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 終点新十津川に着くころには立ち客も出てきた。

月形から乗った人もあったようだ。
小駅からも1人2人と乗客がある。やはり1本前の浦臼行からの客なのだろう。

ここから先は30kgの短尺レール区間。
札沼線はもともと簡易線規格による建設で、最高速度は65km/hとなっている。

簡易線規格の路線は、道内では旧江差線と日高本線の富川〜様似間が該当する。
あとはすべて廃止になった。

札沼線の桑園〜石狩当別間は国鉄時代に重軌条化されて最高速度が85km/hに引き上げられている。
日高本線と江差線も、国鉄末期にはレールが50kgのものに交換され、簡易線規格のままJRに引き継がれたのは、廃止対象線区以外ではこの札沼線北部と深名線だけだった。

深名線は国鉄再建法による廃止対象線区からは除外されていたが、並行道路が開通すれば廃止の可能性が高く、実際にその通りになった。
札沼線北部も、末端区間は当時から1日3往復というダイヤと、他の路線がワンマン化される中で、最後までワンマン化されなかったことなどから、やはり廃止したがってるんだろうなとは感じていた。

1991年に学園都市線の愛称が付くと、全駅の駅名標が学園都市線規格のものに取り換えられ、1996年に強力化改造されたキハ40が投入されてワンマン化されるなど、少しはやる気を出したようではある。

しかし線路は放ったらかしなのか、夏など草ぼうぼうだし、枕木は割れたままで、廃線跡を思わせるような線路だった。
ここ数年来は保線の不備による事故が相次いだせいなのか、こまめに除草をするようになったようだが。

65km/hでも、もともと地盤が軟弱な場所だったこともあって、乗り心地は悪い。
小刻みな振動や時々ドスンと突き上げるような衝撃が続く。

キハ40の空気バネ台車でもこんな状態で、これが旧車だったコイルバネのキハ53では、特にバネが凍り付く冬季の乗り心地は相当なものだった。
床から突き上げる衝撃で、飲んでいた缶コーヒーを吹いた記憶がある。


浦臼でも数人の乗客があり、車内は立ち客も出てきた。
ロングシートではつまらないし、座ってるのにも飽きてきたのでここからは立つことにした。

ここから先は1日1往復のみ。
この列車が始発列車であり最終列車でもある。

鶴沼や於札内からも乗ってきた。

車内はざっと見で70人くらいだろうか。
これ以上混むと2両に増結も検討してもらいたいところだ。

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 車内は往年の急行列車の雰囲気。

9:28、終点新十津川に到着。
ほとんど外も見えず、車内観察ばかりの1時間43分だった。

といっても、ほとんどは田園風景で、並行する国道を走る車にスイスイと追い越され、見損なっても惜しいような沿線風景ではないが。

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 終点新十津川駅に到着。

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 1日1本の列車が到着。

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 新十津川の駅名標。

新十津川では雨は上がっていた。

ここからは、来た列車で折り返す人、滝川へ向かう人、私のように金滴酒蔵まつりへ向かう人と別れることになる。


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1日1本の札沼線と金滴酒蔵祭り2

新十津川駅のホーム側入口の上にある『歓迎 ようこそ新十津川へ』の看板が新しくなっていた。
前はボロボロの看板だった。あれはたしか30年以上も前からあった気がする。

今までなかった『しんとつかわ』と書かれた縦書きの駅名標も壁に貼られていた。
これはよく見るとオリジナルのホーロー製ではなく、ビニール製のレプリカだった。

オリジナルのは、たしか盗難で失なわれたんじゃなかったっけ。
(ググってもソースは出てこなかった)

駅舎もペンキを塗ったり、若干新しくされている。

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 新しく掛けかえられた歓迎の看板。

駅舎の中に入るとさらに驚くのは、昔の窓口が復活している。
小荷物扱い所の引き戸の窓や、出札窓口がそのまま復活しているではないか。

無人化されたときに窓口を板でふさいだままで、内側はそのままになっていたということになる。

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 小荷物扱い所の窓口を復活して設けた観光案内所。

札沼線終着駅到達証明書交付(無料)とあったので1枚もらった。
日付印も押してあって、記念になる良いサービスだ。

しかし、1枚100円くらいで販売でも良かったんじゃないかとも思う。
これを作るにも配布するのにも経費が掛かっているんだろうし、収益で廃止後の駅舎を保存する費用に充てることも考える頃だろう。

旧江差線江差駅は現在は解体して無残にも町営住宅の一部になってしまったが、せっかく窓口まで復活させた新十津川駅なのだから、廃止後も保存してほしい。
駅舎もレトロ調にリニューアルして観光名所にすれば、私など廃止後でも車で通ったら必ず立ち寄るつもりだ。

隣のきっぷ売り場では、ご当地入場券と駅名マグネットなどのグッズを販売している。
面白いのは、昔使われていた出札箱もそのまま使われていた。

ご当地入場券は、別に集めているわけじゃないが記念に1枚買った。

昔、私が中学生だったころ、滝川駅から派遣の駅員がいて、ここで乗車券を買ったことがある。昭和61,10,10の日付が入った乗車券は今でも持っているが、なんだか懐かしい。

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 隣はきっぷ売り場。

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 無料の終着駅到達証明書と170円のご当地入場券。

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 原形の窓口が復活した新十津川駅。

いつの間にこんなものができたのかと調べたら、2018年4月に新十津川町観光協会が開設したのだそうだ(Wikiより)。

1日1往復の列車をアピールし、札沼線の存続につなげようということだったのだろう。
しかし、それもむなしく、同年12月には廃止が正式に決定した。

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 カレンダーに記録された新十津川駅降車客数。

観光案内所窓口の横に、その日の降車客を数えて記入したカレンダーが貼ってある。
見ると、今日の下車客は72人とあった。

その表を見ると、平日はまだゆったりと乗車することができそうだ。
反対にGW中は100人を超える日もある。まるでラッシュ並みの混雑だったことだろう。

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 1日1本だけの発車時刻表。

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 新十津川駅の木造駅舎入口。

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 名産品や土産物などを置いている新十津川駅市。

駅前広場には、これも観光協会による名産品などを売る土産屋が出店していて、完全な観光駅になっていた。

しかし時すでに遅し。
いくら乗客が増えようとも、廃止が覆ることは無い。
せいぜい、町で鉄道施設を買い上げて、トロッコ鉄道として保存するくらい。

人気のない町外れにあって、荒れるがままの無人駅だった頃しか知らない私からすると、勿体ないなあと思う。
これは廃止が決まった増毛駅なんかでもそうだけど、もっと早くにやっていれば違った結果になっていたのでは。

といっても、後付けで言うだけなら誰でもできるんだけどね (^^;

青森県の津軽鉄道などは、冬にストーブ列車を走らせて、そこから雪原と吹雪を眺めるのを売りにして全国からツアー客などが訪れる。
札沼線と沿線風景は大して変わらない。

何が違うんだろう。
ああ勿体ない、勿体ない。

これから廃止日が近づくにつれて訪問客も増えるだろうし、せいぜい商売繁盛をお祈りします。

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 駅前広場と新十津川駅。

折り返しの10:00発石狩当別行5426Dは、9:40分ごろに乗車開始となった。
こちらは各ボックスに1〜2人というほどの乗車率。

ただ札沼線に試乗目的であれば、新十津川発に乗った方がゆったりと楽しめそうだ。

発車を見送ってとも思ったが、発車を待たずに駅を後にする。
向かうは金滴酒蔵まつり会場。

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 新十津川駅前のランドマーク(?)階段の無いアパート。

駅から国道に向かう道の途中に、2階に部屋のドアが並ぶが登る階段がない不思議なアパートがある。
1階は倉庫なのかシャッターが降りている。

この建物も昔からあって、平凡な住宅地の中、妙に目立つ。
国道側から歩いて駅に向かえば、これが見えればもうすぐ駅に着くという目印になる。

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 国道へ出たファミリーマート前にある新十津川役場前のバス停。

駅から260mほどで国道275号に出る。
一本道だが、道がわかりずらいのはここが変形5差路だから。

ファミリーマートの前が新十津川役場前のバス停。
札沼線の列車からの人たちが何人かバスを待っていた。

駅から金滴酒造のある橋本町までは約1.8km、歩いて20分くらい。
またそこから滝川駅までは2.7kmで、これも歩けば30分もかからない距離。

基本歩くことにしている。
雨は降ったりやんだり。

9:45に駅を出発し、10時を少し回ったころに酒蔵祭り会場に着いた。
一旦上がった雨も、着くころにはまたポツリポツリ降り出した。

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 金滴酒蔵まつりの会場。

雨降りということもあってか、人出は思ったよりも少ない。
テント張りの出店もあって、焼き鳥やおでんなんかを売っている。

広場に並べられたテーブルも椅子も雨ざらしで、座ったらお尻が濡れてしまう。

なんだか気勢の上がらないお祭り会場だが、とりあえず振る舞い酒をいただくことにする。

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 入口での振る舞い酒。

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 せっかくの振る舞い酒も手持ち無沙汰。

樽酒と思いきや、中の大きなボールに入った酒を、柄杓でプラスチックのカップに注いでくれる。
雨で人出が少ないのと、車で来る人が多いので振る舞い酒もいまいち出ないようだ。

ボールの酒が少なくなると、ビン入りの酒を追加で注ぐ。

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 ソラチ粕味噌漬けのたれ販売所。

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 ソラチ粕味噌漬けのたれの試食コーナー。

傘片手に振る舞い酒を貰ってきて、これも傘をさして立って飲む。
なんとも情けない姿だが、座ったらお尻がずぶ濡れになるのでそうするしかない。

地元の人のバンド演奏と歌だけが酒の肴である。

スマホの雨雲レーダーを見ても、少なくとも夕方ごろまではずっと雨模様となっていた。

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 試食のホットプレート焼肉。なかなかお酒に合う。

ソラチ粕味噌漬けのたれ販売所のテントがあって、2回ほど試食させてもらったが、これはなかなか旨い。
酒粕入りということもあってか、お酒にもよく合う。

駆けつけ3杯というわけではないが、3杯も飲んだら大分気分が良くなってきた。
だから大いに宣伝させてもらいますよ。

ソラチ粕味噌漬けのたれ ♪
 ソラチ粕味噌漬けのたれ ♪
  ソラチ粕味噌漬けのたれ ♪

でも本当に旨いよ、いやマジで。

気に入って1ビン買ったら、おまけにポークチャップの素というのもくれた。

もう傘をさすのも面倒で、ソラチの販売所のテントの下で酒を飲む。

振る舞い酒コーナーに何度もおかわりに行くのは、もう決まった人になってしまった。
それくらい今日は人が少ない。

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 テーブルとイスも雨ざらしでは・・・

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 テントの下で飲んでいた。

飲むほどに雨は強くなって行く。
そのうちに土砂降りになってきた。

広場のテーブルで飲んでいた人たちもテントの下に移動している。

隣の笹寿し売り場のおばちゃんたちは「今日は売れないね〜」とこぼしている。
お祭りとあって、たくさん仕込んできたのだろうが、今日の人出では売れ残り必至だろう。

何となく気の毒に思えたのと、雨宿りのよしみで1つ買った。600円。
ここで食べるのも難しいので、帰りの車内か帰ってから食べることになる。

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 雨はだんだん激しさを増す。

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 ひどい降りになった。出店の人もあきらめムード。

雨を見ながら振る舞い酒をチビチビと。
ほかにしょうがない。

私のように振る舞い酒目当ての人もいて、中にはでかい酒枡持参の人もいたり・・・、どれだけ飲む気なのか。
常連なのか、この手のイベントでは毎度見かける顔ぶれ。

滝川駅12:36発の岩見沢行普通列車があり、これで帰ろうか。

最後に売店でお酒を買う。
手ぶらで帰るつもりはない。

タダ酒はいかんぞ (^^;

12時、役場から流れる時報のサイレンとともに会場を後にする。
雨は小降りになったようだ。

石狩川橋を渡って対岸の滝川へ。
いつもなら車で通りすぎることが多いが、今日は雨の中トボトボ歩く。

30分はかからず、28分で滝川駅に着いた。

滝川駅は、駅前広場が新しくなったとは聞いていたが、ロータリーの真ん中に置かれたグライダーが印象的だったくらい。
待合室もリニューアルされ、テーブルと椅子が並べられて、コミュニティー施設のようになっていた。

しかし、キヨスクもソバ屋も閉店して、むしろ寒々として見える。

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 駅前広場がリニューアルされてグライダーも展示された滝川駅。

滝川12:36分発岩見沢行はキハ40の2両編成。うち1両は日高本線用の車両である。
日高本線が台風で被災して不通となってもう大分経つが、本来の路線を走れないのでこんなところまで遠征するようになった。

跨線橋からホームに下りると、ちょうど特急ライラック22号が入ってきた。
一日散歩きっぷじゃなければ、特急料金を払ってでも、これに乗って帰りたいところだ。

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 岩見沢行924D(右)と到着する特急ライラック22号(左)。

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 2両のキハ40による運行。

2両の車内はボックスがさらりと埋まるほどの乗車率。
空いているボックス席に陣取ったらそのまま眠ってしまった。

目覚めたら峰延を発車したところ。
隣のボックスの客も別な人に代わっていた。

まだ酔いが抜けきらぬまま岩見沢で乗り換える。

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 岩見沢駅に到着。

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 733系2438M快速いしかりライナー。

岩見沢からは733系電車による快速いしかりライナー。
さすがに天下の函館本線だけあって新車が導入されている。

しかしオールロングシートは岩見沢〜札幌間をこれで乗り通すとなるとウンザリする。
しかも札幌までは各駅停車。

札幌までの44分間は、ずっとスマホとにらめっこで過ごしていた。

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 札幌駅に到着。

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 金滴酒蔵まつりで買ってきた品々。

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 酒蔵祭りで買った『お梅茶屋』製の鯖の笹寿し。

札沼線で行く『金滴酒蔵まつり』は今回が最初で最後。
来年の同じまつりがあるときに札沼線の北海道医療大学から先は無い。

札沼線に通しで乗るのもこれが最後かもしれない。

思えば、中学1年の時に初めて1人で遠出したのは札沼線乗車だった。
それから数えきれないくらい乗ったものだった。

これから益々名残乗車や葬式鉄は増えるだろうから、わざわざ混んでいる列車に乗りに行くことはしない。
一部区間をチョイ乗りくらいはするかもしれないが、私にとっては今回の乗車が最後のつもりでいる。

〜最後までお読みくださいましてありがとうございました。

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2019年ソロキャンプ、野塚野営場へ

今年はソロキャンプを再び始めようと思っていた。

いや、毎年春には始めようと思っていたのだが、面倒なので結局やらずに過ぎていた。

私がテントをはじめキャンプ道具を揃えたのが2014年春で、その年だけはソロキャンプに熱中していたのだが、翌年からはパタッと途絶えてしまった。

今年こそはと思って、予定を立てて行こうとするとバカみたいな熱波が来たり、週末は雨だったりで延ばし延ばしにしていた。

6月14日金曜日、この日は休みを入れていた。
この週末は、日曜は雨の予報となっているが、金土はなんとか晴れるようだ。

いよいよ決行のとき。

というほど大それたことではないが、金曜日の昼頃にキャンプ道具を車に積んで出発した。

行先は積丹。
積丹半島の先の方に野塚という町があって、その少し先に野塚野営場という無料のキャンプ場がある。

ソロキャンプ第1回目としては、手ごろな所だろう。

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 高台の道路から見下ろした野営場。

途中でスーパーに寄って買い物して、札幌から3時間ほどで野塚野営場に着いた。

先客のキャンパーは1組だけ。
駐車場には、ほかに車が数台停まっている。

キャンプ場の砂浜には釣り人が何人か見える。その車だろう。

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 張り紙の野塚野営場の駐車場位置図。

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 水洗トイレ(左側の建物)と駐車場。

無料のキャンプ場だが、水洗トイレと水道が使える炊事場がそろっている。

海水浴シーズンになると、あまり広くないテントサイトにはテントが林立し、駐車場も満車状態になるが、まだシーズン外の今時期では閑散としている。

キャンプ場というより、釣り人の駐車場といった感じである。

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 まずはテントを広げて設営を開始。

着いてから最初にすることはテントの組み立て。
2014年秋以来だから、4年半ぶりということになる。

テントの説明書もどこかへ行ってしまった。
見よう見まねで建てるしかない。

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 エートどうだっけ。試行錯誤でテントを組み立てる。

うーん、あーでもないこーでもない。
骨組みができたらシートをかぶせ・・・あ、逆だった。

こんな感じ (^^;

何とかそれらしくなる。
最後にペグを打ち込んで、ロープを張って完成。

着いてからここまで1時間近く過ぎていた。
誰かが見ていたら何となく恥ずかしいが、見ていたのは少し離れた先客の1組だけだったろう。

でもよく見たら、内側のテントシートは前後逆になっていた。

もうこれでいいや。

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 なんとかテントが完成。ここまで1時間近くかかってしまった。

完成してしまえばここがひと晩の我が家。
目の前が砂浜でその先が海というオーシャンビュー。

なかなか快適ではないか。

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 砂浜の海岸と後方の芝生。海キャンプならば最高のロケーション。

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 キャンプ地前の砂浜。今は釣り人が数人いるだけ。

ひと仕事終わって、さっそく1杯やりたいところだが、まだ夕方4時前。
6月の夏至が近い今時期はまだ日差しがきつい。

砂浜をぶらついてみたが、特に面白いものもなく、テントに戻って横になってひと眠り。

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 ひと晩の我が家から海を見る。

5時、そろそろ1杯始めようか。

今日の献立はジンギスカン。
北海道人が空の下で食べるものといえばジンギスカンでしょ。

物の始まりが1ならば国の始まりが大和の国、島の始まりが淡路島。
泥棒の始まりが石川五右衛門ならば、北海道キャンプの始まりがジンギスカン。

というくらい、北海道人はジンギスカンに始まりジンギスカンに終わる。
(本当かいな)

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 屋根付きの炊事場。水道とコンクリート製の流し。

炊事場で野菜を洗って切ってくる。
準備はそれくらい。

道具はSOTOのレギュレーターストーブ。ガスボンベを直接装着して使うガスコンロだ。畳めば手のひらサイズになる。
市販のカセットコンロが扱いやすいが、あれはかさ張るので、車中泊での寝床の確保では邪魔になる。。

フライパンはイオンで買った鉄製のグリルパン。
アウトドア用のものではないが、使いやすいので重宝している。

炭火を起こして網で焼肉なんてのはもうやらない。
道具が増える一方だし、後始末も大変だ。

少ない道具で気軽に出かけるのがソロキャンプの良さである。

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 ジンギスカンのスタンバイ完了。

肉はオーストラリア産生ラム肉。
野菜は玉ねぎ、キャベツ、ジャガイモ、ししとう、エリンギ。

タレはソラチのたれを使います。
特にこだわりがあるわけではなく、いつも使用しているベルのたれがなくなったので今回はこっちを買った。

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 肉を焼く。

グリルパンに油を敷き、熱したところで肉を入れる。
ジュウジュウともうおいしそう。

肉を敷いたらその上に玉ねぎを乗せ、それをかぶせるように野菜を置くというのが私流の焼き方。
普通はもやしを入れるが、今日はキャベツにしてみた。

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 焼けるまで待ちきれず、ビールを開ける。

キャベツを蓋代わりにしてかぶせて、ビールをグラスに注ぐ。
せめてビールはグラスから飲みたいと思い、グラスは持ってきた。
それに、余計なプラスチックごみを出さずに済む。

ビールは買い物したスーパーの無料の氷で冷やして持ってきた。

まずはビールをグーッと・・・うまい。

さっきテントの組み立てで汗をかいたのでビールの旨さも倍になっている。
汗といっても、半分くらいは冷や汗だったが・・・

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 キャンプ一人飯の席。

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 良く焼けたラム肉。

肉から脂が出て、フライパンがじゅうじゅうと美味しそう。
肉は焼きすぎると固くなるが、ジンギスカンだけは良く焼いて焦げ目がついたくらいのが好きだ。

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 シェラカップがタレ皿。肉を浸して食べる。

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 ビールを飲みながらジンギスカン鍋をつつく。

具材はラム肉のほか、玉ねぎ、ししとう、ジャガイモ、キャベツ。
もやしは入れなかった。脂を吸ったもやしは捨てがたいが、今回はキャベツにしてみた。

海を見ながらビールを飲んで食べるジンギスカンはうまい。
345gあったラム肉もペロッと食べてしまった。

炭火焼肉なんかした日にゃ後始末を考えただけでうんざりだが、こちらは炊事場で洗ってくれば完了である。

焦げ付いたグリルパンは重曹を振りかけてタワシでこすればきれいに落ちる。
油汚れには重曹が最強。百均で売っているもので十分。
環境にもお財布にも優しい。

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 底が抜けたアウトドアチェア。

食べ終わって、炊事場に洗いに行く。

戻ってきて、さあまた一杯やるべとアウトドアチェアにドカッと腰を下ろすとスポッと底が抜けてしまった。

これも4年前に買ったもの。
キャンプには行かないが、ベランダに出しっぱなしにしていたので、布地が相当疲労していたのだろう。

仕方ない、荷物台にしていた百均で買った腰掛に座ってビールをもう1本空ける。

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 雲の隙間から顔を出した夕日。

夕日を期待していたが、だんだん雲が多くなってきて、ほとんど曇り空になってしまった。
雲の隙間から僅かな間だけ顔を出したのが唯一見えた夕日である。

今夜のキャンプ場は、先客のもう1組と私の2組だけ。
釣り人もいなくなり、浜も無人になった。

人がいないのは快適だが、寂しいというより夜などちょっと怖い。

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 日も暮れ黄昏てゆく。

8時近く、日は暮れたが空はまだまだ明るい。

ビールは飽きてしまったので、お湯を沸かして焼酎のお湯割りにする。
だいぶ冷えてきたしね。

焼酎はいつも飲んでいる物をペットボトルに詰め替えて持ってきた。

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 お湯を沸かしてお湯割りを飲む。

黄昏つつある浜辺を眺めながらお湯割りをチビチビ飲んで時が過ぎてゆく。
たまにはこんな時間もいいよね。

最後の画像が9時ごろだったので、その頃にはもうテントで横になっていたのだろう。

   

外から聞こえる人の話し声で目が覚める。
時計を見ると2時半、まだ真っ暗だ。

やかましいなと思いつつ尿意もあったので、トイレに行く。

話し声の正体は釣り人だった。
ここはキャンプ場だが、釣りのスポットでもあるようで、札幌や小樽を夜中に出発してここまでやって来るのだろう。

キャンプ場なのだからもう少し静かにしてくれよと言いたいが、テントの数がこう少なくては、彼らにとってはキャンプ場というより釣り場の駐車場に見えるのだろう。

無料のキャンプ場は大体こういうオチがつく。

目が覚めてしまったので、寝酒にまた1杯やりたいところだが、車の運転があるのでテントに戻ってまた横になる。

眠ったんだか眠れなかったんだかという状態だったが、明るくなって時計を見たら6時前だったので眠っていたようだ。

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 釣り人を見ながら朝食の支度。

お湯を沸かして紅茶を飲む。
モーニングティー。

コーヒーじゃないのかって?
私はあまりコーヒーは飲まない。

嫌いではないのだが、コーヒーはカフェインが強くって・・・
実は私は、子供並みにカフェインに弱いのである。

今朝はですね、今までやったことがなかった炊爨(すいさん)に挑戦してみる。

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 鍋でご飯を炊いてみる。

炊爨といえば飯盒(はんごう)だが、そんなものあるはずもなく、また物を増やしたくないので既存の物で代用する。

どこで買ったのか忘れたが、アウトドア用アルミ鍋。
研いだ米に水を入れて30分ほどうるかす。

米は1カップで、これは家から持ってきた。水は1カップ半ほど入れた。

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 モーニングティーを飲みながら炊飯。

30分うるかした鍋をガスコンロにかける。
鍋の中が沸騰したら弱火にして15分くらい。

紅茶を飲みながら飯が炊けるのを待つ。

正確に計ったわけではないが15分くらい、おこげの匂いがしたので慌てて火を止めた。
これはしばらく置いて蒸らす。

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 おかずの目玉焼き。

グリルパンで目玉焼きを作る。
卵2個は家から持ってきたもの。

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 炊きあがりは、おコゲの風味も香ばしく。

蒸らしている間に粗熱も取れた鍋は手で持てる。
鍋がそのまま茶碗代わりにもなるのは良くできた鍋だな、と改めて思った。

炊きあがりのご飯はちょっと(どころかだいぶ)固かった。
水は2カップくらい入れても良かったかな。無洗米だったから水は多めにすべきだった。

おかずは目玉焼きと納豆。

目玉焼き丼にして、納豆を入れてぐちゃぐちゃにすると旨かった。

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 もうすることが無い、テントを畳んで撤収。

8時ごろになると釣り人が撤収を始める。
入れ替わりに、新たなキャンパーやカヌーを持った人たちがやってきた。
今日は土曜日だ。

こちらも、もうすることが無くなったのでそろそろ帰ることにする。
テントを畳んで撤収開始。

ゴミはすべて持ち帰り。

物が少ないせいか、撤収作業はそれほど時間がかからずに済んだ。

車中泊やキャンプ道具はいつも銀色のソフトクーラーボックスに入れて車に積んでいる。
帰ったらもっと物を減らして、このボックスにすべて収まるくらいにしたい。
そうすればもっと気楽にソロキャンプに出発できるだろう。

今回使わなかったものは今後も使わないつもりで処分するか。

壊れたチェアーは買わなきゃならないな。百均の腰掛ではあまりにも情けない姿だ。

〜最後までお読みくださいましてありがとうございました。


posted by pupupukaya at 19/06/29 | Comment(0) | 2019年その他旅行記

2019年稚内とサロベツ原野の旅

2019年7月6日からの土日は稚内まで行ってきました。

花が次々と咲き乱れるこの時期は、宗谷地方の一番良い季節。
晴れて青空が広がり、そこへ黄色いエゾカンゾウの花が一面に咲いて、バックには利尻富士がそびえるというのは絵になる風景である。

しかし、この一番良い季節の頃の宗谷地方は、曇り空の日が多い。
数少ない晴れの日と週末と重なることは少なく、何度行っても曇り空ばかりに当たってしまった。

この週末の天気予報は曇りのち晴れ。なんとも頼りない空模様だが、この晴れに賭けて行くことにした。

札幌を出発したのは土曜の8時半。
途中道の駅などに寄り道しながら北を目指す。

道中は曇り空だが、自分の真上だけは青空がついてくるような天気だった。

これもまたどういうわけか途中の道の駅も食事処も混んでいた。
天気なので皆一斉に出てきたという感じだった。

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 ひたすら何もない道道稚内天塩線。

天塩の道の駅で一休みして、道道稚内天塩線に入る。
天塩河口大橋を渡ると風景が一変する。

ここはもう日本離れというか北海道でもない。
宗谷海峡で隔たれているとはいえ、ここはもう樺太や遥か北の大陸と同じ空気である。

沖合には利尻富士のシルエットが見えた。

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 沿道はエゾニュウの花で出迎えてくれた。

乱れた草ばかりが茂る原野の中を1本の道道がどこまでも続く。

駐車帯に車を停めて、この亜寒帯の空気を吸う。
もうここは北海道とは違う空気。

馬や牛の姿はどこにも見つからず、人間の家の影さえなかった。
・・私は遠いロシアの曠野(こうや)へでも迷い入った旅人のような気がした。

とは猿払村にある風雪の塔の碑文からの引用。
もとは藤森成吉『旧先生』の一文で、オホーツク海側の猿払原野の描写だが、このあたりの風景のほうがしっくりとくる気がする。

同じさいはてでも、根室や標津あたりとも違う。
頑として人を寄せ付けない永久凍土の冷たさが、足元から血の中に湧き上がるような感覚は何だろうか。

もうここは北海道ではなく、北極星に吸われる不毛の大地。
しかし私など、時に北海道離れした冷たい空気の中に、無性に身を置きたくなるのだった。

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 遠くに逃げ水が光る。

今時期は、道の脇に一斉に咲いた黄色いエゾカンゾウが出迎えてくれるものだが、これは一足遅かったようで、今日迎えてくれたのは不気味に咲き乱れるエゾニュウの白い花だった。

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 レストハウスサロベツの店内。

稚咲内(わかさかない)から内陸に入ってサロベツ湿原センターへ行く。
花は咲いているだろうか。

着いたら花よりもレストハウスに入った。
途中はどこの店も混んでたので、札幌を出てからここまで何も食べていなかったのだった。

サロベツラーメンというのが名物のようだが、いももちと牛乳にする。
もう20年以上昔だが、旧原生花園だったときに、いももちが美味かった記憶がある。

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 いももち(300円)と牛乳(100円)。

いももちとは、つぶしたジャガイモに片栗粉を加えてよく練って餅状にして焼いたもの。
子供の頃はよく食べたものだった。

さて食べようとしたが、テーブルの調味料立てにはなぜか醤油がない。塩はあるから塩で食べるのかな。
しょうがないなあ、厨房へ行って醤油を借りてきた。

焼きたてで粘りもあって、醤油をつけて食べるとジャガイモの風味の磯辺焼きみたいで美味い。
それに、いももちには牛乳が合う。

なんとか一息ついて、湿原センター裏手の木道を歩いて湿原へ行く。

う〜ん・・・5月の熱波のせいで花は早く咲いてしまったらしい。
黄色いエゾカンゾウの群れを期待していたが、これも遅かった。

遠くの方に、もう終わりかけたエゾカンゾウの黄色い点々が見えているくらい。
その代わりに、紫色のノハナショウブが満開だった。

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 ノハナショウブが満開のサロベツ原生花園。

サロベツ原生花園からまた道道稚内天塩線に戻って北上する。

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 うねる道。

続いて立ち寄るのは抜海駅。
ここを通ると必ず寄りたくなる所だ。

抜海駅は、もう数少なくなった木造駅舎が今も残っている。
無人駅だが、冬季は除雪係の詰め所として使われる。

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 抜海駅正面。

駅の正面側は若干リフォームされているが、ホーム側は昔のままの佇まいが残されている。

かつて映画『南極物語』のロケ地にもなっている。
高倉健さん演じる隊員が、樺太犬リキの代わりの犬を連れて荻野目慶子演じる飼い主の姉妹の元へ現れるというシーン。

映画では駅舎もいい味を出していたが、その当時とほとんど変わっていない。

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 抜海駅ホーム。

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 なかなか味わいのある木造駅舎。

駅前は人家が1軒だけ。あとは何もない。
1軒の人家は空き家ではなく、人の気配がある。まさに野中の一軒家といったところ。

駅にいると、レンタカーやバイクの人が次から次へと現れる。
地味に観光スポットとなっている模様。

味のある駅舎なんだし、もうちょっと整えたら観光名所になるんじゃない。
新十津川の駅前のように、売店とかカフェなんか置いて、車を呼び込めばそこそこ繁盛するんじゃないか。

かといって、大型バスが出入りするようになって、観光客がゾロゾロというのも興ざめするが。

さて、稚内市内で給油と買い物。
今夜は車中泊となる。

今夜の宿は宗谷岬とした。
快晴となったので、夕日が拝めるかもしれない。

DSCN0203.JPG
 暗雲立ち込める宗谷岬方面。

宗谷岬へ向かうと、岬のあたりは何やら雲が覆っている。

で、着いたら見事に霧の中。
車を降りたら寒い。

とてもじゃないがこんなところで車中泊などしたくはない。
また稚内へ戻る。

DSCN0208.JPG
 宗谷岬は霧の中。

DSCN0212.JPG
 霧と寒さの中、観光客もご苦労様。

稚内は晴れていた。
どこに泊まろうかな。

道道稚内天塩線の、海岸沿いから山に向かう坂道の途中に駐車場があるのを思い出した。
道の駅でもいいが、どうせなら景色の良い場所で、一杯やりながら夕日を眺めるというのは悪くない。
あそこならトイレもあるし。

DSCN0221.JPG
 夕日が丘パーキング。

駐車場は夕日が丘パーキングという看板があった。
18時30分。

今日の稚内の日没は19:27となっていて、まだ1時間近くある。
夏至からまだ1週間しか経ってないので、まだまだ日が長い。

DSCN0225.JPG
 日が傾くがまだ沈まない。時刻は18時30分。

宇都宮ナンバーのおっさんは、三脚を2台も立てて夕日写真のスタンバイだ。
何でも、写真を撮るために北海道をあちこち回っているのだそうだ。
仕事もリタイアして暇だから、ということらしい。

最近は道の駅なんかでやたらと道外ナンバーを目にするようになった。
キャンピングカーも多い。
そのドライバーは大概が爺さんだったりする。

フェリーにマイカーを積んで来るくらいだから、何週間も車で北海道観光するのだろう。
暇もだけど、お金もあるんだねえ。
貧乏人の私からすれば感心するほかない。

宇都宮ナンバーのおっさんの話は、どこそこの写真のコンテストでこれは入賞したとか、要するに自慢話。
話の腰を折ってしまうとお互い気まずい思いになるし、私も日没までは暇なので、「へえすごいですね」とか言って自慢話に付き合う。

DSCN0227.JPG
 夕焼け空と利尻富士のシルエット。右側には礼文島も見える。

私は写真家ではないので、適当なスナップショットが撮れれば十分だ。
だけど、利尻富士をバックに沈む夕日が撮影できたら最高だ。

だんだん日が傾いて空が赤く染まってきたが、雲も出てきた。

この頃から、駐車場に続々と車が集まってきた。
車中泊組かなとも思ったが、夕日撮影のために来たらしい。

DSCN0243.JPG
 夕日の名所なのか続々と車が集まってきた。

DSCN0245.JPG
 水平線近くの空は雲が覆ってしまって残念。

夕日は完全に雲で隠れてしまった。
撮影隊の人たちは悲愴ムード。

集まってきた車も、ほとんどが退散してしまった。

宇都宮のおっさんは森林公園(稚内公園)に泊まるという。
今度は朝日を狙うんだとか。

私はここで車中泊で、これから一杯やってから寝ることにする。

DSCN0282.JPG
 三日月が浮かぶ夕日が丘パーキングからの夜景。

DSCN0305.JPG
 北斗七星と北極星。

シュラフに潜り込んで、目が覚めたのは午前3時。
普段ならばまだ夜中だが、夏至が近い稚内では3時を過ぎると明るくなってくる。

外に出るとあたりは霧の中だった。
寒い。
宗谷岬の霧がここまでやってきたようだった。

DSCN0309.JPG
 空が白み始めた午前3時、すっかり霧の中。

DSCN0312.JPG
 びっしりと夜露に覆われた車。

すっかり目も覚めたし、ここにいてもしょうがない。
車をノシャップ岬へと走らせる。

もしかしたら朝日が拝めるかもと淡い期待からだった。

途中、道路の真ん中にエゾシカの群れがいてびっくり。
こんな町に近いところでも出てくるのか。
ヤツらときたら油断も隙も無いな。

DSCN0313.JPG
 道道抜海港線に現れたエゾシカ。

ノシャップ岬も霧の中だった。
日の出時刻は3時50分。

だめだねこりゃ。

DSCN0320.JPG
 ノシャップ岬も霧の中だった。

DSCN0321.JPG
 霧に反射する灯台ビーム。

今度は道の駅わっかないへ。
洗面所の用で寄らせてもらう。

ここの駐車場は駅正面とは反対側にあるのだが、その駐車場が完全に満車状態
まだ4時過ぎだぜ。地元の人なわけないから、これ全部車中泊!?

しょうがないから正面側の一般車乗降場に停めて用足しをさせてもらう。

洗面所がお湯が出るのは驚いた。トイレもウオッシュレット完備。
そりゃあ人気の車中泊スポットなわけだ。

DSCN0340.JPG
 低い雲が垂れ込めた稚内駅前。

もう少し日が高くなれば晴れるのかもしれないが、低い雲が垂れ込めて暗い朝だ。

曇り空ならばこんな所に用はない。
明日から仕事なので、さっさと帰りたい。

また道道稚内天塩線を南へと走る。

ところが、抜海あたりまで来るときれいに晴れ渡っていた。
利尻富士も綺麗に見えている。

さっさと稚内を後にして正解だった。

IMG_1028.JPG
 朝日に映える秀麗利尻富士。

これはもしかして、サロベツ原生花園で利尻富士をバックにした花の写真が撮れるかなと思い、もう一度サロベツ湿原センターへ行ってみた。

ここの駐車場とトイレは24時間開放されている。
車中泊するのならこっちの方が良かったかなと思うが、湿原の中だからねえ。
蚊が多そう。

期待して木道を湿原へ向かう。
ところが、ちょうど地平線の部分だけ雲が覆って、山は隠れてしまった。
なんて意地悪な雲。

IMG_1097.JPG
 サロベツ原生花園に着いたら利尻山は雲に覆われてしまった。

IMG_1077.JPG
 原生花園に現れたエゾシカ。

日が高くなれば雲は晴れるのではないか。ちょっとそんな期待をして、しばらく粘ることにした。

お湯を沸かして、カップ麺の朝食。

STVのライブカメラは礼文島に設置されたものがあって、ネットで見ることができる。
8時頃には礼文のライブカメラに利尻山の姿が映っている。
これはいけるかもとカメラを持ってまた湿原へ。

そこで30分くらい待つと、ようやく山の姿が現れた。
でも霞んで薄いシルエットしか見えない。

IMG_1137.JPG
 再び姿を現した利尻富士。辛うじて咲いていたエゾカンゾウと。

この時期でこれだけ晴れたんだから上出来じゃないか。
山の姿が完全に見えたのも一瞬だったようで、また雲で覆われだした。

さて、札幌へ戻るか。

また道道稚内天塩線を南下する。
再び天塩河口大橋を渡って天塩の町へ。
ここからは留萌総合振興局の管内となる。

天塩まで来ると、なぜか人里へ戻ってきたような気になる。

何だか見えない線があるんだよね。
北海道と樺太や大陸へ続く亜寒帯を区切る線。

これが内陸ルートやJRからだと雄信内のあたり、オホーツク海沿いだと浜頓別のあたりだと思う。
この線の向こう側へ行って戻ってくると、海外から戻ったような気分に陥る。

え?私だけですか・・・(^^;

〜最後までお読みくださいましてありがとうございました。

posted by pupupukaya at 19/07/14 | Comment(0) | 2019年その他旅行記

今年はフィンランドへ行きます

突然ですが、なぜかオーロラが見てみたくなった。

オーロラを見にわざわざ出かける人は、今までは物好きな人くらいに思っていた。
海外旅行を始めてから行ったところが増えたからか、だんだん欲が出てくる。

その一つがオーロラというわけだった。

aorora2354.jpg
 オーロラのイメージ(GAHAG | 著作権フリー写真・イラスト素材集より)

オーロラを見るのなら北極圏まで行かなくてはならない。
行先は、アラスカ、カナダ、北欧、アイスランドといったところ。

あまりお金はかけられないので、飛行機代を調べてみた。
といっても、JALのサイトで検索しただけだったが。

今年はヨーロッパ方面が安いようだった。
カナダは行ったことがないので少々惹かれたが、飛行機代が高め。

それに、カナダは極北まで行く鉄道が1本しかなく、それもクルーズ列車のようなものなので相当高くつく。
北欧ならば、極北まで行く鉄道が何本もあるし、旅客列車も運行されている。


年末の出発で、札幌から成田経由ヘルシンキ(フィンランド)までの最安値の往復が11万円台。
先月(2019年7月)下旬のことだ。

195454.jpg

旅行は、行きたくなったらそれが行く時期なのだ。

JALのホームページを見ていると、8月からサーチャージがまた上がるとある。
サーチャージとは、搭乗日ではなく購入日によって決められる運賃の上乗せ額だ。

つまり、搭乗日は同じでも、購入日によってサーチャージ額が異なるということだ。
ということならば、7月中に買った方がいいに決まっている。

7月31日の夜、決断の最後の日。

ポチ

・・・

202503.jpg

買っちまいました。

JAL札幌〜ヘルシンキ往復。
113,290円(サーチャージ、諸税込み)

行きは成田乗り継ぎだが、帰りは成田→羽田となる。

一方、12月からフィンランド航空が、新千歳〜ヘルシンキ間の直行便を就航する。
新千歳空港から直行というのは便利だが、そっちは片道2万円近くと高かったのと、時間的にさほど有意差は感じなかったのでパスとした。

まだ5か月以上の先の話。
往復の航空券を買うために、ざっくりとした行程は考えていたが、細かいところは秋くらいになったらまた考えよう。

オーロラを見るためにはまず好天なのが条件。
あとは太陽風と地球の地磁気の問題。

こんな運次第なもの、半年前だろうと前日だろうとわからんものはわからん

だから航空券は安いうちに買っておくのが正解なのである。

タグ:海外旅行
posted by pupupukaya at 19/08/14 | Comment(0) | 2019年その他旅行記

天の川を見にハイランド小清水725へ

どうも週末になると天気が崩れる。
あっという間に夏が終わり、秋分の日も過ぎてもうすぐ冬支度という頃である。

9月の連休もどこへも行かずじまい。
冬になる前にもう1度くらい遠出したいと思っていた。

9月最後の土日。ようやく好天の週末がやってきた。
ここがチャンスである。

色々行きたいところがあったが、星空が見たくなった。
天の川を見たい。

札幌の夜空じゃ無理な話。
去年のブラックアウトの夜は札幌でも見事な星空だったそうだが、残念ながら見逃している。

3年前、仕事で知床の羅臼に行く機会があり、そこの宿から見えた星空が見事だったのを思い出す。

知床は遠いなあ。

ネットで色々調べたら、屈斜路湖に近いハイランド小清水725という展望台からの星空がすばらしいらしい。
しかも車中泊もできるということだ。

route4687.jpg
 ハイランド小清水725の場所(Googleマップより)

行先は決まった。
土曜日の午前10時前、札幌を出発する。
1泊2日、車中泊トンボ返りの弾丸ツアー。

目標は天の川ただ1つ!

route4685.jpg
 札幌〜ハイランド小清水725間353kmのルート(Googleマップのルート)

札幌から国道275号線経由で滝川へ出て深川へ。
深川ICから高速へ入り、比布JCTから旭川紋別自動車道で瀬戸瀬ICまで、一路遠軽へというルート。

深川から比布までは有料区間になるが、ETC料金ならば片道970円。
旭川市内をスルーできるだけでも30分くらいは短縮になる。
ま、急行料金といったところか。

遠軽着が13時20分頃。ここまで3時間半少々といったところ。
深川まで下道経由で、JRの特急『オホーツク』と互角。
全線高速ならば完全に車の勝ちだ。

旭川〜網走間は、特急をやめて全便料金不要の快速にした方が乗客が増えるんじゃないか。
そんな提案が出た日には、特急が無くなるとは何事かと沿線自治体からの猛反発が出るだろう。

そんな人たちには以下の言葉を贈りたい。

『名を捨てて実を取る』

遠軽の町で給油と今晩の夕食を買い物して、今度は333号線経由で美幌に向かう。
地図で見るとわかるが、遠軽から北見まで石北本線は直角三角形の2辺を辿るが、333号線はその1辺をショートカットするルート。
石北線特急の北見〜網走間の営業成績が特に苦しいのもこの辺の事情がある。

美幌の町も特に寄る所はなく、ここからは334号線の山道を東藻琴へ向かう。
70km/hくらいで走っていたら後ろから追いついてきた車がガンガン煽って来る。

脇に車を寄せるスペースを見つけてそこへ避けた。
そうしたら煽ってきた車も何を思ったのか停まろうとするではないか。
やるのかこの野郎とドアをロックして身構えたが、また走り去っていった。

さっさと先に行けこの野郎 (#`Д´)凸

こういう面倒くさい連中とは関わりたくない。

東藻琴からは道道網走川湯線へ。

もうほとんど通る車はないが、途中で2台も追い越された。100km/h近く出しているじゃないのか。
しかしさっきの煽り兄ちゃんとちがって、こちらの方が気持ちが良い。

『藻琴山登山道入口』と『小清水高原』の標識が示す方へ曲がれば突き当りがハイランド小清水725だ。

小清水と言えばオホーツク海側に面した町というイメージだが、町の区域は藻琴山の山懐深くまで広がっている。

着いたのは17時過ぎ。すでに日は暮れかかっていた。
駐車場の先客は1台。
この時間ならば車中泊だろうな。

DSCN1408.JPG
 小清水高原の石碑と屈斜路湖。

DSCN1410.JPG
 屈斜路湖と硫黄山方面の展望。

屈斜路湖を見下ろすのならば美幌峠や津別峠のほうが良いが、全体的な眺めはこちらの方が抜群に良い。
標高725mからの眺めは、オホーツク海から屈斜路湖まで180度の壮大なもの。

壮大過ぎてアクセントが見つからず、写真写りは逆に悪いようだ。

空は雲ひとつない快晴。天の川も期待できる。
この方角だと、翌朝は朝日も拝めそうだ。

DSCN1409.JPG
 ハイランド小清水725の駐車場。

今日の日没は17時16分。完全に暗くなる天文薄明の終了は18時52分となる。
それまで、車の中で一杯やって待つことにする。

DSCN1417.JPG
 遠軽のコープで買った夕食と旅行中くらいはと奮発したエビスビール。

DSCN1415.JPG
 17時50分、日は落ちて遠くに町灯かりが星のように見える。

19時を過ぎると真っ暗になった。
トイレにある街路灯がすこし邪魔だが、それが無いと完全に真っ暗だから防犯上は致し方ないだろう。

空はすでに満点の星空。ぼんやりと薄い天の川も良く見える。
星座早見盤を家に忘れてきたのが残念。

さてこれを撮影するとなると難しい。
スマホや一般のコンデジならば無理だろう。

私がいま持ってきてるカメラはニコンの『COOLPIX P330』というコンデジ(コンパクトデジカメ)。
2013年発売のもので、2016年に2万2800円で買った新古品。

一番の特徴は開放F値が1.8という明るいレンズ。
コンデジながら一眼レフにも劣らない仕事をしてくれるので、海外旅行のお供から家での料理写真まで幅広く活躍している。

で、そのカメラの今夜の仕事は星空の撮影である。

三脚も持ってきたが、これもコンデジ持ち歩き用のコンパクトな三脚。
これでどこまでできるのかやってみよう。

まずオートモードで撮ったのがこちら。

DSCN1421.JPG
 露出補正+2、絞りf/1.8、露出1秒、ISO-800

うーん、部屋を暗くして何とか星が見える程度。

このカメラの素晴らしいのはマニュアルモードがあること。
これをすべてマニュアル設定にして再度写してみる。

このカメラの最高性能である、絞りf/1.8、露出8秒、ISO-3200でどうだ。

DSCN1516.JPG
 天の川とはくちょう座、夏の大三角形の星空。

ISO-3200ではノイズだらけだが、何とか見栄えのする程度には収まる。
露出8秒は三脚据え付けでもブレる。三脚も簡易なものだから仕方ない。
それでも5回に1回はまともに写ってくれた。

それをデジカメの簡単レタッチ機能でコントラストを上げてます。

DSCN1553.JPG
 南天に光る天の川。見事だねえ。

DSCN1548.JPG
 36km離れた網走市の街灯かり。

DSCN1448.JPG
 駐車場のレストハウスとトイレ。右下の眩しいのはトイレの街灯。

DSCN1482.JPG
 北の空にはお馴染みの北斗七星。

DSCN1512.JPG
 わが車と星空。中央下側にスバル(昴)が写っている。

DSCN1539-001.JPG
 スバルは正式名プレアデス星団。元富士重工ではなくこちらが元祖。

9時過ぎ、1台の先客が去っていった。
どうやら車中泊ではなく、天の川の撮影に来ていたようだ。

物音ひとつなく、あたりはシ〜〜〜〜ンと静寂に包まれる。
ムチャクチャ怖くなってきた。
幽霊でもUFOでもなくヒグマ
もう車から出たくない。

22時を過ぎたころ、また車が1台やってきて駐車場に停まった。
こちらは車中泊のようだった。
やれやれだ。こんなところで貸し切り状態はいやだ。

DSCN1561.JPG
 朝4時、空が白み始めたころ・・・

翌朝4時、目覚めてトイレへ行き、車に戻る途中で屈斜路湖を見下ろすと、これは・・・・

湖は雲が覆って、町からの光で雲がそこだけ光っている。
いつの間にか雲海になっていた。

駐車場の車もいつしか増えて、自分含めて6台にもなっていた。
これは朝日狙いだなとわかる。
藻琴山へ登って行った人たちもいる。

DSCN1573.JPG
 日の出前、眼下には屈斜路湖を覆う見事な雲海が現われた。

DSCN1586.JPG
 標津岳の向こうから朝日が顔を出す。

明るくなるにつれて湖の部分だけ白い雲海が覆っているのがあらわになった。

屈斜路湖の雲海は、何年か前に美幌峠で車中泊したときに見たことがある。
これもそう簡単に遭遇するものではないが、屈斜路湖のはわりと見られる確率が高いように思う。

DSCN1627.JPG
 藻琴山登山口の高台から撮影すると迫力ある構図になる。

DSCN1615.JPG
 レストハウス脇の小道を少し下った展望台から。

IMG_1242.JPG
 これは隣にある藻琴山展望駐車公園から見た屈斜路湖の雲海。

天の川と雲海、2つの大自然のショーを見ていたら、憂鬱な気分など吹き飛んでしまった。

実は札幌を出発前、行こうかよそうかかなり迷っていたのだ。
身体は行きたがっているが、頭は気乗りしない状態だった。

ていうか夏以来、休日でもどこへ行く気にもならず、何をやっても楽しいとは思えない、まるでプチうつ状態だったのだが、北海道の大自然に、モヤモヤしたものが全て吹っ飛んでしまった。
もうすぐ10月になるが、冬になる前にもう1度だけどこかへ行きたいとも思った。

昨夜の天の川と今朝の雲海を見られたことに感謝。
ここがチャンスと感じたら、すぐに行動が大事ということを身をもって感じた旅行でもありました。

〜おわり

タグ:北海道旅行
posted by pupupukaya at 19/10/05 | Comment(0) | 2019年その他旅行記
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