2018年オーストラリア旅行記11 アデレードまで7時間の旅

2018年11月28日

 ◆ ブロークンヒル 7:30【Buses R Us 1102】14:15 アデレード

今日の行程はブロークンヒルからアデレードまで519kmのバス移動となる。
チケットは昨日ビジターインフォメーションセンターで買っておいた。

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 ブロークンヒルからアデレードまでのバスルート。

前述だが、シドニー〜ブロークンヒル間のの地上移動ルートは、週1回運転のアウトバックエクスプローラーのほか、ダッポーからのコーチサービスによるバスが毎日運転されている。

一方で、ブロークンヒル〜アデレード間の地上移動ルートは、週2回運転のバスだけになる。
鉄道はあるが、これはクルーズ列車のインディアンパシフィック号以外は旅客営業をしていない。

昔はシドニーからブロークンヒル経由でアデレードとを結ぶグレイハウンド(長距離バス)の路線があったようだし、鉄道も1990年までは定期列車があったようだが、今はどちらも廃止されている。

ブロークンヒルは経済的にはアデレードとの結びつきが強いようだが、人的交流はやはり州都であるシドニーとの行き来が多いようだ。

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 レセプションのドアポストにキーを投函してチェックアウト。

ホテルを7時少し前に出る。
レセプションは閉まっていて誰もいない。
貼り紙に営業時間が書いてあって、平日はAM8:30〜PM5:30とあった。それ以外は隣のバーへ行ってくださいとのこと。
どうりで一昨日午後7時過ぎに着いても誰もいなかったわけだ。

チェックアウトはドアポストにキーを落とし入れれば完了。

バス乗り場のビジターセンターは歩いて5分とかからないが、ホームページの時刻表には発車20分前には来るようにというようなことが書いてあったので早めに行く。

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 観光案内所裏のバスターミナル。バス停はダッポー行コーチサービスのもの。

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 ブロークンヒル周辺の観光案内図。

7時にビジターセンター裏手のバス乗り場に着いたが、案の定誰もいない。
いや、唯一いたのは軒下でシーツに包まって寝ている人だった。

1台のバスが通りに現れたので、あれかなと思ったらそのまま通り過ぎて行ってしまった。

10分くらいしたら、車が1台やってきて、老夫婦らしき人を降ろす。旅行カバンやスーツケースも一緒に降ろしているので、バスの乗客だろう。

集まったのは6人、それに自分入れて7人。
アデレードまで7時間の長旅、それに値段も飛行機とそれほど変わらないのであればこんなものか。
途中で乗ってくる人もあるのかもしれない。

7時20分になってようやくバスが現れた。
いやバスではなくて、ミニバスていうかトヨタのハイエースコミューター
日本ではジャンボタクシーなんかに使われている車。

車体にバス会社のロゴとフロントに『ADELAIDE』の札を掲げているので間違いない。
おいおい、これに7時間も乗るのかよ。

乗客が多いときは大型バスになるのかもしれないが、ちょっと面食らった。

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 トレーラーを牽引して現れたアデレード行 ”バス”。

荷物専用のトレーラーを牽いていて、大きな荷物はそちらに預けることになる。
私のバックパックは足元に置けるくらいのサイズなので、そのまま車内に持ち込むことにした。

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 14人乗りハイエースコミューター。これに7時間乗るのか。

運転手は白髪の60歳以上と思われる男性。
それでもネクタイ姿でバス会社のロゴが入ったベストを着ている。

運転手に昨日買ったチケットを見せて、名簿と照合してチェックイン。
飛び入り客なのか、運転手に直接現金を払っている人もいた。

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 アデレードまで7時間担当したドライバー。

運転手は気さくな人らしく、出発まで乗客に色々話をする。車内に笑いも起こる。私はさっぱりわからないが。

「この間の砂嵐は大変だったよ」
って言っているのか、スマホで撮った砂嵐の画像を見せたりしていた。

7時30分、ブロークンヒルのビジターセンターを後にする。
ルートA32号、バリア・ハイウェイをアデレードに向かう。

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 アデレードへ519kmの旅。バリア・ハイウェイを一路西へ。

町を過ぎると無人のアウトバック地帯が続く。

赤茶けた大地、チョボチョボと生えた植物、枯れた川。
一昨日のアウトバックエクスプローラーと同じ風景だが、こちらは車からなので近くに見える。

ハイウェイと言っても、片側1車線の普通の国道。
日本流に名付ければ、ブロークンヒル・アウトバック街道といったところ。

集落のあるところ以外はずっと無人の荒野ばかり、見通しも良く、標識の最高速度は110km/h。
この車は100km/hで走る。たまに後ろに追いついた車が追い越していく。

黄色のひし形の標識にカンガルーのシルエットのある標識が所どころに立っているが、これはカンガルーの飛び出し注意の標識である。

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 町を過ぎると赤茶けたアウトバックの丘が続く。

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 バリア・ハイウェイをアデレードへ。こんな道が3時間も続く。

ブロークンヒルを出発すること30分、最初の集落のコックバーン(Cockburn)を通過する。
時刻表では停車することになっているが、予約客がいないときは停車しないようだ。

集落といっても、数軒の家が散らばって建っているだけ。
どの家にも屋根に降った雨水を集めて溜めるタンクがある。

この集落は州境にあって、ここからは南オーストラリア州に入る。

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 ニューサウスウェールズ州から南オーストラリア州に入る。

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 州境の村コックバーン(Cockburn)。

ここからしばらくアデレードへ続く鉄道線路が並行し、右に沿ったり左に沿ったりする。走っている列車は見なかった。
この線路は、インディアンパシフィック号が走る線路でもある。

豪華列車に乗ることは叶わないが、こうして眺めている景色は同じものだ。

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 アデレードへ続く鉄道線をオーバークロスする。

たまに集落を通過する。
集落と言っても、数軒の家がかたまってあるだけ。

周りは農業にも牧畜にも向かない無人のアウトバック。隣の集落まで近くても30km以上離れているような所である。
このあたりの人々はどのように生計を立てているのか気になる。

車は坦々と走ってたが、急ブレーキがかかる。
見ると、カンガルーが車の前をピョンピョンと横切って行った。

夜中に撥ねられたのだろうか、カンガルーの死体が道端に転がっていたりする。
この国道沿いにカラスの群れをやたらと目にするのはこのためか。

車に撥ねられたカンガルーの屍肉を漁るのが彼らの仕事なのだった。

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 時々道端にカラスの群れを見る。

ブロークンヒルを出てから途中3つのバスストップがあるのだが、1つも停まることはなかった。

4つ目のユンタ(Yunta)という集落に到着する。
ここはガソリンスタンドやコンビニがあり、初めて町らしい所だった。

乗客があるわけではなく、ここで休憩のための停車となる。

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 ユンタのガソリンスタンドで給油と休憩タイム。

乗客は全員降りてトイレや買い物など。車はガソリンスタンドに給油に行った。
発車は10:20、約30分の停車時間になる。

ガソリンスタンドはコンビニが併設になっていて、広めのイートインコーナーがあった。
何となくアイスが食べたくなって、1個買った。

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 ガソリンスタンドに併結のコンビニ。

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 コンビニのイートインコーナー。

アイスは1個4.5ドル(380円)。高え〜 orz...

ナッツ交じりのチョコでコーティングしたどこにでもあるようなアイス。
物は試しのオージーアイスということで。

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 4.5ドルのアイス。

バスは脇に駐車してあったが、ロックされている。
周辺をぶらぶら歩いて過ごす。

国道の両サイドにガソリンスタンドがあり、郵便局やホテルも見える。
警察や学校などもあるようだ。

ブロークンヒルから約200km、2時間。それなりに町らしい体裁は整っている。
バリア・ハイウェイのサービスエリアのような役割を果たしている町だ。

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 ユンタの集落。

ユンタの人口はWikiによると85人。
もともとは1880年代、ゴールドラッシュ時代にできた町で、鉄道が開通してからは鉄道町として発展したようだ。

ちょっと歩いた場所に、駅跡というか信号場というか、プラットホームや駅舎らしいものがある。
ここがユンタ駅だったのだろう。

昔は駅員もいて、鉄道作業員もいて、宿舎もあって、それなりの町だったのだろう。
今はすべてが無人化されて、わずかな集落だけが残った過去の町。

駅など誰からも忘れられた存在のように見受けられた。
しかし、この駅跡こそユンタの町最大の産業遺産である。

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 現在停車する旅客列車は無いユンタ駅。

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 14人乗りハイエースコミューター。

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 カンガルーバー付きバンパー。それだけカンガルーとの衝突が多い。

10時10分、運転手が戻ってきて全員車に戻る。
運転手が全員にアーリーナントカ・・・(アーリーだけ分かった)というと、全員「ヤー」と声が上がる。

「早く出るけどいいですか?」といったことだったのだろう。全員賛成のようだった。

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 アデレードまで318km。

ユンタからもずっとアウトバック地帯。

途中通過した集落に検問所のような所があって一時停止。
そこの職員らしい人と運転手が何やら話している。そうこうしているうちにまた発車となった。

あとで調べたら、これは検疫所で、オーストラリアでは州によっては持ち込みが禁止されている農作物があり、これをチェックするために各所に検疫所が設けられているのだった。

この次の集落、テロウィー(Terowie)にはガソリンスタンドがあって、車はそっちに入って行く。
また休憩かと思ったが、違うようだ。

運転手は名簿を持って降りたので、ここから乗客があるようだ。
まだ来ていないようで、運転手は電話をかける。
「ヘイ!モーニングコール」などと冗談を飛ばしている。

やがて車が1台やってきて、女性が1人こちらに乗り移った。
途中からの乗客はこの1人だけだった。

ブロークンヒルを出発してから4時間、このあたりから緑が増え始め、牧草地が広がるようになってきた。
乾燥した無人の荒野を延々と走ってきたので、ようやく人里まで下りてきた感が半端ない。

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 やっと人里まで下りてきた感じがする。

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 再び牛の放牧を見るようになった。

12時、出発すること4時間半。ブロークンヒル以来の町に入った。
バーラ(Burra)という町だ。

ここでブロークンヒルからの客が1人降りる。
ついでにここで10分ほどトイレ休憩となった。

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 バーラの町に入る。ブロークンヒル以来の町だった。

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 バーラのタウンホール(市庁舎)は1857年建築で国家遺産になっている。

バーラは人口は900人と小さな町だが、ここも昔は鉱山町として栄えたところ。
1890年代のビクトリア調建築物が多く残る。
あまり暗い感じがしないのは、現在は周辺の農業地帯の中心地となっているからだろう。

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 バリア・ハイウェイの標識とバーラの町。

バーラからはもうアウトバックではなく、整然とした牧草地の中を走る。
インディアンパシフィックの線路とは、さっきのテロウィーの手前で分かれており、すでに別ルートとなっている。

その代わりにバーラからは廃線跡らしき路盤がずっと並行している。
気になったので調べたら、バーラ鉄道といい、1986に旅客営業の廃止、2000年代の前半には完全に廃止された鉄道のようである。

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 だんだん都会っぽくなってくる(A20スタート・ハイウェイ)。

アデレードの市内に入ると、車は各所に寄って、1人また1人と降ろす。

そうして、車は町の中心部へと入った。
道路にあふれる車、行き交う通行人の群れ、立ち並ぶ高層ビル。
ブロークンヒルから来たら、ものすごい大都会に感じた。

都会はシドニー以来2日ぶりなのだが、間1日ブロークンヒルで過ごし、延々とアウトバック地帯を移動してきたせいか、都会の風景が眩しかった。

バスは屋内のバス駐車場へ入る。
そこがアデレードのセントラルバスステーションで、このバスの終点となる。

到着予定時刻は14:15だが、市内各所に回り道したせいか着いたのは14時30分を過ぎていた。
わずか5人となった乗客は、ここで運転手ともお別れである。

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 アデレード・セントラルバスステーションに到着。

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 ブロークンヒルから7時間の長旅が終了。

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 アデレードは大都会だった。フランクリン・ストリート。

アデレードで予約しているホテルまでは歩いて15分ほど。
都会の道を歩いている自分が場違いなような気がしてならないが、とりあえずはホテルに向かう。

〜12へつづく

posted by pupupukaya at 19/02/09 | Comment(0) | 2018年オーストラリア旅行

2018年オーストラリア旅行記12 とりあえずアデレード

 ◆ アデレード1日目

アデレードは南オーストラリア州の州都で、人口は約120万人。
オーストラリアでは人口順に並べると5番目の都市となる。

これといった有名どころもなく、日本からの直行便もないせいか、少々地味な都市といった気がしなくもない。

私らの世代ならば、小学生の頃日曜の夜に放映していたアニメ『南の虹のルーシー』の影響か、オーストラリアといえばアデレードというイメージだった。

それはともかく、ようやくアデレードまでやって来た。
ここで2泊するホテルは、アイビス スタイル アデレード グロブナーというホテル。

グーグルマップで見るとホテルの場所にはメルキュール グロブナー ホテル アデレードという名のホテルとなっていて、最近ホテルの名前が変わったのかと思っていたのだが、メルキュールの中に併設のホテルということだと予約してから知った。

メルキュールの廉価版ということらしい。

ホテルに着くと、メインはメルキュールホテルだが、横にアイビススタイルの看板もあった。
エントランスもレセプションも一緒で、メルキュールホテルの別棟がアイビススタイルの客室になっているということだった。

何だかわかりずらい説明になったが、とにかく2泊するそのホテルにチェックインする。

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 アデレードで2泊するアイビス スタイル アデレード グロブナー。

1泊96ドル(約7770円)は物価高のオーストラリアにしては見つけものだ。

まあ、値段が値段だけにあまり期待はしていない。
男1人旅なので、基本的にプライバシーが保てて寝られればそれでいいのだ。

部屋は5階(オーストラリアでは4階)で、エレベーターを降りてからやたら遠い。
手前側がメルキュールの部屋で、奥がアイビススタイルの部屋になっている。

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 清潔なホテルの部屋。

おおっとー、なかなかいい部屋ではないか。

部屋は日本のビジネスホテルよりも広いし、窓からの眺めも良い。
バスタブこそ無いが、シャワールームはトイレと仕切られている。

シドニー、ブロークンヒル、アデレード、メルボルンと各都市のホテルの中で、ここアデレードのホテルが今回の旅行で唯一まともなホテルだった。

前夜までのブロークンヒルのパレスホテルが相当ボロだったので、普通のホテルに感激してしまった。

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 部屋からの眺め。

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 窓と反対側。

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 冷蔵庫と電気ケトル、コーヒーと紅茶も完備。

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 シャワールーム付き。

ホテルの場所はアデレード駅の真向かいになる。
便利だが、当初探したときは、アデレード駅前というのは眼中になかった。

明後日(あさって)は、アデレードからジ・オーバーランドという列車でメルボルンへ向かうことになっている。
これも出発が朝早いので、駅に近いホテルをと探したのだが、メルボルン行の列車の始発駅はアデレード駅ではなく、郊外のパークランド・ターミナルという駅なのだった。

ところが、パークランドターミナル駅周辺にホテルは無く、そこまでは電車で行くことにして、電車駅から近いホテルを探していると今回のホテルが見つかったというわけだ。

何にしても、駅前というのは便利に違いない。
今日明日はこのホテルを拠点にしてアデレード観光をする。


 ◆ グレネルグトラム

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 アデレード駅は1928年建築のネオ・クラシカルスタイルの駅舎。

アデレード駅はアデレードの中央駅といえる存在だが、基本電車駅で長距離列車の発着はない。
長距離列車はすべて前述のパークランド・ターミナル駅発着となる。

南オーストラリア州は鉄道による州内の都市間輸送というものは行われていないようで、州またぎの長距離列車を除けば、すべてアデレードの都市近郊列車だけの運行になっている。

中央駅といえども基本は電車駅ということになるが、駅舎は1928年建築のクラシックな3階建て。
鉄道関連の施設は移転して、現在は2階と3階にカジノが入っている。

まずはアデレード駅へ。
列車に乗るわけではないが、メトロカードを買うためだ。
メトロカードはシドニーのオパールカードと同様、交通系ICカードである。

購入にはチャージ額とは別に5ドル必要だが、1回券のメトロチケットは割高になることと、いちいちチケットを買う手間を考えれば、メトロカードを1枚買っておいた方がいい。

シドニーと違って券売機で売っているので、割と手に入れやすい。

券売機ではメトロカードを選択し、金額は10ドルを選択、これで5ドル分がチャージされたカードが出てきた。

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 メトロカードの券売機。

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 バス、トラム、列車すべて共通のメトロカード。

アデレードには地下鉄は無い。
市内の交通の主役は道路を走るトラムということになる。
アデレード駅から電車も発着しているが、本数はそれほど多くは無く、どちらかと言えば近郊列車というイメージだ。

どうでもいいが、アデレード駅は下校時間なのかやたらと女子学生が目につく。
海外ではめずらしく、清楚な制服姿。

向こうで殴り書きしていた日記に『アデレードの女子学生、レベル高し』と書いてあったとだけ記しておこう。

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 アデレード市内の交通の主役はトラム。

アデレード市内のトラムは3系統あって、メインは市内南西部のグレネルグへ向かう路線。
もともとこのトラムは、ビクトリアスクエアからグレネルグまであったグレネルグトラムを延長した形のものだった。

私はトラムというか、路面電車ファンなので、まずはこのトラムに乗ってグレネルグまで往復してくる。

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 グレネルグ・モズレースクエア行の電車。

ほぼ10分間隔で運行しているトラムは結構混んでいる。
都心部分はフリートラムサービスとして、無料で乗車できるということもある。

アデレード駅から終点のグレネルグ・モズレースクエアまでは片道約40分。
午後のちょっとした観光というか時間つぶしにはちょうど良い時間と距離だ。

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 グレネルグ終点のさきにあるタウンホールとヤシの木。

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 南国のリゾート地といったところ。

終点で電車を降りると、ヤシの木が並んで、カフェやレストランのオープンテラスがあったり、南国のリゾート地になっている。

広場の先は白砂のビーチがあって、長い桟橋が海に向かって突き出ている。

白砂のビーチは、イベントをするのか工事中で重機が動き回っている。
その向こうのビーチも波が高く、白浪が押し寄せて何だか冴えない眺め。

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 グレネルグ桟橋。

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 高波で冴えない白砂のグレネルグビーチ。

桟橋の先まで往復してみたり、ビーチを歩いてみたり、ほかにすることもなく。
目の前に広がる海はセント・ヴィンセント湾、その外海は南極海なのかなあ、なんて思ってみたりする。

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 グレネルグ・コミュニティセンター裏のアート。

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 トラム終点の横にあるモズレー・スクエア。

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 ジェティー通りの狭い道を行くトラムの電車。

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 折り返しエンターテインメントセンター行きとなる電車。

トラムに乗るのが目的だったので、これと言って行くところもなく、またトラムで中心部へ戻る。


 ◆ アデレードの繁華街

買い物がしたかったので、アデレード駅へは行かず手前のランドルモールで降りた。

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 ランドルモール停留場。

ランドルモールは歩行者天国になっていて、デパートやショッピングセンターが並ぶ通りは、アデレードで一番賑やかなところだろう。

ここを歩いていると旭川の買物公園を思い出した。
碁盤の目に並んだ道路や、シドニーとも違う整った町並みに、なぜか旭川の街が重なった。

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 歩行者天国のランドル・モールはアデレードで一番の繁華街。 

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 ランドル・モールにある豚のオブジェ。

ここにもスーパーがあって、シドニー以来世話になってるコールス(Coles)と、もう一つの全国チェーンであるウールワース(Woolworths)が向かい合っている。

最初コールスに入ったが、酒屋が見当たらなかったので、向かいのウールワースに入ったら酒屋があったのでこっちで買い物をする。

チキン(ササミ)のフライが安かったので買った。
お酒はワイン。ここアデレードでもやはりワインは安かった。

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 本日のディナー。右はササ身のフライ。

今日は眺めの良い窓辺での一杯。

ワインを開けたら炭酸が噴出した。スパークリングワインだった。
イエローグレン・イエロー(Yellowglen Yellow)というワインで9.33ドル(約790円)。
日本で買うよりは大分安いんだろうけど。

何だか、ワインを飲みにオーストラリアに来たみたいだ。
毎回だがこんなことではいかんなあ。

別に貧乏旅行というわけではないが、1回の食事で酒もつけたら軽く数千円は吹っ飛んでいく。
基本ケチなので。
だから海外旅行に行けるのもあるが・・・

明日は1日アデレード観光の予定だし、夕食はどこかに入ってみるか。
1回くらいは贅沢もしたい。

窓辺で黄昏ていたら、いつの間にか暗くなっていた。
また外へ出てホテル周辺の夜景などを撮る。

最後に夜景を2枚。

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 アデレード駅の夜景。

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 アデレード駅とトラム。


posted by pupupukaya at 19/02/16 | Comment(0) | 2018年オーストラリア旅行

2018年オーストラリア旅行記13 国立鉄道博物館

2018年11月29日

オーストラリアに来てからずっと早起き早出ばかりだったが、今朝はゆっくりできる。
今日の予定は、ポートアデレードまで行って国立鉄道博物館を見物、午後はクーパーズのビール工場見学としている。

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 部屋でモーニングコーヒー(インスタント)。

ブロークンヒルのスーパーで買ってまだ持ち歩いているパンで朝食にする。
ここのホテルも朝食は別料金だった。

テレビのニュースでは昨日のシドニーの豪雨を報じている。100年に1度の大雨とのこと。
列車と飛行機は大幅な混乱、山火事もあったようだ。

出発前にたびレジに登録していたので、在シドニー日本国領事館からもシドニーの豪雨について注意喚起メールが来ていた。
今回の旅行ルートを逆回りにしていたら遭遇していただろう。

ここはアデレード、同じオーストラリアだが、シドニーからは直線距離でも1000km以上離れている。
青空が広がって、いたって平和だ。


 ◆ アデレード 9:12【Outer Harbor line】9:33 ポートアデレード

ポートアデレードまでは電車で約20分、9:12発のに乗ることにしている。
もっと早いのでもいいのだが、電車の料金が通常ならば3.7ドルのところ、9時から15時まではインターピーク料金で2.03ドルになるからだ。

それでも8時半過ぎにはホテルを出て、駅周辺を歩いていた。

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 アデレード駅裏に広がるエルダー公園とトレンス川。

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 アデレード駅コンコース。

9時過ぎのアデレード駅は朝ラッシュが終わったばかりという感じ。
電車が着くたびに人で溢れたエスカレーターや階段も、しだいに人が少なくなる。

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 アデレード駅の発車案内。

吹き抜けになった地下のコンコースは、駅舎の外観と同じようにクラシックだが、駅としては数台の券売機と自動改札口が並ぶだけで素っ気ない造り。

近郊列車は11系統あって、すべてアデレード駅を起終点にしているので近郊電車のターミナルという位置付けだが、日本で言うところの特急や急行というのが無いので、基本的に電車駅である。

アデレードは地下鉄が無いので、鉄道系の交通機関と言えばこの近郊電車ということになる。
ところが、各系統は1時間に2本程度の運転本数となっていて頼りない。

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 自動改札機が並ぶ改札口。

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 メトロカードをタッチ。

改札口を通ると頭端式ホームが並ぶが、やはり私鉄のターミナル駅といった感じ。
ホームも最長で6両程度しかなく、長距離列車向けではない。
インディアンパシフィック号やジ・オーバーランド号がこの駅に入れないわけが何となく分かった。

もっとも最大の理由は、アデレード近郊電車が軌間1600mmの広軌となっていて、標準軌の長距離列車は入線できないからだが。

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 1番線から9番線まである頭端式ホーム。

ポートアデレードまではアウターハーバー行に乗る。
4両編成かと思ったら、後ろ2両はラッシュが終わったからか切り離し、先頭2両だけがアウターハーバー行になる。

2両編成でもがら空きだった。

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 アウターハーバー行の列車。

アウターハーバー行は電車ではなく気動車。
車内に入ると気動車らしくブルンブルンとなっている。

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 2両編成の通勤型気動車。

アデレード駅を発車すると、すぐに地上に出る。
この駅は元から地下駅だったのではなく、もともと地上駅だったホームに人工地盤をかぶせて地下にしたようだ。

エンジンをブルンブルン震わせながら次々と駅に停まったり発車したりを繰り返す。1q置きくらいに駅があるようだ。
都市近郊というより、ローカル線の雰囲気。

札幌ローカルの話だが、昔の学園都市線を思い出した。

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 高架駅のポートアデレード駅に到着。

ポートアデレード駅はローカル線に似合わない高架駅で、ホームも幅広で上屋も設けられた立派な駅だが無人駅である。
階段を下りたところも駅前らしくない殺風景で、ホーム側は立派だが、外見は鉄骨を組んだ仮設駅のような安っぽい作りだった。
夜など1人で降りたら怖そうな場所だ。

まだ9時半を過ぎたところ。
鉄道博物館は10時オープンなので、それまでポートアデレードを散策することにしていた。

駅から岸壁までは歩いて10分くらい。
ここも閑散としていた。

メインのフィッシャーマンズ・ワーフは閉まっていて、貼り紙を見ると営業は日曜だけということだった。

ワンアンドオール号(One and All)という帆船が停泊していて船内の見学もできるようだ。
これも看板を見ると11時からとなっている。

仮に時間内だったとしても、金払ってまで見るかな。

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 ポートアデレード灯台とフィッシャーマンズワーフ市場。

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 帆船の『ワンアンドオール』号。

岸壁周辺は古くに発展した町のようで、歴史的な建築物が多く残っている。
それなりに見どころのようではあるが、こう人が少ないのと、あとブロークンヒルから来た身からでは、今ひとつの町並みだった。


 ◆ 国立鉄道博物館

ベンチで海を眺めていると、ようやく10時になった。
お待ちかねの国立鉄道博物館(National Railway Museum)である。

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 国立鉄道博物館のメインエントランス。

エントランスの建物はグッズのショップも兼ねている。
またここに戻ってくるので、それはあとで見ることにして、カウンターで入場券を買う。

おばちゃんに「アダルト・ワン」と言うと「アーユーフロム?」と聞かれる。
「ジャパン」と答える。別に日本語のパンフをくれるわけでもなさそうだが。

英語のパンフレットと場内の見取り図を印刷したチラシを出して何やら説明が始まる。
私の英語力では聞き取れるはずもないが、言わんとしていることは分かるので「ヤーヤー」と返事をしていたら話が段々面倒になってきた。

どうやら近くにある海事博物館と航空博物館とのセットの入場券がお得だよということらしいが「ヒア・オンリー」(見るのはここだけ)と言ったらわかってくれたのかどうか定かではないが、「12」(トゥエルブ)と言われ12ドル払った。

で、ここからは鉄道博物館の見学になります。
普通の旅行記を期待してここまで読んでくれた方には申し訳ありませんが、しばらくお付き合い願います。

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 G1形蒸気機関車とアデレード駅の旧式発車案内標。

平日の午前中はこんなものなのか、貸し切り状態だった。

後は親子連れの客が2組ばかり。
この手の博物館は、どこでも子供向けの施設ということになっているようだ。

おかげで、誰の目を気にすることなく楽しむことができた。

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 お決まりの鉄道ジオラマ。

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 往時の旅行スタイルをかきたてる。

博物館の内容を長々と説明してネタバレになってもいけないので、この国立鉄道博物館の展示列車で興味を持った2つの列車だけ紹介します。


 ◆ 1つ目、シルバーシティ・リミテッド号(Silver City Limited)に使用されたCB1形気動車

ブロークンヒルの鉄道歴史博物館の 記事 ではシルバーシティ・コメット号を紹介したが、シルバーシティ・リミテッド号とは、過去にアデレードとブロークンヒルの間を結んでいた列車である。
1986年から1990年まで運行されていたようである。

当時はこの気動車1両に、もう1両の荷物車を従えて運転していたようだが、それ以外はどんな列車だったのかはインターネット上では見つけられなかった。

画像検索ではブロークンヒル駅に停車中と思われる画像がヒットしたが、撮影場所はブロークンヒル駅に間違いは無いが、車両が違っている。

運転期間が4年間だけと短いのと、所詮はローカル列車なのでネット上で資料を求めても無理と言うものだろう。

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 シルバーシティリミテッド号に使用されたCB1形気動車。

じつは、この列車はブログ記事を書くために調べものをしていて見つけたもの。
出典は wikipediaの英語版 だが、画像は筆者撮影のものです。

それにしても、よくこんな車両の画像を撮っていたな。

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 CB1形の車体側面。説明看板は無かった。


 ◆ 2つ目、ティー&シュガートレイン(Tea & Sugar Train

ティー&シュガートレインとは、1913年にオーストラリア横断鉄道を建設する労働者に食料や生活必需品を供給するための列車を運行したのが始まりである。

鉄道工事が行われたのは、南オーストラリア州と西オーストラリア州にまたがる広大な砂漠気候のナラボー平原で、その広さは東西1200kmにも及ぶ。
その多くが乾燥した無人のアウトバックである。孤立した工事現場での物資の調達は、新たに開通した鉄道に頼るしかなかったのであろう。

人々はこの供給列車を『ティー&シュガートレイン』と呼んだ。

語源はググってみたがよくわからなかった。
運行初期の頃、運ばれてくる乾物の食料品を紅茶と砂糖に見立てたのか。
ナラボー平原を行く茶色と白色の車両に、ティー(紅茶)とシュガー(砂糖)を思い馳せたのだろうか。

1917年にポートオーガスタとカルグーリの間に標準機の鉄道が開通してからは、沿線の鉄道従事者や住民のスーパーマーケットとしての役割のほか、銀行や医療、娯楽など都市の出張サービスの役割も担うようになった。

車両ごとに食品と雑貨の店、肉屋、青果店、パン屋の車両を連ねて週1回運行し、日によっては銀行、映画の車両も連結された。

沿線の人たちは週1回の列車が到着する日を『ティー&シュガートレインの日(Tea and Sugar Day)』と呼んで、早朝、深夜とかかわらず車で集まってきたという。

買い物だけでなく、都会の文化や鉄道員の給料も運んできた。また、孤立した地域に暮らす人々にとっては、列車が到着した日に顔を合わせるコミュニティセンターとしての役割もあったようだ。

町から何百キロと離れて住んでいる沿線の人々にとっては、週1回やってくる列車は、文明や都市文化に接する貴重な存在だったに違いない。

しかし、1970年代には蒸気機関車がディーゼルになり、1980年代には線路の重軌条化が完了するなど、鉄道施設の無人化が進むことになる。

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 ティー&シュガートレインの客車。一番手前はペイ・バン。

ナラボー平原を東西に結ぶハイウェイも、1976年には全線の舗装が完成するなど、完全な車社会へ移行し始める。
時代はティー&シュガートレインを必要としなくなりつつあった。
1996年を最後に、その役目を終えることになる。

せっかくなので、展示の『ティー&シュガートレイン』の紹介を以下にします。


 ペイ・バン(pay van)

銀行車とでも言ったらいいのか。
銀行の出張所みたいなもので、金融商品を扱ったり、沿線の鉄道員の給料もここから支払われたという。

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 銀行の窓口が設けられた銀行車。


 プロビジョン・バン(provision van)

直訳すれば支給車?
要は商店で、食料品や衣料品をはじめ家庭用品などを扱っていた。
当初は対面販売で、店員に欲しい品物を取り出してもらう方式だったが、後にスーパーマーケットのようにセルフで品物をレジへ持って行く方式になった。

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 スーパーマーケットの『プロビジョン・ストア』。

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 食料のほか生活必需品が棚に並ぶ。


 ブッチャー・バン(Butcher's Van)

日本ならば精肉車とでも呼ぶのか。
冷凍技術がなかった時代、車内で肉を解体加工しながら移動していた。

車内が虫除け網で覆われているのはハエ対策だろう。
ブロークンヒルで経験したが、アウトバックのハエのしつこさと言ったら・・・

パック詰めの肉が流通するようになると不要になり、他の車両より一足先に引退し、荒れるがままに放置されていた車両をこの博物館が引き取って修復した車両のようである。

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 肉屋のほか食肉施設もある、その名も『ブッチャー・カー』。

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 復元されたブッチャー(屠畜)室の様子。

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 反対側は職員の休養室。格子模様は虫除け網のため。


 リレーブレイク・バン(relay brake van)

いわば交代・休憩車。
列車の運行中は数日間にわたる勤務のため、乗務員は交代で休憩や睡眠、食事をとることになる。

シャワー、2段寝台、キッチンなどを備えた乗務員の居住空間となっていた。

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 列車クルーの休憩車。

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 2段寝台4人用コンパートメント。

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 キッチンとダイニングテーブルも付いていた。

    ★ ★ ★

車両の写真を撮ったり、中に入れる車両は乗って座席に座ってみたり。
いい歳をして、夢中になってしまった。時間が経つのが早いこと。

こんなもの何が面白いんだって?

何が面白いかという説明は私にはできないが、他人からどう思われることに関係なく、熱中できることは一つ作っておいた方がいいよ。その方が人生楽しいと思うよ。

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 構内を1周するミニ列車。

11時、構内にある駅からミニ列車が発車する。

乗りたい。

乗りたいけど、いい歳したおっさんが1人で乗っているってどんなものだろう。
乗りたいけど乗れないんだよ・・・

乗れない代わりに走っているところを撮影することにした。

カメラを持って立っているとミニ列車がやって来た。
乗客は小さな子供連れ親子が2組。

こちらに向かって手を振ってくれる。
私も見物人の大人として、カメラ片手に手を振った。

やっぱり乗らなくてよかったと思った。


posted by pupupukaya at 19/02/16 | Comment(0) | 2018年オーストラリア旅行

2018年オーストラリア旅行記14 アデレードの午後はビールで

 ◆ クーパーズ・ビール醸造所へ

国立鉄道博物館には1時間半ほどいただろうか。
もう少し見ていたかったが、次の予定があるので後にする。

こんど向かうのは、クーパーズ・ビール醸造所(Coopers Brewery)
ビール工場の見学で、見学後はビールの試飲をさせてくれるというので、出発前に予約を入れておいた。

ポートアデレードからクーパーズへは電車でも行けるが、一度アデレード駅まで戻らなければならないのと、本数も少ないので時間がかかりすぎるので、バスで向かうことにした。

ポートアデレードの商店街は駅前ではなく、コマーシャル・ロードとセントヴィンセント通りの交差するあたりにあって、歩道にはアーケードが続いている。その中にポートアデレード・ゾーンCというバス停があり、都心方面からのバスの発着場所になっている。

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 ポートアデレード・ゾーンCバス停。

ここから230番と232番のバスがうまい具合にクーパーズ醸造所近くのバス停を通る。
2系統合わせて15分間隔。

バスの方は電車より時間は倍くらいかかるが、本数は多い。
アデレードの交通の主役はバスのようだ。

11:51発の232番のバスに乗る。
バスの乗り方は、あらかじめネットで調べていた。

前扉から乗って、メトロカードを読み取り機にタッチ、降りたい停留所は降車ボタンを押す。

日本のワンマンバスと同じだが、アデレードのバスは車内放送が無いので、バスがどこを走っているのかを常に把握しておかなければならないので、初心者には面倒な乗り物だ。
乗客が無い停留所は通過になる。

その代わり、バス停にはすべて番号が振られていて、その番号で覚えればよいのは分かりやすい。

クーパーズ最寄りの停留所は『STOP18・デイズロード(Days Road)』で、ここからは10分ほど歩くことになる。

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 STOP18・デイズロード。

バス停からは幹線道路をテクテクと歩く。
交通量も多く、歩いている人は見かけない。

アデレードは車社会のようだった。
このあたりは日本もそう変わらんけど。

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 車の多い幹線道路。

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 クーパーズの工場入口。

醸造所ツアーの開始は1時から。
12時半には醸造所というか工場の前に着いたのだが、門扉が閉まっている。

入口が別にあるのかなと探してみたが、ほかにそれらしい入口も無かった。
またさっきの入口に戻ると、向かいから4人の一行がきて門に向かって行くではないか。

きっとツアー客だなと思い、そのあとについて行ったら、一行の1人が門のインターホンで何やら話す。
そうしたら門扉が自動で開いた。

よく見るとインターホンに『Please press for entry』(入るにはインターホンを押してください)と書いてあった。

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 ツアーズと書かれた案内版とミュージアム。

入るとそれらしい建物があって『TOURS』と書いた看板があるので、ここで間違いないようだ。
近くのベンチには、ツアー客と思しき人たちが、所在無げにしている。

工場の敷地内は手入れの整った芝生が広がっていて、ちょっとした公園のようだ。

12時45分くらいになって、ツアーの係の人が来て中へ入れてくれた。
建物の中は昔のビール醸造の道具なんかが展示してあって、ちょっとした博物館のようになっている。
ツアーは13時開始。それまで展示物などをぶらぶらと見学する。

他の参加者も同じようにしていた。
ほかにすることもないのだが。

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 ミュージアムは醸造に使われた器具などが展示。

さっきドアを開けたツアーの係の男性がこのツアーのガイドを務める。

予約の名簿と参加者の照合が終わると、オレンジ色のベストとヘッドホンが配られる。
荷物はここに預けてベストを着る。
ヘッドホンはワイヤレスガイドで、ガイドの話す声をこれで聞くことになる。

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 時間まで所在無げに過ごす。

ギリギリになってから着く人もいて、全員ベストを着て揃ったら出発。
人数は10人ほど。観光バスかなんかで来る人がいるのかと思っていたが、意外と少なかった。

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 全員オレンジ色のベストを着用して出発。

ガイドの説明は当然英語。
当方、ネイティブの英会話を聞き取る能力はゼロ

ではどうしたのかというと、別にどうもしない。
言っていることは分からないが、言わんとしていることは分かる。

対人コミュニケーションにおいて、言語的コミュニケーションが3割、非言語的コミュニケーションが7割という説がある。
ガイドの身振りや、周りの状況、それに断片的に聞き取れる単語を組み合わせれば、何となくは理解できるのだ。

見学したのは醸造タンクの部屋や、オートメーションの瓶詰工程など。

見覚えのある『SAPPORO』のラベルがあるサッポロビールの銘柄のビンも流れていた。
ガイドも「サッポロ」と言って説明している。

そういえば、オーストラリアに来てから、やけにサッポロビールを見かけたが、ここで製造していたのか。
シドニーのパブのビールサーバーにもサッポロがあったので何でだろうと思っていたが、そういうわけだった。

2011年からクーパーズの工場で、サッポロビールのライセンス生産をしているそうである。

工場ツアーは1時間20分ほどで終わり、またスタートの建物に戻ってきた。
オレンジベストとヘッドホンを返して、ツアーは終了。

さてさて、いよいよお待ちかねの試飲タイム。
じつは工場ツアーよりもこっちを楽しみにしていた。

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 工場ツアーから戻ってきたら試飲開始。

カウンターにグラスが並べられて、試飲開始。

ガイドは今度はバーテンダーになって、冷蔵庫からビールを取り出してグラスに1/3ほど注いでくれる。

いろいろギャグまじりにビールの説明して、そのたびに笑いが起こるが、こちらはさっぱりわからない。
が、ビールの味はわかる。
それでいいんじゃなかろうか。

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 これはクーパーズビター・・・だったかな。

そのうちの1本は『SAPPORO』だった。
日本でもおなじみの黒ラベルだが、味は日本のとは似つかず・・・

思わず、
「I'm from sapporo」
というと、「オー フロムサッポロ!」ナントカカントカ(わからず)
「ヤー(yeah)」と答えると、周りから笑いが・・・

12杯くらいは飲ませてくれただろうか。

3時20分頃、すべて試飲が終わりお開きになった。
試飲に使ったクーパーズのロゴ入りグラスはお土産に持ち帰りができる。

いい感じで酔った。
このクーパーズ醸造所見学は、日本のガイドブックには載っていないが、ちょっとした穴場的な観光スポットかも知れない。
ビール好きならば楽しいところだ。

見学にはインターネットからの事前予約と支払いが必要で、これは クーパーズのホームページ からできる。

見学料金は27.5ドル。興味のある方は行かれてみては。ただし英語オンリー。

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 イズリントン駅はホームだけの無人駅。アデレード行2両の気動車が到着。

クーパーズへ行くのはバスが便利だが、歩いて15分の場所に電車駅もある。
帰りは電車でアデレード駅へ戻ることにした。

最寄り駅はイズリントン駅(Islington)
工場から幹線道路を歩いて駅へ向かう。

駅とは言ってもホームだけの無人駅。
だだっ広い空き地の中にホームだけがあるような駅である。

しかし本数はポートアデレードよりも多く、日中ならば1時間に4本はある。
来たのは2両編成の気動車。アデレードの電車(列車)はこれが標準のようだ。

しかし乗ってしまえば早い。僅か10分でアデレード駅に着いた。

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 車内のタッチパネルと券売機。


 ◆ 再びアデレード

アデレードで昨日書いた絵ハガキを友人に出そうと、郵便局へ行く。

アデレード駅からトラムでビクトリアスクエアへ。
トラムの無料区間なので、メトロカードのタッチは必要ない。無料なので、いつも混んでいる。

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 アデレード駅前のトラム。

ビクトリアスクエアはアデレードの中心にある広場。
初夏の青空に似つかわしくない大きなクリスマスツリーが立っている。

その広場から見える時計塔がアデレード中央郵便局(Adelaide General Post Office)になる。
1872年建設、新しいビルに囲まれているせいか、いっそう古色蒼然として見える。

時計塔といえばヨーロッパでは教会のランドマークというイメージだが、ここオーストラリアでは郵便局がなぜか時計塔になっているのが多い。

新しいビルは時計塔より高いが、この時計塔もそれに負けないくらいの存在感がある。

ちなみにジブリ映画『魔女の宅急便』で飛行船が時計塔に引っかかるシーンがあって、この郵便局とビクトリアスクエアは、その時計塔のモデルになったと言われている。

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 ビクトリア・スクエアは町の中心。左の時計塔はアデレード中央郵便局。

その中央郵便局の中は、吹き抜けのホールになっていて、これも重厚な造り。
メインはステーショナリーグッズが並ぶ文房具屋で、その奥にレジ兼郵便局のカウンターがある。

オーストラリアでは、郵便局が文房具屋も兼ねているのだった。

カウンターで「To Japan」と言ってハガキを差し出す。
日本までの切手代は2.3ドル。切手は貼ってくれた。
これをポストに入れればOK。

国際郵便といっても別に難しいことはなく、あて先に『JAPAN』と『AIR MAIL』の文字だけ目立つように書けば、あとは日本語で十分。
AIR MAIL』は書かなくても届くが、どうかすると船便に回されて、到着まで1か月もかかってしまったということも起こりうるため。

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 アデレード郵便局の重厚な吹き抜け。

クーパーズの酔いも、街中を歩いていたら覚めてしまった。
夕方のラッシュの時間のようで、トラムの停留所は人で溢れている。

ランドルモールのスーパーでまたワインを1本買ってホテルに戻る。

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 トラムは都心区間では無料区間なので大人気。

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 夕方のランドルモール。

ホテルの部屋にバッグを置いてまた外へ出る。

隣のホテルの1階がパブになっていて、ハッピーアワー(Happy Hour)4pm-6pmと表示してある。
ハッピーアワーとは平日の夕方に設けられたお酒が安く飲める時間帯のことで、通常は1杯8〜9ドルはするビールが5.5ドルとあった。
ビールのほかワインはグラス1杯6.5ドル。

お酒を飲むならば、この時間をねらって行った方がいい。

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 ストラスモアホテルのパブ入口。

中のカウンターでビアサーバーを指さして1杯もらう。
この辺のジェスチャーはもう慣れたものだ。

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 ビアサーバーが並ぶカウンター。

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 外のテラス席で。

外にもテーブルが並べられていて、そっちで飲むことにした。
道を行くトラムや通行人を眺めながらの1杯もなかなか洒落ている。

ただ、外のテーブルは灰皿が置かれた喫煙席となっているのは参った。
この辺は我慢するか。

飲み終わったらまた街をウロウロ。
そういえば、ブルーマウンテン以来、日本人らしき人は見かけないなあ。

これといって見るものも有名どころも無いし、わざわざ観光だけでアデレードに行く人も少ないだろう。
私的には、地味な街だけど落ち着いて整っているという印象で、アデレードは好感を持った

観光客が好んで行く都市でもないというのは確かに言える。
中国人団体も、アデレードでは見なかった。

またさっきのパブに行く。
こんどは食事をしようと思った。

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 番号の立て札を置いて料理を待つ。

メニューがあって、ステーキ食べたいなあと思いつつ見ると35ドル。これにビールをつけたら4千円近くになっちゃうよ。

ビールとのセットメニューがあって、それなら25ドル。

でもせっかくオーストラリアに来たんだからここは エイヤっと・・・
とはならなかったのである。

普段のケチっぷりをここでも発揮してしまった。

貼ってあったセットメニューを指さして「ティク ディス プリーズ」。
食事もセルフサービスで、レジで注文時に会計するシステム。
レストランのように、テーブルで会計ではないので、その点は楽だ。

そのレジのねーちゃんに色々聞かれる。
ゆっくり言ってもらったりして理解して返事をする。
その度にねーちゃんはオーバーリアクション。通じたのが嬉しいのか。

肉はビーフで、ソースはマッシュルームソースということになった。
もう言葉のやり取りでなくて意思疎通のエスパーだね。

クレジットカードで払うとビールと番号を書いた立て札をもらう。

料理ができると、その番号の立て札がある席へ運ばれるというシステム。

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 シュニッツェル(子牛のカツレツ)マッシュルームソースかけ。

料理が出る前にビール全部飲んでしまったら、またもう1杯頼もうかなと思ったが、意外とすぐに運ばれてきた。

メニューにはシュニッツェル(schnitzel)とある。要はビーフカツにデミグラスソースをかけたもの。
バターライスが付いていたら、根室のエスカロップだな。

しかし、ビーフはでかい。
さすがオーストラリアだと感心する。ビーフもオージービーフだな。

サックリと揚げたてのカツレツとデミグラスソースとコッテリとした品には白ワインが合うかな。
さすがにそれは千円札がもう1枚飛んでいくことになるので、あとは部屋で飲むとしよう。

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 ソースのベースはデミグラスソース。ワインに合いそう。

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 部屋でワインを飲みながら黄昏れを見る。

食事のあと部屋に戻って、また窓際でワインを飲んでいる。
暗くなって、今日の日記を書いていたら眠くなってきた。今日もよく歩いたな。

ベッドに横になったら、9時前には眠ってしまった。

   ★  ★  ★

4時頃目が覚める。
窓のカーテンを開けっぱなしで寝ていた。
まだ真っ暗だった。

真っ暗な部屋から外を見ると星が見える。
そういえばこの部屋は南向きだったな。南十字星は見えるだろうか。

スマホで南十字星の探し方を調べて、また星空を見る。

う〜ん、あれらしいな。
小っちゃいな、あれじゃわからんわ・・・

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 この画像に南十字星が写っています。わかるかな?

北斗七星みたいなのを勝手にイメージしていたが、南十字星のなんと小さいこと。

 初夏の夜に霞んで南十字星

オーストラリアやニュージーランドの国旗にも採用され、昔はこの十字架に光る星を頼りに、南へ南へと航海していた南十字星

しかし南十字星は小さく頼りなく見えた。

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 正解はこちら ↑ 南十字星は意外と小さかった。

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 南十字星の拡大画像。


posted by pupupukaya at 19/02/23 | Comment(0) | 2018年オーストラリア旅行

2018年オーストラリア旅行記15 ジ・オーバーランド号に乗車

 2018年11月30日(金)

オーストラリアの鉄道旅行といえば、やはり大陸を横断する長距離列車ということになる。
中でもグレートサザンレールウェイ(GSR)が運営する以下の3列車が有名だ。

 ・インディアンパシフィック (Indian Pacific) 
 ・ザ・ガン (The Ghan)
 ・ジ・オーバーランド (The Overland)

中でも一番人気なのはインディアンパシフィック号である。
東海岸のシドニーと東海岸のパースまでの間の4352kmを3泊4日かけて走る寝台列車だ。
ネットで『オーストラリア 鉄道旅行』で検索してみたら、この列車ばかりヒットする。

次がザ・ガン号。南海岸のアデレードと北海岸のダーウィンの2979kmを2泊3日で走る寝台列車。

いずれも個室寝台車のみで運行され、料金も最低でも1泊当たり6万円以上という、超豪華クルーズトレインとなっている。

もう一方のジ・オーバーランド号は、メルボルンとアデレード間の828kmを走っているが、上記2列車と違って昼間の列車である。
こちらは座席車主体で寝台車は無い。

しかし、座席車オンリーのため寝台列車に比べると格段に安い料金で利用できるため、オーストラリアで鉄道旅行をするのであれば、金銭的には気軽に乗車できる列車ではある。

気軽にとは言ってみたものの、運行は週に2日のみで、しかも夜行ではないので移動のためだけに丸1日行程を消費することになるため、旅行スケージュールには組み込みにくいところではある。

また沿線に有名観光地も、車窓の見どころもこれといったものは無いようで、日本ではあまり知られている列車ではないようだ。

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 ジ・オーバーランド号のエンブレム。


 ◆ アデレード駅【電車】ショーグランド駅【徒歩】パークランズターミナル駅

6時10分、ホテルをチェックアウトする。

ジ・オーバーランド号のほか、アデレード発着の長距離列車はアデレード駅ではなく、4kmほど離れた場所にあるアデレード・パークランズターミナル駅に発着する。

そこで、パークランズターミナルまで移動しなければならないのだが、電車で行くとするとアデレードから2つ目の駅で降り、そこから10分ほど歩かなければならない。
中心部からだとバスの方が若干近い場所に停留所があるようだが、パークランドターミナル駅に直接乗り入れている交通機関は無い。

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 シーフォード(Seaford)行電車。

パークランズターミナル駅へはアデレード・ショーグランド駅(Adelaide Showground)が最寄となる。

まずはシーフォード(Seaford)行に乗る。
この路線は電化されていて、昨日の気動車ではなく、3両編成の電車だった。

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 気動車よりも電車の方が綺麗なようだ。

アデレード駅から6分で2つ目のアデレード・ショーグランド駅に着く。
ここからパークランズターミナルまで歩くことになる。

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 アデレード・ショーグランド駅で下車。

ショーグランド駅は無人駅。
アデレードの郊外電車の駅は基本的に無人駅ばかりのようだ。

ここからパークランド駅まで約800m、途中幅広の幹線道路の横断歩道を2回渡り、道も分かりずらい。
私はバックパックを背負っているが、大きいスーツケースなど引きずっていたら大変だろう

アデレードメトロの郊外電車の路線が並行している場所なのだから、そこにパークランド駅でも作ってほしいところだが、別会社なので関係ありませんと言わんばかりに無視し合っているような関係だ。

まあ、豪華列車の乗客はタクシーか送迎の車で来るのだろう。電車駅から歩いて来る客など想定していないのかも知れない。

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 グレートサザンレールの看板が立つパークランド駅への道。

幹線道路からの脇道がパークランズターミナル駅への入口である。
列車名を記した看板が立っているのでそれと分かる。

その道を進むとすぐにパークランズターミナル駅の構内が見えてきた。
豪華列車どころか、周囲は貨物駅と見まがうような殺風景な場所である。


 ◆ アデレード・パークランズターミナル駅

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 アデレード・パークランド駅の俯瞰。

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 ジ・オーバーランド号の先頭につく機関車。

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 アデレード・パークランズ駅の駅舎。

ホームには、ジ・オーバーランド号の客車が入線しているが、ドアは閉じられていて、まだ乗車は出来ないようだ。
車内は準備中なのか、窓はすべてブラインドが下ろされている。

まず駅のカウンターでチェックインする必要がある。

パークランズターミナル駅は電車駅と違ってちゃんと駅舎がある。中は結構広くて、待合スペースも確保されている。
さすがは長距離列車向けの駅ではある。駅というよりも空港の雰囲気ではある。

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 パークランド駅のコンコースとチェックインカウンター。

出発の45日前にメール添付されてきた『Travel Documents』をプリントした物を出す。
何やら照合して、係員はボールペンで『B16』と書いて返してくれた。

どうやらこれが席番のようだ。
ボーディングパスのような券をくれるのかと思っていたが、何ともあっけない。

飛行機のように手荷物を預けることもできるが、デカいスーツケースか自転車でもなければ預ける必要はないだろう。

まだ6時50分を過ぎたばかり。
チェックインが済むと、暇を持て余すことになる。

待合室にはカフェがあって営業しているが、それくらい。駅の外は店も何もない。あと、フリーWiFiがあるのはありがたい。
ホームで、客車の編成でも見てこよう。

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 インディアンパシフィック号のシンボル『オナガイヌワシ』の銅像。

ジ・オーバーランド号は客車6両+荷物車1両の編成。列車に向かって右側がメルボルン行の先頭になる。ディーゼル機関車は1両先頭に付く。

機関車の前にはレールファンらしき人がちらほら。

客車はステンレス製で窓の位置にブルーの帯が入る。
さながらオーストラリアのブルートレインといったところ。

車体はかなり年季が入っているようで、ステンレスだから錆びこそ無いが、ボディーは凹凸が目立ち、くたびれた感は否めない。

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 ジ・オーバーランド号の客車。

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 ジ・オーバーランドのエンブレム。

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 ジ・オーバーランド号の最後部。妻面そのまま。

 ジ・オーバーランド号の編成
荷物車 A  カフェ C  D  機関車
 →メルボルン

 A・Bはレッドプレミアムサービス
 C・D・Eはレッドサービス


 ◆ ジ・オーバーランド号

今回用意したチケットはレッドプレミアムで、いわばファーストクラスといえるもの。
普通車に当たるのがレッドサービスとなる。

値段はレディーレール割引で159ドル(約13200円)、これは予約の変更とキャンセルが不可という座席数限定の割引料金で、通常で買えば259ドルとなる。
同じレディーレール割引でのレッドサービス(普通車)では109ドルと、その差は50ドルでしかない。

レッドプレミアムの座席が2+1列席で朝・昼の2食付きなのに対し、レッドサービスは2+2列席で食事サービス無しということを考えれば断然レッドプレミアムだと思う。

乗車には事前予約が必要で、予約と決済は グレートサザンのホームページ からオンラインで出来る。
日本の旅行会社でも予約とチケットを扱っているが、旅行会社に頼むまでも無いと思う。

おっと、これ以上は営業妨害になりかねないので、あとは自力と自己責任でどうぞ (^^;

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 ジ・オーバーランド号 829kmのルート。

7時15分、コンコースに案内放送があった。乗車開始のようだ。
客車のドアの前にはスタッフが立って、チケットを改める。

車内は回転リクライニングシートが並ぶ。ゆったりしていて、座席車ながら10時間以上の乗車でも快適に過ごせそうだ。
ただ座ってみると古さというか、くたびれた感が何となく感じる。

残念なのは座席配置と窓割りが合わないこと。
窓を独り占めできるアタリ席がある反面、窓の無いハズレ席がいくつかあるのは残念なところ。

幸い、私の席はアタリ席だった。
予約段階での座席指定はできないようなので、どの席に当たるかは運しだいということなのか。

この窓配置を見ていると、昔のキハ400系の急行宗谷やサロベツにもこんな席があったなあと思い出した。

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 2+1座席が並ぶレッド・プレミアムサービスの客室。

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 一人掛けのリクライニングシート。真ん中の席は・・・?

客室入口にあるマガジンラックには車内誌と時刻表のコピーが置いてあった。
時刻表は通過する駅の時刻も全部記載されている。これはありがたいと1枚取ってきた。

7時30分、乗客は全員そろったようだ。
ジャケットを羽織り、カウボーイハットをかぶったスタッフが、マイクを持って自己紹介のあと説明が始まる。

聞いてもわからないが、車内の案内とかじゃないかな。
とにかく、あとは列車に身をゆだねていればメルボルンまで連れて行ってくれる。

唯一心配事は列車の遅延。

メルボルンに着いたら、ホテルは駅近くではないので、明るいうちには着いてほしいところだ。
こればっかりは心配し出したらキリがないので、考えないことにする。

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 列車スタッフが列車の案内をする。

発車前に各座席に食事のメニューが配られる。朝食は2種類昼食は3種類から選ぶようだ。

そうこうしているうちに発車する。7:45、まずは定刻通り。
終点のメルボルン・サザンクロス駅着は18:50で、乗車時間10時間35分にも及ぶ旅のスタートだ。

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 All Inclusive(コミコミ)の朝食と昼食のメニュー。

発車すると別のスタッフがドリンクの注文を取りに回る。
コーヒー、紅茶、オレンジジュースから選択。

とりあえずコーヒーにした。「ミルク?」と聞かれ、「ヤー」と答える。

そのあと別のスタッフが現れて、今度はランチのオーダーを聞かれる。
どれが何なのかわからないので、とりあえず一番先頭のを指さしてオーダーする。

メニューの先頭の料理ならば間違いはないんじゃないかな。
このあとメニューは回収される。

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 クルーがランチのオーダーを取りにまわる。

続いて、ナイフとフォークの配膳。
座席のテーブルはひじ掛けの中に内蔵されている折りたたみテーブル。

窓側のひじ掛けから出して広げると、通路側のひじ掛けにある出っ張りに乗せて支える仕組み。
しかし、通路側のひじ掛けがネジが緩んでるのかユラユラ動くので、テーブルが落ちそうで冷や冷やする。

やがてミルク入りコーヒーが運ばれてきた。
テーブルに乗せるが、ひじ掛けが動かないように押さえていないとどうにも心許ない。
ここでテーブルが落ちたら大惨事だ。

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 ミルク入りコーヒー。

8時半を回ったころ朝食が配られる。

私がチョイスした朝食は、ほうれん草入りオムレツとベイクドビーンズ、ベーコン、バターを乗せたトーストが1枚のプレートに乗る。
こいつは朝からボリュームがある。
もう一方のメ朝食は、ヨーグルトパフェとフルーツ。こちらは軽めのような感じだ。

それにしてもテーブルが落ちるんじゃないかと気になって仕方ない。
ナイフとフォークで両手がふさがると、支えるものがなくなる。

左腕で通路側のひじ掛けを支えながらなので、右手にフォークを持って食べることにした。

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 朝食(ブレックファースト)。

車内の客層は、年寄りばかりと思いきや意外とそうでもない。
かといって若い人が多いわけでもない。
アッパークラスという感じでもない。

上手く説明できないな。
とにかく普通。

メルボルンへ行くのに、たまには列車もいいよね的な人が多い。
当然ながらビジネス用途らしい客もいない。

これはファーストクラスのレッドプレミアムでの客層であって、普通車のレッドサービスはどういう感じなのかは知らない。

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 アデレード郊外を過ぎると、丘陵と牧草地が続く。

アデレードを発車して、市街地を過ぎるとアデレードヒルズの山道をくねくねと進む。

時速50〜60kmくらいのスピード。たまに貨物列車とすれ違う。
アデレードからマレーブリッジまでが、ジ・オーバーランド号の車窓で一番の変化のある区間だった。

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 山岳区間らしい風景。

マレーブリッジ(Murray Bridge)9:52着。
時刻表では9:48着、9:50発とあるので大体定刻通りだろう。

ここから乗ってくる人も多く、このレッドプレミアムにも何人か新たな乗客があって、満席になったようだ。

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 マレーブリッジ駅。

マレーブリッジはオーストラリア最長のマレー川下流にある町で人口は約18000人。
その名の通り、マレー川に架けられた橋からこの地名がついた。

マレーブリッジを発車するとマレー川の鉄橋を渡る。
このマレー川の支流であるダーリング川を渡ったのは4日前の11/26のこと。ここから600km以上も上流である。

ブロークンヒルへ向かうアウトバックエクスプローラーから眺めた川だった。
何だかもう随分前の出来事のような気がする。

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 水を湛えたマレー川を渡る。

マレーブリッジから新たにレッドプレミアムの乗客となった人たちにも朝食が配られていた。
この次の駅は11:47着なので、朝食が当たるのはマレーブリッジ駅からの客までということになる。

マレー川を渡ると、あとは平らな平野が続く。
このあたりは一大麦作地帯のようで、麦畑が延々と続いている。

ずっと人里が続いている感じだが、だんだん飽きてくる眺めでもある。

10時過ぎ、ワゴンが回ってきて、クッキーとドリンクが配られる。
ドリンクはコーヒーをもらった。

飽きてきた頃に色々なサービスがやって来る。
乗客を退屈させないようにとの配慮なのだろう。

車内では基本的に眺める、読む、食べるしかすることがない。
今ならスマホかな。しかし私のは海外ローミングを切っているので、WiFiのあるところでしかネットワークには繋がらない。

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 時刻表とコーヒーとクッキー。

車窓にも飽きてきたので、車内を見てくることにした。

まずは普通車にあたるレッドサービスから。
2+2列の座席はちょっと窮屈そう。C車は満席近く席は埋まっているようだ。
週2日ながら、ジ・オーバーランド号も人気のようだ。

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 レッドサービスの客室。意外と混んでいる。

次はカフェカー。B車とC車の間に連結された車両。
菓子、ドリンク、あとはサンドイッチなどの軽食を販売。

レッドプレミアムで供される朝食とランチも、ここで販売されている。
メニュー表を見ると、さっき食べた朝食は15ドルとあった。

さっき配られたのと同じメニュー表だが、レッドプレミアムのには『All Inclusive』(全て込み)と表示されていたのに対して、こちらは値段が記載されている。

さっきランチのオーダーで、メニューの1番上のをチョイスしたが、それは9.5ドルで、あとの2種類が14.5ドルとなっていた。
ランチの選択は失敗だったかな。まだわからんけど。

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 カフェはサンドイッチや菓子、ドリンクを販売。

カフェカーにはテーブルとソファーが並べられていて、フリースペースということになっている。
8卓あるテーブルは2人が使っているだけ。昼時には賑わうのだろうか。

食事、ドリンク付きのレッドプレミアムの客は利用することはあまりなさそう。

食事もここで作られているようで、2人のスタッフが厨房で忙しそうだった。ランチの準備かな。

車内のスタッフは3人乗務しているようで、車掌としてだけでなく、ドリンクサービス、食事の配膳、厨房、カフェの店員などとにかく何でもこなす。

今朝、パークランズターミナル駅のカウンターでチェックイン手続きをしていたのは、駅員ではなくこの列車のスタッフであった。

4日前に乗ったアウトバックエクスプローラーの車掌も、ビュッフェの店員も兼務していた。
合理的というか、とにかく列車の走行中は車掌以外のサービスもこなしている。

オーストラリアの鉄道の乗務員は、日本の乗務員よりも働き者のようだった。

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 カフェのテーブル席。あまり利用者はいないようだ。

車内で一番人気の(冗談だが)トイレ・洗面室
車椅子対応で広い。

最初はきれいでも、時間とともに汚れてくるものだが、この列車のは終点までずっと清潔が保たれて、不快な思いをすることはなかった。
走行中にも清掃が行われていたんだろう。

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 車椅子対応のトイレと洗面所。

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 線路わきの灌木。

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 古そうな車と並走。よく見ると助手席から手を振っていた。

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 はるかに広がる小麦畑。この辺は大穀倉地帯のようだ。

12:00、ボーダータウン駅(Bordertown)着。時刻表では11:47着なので13分遅れ。
ほぼ定時運転といっても良いのだろう。

ここまでアデレードから293km、4時間2分。
この駅は南オーストラリア州側の最後の停車駅で、次のニル駅(13:15着予定)からはビクトリア州になる。

ここからは時差が30分。シドニー以来の東部時間帯に戻ってきたわけで、時計を30分進めなければならない。

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 ボーダータウン駅。


posted by pupupukaya at 19/02/24 | Comment(0) | 2018年オーストラリア旅行

2018年オーストラリア旅行記15 ジ・オーバーランド号メルボルンまで

 ◆ アデレード 7:45【ジ・オーバーランド】18:50 メルボルン

アデレードとメルボルンとを結ぶ、ジ・オーバーランド号の旅。
南オーストラリア州とビクトリア州の州境へと向かって乗っている。

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 ジ・オーバーランド号のルート地図。


overlandtime7496.png
 車内で入手したジ・オーバーランド全駅掲載の時刻表(合成して引用)。
 駅名にLoopとあるのは、列車交換のための信号場のこと。

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 ボーダータウン駅の駅名標。

南オーストラリア州最後の駅、ボーダータウンを発車するあたりで、ナイフとフォークが配られる。
こんどはランチタイムだ。
また、頼りないテーブルをひじ掛けから取り出して広げる。

12:39(東部時間)にウェルスレイ(Wolseley)駅を通過。

ここまでが南オーストラリア州側の鉄道であるアデレード−ウェルスレイ鉄道線(Adelaide–Wolseley railway)であり、ここからはビクトリア州側の西部標準軌鉄道線(Western standard gauge railway line)に乗り入れる。

時刻表ではこの駅が中央部時間帯と東部時間帯の切り替え地点とされている。
しかし、ジ・オーバーランド号は通過。
駅周辺は集落があるだけで、側線の線路も錆びていて、廃駅のような駅だった。

ランチは出来た分から配っているようで、自分の分は来ない。
見回すと、多くの人は配膳されて食べ始めている。

ランチメニュー2番目にある日替わりのカレー(Curry of the Day served)が人気のようで、車内はカレーの匂いが漂う。
あれにすれば良かったなと思うが、今さらしょうがない。

一緒にビールやワインを飲んでいる人もちらほら。
さっきランチのドリンクのオーダーの時に注文したのだろう。

周りが食べ終わった頃に、ようやく私の分のランチが出てきた。13時過ぎ。
これがまあ馬鹿でかいサンドイッチ。

メニュー表にはトルコ風トースト・ピデ(Toasted Turkish pide)とあった。
具はスモークハムと生野菜。
シーゾナルサラダが付け合わせ。

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 スモークハムと野菜を挟んだトルコ風トーストサンド。

DSCN0582.JPG
 結構厚みがある。

ドリンクが来ていなかったので言おうと思ったが、なんて言えばいいんだ。
yet(まだ)・・・としか思い浮かばなかった。

もういい、面倒くさい。

ドリンク無しでこの分厚いサンドイッチを頬張った。
パンは表面がサックリしていて、トーストしたてのようで温かい。

う〜ん、ビールでも欲しいところ。コーラでもいいよ。

サンドイッチと格闘していると、ストッパーが外れて ガタン とテーブルが膝の上に落ちた。
幸いサンドイッチだったので事なきを得たが、カレーだったら大惨事だった。

ランチメニューの3つ目がベイクド・ムサカ(Baked moussaka)とあって、これは一番最後に配られていた。

なお、アルコール類は有料で、あとでスタッフが集金に回っていた。

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 この線の主役はホッパー車。

この列車の最高速度は115km/h、直線区間では最高速度まで上がるが、細かい揺れがひどかった。
ところが、ビクトリア州に入ってからは揺れが少なくなり、乗り心地もぐんと良くなった。

車窓は相変わらずの麦畑。
余りにも広いので、畑というのは当たらない。一大麦作地帯とでも呼んだらいいのだろうか。

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 駅ごとに小麦のサイロと積み込み施設がある。

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 ディンブーラ駅とビクトリア州鉄道の駅名標。

ディンブーラ(Dimboola)駅発13:47。
おや、時刻表では13:50発となっているが3分早発になる。
完全予約制の列車なので、乗降が終わったのが確認できれば発車するのだろうか。

ここは広大なオーストラリア。数分単位の話などこだわってもしょうがないが。

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 麦畑がどこまでも続く。

ずっと快晴なのは気持ちが良いが、行けども行けども麦畑。
よく通過するのが錆びた側線のある駅のような所。麦を貨車に積み込みをするホッパーとサイロがあるので、廃駅ではなさそう。
それとは別に信号場(Loop)もあって、こちらは長大な貨物列車同士の交換ができるように、複線の線路が長々と続く。

たまに集落や小さい町が現れるが、旅客用の駅は無く、この列車も通過する。

14:08、ホーシャム(Horsham)駅着。

線路沿いの道路には店が並び、久々の町という感じだった。
ここからこの車両に1人乗客があった。
このあたりの沿線では、週2往復のこの列車が唯一の旅客列車である。

時刻表では14:15着/14:17発となっていて、7分も早着したことになる。
時間調整のためか、ここでしばらく停車する。

アウトバックエクスプローラーのときはホームに出ることができて、リフレッシュや煙草タイムになったものだが、この列車では外に出してはくれないようだ。
14:17になると発車した。

車内放送は、カフェカーではランチの販売をしています的なことを言っている。あとは聞き取れません。


全員のランチが終わって片付けが終わった頃に今度はデザート。14時半頃。
イチゴを乗せたショートケーキ。

と思いきや、間のカスタードが砂糖の塊のようにズシーンと重たくて甘い。
それの上下をパイ生地で挟み、上をホワイトチョコでコーティングしている。

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 苺のケーキはヘビー級(?)の甘さ。

あとで調べたらバニラスライスというケーキらしい。
オーストラリアのスイーツはとにかく甘いものが好まれるようだ。

甘いのが苦手な方はご注意を・・・

私は酒飲みなのに甘党だが、それでも胸焼けがしそうなほど甘い。
上のイチゴの酸味が救いだった。

周りのオージーの乗客たちは、ドリンクもなしで平然と平らげている。

・・・さすがオージー (^^;

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 昔ながらの電信柱が車窓の友。

アララト(Ararat)駅着15:33。定刻通りである。
ホームには駅舎に向かう下車した数人の姿があった。ここも、そこそこ大きな町のようだ。

ここアララトからメルボルンまでは、ビクトリア州で旅客列車サービスを行っているVライン(V/line)による定期列車が運行されていて、最速2時間30分で結んでいる。

Vラインの列車はバララット経由で真っすぐメルボルンに向かうのに対し、こちらジ・オーバーランド号は大きく南へ迂回して、ジーロング経由でメルボルンへと向かう。
こちらはメルボルンまでまだ3時間15分もかかるのはこのためだ。

Vラインの線路は広軌の1600mmを採用していて、標準軌の列車は直通することができないためにこうなっている。

DSCN0688 (2).JPG
 アララト(Ararat)駅。

アララトを発車したあたりから雲が多くなってきた。
それまでの麦畑一色から、羊の放牧なども目にするようになる。

放牧といっても、千頭以上いるんじゃないかと思うほど広大なスケールの牧場だ。

ずっと平地だったが、遠くの方に山も見えるようになった。

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 地平線の向こうまで覆いつくした羊の群れとエレファント山。

17時を過ぎたころ、アフタヌーンティータイム。
ワゴンに菓子とドリンクを積んでやって来た。

菓子は、これもまたずっしりと重たいチョコケーキ or 箱入りのチーズクラッカーから選択。

さっき激甘のケーキを食べたばかりなので、ここは軽めのチーズクラッカーを取るところだが、何を血迷ったのかチョコケーキの方を取ってしまった。

喉が渇いていたし、炭酸が飲みたい。ドリンクはコーラをもらった。

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 アフタヌーンティータイムの車内。

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 ヘビー級甘さのキャラメルスライスとコーラの組み合わせ。

コーラの炭酸がシュワーッと喉を通って、久々の炭酸がうまい。

上にダークチョコレートが乗ったこのケーキは、キャラメルスライスといって、オーストラリアのカフェなんかでは定番らしい。
想像の通り、これも激甘。

しかもドリンクはコーラである。
コーラはNo Sugarなのが唯一の救い。

車内では基本座っているだけだし、体中が甘くなったような気分になった。
妙に日本のお茶が恋しくなった。

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 V/Lineの都市間気動車列車に抜かれる。

ジーロングは人口約20万人、ビクトリア州第2の都市である。

ジ・オーバーランド号はこの市内を通るのだが、ジーロング駅はVライン専用の駅になっていて、この列車は入れない。
郊外にあるノース・ショア(North Shore)駅がジーロング市内の停車駅になる。

島式ホームはVラインのホームで、こちらは標準軌線路にホームだけが設置された駅に寂しく停車するだけだ。

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 最後の停車駅ノースショア駅は近郊駅の雰囲気。

ノースショアからは鉄道としてはだんだん賑やかになってくる。
線路は3線区間へ。
といっても、複線の1600mm広軌と標準軌の単線が並ぶだけだが。
旅客駅も次々と現れて通過する。

ウェロビーからは電化区間になり、郊外電車のメトロトレインともすれ違うようになった。

18:14、ニューポート駅を通過。
サザンクロス駅までは10kmほどの駅である。ここまでくればあと一息だ。それにしても随分時間が早い。
これはもしかしたら早着するかもと期待してみる。

メルボルンに予約しているホテルは駅から離れた所にある。
とにかく早く着く分にはありがたい。

スマホのGPSで、どこら辺を走っているのかはわかる。
地図を見ていると、真っすぐサザンクロス駅へは向かわず、反対側の西方向に向かい始めたではないか。

貨物線のような裏寂れた所を通る。
そうしているうちに、貨物のヤードのような所に出た。

カラフルに落書きされた貨車や、山と積まれたコンテナなどを見ながら列車は進む。

メルボルン発着の列車とはゲージ(軌間)の違いとはいえ、メルボルンが近くなるにつれて貨物列車扱いになってきた。

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 落書きでカラフルになった貨車。

こういう線路を迂回するのは時には楽しいかもしれないが、今日ばかりは早く着いてほしい。
摩天楼が遠くに見えているので、余計にまどろっこしい。

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 メルボルンの摩天楼。

だんだんとスピードが落ちてきて、そのうち停車したりまた動き出したりを繰り返すようになった。
隣の線路を走る旅客列車が次々と追い越して行く。

定期列車が優先なのだろう。週2便の列車など、線路が開通するまで入れてもらえない悲しさ。

アデレードから828km、10時間半もの時間をかけて唯一の旅客列車として堂々と走り抜けた列車も、メルボルン手前では貨物線を迂回し、サザンクロス駅手前では何度も停止信号という落ちぶれた姿になってしまった。

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 メルボルン観覧車がジ・オーバーランド号を出迎える。

到着放送があって、まもなく終点のサザンクロス駅に到着することと2番線に着くことだけ分かったが、あとは聞き取れず。
それだけ分かれば十分だが。

車内のスタッフも、発車時と同じジャケットとカウボーイハット姿になってドアの前で配置についている。

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 近郊電車のメトロトレインと並走。

終点を目前にしてからが長かった。
また動き出してようやくメルボルン・サザンクロス駅に入線する。

到着は定時ならば18:50のところ、19:01着と10分遅れとなった。


 ◆ メルボルン・サザンクロス駅に到着

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 近未来的なサザンクロス駅とジ・オーバーランド号の客車。

メルボルン・サザンクロス駅は駅全体が波状の大屋根で覆われた近代的な駅になっている。
発着する電車も新しくてスマートな車体。

無骨な機関車と車体の凹凸が目立つ客車を連ねたジ・オーバーランド号は、古色蒼然というか、老体を連ねた旧型客車というように見えた。

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 ジ・オーバーランド号の機関車とレールファン。

ホームは自動改札を通らないと出入りできないが、この時だけは柵の一部が解放されて、そこから出られるようになっている。
下車した乗客たちは写真を撮ることもなく、すぐに消えてしまった。

わざわざ機関車の前まで行って写真など撮っていたのは3人(私含む)のレールファンだけだったようだ。

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 標準軌と広軌の3線軌道の2番ホーム(翌日撮影)。

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 2Fから見た頭端式のサザンクロス駅俯瞰。

ホテルはサザンクロス駅からだいぶ離れていて、サザンクロス駅からはトラムで20分程の場所にある。
駅近くのホテルは高いところばかりなので、あえて離れた場所にあるホテルを予約していた。
トラムの本数も多かったので、まあいいやと思ってそこにしたのである。

ところで、トラムに乗るためにはチケットを買う必要がある。
ここメルボルンでも、市内交通はICカードになっていて、myki(マイキー)というカードになる。

で、これを手に入れないことには電車にも乗れないのだが、出発前に券売機で買えるというのを調べていたので、まずは券売機を探す。
1階のコンコースに1台だけ見つけて買おうとしたが、はて、この機械では売っていないようだ。

初日にシドニーでオパールカードを買ったWHSmithというコンビニがあったので、そこで聞いてみた。
店員はマイキーノーとのこと。あっち、という風に階段の方を指さす。

何だかよくわからないが、サンキューと言って階段を登ると、券売機が数台並んでいるコーナーがあった。
その券売機のタッチパネルには『Buy miki』の文字があった。

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 マイキーも買えるサザンクロス駅2Fの券売機。

金額の選択など成すがままに操作して、20ドル札を入れると受け取り口にmikiが出てきた。

後で知ったが、mykiは市内各所にあるセブンイレブンでも買えたようだ。

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 myki(マイキー)と呼ばれるメルボルンのICカード乗車券。

メルボルンはトラム(路面電車)の街で、中心部はこのトラムの線路が網の目のように張り巡らされている。
トラム乗車を楽しむのは明日のことにして、今日はホテルに着いたらもうおしまいにする。

ホテル近くの電停まで行くトラムは2系統あって、そのどちらもサザンクロス駅・コリンズストリート電停から乗車する。
トラムの路線が多いので、サザンクロス駅前の電停がいくつもある。

電停を間違えると、目当ての電車がいつまでたっても来ないということになるのでご注意を。

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 サザンクロス駅・コリンズストリート停留場。

駅で手間取ったので、トラムの電車に乗ったのは19時半を過ぎていた。
日はだいぶ傾いているが、明るいうちにはホテルに着けそうだ。

トラムの電車は混んでいる。立ち客も多いし、電停ごとに乗り降りする人が多い。
ホテルに着いたらビールでも飲もうかと考えていたら、突然車内が暗くなる。
停電か?

車内が騒然となるが、しばらくすると照明がついた。
しばらく停まっていたが、特に何もなかったようで、また走りだした。
またホテルに着くのが遅くなる。

ウェリントン・ストリート電停で降りるとホテルはすぐ近くだった。


 ◆ バーデンパウエルホテル

ホテルはバーデンパウエルホテル

1泊70ドル(約5700円)の安宿。
1階がパブになっている、今回の旅行ではお馴染みのホテルである。

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 安宿ではお約束の1Fがパブになったバーデンパウエルホテル。

ホテルとは言っても2階建ての小さな建物。
レセプションなどは無く、直接パブの方に行く。

レジでチェックインしたいと告げると、書類を出してきて、それにサインするだけでチェックイン完了。
ルームキーは無くて、暗証番号キーになっている。外に出入りするドアも同じ。

客室は店から外に出て、裏手にあるドアから出入りする。この暗証番号も教えてもらった。

ダブルベッドが備え付けられた部屋は、やや狭いが冷蔵庫に電気ケトルと必要なものは揃っている。
バス・トイレは共同。これは安宿なので仕方がない。

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 ダブルルームの客室。

ホテルの前は広い電車道になっていて、斜め向かいにはスーパーがある。
部屋を出てスーパーに買い物へ。
特に買うものもなく、水だけ買ってホテルに戻る。

裏手の出入り口のドアで暗証番号を押してドアを開けようとするが、開かない。
何度も同じように試したがビクともしない。
おかしいなあ、さっきは同じくやって開いたのに。

面倒だが、パブの方へ行って「ドア、ノーオープン」と言うと、「プル・プッシュ」と言われた。
1度引いてから押すと開く仕組みだった。

それを先に言ってくれよ。

水を冷蔵庫に入れ、また1階のパブへ。
こんどは客としてである。

「ハイ、ビアプリーズ」

と言って、ビアサーバーの適当なのを指さすと、

「スモール?レギュラー?ビッグ?」

と聞かれた。
何だか妙に外人慣れしている。

「レギュラー」というと、アデレードではパイントサイズのグラスに注いで出された。
1杯10ドル。やっぱり高かった。

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 バーデンパウェルホテル1Fのパブ。

店の隅のテーブルに腰掛けてチビチビと飲む。
高いのでガバガバとは飲めない。

外はだんだんと暗くなり始めた。それでも午後8時半を過ぎたが、まだまだ明るい。

今日は金曜だが、店の客は2〜3人。
騒がしいよりは静かな方がいいが、なんだか冴えない。

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 金曜日なのに、しっとりとした雰囲気。

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 20:40、黄昏のメルボルンの街。

20分くらい居て、部屋に戻る。

アデレードで買ったワインをバックパックに入れて持ってきていた。
これを飲んでしまおう。

夕食を食べていないが、ジ・オーバーランド号で出された2度の激甘スイーツのおかげで食欲は無い。

ワインを飲みながら日記を綴る。
部屋の中に蚊が1匹飛んでいる。やれやれ、どこかから侵入してきたようだ。

明日はオーストラリア滞在の最後の日となる。
飛行機は明後日の未明に出発となるので、ホテルの滞在は今夜が最後だ。


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posted by pupupukaya at 19/03/02 | Comment(0) | 2018年オーストラリア旅行

2018年オーストラリア旅行記16 トラムの街メルボルン

 9日目 2018/12/1(土)

 ◆ メルボルン1日滞在

今日はオーストラリア滞在の最終日。
テレビで天気予報をやっていたので見たら、今日のメルボルンは最高31℃とのこと。暑くなりそう。

持ち歩いていたパンや食料で朝食。最後なので食べきってしまわないといけない。
しかし、パンとベジマイトは食べきれずに、日本に持ち帰ることになった。

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 最後の朝食。なんだかキャンプみたいな生活だった。

9時前にホテルをチェックアウト。といっても、キーは無いので時間になれば自動的にチェックアウトになるが。
背負ってるバックパックはどうしようか。
普通ならば、ホテルで預かってもらえるのだが、パブ併設の安宿なのでレセプションみたいなのは無し。

サザンクロス駅にコインロッカーか一時預かり所くらいあるだろう。そこに預けることにした。

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 ウェリントンSt/コリンズPde停留場。

まずはトラムでサザンクロス駅へ。
昨日、ジ・オーバーランド号で着いた駅だが、myki(マイキー)売り場を探したりして慌ただしかった。

奥の方がバスターミナルになっていて、そこにコインロッカーが並んでいた。

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 サザンクロス駅バスターミナル内にあるコインロッカー。

どうやって預けたのかは覚えていないが、とにかく身軽になる。料金は24時間で12.2ドル

今日は1日中トラムに乗って、メルボルンの街を見物するつもりだ。

mikiを持っているので、1日当たりならば平日で8.6ドル週末で6.3ドル以上何回乗っても引かれることはない
しかし、昨日20ドルで買ったので、デポジット料が6ドルあるので昨日使った4.3ドル分と合わせても、残額が3.4ドルで帰国することになる。

またメルボルンに来ることがあれば使えるが、来ることはあるんだろうか。

ICカード乗車券は便利だが、1回チャージすると払い戻しができないので、チャージし過ぎに注意する必要がある。
間違えると、1回券使用より高くついてしまう。

とにかく、6.3ドルで1日乗り放題になる。さっそくトラムで街見物。

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 メルボルン・タウンホール(市役所)の時計塔。

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 建設中の高層ビルをバックに走るトラム。メルボルン大学停留場から。

メルボルンは人口は435万人で、オーストラリアではシドニーに次ぐ第二の都市。
1927年にキャンベラに移転するまではオーストラリアの首都だった。

ここメルボルンのシンボルと言えば、何と言ってもトラムだろう。
総延長250km、電停数1763、車両数493両は世界一の規模のトラムネットワークとなる。

郊外から各系統が集まる中心部は、主要な通りにはトラムの線路があり、いつも電車が行き交っている。
中でも、中心部を南北に走るスワンストン・ストリートは、24系統あるうちの8系統もの路線が乗り入れていて、電車が忙しく行き交う。

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 8系統ものトラム路線が乗り入れ、電車が行き交うスワンストン・ストリート。

ヨーロッパのようにトランジットモールは少なく、路上を車と並走したり、路上に電停があったり、やたらと赤信号に引っかかったりするのはトラムというより路面電車。

昔の東京には都電が延長213km、40もの系統があったというが、私は写真でしか知らないが、何となくそれを想像する。

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 1854年建築のフリンダースストリート駅はメルボルンのシンボル的な建築物。


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 エントランスに並んだ時計は、各電車の発車時刻を表す。

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 重厚なドームの天井。

サザンクロス駅は長距離列車や都市間列車のターミナルだが、フリンダースストリート駅は郊外電車のターミナル。
大阪で言えば、サザンクロス駅は梅田駅、フリンダースストリート駅は難波駅といったところか。

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 フリンダースストリート駅のホーム。

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 フリンダースストリート駅正面にあり、混雑するフェデレーション・スクエア停留場。

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 フリンダースストリート駅前の賑わい。

トラムは中心部はフリートラムゾーンとして無料で乗車できるためか、どの電車もいつも混んでいる。
無料区間内での乗り降りならば乗車券は必要ない。
間違えてmykiをタップすると、無料区間内であっても1区間分の料金が引き落とされるのでご注意を。

中でもレトロな電車が走る35番シティーサイクルトラムは観光客に人気。

中心部の北西にあるドッグランズを起点に、サザンクロス駅、フリンダースストリート駅などを一周してまたドッグランズに戻ってくる系統。全区間が無料区間になっているので自由に乗り降りできる。

あと、無料なのはトラムだけで、無料区間内であっても地下鉄は有料である。
地下鉄と言っても、郊外電車が地下区間に乗り入れているだけだし、系統も複雑なので中心部だけの移動ならばトラムの方がずっと便利だ。

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 オールドスタイルの35番シティサークルの電車。

DSCN1165 (2).JPG
 車内は木造でクラシック風の電車。

道路が碁盤の目になっているせいか、アデレードと似た整然とした印象の街だ。
シドニーはハーバーシティで、横浜や神戸に似た都市だったが、メルボルンは何となく京都を思い出す。
似ても似つかないが、街が碁盤の目状になっているからなのか。

京都市電が全盛期のまま現在でも残っていたら、メルボルンみたいになっていただろうか。

近代的な高層ビルがあると思えば、所どころに19世紀の英国風の街並みがあったりする。
トラムから眺めるのも良いが、ゆっくり歩きながら見物するのも悪くない。

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 19世紀、ビクトリア様式の建物が並ぶエリザベスストリート。

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 1888年建築のシティオブメルボルンビル。

昼頃にはだいぶ気温が上がってきた。
オーストラリアに来てからずっと肌寒い空気だったが、今日は半袖を着ている。
それでも歩いていると汗が出てくる。

通りはあちこちクリスマスの風景。もう12月だ。
しかし、ここは南半球。これから真夏に向かっているのである。

市役所の前にある小屋では何かのサービスなのだろうか。サンタクロースの格好をした人が坐って、道行く人と一緒に写真を撮っていたりする。
しかし暑そうだ。

 やせ我慢汗ばむ初夏のサンタかな

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 市役所前にいたサンタクロース。暑そう。

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 トランジットモールのバークストリート。

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 バークストリートとスワンストンストリートの交差点。

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 美しい曲面を描くトラムのレール。

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 忙しく電車が行き交うスワンストンストリート。

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 札幌市電の最盛期、駅前通りもこんな感じだったのだろうか。

昼はスーパーでドーナツ2個とコーラを買って、イートインで食べた。
最後の最後だし、もっと贅沢しても良かったのだが、やっぱり1人だと店に入りずらいのと、ケチっぷりが身に付いてしまっている。

コーラは1本2.9ドル、コンビニで買えば4ドルにもなる。同じものならばスーパーで買った方がいい。

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 スーパーで買ったドーナツ2個(2ドル)とコーラ(2.9ドル)。

午後は郊外の方に足をのばしてみた。
フリンダースストリート駅前から6番の電車に乗り、20分ほど乗っていると古い街並みの通りがあったのでそこで降りる。
この通りにもトラムの線路があって、十字に交差している。

通りの名はチャペルストリート。トラムの通り沿いに英国風の古い建築が並んでいる。

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 プラーラン中心部、チャペルストリートは英国調の古びた街並みが続く。

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 直接路上で乗り降りする郊外の停留場。チャタムSt/チャペルSt。プラーラン 

チャペルストリートを少し歩いて、トラムを乗り継いでまた中心部へ戻る。

まだ土産物らしいものは何も買っていないので、土産物屋などを覗いてみる。
どこも中国人観光客ばかりだ。

私の風貌は中国人のように見えるのか、よく彼らに話しかけられる。しかも中国語で。
別にいいんだけど、中国語で話しかけられても、私は中国語は英語以上にわかりません。

そういえば、シドニー以来日本人らしき人は目にしていない。彼らはどこへ行ってしまったのだろう。

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 コリンズStとスワンストンStの交差点は12系統が集まる一番忙しい交差点。

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 3人のビジネスマン像。

スワンストンStとパークStの交差点にある3人の銅像。
何となく気になって調べてみた。

Three Businessmen Who Brought Their Own Lunch(昼食に来た3人のビジネスマン:勝手に訳)というらしい。
3人はそれぞれ名前も付いていて、『Batman(バットマン)、『Swanston(スワンストン)、『Hoddle(ホドル)』ということである。

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 大屋根が駅全体を覆うサザンクロス駅。

5時ごろ、サザンクロス駅に戻ってきた。
まだまだ明るいが、もう行くところもなくなったし、歩くのもトラムに乗るのも飽きてしまった。

帰りの飛行機は今日の深夜というか、明日未明発ということになる。
早めに空港に行って休んでいることにするか。

あとはサザンクロス駅の画像など。

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 サザンクロス駅2Fの券売機。

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 2Fのデッキから見た近郊電車用ホーム。

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 頭端式の中・長距離列車用ホーム。ミニチュア風にしてみた。


posted by pupupukaya at 19/03/17 | Comment(0) | 2018年オーストラリア旅行

2018年オーストラリア旅行記17 メルボルンから帰国まで

 ◆ サザンクロス駅【スカイバス】メルボルン・タラマリン空港

メルボルンの最後は、滞在中世話になったコールスで買い物をして締めくくる。

これといって買うものは無いのだが、カゴを持って店内を物色。
バーベキューソース、マヨネーズ、インスタントのスープあたりをカゴに入れる。あとチョコレートなど小物。

国内、海外問わず、本当に土産物の類は買わなくなった。
行きはキャリーバック1個で、帰りはもう1つ旅行鞄を増やして預け荷物を2個にして帰国ということもあったが、そんなのも2009年にドイツに行ったあたりが最後と思う。

土産物に金を遣うくらいなら、1円でも多く次回の旅行資金に回したい。

でも私みたいなドケチトラベラーばかりだと日本人は世界で嫌われてしまうので、
皆さんはお土産をいっぱい買ってね (^^;

  ↑ 勝手だな〜

スーパーで買った物をバックパックに詰め込んでも、まだ余裕だった。
35Lのサイズは、とても海外帰りには見えないだろうな。

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 サザンクロス駅バスターミナル北側にあるスーパー、コールス。

メルボルンの国際空港は、中心部から約20kmほど北にあるタラマリン空港になる。

この空港へは鉄道がないので、アクセスはバスになる。
サザンクロス駅とタラマリン空港とはスカイバスというノンストップのリムジンバスが結んでいる。
24時間運行で10分間隔で発車、所要時間は20分ほど。

料金は18.5ドル
チケットは乗り場にある券売機で買えるが、事前にインターネットで購入すると1ドル引きの17.5ドルになる。

チケットはPDFファイルでメール添付されるので、それを印刷して持って来ればOK。
乗り場に立っている係員に見せれば、あとはバスが来るのを待つだけである。

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 サザンクロス駅とメルボルン。タラマリン空港を結ぶスカイバス。

乗客は5人くらい。2階建てのバスはがら空きのままサザンクロス駅を発車した。
2階建ての1番前の席に陣取る。
この席は足がつかえるくらい狭いが、眺めは抜群。

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 タラマリン・ハイウェイを走る。

所要25分くらいで空港に着く。第1ターミナルで降りる。
国際線の第2ターミナルへはここから少しあるくのだが、案内表示の通りに歩いているとエスカレーターを登ったり下りたりして、変なところへ行ってしまった。
うろうろしているうちにそれらしい場所に着いた。

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 メルボルン空港国際線ターミナルの入口。


 ◆ メルボルン・タラマリン空港

中国系のカウンターは、これでもかというほど長蛇の列。

背負っている荷物を預けてしまいたいので、チェックインしてしまおうとJALのカウンターを探すが見つからない。
JALのカウンターがあるはずの場所は、エミレーツのマークがあって、ここもまた長蛇の列ができていた。

22:30発ドバイ行と表示がある。これが出発してから、JALと入れ替わるのだろう。
JALのホームページに、メルボルン空港の搭乗手続きは、出発の3時間前からと書いてあった。
あまり早く着きすぎてもダメなようだ。

ゆっくりと座っていられる場所も無いし、空港で休もうというのは甘かったようだ。
とにかく、このバックパックを降ろしたい。

出国ゲートの脇にAir Barと書いた店があって、店内は空席がたくさんある。
ホテルにあったバーのようなカウンターがあったので、ビールを1杯頼んだ。

パイントサイズで12.5ドルは高いが、持っている現金も使い切ってしまわないとな。

今日は暑い中歩き回っていたので、冷たいビールが美味い。
しばらくここで過ごすことにした。

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 出発ロビーにあったAir Bar & Lounge。

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 残りのオーストラリアドル。

残金は10ドル札が1枚とコインが4枚の15ドル。あとは1ドル以下のセント。
中の免税店で小物か土産菓子でも買おうか。

10時ごろ、そろそろいいかなと店を出ると、エミレーツだった場所がJALのカウンターになっていた。
並んでいる人はいない。まだ早いからなのか。
チェックインして、バックパックを預けてしまう。これで身軽になった。

搭乗券は成田空港までのもの。羽田から先のは、羽田空港でチェックインしてくれとのこと。

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 JALのカウンター。

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 飛行機の出発案内。

セキュリティゲートを過ぎると、私のほか何人かが呼び止められて、スキャンみたいな機械を当てられる。
なんだかわからないけど、全員何もなく通過。

それから自動ゲートでの出国、免税店エリアへ。

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 免税店エリア。

免税店をいくつか覗いたが、土産物は空港価格というか、街で買うより高い。
酒は免税と言っても、どれも40ドル以上する高級酒ばかり。
何だか馬鹿らしいなあ。それに、特に欲しいものも見つからなかった。

レストラン街があって、その中にバーがあった。
ここでまたビールを飲んだ。

1杯13ドル。出発ロビーのより高い。
しかし、これで現金はほとんど使い切ったことになる。

現金は初日に成田空港で両替した55ドルとATMで引き出した50ドル計105ドルだけ持っていた。
それ以外はすべてクレジットカードによる支払いになる。

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 結局またビールを飲んだ。

何だかシドニーに着いたのが、ひと月も前のように思われる。
先週の土曜に着いて、今また同じ土曜日なわけだが。

今回の旅のハイライトは、アウトバック平原だな。
ブロークンヒルで2泊しただけだが、一番印象に残っている。

あと、シドニーから乗ったアウトバック・エクスプローラー、アデレードから乗ったジ・オーバーランド号、1日中乗っていて乗りでがあった。
シドニーの印象が薄くなってしまったので、より過去に感じるのかも。


 10日目 2018/12/2(日)

 ◆ メルボルン 0:45【JAL774】8:40 成田空港

成田行きJALが出発する12番ゲートは、出国ゲートを出てすぐの階段を下りた個室みたいな場所にあった。
ビールを飲んできて23:30過ぎ。まだベンチは空席も多い。あとはここで待つことにする。

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 JL774便成田行き。

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 搭乗待合室。まだ乗客が集まっていない頃。

0時を過ぎたあたりから人が多くなってきた。
日本人が2/3、オージーが1/3といったところ。

隣が空席をいうのを期待していたが、帰りの便も満席のようだ。

0:30、搭乗開始。
機内に入ればここはもう日本みたいなものだ。
今回の旅は緊張感がそれほどなかったせいか、前回のインドほどの戻ってきた感は無い。

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 エコノミーシートの機内。

0:50、動き出して滑走路へ。
離陸すると、窓からメルボルンの夜景がしばらく見えていた。

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 メルボルンの夜景を見ながら上昇。

水平飛行になると、アナウンス。
「機長です、この先強いジェット気流のため15分〜20分ほど大きな揺れが発生します」
CAも全員着席するように指示が出る。

しばらく酒はおあずけのようだ。

機長が言った通り、しばらくすると真っ暗な中、アトラクションのような大揺れがやって来た。

揺れが収まって、機内食が配られたのは2時になってから。
機内食と言っても、袋入りの軽食セット。マフィンなんかが入っている。

もう何か口に入れる気もしない。
ドリンクのブランデーをもらってチビチビやっていると眠っていた。

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 ドリンクは行きと同じくブランデーをもらった。

エコノミーの座席では熟睡というわけにもいかず、何度も目覚めたりウトウトしたりの繰り返し。
やたらと夢を見る。

時どき窓の外を見ると、星空がきれいだった。

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 夜景は無いが星空が見えていた。

飛行機の機内の時間は、向こうに到着するまでは離陸した地の時間となると聞いたことがあるが、ここからは日本時間とします。
もっとも、機内では時計も無いし時間に関する話も一切無いので、どっちの時間でもどうでもいいような感覚になる。

5時半を過ぎたあたりから、外が明るくなってきた。
ずっと海の上なので、窓からこれといったものも見えない。

日本に近づくにつれて、暑い雲が下界を覆うようになった。

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 太平洋上空の夜明け。

6時、朝食の機内食が配られる。
洋食はパンケーキとスクランブルエッグ、和食は鶏、玉子、鮭そぼろの三色丼。
和食をチョイス。
ドリンクは朝だがビールをもらった。

日曜だし、別にいいんじゃないか (^^;

ちなみに朝食でも頼めば酒類は出ます。あんまり飲んでいる人は見ないけど。

味噌汁が美味い。1週間ぶりの日本の味。

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 機内食(朝食)の鶏、玉子、鮭そぼろの三色丼とビール。

外は雲が覆うばかりでつまらない。また映画を見る。

8時を過ぎたあたりで外を見ると、暑く覆った雲の地平線に、ちょこんと頭だけ出している富士山が見えた。

日本が近づいて富士山が見えると、たいてい「ただいま富士山が見えています」とアナウンスがあるものだが、今日は無い。
だれも気付いていないのかもしれない。

一昨年の北欧、去年のインドに続いて3回連続の富士山を拝めた。

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 雲海の向こうに富士山が頭を出していた。

富士山に見入っているとCAに話しかけられる。
アンケートに答えて欲しいとのこと。アンケート用紙とボールペンを渡される。
ボールペンは持っているのでというと、これは差し上げますとのこと。
JALマーク入りのボールペンをもらった。

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 まもなく成田空港に着陸。

成田空港着は8:40だった。定刻より5分早いだけ。

成田空港からは電車で羽田空港へ移動がある。
この電車が40分間隔なので、乗り遅れたら40分も待たなければならない。

この先、入国ゲートと荷物受け取り、税関が控えているので気をもむ。

飛行機を降りてから、延々と歩いて入国ゲートへ。ここはまた自動ゲート。
脇にあるカウンターでスタンプを求める。

次が荷物受け取りだが、その前にトイレ。
ターンテーブルの場所に行くと、すでに動いていた。
自分のはなかなか出てこない。

9:22発の羽田空港行アクセス特急に乗れればありがたいのだが。
時間は十分にあるので、これの次の電車でも十分なのだが、さっさと羽田に着いて重い荷物を預けて休んでいたいのがある。

荷物を受け取ったら税関へ。
ここは入国カードを渡してパスポートを見せたらそのまま通してくれた。

外に出たのは9:04、電車には間に合った。

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 1F到着ロビーへ。日本に帰ってきた。


 ◆ 空港第2ビル 9:22【アクセス特急】10:57 羽田空港国内線ターミナル

日本に帰って来ました。

という思いにふける暇もなく、こんどは羽田空港に移動である。
ここから札幌までがまた大移動になる。

成田空港から札幌への直行便もあるが、それだと夕方まで成田空港に滞在することになるし、帰りも夜遅くなる。
前回のインド行きでは、ジェットスターの便に乗せてくれたのだが、どういうわけか今回はその選択肢がなかった。

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 空港第2ビル駅から羽田空港に向かう。

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 羽田空港行きアクセス特急。

アクセス特急は普通の通勤電車でロングシート。所要時間1時間35分で、40分間隔の運転。
リムジンバスならば所要時間1時間15分で20分間隔。

値段は電車の方が安い。バスは片道3100円だが、電車は1787円(ICカード運賃)。

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 羽田空港国内線ターミナル駅に到着。

キリの良い30分間隔にして欲しいところだが、その辺は京成側の事情と思われる。


 ◆ 羽田空港 12:05【JAL515】14:05 新千歳空港

羽田空港に着いたらすぐにチェックイン。バックパックを預けてしまう。

国内線はLCCの利用ばかりだと、羽田空港って意外と縁のないところで、せっかくだから空港内の見物でもしたいところだが、もうそんな気力はなかった。

あとは中の搭乗待合室で座っていた。

札幌行のJL515便は満席らしい。
12時を過ぎたあたりから、搭乗ゲートは大行列となる。

定員375人全員を2つあるゲートで捌くのだから大変なものだ。

しかしね、混んでいるときは席番ごとに分けて、後方の席からの改札になるので、この行列に並んでもあまり意味はないんだよね。
これ全員、並んでる順に機内に入れたら、狭い機内で大混乱になるからね。

私は一番後ろの席を押さえていたので、普通席の改札が始まったら一番先に入ることができる。
もっとも、降りるのは一番最後になるが。

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 札幌行きJL515便のゲートは長蛇の列。

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 JALの鶴丸マークがいっぱい。

羽田から札幌への飛行機は、途中天気も良くて、下界の景色がよく見えた。
北へ向かうにつれて、景色も白くなっていった。

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 岩手山がきれいに見えた。

北海道はもう雪景色だった。
出発した日の札幌は雪景色だったが、戻ってきてもやっぱり雪景色。

これから本格的な冬に向かうのだった。

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 北海道はもう雪景色。長沼上空あたり。

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 新千歳空港の到着ロビー。

はあ、寒い。

オーストラリアはこれから夏なんだなあ。
こっちはこれから冬へ向かう。

何だか、がっくりときた。

日本とオーストラリアの時差は少ないので時差ボケこそ無かったが、
しばらくは季節ボケに悩まされそうだ。


 ◆ 最後に...

オーストラリアは大いなる田舎なり。
と言ったらオージーは怒るだろうか。

都会も田舎も、どこも気取ったところが無いという印象だった。
街を歩く人はスニーカーで、腕や足からタトゥーの絵柄がのぞかせて、着飾っている人は見なかったような気がする。

個人的にはタトゥーは気持ち悪かったが・・・

とにかく、気取ったところが無いところだった。
洒落た所があまりないと言えばオージーには失礼かもしれないが、そういうところが洒落っ気とは無縁な私には居心地が良かった気がする。

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 オーストラリアで買ってきたもの。

またオーストラリアに行きたいかと訊かれたら、ぜひ行きたいと答える。
こんどはレンタカーで、あの広大なアウトバックを走ってみたい。
シドニーやメルボルンもまた訪れたい都市だ。


最後に旅の費用をUPします。

旅の決算
(日本国内分は含まず)
飛行機代・・・・109,420円
ホテル代7泊・・60,223円
食費・・・・・・21,563円
列車代・・・・・19,217円
その他滞在費・・31,377円
合計・・・・・・241,800円

今回は結構かかってしまったね。
物価は高かった。物にもよるが、日本の倍くらいはするだろう。

食品は、スーパーのパンや乳製品は安い。あとお酒は、スーパーの酒屋で特売のワインならば比較的安いものがあった。

デタラメな英会話で、ボロいスニーカー履きでバックパック背負って、基本スーパーで食料と酒を調達して、こんなケチくさい日本人旅行者を安全に旅行させ、親切な対応をしてくださったオーストラリアの皆さんには、この場を借りてお礼申し上げます。

最後に自分自身へ一言。

なぜステーキ食べなかったんだああ〜 (# ゚Д゚)!

 最後までお読みくださいましてありがとうございました。

〜おわり〜

posted by pupupukaya at 19/03/17 | Comment(0) | 2018年オーストラリア旅行
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