寝台特急あけぼので行く東京旅行記1

千歳9:50 (北斗88号)→ 13:30函館
函館13:56 (スーパー白鳥34号)→ 15:46青森



2013年11月、夜行列車ファンには悲しいニュースが飛び込んできた。
上野駅発着のブルートレイン「あけぼの」が2014年春で姿を消し、2015年度の北海道新幹線開業に合わせて「北斗星」「カシオペア」「トワイライトエクスプレス」も廃止になるということだった。

このニュースを知って驚くというよりは来るべき時が来たな、という印象だった。

しばらく鉄道旅行をしていなかったので久しぶりに行こうかと思い札幌駅みどりの窓口で11月15日発のあけぼのA個室を求めると1部屋だけ空いていた。上記のニュース以来、名残乗車客が少しずつ増えているようだった。

DSCN0008.JPG
今回の旅行は南千歳駅から出発。

DSCN0011.JPG
南千歳駅の特急列車編成案内。


いつもなら札幌駅から出発するが、今回はわけあって南千歳駅からの出発となる。

JR北海道の度重なる車両事故のおかげで、函館方面の特急北斗は軒並み運休となっている。
かわりに臨時列車が4往復運転されているが、定期列車にくらべて時間もかかり、グリーン車もない短い編成なので常に混んでいるという話も聞いていた。

今回乗車する北斗88号も札幌駅を9:18に出て函館着は13:30だから4時間12分もかかる。運休中の同じ時間の北斗8号ならば札幌9:19発、函館着12:55着だったので36分も余計にかかることになる。

青森から「あけぼの」への接続ならば、札幌を12:22に出発する「スーパー北斗12号」でも間に合うのだが、最近何かと当てにならないJR北海道なので余裕を持って1本早い接続列車にした。
おかげで青森での滞在時間が増えたので、この時間で温泉に入ったり市場を覗いたりすることができる。

DSCN0024.JPG
札幌から来た北斗88号が入線。

さて、南千歳駅に入ってきた北斗88号は5両編成。前2両が自由席、後ろ3両が指定席だ。持っているのは自由席特急券なので立ちんぼうも覚悟していたが、意外にも空いている席があって窓側の席にすわることができた。

車内は1980年頃の183系登場時からのほぼ原形のまま。特急オホーツクの予備車両を充てているようだ。
車内販売もなく、乗客も皆がまんして乗っているという風で、車内の雰囲気もなんとなく重苦しい。

つぎの苫小牧に着くと大勢の人が席を立って降りて行った。東室蘭でも大量下車して、伊達紋別でもさらに降りて、2両の自由席はがら空きになってしまった。
最初、切符を買う時に指定席にしようかと思ったが、函館までなら通路側でも座れればいいやと思って自由席にしたのだが却ってこちらのほうが良かった。

DSCN0035.JPG
苫小牧、東室蘭と降車客が多く、がら空きになった自由席。

DSCN0061.JPG
どんより曇った噴火湾と駒ヶ岳。

空席ばかりになった自由席は、振り子式特急のようなけたたましい騒音や振動も無く、静か。せめて車内販売でもあれば弁当でも食べながらゆったりと過ごせると思ったのに残念だ。南千歳駅で買っておけばよかった。
長万部駅でかにめしでも手に入ればと思ったが、ホームでの立ち売りは無かった。

八雲、森で函館までの乗客が乗ってきたが、空席多数のまま終点函館に着いた。

DSCN0077.JPG
函館に到着。札幌側はスラントノーズの初期型キハ183。

DSCN0087.JPG
函館側は貫通型の2代目キハ183。隣は乗り継ぐスーパー白鳥34号の789系電車。

DSCN0090.JPG
コンコースにある函館本線の0キロポスト。

DSCN0093.JPG
函館からは津軽海峡線新青森行スーパー白鳥34号に乗り継ぐ。

函館からは13:56発青森行スーパー白鳥に乗り継ぐ。運休中の北斗8号ならば12:55に着いてしまっていたので、函館駅での待合時間が短くなるという点では今日乗ってきた臨時列車のほうが具合が良い。

ホームにはキヨスクと立ち食いそば屋が営業していて、飲まず食わずの北斗88号から乗り継いだ人たちが駅弁やそばを求めて行列ができていた。

DSCN0102.JPG
上磯を過ぎると左側に見える函館山。

函館から乗り継いだスーパー白鳥34号も自由席は空席だらけ。青森からは秋田行「つがる」、新青森からは東京行「はやぶさ」に接続する列車なのだが、閑散期の平日の乗車率はこんなものなのだろうか。

新青森まで所要時間2時間足らずだが、意外なことに車内販売があった。営業はJR東日本側のNREなので弁当やお土産は青森側のものだ。
南千歳から飲まず食わずだったが、しかし弁当を食べるほど食欲もなかったので、コーヒーとりんごのケーキを買った。

ワゴンに「ほやの燻製」という珍味を見つけて気になったのだが、青森駅でも売っているだろうからいいやと思い買わなかったのだが、あとで青森駅で探し回ったが売っていなかった。車内販売限定なのだろうか。
今度スーパー白鳥に乗ったら絶対買おうと思った。

DSCN0110.JPG
車内販売で買ったコーヒーとお菓子(420円)。

DSCN0114.JPG
津軽海峡越しにうっすら本州が見える。

新幹線の新駅が姿を現した木古内駅を発車して海峡線に入ると、あちこちで新幹線の工事が行われている。
青函トンネルを挟む海峡線は、新幹線開業後も在来線の貨物列車と線路を共用するため、レールの増設や貨物列車の退避施設の新設工事が進んでいる。

DSCN0164.JPG
海峡線内は北海道新幹線工事の真っ最中。上のアーチ橋が建設中の新幹線。

静かな車内で突然1人の爺さんが大声で車掌を呼び止めた。何事かと思ったら、どうやら爺さんは五能線の五所川原まで行くようで、この列車が「青森行」ではなく「新青森行」との表示を見て自分がどこに向かっているのかわからなくなってパニくったようだ。
車掌さんは青森に着くからそこで乗り換えてと説明し、五所川原までの乗り継ぎ列車を紙にメモして渡すと爺さんも納得した。

津軽海峡線の特急はさすがに乗客の行先もきっぷも多種多様だ。

DSCN0195.JPG
青森に到着。列車はここで8分停車して新青森へと向かう。

DSCN0202.JPG
青森駅の跨線橋から。停車中は秋田行特急「つがる」と大湊行快速「しもきた」。

DSCN0211.JPG
改札口へと向かう。

青森には定刻通り15:46に着いた。つぎの「あけぼの」は18:23発なので2時間半以上の時間がある。
上野まで12時間以上の乗車になるので、駅近くの温泉で一風呂浴びることにした。

DSCN0219.JPG
駅からアーケードが続く青森の中心部。

DSCN0223.JPG
駅前には今も中小の市場が残っている。

DSCN0225.JPG
青森まちなかおんせんは青森駅から徒歩8分ほど。あけぼの乗車前の一風呂に便利。

2へつづく




寝台特急あけぼので行く東京旅行記2

青森18:23 (寝台特急あけぼの)→ 翌日6:58

あおもりまちなか温泉ではすっかり長湯してしまった。
駅に戻る途中でアウガの地下にある市場に寄った。車内での酒の肴にお刺身でも買っていこうと思っていたのだが、17時過ぎのこの時間ではどの店も店じまいの最中だった。結局手ぶらのまま駅に戻る。

DSCN0227.JPG
夜の青森駅。駅の反対側は港なので一層明るく見える。

さて、いよいよ寝台特急あけぼの乗車になる。
昔からどういうわけか夜行列車に乗る前はすごくワクワクしていた。
夜に帰宅を急ぐ人ばかりの中、自分だけは別世界に行くようで、夜行の旅行は心が高ぶった。

今回も何年かぶりの夜行列車の旅とあって、また12時間以上の長距離乗車なのですごくワクワクする。
あけぼの号は車内販売もないし、途中駅でも何も買えないので食料と酒は買ってから乗らなければならない。

駅構内のコンビニに駅弁コーナーがあって、この時間でも豊富に置いてあった。酒の肴になりそうな「大人の休日 津軽物語」という駅弁を買った。
駅弁1個だけでは物足りないので青森駅に隣接するラビナに入ってみたが、食料品は無くてテイクアウトのとんかつ、焼き鳥、パンくらいなので、仕方なく焼き鳥を数本買った。

DSCN0228.JPG
何となく旅情のある立ち食いそばなどが並んだ一角。

DSCN0230.JPG
青い森鉄道と共同の改札口。

DSCN0231.JPG
改札口上の発車案内板。

あけぼの発車までまだ30分以上時間があるが、列車入線を見たいので早めにホームへと行く。
ちょうど帰宅ラッシュで、隣のホームには青い森鉄道の2両編成の電車が立ち客も乗せて発車を待っている。

あけぼのと同じホームで待つ乗客はほとんどが新青森行スーパー白鳥の客で、この列車が発車して行くとホームに残ったのは、あけぼの入線を待つ数人だけになってしまった。
先のスーパー白鳥は新青森で新幹線はやぶさ号に接続し、21:23に東京に着くのだった。同時刻にあけぼの号はようやく秋田に着いてる頃だ。

DSCN0233.JPG
ホームへと続く長い跨線橋。

DSCN0237.JPG
跨線橋の発車案内。

DSCN0248.JPG
青い森鉄道の電車とライトアップされた青森ベイブリッジ。

DSCN0250.JPG
あけぼの入線前の3・4番線ホーム。4番線は新青森行スーパー白鳥で先に発車する。

DSCN0251.JPG
ホームそば屋はすでに店じまいしている。奥の売店は営業中。

18:03になってあけぼの号はディーゼル機関車に牽かれてゆっくり入線してきた。ホームには乗客がまばらにいるだけで、ブルートレインの始発駅としては寂しい。
青森駅で折り返し発車するので、最後部には電気機関車がついていて、発車時はこちらが先頭になる。

あけぼの号は運転区間こそ上野〜青森間だが、実際は上野から庄内地方と秋田県北部の利用がメインで、いずれも新幹線が無いので貴重な東京への直通列車として利用されている。

上野〜青森間の夜行列車は東北線経由の「はくつる」や「ゆうづる」号がメインだったので、奥羽線経由のあけぼの号などの青森発車時は昔からがら空きだった。

それでも廃止の噂が流れてからか、鉄道ファンの姿がちらほら見られる。こちらA個室も青森から乗る人は少ないが、今日は満席である。

DSCN0262.JPG
ディーゼル機関車に牽引されて入線するあけぼの。

DSCN0265.JPG
この日の編成は2両減車の8両+電源車。

DSCN0278.JPG
「あけぼの」のヘッドマークが誇らしげ。東北ブルートレインは赤い電気機関車がよく似合う。

あけぼの号が入線してからも乗客が跨線橋から1人2人と現れるが、ホームは売店に買い物に降りる人や、発車前にホームをウロウロするファン(私)などがいるだけで閑散としたものだ。

いまから22年前に同じく青森駅発奥羽線・羽越線経由のブルートレイン「鳥海」号(いまの「あけぼの」号の前身)に乗ったことがあるが、あの時はもっと空いていた。青森発車時のB寝台車の客は自分1人、ホームは回送列車の発車のようだった。

DSCN0282.JPG
あけぼの発車前のホーム風景。売店へ買い物へ降りる客がいる程度で見送り人もなく閑散としている。

DSCN0329.JPG
まもなく発車となるあけぼの号。老朽化のせいか車体の凹凸が目立つ。

いよいよあけぼの号に乗車して、7号車A個室「シングルデラックス」の客となる。
通路はじゅうたん敷きでホテルのように高級感がある。

指定された室は明日上野到着まで自分の城となり、好きなように過ごせる。
室内の設備はベッドのほか折り畳みの洗面台、テーブル、鏡、コンセント、好みに調節できる空調、空気清浄器など。テーブルにあったテレビは撤去されていた。

A寝台ならではの特権として、持ち帰れるアメニティグッズの入ったあけぼのマーク入りのポーチが置いてある。石鹸、歯ブラシ、剃刀、整髪料など男性向けの中身だ。
なぜかタオルは付いていなく、これは持参する必要がある。

DSCN0275.JPG
A寝台「シングルデラックス」の入口。

DSCN0272.JPG
A個室車の通路。少し古臭いが高級感がある。

DSCN0271.JPG
A個室シングルデラックスの室内。すでにベッドメーキングがしてある。

DSCN0269.JPG
折りたたんである補助ベッド。引き出せば2段ベッドになる。

DSCN0395.JPG
JRマーク柄の備え付け浴衣。

DSCN0358.JPG
木製テーブル。つまみを持って引き出す仕組みだが、あまり広くはならない。小型テレビがあったところは板で塞がれている。
足元には灰皿とくずかごがある。

DSCN0334.JPG
A個室利用者のみ特権、あけぼのマーク入りアメニティグッズ。

DSCN0572.JPG
これもA個室のみ、折り畳み洗面台。

DSCN0568.JPG
取っ手を引くと洗面台が現れる。

DSCN0657.JPG
個室ならではの空調や照明の調節パネル。アラームの目覚まし時計もある。

DSCN0654.JPG
寝台の使用方法。

DSCN0425.JPG
大型鏡とA個室だけにあるコンセント。充電やPCに使用できる。

室内は1人で1晩過ごすには十分な広さ。B個室と違って天井が広いので全然狭いとは思わない。
これで寝台料金は1万3,350円でB寝台の倍以上もする。しかし12時間以上列車内の空間をぜいたくに貸切にできるのだから、安いものだ。

飛行機のエコノミーとビジネスクラスの差額に比べればA寝台の差額などわずかなもの。新幹線はやぶさのグランクラスだって東京・青森間3時間でグリーン料金1万円なのだから、あけぼの号A個室は破格のサービスだと思う。

DSCN0403.JPG
ベッドを起こすとベッドの裏側は背もたれになっていて座席に変換できる。
ただし座面はかなり低く、見た目と違って座り心地はあまり良くない。

DSCN0335.JPG
青森駅を静かに発車する。窓ガラスのこちら側は日常からは隔離された世界。

DSCN0371.JPG
新青森駅に停車。

新青森を発車するとチャイムが鳴って車内放送が始まる。
「本日も寝台特急あけぼの号をご利用いただきましてありがとうございます。それではこれから先停まります駅と到着時刻のご案内をいたします。次は弘前・・・」

しばらくしてから車掌が車内改札に現れた。あとは終点上野まで自由だ。
浴衣に着替え、テーブルに焼き鳥と駅弁それにビールとお酒を並べて宴会だ。

青森での入浴以来何も口にしていなかったのと、暖房が利いて室内が乾燥しているのでビールがうまい。冷めてしまったが焼き鳥もうまい。
外は人家の明かりも少なくて真っ暗だが、レースのカーテンを開けて部屋の明かりを暗くすると、月明かりに照らされた夜景がきれいだった。

DSCN0410.JPG
青森駅で買ってきた駅弁と焼き鳥。

DSCN0418.JPG
テーブルにお酒と食べ物を並べる。一杯やりながら夜景の車窓を眺めるのが夜汽車の醍醐味。
テーブルが狭いので列車の揺れでビールが転げ落ちないか冷や冷やしたが。

DSCN0432.JPG
ラビナで買った純米酒「じょっぱり」。

DSCN0387.JPG
青い月に照らされた夜道をブルートレインは走る。

DSCN0428.JPG
大鰐温泉駅に停車。弘南鉄道のステンレス電車が見える。

DSCN0466.JPG
どこかの駅に停車中。

DSCN0550.JPG
いつしか外は雪景色になっていた。



寝台特急あけぼので行く東京旅行記3

寝台特急あけぼの号 車内探訪

青森駅停車中に撮影したあけぼの号の車内設備です。

DSCN0318.JPG

★ 2,3号車 B寝台

DSCN0283.JPG
B寝台車入口。上の三ッ星「★★★」マークは2段式B寝台を表している。ちなみに「★」は3段式B寝台、
「★★」は電車3段式B寝台を表していた。今ではほとんど意味のないマークになってしまったが。

DSCN0286.JPG
入口のステップ。バリアフリーとは程遠いが、この客車が登場した当時は旧型客車がまだ全盛で低いホームが当たり前だった。

DSCN0313.JPG
B寝台車のデッキ。

DSCN0302.JPG
B寝台車客室へのドア。北斗星などでは自動ドアに改造されているが元々は手動のドアだった。

DSCN0299.JPG
B寝台車の通路。基本的に原形だが、床にカーペットが張られたり、禁煙車化で灰皿が撤去されたりと手が入れられている。

DSCN0289.JPG
B寝台の下段。ベッドメーキングはセルフサービス。スリッパと浴衣は昔からサービスになっていた。

DSCN0294.JPG
B寝台上段。プライバシー確保の点では上段が好ましい。筆者は高所恐怖症と窓越しに外が見えるので下段が好み。寝台料金は上下とも一緒で6300円。

DSCN0287.JPG
車端部にある17番の席は一方が壁で半個室のようになっている。2人同行の場合はこの席を指定してもらうと個室気分で旅行ができる。


★★ 4号車 B寝台 (青森・羽後本荘間指定席)

DSCN0305.JPG
上りあけぼの4号車は青森から羽後本荘(22:00着)までは普通車指定席としての扱いになり、寝台券不要で指定席特急券で利用できる(ヒルネという)。
寝台は3人掛けの座席となり、特急券には窓側がA席、真ん中がB席、通路側がC席と指定される。

座席としての利用なので、当然寝具と上段は使用できない。また4号車の寝台券は羽後本荘以降からしか発売しないので、ヒルネ客と寝台客が同席することは無いようだ。

青森から秋田方面へ向かう数少ない特急でもあるので、ヒルネの利用者は結構いる。この日も青森発車時では一番混んでる車両で、各ボックスに2人くらいずつの乗客がいた。

DSCN0307.JPG
座席車として使用中、上段は網を張って使用できないようにしてある。そこまでするならかつての「あかつき」のような座席車を1両付ければいいんじゃねと思ってみたり。


★ 1,8号車 ゴロンとシート

DSCN0321.JPG
8号車ゴロンとシート入口。1号車のは「レディースゴロンとシート」となっていて筆者は出入りできない。

DSCN0328.JPG
熊が横になってるマークがシンボル。

DSCN0322.JPG
こちらは一応寝台車だが、寝台料金不要で指定席特急料金だけで乗車できる。
枕と毛布がついていないだけで寝台に横になれる。カーテンでプライバシーも確保できるのでかなりお得だ。

DSCN0323.JPG
ゴロンとシート上段。


★ 5,6号車 1人用B寝台個室ソロ

DSCN0309.JPG
車両中央に通路があり、両窓側に個室が設置されている。ベッドの方向は線路と平行。

DSCN0511.JPG
個室のドアが閉まった状態の通路。飛行機の化粧室のような感じ。

DSCN0311.JPG
B個室ソロの下段。2階室の階段などが出っ張りかなり狭い印象だが、カギもかかる扉で隔たれプライバシー確保ができるので安心して寝られる。寝台料金はB寝台と同じ6300円。

DSCN0317.JPG
B個室ソロの上段。1階室に比べて開放感がある。窓位置が高いので眺めはよさそうだ。天井から下がる2本の紐は転落防止用として後付けされたもので評判が悪いらしい。

見た目は狭いが、窓も大きく車窓も十分堪能できる。
また、たばこが吸えるのも個室客のみの特権。


★ 洗面所、デッキ、その他

kako-YJDhA1QsKAyV7DTA.jpg
1両に2つある洗面台。大きな三面鏡と1台ずつ仕切りの壁がある。通路側にはカーテンもあって閉めれば貸切状態にもできる。女性客でも快適。

DSCN0500.JPG
左のつまみでお湯の温度調節、右のレバーを押すとお湯が出てくる。
洗面台には石鹸と歯磨き用のコップが備え付けてある。コンセントもあるが本来は電気かみそり用。

DSCN0494.JPG
あけぼの号名物飲料水冷却器。横の紙コップに注いで飲むことができる。
昔の寝台車や特急列車ならばどの列車にもついていた。水と安全はタダだった。

DSCN0498.JPG
紙コップは下から引き抜いて使う。よく一度で2〜3枚出てきて無駄にすることも多い。

DSCN0497.JPG
ボタンを押すと下から冷えた水が出る。小さい紙コップでは、せいぜい薬を飲んだりに使える程度。

DSCN0515.JPG
冷水器は日立製。車両タンクの水を殺菌濾過する仕組みで、WR-61形ウォータークーラーという製品名らしい。

DSCN0325.JPG
7号車A個室は各室内に洗面台が備えついているので洗面所は無い。かわりに大型荷物置き場がある。

DSCN0471.JPG
和式トイレ。下のペダルを押すと循環式の青い水が流れる。流す水は濾して繰り返し使用するので、終着駅近くなると茶色く変色することも。

DSCN0474.JPG
トイレにある手洗い水。

DSCN0491.JPG
デッキのくずもの入れ。

DSCN0490.JPG
デッキの配電盤。

DSCN0487.JPG
B寝台のデッキ。客車ドアは折戸と引戸のものがある。24系客車のドアは元々は折戸で、引戸の車両は北海道乗り入れ用に改造されたもので、「北斗星」で使用されていた車両。

あけぼの個室寝台車のドアも引戸だが、個室改造時に北海道内への乗り入れも想定していたのかもしれない。

DSCN0492.JPG
貫通路。

DSCN0327.JPG
8号車上野側にある車掌室。

DSCN0301.JPG
貫通路にある「あけぼの」のテールマーク。本来編成最後部に付いてるものだが、最後部の車両が編成途中に連結されていると車内でもテールマークが見られる。





寝台特急あけぼので行く東京旅行記4

6:58 上野着

6:10におはよう放送で目が覚めた。
途中酒田で機関車故障と群馬県での濃霧のため、現在7分遅れで運転中とのこと。

カーテンを開けると外はだいぶ明るくなっていた。高崎線の鴻巣あたりを列車は全速で走っている。
空の向こうは朝焼けが見える。天気は良いが寒そうだ。

余裕のあるダイヤのようで、大宮到着は6:29定時だった。

えーもう大宮かよーもっと乗っていたい!

DSCN0589.JPG
大宮に停車。

DSCN0622.JPG
大宮を発車すると朝日が差し込んできた。

そろそろ下車準備を始める。
今回の旅行の宿泊はこのあけぼの号1泊だけなので荷物はほとんど持ってこなかったので、浴衣から着替えるくらい。

室内に洗面台があるのはありがたい。

DSCN0641.JPG
荒川の鉄橋を渡るとここから東京都。

大宮を発車すると京浜東北線が並走する。平日ならば朝のラッシュが始まっている時刻だろうが、土曜日とあってどの駅のホームも人は少ない。
ホームの端っこでカメラを構えている人が目立った。

「ながらくのご乗車ありがとうございました。間もなく終点の上野に到着します。車内にお忘れ物ございませんようおしたくしてお待ちください・・・」

赤羽のあたりで車掌の到着放送があって、あけぼの号は終点上野に着いた。

DSCN0646.JPG
今回のきっぷ。

DSCN0663.JPG
上野駅が近づいてくる。

DSCN0696.JPG
上野駅13番線に到着。

DSCN0671.JPG
あけぼの号最後部。

上野駅であけぼの号から降りた人たちは、あっという間にホームから立ち去ってしまった。残ったのは鉄道ファンの方々で、機関車や最後部のマークを撮影したりしている。

DSCN0704.JPG
最前部機関車の前はさっそく撮影の人だかりができる。

DSCN0701.JPG
機関車は青いEF64。長岡で機関車が交換されている。

DSCN0705.JPG
あけぼの号の乗車口札。

DSCN0670.JPG
最後部の電源車カニ24には運転士が乗り込んで折り返し回送運転をする。

DSCN0689.JPG
カニ24の荷物室内。昔は「ブルートレイン便」という荷物輸送も行っていた。

DSCN0718.JPG
6:58に上野駅に着いたあけぼの号は、7:16に尾久車両センターへと推進運転で回送される。

DSCN0719.JPG
頭端駅の上野駅は機回しができないので、バックでホームから出て行く。

DSCN0720.JPG
あけぼの号は整備されて、20:59に下りあけぼの号としてまたこのホームに戻ってくる。

DSCN0724.JPG
あけぼの号が去った13番線ホーム。

あけぼの号は上野駅に到着後すぐに折り返し回送されて行くのかと思ったが、20分くらい停まっていた。

DSCN0731.JPG
石川啄木の歌碑。

DSCN0742.JPG
上野駅中央改札口。

DSCN0733.JPG
上野駅正面玄関口のアーチ。

DSCN0734.JPG
上野駅正面。

DSCN0736.JPG
朝日に照らされた上野駅の文字。

回送のあけぼの号を見送ったので、中央改札口を出て久しぶりに上野駅の中を歩き回った。

乗車券は東海道本線の藤沢まで買っている。東京まで来たら今回は江ノ電に乗ってみようと思っていた。
今日は夜の飛行機で札幌へ戻る予定になっている。

寝台特急あけぼので行く東京旅行記5

おまけ編〜あけぼの下車から札幌帰宅まで

朝6:58にあけぼの号で上野駅に着き、帰りは夜の飛行機なので江ノ電に乗りに行ってきました。
上野から山手線で東京駅へ、そこから東海道線で約50分で藤沢までやってきました。

DSCN0744.JPG
江ノ電の始発駅、藤沢駅の改札口。ちょうど電車が着いたところで大勢の人が出てきた。

DSCN0750.JPG
シェルター状の屋根に覆われた江ノ電藤沢駅ホーム。

DSCN0757.JPG
電車が入ってきた。4両編成。

DSCN0762.JPG
のんびりした車内。路面電車のような雰囲気。

DSCN0764.JPG
腰越駅で下車。

DSCN0763.JPG
腰越では4両編成の電車は1両だけホームにかからない。

DSCN0771.JPG
腰越―鎌倉高校前間を走る300型電車。「いかにも江ノ電らしい車両」と江ノ電のイメージになっている。

DSCN0837.JPG
山の斜面にへばりつくようにある鎌倉高校前の駅舎。

DSCN0776.JPG
幾度もドラマやCMの舞台になった駅だ。

DSCN0779.JPG
鎌倉行の電車が到着。

DSCN0782.JPG
七里ヶ浜駅では制服姿の学生を中心に大量下車。

DSCN0783.JPG
降車客の多くは改札口へと向かう。

DSCN0785.JPG
改札口と反対側にも出口があって、こちらは集札をしていない。かつては車掌が集札していたがICカード導入以来信用乗車方式になったようだ。

DSCN0796.JPG
鎌倉高校前―七里ヶ浜間は富士山をバックに絵になるところ。

DSCN0816.JPG
峰ヶ原信号場。乗降はできないが、電車は必ずここですれ違うダイヤになっている。

DSCN0817.JPG
峰ヶ原信号場を発車した電車。平行する国道134号線は交通量が多い。

DSCN0826.JPG
鎌倉高校前駅の踏切。このあたりはサーファーが多い。

DSCN0841.JPG
江ノ電車内から。家々の間を縫うように線路が敷かれている。

DSCN0843.JPG
江ノ島―腰越間の併用軌道区間。

DSCN0847.JPG
江ノ島駅。その名の通り江ノ島への最寄駅で乗降客も多い。

DSCN0849.JPG
木の柱を組んだ江ノ島駅のホーム。江ノ電には木造が良く似合う。

DSCN0854.JPG
江ノ島駅ホームにあった鉄道模型。江ノ電沿線をモデルにしたジオラマ。

DSCN0858.JPG
ボタンを押すと電車が走り出す。遊んでいるのは私だけだった。

DSCN0863.JPG
快晴で小春日和となった湘南江ノ島。海の向こうには富士山もはっきり見える。橋の上では寅さんが売をしていそうな、そんな陽気だった。
「さあこれで買い手がなかったら、私、稼業三年の患いと思って諦めます、ねえ、西へ行って富士、東へ行って筑波、西と東の泣き別れだ!」

DSCN0871.JPG
弁天様が祀られている江島神社の鳥居。参道には土産物屋や食堂が並んで賑やか。

DSCN0883.JPG
江ノ島名物「生しらす丼」。生姜醤油でいただく。シラスの小さい目玉が気になってちょっと凹んだ。シラスは干したほうがおいしい気がする。

DSCN0878.JPG
神社のお参りは階段を登る必要がある。足腰に自信のない方は有料の「エスカー」でどうぞ。

DSCN0901.JPG
再び江ノ島駅に戻ってきて、江ノ島―腰越間の併用軌道。

DSCN0902.JPG
道路上を堂々と走る電車。

DSCN0903.JPG
狭い道路なので、路駐とかで電車を止めてしまうと通せんぼ状態になってしまう。

DSCN0915.JPG
今ではすっかり珍しくなった板張りの床。新型車両にまじって古い電車も普通に走っている。

DSCN0921.JPG
鎌倉駅に到着。天気の良い土曜日なので昼近くなるにつれて行楽客で混雑してきた。

DSCN0924.JPG
三角屋根の江ノ電鎌倉駅。

江ノ電は鎌倉駅を最後に午前中で切りあげました。この後横須賀線で横浜まで行ったもののこれといって行くところもなく、京浜急行〜都営地下鉄で神保町へ行き、古本屋めぐりをしてきました。

神保町の古本屋では昔の鉄道雑誌や時刻表が手に入り、すっかり満悦しました。

DSCN0929.JPG
万世橋。右は交通博物館後にオープンしたマーチエキュート神田万世橋。左は肉の万世。

DSCN0930.JPG
新しい高層ビルと煉瓦作りアーチの高架橋が対照的。

DSCN0934.JPG
マーチエキュート神田万世橋にあった万世橋駅前の模型。

DSCN0935.JPG
明治45年を再現したジオラマ。映画のセットのように精巧にできている。

DSCN0940.JPG
1912階段。明治45年に万世橋駅が開業した当時そのままの階段が公開されている。

DSCN0947.JPG
階段を登ったホームあとはガラス窓で覆われた展望室になっていて、すぐ横を電車が通り過ぎる。

DSCN0963.JPG
オタクの聖地は秋葉原。

DSCN0969.JPG
秋葉原から歩いてアメ横へ。夕方は相変わらずすごい人ごみだ。

DSCN0971.JPG
昔から名物の店もある。

DSCN0975.JPG
上野駅しのばず口の広場。

DSCN0981.JPG
上野駅前の月夜。

DSCN1001.JPG
都営浅草線〜京急直通電車で羽田空港へ。

DSCN1004.JPG
京急羽田空港駅。

DSCN1006.JPG
スカイマーク729便札幌行。飛行機で帰るときはいつもあっけない。

DSCN1010.JPG
飛行機からの夜景。

寝台特急あけぼの下車から札幌帰宅までのおまけ編でした。
最後までお付き合いくださった方、ありがとうございます。

〜おわり


1へもどる


Powered by さくらのブログ