2009年 南ドイツ・オーストリア旅行記5

●アウクスブルクの街歩きとトラム乗車

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 アウグスブルク中央駅。ドイツに現存する駅舎では一番古いそうだ。

アウクスブルクは人口約26万人、ミュンヘン・ニュルンベルクに次ぐバイエルン州第3番目の都市である。
あまりそうは感じさせないが、駅舎はドイツ国内で現存するものとしては最も古いらしい。

駅前は日本の地方都市に似ていて、駅前広場があって正面に駅舎。トラム乗り場は駅前広場脇の道路上にあった。ドイツらしくないまるで日本の市電乗り場のようだ。 

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 道路中央にある駅前のトラム乗り場。日本の電停とあまり変わりない。

バイエルンチケットを持っているので、このままトラムに乗ることができる。すでに3時過ぎだが、日が長いのでアウクスブルクのトラムを堪能してこよう。
その前に昼食がまだなので、駅前の売店でソーセージを挟んだパンを買って食べた。ドイツのソーセージとパンは本当においしい。

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 アウブスブルクの低床電車の車内。レール幅が1mなので通路幅も狭くなっている。

市街地を過ぎると電車は専用軌道を軽快に走るになる。終点近くは麦畑の広がる風景も見える。
3番トラム終点まで行き、引き返して途中のハウンシュッテッテン・ジーメンスツヴァイ停留所で降りて、2番の終点ハウンシュッテッテン北停留所まで歩く。

両系統は1キロほど離れてほぼ並行している。
10分ほど普通の住宅地の道路をまっすぐ行くと、線路のある通りに出た。右へ少し行くと林の中みたいなところに停留所があった。

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 郊外の芝生軌道を行く電車。線路幅1mなのは狭く感じる。

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 これは古いほうの電車。

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 バケットシート。固いが座り心地は意外と良い。

歩いている途中から雲行きがあやしくなっていたのだが、停留所に着いたあたりからぽつぽつと降り出してきた。電車に乗り、発車してしばらくすると突然大粒の雨が強く降り出した。
2番のトラムは利用が多い線なのか、平日の日中は5分間隔で運行している。それも3両連接から7両連接車なので輸送力は相当なものだ。しかし、この電車はガラ空き。雨が電車の天井に強く叩き付ける。

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 突然土砂降りの雨。専用軌道から道路に出るところ。

再び中心部まで戻ってきて、ケーニヒスプラッツ停留所で降りる。この停留所はアウブスブルク市内トラムのターミナルになっていて、1番から4番までの4系統全てが発着する。電車のほかバスもこのターミナルを発着する。

このターミナルは、トラムの線路が三角形状にぐるりと囲んでいて、島状になっている部分が乗り場になっている。乗り換えには非常に便利だ。乗り場から道路に出る部分は線路が複雑怪奇に交錯している。  

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 線路が複雑に交わるケーニヒスプラッツ停留所。

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 ケーニヒ広場。

ここから市庁舎などがあるマキシミリアン通までのヒュルガーマイスター・フィッシャー通りは、歩行者と電車・バスのみ通行可のトランジットモールになっている。電車には乗らずこの通りを歩いて行く。

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 ヒュルガーマイスター・フィッシャー通り。ここはトランジットモールになっている。

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 次から次へと電車が通る。路面電車は街の主役。

ケーニヒ広場から賑やかな電車通りを歩く。軌道敷は石畳、歩道はブロック敷になっていて、建物も調和していて美しい。

さっきからトイレを探して歩いているのだが、重そうな扉が閉まっているが人が出たり入ったりしている立派な建物があった。ここが市庁舎(ラートハウス)なのだった。こういうところには無料のトイレがあったりするものだ。

中に入って見学させてもらう。2ユーロ払って黄金のホールという部屋へ入る。天井いっぱいに黄金の彫刻があって、あまりの豪華さに感心して見とれてしまう。しかし、気になるのが窓。実はここの窓から広場を見下ろすことができ、しかも窓のすぐ下がトラム停留所なのだ。実はここから電車が見たいために2ユーロ支払ったようなものだ。

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 17世紀に建てられた市庁舎。前はトラムの停留所になっている。

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 市庁舎内部のきらびやかな『黄金のホール』。

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 市庁舎3階から見た電車。

黄金の彫刻よりも窓下の電車を堪能して、外に出る。市庁舎前はラートハウス広場といって結構広い広場になっている。オープンカフェもあるが、さっきの雨のせいか畳んであった。
トラムの停留所はただ標識が立っているだけで停留所らしいものは何もない。

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 マキシミリアン通り。後ろの塔はペルラッハ塔。

市庁舎の隣はペルラッハ塔。ここも建物の裏にひっそりと古びた階段の入口があるだけ。ほかに登り口もないのでここから入ってみると、階段が延々と続いていた。途中の踊り場には第二次大戦中のアウクスブルク市庁舎周辺の写真が展示されている。空襲で建物は破壊されて瓦礫の山だらけ。ここからすべて昔通りの街に復興させたのだからドイツもすごい国だ。

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 ペルラッハ塔の258段の階段。

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 1944年のアウクスブルク。空襲で破壊された街 。

この塔はタダなのかと思って階段を登っていると最上階に料金支払所があった。ここまで登って「有料なの?ヤーメタ」なんて人はチャンピオン級のドケチだな。ここで1ユーロ払ってもう1階登ったところが展望台になっていた。

外に出ると気持ちがいい。また高い建物がないので地平線の彼方まで見渡すことができる。赤い三角屋根の街並みも大変美しい。
それよりも、狭い道路を縫うようにして走る電車が面白い。

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 ペルラッハ塔からの眺め。東方向。

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 塔の上からは電車も見える。狭い道を縫うように走る。

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 モーリッツ広場を見下ろす。模型みたい。

このあとも、電車に乗ってモーツァルトハウスやフッゲライを見てまわってきた。時間が遅くてもうどこも閉まっていたが。

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 狭い道に左折して坂を下って行く1番系統の電車。

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 もう閉まっていたモーツァルトハウス。モーツァルトの父レオポルト・モーツァルトの生家になる。

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 フラウエントール通り。


●アウクスブルクHbf 18:39[RE10883]19:22着 ミュンヘンHbf

夕方6時過ぎ、またアウクスブルク中央駅に戻ってきた。
ここから18:39発の列車でミュンヘンに戻ることにする。

アウクスブルク駅は日本の一昔前のJR駅に似ている。改札口こそ無いが、駅舎に面して1番線ホームがあったり、ホームの上屋など大陸を感じさせるようなものはあまり無い。駅舎から各ホームとは地下道でつながっている。

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 駅舎に隣接した1番ホーム。

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 日本の駅そっくりなアウクスブルク駅ホーム。何となく小樽駅に似てる。

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 アウクスブルク・ミュンヘン間の快速列車は2階建て客車。

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 2階建て客車の内部。

ミュンヘンまでは快速列車が1時間に2本程度運転されていて所要時間は43〜50分程度。今度の列車は2階建て客車だった。
帰宅時間帯なのだがどの車両もガラ空きだ。
途中で乗ってくる人も少なくミュンヘンまで2階のボックスシートでゆったりと過ごせた。

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 帰宅客で混雑するミュンヘン中央駅のホーム。

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 駅で買ってきたパンとビール。

→6へつづく
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