2013年道東旅行記4

3日目その1 美幌峠〜摩周湖〜硫黄山〜神の子池

昨夜シュラフにもぐったのは10時前だったろうか。気がついたら時刻は朝5時少し前で外は明るくなっていた。車中泊2泊目はよく眠れた。

屈斜路湖に昇る朝日を拝もうとカメラを持って外に出た。昨夜は気が付かなかったが、道の駅レストハウスの横から高台に登る階段があったので行ってみる。
見晴らしの良いところまできて驚いた。湖のあるはずのところには雲がびっしりと覆っていた。

山々の向こうから昇る朝日に雲海が赤く照らされて、神々しい風景にしばらく見とれた。

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美幌峠から見る屈斜路湖にかかる雲海。


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雲海の向こうから昇る朝日。

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朝日に照らされて神々しい雲海の景色。

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屈斜路湖と反対側美幌側の景色。

車に戻り昨日買ったカップめんで朝食にする。やかんに水を入れてガスコンロでお湯を沸かす。駐車場は火気厳禁なので、まわりに人や車がいるときはさすがにしかねるが、幸い広い駐車場の隅っこに駐車していたので誰もいない。
カップめんにお湯を入れて、残りは魔法瓶に詰めた。

フロントガラスは中も外もびっしりと曇っていた。エンジンをかけてしばらくエアコンをつけて曇りを取る。
6時過ぎには出発したいと思ったが出発は6:30になった。まずは摩周湖へ行く。

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雲海に向かって下る道路。

美幌峠を出発して昨日と同じ国道243号線を弟子屈へと向かう。峠を下るとしばらく雲海の霧がおおい、空下界に下りると曇り空で、屈斜路湖の暗い湖面が見えた。

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雲海の下は曇り空。屈斜路湖畔。

いったん弟子屈まで戻ってきた。屈斜路湖や川湯温泉、摩周湖、阿寒などこのあたりの観光地は全て弟子屈から道が通じているので、道東観光をしていると何度も弟子屈の町を通ることになる。

弟子屈からは道道屈斜路摩周湖畔線を摩周湖へ向かう。
摩周湖第一展望台に着いたのは8時近く、ここの駐車場は有料で、入口の受付で410円払ってチケットをもらう。このチケットで硫黄山駐車場も利用できるとのことだった。
大型バスが十何台停めれそうな広い駐車場もこの時間ではがらんとしている。

展望台に出ると摩周湖の姿がはっきりと見えた。
湖面が細かく波立っていて鏡の湖面というわけにはいかなかったが、霧が出ていなかったので良しとする。

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第一展望台からの摩周湖。

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第一展望台の広い有料駐車場。

程なくツアーバスの一行がやってきて落ち着かなくなってきた。レストハウスに戻ってのお土産物屋を覗いたりする。


次は第三展望台へ。ここも駐車場があるのかと思っていたが、道路に駐車帯があるだけだった。気を付けていないと通り過ぎてしまいそうなほど目立たない。

道路から階段を上って遊歩道を歩いて行くと展望台に出る。ここから見る摩周湖湖面がはっきりと見え、さっきの第一展望台よりも眺めが良い。

しかし展望台のあちこちに群れをなすヤブカには参った。立ち止まると体にまとわりついてくる。これはたまらんと早々に退散した。

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第三展望台の看板。

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第三展望台からの摩周湖。

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第三展望台へつづく遊歩道。眺めは抜群だがヤブカがひどかった。

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第三展望台からはっきり見える硫黄山と屈斜路湖。

第三展望台から見えた岩肌の露出した山が硫黄山で、山肌一帯から硫黄を含んだ蒸気が激しく噴出している。

ここも広い駐車場があって、受付で摩周湖のチケットを見せると通してくれた。
駐車場の先は石の転がった裸の地面が広がっていた。硫黄の臭いが鼻をつく。遊歩道のようなのは無いのでどこから入っていいのか迷うが、とくに道があるわけではなかった。

山すそに近づくと噴気孔が無数にあって、勢いよく蒸気を噴出している。柵があって外側は立ち入り禁止だが、内側にもいくつか噴気孔があって近づくことができる。

噴気孔でゆで卵を作って売っていると聞いていたが今日は見かけなかった。

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硫黄の噴煙が立ち上る硫黄山。

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もうもうと噴煙の上がるあちこちに黄色く毒々しい硫黄の結晶が見える。

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硫黄の蒸気を力強く噴出する噴気孔。近くで見ると迫力がある。

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硫黄ガスのため草木の無い岩場が広がっている。

硫黄山の次は摩周湖の裏側へ。摩周湖を周回する道路はないので、湖の反対側へ行くには大きく迂回する必要がある。
川湯から国道391号の野上峠を越えると小清水町で、オホーツク振興局の町になる。
国道から脇道へ入り、道道摩周湖斜里線に出て南下する。
途中に釧網本線の緑駅があったので立ち寄った。

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三角屋根の緑駅。

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無人駅だが地元の人の手入れがあるようできれいな駅だった。

緑駅から裏摩周展望台までは約18kmあるが、途中に神の子池に寄った。
道道から2kmほどのダート道を走る。途中3台の車とすれ違った。

摩周湖の水は地下を通り、ここ神の子池に湧き出して青い水をたたえている。
周りは深い森で水温が1年中低いため倒木が腐らず、それがまた独特の雰囲気になっている。

それにしても関西弁の話声のする神の子池は神秘的な雰囲気はどこへやら。
エメラルドブルーの神秘的な雰囲気はもっと朝早く来たほうがよさそうだ。

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摩周湖の神秘のひとつ神の子池。

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澄んだ湖底に腐らない倒木が沈む。

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神の子池に棲むオショロコマ。近づいても逃げることはなかった。

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クマ出没注意の看板。

神の子池を後にまたダート道を通って道道へ戻る。ここは最近人気になってきたのか次々とやってくる車とすれ違った。

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2013年道東旅行記5

3日目その2 裏摩周〜開陽台〜中標津〜川湯温泉

摩周湖には展望台が3か所あって、うち2つがさっき回ってきた第1と第3、あとの一つが裏摩周展望台である。

裏摩周展望台は第一展望台からちょうどカムイシュ島を挟んだ真向かいにあって、直線距離で7kmほどの場所にある。ただこの間を車で移動すると距離にして50km以上あってかなり迂回することになる。

駐車場とトイレ、それにログハウスの売店だけの簡素な設備だ。売店を覗くとこちらはホーツク海側の清里町。弟子屈町の第一展望台とは一味違った品ぞろえだった。

駐車場から少し登ったところに小さな展望台があって、そこから摩周湖が見えるのだが湖面は雲が覆って雲海のようになっていた。よく見るとさっきより増えた雲が湖面に映って、雲が下にあるように見えていた。

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木が茂る裏摩周展望台。

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裏摩周展望台からの摩周湖。湖面に雲がぼんやり映って雲海のように見える。

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裏摩周展望台にあるログハウス風の売店。

裏摩周からは道道摩周湖中標津線になって清里峠を越える。ここから中標津町になる。
ここからどこへ行こうかと思いながら車を走らせていた。今日の泊まりは川湯温泉のホテルを予約していたので、あまり遠くへは行けない。

弟子屈へ戻る道道の交差点まで来たところで「開陽台 18km」の標識があった。
このあたりまで来ると距離感覚もおかしくなって、18kmだったら18分じゃん行ってみようという感じで弟子屈や川湯と反対方向へと交差点を曲がった。

牧場ばかりの道道は行けども行けども同じような風景ばかりなので、移動している感覚が鈍ってくる。


これはとあるツアー添乗員から聞いた話。北海道の人が本州のツアーバスに乗るとあまりに乗車時間が長いので参ってしまうのだそうだ。
単調な風景に慣れた北海道人が本州の狭い道を走るバスに乗っていると実際の距離以上に長く走っていると錯覚をおこすのではないかということだった。

裏摩周から30分ちょっとで開陽台展望台に着く。

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開陽台展望台。「地球が丸く見える」

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開陽台は映画「家族」のロケ地にもなった。

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眼下は北海道遺産になった根釧台地の格子状防風林。その向こうは地球の丸さが実感できる地平線。

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北極星に向けて突き出したモニュメント。ここも星空が綺麗そうだ。

開陽台の展望台は階段を登った屋上が円形の回廊のようになっていて、根釧原野を360度見下ろせる。
残念ながら雲が多くなってきて、遠くはかすんでいた。それでも1周の地平線を見ていると地球の丸さを実感できた。

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乳牛の像。

美幌峠から摩周湖を回ってきて、12時を過ぎ腹が減ってきた。
ずっとろくなものを食べてないので、しっかりしたものが食べたい。
開陽台展望台には軽食コーナーがあったが、アイスクリームくらいしかなかった。とりあえず一番近くの町、中標津へと向かう。

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中標津まで延びる一直線の道路。

開陽台から中標津市街までは12km。ずっと下り坂の一直線の道路なのでまあスピードが出ること。

以前中標津に来たのは高校生の春休み、JR標津線が廃止になる直前だったから二十ウン年ぶりの再訪になる。当時中標津駅の記憶はあるが、町のことは全然記憶にない。

改めて車で来たら意外と大きな町で、国道沿いはロードサイド店が立ち並び、中標津に来れば何でもそろう印象だった。

中標津ではショッピングセンターの東武サウスヒルズにあるレストラン「ラ・キンコ」に入った。
メニューは何でもあるファミリーレストランのような店だ。中標津では有名なレストランらしい。

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中標津最大のショッピングセンター 東武サウスヒルズ。

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中標津のレストランはスパゲティが人気メニューのラ・キンコ。

ここで食べたのはミートソーススパゲティとハンバーグのコンビ「ミートハンバーグ」。よくあるファミレスと違って手作りなのが感じられて美味しい。
ほかにも上にカツを乗せたミートカツレツなどが人気らしい。
中標津に来ることがあればまた寄りたいと思った。

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ミートハンバーグ(1050円)。キンコの人気メニューの1つ。

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鉄皿でジュージュー音を立てているので熱々だ。


中標津にも「モダ石油」があったのでガソリンを給油する。ここのが一番安い。ほかのスタンドで入れたガソリンと比べて燃費が違うわけでもないようだが。

さてここからまた弟子屈へ戻る。距離にして約45km。ずいぶん遠くまで来たような気がしていたが、中標津から弟子屈まではほぼ直線距離で移動できる。考えたら隣町同士だった。

午前中は晴れていた空もだんだん雲が多くたちこめて、雨粒が落ちてきた。

また弟子屈に戻ってきた。ホテルの食事は朝食のみで夕食はつけていなかったので昨日のフクハラで買い物をする。
スーパーの惣菜はどこも変わり映えしないので飽きてきた。また、中標津の昼食がボリュームがあったので食指がわかず、ビールとつまみだけ買った。

弟子屈まで来れば川湯温泉はもうすぐだと思っていたら、ここからまだ20kmもあった。本当に距離感覚がおかしい。

まっすぐホテルへは行かずに、途中で川湯温泉駅に寄った。
無人駅だが、丸太や白樺の木を組み合わせた風格のある駅舎で、鉄道記念物か北海道遺産あたりに指定されてもおかしくない立派な建物だ。


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山小屋風の川湯温泉駅舎。1936年(昭和11年)に建てられた風格のある建物。

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天井が高い駅舎。古めかしい扉の奥はレストランのオーチャードグラス。

国鉄時代に無人駅になって以来オーチャードグラスというレストランが入居しているが、駅舎自体は建てられた当時から変わらず原型を保っている。

無人駅なのがもったいないが、逆にJR直営の有人駅だったらリニューアルされて外装も内装も一新されたかもしれない。これはこれで良いのかもしれない。

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ホーム側はさらに凝った作りになっている。木彫りの熊が列車を出迎える。

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駅舎に面した1番ホームの屋根は、オンコの木を組んだ堂々としたもの。

川湯温泉の宿は「お宿欣喜湯」。楽天トラベルの予約で1泊朝食付き4200円だった。
荷物は車の中でバラバラの状態だったので、必要なものだけリュックに詰め込んだ。

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古びたホテルの部屋だが値段を考えれば分相応だ。

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ホテルの窓からの景色。

チェックインして部屋に荷物を置いたらさっそく風呂へ。
川湯温泉はお湯は少し白濁して硫黄臭がするいかにも温泉という感じがする。
飲泉用の湧き出し口があったので一口飲んでみると酸っぱい。ここのお湯は強酸性明ばん泉と言うそうだ。

その後、歩いてセイコーマートへ行く。ホットシェフは無くパック入りの食品しかないが、お腹も空かないので軽いものとお酒だけで十分だ。

ホテルからセイコーマートまでは川湯温泉街のメインストリートになっていてお土産屋が数軒並んでいる。
日も傾いてお客もなく、今日はもう店じまいのようだった。

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川湯温泉は昔ながらのこじんまりした温泉街の雰囲気。

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お土産屋の店先に並んだ民芸品。

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2013年道東旅行記6

4日目 川湯温泉〜野付半島〜根室

朝7時に2階の朝食会場に行くと、おかずのコーナーにはすでにトレーをもった人たちの列ができていた。
朝食は日本全国標準のバイキング方式で、おかずもどこのホテルでも似たり寄ったりだが、それでもホテルの朝食は楽しい。

朝食のお客は次から次へとやって来て、混んできた。それでもテーブルはたくさんあるので相席にはならなかった。
ツアーではなく車で北海道旅行をしているような人が多い。外国人観光客もいないようだった。
シーズンとはいえない時期にこれだけ繁盛しているのはとても結構なことだ。

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ホテルの朝食。旅行中は不足しがちな野菜類を多めによそってきた。

朝食後、せっかくなのでもう一風呂浴びてきた。今日は夕方までに根室に着けばいいのでゆっくりする。

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部屋の電話。もう絶滅したかと思っていたダイヤル式の電話機。

9時少し前ホテルをチェックアウトして出発する。
体が軽い。車中泊が続いたので1泊しただけでもぐんと疲れが取れていた。

まずは野付半島へ向けて車を走らせる。昨日とは違う中標津を通らない道道上武佐計根別停車場線を東へ向かう。

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上武佐計根別停車場線

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アップダウンが続く直線の道路。

根室標津の町を過ぎて道道野付風蓮公園線に入る。野付半島の細長い砂嘴に延びる道路で、17km先の野付埼灯台近くまで続いている。

ネイチャーセンターの建物があり駐車場があったのでここが終点かと思ったが、道路はさらに奥まで続いていた。

途中の何もないところで舗装道路は終わり。そこからさらにダート道が延びているが、「関係車以外進入禁止」の標識が掲げられていた。
ゲートも何も無いので進入しようと思えば出来るが、禁を犯して行ったところでこの先何も無いので引き返す。

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道道野付風連公園線起点の標識。
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野付半島の碑?

さっきのネイチャーセンターに寄る。有名なトドワラはここから歩いて30分ほどかかる。観光馬車もあるが出て行ったばかりだった。

せっかくだからトドワラに行こうと歩き出すが、ヤブカが多いのと面倒になって5分くらい行ったところで引き返した。車に乗っているとだんだん無精にというか心身ともに堕落してくる。

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野付半島の干潟。

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野付半島ネイチャーセンターからトドワラまで往復している観光馬車。

戻る途中にナラワラがあった。ミズナラの森が海水の侵入で立ち枯れたもので、幹をよじらせた白骨のような姿で並んでいる。
トドワラと違って道がなく、近づくことはできないので対岸の道路から見るだけだ。

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不気味な姿をさらすナラワラ。

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残念ながら対岸の道路から眺めるだけ。

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野付半島からみえる国後島。

国道244号線まで戻り、根室へ向かって南下する。

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道の駅おだいとう 北方展望塔よりの展望。

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展望塔にあったテレビ望遠鏡。映っているのは対岸10km先の野付半島。

途中道の駅おだいとうに寄って厚床に着いた。ここは根室市だが、根室の中心部までここからあと30km以上もある。

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かつて標津線が分岐していた厚床駅。

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ちょうどやってきた根室行快速ノサップ。

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標津線の列車も発着していたホーム。

厚床を出て途中、道の駅〜スワン44ねむろに寄る。観光バスが数台停まって、中は休憩中のツアー団体一行でいっぱいだった。
昼を過ぎていたのでここで昼食とも考えていたのだが、軽食コーナーのメニューに「エスカロップ」があったので、エスカロップを食べるなら根室まで行こうと思いすぐに出発する。

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日本最東端の駅は東根室駅。

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根室駅は北海道内最長の根室本線の終点。起点の滝川駅からは443.8km。

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根室本線終点の看板。

「エスカロップ」とはタケノコ入りバターライスの上にポークカツレツをのせ、上からデミグラスソースをかけた料理で、近年のB級グルメブームですっかり有名になった。
根室市内あちこちのレストランや喫茶店で出され、コンビニの弁当にもなっているが、根室以外では全く見かけない料理である。

暮しの手帖の編集長であった故花森安治氏は札幌ラーメンのことを、
『札幌の名物はラーメンである。鮭でも、コンブでもない』と書いていたが、私もあえて書いてみる。

「根室の名物はエスカロップである。カニでも、コンブでもない」

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根室名物エスカロップ。バターライスとポークカツの組み合わせなので意外とボリュームはある。

エスカロップの味といい、根室の町といい、ここは日本にいることを忘れさせてくれるなあ。

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イオンの向かいにある「どりあん」。


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2013年道東旅行記7

4日目 納沙布岬〜根室〜春国岱〜道の駅

納沙布岬は根室の中心から東へ20kmほど離れていて、なだらかな起伏の牧草地が延々と続いていた。

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納沙布岬への道。


納沙布岬は日本最東端の岬として、また国境の地として有名だが、よくよく考えるとそのどれもは間違いではないが、正確ではない。
ほとんどの観光客は上記のイメージでやって来るのだろうが、考えてみれば疑惑に満ちた場所だ。

正確には
日本最東端⇒本当の最東端は南鳥島(東京都)
国境の地⇒「日本とロシア間の国境は決まってな〜い」by日本政府
となる。

日本人が自由に行ける場所としてのという意味では最東端なのだが、建前上の日本の領土として考えればここは最東端でも国境の地でも無い。
「本土最東端の地 納沙布岬」の標柱が建つ場所も違っていて、灯台の裏の岩場が本当の納沙布岬になる。

自分もただやってきた観光客なのでこんなこと考えるのは野暮だとわかっているし、実際それで困る人がいるわけじゃないのでどうでも良いことなのかも知れないが。

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アーチ形のモニュメント「四島のかけはし」

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「本土最東端 納沙布岬」の標柱。

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本当の納沙布岬は灯台の裏。だいぶ離れている。

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納沙布岬灯台。

岬からは水晶島など歯舞群島の島々がはっきりと見えた。一番近い島は貝殻島で納沙布岬からの距離は僅3.7kmで、灯台が小さいながらもはっきりと見える。あそこは日本の統治の及ばないロシア統治の地になる。

北方館2階には高性能の望遠鏡が並んでいて、覗くと貝殻島の灯台や水晶島のロシア軍施設などがはっきりと見えた。

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納沙布岬から珸瑤瑁水道を望む。貝殻島の灯台が見える。

貝殻島の灯台は戦前日本時代に建ったもので、戦後はソ連〜ロシアにより管理されている。

北方館の人に貝殻島の灯台は今でも点灯するのか訊いてみたら、今でも点くが1年くらい前からずっと消えているとのことだった。
もともと日本時代からバッテリーによる稼動で、戦後はロシア側が定期的にバッテリー交換しに来ていたのが見えたものだが、数年前に太陽電池に変えてから調子が悪くなったようで修理にも来ずそのままになっているらしい。

「あの辺(貝殻島周辺)はロシアの漁船がウニ漁とかやってるので、灯台が消えて一番困るのはロシア側なんだけどねえ」との談。

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望遠鏡で見た貝殻島の灯台。

再び根室中心部へ戻ってくる。今夜はまた道の駅で車中泊なので、根室のスーパー「マルシェ・デ・キッチン」で買い物をする。
なかなか綺麗で良いスーパーだ。イオンもあるがこっちのほうがずっと良い。

茹でた花咲ガニがあったので買いたくなったが、これを車の中で食べたら殻の始末や臭いなど手に負えなくなることは目に見えている。むき身のパックがあったのでこれを夕食に買った。

途中でやきとりを買うのにタイエーにも寄った。
タイエーは根室市内限定のコンビニで、名物はやきとり弁当だ。ほかにエスカロップや生寿司なども置いてある。

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タイエー西浜店

今日の締めくくりは春国岱へ。
春国岱は根室湾と風蓮湖を分ける砂州に広がる湿原で、ラムサール条約に登録されている。
入口の駐車場からは木道の散策路が作られているがほかには何もなく、立ち枯れたエゾマツの林がひろがるわびしい所だ。
ここからの風連湖に沈む夕日が美しい。

時刻は5時半近くになりほかに誰もいない。黄味を帯びた木道を歩いて行くとちょうど日が沈むところだった。湿原の中に立ち枯れた林の中で佇ずんでいると、この世の果てのようなたそがれだった。

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風連湖に沈む夕日。

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湿原の向こうに日が沈む。

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立ち枯れのエゾマツ。

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この世の果てのようなたそがれ。

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エゾシカの群れ。堂々と草を食んでいた。

日が沈めばあっという間に暗くなる。急いで車に引き返して乗り込もうとドアを開けた瞬間、蚊の大群が車の中に流れ込んだ。
車の中は蚊が飛び回る。窓を全開にすると出て行くどころかますます入ってきた。

どうにもならないので、窓を全部全開にして国道をすっ飛ばす。しばらく走っていると大分出て行ったようだが、車を停めると隠れていたのが現れて車内を飛び回った。

とりあえず道の駅に車を停めて、電気蚊取りを置いてしばらく車外に避難した。
戻ってくると蚊取りが効いていて蚊はいなくなった。それでもここ道の駅でも蚊が多くて、窓を開けると蚊が入る。
ほかにも蚊に難儀している人たちがいた。水気の多い場所での車中泊は蚊の対策も必要だ。

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今日の車中泊は道の駅スワン44ねむろ。

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2013年道東旅行記8

5日目 根室〜霧多布〜厚岸〜釧路湿原〜釧路

昨夜は星も見えていたが、朝になると一転して雨が降っていた。
蚊取り器のおかげで昨日の蚊はいなくなったと思ってたが、やはり車内に潜んでいたようで起きたら体中蚊に食われていた。

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朝から雨。特に落石付近は集中豪雨のようだった。

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茶内駅。ここまでくると雨は上がった。浜中町は漫画家モンキーパンチにちなんでルパン三世の等身大パネルがある。

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茶内駅の草が生えて荒れた構内。一応現役の路線なのだが・・・

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琵琶瀬展望台。ツアーの観光バスがトイレ休憩で、結構にぎわっていた。

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琵琶瀬展望台からの眺め。霧多布湿原を一望。

昼前ごろに厚岸の道の駅に寄って昼食と思ったのだが、どこから集まったのか広い駐車場は車がぎっしり駐車してあってレストランは行列ができていた。
厚岸で名物の牡蠣でも食べようと思っていたが、ほかに店を探すのも面倒になって、セイコーマートでコンビニ飯にした。
どうも今回の旅は食事の運がわるい。

厚岸からは直接釧路に向かわず、途中上尾幌から塘路に抜け、釧路湿原を見てきた。

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ログハウス風にリニューアルされている塘路駅。

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「くしろ湿原ノロッコ号」の終点ですっかり観光駅になった。

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道道1060号クチョロ原野塘路線は釧路湿原を横切るダート道。

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湿原を流れる茶色く濁った釧路川。

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コッタロ展望台からの眺め。


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米町公園にある展望台と石川啄木の碑。

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突然もうもうと霧が立ち込めた展望台からの眺め。霧の町釧路らしいといえばそうだが。


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一泊した「丹頂の里 サークルハウス赤いベレー」

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部屋は10畳もあって、贅沢に1人で使える。

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翌日の朝食。

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2013年江差線乗車の旅 1

2013年7月20日 
札幌〜江差〜上ノ国=湯ノ岱=上ノ国

北海道新幹線の開通を待たず一足先に廃止が決まった江差線に乗ってきました。
札幌を朝出て中山峠〜雲石峠経由で車を走らせること約5時間。午後には江差町に着きました。

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江差町の街並み。

江差の町中に着いたのは午後2時半ごろで、この日は江差発16:16発の列車に乗って、湯ノ岱まで往復してくる予定でいた。
まだ時間があるので駐車場に車を置いて、港近くの町を歩いてみた。
今まで江差線に乗って江差へ来たことは何度かあったけど、駅から町の中心まで離れていることと列車の本数が少ないので、駅前をぶらぶらしただけで折り返しの列車で引き返してしまっていた。

ニシン漁繁栄の時代を残して、また綺麗に整備された町はまた改めてゆっくり観光したいと思った。

街歩きもそこそこに、江差駅へと向かう。
駅は町はずれの丘の上にあるのだが、だんだんと人の姿を多く見かけるようになった。
江差駅までやってきたら、駅前広場は紅白の幕が張られ、焼そばや焼き鳥の屋台が並んでお祭りをやっていた。
駅近くの空き地がお祭りの仮設駐車場になっていたのでとりあえずそこに車をとめた。


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江差駅の駅前広場は「陣屋町ふれあい祭り」の会場になっていた。

臨時の特別列車「えさし号」が運転されたので、その歓迎も兼ねてのイベントらしい。肝心の列車は14:33に既に発車していったようだが、お祭りのほうは引き続き行われて、地元の人が次々にやって来ていた。

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屋台が並んで、カラオケ大会などが行われ、お祭り騒ぎの駅前広場。

列車で来ていればここで一杯やっていくところだが、今回は車なので見るだけ。
列車に乗るのが目的なのでとりあえず駅の中に入ると、次の列車を待つ観光客らしい人が数人いるほかは話し声も無く、駅前広場の喧噪が別世界のような空間だった。

きっぷ売り場が開いていたので入場券と隣の上ノ国駅までの乗車券を記念に買った。380円。

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喧噪の駅前広場とは対照的にホームはひっそり。

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使われていない改札口。

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使われていない改札口は子供の遊び場になっていた。

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ホームの先の線路は少し行った先で終わっている。

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ストーブが置かれた待合室。ここも列車待ちの人が数人いるだけでひっそりしてる。

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きっぷ売り場。


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地図式の運賃表。

まだ列車の発車時刻まで1時間ちかくあり、静かな待合室にいても退屈だし、賑やかなお祭り広場も何となく居心地が良くないので、隣駅の上ノ国駅まで車を走らせた。

上ノ国の駅前は江差駅よりも栄えていて、駅前にはスーパーもあった。
今夜は道の駅で車中泊するので、食料やお酒の買物はここですることにしてスーパーの駐車場に車を置かせてもらう。

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上ノ国駅。立派な建物は駅舎ではなく「上ノ国町商工会館」の建物。

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駅の入口は正面右側に目立たなくある。

上ノ国駅の正面には2階建ての立派な駅舎が建っている。駅というよりは民家のような造りだが、それほど古い建物ではないようだ。正面は「上ノ国町商工会館」と「上ノ国町観光案内所」の看板があって、建物をメインで使用している。
駅はというと、右側の小さい入口に目立たなく「上ノ国駅」の看板があって、入ると小さい待合室があった。


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あまり広くない待合室。きっぷ売り場は今は閉鎖されていた。

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駅名標。

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名所案内。

待合室には誰もいない。正面から入った反対側の戸を出るとホームへと通路が続いている。
普通駅舎というとホーム側もそれらしい駅のつくりになっているものだが、ここ上ノ国の駅舎はホームのほうにはそっぽを向いて、民家の裏側以外の何物でもない造りになっている。
列車内から見た限りでは立派な駅舎があるとは思えない殺風景なホームだ。

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木古内行の普通列車が入線。

ホームに立ってしばらくすると、16:24発の木古内行普通列車がやってきた。
地元の乗客もやってきて到着した列車に一緒に乗り込んだ。



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2013年江差線乗車の旅 2

2013年7月20日

上ノ国から列車に乗ること23分で湯ノ岱に着いた。きっぷを持っていなかったので、整理券と上ノ国からの運賃260円を降りるときに運賃箱に入れる。

一緒に降りたのは自分のほか地元の高校生らしい2人だけ。

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湯ノ岱駅に到着。

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木古内行普通列車を見送る。

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湯ノ岱駅は洒落た建物。

湯ノ岱に着いたのは16:47で、折り返しの江差行は18:27なので1時間40分ほど時間がある。
この間に湯ノ岱温泉に入ってくる。タオルや石鹸は持ってきた。

湯ノ岱駅の名前の由来は「北海道駅名の起源」によると
”付近の丘陵から鉱泉がわき出るので、字名を『湯の岱』と呼んだところから名づけたものである。”
とある。

昔は温泉宿が何軒もあったのかもしれないが、今は入浴できる施設としては「上ノ国町国民温泉保養センター」1軒だけのようだ。
駅からは歩いて踏切を渡り、天の川の橋を渡って歩いて10分ほどで着いた。

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通称湯ノ岱温泉と呼ばれる上ノ国町国民温泉保養センター。

ここの温泉は鉄分が多いせいか茶色く濁っている。浴槽は3つあってそれぞれ温度別になっている。
いまは夕食の時間帯のせいかがら空きなのでゆったり過ごせて良かった。
広い休憩室と食堂があって、半日くらいここでゆっくり過ごすこともできそうだった。

休憩室には江差線を走った数々の特別列車のヘッドマークが展示されていた。
撮影しても良いがブログに無断掲載はお断りとの旨の張り紙があったのでここにはUPできません。

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駅から温泉へ行く途中の踏切。

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踏切から駅方向。ローカル線ではおなじみY字スプリングポイントがある。

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駅前の市街地。道道は車もほとんど通らないので静か。

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駅入り口の看板。

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湯ノ岱駅は道道から引っ込んで目立たなく建っている。

温泉から戻ってきたのは18時少し前だった。
きっぷ売り場で上ノ国までの乗車券と記念の入場券を買った。乗車券は赤い常備券(ウラが磁気になっていないやつ)で入場券は昔ながらの硬券だった。

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1日上下12本の時刻表。

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ストーブが据え付けられた待合室。山間部とはいえさすがにこの時期は使うことはなさそうだが。

列車の時間がまだあるので改めて待合室を見ると、ベンチには1つ1つ座布団がかけられ、壁には自社のPRや旅行商品のポスターがところ狭しと張られている。
旅行パンフレットもたくさん置かれていて、商売熱心で結構な駅だ。

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パンフレットときっぷ売り場。

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きっぷ売り場。

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今は珍しくなった窓口の石皿。ここに硬貨を置くとバチーンと音が響いて懐かしい。

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湯ノ岱駅で買ったきっぷ。湯ノ岱→上ノ国の乗車券、入場券2枚。

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旅人の想いがびっしり書かれた駅ノート。

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駅構内の詰所。昔にさかのぼったような一角。

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江差行普通列車が到着。

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赤帽の駅員さんが運転士にタブレットを渡す。

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駅員さんに見送られて発車。

湯ノ岱から乗った江差行の列車は1両で、これも車内は鉄道ファンらしい乗客ばかりでボックスシートはすべてふさがっていた。

上ノ国には18:50着。地元の乗客数人とともに降りる。湯ノ岱駅で乗車券を買っていたが、手元に残したくなったので整理券と一緒に運賃260円を運賃箱に入れた。

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車内は鉄道ファンらしい人ばかり。地元客らしい乗客はちらほらいる程度。

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車端のロングシートは不人気。

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上ノ国に到着。

上ノ国の駅前広場ではテーブルが並べられて、人々が集まってビールをのんでにぎやかだ。
列車が着いてホームに降りるとこちらに向かって手を振る人もいた。
7月はこの時間でもまだまだ明るい。

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ここも駅前ではイベントが行われていた。

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買物をした駅前のスーパー。

車を置いていた駅前のスーパーで買い物をする。惣菜などは割引になっていたが、この時間ではあまり種類はなかった。

この日の宿泊地にする道の駅「上ノ国もんじゅ」へと向かう。
駐車場では同じ車中泊と見受けられる先客が結構いた。

ここで1晩明かして、翌日は江差発の朝イチの列車で木古内まで往復してくる予定だ。

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道の駅「上ノ国もんじゅ」での車中泊。眺めが良かった。

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この日の夕食。

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道の駅から見る江差町の夜景。




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2013年江差線乗車の旅 3

2013年7月21日
上ノ国〜江差=木古内=江差

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道の駅もんじゅ上ノ国から見た朝日。

7月の北海道は日の出が早い。朝4時半だが日が昇って明るい。
この日は朝6:44江差発の普通列車に乗る予定だ。道の駅は6時過ぎに出発しても十分間に合うので、海岸を散歩したりしていた。

6:10頃に江差駅に着くと、駅前広場は昨日は何事もなかったかのように片づけられて、いつもの殺風景な駅前になっていた。

駅舎はすでに開けられていたがまだ誰もいない。
1両の列車は昨夜に最終列車として着いて1晩ここで夜明かししたようで、エンジンも止まっているので静かだ。
列車の運転士だけが1人運行前の点検で忙しく動き回っていた。

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早朝の江差駅。前日のお祭り舞台はすっかり片づけられていた。


江差駅でエンジンを始動する始発列車。動画です。

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江差−木古内−函館 の行先標(サボ)と車番。

6時半ごろ列車のドアが開いていたので車内に入る。やっぱり乗客は誰もいない。
発車時刻が近づいてきたころ駅前に車が横付けになり、スーツケースを持った女性が1人乗ってきた。

2名のみの乗客を乗せた列車は6:44に江差駅を発車した。

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さすがに始発列車はこの通りがら空き。

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宮越駅。

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天の川を渡る。窓からの風が心地よい。

湯ノ岱駅では下り江差行と交換になる。あちらも木古内始発で接続列車もないのでがら空きだった。
江差行にクールビズ姿の男性が1人乗車していった。まさかの通勤客?JRの職員ふうにも見えたので、列車で行き来している駅員かも知れない。

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湯ノ岱駅で下り江差行と交換する。

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天の川に沿って走る。

神明駅でようやく1人乗ってきた。しかし旅行者ふうなので地元客ではなく湯ノ岱で交換した列車に乗っていた人が折り返しでこちらに乗ってきたようだった。

神明を過ぎると上り勾配がきつくなり峠越えになる。運転台の速度計を見ると30km/hまでスピードが落ちていた。
しかしこの車両は新型エンジンを積んでいるので旧式気動車のように喘ぎ喘ぎ登るような感じではない。ダイヤは旧式時代から変わってないので、運転は余裕がある感じだ。

峠の頂上には稲穂トンネルがあって、檜山振興局(旧支庁)から渡島総合振興局の境となる。
この区間を日常的に利用する客はほとんど無いというから、この線の経営の厳しさがよくわかる。

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神明駅。

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神明を過ぎると峠越えの上り勾配になる。白い碍子をつけた昔風の電信柱も現れる。

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稲穂トンネルを抜けると下り勾配。

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峠の前後は最大25パーミルの勾配があり、列車の速度も30km/hまで落ちる。

峠を越えると吉堀、渡島鶴岡と停まり、土地もだいぶ開けてくる。時間的には木古内への通学列車だが日曜日のため乗降は一切なし。乗客3名のまま新幹線工事真っ只中の木古内駅に着いた。
この列車は木古内駅で26分も停車してから函館まで直通する。

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木古内が近づくと建設中の北海道新幹線の高架橋が見えてくる。

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津軽海峡線の立派な複線と合流。

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木古内駅に到着。反対側の列車は下り江差行普通列車。

木古内駅の改札口で乗車するときに取った整理券を渡して江差駅からの運賃900円を支払う。
ちょうど新青森行8:04発スーパー白鳥20号の改札中で、このあとは8:16発函館行スーパー白鳥71号が来るので駅の中は日曜の朝から慌ただしい。キヨスクもあってこちらも営業していた。

きっぷ売り場で折り返し江差まで買うと、台紙付きの記念乗車券をくれた。列車を降りるとき見せるだけで良く、記念に持ち帰っても良いそうだ。

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木古内駅の改札口ときっぷ売り場。


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木古内駅で買った江差行の乗車券。台紙付きだった。

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待合室にはキヨスクもある。昔ながら対面式の売店も数が減ってきた。

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木古内駅キヨスクで買った江差線列車サボのレプリカ。

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木古内駅4・5番線は架線が張られておらず江差線専用。

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4・5番線の案内。

木古内から乗った8:08発の江差行はボックス席も相席になるほどの乗車率だった。この列車は函館を6:53に発車した江差までの直通列車なのだが、函館駅での接続列車は夜行の「はまなす」くらいしかないのでちょっと意外な混みようだった。

客層は鉄道ファンが多いが、廃止が決まった江差線に乗りに来ましたといった一般客ふうの人も多く、観光列車のような様相になっている。

新青森行の特急が発車して行くと、乗り換え客が数人乗ってきて発車となった。

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函館始発の江差行列車。奥の列車は新青森行スーパー白鳥20号。

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江差行の車内。日曜とあってか早朝から名残乗車客で一杯。

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吉堀駅。

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再び湯ノ岱駅で上り列車と交換。

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天の川駅。架空の駅なので列車は通過する。

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江差駅に到着。

木古内からの乗客はほぼ全員江差まで乗り通した。ホームでは列車や駅名標をバックに記念写真を撮る人などで賑わう。観光列車と観光駅のようだ。数年前ならばありえなかった光景だ。

江差線の最終営業日2014年5月11日と既に決定しているので、これからますますにわか鉄ちゃんや名残乗車客が多くなるのだろう。

廃線間際のお祭り騒ぎもまあ良いんじゃないかな。
沿線にはこれだけ人を呼べるような大した名所も名物も無かったのに、鉄道が無くなるというだけでこれだけの人が来るんだから、日本の鉄道もまだまだ偉大だ。

自分もできれば廃止前にもう一度来て、名残乗車客の一人になって廃線グッズや名物を買って楽しみたいと思った。

さすがに廃止当日に駆けつける「葬式鉄」はする気にはならないが。


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江差駅の待合室では仮設の売店もあって弁当などが売られていた。

おわり


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