寝台特急あけぼので行く東京旅行記2

青森18:23 (寝台特急あけぼの)→ 翌日6:58

あおもりまちなか温泉ではすっかり長湯してしまった。
駅に戻る途中でアウガの地下にある市場に寄った。車内での酒の肴にお刺身でも買っていこうと思っていたのだが、17時過ぎのこの時間ではどの店も店じまいの最中だった。結局手ぶらのまま駅に戻る。

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夜の青森駅。駅の反対側は港なので一層明るく見える。

さて、いよいよ寝台特急あけぼの乗車になる。
昔からどういうわけか夜行列車に乗る前はすごくワクワクしていた。
夜に帰宅を急ぐ人ばかりの中、自分だけは別世界に行くようで、夜行の旅行は心が高ぶった。

今回も何年かぶりの夜行列車の旅とあって、また12時間以上の長距離乗車なのですごくワクワクする。
あけぼの号は車内販売もないし、途中駅でも何も買えないので食料と酒は買ってから乗らなければならない。

駅構内のコンビニに駅弁コーナーがあって、この時間でも豊富に置いてあった。酒の肴になりそうな「大人の休日 津軽物語」という駅弁を買った。
駅弁1個だけでは物足りないので青森駅に隣接するラビナに入ってみたが、食料品は無くてテイクアウトのとんかつ、焼き鳥、パンくらいなので、仕方なく焼き鳥を数本買った。

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何となく旅情のある立ち食いそばなどが並んだ一角。

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青い森鉄道と共同の改札口。

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改札口上の発車案内板。

あけぼの発車までまだ30分以上時間があるが、列車入線を見たいので早めにホームへと行く。
ちょうど帰宅ラッシュで、隣のホームには青い森鉄道の2両編成の電車が立ち客も乗せて発車を待っている。

あけぼのと同じホームで待つ乗客はほとんどが新青森行スーパー白鳥の客で、この列車が発車して行くとホームに残ったのは、あけぼの入線を待つ数人だけになってしまった。
先のスーパー白鳥は新青森で新幹線はやぶさ号に接続し、21:23に東京に着くのだった。同時刻にあけぼの号はようやく秋田に着いてる頃だ。

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ホームへと続く長い跨線橋。

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跨線橋の発車案内。

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青い森鉄道の電車とライトアップされた青森ベイブリッジ。

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あけぼの入線前の3・4番線ホーム。4番線は新青森行スーパー白鳥で先に発車する。

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ホームそば屋はすでに店じまいしている。奥の売店は営業中。

18:03になってあけぼの号はディーゼル機関車に牽かれてゆっくり入線してきた。ホームには乗客がまばらにいるだけで、ブルートレインの始発駅としては寂しい。
青森駅で折り返し発車するので、最後部には電気機関車がついていて、発車時はこちらが先頭になる。

あけぼの号は運転区間こそ上野〜青森間だが、実際は上野から庄内地方と秋田県北部の利用がメインで、いずれも新幹線が無いので貴重な東京への直通列車として利用されている。

上野〜青森間の夜行列車は東北線経由の「はくつる」や「ゆうづる」号がメインだったので、奥羽線経由のあけぼの号などの青森発車時は昔からがら空きだった。

それでも廃止の噂が流れてからか、鉄道ファンの姿がちらほら見られる。こちらA個室も青森から乗る人は少ないが、今日は満席である。

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ディーゼル機関車に牽引されて入線するあけぼの。

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この日の編成は2両減車の8両+電源車。

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「あけぼの」のヘッドマークが誇らしげ。東北ブルートレインは赤い電気機関車がよく似合う。

あけぼの号が入線してからも乗客が跨線橋から1人2人と現れるが、ホームは売店に買い物に降りる人や、発車前にホームをウロウロするファン(私)などがいるだけで閑散としたものだ。

いまから22年前に同じく青森駅発奥羽線・羽越線経由のブルートレイン「鳥海」号(いまの「あけぼの」号の前身)に乗ったことがあるが、あの時はもっと空いていた。青森発車時のB寝台車の客は自分1人、ホームは回送列車の発車のようだった。

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あけぼの発車前のホーム風景。売店へ買い物へ降りる客がいる程度で見送り人もなく閑散としている。

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まもなく発車となるあけぼの号。老朽化のせいか車体の凹凸が目立つ。

いよいよあけぼの号に乗車して、7号車A個室「シングルデラックス」の客となる。
通路はじゅうたん敷きでホテルのように高級感がある。

指定された室は明日上野到着まで自分の城となり、好きなように過ごせる。
室内の設備はベッドのほか折り畳みの洗面台、テーブル、鏡、コンセント、好みに調節できる空調、空気清浄器など。テーブルにあったテレビは撤去されていた。

A寝台ならではの特権として、持ち帰れるアメニティグッズの入ったあけぼのマーク入りのポーチが置いてある。石鹸、歯ブラシ、剃刀、整髪料など男性向けの中身だ。
なぜかタオルは付いていなく、これは持参する必要がある。

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A寝台「シングルデラックス」の入口。

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A個室車の通路。少し古臭いが高級感がある。

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A個室シングルデラックスの室内。すでにベッドメーキングがしてある。

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折りたたんである補助ベッド。引き出せば2段ベッドになる。

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JRマーク柄の備え付け浴衣。

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木製テーブル。つまみを持って引き出す仕組みだが、あまり広くはならない。小型テレビがあったところは板で塞がれている。
足元には灰皿とくずかごがある。

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A個室利用者のみ特権、あけぼのマーク入りアメニティグッズ。

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これもA個室のみ、折り畳み洗面台。

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取っ手を引くと洗面台が現れる。

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個室ならではの空調や照明の調節パネル。アラームの目覚まし時計もある。

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寝台の使用方法。

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大型鏡とA個室だけにあるコンセント。充電やPCに使用できる。

室内は1人で1晩過ごすには十分な広さ。B個室と違って天井が広いので全然狭いとは思わない。
これで寝台料金は1万3,350円でB寝台の倍以上もする。しかし12時間以上列車内の空間をぜいたくに貸切にできるのだから、安いものだ。

飛行機のエコノミーとビジネスクラスの差額に比べればA寝台の差額などわずかなもの。新幹線はやぶさのグランクラスだって東京・青森間3時間でグリーン料金1万円なのだから、あけぼの号A個室は破格のサービスだと思う。

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ベッドを起こすとベッドの裏側は背もたれになっていて座席に変換できる。
ただし座面はかなり低く、見た目と違って座り心地はあまり良くない。

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青森駅を静かに発車する。窓ガラスのこちら側は日常からは隔離された世界。

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新青森駅に停車。

新青森を発車するとチャイムが鳴って車内放送が始まる。
「本日も寝台特急あけぼの号をご利用いただきましてありがとうございます。それではこれから先停まります駅と到着時刻のご案内をいたします。次は弘前・・・」

しばらくしてから車掌が車内改札に現れた。あとは終点上野まで自由だ。
浴衣に着替え、テーブルに焼き鳥と駅弁それにビールとお酒を並べて宴会だ。

青森での入浴以来何も口にしていなかったのと、暖房が利いて室内が乾燥しているのでビールがうまい。冷めてしまったが焼き鳥もうまい。
外は人家の明かりも少なくて真っ暗だが、レースのカーテンを開けて部屋の明かりを暗くすると、月明かりに照らされた夜景がきれいだった。

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青森駅で買ってきた駅弁と焼き鳥。

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テーブルにお酒と食べ物を並べる。一杯やりながら夜景の車窓を眺めるのが夜汽車の醍醐味。
テーブルが狭いので列車の揺れでビールが転げ落ちないか冷や冷やしたが。

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ラビナで買った純米酒「じょっぱり」。

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青い月に照らされた夜道をブルートレインは走る。

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大鰐温泉駅に停車。弘南鉄道のステンレス電車が見える。

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どこかの駅に停車中。

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いつしか外は雪景色になっていた。

3へつづく


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