人付き合いはいやだ

昨日は年1回の健康診断の日だった。朝9時からの予約だったので、前日午後9時からは一切の飲食ができない。
毎日晩酌を欠かさない酒飲みにとってはつらい夜で、寝酒も飲めずほとんど眠れなかった。まあ、毎年のことなのだが。

バリウム検査や心電図検査など面倒な検査も終わり遅めの出社となった私だが、いま来週締め切りの仕事を多数抱えていて検査中もずっと気が気ではなかったのだが、同じ作業を並行して進めてくれていたおかげもあって大方の作業は終わりあとは細々した残務的な作業を残すのみとなっていた。



ところで話は変わるが、世の中には本当に困った人間がいるもので、これを仮にKとしておく。
そいつが入社してきたのは今から7〜8年位前だろうか。入ってきたときからちょっとおかしな言動のある奴だったが、それ以外仕事上特に致命的な欠陥があるわけではなく、そのまま採用され、今に至っている。

私はKとは合わないと初めから感じていた。というより、当初からKとは深くかかわらない方が良いと本能的に感じていた。表面上はそんな態度は出さなかったが、同じ会社同じ部署にいるとどうしても組まなければならないこともあるし、そういう時はとにかく腫物に触る様に気を遣った。Kははっきり言って頭は鈍い方で、会話をしているとよくわかる。仕事のあらもよく目につくし、気に入らないことがあるとすぐにへそを曲げた。
私は彼の目につかないところでそれを取り繕っていた。
要はナルシシズムの塊のような性格で、それだけならばどこにでもいるような男だったし、機嫌さえ損ねなければ特に害はなかった。

そんな中何年か経つと、Kは次第に狂気というか異常な性格をあらわにするようになってきた。社内の気に入らない人間、自分の仕事に意見をしてくる人間に対しては異常なまでに敵対心を出すようになった。
まわりはそんなKの言動をよくある人間関係のトラブルくらいにしか見ていなかった。私もそうだった。何より自分が関わり合いになるのがいやだったし、そもそも私の出る幕ではないことだった。

3年ほど前、上司の思い付きかどうかは知らないが、私の属している部署内を班分けしてリーダーを据えるという体制を行ったことがあった。班分けしてもかえって非効率になるばかりで意味のあることとは思えなかったので私は反対したのだが、意見が通ずることも無く班分けが行われた。あろうことにリーダー役が私に回ってきた。私の班の中にはKもいた。

余程私がリーダーなのが気にくわないのだろうか、そのころからKは私に対して嫌悪感を見せるようになってきた。私も班中にKがいるとやりずらいことこの上なかった。
Kのサイコパス的な異常性格はこのころ私を標的にするようになった。班は私を入れて5人いたのだが、うち3人はKを含め同じ高校出身(しかも男子校)ということも助長してか、班の人間関係は私を外したKを頭とする4人の仲良しグループのようになっていった。


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サイコパスとは何か?-私たちが知っておくべき善意を持たない人々
 ↑ ※リンクと画像はイメージです。勝手にお借りしました。


リーダー不在のときに業務内容を決定して、帰(出)社したら私は全く蚊帳の外のまま業務が行われるなどしょっちゅう、ひどいときはリーダーの私がいるのにわざわざ4人全員席を外して別の場所でヒソヒソ会議をするなんてこともあった。
班の飲み会もよく行われていたようだが、私に声のかかることはなかった。誘われても行かなかったろうけど。

「おまえら中学生か!」と叫びたくなることもあった。おかげで不眠症になり、酒の量も増えて行った。

半年ほどして耐えられなくなり、惨状を上司に訴えた。ありがたいことに上司はKの性格も私の立場も理解してくれていた。しかし、いまさら班分けを変えることはできないし、とにかく1年間は辛抱してくれということだった。
とにかく、リーダーの座は降ろさしてもらった。それが今できる精一杯のことだということだった。

私の後はKがリーダーになった。実情は何一つ変わるところは無かったが、リーダーの座を降りたことで少しは楽になった。
1年経って弊害ばかり目だって、ほとんど意味をもたらさなかった班分けは崩壊した。上司も異動になり、新しい上司がやってきた。

新年度になり、部署内の体制もまた変わった。席も離れたし、Kともかかわることもまず無くなった。
あの1年を思うと平和な日々がなんとありがたいことかと身に染みた。

このころKはというと、自分より下の立場の後輩や下請けの人となにかトラブっている場面を遠目で見かけた。私はというと、そんな光景を冷ややかに見ていた。というか、それしかできなかった。
しばらくして部署内の後輩が1人、2人と辞めだした。それが100%理由ではないがKとのトラブルが原因と人から聞いた。辞めた1人の後輩からもKの異常さについてあれこれ相談されたが、私ではチカラになることはできなかった。
仲の良かった後輩や、助けてもらったこともある後輩が次々と辞めていくのは悲しかった。何度も言うが、私ではどうすることもできなかった。

気に入らない人間が一掃できたのだろう、Kの捌け口は再び私に向かってきた。
私の仕事内容のアラさがしをして、何か見つけると執拗に嫌がらせをしてきた。いつの間にか私に対する口調はタメ口になり、あからさまに見下した態度になっていた。何度も言うがこれはKの異常性格からきていることなので、下手に出るとますます助長させることになる。
言って聞かしてわかる相手でもないので、私もよせばいいのに、その度に適当にあしらって追っ払っていた。
そのことがKの異常性格の闘争心に火が付いたらしい。

Kの私に対する攻撃は、私の不徳に帰するものではなく、Kの異常性格と被害妄想によるものだと私はその頃には理解し始めていた。
Kがどういう環境で育ったのか私は知らないが、子供のころから今までの環境、親の影響、それに元来の性格の悪さ及び頭の鈍さが加わってこうなってしまったと想像する。


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マンガで分かる心療内科・精神科in渋谷

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私は性格にしても仕事にしてもそんなに完璧な人間ではないし、歳のせいで注意力も集中力も鈍ってきたのはわかっている。
今年の冬頃、Kの業務を手伝うという形で仕事をした。もちろんKと関わることも話すことも無かったが。
Kの持っている業務なので私が分担した部分を目にしたのだろう、私がやったところで間違ったところや抜けていたところを見つけて細かいところまでいちいちクレームをつけてくるようになった。
ひどいときは客と電話中にわざと聞こえるように言ってきたり、外から帰社すると机の上にカラフルな附箋だらけの書類が山積みされて『やり直し!』と大きく書かれた張り紙がしてあった。

さすがにこれは頭にきて、再び上司に訴えた。ミスはたしかにこちらが悪いが、だからといってやって良いことと悪いことがある。同じ社会人として最低限の礼儀も守れないのか、というようなことを訴えた。

K本人に直接言っても彼は訊く耳は持たないし、何より火に油を注ぐ結果になるのは明白である。
上司もKは手に余る存在のようで、私には同情してくれた。しかし、クビにするわけにもいかないし、根本的に解決できるわけではないこともわかっている。私も言いたいことを言っただけで、別に解決など期待していなかった。
こういうことになるので、私とKとは関わらせないのが一番良策であると上司にも理解して貰えたのが一番の収穫だった。
いわば、上司公認の険悪な関係となったのだ。

上司からは「それ(互いに関わらないこと)で業務に支障をきたすようであれば会社としても双方許さない」とのお言葉を頂いた。

翌日Kは突然私に面と向かってこう言った。
「いい気になってるんじゃないぞ」
Kはゾッとするような目つきで私を睨んだ。殺意みたいなものを感じた。私は返事もせずシカトした。

Kへは上司から何か言われたのかどうかは知らないが、それからはおとなしくなった。



そこで話は冒頭の健康診断へと戻る。
昨夜の寝不足と、来週の締め切りに無事間に合いそうという安堵感からつい油断した。
お昼休み明けの午後、私は抜けている作業がないかざっくりと見直しを行っていた。単調な作業、つい意識が朦朧としてしまった。

突然作業机を蹴飛ばされた。Kがいた。

K「今居眠りしてただろう」
私「してねーよ」
K「居眠りしてただろう!認めろ」
私「してねーったら。証拠があんのかい」
K「居眠りしてたっ」  ←この時点でバカみたい(-。-)
私「してないったら」「言いがかりつけてくるなよ、いい加減にしろ。今仕事中だぞ!」

Kは言い返すことができなくなって去って行った。Kは公私仲良しにしている某を誘ってプイと部屋を出て行ってしまった。おそらく休憩室あたりで私の悪口を言っているのだろう。
ことあるごとに仕事中に某を誘って部屋を出ていくのはよくあることで、そのたびに仕事を中断させられ、Kの口から呪いや罵りの言葉の相手をさせられるのだろう。某も気の毒なことだ。

それにしても休憩室での彼らの業務は何になるのだろう?『庶務』か『打ち合わせ』という立派な業務になるのかな?

こんかいの出来事で一つだけKに感謝したいことがあった。
最近どうもKとの険悪ムードが薄れてきている感があって、私としてはKとは絶対関わりたくないというのは、この会社にいる限り一貫して変わることは無いので、周りにこの二人を一緒にしても大丈夫と思われると非常に困るのである。
かといって、こちらから因縁をつけるということはいい大人のすることではない。

そんな中、険悪関係を継続させるにあたって、Kみずから汚名をかぶってくれることになったのだ。
上記のやり取りは部署内全員に聞こえていただろう。

Kに因縁つけられることは私にとっては日常茶飯事になってしまっていて、別に痛くもかゆくもない。
この2人、一緒にすると必ず事件に発展するぞと周りが認識してくれればそれで良いのである。

感謝、感謝。


タグ:人間関係
posted by pupupukaya at 14/08/02 | Comment(0) | 読み物
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