冬の津軽と急行はまなす旅行記4

津軽鉄道に乗るのは今回が3回目になる。前はいずれも雪のない季節だったのでストーブ列車には乗っていない。津軽鉄道には申し訳ないが、沿線は日本中どこにでもある田園風景の中を行くローカル線という感じで、これと言って印象に残るようなものは無かった。

今回はようやく念願のストーブ列車に乗ることができる。旧型客車から冬景色を眺めればまた違った印象が残るかもしれない。

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JR駅舎の脇にある津軽五所川原駅。

津軽鉄道の駅は津軽五所川原駅といってJR駅の脇にひっそりとある。JRに乗るために駅に来ても気づかないかもしれない。
ここも駅の中に入ると昭和から時の流れが止まったような世界だった。
8:10発の列車が出たあとだったので待合室には誰も居ない。窓口で津軽中里までの乗車券とストーブ列車券を買う。どちらも今はほとんど見かけなくなった硬券だった。

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待合室ときっぷ売り場。津軽凧が飾られている。

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こじんまりとした待合室。ストーブが灯る。

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きっぷうりば。ガラスで仕切られた窓口というのもすっかり珍しくなった。

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手書きでしかも毛筆の運賃表。

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乗車券とストーブ列車券を買う。

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縦書き漢数字の時刻表。昭和も戦前にタイムスリップしたような気分になる。

待合室にはテレビがあって、今日の北陸新幹線1番列車の中継をしていた。昨日の北斗星やトワイライトエクスプレスの話題なども取り上げられて、今朝のテレビは鉄道の話題一色という感じだった。ほかに行くところも無いのでストーブに当たりながら待合室でテレビに見入っていた。

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ストーブを囲んでベンチが並ぶ。札幌市内でも昔の国鉄の駅はこんな感じだった。

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これは記念に買った入場券。赤線が入る。

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なぜか薬局店頭でおなじみだった人形が置いてあった。

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発車時刻が近くなるとだんだん人が集まりだす。

本当は改札が始まってから中に入れるのだが、窓口で客車の入れ替え作業が見たいというと特別に入れてもらえた。

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駅舎は別々でも中では一緒になっていて跨線橋はJRと共用。

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ちょうど津軽中里からの列車が着いたところだった。

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津軽鉄道の貨車。いまはホームに飾ってあるだけ。

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駅名標とレールの変遷。

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構内に留置されている客車たち。

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この客車がさっき到着した気動車の後ろに連結される。

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客車の銘板。もとは国鉄の車両だったようだ。

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客車の社章と車番、行先票。

さっき到着した1両の気動車が客車を1両前に付けてホームに入ってきた。気動車が客車を1両引っ張って走るらしい。写真で見た機関車は今日は付かないようだった。

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ストーブ列車がホームに据え付けられる。

ストーブ列車の乗客は10人ほど。もっと混んでいるかと思っていたから拍子抜けした。ストーブ車両は別に400円かかるので乗客は私も含め遠方からの人ばかりだ。地元客は前の一般車両に乗る。

ストーブ車両1両に車掌、女性のアテンダントそれに車内販売係が乗務して、先頭車は運転手もいるので4人も乗務することになる。それだけ考えるとずいぶんと豪華な列車だ。

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アテンダントさんが出迎える。

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ストーブ列車ののりば。

車内に入るとスルメの匂いが充満している。ストーブの上でスルメを焼くからだ。何年か前に北海道の網走で「流氷ノロッコ号」に乗ったことがあって、あの列車も観光客の焼くスルメの匂いがしていた。

車内はこれも昔はよく乗った旧型客車そのままになっている。座席のモケットは明るい色に交換されているが、それ以外は昔ながらになっている。
10人程の乗客は車内に2台あるストーブのまわりに座った。

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旧型客車の車内。大型テーブルと座席モケットが新しくなっているほかは基本的に昔のまま。

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これが名物の車内ストーブ。座席1列分を撤去して据え付けられている。

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ストーブに石炭をくべるのは車掌さんの仕事。

発車前だがさっそく車内販売がやってきた。八戸から車できたという通路向かいの女性の二人連れがスルメを買った。車内販売のおばさんがストーブに乗せて焼いてくれる。そのあいだにお客としゃべる。

私はお酒を買った。朝から「汽車」に揺られて一杯飲むとたちまち気分が良くなった。

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石炭が真っ赤に燃えている。これでも火力は抑えている。

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車内販売でスルメを買うと売り子さんが世間話などをしながらストーブで焼いてくれる。

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ストーブの上で焼けたスルメ。

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車内販売で買ったストーブ酒(350円)。中身は弘前の齋藤酒造店製の「松緑」。なかなか辛口の酒だ。

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ストーブの煙突。

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津軽五所川原駅で買ったきっぷ。

車内販売は1往復して終わり。売り子さんは車内の乗客たちと色々話をする。
この客車は前は乗車券だけで乗れたのだが、いまはストーブ料金を取るようになったので地元の人が乗らなくなった。地元のお年寄りなどは都会から来た人と会話するのが楽しみだったんだけどねと言った。

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また吹雪いてきた。売り子さん曰く「今日はいい感じになってきましたね〜」。

しかしアテンダントさんといい売り子さんといいよくしゃべる。反面車掌さんは一貫して寡黙だった。がら空きの車内だが、話し声が終点まで止むことなく続いていた。

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雪に埋もれる津軽飯詰駅。

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旧型客車から見れば北の果てにやって来たような景色だ。

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ここも古い木造駅舎が残る嘉瀬駅。昔は農作物の積み出しなどで栄えたのだろうが。

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金木駅に到着。今は五所川原市の一部となったが、旧金木町の中心なのでまとまった乗り降りがある。太宰治記念館 「斜陽館」もあるので観光客も乗り降りする。

1本前の列車で金木に着いて、この列車に乗ってきた人も何人かいた。

金木を出ると17分で終点津軽中里に着く。買ったお酒も1本空けてしまった。46分のストーブ列車の旅はあっという間だった。

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終点津軽中里に到着。

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「本州最北の民鉄」ということは日本最北でもあるのだが、津軽の人は奥ゆかしいのか。

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アート風の駅名標。

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スーパーに併設された駅だったが閉店し、交流施設「駅ナカにぎわい空間」になっている。

せっかくだから帰りも400円払ってストーブ列車に乗ることにした。

5へつづく


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冬の津軽と急行はまなす旅行記5

客車には運転台が無いので、折り返すときは気動車を客車の前に付け替えなければならない。その入れ替え作業をやっていた。

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津軽中里駅で入れ替え作業が行われる。

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車掌さんアクロバットすぎ。

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気動車が1両の客車を引っ張っている。機関車が登場するのは客車が2両になった場合のようだ。

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きっぷうりば。戻りは弘前まで通しの乗車券を買った。

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走れメロスの愛称が付く気動車。こちらの車両は料金不要になる。

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戻りの客車は、後ろ半分は金木から団体さんの貸切になるので入れないようにしてあった。

帰りの列車はほぼ行きと同じ顔ぶれのほか、金木から乗った人たちが増えていた。広島から来たという4人連れはビールや酒を持ち込んですっかり出来上がっているようだった。

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津軽中里駅で買ったきっぷと着いたときにもらった「最北端証明書」。

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番号が印字されたきっぷの裏側。

乗客が車両半分にかたまったため、行きよりも賑やかになって発車した。

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戻りの列車も車内販売がある。売り物はお酒、ビール、スルメ、石炭クッキーなど。

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本物の網の網棚もいい感じ。

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大沢内駅に停車。

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金木駅手前で見つけた腕木式信号機。

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金木では団体さんのほかにも客車の方に乗ってくる人がいた。

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団体さんが乗って来て車内はさらに賑やかになった。それでもまだ空きボックスがあるが。

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五農校前駅。通学時間帯は高校生が大勢乗り降りするが今日はひっそり。

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津軽五所川原駅の手前でまた腕木式信号機。

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終点の津軽五所川原駅に到着。階段の手前で駅員がきっぷを回収する。

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一般車から降りる乗客も意外と多かった。

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跨線橋から五所川原駅構内を見る。いつの間にか青空になっていた。

津軽五所川原駅ではホームで駅員がきっぷを回収する。私は弘前までの乗車券を持っているので見せるだけで通れる。
跨線橋を渡ってそのままJR五能線のホームへ行った。
改札は別々でも中では一緒なので乗り換えは簡単だ。どこかのJRと某三セクに見習ってほしいと思った。

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五所川原からはJR五能線の弘前行普通列車に乗り換える。

五所川原からの乗客は大勢いたが、車内に入ると空いている席はいっぱいあった。

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弘前に到着。

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弘前駅もいつの間にか橋上駅になって自動改札になっていた。

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駅ビルがそびえ立つ弘前駅。

列車を降りて駅の外に出ると寒い。また車内に戻りたくなった。
次は弘南鉄道の電車に乗る予定だ。それでも時間は十分にあるのでまずどこかでお昼ご飯にしようと思った。


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冬の津軽と急行はまなす旅行記6

弘前でお昼ご飯にしようかと思っていたが、何を食べるかあまり調べてこなかった。弘前は「いがメンチ」というのが名物らしいが、どこで食べれるんだろう。駅ビルはデパートになっていたがファーストフードの店ばかりだった。

駅前に立つとイトーヨーカドーの看板が見えた。そこへ行けば何かあるだろうと向かった。
地下の食品売り場に惣菜であるかもしれないと探してみると「いがメンチ」があった。
イートインコーナーもあるのでそこでラーメンを注文して席に着いた。

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いがメンチはイカのゲソを細かく刻んで小麦粉をまぶして揚げたもの。弘前地方のB級グルメになっている。

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海老味噌ラーメンといがメンチ。ずいぶん油っこい昼食になった。次回はビールとともに頂きたい。

イトーヨーカドーを出て今度は歩いて弘前城へ行った。まだ雪に埋もれた弘前公園はほとんど人はいなかった。桜の時期は見事な景色で賑わうのだろうが、寒々とひっそりとした冬の公園だった。それでもこの時期は天守閣までは無料で行ける。

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雪に埋もれる東門。

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赤い欄干の下乗橋と天守閣。

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冬は閉鎖していて入れないが前までは行ける。近くで見ると意外と小さく見えた。

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1810年(文化7年)に弘前藩第9代藩主寧親の治世に築かれた天守閣。

弘前城からは弘南鉄道に乗るために中央弘前駅へと向かう。
中央弘前駅は弘前駅と弘前城の中間くらいの所にあってちょっと道がわかりにくい。

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本町坂という坂道を下る。この辺りは歓楽街のようだ。

弘南鉄道の大鰐線はJR弘前駅から少し離れた中央弘前駅から発着する。
ここから大鰐まで行って温泉に入ってこようというわけだ。
来る前にネットで大鰐温泉について調べていると、弘南鉄道の往復乗車券と入浴券がセットになった「さっパス」という割引きっぷを見つけた。これはいいと弘前からは大鰐温泉まで往復する予定にしていた。

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中央弘前駅。このあたりも昭和の感じが漂う。

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中央弘前駅のきっぷうりば。

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「さっパス」を買う。中央弘前−大鰐間の往復乗車券と温泉入浴券、さらに温泉内の200円分の買い物券がついて1000円ポッキリなのでかなりお得。

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14:30発の電車の改札が始まる。

弘南鉄道の大鰐線は20年くらい前に一度乗ったことがあって、今回が2回目になる。
駅や駅前、それに電車も20年前と変わっていない。ここ中央弘前駅周辺だけは時の流れが止まったような世界だった。

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車両はもと東急電鉄で走っていた7000系電車。

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2両編成の車内。

中央弘前を発車すると電車は住宅街の中を走る。駅に停まるごとに乗客が1人2人と降りて行く郊外電車の雰囲気だ。
そんな車内の光景やつり革に残る「東急百貨店」の文字を眺めていたら、昔札幌にあった定山渓鉄道という郊外電車もこんな感じだったのかと想像した。
電車の速度は40km/hくらい。のんびりしたスピードだが、よく揺れるので実際より速く感じる。

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運転台の機械。

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ワンマン運行用に運賃箱と整理券発行機が置かれている。

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東急車両の銘板。昭和40年製造だからもう50年前の車両だ。

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車両基地のある津軽大沢駅。

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後部の運転台から眺める。

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奥羽本線と交差する。

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中央弘前から28分、終点大鰐に到着。降りるときに運転手にさっパスを見せると行きの乗車券部分をもぎって返してくれた。

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ホームに面して駅舎があるが、跨線橋を渡ってJR駅側へも出られる。

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JR大鰐温泉駅の横にある改札口。昔来たときはおばさんの駅員が立って集札していたが今は無人になっている。

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大鰐だからワニの人形が出迎える駅前。

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お土産屋があったり温泉町の風情がある駅前。

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隣にあるJR大鰐温泉駅。こちらは特急も停まる。

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大鰐の町を流れる平川。

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大鰐温泉の街並み。

大鰐の町中を少し歩いてから温泉の鰐come(ワニカム)へ行った。

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冬の津軽と急行はまなす旅行記7

大鰐の町をひと回りして冷えてきたところで温泉に向かう。行ったのは大鰐町地域交流センター 鰐come(わにかむ)。立派な建物だし、物産館も併設しているので最初道の駅ができたのかと思ったが、壁面の文字をよく見ると「湯の駅」と書いてあった。

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鰐町地域交流センター 鰐come(わにかむ)の建物。駅の右側にあってすぐにわかる。

入ったところはお土産屋になっていて大鰐や津軽地方の物産品が並んでいる。帰りにちょっと覗いてみよう。温泉はどこから入るのかと迷ったが、奥の方に進んでいくと温泉の入口があった。
受付でさっパスをみせると温泉券の部分をもぎって返してくれた。ちなみに普通にチケットを買うと1人500円。

脱衣所は混んでいたが風呂場の方は空いていた。内風呂と露天風呂、サウナもある。露天風呂は韓国人団体の貸切状態であまり居心地は良くなかった。人がいない内風呂のほうがのんびりできた。
件の団体さんのほかは地元の人ばかりのようだった。

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温泉は露天風呂やサウナもある。日によって男湯と女湯が入れ替わる。

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フードコートコーナー。くつろげる畳のコーナーもある。

すっかりあったまった。
休憩コーナーには軽食コーナーがあって、生ビールを注文する。「さっパス」には鰐come内での買物券がついているので使う。450円が250円になった。この買物券はここのほかお土産屋やお食事処でも使える。
私はタオル持参で来たが、なければこの買物券でも貸タオルを購入できる。

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200円引きで250円になった生ビール。

休憩コーナーはテーブルと椅子が並んでいるが、一番奥に畳敷きの小上がりがあったのでそこでいただく。
グビグビうめ〜、五臓六腑に染みわたるとはこのことだ。中ジョッキは瞬く間に空いてしまった。
もう1杯飲みたくなったが、また青森まで戻るのと節約旅行のため我慢する。

さっパスの裏には親切に帰りの電車の時刻表が印刷してある。電車は1時間に1本。それまでしばらくゆっくりした。
もうどこも行くところは無いし行くのも面倒になった。青森22:18発の急行「はまなす」に乗るために弘前19:37発特急「つがる7号」に乗る予定でいたがどうしたものか。

大鰐発16:30発の電車で弘前へ戻る。

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大鰐駅の改札口。20年前はおばさんの駅員がいたが、いまは無人になった。

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きっぷ売り場も休みのために「無札乗車証明書」が置いてあった。これを持って降りるときに運賃を払う。

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跨線橋の方面案内には金沢や大阪の文字が残っていた。消されているのはよく見ると山形とあった。

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帰りの中央弘前行は7000系電車。

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りんごをイメージした赤いつり革が下がる。裏側は東急時代の広告が残る。

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車内に1個だけあるハート形のつり革。

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掴んだら恋が成就するんだとか。

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石川駅を過ぎたところの陸橋から特急「つがる」が走り去っていくのが見えた。

帰りの電車は行きよりもさらに空いていて、あまり乗客が増えないまま終点中央弘前に着いた。
20年前に乗ったときは1時間に2本あったのだが今は1時間に1本に減らされている。沿線は住宅が立ち並ぶが、不便なダイヤでは乗客も減る一方だ。反面、並行するJRの奥羽本線のダイヤは20年前と比べかなり改善されている。

いかにも地方の私鉄といった雰囲気の駅や電車だが、あまりの閑散ぶりにちょっと行く末が気になった。
実際大鰐線の経営は厳しいようで廃止の話もあるようだ。こんなことは思いたくないが、これが最後の大鰐線乗車になるかもしれない。

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中央弘前駅に到着。きっぷを持たない人は改札口で運賃を支払う。

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中央弘前駅の改札口。ここも昭和時代から時が止まっているようだ。

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中央弘前駅の横にあるレンガ造りの教会。

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弘前駅前に戻ってきた。

中央弘前駅からは市場などを覗いてまた弘前駅に戻ってきた。午後5時半でそろそろ日が傾いてきた。これからどうするか。
青森行の電車は17:45発快速、18:17発普通、18:49発普通、19:27発普通と青森に戻れと言わんばかりに続いてある。
弘前にいても行くところは無いし青森に戻ることにする。持っているきっぷでは青森では途中下車できないが、改札で事情を話せば一旦出してくれるだろう。
先に出る快速電車ではさすがに早く着きすぎるので次の普通電車に乗った。

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また701系電車に乗る。

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青森駅では青い森鉄道のホームに着いた。JRと改札口は分かれておらずホームも共用しているようだ。

青森は19:12着。改札口で「はまなす」に乗り継ぎなのだがと寝台券を見せると通してくれた。

さすがに青森駅は駅内にも飲食店や売店が多数営業している。列車待ち合わせのために出してもらったので本来ならば駅の中にいなさいよということなのだろうが、ちょっと駅を抜け出して駅前のアーケード通りを歩いた。この時間はどこもシャッターが閉まっている。やっているのは居酒屋チェーン店ばかりで呼び込みもやっている全国どこにでもある光景。

前に入ったことがあるおさない食堂がまだやっていたのでここで夕食にする。

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夕食はおさない食堂へ行った。ここは青森名物料理が気軽に食べられる。

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青森名物のホタテ貝焼き味噌定食。ビール込みで1580円。

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ホタテとネギを味噌仕立てにして卵でとじた料理。蒸しうにも載っていて豪華。

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ご飯にのせていただく。ビールにもご飯にもバッチリと合う。

posted by pupupukaya at 15/04/04 | Comment(0) | 2015年その他旅行記

冬の津軽と急行はまなす旅行記8

8時ごろまた青森駅に戻ってきた。
すっかり暗くなり閑散とした駅前とは対照的に駅は煌々と明るく、夜行列車の時刻までは受け入れてくれる場所だ。一人旅をしていると駅はオアシスのような存在に思える。

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夜の青森駅。東京行始発駅の座は新青森に譲ったが、まだまだターミナル駅として機能する。

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街は眠ってしまったが駅は旅人を受け入れる。

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駅に併設のお土産屋や居酒屋は9時まで営業している。

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売店は「はまなす」入線の9時40分までの営業。こちらも待合室にある。

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売店では駅弁も売っていた。この日は結構残ってしまったようだ。

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みどりの窓口前の数少ないベンチで列車を待つ。コンコースにもベンチがあるが、あっちは寒いので不人気。

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北陸新幹線の手書きポスター。しばらく観光の人気は北陸になりそうだ。

改札口の発車案内板にはすでに急行「はまなす」が表示されている。「21時36分頃にホームに入ります」と繰り返し表示が流れる。発車42分前に入線とはずいぶん早い。青森から乗る人にとっては早くから乗れるほうがありがたく、寝台車の客にとっては一番のサービスだ。

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青森駅の改札口。青い森鉄道と共用している。

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急行はまなすの表示。青森駅での「札幌行」の表示も見納め。

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長い跨線橋は青函連絡船時代の名残。

9時半に出してもらった事情を話して改札口を通る。
ホームは早めに来た乗客がちらほらいる程度。ホームの売店は既に閉店している。表示の営業時間を見ると19:05までとなっていた。青森から乗る場合は待合室の売店が開いているが、乗り継ぎの場合は買い物は自動販売機しかないので注意が必要だ。

21:36にディーゼル機関車に牽かれた青い客車がゆっくりと入ってきた。

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ホームの売店は既に閉店していた。5年前は「はまなす」発車時まで営業していたのだが。

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ディーゼル機関車に牽かれて入線する。

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札幌行の表示。

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「はまなす」のヘッドマークも頼もしい電気機関車。

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この日は最終北斗星の回送なのか機関車がもう1台付いていた。

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電気機関車の重連は貨物列車ではよく見られたが、旅客列車ではめずらしい光景。

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B寝台の表示とライトアップされた青森ベイブリッジ。

ホームであれこれ撮影してからB寝台車に乗る。寝台車も座席車もがら空きだった。まだこれから乗ってくるのだろう。
今日からはこの「はまなす」が本州と札幌を結ぶ唯一の定期列車になる。しかも定期では唯一の急行で唯一の客車列車で唯一の開放式寝台でもある。なんか急にこの列車が頼もしく思えてきた。

定期の夜行列車は東京発の「サンライズ」があるので唯一にはならないが、寝台のほか自由席も併結した昔ながらの夜行列車が最後の最後まで生き残るとは思わなかった。
「はまなす」の場合は他に競合の交通機関が存在しないことや、本州側の特急や新幹線から札幌へリレーする役割があるために残さざるを得なかった事情もあるのだろう。

現在のところ「カシオペア」と同じく9月までの運転日は公表されているが、その後は未定である。特急「白鳥」と同様に北海道新幹線開業までは残ると思われるが、開業後の廃止は間違いないところだろう。

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席番のプレート。

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B寝台の席に座るとこんな感じ。札幌と青森側でカーテンの供え方が違っているのが面白い。札幌側は通路側のカーテンを閉じた状態にしてあるのに対し青森側では開けてある。

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誰も居ない寝台車で一杯。青森駅で買った「ありがとう寝台特急北斗星」のお酒。

10時近くになると接続列車が到着し、B寝台車にも次々と乗客が乗ってきた。
それでも下段が埋まる程度で上段はどの席も空いていた。ラストランフィーバーも終わり、いつもの「はまなす」に戻ったようだった。

寝台車の夜は早い。発車して車内改札が終わるとすぐに減灯された。乗客たちも全員寝台にもぐりこんで通路には誰も居なくなった。
こちらもお酒を飲み終わったので寝台に入る。青函トンネルに入るまでは起きていたが、その後はいつの間にか眠っていた。

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青函トンネルを通過すると窓の外が一気に曇る。これは新幹線になっても変わらないんだろうな。

朝方に停車するショックで目が覚めた。カーテンをよけて外を見ると千歳だった。ぐっすり眠った。やっぱり寝台車はいいな。ビジネスホテルの朝のわびしい感じとちがってこっちは1日の始まりという感じがする。

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豊平川を渡ると朝日に照らされた札幌のビル群が見えてきた。

札幌駅は定刻の6:07着。0泊3日の弾丸旅行だったがそれほど疲れは感じなかった。

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終点札幌に到着。

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ヘッドマークを掲げたDD51型ディーゼル機関車。これから札幌運転所まで回送列車となる。

札幌発の夜行列車は「カシオペア」はまだ存続し、「北斗星」は4月から臨時列車として復活しますが、定期列車は「はまなす」が唯一になります。寝台車と座席車を併結して機関車が前に付いた昔ながらの夜汽車もこれが最後になります。
笑いも涙もため息も運び続けた最後の夜汽車、そんな急行「はまなす」で旅に出てみてはいかがでしょうか。

最後まで長々とお付き合いくださいましてありがとうございました。

おわり

〜かかった費用〜
2/25青森往復きっぷ札幌駅20,060円
3/13お酒、つまみ、茶札幌駅1,244円
3/14川部―五所川原乗車券
五能線車内
410円
3/14おにぎりとお茶五所川原駅383円
3/14五所川原→津軽中里ストーブ列車津軽五所川原駅1,250円
3/14津軽五所川原駅入場券津軽五所川原駅170円
3/14ストーブ酒ストーブ列車350円
3/14津軽中里→弘前ストーブ列車津軽中里駅1,750円
3/14津軽中里駅入場券津軽中里駅170円
3/14いがメンチと海老味噌ラーメン弘前776円
3/14さっパス中央弘前駅1000円
3/14生ビール大鰐温泉250円
3/14貝焼き味噌定食とビール青森1580円
3/14お酒、つまみ、水青森駅963円
合計30,356円
今回の旅行は大体予算内に納まりました。それにしてもよく飲んだなあ。

posted by pupupukaya at 15/04/04 | Comment(0) | 2015年その他旅行記

夜中に出発して稚内へ行く

毎日暑くて寝苦しい夜が続く札幌だが、この日の夜も寝苦しかった。
目が覚めると夜中の1時だった。暑くてまた寝る気がせず、かといってこんな時間に起きていてもすることがないし、どうしたものかと思った。

いっそこのまま遠くへ行こうかと思って車を出した。北の方へ行けば少しは涼しくなるかもしれない。

そんなわけで8月2日の午前2時に札幌の自宅を出発しました。

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エンジンをかけて夜中の街を出発。

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さすがに石狩街道は真夜中でも結構交通量がある。

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4時ちかく、増毛のあたりで夜が明けてきた。

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留萌市内は霧だった。4時15分頃。

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羽幌を過ぎたあたりで朝日が見えた。

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6時近くになるとだいぶ日が高くなった。遠別と天塩の間。

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天塩からは道道稚内天塩線を行く。左は日本海、右はサロベツ原野。

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残念ながら利尻富士は見えず。雲の下に裾野だけのぞかせていた。

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また霧の中に入る。

札幌からずっと車を北に走らせていたら稚内まで来てしまいました。
稚内は青空が広がる良い天気で、こっちもこっちで暑くなりそうですが。

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稚内着6時53分。

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ちょうど札幌行『スーパー宗谷2号』が発車するところだった。

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稚内駅で発車を待つスーパー宗谷。

稚内でスーパー宗谷の発車を見送ると、さてこんどはどうしよう。
とりあえず宗谷岬へ向かうことにしました。



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夜中に出発して稚内に行く 2

稚内からは国道238号線を宗谷岬を回って浜頓別へ向かいました。

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8時15分、宗谷岬に到着。朝早くから観光客やライダーが次々に記念撮影をしていた。

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画像ではわかりにくいが、水平線の向こうにうっすらとサハリンの山が見えていた。

宗谷岬からは国道238号線をオホーツク海沿いに南下します。

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浜猿払からエサヌカ線に入る。原野や牧草地の中を一直線に通る絶景スポットとして知られる。

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道路の先は遠近法の消失点。

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エサヌカ線の途中から脇道に入りモケウニ沼へ。木々にさえぎられて良く見えなかった。

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こちらは隣の第一沼。牧草地と家々のコントラストが美しく、絵になる風景。

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稚内から90km以上走って浜頓別に到着。稚内以来の町らしいところ。

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町から近いクッチャロ湖。温泉やキャンプ場もあるが静かな湖畔。

浜頓別からは国道275号を通って札幌へ戻ります。
途中の音威子府では駅に立ち寄って、名物のそばを食べてきました。

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音威子府駅の改札口。

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音威子府駅の立ち食いそば『常盤軒』は今も健在。

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370円のかけそば。音威子府の名物、そば殻も練りこんだ黒いそば。

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音威子府駅にあったガチャガチャ。カプセルの中にじゃ国鉄時代の硬券が入っている。

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美深を通過する。浜頓別以来の町らしいところ。日本最北のセブンイレブンもある。

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朱鞠内駅の跡地。駅名標と線路のモニュメントがある。奥はバス待合所。

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旧添牛内駅は駅舎がまだ残っている。

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駅舎の中を覗いてみると・・・

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駅舎のホーム側は夏草が茂っていた。

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保存されている第3雨竜川橋梁。

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15時30分頃、札幌市内に戻ってきた。

稚内まで行ってしまいましたが、向こうは向こうで暑かったですね。夏休み中にしては人も車も少なく、それなりに有意義な日曜日ではありました。

おわり
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