2016/7/8行程
ミュンヘン〜ニュルンベルク〜アウクスブルク〜ミュンヘン
7/8の移動ルート。ミュンヘン〜ニュルンベルク〜アウクスブルク〜ミュンヘン。
事前に日本で見た天気の週間予報では、この旅行期間中の天気は毎日曇りか雨マークだった。今朝ホテルのテレビで見た天気予報も晴れ時々雨。それでもニュルンベルク方面は雨マークが無かったので今日はそっち方向に行くことにした。テレビ放送は当然ドイツ語だが、天気予報くらいはわかる。
ホテルで朝食後、中央駅へ行く。雲ひとつなく快晴。今日は暑くなりそうだ。朝は憎たらしいほど天気が良い。
駅に着くとちょうど朝ラッシュのようで、各方面から着く列車からは続々と人が降りてくる。といっても日本の朝ラッシュから比べると桁違いにゆったりしている。
券売機で昨日と同じくバイエルンチケットを買ってホームへ向かう。
駅の案内表示。9:05発ニュルンベルク行RE4006列車は26番線。
●ミュンヘンHbf 9:05発[RE4006]10:47着 ニュルンベルクHbf
ミュンヘンとニュルンベルクの間はICEが頻繁に走っていて、最速1時間2分で結んでいる。RE(快速列車)の『ミュンヘン・ニュルンベルク・エクスプレス』も2時間おきに運転されていて、こちらは1時間42分で結ぶ。
RE(快速)といってもIC(特急)の車両を使用して新線区間は200km/hで走行するというドイツ鉄道自慢のサービス列車である。もちろん普通列車限定バイエルンチケットでも乗車できる。
ニュルンベルクHbf行快速列車は、中央駅頭端ホーム一番右側の26番線ホームから発車する。8:50頃列車が入ってきて、大ぜいの通勤客を降ろすと折り返しニュルンベルク行RE4006列車となる。6両編成の客車で、後ろから電気機関車が押す形になる。
ニュルンベルクから来たRE列車。通勤客が次々と降りてくる。
快速列車だが客車はIC(インターシティ)の中古。リクライニングシートが並ぶ。
もともとIC(インターシティ)の車両だったリクライニングシートが並ぶ車内は空調も完備、空いているのもあって快適。
ただし中古なので少々使い古した感がある。 老人の団体や、発車間際に何人か乗ってきたが空席も目立つ。
定時になって静かに発車する。車内は賑やかだ。線路が交錯する市内を抜けると、どこまでも畑や牧草地が続く単調な風景になる。
サービス列車らしく車内販売のワゴンもやってきた。飲み物だけのようだが。
車窓は緩やかな起伏にコーン畑や牧草地など。
インゴルシュタットでICEに抜かれる。
4本の支線が分岐するインゴルシュタットで半分くらい客が入れ替わる。老人団体も下車して静かになったが、代わりに小学生の団体が乗ってきて再び車内は賑やかになった。この駅ではICE退避のため16分停車。先行のICEが発車してからしばらくしてこちらも発車になる。
インゴルシュタット北駅からは高速新線区間になり、この列車も時速200kmで走る。揺れも少なく快適だ。珍しく長いトンネルもある。トンネル幅が広く取られているためか耳ツンが少ない。
この区間は新線区間らしく掘割やトンネルばかりで、町のあるところは防音壁が連続していて景色は良くない。しかし、高速道路が並行して、並走している車を次々とぶっちぎりで追い抜くのは気分が良い。
ニュルンベルク中央駅に到着。
ニュルンベルクにはほぼ定刻で到着した。去年も来たことがある街だが、今回はドイツ最大の鉄道博物館であるDB博物館へ行ってみる。
受付で入場料を払うと係りの人が「ジャパン?」と言った。「イエス」と答えると日本語で印刷されたパンフレットをくれた。
DB博物館。1899年に創設されたドイツで一番古い交通歴史博物館。
2階建ての展示室は主にドイツ鉄道史の紹介が主だ。駆け足というほどではないが1時間くらいでざっと一巡してきた。
ルートヴィヒ2世時代の王室専用客車。
これでも世界初の電車らしい。
ナチス時代の勲章?今のドイツ国内では禁制品。
『ハエタタキ』と作業員。こんなものまである。
各種信号機。実際に動かせる。
ジオラマ。どういうわけか道路は渋滞に作ってあった。
博物館から駅まで、職人広場やケーニヒ通りをぶらぶらと歩きながら、中央駅まで戻ってきた。もう昼に近く、名物のニュルンベルク・ソーセージを焼くおいしそうな匂いが漂う。
今度はインゴルシュタット乗り継ぎでアウグスブルクまで向かう。
中世の街が再現された職人広場。後ろはケーニヒ門の監視塔。
ケーニヒ通りは日本でいえば「駅前通り」。歩行者天国になっている。
重厚な造りのニュルンベルク中央駅正面口。
駅の外見とは逆に内部は近代的。多くのテナントも入居していてデパートのよう。
●ニュルンベルクHbf 13:08発[RE4013]13:55着 インゴルシュタットHbf
今度はニュルンベルクからインゴルシュタット乗り換えでアウクスブルクまで行く。直通の快速列車は14:38まで無いので13:08発のミュンヘン行快速列車に乗ることにした。
駅の時刻表ではそう案内してるが、このルートのインゴルシュタット・アウグスブルク間は「トーマスクック・ヨーロッパ時刻表」には載っていない。ローカル線すぎて無視されているのだろうか。
ミュンヘン行快速列車は6両編成。発車間際に乗車したが車内は空いていた。
発車してしばらくしたら車内販売が回ってきたので瓶ビールを買った。2.3ユーロ。町で買うよりちょっと高いようだけどまあしょうがない。販売員の兄さんは栓を抜いて渡してくれた。ビールはぬるかったが、おいしい。
車内販売で買ったビール。
畑の真ん中にあるキンディング駅。
インゴルシュタットHbfに到着。
●インゴルシュタットHbf 14:11発[RB37713]15:08着 アウクスブルクHbf
インゴルシュタットで下車、ここで乗り換える。小雨模様。乗り場を確かめるためにコンコースの発車案内を見ると、乗り場(Gleis)のところに「info」と表示してあって、下段のインフォメーションをみると、「〜(ドイツ語)〜31」と繰り返し流れている。31分遅れ?ヤレヤレとベンチに腰かけ、パン屋があったので昼食にパンでも買おうかと考えてた。
インゴルシュタットHbf駅舎。
もう一度発車案内板の『info』を見ると31の前に『Gleis(乗り場)』とあるではないか。コンコース出口のところに『←Gleis31』と書かれた案内板がある。そうか31番線へ変更と表示しているんだと気づいた。そういえば駅の周辺で何か工事をしていた。
看板の表示に従って急いで歩く。進むにつれ駅裏のような感じの道になって不安になるが、貨物の搬入口みたいなところから駅構内に入ると仮設ホームがあって2両の気動車が停まっていた。気づくのが遅かったら乗り遅れていた。
31番線ホームは駅横の道路を数百メートル歩いていかねばならない。
構内はずれに停まっていたアウグスブルク行ローカル列車。
ボックスシートが並ぶ車内は空いている。低床車両のため車両の前後は高くなっているので車内に段差がある。一応申し訳程度に1等区画があって1ボックス分のみパーテーションで区切ってある。1等と言っても座席間隔が2等より若干広くなっているだけなのであまり意味はないと思うが、国民性なのかこういうところはきっちりしている。
気動車にしては静かだなと思ったら、発車間際にエンジンがかかった。
ローカル線気動車の車内。申し訳のように1等区画もある。
車掌は乗っていないようでワンマン運転である。トラムと同じでチケットキャンセラー方式のようだ。無人駅の小駅にも券売機が設置してあるのはさすが。
駅では1人2人と乗り降りがある。駅も沿線風景もローカル線そのもの。
駅間は牧草地かコーン畑ばかり。あまり肥沃な土地ではないようだ。
駅間は延々と牧草地かコーン畑が広がる平地。
途中駅。いかにも外国のローカル駅という感じ。
アウグスブルク手前のフリートベルク駅。この駅からたくさん乗ってきた。
アウクスブルク近くになると乗客も増え、立客も出て近郊列車の様相になった。
インゴルシュタットから約1時間でアウグスブルクに着いた。曇り空だが雨は降っていなかった。
アウクスブルクHbf駅。