2015年東北・南三陸旅行記5

9月11日

旅行中の朝は早い。
今日は気仙沼7:36発のBRTで出発し、青森まで行くことになる。7時にはホテルを出る予定でいたのだが、5時に目が覚めた。いやな予感がしてテレビをつけると宮城県全域に大雨特別警報が出ていた。夜中の大雨で仙台駅前も冠水したようだ。

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宮城県全域に大雨特別警報が出されていた。

JR東日本の運行情報を見ると宮城県と岩手県のほとんどの路線が運転見合わせとなっている。さすがにBRTは平常運転となっていた。
ただ、BRTで盛や前谷地まで行っても、そこから先が不通ではどうにもならない。

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スマホで見たJR東日本の運行情報。

今日中に気仙沼から脱出できるのか、というような状況だ。少なくとも午前中はすべて運休が決定している。
さてこれからどうするか。

1,気仙沼でもう1泊する
2,とりあえず動いているBRTで盛へ行く
3,何とかなりそうな仙台へ戻る

こういうときの決断は早い。迷わず1番の気仙沼でもう1泊するにした。
スマホで予約サイトから次のホテルを予約してしまった。
フロントに言ってこのホテルに連泊しようとも考えたが、駅から近い方がいいのと予想外の出費になるために少しでも安い方がいいこともあった。

思わぬ災害に遭うのはもう何回も経験している。こういう時は無理に進むよりも、安全になってから改めて進める方が良いと経験上わかっている。この先で予約している所がないのと、旅行が1日延びても帰着が日曜日のために仕事に影響しないということもあった。

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被害の出ている仙台方面とは裏腹に気仙沼は静かなもの。

今日は1日気仙沼にいると決まったので、港の魚市場を見学してきた。
風もなく雨は小降りになっている。とても大雨特別警報が出ているとは思えないほど、ここ気仙沼は平和だ。

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気仙沼海の市、ここの2階から魚市場の見学者デッキにつながっている。

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見学者デッキ入口。


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7時過ぎではもうセリは終わっていた。

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並べられて値札が付いたマグロ。

市場からホテルに戻る途中にローソンがあった。そこで朝食のおにぎりを買う。

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買ってきたおにぎり。三陸産わかめ使用の表示につられて。

ホテルのチェックアウトは10時までなので、それまでホテルで過ごした。
10時近くなり、雨も弱まったようなのでチェックアウトする。これから夕方までどう過ごそうか。

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一晩世話になった気仙沼プラザホテルを後にする。

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駅に向かう途中改めて街中を見るとあちこちに津波の爪痕が残る。

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大津波からそのままになっている店もあった。

どこへ行くあても無く、とりあえず気仙沼駅へ来てしまった。

大船渡線は午前中は運休、12:22発一ノ関行から運転再開予定となっていた。
待合室には一ノ関から新幹線に乗り換えるはずだった乗客がたくさんいて、払い戻しなのか窓口に列をなしている。

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大船渡線は午前中は運休、BRTは通常通り動いていた。

駅員は大船渡線の乗客に、一ノ関行のバスは運行していますので急ぎの方はそれに乗ってくださいと案内していた。
ああその手があったか。鉄道の運行ばかり頭にあったが、バスもあったのだ。
今からバスで一ノ関まで行けば、今日の青森発急行はまなすに十分間に合うが、もう今日のホテルを予約しているし、不安な気分のまま旅行するのは嫌だ。

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待合室にあった気仙沼駅のジオラマ。

これからどうしたものか。昨日バスから見えたショッピングセンターを思い出した。バスの窓からだが、南気仙沼の方が栄えているなという印象だった。地図で見ると南気仙沼で降りたら歩いて行けるようだ。天気予報では午後には雨が上がるようで、それまでそこで過ごせるだろう。
BRTで南気仙沼に行くことにした。

待合室のベンチに座っていると、駅員が「お客さんどこまで行きますか?」と声をかけてきた。
「いや、ぼくはBRTで・・・」
BRTは通常通り運行している。

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とりあえず前谷地行のBRTに乗る。乗客は自分ともう1人だけだった。

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2つ目の南気仙沼で下車。入れ替わりに数人の高校生が乗車して行った。

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ここで雨が上がるまで時間をつぶす。

イオンは南気仙沼から7〜8分ほど歩いたところにあった。中にあった書店で本を買って、ミスドで過ごした。
昼を過ぎても一行に雨は止まない。仙台方面は豪雨のようだが、こちらはしつこい雨だなという感じ。

大雨特別警報が解除され、ようやく雨が上がったのは2時近くだった。もうホテルにチェックインできる時間だが、港の方を歩いて回って行くことにした。
午後からは大船渡線、釜石線なども運転を再開したようだ。

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気仙沼線の線路跡と交差する。

BRTの南気仙沼駅は気仙沼市立病院近くの県道にあるが、もともとは大川を渡った港よりの場所にあった。このあたりは特に津波被害の大きかったところで、南気仙沼駅や橋梁も流されるなどしている。
ここも盛土の造成工事が行われている。新しい道路もだいぶ完成していて、新しい建物も建ちはじめている。復興の町づくりは進んでいるようだった。

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南気仙沼駅があったと思われる場所。

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震災復興工事の看板。盛土の上に新たな町を作ろうというものだ。

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復興工事の中にポツンとあった一景島神社。

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気仙沼の台所、気仙沼市魚市場。ここは今朝来たところ。


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気仙沼海の市とシャークミュージアム。

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津波浸水高を示したプレート。

気仙沼海の市は今朝魚市場を見学したときに通ったが、あらためて中に入ってみる。1階は地元のレストランやお土産物屋などが入居している。観光施設で、普段は観光バスなんかが立ち寄るのだろうけど、今日は閑散としている。
せっかくなのでレストランで気仙沼名物のフカヒレなどを食べてみようかと思ったが、店先のメニューを見てあまりの高さにあきらめた。思わぬ宿代が出費となったので、この先は節約しなければならない。

テイクアウトの軽食の店に「フカヒレソフト」なるものを見つけ、食べてみる。甘いシロップ漬けのフカヒレというのも妙なものだった。まあ話のタネということで。

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海の市にあるリアスキッチンDELI。

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フカヒレソフト(500円)

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飴色の繊維状のがシロップ漬けのフカヒレらしい。


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復興屋台村。あちこちにプレハブの市場や屋台村を見かけた。

イオンから港をまわってずっと歩いてきて、また気仙沼駅前へ戻ってきた。今日のホテルは駅の正面にあるので便利だ。一人旅のときは朝早いので駅に近いのが何よりだ。当初、本当はこっちのホテルにしたかったのだが、満室なので気仙沼プラザホテルにしたという経緯ではあった。きっとこの大雨でキャンセルが出たのだろう。

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今日の宿は気仙沼駅正面にあるホテルパールシティ。

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部屋はビジネスホテルの標準タイプ。

今日の夕食はどうしようか。外に食べに出てもいいが、お酒を飲むと高くつく。
というか1人で外食に出るのって面倒くさいんだよなー。
あまり気仙沼でお金を使わなくて申し訳ないが、駅近くにスーパーがあったので、そこで何か買ってくることにした。


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駅近くのスーパー片浜屋。ここで惣菜を仕入れた。

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片浜屋で買ってきた食料。めかじきとカツオの刺身、それに寿司と酒。

テレビのニュースを見ながら酒を呑んだ。
こんどは宮城県大崎市で洪水があったと報じている。仙台近辺のJRはまだ再開になっていないようだし、昨日今日仙台あたりにいたら大変だったな。ここ気仙沼はいたって平和なものだったが。

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宮城県大崎市でも大変な水害があった。

明日の天気は晴れになっている。1日遅れになったが、当初の予定通りスタートできるようだ。

6へつづく
posted by pupupukaya at 15/10/18 | Comment(0) | 2015年東北・南三陸旅行記
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