◆3日目 2014/4/27
道の駅ゆすはら〜四国カルスト〜桂浜〜高知〜室戸岬〜道の駅宍喰温泉 313km のルートより大きな地図で 2014年四国旅行記3日目 を表示昨夜横になってそのまま眠ってしまい、目が覚めたら3時だった。外はまだ真っ暗。トイレへ行ってきてまた寝袋に潜り込んで横になる。寒い。
4時過ぎにまた起きてお湯を沸かす。燃料はダイソーの固形燃料。0.6Lケトルの水を沸騰させるには十分な火力だ。
スーパーで買ってあったカップうどんで朝食にする。寒いときはこれが一番おいしい。

ダイソーの固形燃料でお湯を沸かす。

朝食のカップうどん。
せっかく早起きしたので、早く出発したい。夜明けが待ち遠しい。
5時近くなってようやく空が白んできた。地上はまだ暗いが出発する。行先は四国カルデラへ。

夜明け前の道の駅ゆすはらを出発。
国道440号線を北上し、地芳トンネルを抜けたところから山道に入る。トンネルが開通してから旧道になった道で、旧カーブ急坂が連続する1車線の山道だ。もうこんな道も慣れてきた。
地芳峠に出た頃にはすっかり明るくなった。

地芳峠へ登る国道440号線。

地芳峠の看板。
すれ違う車も全くなく姫鶴平へ。ここからカルデラ台地が一望できる。
近くにはキャンプ場があって、数張りのテントがあった。さむいだろうなあ、気温は一ケタ台だろうか。
外で立っていたら手がかじかんできた。

キャンプ場もある鶴姫平。だんだんガスかかってきた。

鶴姫荘。トイレは裏側にあって24時間開放している。
ここで突然デジカメが動かなくなった。電源ボタンを何度押してもウンともスンともいわない。ついに壊れてしまったのか。
幸い予備のカメラも持ってきていたので、ここからはカメラを交代する。ただ、充電器を持ってきてないのでバッテリーが持ってくれれば良いが。

無数の石灰岩が露出するカルスト台地の風景。

このあたりは牧草地になっていて牛が放牧されている。

天空へつづくような道。
カルスト高原の道路を走っているとだんだんガスがかかってきた。
天狗高原まで来たが、雲の中のようだ。この辺りは視界50mくらい、山の下のほうからモクモクと霧が湧き上がっているのが見える。

五段高原のあたりからだんだんガスが濃くなってきた。標高は1400m。
天狗高原から下山する道路があるのだが、真っ白な霧の中に埋没していた。
怖いのでそっちへは行かずに、また引き返すことにした。

大野ヶ原まで来ると霧がなくなった。

大野ヶ原から国道440号へ続く県道(険道)。急カーブがこれでもかというほど続いて、自分でも車酔いするんじゃないかと思うほどだった。

梼原に戻る途中の国道440号線沿いに咲いていた季節外れの桜。
また道の駅ゆすはらまで戻ってきて、国道197号線を須崎へ向かう。ここからはずっと2車線の走りやすい道路だった。
須崎に着いたのは9:00頃。須崎は鍋焼きラーメンが有名で食べてみたかったがこの時間では早すぎる。
ここまで来るとすっかり晴れて青空になっていた。
須崎からは国道を行かずに、横浪半島の県道47号線を行く。高台から海が見えて景色の良い道路だった。

横浪半島の県道沿いにある帷子埼の展望台から見る太平洋。足摺岬方向。
桂浜の駐車場は有料で入口で400円払う。広い駐車場は警備員がたくさん立って誘導している。10時少し前だが既に車がびっしりだ。
さすがに桂浜は有名観光地のようで、お土産屋や屋台がたくさんあって賑わっていた。
ここに来たのは高さ13mの坂本竜馬像が見たかったのだ。
実際に見るとデカい。坂本竜馬像はなぜか函館にもあるが、こうして高知まで来て実物を見ることができた。

桂浜の坂本竜馬像。

写真よりマイルドな表情の坂本竜馬先生。

桂浜の風景。
高知の目的のもう一つは、チキンナンバンを食べること。
高知にはくいしんぼ如月というコンビニがあって、中で弁当も調理して売っている。弁当はホカ弁並みに種類があるが、ここの名物はチキンナンバンだ。
スマホで探すと桟橋通りに店があったので向かう。
店内のレジでチキンナンバンを注文して、お茶のボトルと一緒に先に会計する。あとは出来上がるまで店内の雑誌コーナーで時間をつぶせば良い。

高知のご当地コンビニくいしんぼ如月。
一枚肉の鶏の唐揚げにマヨネーズ風味のオーロラソースがかかっている。
唐揚げはさっくり揚がっていて美味い。下に敷いているスパゲティも良い。

くいしんぼ如月の名物、チキンナンバン(515円)。
高知市内は土佐電鉄の路面電車が走っている。せっかくだからちょっと乗ってみたい。街中も歩いてみたいので車を置くことにした。
高知駅の時間貸し駐車場に車を置いて、駅前から電車に乗る。

JR高知駅。前回来たときは地平駅だったが今は高架になった。
10年前に高知に来たときはまだ地平駅で2階建ての駅舎があったが、今は高架駅になっていた。かつて駅舎やホームだったところは駅前広場になっている。高架になると街から駅が離れてしまうのはどこも同じ。
ところが駅前の電停は新しい駅のそばに移設されて、駅から連続して屋根もあって雨の日でも濡れずに電車に乗れるように便利になっていた。
電車は7分間隔で運転していて高知市内なら200円均一。はりまや橋で乗り換える場合は降車時に乗換券をもらえばその券で乗車できる。

高知駅前から路面電車に乗る。

3つ目のはりまや橋で下車。高知市中心部へはここが近い。

はりまや橋で十字に交差する電車。

はりまや橋。札幌の時計台、長崎のオランダ坂と並んで日本三大がっかり名所と言われているが・・・

はりまや橋から西側へ続くアーケード街。
はりまや橋で電車を降りてアーケード街を歩く。人通りは多くて賑やかだ。神戸以来の大都会という感じがする。
ずっと歩いていくと、ひろめ市場の入口があった。市場と言っても中は屋台村のようにセルフサービスのフードコートになっている。
中に入ると料理とアルコールと人混みの熱気でムンムンしている。テーブルは満卓でどこの席でも昼から呑んでいた。

屋台村になっているひろめ市場。

さすがにGWとあって中は大混雑。

かつおのたたきの実演販売。豪快に藁の炎で炙る。
かつおのたたきの店では人気店なのだろう、何十人もの行列ができていた。
魚屋では藁を燃やしてたたきの実演販売をやっている。一切れ試食してみるとうまい。
パック入りだけど塩たたきを1つ買った。
なんとか1人分の空席を見つけて、テーブルでたたきを食べたがこれが最高だった。
薬味はスライスにんにくとネギ、それに塩だけで食べた。藁で燻した風味が口いっぱいに広がって、にんにくも良くあってタレはいらない。塩だけで十分。
一切れが大きいのでボリュームもある。
高知でかつおのたたきを食べたら他では食べられないというのはよくわかる。
それにしても酒が飲めないのは残念至極。

かつおの塩たたき(600円)。
はりまや橋から再び電車に乗って高知駅へ戻った。

木の床がノスタルジックな路面電車の車内。
高知駅前の駐車場に置いてあった車に戻り、こんどは室戸岬へ出発する。ちょうど14時だった。
4車線の南国バイパスは高知の郊外になるにつれて交通量が増えてきた。高知ナンバーばかりなので休日に高知まで遊びに来て帰る車だろうか。
途中にあったセルフスタンドでガソリンを入れた。

高知市内の国道32号線はしばらく路面電車と並走する。

道の駅やす。真向いは土佐くろしお鉄道の夜須駅がある。

室戸岬を目指して国道55線を南下。
途中で道の駅に寄ったりスーパーで買い物したりだったが、17時過ぎに室戸岬に着いた。
地図で見ると室戸岬は急な角度で尖っているので、断崖絶壁をイメージしていたが、実際来てみると磯がつづくだけの平凡な海岸だった。
灯台は山の上に建っていて、特に看板があるわけではないのでここが突端だと思わせるものは無かった。
台風でも来れば海は荒れ狂うのだろうが、今日は静まり返ったベタ凪。ここから見る夕日はきれいだろうな。

室戸岬に到着。ベタ凪の太平洋。

展望台から見た室戸岬と太平洋。
静かだし、人もあまり来ないのでここで夕日を見て車中泊するのも良いかなと迷ったが、やはり先へ進むことにした。
天気予報では明日は雨模様だったのと、明日はレンタカーを神戸で返却するので余裕を持っておきたかったからだ。
そんなわけで室戸岬を後にする。
四国最後の車中泊の場所は、道の駅宍喰温泉。その名の通り温泉付きの道の駅だ。
18:30頃に着いたが、駐車場に入ろうとすると警備員がやってきて駐車場は満車だという。温泉のあるホテルの裏側にも駐車場があるのでそっちに止めてくれとのことだった。
指示された駐車場は民家の真ん前で、ここで車中泊はどうかと思うような場所だった。
風呂に入っている間に道の駅の駐車場は空くだろうと思い、とりあえず温泉に入ることにした。

道の駅宍喰温泉。温泉は隣のホテルリビエラししくいにある。
温泉から出るとすっかり暗くなっていた。車を道の駅の駐車場に移動させて今日の運転はおしまい。

夜も車中泊の車でほぼ満車状態だった。