寝台特急あけぼので行く東京旅行記1

千歳9:50 (北斗88号)→ 13:30函館
函館13:56 (スーパー白鳥34号)→ 15:46青森



2013年11月、夜行列車ファンには悲しいニュースが飛び込んできた。
上野駅発着のブルートレイン「あけぼの」が2014年春で姿を消し、2015年度の北海道新幹線開業に合わせて「北斗星」「カシオペア」「トワイライトエクスプレス」も廃止になるということだった。

このニュースを知って驚くというよりは来るべき時が来たな、という印象だった。

しばらく鉄道旅行をしていなかったので久しぶりに行こうかと思い札幌駅みどりの窓口で11月15日発のあけぼのA個室を求めると1部屋だけ空いていた。上記のニュース以来、名残乗車客が少しずつ増えているようだった。

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今回の旅行は南千歳駅から出発。

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南千歳駅の特急列車編成案内。


いつもなら札幌駅から出発するが、今回はわけあって南千歳駅からの出発となる。

JR北海道の度重なる車両事故のおかげで、函館方面の特急北斗は軒並み運休となっている。
かわりに臨時列車が4往復運転されているが、定期列車にくらべて時間もかかり、グリーン車もない短い編成なので常に混んでいるという話も聞いていた。

今回乗車する北斗88号も札幌駅を9:18に出て函館着は13:30だから4時間12分もかかる。運休中の同じ時間の北斗8号ならば札幌9:19発、函館着12:55着だったので36分も余計にかかることになる。

青森から「あけぼの」への接続ならば、札幌を12:22に出発する「スーパー北斗12号」でも間に合うのだが、最近何かと当てにならないJR北海道なので余裕を持って1本早い接続列車にした。
おかげで青森での滞在時間が増えたので、この時間で温泉に入ったり市場を覗いたりすることができる。

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札幌から来た北斗88号が入線。

さて、南千歳駅に入ってきた北斗88号は5両編成。前2両が自由席、後ろ3両が指定席だ。持っているのは自由席特急券なので立ちんぼうも覚悟していたが、意外にも空いている席があって窓側の席にすわることができた。

車内は1980年頃の183系登場時からのほぼ原形のまま。特急オホーツクの予備車両を充てているようだ。
車内販売もなく、乗客も皆がまんして乗っているという風で、車内の雰囲気もなんとなく重苦しい。

つぎの苫小牧に着くと大勢の人が席を立って降りて行った。東室蘭でも大量下車して、伊達紋別でもさらに降りて、2両の自由席はがら空きになってしまった。
最初、切符を買う時に指定席にしようかと思ったが、函館までなら通路側でも座れればいいやと思って自由席にしたのだが却ってこちらのほうが良かった。

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苫小牧、東室蘭と降車客が多く、がら空きになった自由席。

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どんより曇った噴火湾と駒ヶ岳。

空席ばかりになった自由席は、振り子式特急のようなけたたましい騒音や振動も無く、静か。せめて車内販売でもあれば弁当でも食べながらゆったりと過ごせると思ったのに残念だ。南千歳駅で買っておけばよかった。
長万部駅でかにめしでも手に入ればと思ったが、ホームでの立ち売りは無かった。

八雲、森で函館までの乗客が乗ってきたが、空席多数のまま終点函館に着いた。

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函館に到着。札幌側はスラントノーズの初期型キハ183。

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函館側は貫通型の2代目キハ183。隣は乗り継ぐスーパー白鳥34号の789系電車。

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コンコースにある函館本線の0キロポスト。

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函館からは津軽海峡線新青森行スーパー白鳥34号に乗り継ぐ。

函館からは13:56発青森行スーパー白鳥に乗り継ぐ。運休中の北斗8号ならば12:55に着いてしまっていたので、函館駅での待合時間が短くなるという点では今日乗ってきた臨時列車のほうが具合が良い。

ホームにはキヨスクと立ち食いそば屋が営業していて、飲まず食わずの北斗88号から乗り継いだ人たちが駅弁やそばを求めて行列ができていた。

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上磯を過ぎると左側に見える函館山。

函館から乗り継いだスーパー白鳥34号も自由席は空席だらけ。青森からは秋田行「つがる」、新青森からは東京行「はやぶさ」に接続する列車なのだが、閑散期の平日の乗車率はこんなものなのだろうか。

新青森まで所要時間2時間足らずだが、意外なことに車内販売があった。営業はJR東日本側のNREなので弁当やお土産は青森側のものだ。
南千歳から飲まず食わずだったが、しかし弁当を食べるほど食欲もなかったので、コーヒーとりんごのケーキを買った。

ワゴンに「ほやの燻製」という珍味を見つけて気になったのだが、青森駅でも売っているだろうからいいやと思い買わなかったのだが、あとで青森駅で探し回ったが売っていなかった。車内販売限定なのだろうか。
今度スーパー白鳥に乗ったら絶対買おうと思った。

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車内販売で買ったコーヒーとお菓子(420円)。

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津軽海峡越しにうっすら本州が見える。

新幹線の新駅が姿を現した木古内駅を発車して海峡線に入ると、あちこちで新幹線の工事が行われている。
青函トンネルを挟む海峡線は、新幹線開業後も在来線の貨物列車と線路を共用するため、レールの増設や貨物列車の退避施設の新設工事が進んでいる。

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海峡線内は北海道新幹線工事の真っ最中。上のアーチ橋が建設中の新幹線。

静かな車内で突然1人の爺さんが大声で車掌を呼び止めた。何事かと思ったら、どうやら爺さんは五能線の五所川原まで行くようで、この列車が「青森行」ではなく「新青森行」との表示を見て自分がどこに向かっているのかわからなくなってパニくったようだ。
車掌さんは青森に着くからそこで乗り換えてと説明し、五所川原までの乗り継ぎ列車を紙にメモして渡すと爺さんも納得した。

津軽海峡線の特急はさすがに乗客の行先もきっぷも多種多様だ。

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青森に到着。列車はここで8分停車して新青森へと向かう。

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青森駅の跨線橋から。停車中は秋田行特急「つがる」と大湊行快速「しもきた」。

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改札口へと向かう。

青森には定刻通り15:46に着いた。つぎの「あけぼの」は18:23発なので2時間半以上の時間がある。
上野まで12時間以上の乗車になるので、駅近くの温泉で一風呂浴びることにした。

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駅からアーケードが続く青森の中心部。

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駅前には今も中小の市場が残っている。

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青森まちなかおんせんは青森駅から徒歩8分ほど。あけぼの乗車前の一風呂に便利。

2へつづく




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