2014年冬 網走旅行記 1

2014年2月の週末、急な思い付きで車で網走まで旅行しました。

札幌から網走までの運転ルート。

より大きな地図で 網走旅行記 を表示

私は2年前に行った網走旅行を思い出していた。あのとき眺めた水平線の彼方まで真っ白に埋め尽くした流氷原を眺めれば気分が晴れるかもしれないと思った。


というわけで、今回の旅行を決定したのは出発の2日前の木曜日。土曜日の朝出発して、月曜日に札幌に帰ってくる計画を立てた。
冬はさすがに車中泊というわけにはいかないので、出発の前日にインターネットでホテルを予約した。素泊まり2泊で6700円也。

2泊だと中日が有効に使える。今回は車なので、2年前は列車利用だったので行けなかった知床やサロマ湖へも行こうと思った。


土曜日の朝、札幌は青空も見える良い天気だった。天気予報はオホーツク方面の明日以降の天気は吹雪となっていて気にかかったが、もうホテルも予約してあるし出発することにした。

8:40に新川ICから高速に入り北上する。土曜の朝のせいか道路は空いていて、道路上も路面が出ている状態なので走行は快適だ。そのかわりみんなえらい飛ばす。

途中砂川サービスエリアで15分ほど休憩して、比布ジャンクションから無料の旭川紋別自動車道に入った。ここからは片側1車線道路で圧雪路面も多くなったが特に何事もなく自動車道終点の丸瀬布まで来た。

丸瀬布ICを出て国道333号線を走るとすぐ道の駅まるせっぷがあるのでここで休憩する。
砂川SAからここまでは店がなく飲まず食わずになるせいか観光バスのお客がいたりして賑やかだ。

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札幌市内の新川ICから約2時間50分で道の駅まるせっぷに到着。

道の駅から国道を挟んだ向かいの高台は石北本線の線路が通っていて、ちょうど特急オホーツクが札幌へ向けて通過して行った。

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道の駅まるせっぷから見えた特急オホーツク4号。

昼時には少し早いがお腹も空いていたので、レストランで山菜そばを食べた。
麺が少し太めというほかは別にどうということもないそばだった。この先は遠軽は割と大きな町だが、網走までは何も無さそうなので、ここで食べておいて正解だったといえる。

広い店内はほかに2組だけで寂しい。観光バスのお客もお土産コーナーをひやかすだけですぐに出て行った。

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650円の山菜そば。

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道の駅まるせっぷのレストラン「フォレスト」。

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レストランとお土産屋。

このまま網走までまっすぐ行くと14時過ぎには着くことになる。そこからさらにどこかへ行くには中途半端な時間なので、遠軽から湧別へ行き、サロマ湖経由で網走に向かうことにした。

途中遠軽にモダ石油があったので給油する。別にモダの宣伝ではないが、安いし道内ならばあちこちにあるので便利だ。

国道242号線の遠軽の市街地を過ぎてしばらく行ったあたりから湧別までは約14kmもの直線道路が続く。といっても、交通量もそこそこあって道路沿いは道東では珍しく人家が連続してるので雄大というわけにはいかない。

直線の道路は途中から道道湧別上湧別線になって、湧別町の市街地を通り過ぎたT字路で終わる。その先は海なのでいかにも終点らしい終わり方だ。

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湧別で立ち寄ったオホーツク湧鮮館。

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展望台。

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湧鮮館横の展望台から。

湧別漁港にあるオホーツク湧鮮館で珍味などを買った。ここは湧別産の海産物で作った干物や燻製などが豊富で、珍味好きならば見ているだけで楽しい。

駐車場をはさんだ隣には展望台があって、上からはオホーツク海が見える。残念ながら流氷は岸から離れ、沖合にうっすらと見えるだけだった。

湧別からはサロマ湖に伸びる砂州へと向かう道道を走る。凍って真っ白な雪原になったサロマ湖が見えた。
登栄床の町を過ぎると竜宮台という展望台があって車はここまで行ける。

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竜宮台展望台。

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竜宮台展望台から。左がオホーツク海、右が凍りついたサロマ湖。

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風向きのせいか流氷は沖に行ってしまった。

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オホーツク海と反対側は結氷して真っ白のサロマ湖。

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凍りついた登栄床漁港。冬季は使用不能。

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結氷のため漁船が陸揚げされている。

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広大な雪原になったサロマ湖。

竜宮台からは湧別へ戻らずに国道238号線に出て、サロマ湖沿いを南下する。

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道の駅サロマ湖。

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道の駅サロマ湖にあった雪像。

国道238号線を走っていると時々真っ白なサロマ湖が見える。湖があることを知らないと広大な雪原だと思うだろう。
最初は感心するが、行けども行けどもという感じで同じ景色ばかりなので飽きてきた。カメラで写した写真を見ても、どれも同じような風景ばかりだし。

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時々サロマ湖のほとりに出る。

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サロマ湖は行けども行けども真っ白な雪原が広がっている。

国道は途中からサロマ湖から離れて能取湖のほとりを走るが、ここも一面真っ白でどこも同じような風景だ。

網走の少し手前で左折して道道網走公園線に入る。日没までまだ時間があるので能取岬へ寄り道する。

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能取岬が見えてくる。

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能取岬と灯台。

能取岬の一帯は高台の草原になっていて、雪は風で飛ばされるのかところどころ地面が露出している。灯台はいまどき少ない白黒のツートンカラーで、断崖の下は白い流氷が浮かぶ黒いオホーツク海が広がるモノトーンの世界だった。

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岬への道。

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流氷は沖へ遠ざかったが、海岸には小さい氷が浮かんでいる。


「網走番外地」
♪遥か 遥か彼方にゃ オホーツク
   紅い真っ赤な ハマナスが
      海を見てます 泣いてます
         その名も 網走番外地♪


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高台の草原にポツンと建つオホーツクの塔。

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漁民の像。

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オホーツクの塔の碑文。

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遠くに見える知床の山々。

網走市内に着いたのは16:30頃。もう薄暗くなっていた。予約していたホテルは素泊まりなので、市内のスーパーで買物する。惣菜やビールなど。ビールは奮発して地ビールの「網走ビール」を数本買った。

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ホテルの部屋。バス・トイレ共同だが、和室で1泊3350円とお得。

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夕食はスーパーで買ってきた惣菜とビール。

ホテルにチェックインするとすぐに浴場へ。あまり広くは無いが光明石温泉と謳っている風呂はたまたま他に客がいなくて快適だった。

旧館のため部屋はかなり古びているが、和室なのがありがたい。テーブルにスーパーで買ってきた惣菜を並べ一人ビールで乾杯した。

テレビの天気予報は明日から網走地方は荒れると報じていた。そんなことはお構いなしに、明日は知床のウトロまで行こうとビールを飲みながら計画を練っていた。

2へつづく
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2014年冬 網走旅行記2

2日目の朝、天気予報は雪マーク。昨日とは一転、流氷は接岸しているようだが、外は朝から雪が舞っている。
天気は何とかなるさとばかりに朝8時にホテルを出発した。
今日は知床まで行き、網走まで戻ったら流氷観光船に乗るつもりだったがどうなることか。

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国道244号線を斜里に向かう。海岸沿いに出ると吹雪いてきた。

道の駅を過ぎて国道244号線を行くとすぐに左側にオホーツク海が現れ、鱒浦からずっと釧網本線の線路が平行する。

国道沿いの駅のひとつ北浜駅はオホーツク海に一番近い駅として有名になり、今やすっかり観光地になった。
広場に小さく建っている木造駅舎だが、流氷ノロッコ号が着くと観光バスとツアー客で賑やかになる。

朝早いせいか自分のほかに誰もいない。駅舎横の展望台に登ると、流氷が来ていた。昨晩流れ着いて接岸したらしく所どころ黒い海面が見える。


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木造駅舎の北浜駅。昔からある喫茶店もある。

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定期券や名刺がびっしり貼られた待合室。昔は定期券だらけだったが、今は名刺が多勢になったようだ。

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北浜駅の展望台から。駅の裏側はすぐにオホーツク海。

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雪で視界は悪く流氷原と空が一続きになった。もっと雪が強まればホワイトアウト状態になる。

北浜駅の次は原生花園駅だが、夏のみ営業の季節駅なので今はやっていない。見学くらいできると思っていたが、駅のところはずっと雪壁が続いているだけで、完全に閉鎖されていた。

浜小清水駅は道の駅が併設されている。昔に1回ここで降りたことがあるが、当時は木造駅舎で横の喫茶店で入場券を買った記憶がある。
その後列車では何回も通ったことがあるので、建て替えられて道の駅になっていたことは知っていた。

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JR浜小清水駅に併設された道の駅はなやか小清水。

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浜小清水駅入口。
道の駅にJRの駅が併設されているといった方が合っている。JR浜小清水駅は道の駅エントランスの風除け室のような場所だけに設けられていた。

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釧路発網走行普通列車が入ってきた。雪はますます激しくなってきた。

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調子が悪いのか運転士が出てきてワイパーをいじる。

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網走へ向かって発車して行く1両の列車。

1両の網走行き普通列車は雪に埋もれた線路の上を発車して行った。
浜小清水駅での乗降はゼロ。日曜日のせいなのか寂しい駅だ。地元の人はこの天候なので外出を控えていたのかも知れない。そしてそれは正解となることは後述します。

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浜小清水駅の裏は丘があって、その向こうは海岸になっている。進入禁止の札があるが、これは車両に対してのもの。

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浜には打ち揚げられた流氷が折り重なっている。

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沖のほうは黒い海面が見えていた。

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流氷を持ってみる。
クーラーBOXでもあれば流氷をひとつぶっかいて持ち帰ることもできそうだ。

時刻表を見て、さっきの列車の28分後に流氷ノロッコ号があるとわかったので、つぎは止別駅へ向かう。
国道は内陸の方へ行ってしまうので、線路に沿った町道を走らせるとちょうど線路の鉄橋が見える良いところがあった。

撮影スポットのようで、橋のたもとの雪山は踏み固められて、お立ち台のようになっていた。自分のほかに人はいなかった。

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斜里発網走行の流氷ノロッコ2号。

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ノロッコ号だが結構なスピードで走り去る。あとには石炭ストーブの残り香が漂った。

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木造駅舎の止別駅。字名は「やんべつ」だが駅名は「やむべつ」と読む。

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国道から離れて観光客が少ないせいか、北浜駅と比べると小ぎれいな感じ。

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止別駅ホーム側。昔ながらの駅舎は風格が漂う。

止別駅からまた国道244号線に戻り、斜里の町を通り過ぎて334号線をウトロへと向かう。
吹雪というほどでもないが雪は止むことなく降っていて路面は圧雪状態。

自分の前後を走行する車は無いが、反対側はウトロからの観光バスが多い。
知床方面は逆に流氷が遠ざかってしまったようで、海はずっと海面が見えるようになった。

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オシンコシンの滝。観光ツアーの人がたくさんいたが、バスが去ると誰もいなくなった。

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道の駅うとろ・シリエトク。売店、レストラン、観光案内があって網走側の知床観光の拠点になる所。
冬は知床峠が冬季通行止めのため、ここが終点になる。

10時半だが道の駅のレストランが営業していた。朝食はまだだったのでここで食事する。知床の鮭をつかった鮭の親子丼というのが名物のようで、1400円もするが奮発することにした。

シーズン時は混むのだろうが、他に誰もいない店内は落ち着いて居心地が良い。
ビールの1本もつけたいところだが、車の旅だとだとそれはできないのが残念。

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ここの名物は鮭の親子丼。

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漬物コーナー。

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漬物コーナーから取ってきたポテトサラダとイカの三升漬け。

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知床産鮭の親子丼(1400円)

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イクラ、サーモン、鮭のたたきが豪勢に載る。薬味は山わさび。

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2014年冬 網走旅行記3

2日目その2

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凍りついたウトロ港。

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波音も凍りつき雪だけが深々と降る漁港。

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アムール川からやってきたという神様を奉納した流氷神社の雪像。

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日本酒を流氷で囲って熟成中の男山「流氷囲い」。

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来るときは遠ざかっていた流氷もまた接岸し始めた。

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知床斜里駅に寄ってみる。

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12:40発網走行きは運休になっていた。駅にいた乗客は網走から特急に乗り継ぐ数人だけ。今日は地元の人は外出を控えているようだった。

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北浜駅は観光バスや旅行者の車が停まっていた。

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国道沿いの高台にある鱒浦駅。ここも木造駅舎だが、他の駅のようにレストランや喫茶店の併設にはならなかった。

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ホーローの駅名看板が掲げられた駅入口。


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鱒浦駅ホーム。きれいに雪かきはされている。

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ホーム側からの駅舎。

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殺風景な駅舎内。他の駅と違って大改造が施されていない分、状態は良い。

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道の駅流氷街道網走。観光砕氷船おーろら号はここから発着する。

ウトロから網走まで戻ってきたのが14時少し前。道の駅流氷街道網走に行くとちょうど流氷観光船おーろら号が出航を待っているところだった。
チケット売り場で14時発の便にまだ乗れるかと訊くと大丈夫だという。ただ、流氷密集のため港内のみの運航とのこと。
乗りますか?と言われたのでチケットを買って乗ってしまった。

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おーろら号発着場は網走川河口にあるが、ここからすでに氷がプカプカ浮いていた。

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船内のコーヒーショップ。コーヒーのほかに流氷ビールなどもある。

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港内を埋め尽くした流氷。

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砕氷船は船首を氷に乗り上げて船の重みで氷を割りながら進む仕組み。

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大きな氷でも平気で割って進む。

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港内だけの運航だが日の丸をはためかせて運航する。

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一番上の展望デッキ。寒い。

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船首の着岸作業。

船は50分ほどで道の駅まで戻ってきた。港内を1周しただけだが、流氷を見るのならこれでも満足だ。

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網走監獄入口の鏡橋。

次に行ったのが博物館網走監獄。前に花輪和一著「刑務所の中」を読んで刑務所に興味を持っていた。今回の旅行で行ってみたかった所の一つだ。
自分自身が本物を体験するというのも手だが、そうすると後々の人生が面倒なので・・・

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現在の網走刑務所の正門と同じ形を再現したレンガ造りの正門。門前に看守と五寸釘寅吉の人形が立つ。

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小屋の中で布団にくるまった囚人たち。人形の表情が生々しい。

昨日通ってきた北見峠は、今は高規格道路になったが元は明治時代に囚人たちが開削した道路だった。小屋に寝泊まりして朝から晩まで酷使され、人柱にもなった囚人は、明治政府に背いた人たちが流されてきたという。

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小屋で食事中の囚人たち。

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手錠をかけられ鎖でつながれた人形。

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舎房の廊下。

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雑居房の風景。

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この房は和気あいあいと食事中。

1日中雪は止むことなく降っていたが、行きたかった所へ行けたし充実した1日だった。

明日は朝出発して札幌に帰るはずだったのだが・・・






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2014年冬 網走旅行記4

今日は3日目。朝に網走を出発して、札幌に帰るはずだった。
昨日スーパーで買っておいたパンとヨーグルトの朝食を食べてテレビを見ていると交通情報のテロップが出た。

「通行止め 国道39号…美幌町〜網走市大曲」

は!?

スマホで「北海道地区道路情報」を見ると39号線だけではなく、網走市に通じる238号と244号も朝6:30から通行止めになっていた。


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国道39号線は網走駅から2キロほど西の国道238号線との交差点から通行止めになった。

天下の国道39号線だし、沿線は無人の原野というわけではないのでお昼ごろには開通すると思った。9時少し前にホテルをチェックアウトした。

網走駅前を過ぎて大曲の国道交差点まで来ると、トラックが列をなして停車している。左折すると39号なのだが、左折しようとする車に警察官が来て行けないと説明している。
まっすぐは行けるので238号線方向に行ってすぐのところに警備員が立っていて、この先は行けないと網走市内に帰されることになった。

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バリケードが設けられてここから先は行けないと帰される。

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トラックが並んで開通を待っている。他に行くあても無いのだろうし、幸いここにはコンビニがある。

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JR網走駅。

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発車時刻案内には運休列車がずらりと並ぶ。

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ホワイトボードに書きだされた運休列車。

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駅構内の除雪も追いつかず。

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待合室でいつ動くかわからない列車を待つ人々。

網走市に通ずる国道や道道はすべて閉鎖されていて、市内から出ることはできないと分かった。
下手に細い道を行っても遭難したらシャレにならないので道の駅で待つことにした。

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道の駅で過ごす。

道の駅の駐車場は車がびっしりあるが、建物の中に入ると閑散としている。椅子には同じように市内から出られなくなった旅行者が所在無げにしていた。

おーろら号も今日は全便欠航。土産物屋を覗いたり、さんざんウロウロしたがすぐに退屈になった。
道東地方は暴風雪警報が出ている。網走市内にいるとそんなに大した荒れ模様ではないようだが、郊外は大荒れなのかも知れない。

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網走市内の雪は強まったり弱まったり。

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タラバガニも売っている。

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11時半ごろ早めの昼食のため2階にあるフードコート「キネマ館」に入った。
セルフサービスなのだが、券売機で食券を買うと直接厨房に自動的にオーダーが行くシステムになっていて、食券を出さずにそのまま席に着けば、できたら番号で呼ばれる。

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オホーツク干貝柱塩ラーメン(850円)。

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たくさんのわかめと貝柱が具の澄んだスープ。戻した貝柱が崩れるように柔らかいのが意外だった。

吹雪も弱まってきたが39号線は依然として開かない。道の駅でじっとしていると退屈でしょうがない。退屈しのぎに車を走らせた。

昨日通った244号線を斜里方向に向かう。網走市内の北浜までは行ける。
市街地を通り過ぎるとだんだん吹雪がひどくなってきた。前が見えないほどではないが、通行止めになるくらいだからこの先はもっとひどいのだろう。

藻琴を通り過ぎたところに警備員がいて止められた。北浜までは行けるがそこから先は行けないという。
北浜に用があるわけではないのでここで引き返す。

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郊外へ来ると地吹雪がひどくなってきた。

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朝から1本の列車も来ない藻琴駅。

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ホームの吹きだまり。

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線路はすっかり埋もれてしまった。

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さすがにこれでは列車の運行は無理。

再び網走まで戻って、ショッピングセンターにあったツタヤとブックオフで漫画の立ち読みなどをしていたが、3時を過ぎても国道は一向に開通未定のままで動きなし。

仮に今日中に開いても札幌着は夜中になってしまうし、この天気で夜の峠越えも危険なので網走でもう1泊することに決めた。

スマホで楽天トラベルから予約した。ポイントをつかったので3千円ちょっとで泊まれるし、網走でも割と高級めのホテルなので上々だ。

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網走駅発着の列車は終日運休になった。

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待合室の人もいなくなり、ガランとした駅は時々問い合わせや払い戻しの人が来る程度。

スーパーで買い物してホテルにチェックインをする。
家と会社に帰れなくなった旨電話をすると、あとはもう行くところもすることも無い。
外はまだ明るいが買ってきたビールを飲んだ。

夕方の道内ニュースでは道東各地の暴風雪や交通寸断の状況をやっていた。
こちらももう開き直っているのでビールを飲みながら、あー大変だねと他人事のようにテレビを眺めていた。

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道東の交通寸断はテレビの各局ニュースでも報じていた。

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夜になってようやく雪は止んだ。

早めにホテルに入ったのは正解で、結局夜になっても国道が開通することはなかった。







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2014年冬 網走旅行記5

4日目の朝、一昨日の朝からオホーツク海上の低気圧の影響により暴風雪のため通行止めになっていた国道39号線だが、未だに止まったままだ。

それでも8時半に女満別バイパスの通行止めが解除になったので午前中には網走を出発できるかなと思った。
てゆうか高速道路を通っても札幌まで6時間は見なければならないのでちょっと困る。

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交通寸断状態は昨日から進展しておらず。

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2月18日朝の網走市内。吹雪もだいぶおさまったが。

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穏やかな網走川。

女満別までは開いたようだが、そこから網走までは一向に開く気配はない。
10時にチェックアウトしたが、フロントで丸2日も国道が止まることなんてあるのか訊いてみたが、さすがに2日間も止まることはないと思いますがねえ、ということだった。

また道の駅へ。ここにいてもしょうがないとわかっているが、ほかに行くところも無く何となく。

網走が完全に孤立して2日目になるが、実際町の中は混乱している様子もなく普通に生活している感じだ。
コンビニの弁当コーナーの棚がカラになっているくらいで、どこも普通に営業している。

道の駅の従業員たちも、
「今日は来れたのかい」
「いや、バスが動いてたので」
と呑気に話していた。

天候は回復に向かっているようで、風はあるが小雪が舞う程度の降り方だ。暴風雪警報も朝のうちに解除になっている。

じっとしていると嫌なのでまた国道244号線を北浜方向へと向かう。
昨日と同じ藻琴で警備員に止められたが北浜までと言うと通してくれた。

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流氷はびっしりと着岸している。鱒浦漁港。

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国道244号線から見える流氷原。晴れて青空なら最高なのだが。

藻琴を過ぎると穏やかな天気が一変して地吹雪がひどくなった。
北浜のセイコーマートに寄るとちょうど今日付けの朝刊が配達されたところだった。もしや帰れる、と思ったが、どうやら新聞のトラックだけ除雪車先導で特別に通して入ってきたものらしい。

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連日の暴風雪で雪まみれになった北浜駅。

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昨日から列車は来ないが雪かきはされていた。

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窓ガラスも雪にまみれてすごいことになっている。

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ホーム。

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線路も海も真っ白。風だけが吹き荒れる。

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網走の町中は穏やかでも北浜の国道はこの状態。

昼前にまた道の駅に戻ってきた。

道路情報を調べると39号線はまだ開通未定のまま。
仕事のこともあるし、丸2日足止めはさすがになー。
いや参るな、しかし。

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また戻ってきた道の駅。今日の宿はここで紹介してもらった。

道の駅の案内所で、39号線が丸2日も止まることなんてあるのかと訊くと、今までは無かったけれど去年中標津で立ち往生した死亡事故もあったので最近はすぐに止めるようになったと言われた。

ここで宿の斡旋もしているということなので、安いホテルを探してもらい、駅前のMというホテルなら3500円ということだった。
ここで予約できますよと言われたが、まだ開通しないと決まったわけではないので、とりあえず2時まで待ってまた来ますと言った。

会社に今日も帰れないかもしれないと電話をすると、ありがたいことに天気が完全に回復してからゆっくり帰ってこいとのことだった。

まずは2階で腹ごしらえする。昨日は売り切れだった網走ちゃんぽんがあったので迷わずそれにした。
レストランは昨日より空いている。それにしても一昨日たくさんいた中国人観光客など、どこへいって行ってしまったのだろう。

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1日10食限定の網走ちゃんぽん(880円)

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太いちゃんぽん麺。野菜がたくさんなのは旅行者にはありがたい。

網走駅に行ってみると、改札口横のホワイトボードに「終日運休」の文字があった。
駅にいる人たちは網走でもう1泊が確定のようだ。

どうしても今日中に戻らなければならないらしい外国人のグループ客がいて、駅の案内所の人が美幌までタクシーで行きそこから高速バスに乗り換えればよいとしきりに説明している。
しばらくして彼らは説明通り駅前からタクシーに乗って出発して行った。

まだ国道は開いていないが、タクシーだけ特別に通してもらえるのだろうか。

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終日運休と掲げられたホワイトボード。

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昨日から1本の列車も動いてないが駅は開いている。駅にいるのはほかに行くあてのない人たちのようだ。

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ホームに除雪車が入ってきた。

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2時を過ぎ、今日はあきらめて網走でもう1泊することに決めた。
さっきの道の駅の案内所へ行って、Yホテルを予約してもらった。ここで手付金として1000円払うが、ホテルでの支払い時にその分は引かれる。

本屋などに寄り道してからホテルに行こうと車を運転していたら、カーラジオから国道39号線は3時に開通予定ですと流れてきた。

今からホテルをキャンセルして札幌に戻ろうかどうしようか迷ったが、3時に網走を発っても途中で暗くなるし、峠の天気もどうだかわからない。焦って運転をして途中で事故ったら目も当てられないので、やはりキャンセルせずにもう1泊することにした。
今日中に戻るには高速道路を使わなければならないし、翌朝の出発ならば下道をゆっくり行けばよい。金銭的にそれほど違わないのなら安全な方が良い。

4時ごろスーパーに買い物に行くと、足止めされていたトラックが到着したのか、生鮮コーナーでは店員が品出ししていた。

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夜の網走駅。

5日目の朝7:20にホテルを出発。
網走市内を抜け、女満別のあたりではだいぶ吹雪いていたが、美幌バイパスに入るころには止んだ。
とりあえず網走脱出成功。

旭川紋別道の上川町あたりではひどい吹雪で前が全く見えないホワイトアウト状態になり冷や冷やしたが、それ以外は天気も良く、途中休みながらずっと国道を走り、札幌には16時頃に着いた。

北海道の冬の旅行は時間もお金も余裕を持って行きましょう。あと無理もしないようにということでした(^_^;)

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翌日女満別の道の駅で見かけた自転車。持ち主たちはトイレで暖をとっていたが、この時期の自転車旅行はさすがに無茶だよ。


おわり
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2014年5月かなやま湖キャンプ場へ1

5/24からの土日は南富良野町のかなやま湖キャンプ場ソロキャンプへ行ってきました。

GWのあと一時は暖かくなったのだが、一転してリラ冷えになった札幌の最低気温は1ケタ台。天気予報は雨マークこそ無いものの、アウトドアをするのは二の足を踏むような天気だった。

まずは岩見沢へ向けて出発。途中275号線の東雁来にあるスーパーとホームセンターに寄って食料品以外の買い物をする。酒類はビールは以前買っておいたのを持ってきたので、夜は熱燗にしようと日本酒の5合瓶を買った。
ホームセンターではまたキャンプ道具に目移りして、いくつか買ってしまった。1回しか使わないような道具が増えるばかりだ。今年はキャンプ道具を増やすのはこれが最後にする。

何だかんだで、東雁来で1時間ほど過ごしてしまった。先はまだ長いのに。

高速は使わず道道岩見沢三笠線→国道452号→道道夕張新得線のルートで一路富良野へ向かう。
GWも終わってすっかりオフシーズンになったのか、天気もパッとしないせいか道路はずっと空いていた。

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シーズンは交通量のある道路だが今日はこのとおり。

札幌の自宅を出発してから3時間40分、富良野の町中に着いたのは13時ちょっと前だった。
良い食材があれば買って行こうとフラノマルシェに行く。ここも観光シーズンは駐車場が満車になるほどだが、今日は空いていた。

農産物直売所を覗いたが、お土産に持って帰る用ならば良いが、キャンプに持って行くには大きすぎる野菜ばかりだった。
「きゃらうぇいふらの」のウインナー詰め合わせを1袋買った。1000円と結構いいお値段だが、味のほうは期待できよう。

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フラノマルシェで小休止。

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アイス屋のばすすとっぷで買った苺サンデー。寒い中外のテーブルで食べた。

フラノマルシェを出発して、またスーパーに寄る。ソーセージと一緒に焼いて食べようとエリンギと富良野産のアスパラを買った。

富良野から国道38号線を走っていると、根室本線の線路が平行する。途中で駅とかダムとかに立ち寄ったりして15時30分頃にかなやま湖キャンプ場に着いた。

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富良野の町中から見える芦別岳。

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山小屋風の山部駅。

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石勝線開通までは特急もすべて根室本線経由だった。幹線時代の名残がある駅構内。

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明治44年に建てられたレンガ造りの危険品庫。

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無人駅だが木造駅舎の残る金山駅。

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静かな山間部の駅。

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金山ダムから見たかなやま湖。

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雪解け水を満々と貯水している。

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ダムの上は道路になっていて一般車も通れる。

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かなやま湖に架かる根室本線の鉄橋。

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鉄橋まで階段を下りる。

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空知トンネル。鉄道のトンネルはどこか不気味だ。

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上り普通列車がやってきた。

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1両の列車が轟音を立てて通過する。

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かなやま湖キャンプ場に到着。ログハウスが管理棟で、最初にここで受付する。

まだ日が暮れる季節ではないが、キャンプ場に到着する時刻としてはちょっと遅いようだ。
駐車場は先客の車が十数台止まっている。

管理棟で1泊分610円を支払って記帳すると、テントに付けるタグとゴミ袋をくれる。ゴミ袋は燃やせるごみから空きびんまで6分別で、袋もそれぞれ種別のシールを貼ってあって分けられている。

テントサイトへ車の乗り入れはできないので置いてあるリヤカーを使ってくださいとのことだった。

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キャンプサイトに車は入れないので荷物はリヤカーで運搬する。

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色とりどりのテントが並ぶ。

車からキャンプ道具一式を降ろしてリヤカーに積んで今夜の宿になる場所を探す。

キャンプサイトは広く、芝生もきれいだし湖も良く見える場所が多い。しかし斜面ばかりで水平の場所がなかなか見つからない。数少ない水平の場所はほとんど先客で塞がっていた。

かなり奥まできてしまったが、白樺の木の下に比較的ましな場所があったのでここのテントを張ることにした。湖が良く見えるし、炊事場も近くにあるので上々だ。

テントの設営も2回目ともなれば手慣れたもので、20分くらいで完成した。

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とりあえず無事設営できたテント。


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2014年5月かなやま湖キャンプ場へ2

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キャンプ場入口にある かなやま湖の看板。

テントが完成して一汗かいたところでさっそくビールといきたいところだが、もう一汗かこうとキャンプ場の向かいにあるかなやま湖保養センターへ行く。町営の宿泊施設だが、ここの浴場は日帰り入浴もやっている。

入浴料は410円で、フロント横の券売機で券を買う。
浴室は広くはないが、ほかに客はいなくて貸切状態だった。久々にワニごっこなんかして楽しめた。

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かなやま湖保養センターはキャンプ場の向かいにある。

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誰も居なかったので撮影した浴場。以前はラドン温泉だったが今は沸かし湯とのこと。

風呂から戻ってきてソーセージを焼くために炭火を起こす。
今回新登場となるのはバケツコンロ。本当は焚き火台が欲しかったのだが、こっちは組み立てもいらないし、車の荷台に放り込んでおけばいいやとドンキホーテで衝動買いしてしまったのだった。

炭火を起こすのは手のかかる作業で、昔は新聞紙や小枝を燃やして煤にまみれたものだったが、今は着火剤という便利なものができた。それでもパタパタあおいだり面倒くさい。これでまたビールが一段と旨くなるのだ。

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富良野で買ってきたソーセージとエリンギとアスパラ。

最初はドイツの白ビール。小麦で作ったビールで、白濁して独特のフルーティな香りがあるのが特徴。
前にドイツに何回か旅行した時によく飲んだ。ビアガーデンなどでヴァイスビア・ビッテとよく言っていたな。
どういうわけか日本では一部地ビールメーカーが製造しているだけなので、なかなか手に入らない。

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ゴージャスに炭火焼き。

少し炭火が起こったところで面倒になって網の上にソーセージと野菜を並べた。
ビールの栓を抜いて使い捨てのカップに注ぐ。ビールジョッキがあれば気分が盛り上がるのだが、これでも悪くない。

富良野で買ってきた「きゃらうぇい ふらの」のソーセージは高いだけあって美味い。ビールとぴったりだ。日本製のシャ○エッセンとかなんてちっともビールと合わないと思っていたが、さすがに全然違う。

アスパラとエリンギは弱火でじわじわ焼いたせいか甘みがある。味付けは塩こしょうのみだがどんどん進む。

湖畔の景色を見ながら、よく通ったミュンヘンのビアガーデンを思い出していた。
ビアガルテン・カナヤマ・ゼー(Biergarten Kanayama See)といったところだね。

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ドイツの白ビール。

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缶のレーベンブロイはイオンで安く売っている。

2本目のビールはレーベンブロイ。使い捨てカップを軽くゆすいでまた使う。
ソーセージも野菜も食がどんどん進む。最初は全部食べ切れるかと思っていたが、足りなくなるんじゃないかと思うほどだ。

札幌にいるときは食欲もなく小食だったのに、山の中では胃腸が元気を取り戻したようだった。

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うーん、一人では少々さびしいかも。

日が傾くにつれて気温もだんだん下がってきた。風も強くて、さっきの風呂の温もりは消えて、冷たいビールを飲んでいたらすっかり冷えてしまった。
山間部なので夜になったらますます寒くなるだろう。

ビールは2本でやめて、こんどは熱燗で飲むことにした。
ここで今日買った酒タンポの出番になる。

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残った炭火にやかんをかける。

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酒タンポで熱燗にする。

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いつの間にか夜のとばりが下りる。

うー寒い。熱燗を飲んでいても冷えてきた。
19時を過ぎてあたりはだんだん暗くなり始めた。厚着はしているが、これ以上外にいるなら冬装備でもないと無理だ。

すっかり弱まった炭火に水をかけて消してテントに入ることにする。
テントは冬用ではなく、外気とは布で隔てているだけなので外と大した変りはないが、シュラフにくるまっていれば大分ましだ。
風が強くて、テントの生地がバタバタと音をたてる。

テントの中でも熱燗をちびちびやっていたが、9時半ごろ眠気がやってきた。早い時間に寝て、前回の上ノ国の時のように夜中に目が覚めたらいやだなと思ったが、寒いので寝てしまうことにした。

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今夜の寝床。

今回はぐっすり眠れた。テントの外が明るくなって目が覚めた。4時半、寒い。
テントの温度計は10℃を指していた。

すっかり明るくなった5時、チャックを開けてテントの外に出た。
相変わらずの曇り空だが、風は止んでいる。

鳥の鳴き声があちこちから響いてくるが、ほかに物音は一切ない。
昨日の湖面はさざ波が立っていたが、風が無くなったので波ひとつなく、水面に向かいの山が逆さに映っている。

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朝5時、すっかり明るくなった。湖面に山が逆さに映る。

テントに戻ると、昨夜テントのロープに結びつけておいたゴミ袋の底が破られて、中のごみが散乱していた。空袋や野菜のトレーしか入っておらず、犯人は収穫がなかったようだが、キツネかカラスの仕業か。ソーセージの空袋の臭いにつられたのだろうか。
生ごみが無いので油断したが、食べ物の臭いのついたものは夜はテントの中に入れたほうがよさそうだ。

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何者かに食いちぎられたゴミ袋。

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湖の砂浜には鹿の足跡が無数にあった。

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ベタ凪だった湖面もいつの間にか波立ってしまった。

朝食は袋のインスタントラーメン。寒いときはこれに限る。

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朝食のラーメンを作る。

ラーメンを食べている間に、波立った湖面が再び静かになっていた。
完全なベタ凪だ。木々や山々がきれいに水面に映っている。

通りかかっただけではそうそう見ることができない景色だ。こういう時はキャンプしていて本当に良かったと思える時なのだった(まだ2回目だけど)。

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再び湖面が凪いできた。

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波ひとつない水面に鏡のように対岸の山が映る。

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青空ならばさらに素晴らしい風景なのだろうが。

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誰もいない静かな湖畔。キャンプに来て良かったと思うひととき。

6:38に根室本線の始発列車が東鹿越駅を発車する。列車の時刻は事前に調べてきていたのでわかっている。
湖岸でカメラを構えていると1両の列車が姿を現した。

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対岸に上りの始発列車が現れた。

レールの継ぎ目を刻むガタンゴトンという音は余程大きいのか、谷間中に響き渡る。
列車は森の中に消え去り、再び鉄橋の上に現れて湖を横断する。しばらく遅れて、鉄橋の轟音が聞こえてきた。

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鉄橋の上を行く列車。

さて、朝ごはんも食べて列車の撮影もしたのであとは撤収するのみとなった。
ほかに行く予定も無いので、ゆっくりと過ごす。またテントでしばらく横になった。

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どうしてこう散らかってしまうのか。

8時半も過ぎて、そろそろ撤収を始める。細々としたものの片付けが結構めんどい。鍋など洗い物はスーパーの袋にひとまとめにして持って帰って洗う。
最後にテントをたたんで完了。

キャンプ場は9時過ぎの出発になった。
行きは富良野経由だったので、今度は占冠を通って国道274号線経由で札幌へ戻った。

あ〜帰りたくないよう。

最後はかなやま湖最寄りになる東鹿越駅の画像です。

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東鹿越駅の駅舎と村営バスのバス停。

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駅ホーム。かつて貨車で石灰石を積みだしていた名残で側線がたくさんある。

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かなやま湖に架かって駅と道道を結ぶ鹿越大橋。

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鹿越大橋から見るかなやま湖。

おわり
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2014年5月支笏湖モラップキャンプ場へ1

5/31からの土日は支笏湖へソロキャンプに行ってきました。

久々の晴れた週末になった。もし雨だったら中止にしているところで、これが勝手気ままにできる一人の利点だ。

自宅を出発してイオン藻岩店で買い物をする。味付けの焼肉、ジャガイモ、タマネギそれにビール酒類など。余ったら次回や自宅分に回せばよいだけなのだが、生鮮品は冷蔵庫があるわけではないので食べきってしまいたい。なかなか難しいところだ。

あれこれ一人悩みながらのショッピングも楽しく、いろいろ籠に入れてたらレジでは4000円にもなってしまった。ずいぶん出たなあ。
せっかくの週末キャンプでケチケチするつもりはないが、次回からもう少し節約しよう。

支笏湖方面は、札幌市内を過ぎるとスーパーもコンビニも無いので注意したい。もっともこちらはイオンで使いすぎたのでもう何も買わない。

札幌から支笏湖に向かう国道453号線は混んでるかと思ったが、意外とすいている。むしろ自転車を多く見かけた。

今回のモラップキャンプ場は13時からチェックインで、まっすぐ行くと早く着くので、途中の道道支笏湖線に入りオコタンのほうへ寄ることにした。

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オコタンペ湖の看板。

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木々の間から姿を表したスカイブルーのオコタンペ湖。

北海道3大秘湖のひとつとされるオコタンペ湖は道路がないので近づくことはできない。道路から1箇所だけ見えるところがある。ガスがかかって見えないことも多いが今日はスカイブルーの湖面がはっきり見えた。

道道をさらに奥まで車を走らせるとやがて行き止まりになる。以前はここにキャンプ場があったようだが、数年前に廃業したらしい。

昔は道道もさらに奥まで続いていて美笛まで通り抜けできたのだが、通行止めのゲートがあって、そこから先は廃道と化していた。

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木漏れ日が道路を照らす。

道道の行き止まり箇所は10台くらいの車が止まっていて、ここから湖までは歩きになる。
釣りやカヌー遊びの人たちの穴場的場所のようだった。

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静かなオコタン湖畔。

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支笏湖に注ぐオコタンペ川。

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透明な水。

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ここは残念ながらキャンプ禁止の札が。

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オコタンから美笛までは1997年から落石の為通行止めになっている。

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通行止め側からの案内標識。

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恵庭岳が山頂までくっきり見える。

人も少なく静かなオコタン湖畔にテントを張って1日中ボーっとしていたら最高なのだが、残念ながらテント禁止の札があった。
仮に禁を犯してここでキャンプしても夜になったら熊の恐怖で、おちおち寝ても居られないだろうが。

道道を引き返して再び453号線に戻る。湖畔の町を通り過ぎてキャンプ場へと向かう。

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モラップキャンプ場の入口にある看板。

最初に駐車場入り口にある管理棟で受付する。
宿帳に名前と電話番号を記入して、1泊分720円を支払うと番号札をくれる。これを車のダッシュボードに見えやすく置いておくように言われた。

支笏湖のキャンプ場は札幌からも近く、シーズン時はテントで埋め尽くされるらしいが、まだオフシーズンなのか時間が早いせいか場所は選び放題だ。

この時間から焼肉をやっている人たちは夕方には帰るデイキャンプの人たちだろう。

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駐車場は余裕の状態で、好きなところに止められる。

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広い砂浜がフリーサイトになっている。

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シーズンで混雑するとこの砂浜にびっしりテントが並ぶというが、今日はこの通り。

駐車場の一番奥の方に車を停めて、良さそうな場所を探しに歩いて視察する。
基本砂地で傾斜もほとんどなく、どこに張っても同じ感じだ。大きな木がないので日影になる場所が無いので暑い季節ならばタープが必須だろうか。
今日の気温ならば日差しを浴びるのがむしろ気持ち良いくらいなので、日避けは必要ない。持ってないけど。

川のそばに白樺の木が生えていて、小さい日陰にもなっていた。一番良い場所が空いていた。ここに決めた。
車からテントのほか道具一式を降ろして、リヤカーに積んで運んできた。

ところがこの場所、地面をよく見るとアリの巣があって無数のアリが地面を這い回っている。
アリさんとお友達になりたい人は良いのかもしれないけど、これは気持ち悪くてだめだ。

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白樺の木陰で良さげな場所があったのだが・・・

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場所が決まったので車から荷物を降ろす。リヤカーを持ってきた。

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まずはテントを組み立てようと思ったのだが、この場所は・・・

組み立てかけたテントを引きずって、小川の向こうまで移動する。
砂地の上だが、ここまでくればアリはいない。テントの組み立てを続けた。
砂地なのでペグがすぐに抜けるが、風も無いのでテントが飛ばされる心配はなさそうだ。

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ようやく場所が定まったテント。

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テーブルと椅子を出す。椅子がチンケなのは残念。もっと大きいのを買えば良かったが、今シーズンはこれで我慢するか。

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テント前に座って見る支笏湖。

さて、設営も終わったし一杯やるか。青空の下で飲むビールがまたうまいのだ。




posted by pupupukaya at 14/06/08 | Comment(0) | 2014年その他旅行記
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