札幌市電延伸を勝手に想像する【都心線編】

さて前回で決めた西2丁目、新幹線高架下ルートがどのようになるか実際に見てみたい。

まずは西4丁目〜札幌駅(新幹線駅)へのルート。
西2丁目通りまでは既存の1条線から直進となる。

で、西4丁目から西2丁目までの南1条通りの現状はどうかというと以下の画像をご覧ください。

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 客待ちタクシーと路駐のため実質片側1車線の南1条通り。

一応片側2車線ということになっているが、客待ちタクシー路駐が両側を占拠して、実質片側1車線としか機能していない。
ここへ複線の軌道を敷設するとなると、両側の車はどこかへ行ってもらわなければならない

路駐はともかく、駅前通りから締め出された客待ちタクシーを、またしても締め出すとなると業界から大反発を食らいそうだ

欧米ならばこんな道路は歩行者と路面電車のみ通行可としたトランジットモールになるところだが、日本ではまだまだそんなものに理解など無いに等しい

ここはひとつ、一方通行にしてしまおう。
これならば、片側2車線幅員7m以上は確保できる。

軌道は南側に寄せるダブル・サイドリザベーションとし、北側車道は東行き一方通行とする。
これならば路肩に客待ちタクシーが駐車していても、十分余裕がある。

一方、締め出された西行きの車は、1丁北側の南大通りへ迂回してもらえばよい。
これは、東2丁目や創成川通り(現在は右折禁止)の交差点に、右折専用レーンや右折専用信号を設けることで誘導する。

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 南1条通りに市電の軌道を敷設した道路断面図(筆者作成)

次の問題。
それは南1条西2丁目、丸井1条館角のコーナリング

この角は隅切り8mとなっているが、これは床面だけ削って8mに合わせただけで、2階から上は建物が張り出している。
ここを曲がれるのだろうか。

その前に、西2丁目通りは西側(丸井側)に軌道を寄せたサイドリザベーションとする。

その理由は、西2丁目通りが南行一方通行なため、道路中央を電車が通行すると、北方向へ向かう電車は逆走ということになる。
また、軌道を跨いだ車線変更も困難となるため、サイドリザベーションがベストということになる。

東側の歩道はバス停が多くあるので、軌道を東側に寄せるのも無理だろう

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 丸井今井一条館角のコーナリング。

で、問題の丸井1条館角の曲線

JWCADで描いてみたら、半径18mとすることで何とか収まった。
緩和曲線なし。
それでも、歩道縁石の隅切りが必要になるなど苦しい曲線である。

ちなみに、『低床車両デザイン検討業務プロポーザル実施要領』によると、低床電車A1200形電車(ポラリス)の設計最小曲線半径は14mということだ。

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 R18mとすることで南1条西2丁目交差点はクリア。(JWCADで筆者作成)

丸井角はクリアしたが、続いての問題は南1条から南大通までの区間。
5車線(以前は6車線)の西2丁目通りだが、ここの1丁だけは4車線のボトルネックとなる。

またしても丸井今井1条館の建物が張り出しているためで、丸井側の歩道幅員は図面上は5.72mとなっているが、実際は4.5mほど
タクシー乗り場部分はさらに歩道が狭くなって、ここは約3m(筆者目測)の幅員になっている。
このタクシー乗り場部分まで歩道を削れば複線の軌道を敷設しても3車線の車道は確保できそう。

歩道は街路樹や駐輪自転車が占拠しているので、現状は実質この有効幅員となっているのと、南1条と中通りの短い間だけなので、狭い歩道で勘弁してもらおう。
車道側に安全柵も設けなければならないし、実際はさらに狭くなる。

大通館側は1階部分がアーケードのようになっていて、そこを通行することができる。

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 丸井今井一条館横の西2丁目通り、タクシー乗り場付近。

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 丸井今井大通館横の西2丁目歩道。自転車が置いてあるあたりまで歩道を削ることになる。

南大通りから北側は堂々とした5車線区間で、複線の軌道を敷設しても3車線+路肩は確保できる。
ここから札幌駅までは一直線だ。

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 車道17.45mの左端に軌道敷6mを想定した図。大通から北方面。(筆者作成)

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 西2丁目通りに市電の軌道を敷設した道路断面図(筆者作成)

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 上図の路面に停留場ホームを設置した道路断面図(筆者作成)

と思ったら、北1条西2丁目、創成スクエア前の交差点には西2丁目地下歩道の出入口になる階段とエレベーター室が車道の1車線を塞いで占拠している。

以前、西2丁目通りは北5条から北1条までは6車線だったのだが、この出入口が新設されたので5車線に減らされたのだ。

車線を減らしてまで歩行者の空間を確保するなど、以前では考えられなかったもので、とにかく歩行者優先で設計される良い時代になった。
しかし、この歩行者優先の設計も、市電延伸となると厄介な存在となる

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 西側1車線を潰して設けられた西2丁目地下歩道の出入口。

北1条交差点はバス停もあるし、バス路線も右折や左折で北1条通りに行く路線が多い。
ここを2車線としてしまうと相当なボトルネックとなる。
都心発着のバス路線の大半はこの道路に集中している。やはり3車線は確保したいところ。

これはちょっと移設するか、廃止するかしかないだろう。

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 西2丁目地下歩道の出入口を裏から見る。

この2つのボトルネックをクリアすればあとは快調に北5条まで。
たまにこの通りを車で通ることがあるが、西2丁目通りは本当に無駄に広いとおもう。

道路の幅員は十分にあるが、北1条から北4条まではビルの駐車場の出入口デパートの搬入口などがいくつも存在するのが頭の痛い問題
そもそも市電の敷設予定など全くなかった道路だし、駐車場の設置者に罪はない

市電の軌道を横切って出入りする形になるので、これは安全のためにミラー電車接近の警報装置などを市電の費用で設置するべきだろう

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 片側2車線を軌道としても、まだ余裕がありそうな西2丁目通り。北4条から南方向。(筆者作成)

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 エスタの歩道橋から見た北5西2交差点。普段は3車線で十分なほどの通行量。

北5条西2丁目交差点で、電車は右斜め方向に曲がることになる。
大東案に決定した新幹線の駅前に乗り入れるためだ。

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 新幹線駅建設予定地。現在は広大な駐車場と駐輪場の北5西1街区。

 * 札幌駅前に新タワービル JR北海道が不動産事業を強化
  2019/4/10 北海道建設新聞

現在は広大な駐車場と駐輪場となっているが、北海道新幹線開業に合わせてここにタワービルが建つことになる。
JR北海道単独の事業ではなく、札幌市も *札幌駅交流拠点再整備構想 としており、札幌市も再開発事業として絡むようだ。

道内最大の交通結節点にふさわしい交流拠点の形成を目的とし』とあるので、タワービルや新幹線を含めて、ここを一大交通拠点とする計画のようだ。

その計画書には今のところ市電乗り入れの構想は無い。
現状のまま計画が進めば、市電乗り入れなど困難になってしまう可能性が高い。

早い段階で市電延伸関係者がこの再開発計画加わる必要がある

筆者の想像では、このタワービルを含めた駅ビル内を、斜めに市電の軌道を通すことにした。

西2丁目通りから新幹線高架下へは最短ルートとなるし、建物の縁を通すとなると3回も90度のカーブを曲がらなければならないのでそれを避けるため。

タワービルの下に軌道を斜めに通すのが可能かどうかはわからないが、そうさせてもらう。

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 札幌駅交流拠点の構想。
 札幌市HP『北5西1街区の活用に関するサウンディング型市場調査」の実施について』の参考資料より引用。市電路線(赤破線)は筆者記入。

1階部分が分断されるのでは、と思われるだろうが、新幹線改札は1階に設けられるものの、1階から外に出てもほとんど何もない場所なので、新幹線の旅客は2階や地下からのアプローチになり、また新幹線からの降車客もそちらに分散するものと思われる。

1階部分は市電のホームのほかは、新幹線駅のコンコース、タクシー乗り場などが設置されることになるだろう。

札幌駅交流拠点再整備構想をもとに勝手に駅ビルと市電の線路を想像したのが下の図。

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 札幌駅新幹線口となる北5西1街区に、勝手に駅ビルと市電軌道を入れた図。(地理院地図より筆者作成)

ここまで、西4丁目から札幌駅新幹線駅までのルートが決まった。
これを都心線の北部分とし、地図に路線を描くと以下のようになる。

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 都心線、西4丁目〜札幌駅の詳細図(クリックで拡大)

途中の停留場はテレビ塔前北2条北4条と2丁ごとに設けた。
2丁ごととしたのは、サイドリザベーションの歩道側の速度が20km/hに抑えられていることで、2丁走れば赤信号で停止となるだろうから。

西4丁目停留場は札幌駅・苗穂駅方面乗り場は現在のループ線外回りと共用。1条線方面乗り場は南1条通りのパルコ前の歩道上に新設とした。

南1条西4丁目交差点からは軌道を南側に寄せたサイドリザベーション
昔は南1条西2丁目に丸井前停留場があったが、ここには停留場を設けず、大通公園に面した場所に設けることにする。

西4丁目の次はテレビ塔前。丸井今井大通館と札幌市役所へは横断歩道を渡ればすぐだ。
北1条西1丁目のNHK札幌放送会館は移転することになっていて、同じ街区の市民ホールも実は仮設のもの。
ここへ札幌市役所が新築移転する構想があるらしい。

  2015/11/16 北海道建設新聞

北2条は、創成スクエアの前。
創成スクエアができてからここの交差点は歩行者の通行量が増えた。

北4条は、いるかなと思ったが、東急デパートと地下鉄東豊線さっぽろ駅が最寄りとなることから設けることにした。

新幹線の札幌駅はタワービルとなる新駅ビルの1階。停留場名は札幌駅新幹線口とした。
在来線の改札口は新駅ビルの3階に設けられる予定になっているが、在来線の利用者が市電で来ると逆に不便になるのと、地下鉄さっぽろ駅とは別の場所にあるために区別するため。

想定した場所は、新幹線の改札口を出てから約50mほどの距離。
改札口から市電の乗り場が目の前に見えることだろう。

地下鉄東豊線さっぽろ駅改札口までは、最短の通路が設けられたとしても160m以上、しかも地下2階まで下りることになる。
大型のスーツケースを持った人がたくさん乗り降りしそうだ。

西4丁目〜札幌駅新幹線口間の営業キロ1.3kmとなる。
所要時間はどのくらいになるのだろう。

それは信号のサイクルが問題になる。
サイドリザベーションということで、最高速度が20km/hに抑えられるわけだが、青信号になり発進した電車が、次の信号を止まらずに通過できるのかという問題。

西2丁目通りは、北1条を除いて歩車分離信号となっている。
1サイクル約2分。これを西2丁目通り東西方向通りの持ち時間が各約35秒、歩行者が約35秒、全部が赤になる時間が各5秒と割り振られ、それぞれの通りの交通状態によって5〜10秒ほど前後するようだ(筆者実測)。

西2丁目通りの場合、青信号になって約30秒で黄色信号となる。
青になって発車した電車は、30秒以内に次の信号を通過できなければ、それこそ1丁ごとに赤信号で停止する羽目になり、これでは歩くのと変わらない。

20km/hでは、約130m先の次の信号までどうしても30秒ほどかかってしまうようだ。
それに青に変わったら即GOというわけにもうかず、どうしてもタイムラグが発生する。

そこで、電車が交差点に接近したらトロコン※などで検知し、5〜10秒ほど青信号を延長するなどの措置も必要だ。

 トロコン=トロリーコンタクターの略。架線に設置し、電車のパンタグラフが触れることで電車を検知する装置。

これで前の停留場を発車してから、2丁先の次の停留場を発車するまでちょうど2分ということになり、所要時間が決定する。

あと、西4丁目交差点は現在では、歩行者信号の青が終了してから20秒間路面電車の矢印進行となるが、これではタイミングが悪ければ、1サイクル分最長2分30秒ほど待たされることになる。
電車を検知すれば、信号の各変わり目に電車の矢印進行が出るように改善していただきたい

ただし西4丁目の交差点は、南1条を一方通行としたことで、直進する電車に限れば青信号で通過できることになる。

これで西4丁目を発車すると3分テレビ塔前へ。乗客扱いと信号待ちで1分
そこから北4条まで停留場2つ分で4分
北4条を発車し、北5条はここも路面電車の矢印進行による通行となる。北5条の信号待ちを含め札幌駅新幹線口まで2分といったところ。

西4丁目〜札幌駅新幹線口までの所要時間は計10分
表定速度は7.8km/h
だいぶ情けない数字で、歩くよりマシといったところ。

地下鉄ならば大通〜さっぽろ間の所要時間は僅か1〜2分
しかし地下鉄の改札口から新幹線の改札口までの移動距離は、東豊線でも160m以上、南北線からだとゆうに400mを超える。
これを重たいスーツケースをガラガラと引いて歩くことを考えれば、大通〜新幹線駅の移動は市電にも分がありそうだ。

バスがあるじゃないかという意見もあるだろうが、札幌駅のバス発着場所が各社でバラバラ、大通や南4条あたりまでのバス停留所も同様にバラバラということを考えればほとんど利用価値はない。

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 北3条西1丁目にある中央バスの札幌駅前停留所。駅前を名乗るバス停では札幌駅から一番遠い。

福岡市の博多駅〜天神の100円バスのように、駅前の停留所を集約すればそれなりに利用価値がでるのだろうが、バス会社も方面もバラバラなバスを使いこなすのは慣れた人以外は無理だろう
それにすべてのバスが大通まで行くわけではない。

さて、札幌駅新幹線口へ乗り入れた市電。
今度は新幹線の高架下を通って苗穂駅へ向かうことになる。

苗穂線編へつづく

【おことわり】
この記事の内容は100%筆者の私案であり、沿線の環境問題ほか、あらゆる利害、権利などは考慮していません。
筆者は、市電延伸の関係者や関係団体とは一切関係ありません。

posted by pupupukaya at 19/06/02 | Comment(0) | 路面電車・トラム

札幌市電延伸を勝手に想像する【札幌駅・苗穂編】

こんどは都心地域創成川以東地域の市電延伸について考えてみたい。

都心地域JR札幌駅創成川以東地域JR苗穂駅への接続が主眼となる。

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 延伸の3候補地区(札幌市路面電車活用計画より引用)

筆者が考えた札幌駅と苗穂駅への延伸ルートは下図の通り。

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 札幌駅と苗穂駅方面延伸のルート案。(地理院地図より筆者作成)

まず、創成川以東地域(以下苗穂方面とします)のルートは、北3条通りということで異論はないだろう。

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 幅員27.27m、現在片側2車線の北3条通り。

北3条通りはかつて市電苗穂線があった通り。
延伸ではその復活となる。

その他のルートとしては、北1条は国道で交通量が多いので論外。
北2条は都心を東西に貫通していることや、苗穂アンダーパスへ直進する道路なので、こちらも交通量がある。

苗穂駅に乗り入れるのならば、北3条通りをおいてほかにはない


とりあえず苗穂方面のルートは北3条通りで確定である。

次は都心地域(以下札幌駅方面とします)である。
これはいくつものルートが考えられる。

1つは駅前通りを北進し北3条通り札幌駅へ向かうというもの。
2つ目は1条線から南1条通りを直進し、西2丁目通りを北進するというもの。

創成川通りも有力候補として挙げられそうだが、以下の画像で見るとちょっと無理っぽい。

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 北4条歩道橋から創成川通り南方向を見る。

創成川通りは、川側ぎりぎりまで車道になっていて、とても市電の軌道が敷設できそうにはない。
南北方向に通過する車の多くはこの創成川通りを通行する。
いくら路面電車党の筆者でも、創成川通りの車線を減らして軌道を設けるのは反対である。

それと創成川通りは、都心アクセス強化(創成川通の機能強化)として現在の札幌北ICから新たにバイパスを新設する計画がある。
そうなると、この付近にバイパスの出入口が設けられると思われ、ここに市電が乗り入れるとなると動線が交錯して大混乱になるだろう。

そういうわけで、創成川通り案は最初から却下

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 同場所から創成川通り北方向。このあたりに新バイパスの出入口が設けられるかもしれない。

もう一つ有力候補になりそうなのが、西2丁目西3丁目にそれぞれ単線の軌道を敷設するというもの。
両道路は一方通行になっていて、それに沿う方向に電車が走ることになる。

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 4車線一方通行の西3丁目通り。

却下とした理由に、西3丁目通りがあまり広くないことが挙げられる。
ここに無理に軌道を設けるくらいなら、無駄に広い西2丁目通りに複線で敷設したほうがいい。

それともう一つが、これらの通りが一方通行で、しかも都心発着のバス路線の多くがここを通行するから。

一方通行路に軌道敷を設けるとなると、サイドリザベーションということになるだろうが、そうなると歩道上のバス停からバスに乗降ができなくなることになる。
進行方向右側に軌道敷を設ければこの点は解消するが、こんどは電車が歩道から乗降ができなくなるし、停留場は車道側に張り出して設置する必要がある。

幅広の西2丁目通りはそれでも余裕がありそうだが、西3丁目通りでは停留場部分は車線が2車線となってしまうので、さすがにこれでは渋滞するだろう。
(路駐の多いこの通りは実質2車線しか機能していないが)

そんなわけで、創成川通りと西3丁目通りは初めから候補から外した

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 片側2車線の札幌駅前通り。

で、まずは1番候補の駅前通り

この通りは、駅前通り地下歩行空間の工事が始まる前は片側3車線道路で、現在でもそのままであれば、市電都心線と同様にサイドリザベーション+片側2車線とすることができた。

しかし、地下歩行空間の出入口が車道の1車線をつぶして設けられたので、現在は片側2車線となっている。

車線数を減らしてまで歩行者のスペースを確保するというのは、昔では到底考えられなかったことである。
なんでも車優先だった時代と比べると、良い時代になったものだ。

しかし、この歩行者優先の設計が、市電延伸にとって厄介なものになるのだった。

1車線を軌道敷とるすと、残りの車道は1車線ということになる。
左側にある停車帯を生かすと、道路中央側に軌道を敷設することになるだろう。

地下歩行空間の明り取り窓をふさいで、中央分離帯を撤去すれば2車線分の車道は確保できそうだ。

北3条から苗穂駅方向へ行く路線ならばそれが最適である。

しかしもう一つ。悩ましい問題。
それは、札幌駅や苗穂方面へ路線を延伸する上での最大の難問でもある。

そう、それは大東案で決着した新幹線の札幌駅である。

現在の1・2番線転用案や地下案ならば、駅前通りを直進し、南口駅前広場に入ればよかった。
現在の駅と離れた場所に新幹線駅ができるのならば、当然そちらへも市電を乗り入れさせたいところである。

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 駅前通りを北進し、苗穂駅と新幹線駅へ延伸するルート案。(地理院地図より筆者作成)

うーん・・・、2丁離れて同じ方向へ向かう2路線。

何だか無駄じゃね?

筆者でなくとも、誰もがそう思うところだろう。
また実際に電車を走らせるとなると、この2線は当然ながら別系統となる。

2つの路線を集約して、1本化すれば良いのではないかと誰もが考えるだろう。

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 駅前通りを北進し、在来線駅と新幹線駅を経由して苗穂駅へ向かうルート案。(地理院地図より筆者作成)

うん、だいぶすっきりした感がある。

札幌駅南口広場には入らず、北5条通りに右折して新幹線駅へ。
そこから南進して北3条通りに入るというもの。

一見良さそうだが、これもまた問題がある。

市電の苗穂方面延伸の最大の目的とは、苗穂駅周辺地域と大通地域を結ぶことである。
苗穂地域の人が札幌駅に行くにはJRを使えばいいだけだし。

それに、札幌駅へ迂回するこのルートだと、交差点の右左折が2つ増えることになる。
自動車と違い、路面電車が右左折するには、自動車の信号をすべて赤にして停止させる必要がある。
また、新幹線駅の駅前広場にも乗り入れさせたいところだ。

こうなると、大通〜苗穂駅間の所要時間で考えれば、おおよそ10分程のロスが発生することになる。

『虻蜂取らず』とはまさにこのこと。

苗穂駅方面か、札幌駅方面か、どちらかを諦めるしかない。

残念。

と思いかけたところ、一つの案を思いついた。

要するに、新幹線駅へ寄ってから苗穂駅へ向かえばいいんだろう?

新幹線の高架下を専用軌道で通せばいいんじゃね。

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 札幌駅を通り越して苗穂駅手前付近まで建設される新幹線。
 ※札幌市HP、 札幌市内のルート図より引用

新幹線は発寒駅付近から函館本線と並行して地下トンネルとなり、石山通りを過ぎたあたりで地上に出て、そこから高架で札幌駅へ向かうルートに決定している。

その新幹線の高架は、大東案の札幌駅で終わりではなく、現在の苗穂駅手前くらいまで引込線が設けられ、車両基地を持たない札幌側では、新幹線車両の留置線として使われる計画になっている。

その留置線がどのようになものになるかはまだ明らかにはされていないが、おそらく連続した高架橋となるはずだ。
ここを専用軌道として通せばいいのではないか。

これを新幹線高架下ルートとする。

というわけでこうなりました(下図)

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 札幌新幹線駅を経由し新幹線高架下経由で苗穂駅へ向かうルート案。(地理院地図より筆者作成)

駅前通りルートは新幹線札幌駅へ乗り入れると右左折が増えて不利になるので、ここは西2丁目を北上とした。

北3条ルートと比べると、苗穂駅から大通へは若干遠回りになるものの、札幌駅から苗穂駅までは専用軌道となり、車との交錯がないぶん定時性は増すことになる。

地図上に路線を描いて、さらに計画中の再開発計画も書き入れてみた。

こうして見ると、新幹線高架下ルートの沿線は再開発計画が目白押し
逆に市電の高架下延伸を狙っていた?と思いたくなるほどだ。

むしろ、当初の北3条ルートが地味に感じる。

中央体育館が北1条から北4条の線路沿いに『北ガスアリーナ札幌46』として移転したが、交通機関はどのようなものを想定したのだろうか
一応、ファクトリーとは空中歩廊で結ばれているが、そこで終わりである。

また、地下鉄のバスセンター前駅からのアクセスとなると、北1条通りに面したファクトリーのフロンティア館からは屋内を通ることができるが、ゆうに800m以上は歩くことになる。

再開発計画の多くは商業施設のほか、ホテルマンション医療施設の建設ということになっていて、どれもが交通機関が貧弱では話にならないものばかり

車でのアクセスを想定するならば、都心近くよりも郊外に建てるほうが余程良い。

これらの再開発計画があることで、高架下ルートが がぜん輝いてくる
北3条など目じゃないというほどだ。

仮に北3条通りルートを採用したら、この高架下は駐車場にでもなるのだろうが、それはもったいない話。
市電を通せば、高架下の有効活用の好例となるに違いない。

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 現在は駐車場となっている新幹線高架建設予定地。

ただし、高架の構造が特殊なものになるので、建設費の増大はあるだろう。

JR北海道国土交通省との交渉も必要になる。
建設費の増大は、特にJR北海道は嫌がりそうだが。

高架下の使用となるので、JR北海道に賃借料を払うことになるとすれば、JR北海道にとって悪い話ではあるまい

あるいは高架はJR北海道軌道は札幌市または交通局の所有とする区分所有的なものとすることも考えられる。
そうなれば双方が建設費を出し合うことになる。

新幹線の引込線となる予定の土地は、もともと地平線時代に線路が5線並んでいた場所で、複線の新幹線高架を建設してもまだ余裕がある。

この土地を都市計画道路として札幌市が買い上げ、高架下も含めて道路区域とし、高架下は路面電車軌道、その脇は遊歩道(札幌〜桑園間の緑道のような)として整備すれば交通局の持ち出し分は減るんじゃなかろうか。

あるいは、現在札幌駅西側の西5丁目から西11丁目まで市道となっている高架側道6号線(札幌桑園停車場緑道線)の一部、西2丁目から創成川通りまでの市道北6条線の一部も新幹線用地となる。

これはもともと函館本線の地平線の跡地を有効活用するべく、市が取得して道路や緑道として整備したものである。
新幹線建設となると、この市道が再びJRの用地として取得する必要がある。

一方で、札幌駅から苗穂方面の地平線跡地は、なぜかJR所有のまま残されている。
そこで、札幌市所有の新幹線用地として明け渡さなければならない道路と、高架下の市電用地とする用地を、等価交換するという手もある。

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 桑園方の市道と苗穂方のJR所有地を交換してみると・・・

この辺りは100%素人考えだし、鉄道線路に区分所有なんてものがあるのかは知らない。

専門家や関係者からすれば笑われるような話かもしれない。
ま、その辺は筆者の勝手な想像ということで勘弁してください

次はこのルートに軌道を敷設するとどのようになるか想像してみます。


【おことわり】
この記事の内容は100%筆者の私案であり、沿線の環境問題ほか、あらゆる利害、権利などは考慮していません。
筆者は、市電延伸の関係者や関係団体とは一切関係ありません。

posted by pupupukaya at 19/05/26 | Comment(0) | 路面電車・トラム

札幌市電延伸を勝手に想像する【桑園編】

桑園駅付近は1990年代になって急速に開けたところである。

まだ高架になる前の桑園駅前といえば、倉庫と予備校のイメージであった。
夜にこの駅で下車すると、駅前は真っ暗でタクシーすらいないという、そんな所だった。

1988(昭和63)年に桑園駅が高架化され、1995(平成7)年には札幌市立病院が北1条西8丁目から現在地に移転、同年にJR北海道本社が札幌駅旧駅舎から現在地に移転する。
その頃から桑園駅周辺はマンション建設ラッシュが始まった。

2002(平成14)年には現在のイオン桑園ショッピングセンターがオープンする。
桑園は新築マンションのブランド名として揺るぎないものとなった。

札幌市電に延伸の構想が本格的に出てきたのは90年代半ばだった。
当初は西4丁目〜すすきの間を結んでループ化するというもの。のちに既存の路線から桑園や苗穂方面への延伸構想が道新など道内のマスコミで報道された。

あれから20年経って、市電ループ化は現実のものとなる。
次はさらなる延伸へということで桑園地域への延伸を想像してみたい。

既存の市電路線から桑園駅へまでのルートは、考えられるのは以下の3通りといったところ。

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 市電1条線から桑園駅へのルート3案。(地理院地図より筆者作成)

本命は、西15丁目停留場から西15丁目通(福住桑園通)を北上し、桑園駅へ至る西15丁目ルートであろう。

それ以外に考えられるのは、西13丁目を北上し、イオンとJRの高架の間の歩行者道路を通って桑園駅に向かうというもの。
もう1つは、南1条を2丁西へ進んで西17丁目通を北上、北10条を右折し桑園駅というもの。

西13丁目ルートは、市立病院と都心を結ぶバス路線と重複するのと、イオンとJR高架との間の歩行者道路をつぶすことになる。
西17丁目ルートは、医大病院を経由するのでそちらの方面は便利になるが、桑園駅手前で右左折が避けられないのと、都心へは遠回りになる。

一番単純な西15丁目ルートが最適なようだ。

西15丁目停留場から桑園駅まで地図上で結ぶと、距離にして約1.5km
なんのことはないと思われるだろうが、これが問題がある。

最大の問題とは、西15丁目通の幅員である。
この道路の幅員は20m。内訳は車道13m歩道3.5m×2(両側)となっている。

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 現在の西15丁目通と同様の道路断面図(札幌市幹線道路整備の取組みについて(個票)より引用)

車道13mに路面電車の軌道敷6m※を新設すると、残りの車道は7mしかない。
片側1車線3.5mしか車道として使えなくなる。
さらにそこへ停留場ホームも設けなければならない。

 ※軌道敷幅員は単線3m以上、複線6m以上(道路構造令第9条の2)

まずは道路上のどこに軌道を敷設するかだが、ここは普通に道路の中央とする。
駅前通りの都心線で採用されたサイドリザベーション方式は、歩道から直接乗り降りできる利点があるが、歩道側に軌道があると車の停車ができないこと、ササラ電車での除雪ができないことから簡単に採用はできないだろう。

それと札幌市電では安全のためサイドリザベーション区間の最高速度が20km/hに抑えられているので、こんなノロノロ運転しかできないのでは交通機関としては失格だ。

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 車道13mの中央に軌道敷6mを想定した図。車道は片側3.5mとなる。

西15丁目電車通りと南1条電車通りは25mに拡幅する都市計画があって、用地取得が進んでいる。

が、南1条から桑園駅までの西15丁目通り(福住桑園通)は都市計画でも20mとなっており、拡幅の計画はない

歩道を両側1mずつ狭くすると、現在標準の電車通りの片側4.25mの車道が確保できるが、大工事になって建設費が増大するのもあるが、車道を削ってでも歩行空間を確保する今の風潮に合うとは思えない。

それに歩道幅2.5mでは、冬季の歩道除雪もままならない。
やはり、車道幅員13m内で何とかするしかなさそうだ。

一番最初のルート案を複数組み合わせて単線で敷設し、ループ線とする手もある。
これならば単線軌道3mとなり、車道は片側5.5mで停留場ホームも設ける余裕ができる。

しかしそれぞれの線が2丁(約260m)も離れているのでは不便極まりない。

西15丁目と、1本東側の西14丁目にそれぞれ単線で敷設というのも考えられるが、西14丁目通の北側はイオンで突き当りになるので、桑園駅へは交差点を右左折させる必要がある。

あるいはループ線とすると北8条が終点になり、桑園駅への乗り入れができない。
やはりJR桑園駅と直結してこそである。

ここはやはり西15丁目通りを単純に複線という以外にないようだ。

西15丁目通(福住桑園通)は、南は澄川や福住から西線の電車通りを経由して、北は石山通へ抜ける主要道路となっている。
市電延伸の候補とする南1条から桑園駅までは片側2車線道路で、普段は渋滞こそ発生しないが、それなりに交通量はある。

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 北大通から北1条まで伸びた信号待ちの車列。西15丁目通り。

ここを3.5mの片側1車線としてしまうと、やはり渋滞や混乱は避けられないようだ。

ではどうするか。
それは、車の通行量を減らすしかない。

幸い、札幌の旧市街地の道路は碁盤の目となっていて、同じ幅員の道路が両側に並行している。
車はそちらのほうへ分散させればよい。

ではどうやって分散させるか。

1つは、現在高架下を通って石山通まで貫通している西15丁目通りだが、高架下に市電の線路を引き込んでそこに桑園駅停留場を設置し、車は通行止めとして市電と歩行者だけのトランジットモール化すること。

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 ここを市電とバス、歩行者のトランジットモールとする。現在は片側2車線道路。

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 高架下に市電とバスの停留場を設ける。右は桑園駅東口。

その代わりに、現在は緑道になっている西16丁目の高架下に車道を新設して、石山通方面からの車を西16丁目通りと西13丁目通りに分散させれば、西15丁目通りの交通量はだいぶ減るだろう。

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 道路を新設する西16丁目。片側2車線ずつの余裕はある。現在は自転車置場。

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 現在は片側2車線がもったいないような西16丁目通。

現在鉄工団地通上にある市立病院前バス停も、高架下のトランジットモールに移動すれば、市立病院前の交差点の通行もスムーズになるだろう。
また、桑園駅東口直結となるので、ここが新たな交通結点とすることができる。
イオンや市立病院へのアクセスも改善される。

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 西15丁目通を閉鎖し、西16丁目通を迂回させる図。(地理院地図より筆者作成)

もう1つは、現在北4条ミニ大通で行き止まりとなっている西14丁目通りと西16丁目通りをそれぞれ通り抜けできるようにし、逆に西15丁目通りの北4条を行き止まりにし、電車と歩行者のみ通行可とすることである。

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 現在の北4条西15丁目交差点。

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 現在は行き止まりの北4条西14丁目交差点。

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 北4条交差点を閉鎖し、西14・16丁目に迂回させる図。(地理院地図より筆者作成)

桑園駅北4条の通り抜けができなくなると、西15丁目を通行する車は沿道が目的地の車くらいになり、交通量も激減すると考えられる。

これが歩いて迂回するならば大変なことだが、車ならばこれくらいの迂回は造作もないこと。
都会では、何でも自動車優先の時代はすでに終わっているのである。

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 2箇所を閉鎖することによって、通過車両を分散させる。(地理院地図より筆者作成)

これでは西13丁目通(鉄工団地通)が渋滞するのではという意見もありそうだが、そこは路駐の取り締まりを強化したり、冬季の除排雪をこまめに行うなどで対処するしかない。

西13丁目通りの主要交差点に右折専用レーンを設けるのも、混雑緩和の手だ。

てゆうか、西15丁目の車が流入したくらいで西13丁目通りが渋滞するのだろうか?
というのが、筆者が平日に西13丁目通りを運転していて感じるところではある。

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 西15丁目通りに市電の軌道を敷設した道路断面図(筆者作成)

車の交通量を減らしたとはいえ、片側3.5m1車線というのはやはり狭い。

これは現在の南1条電車通りの南側車線の車道が同じ幅員となっている。
冬季に雪山ができると、車は軌道敷内を走行するしかない。

南1条電車通りで何とかなっているので、そこは譲り合って通行するしかないだろう

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 車道幅3.5mの南1条通り南側車線。

P2140210.JPG
 冬の南1条通り南側車線。雪山で軌道外側は車1台分の余裕もない。

続いては、停留場の問題。
この狭い車道に、さらに停留場ホームを設置しなければならない。

南1条電車通りは、歩道の幅員を削ることでホームと車道の幅を確保している。
ホーム幅は0.8m、そこへ上屋の柱と柵を設置したら立つのがやっとというぎりぎりの幅しかない。

ホーム入口は一応スロープ形状にはなっているが、車椅子での乗降は困難だ。

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 歩道を削ってホームと車道を確保した停留場(中央区役所前 内回り)。

軌道を歩道側に寄せて停留場部分だけサイドリザベーション化するという手もあるが、車と電車の動線が交錯するのと、停留場内で車が信号待ちしている間は、電車は手前で待機することになり、下手するともう1回信号待ちということになりかねないので却下。
もっともこれを採用すると、バス路線も西15丁目通りに集約し、バス停留場と共用するという手もある。

この停留場ホームもただ設置すればい良いというわけではない。
その規格は法令で定められている。


第19条 路面電車停留場の乗降場は、次に定める構造のものとする。
(1) 有効幅員は、乗降場の両側を使用するものにあっては2メートル以上とし、片側を使用するものにあっては1.5メートル以上とすること。

要は停留場ホームの柱や柵部分を除いた幅員は1.5m以上必要だということ。
それに上屋の柱や車道との仕切り柵を設けると1.7mは必要になってくる。

既存の路線での停留場ホームは、ほとんどが幅1mとなっているが、これは既存のホームの改築ということで許されているのだろう。
こちらは完全な新設となるので、この要件を満たす必要がある。

ただでさえ狭い道路に、幅1.7mのホームを設置できるのだろうか。

やはり歩道を削るしかないようだ。
歩道の両側を0.85m狭くして、電車の軌道をホームと反対側に0.85mずらすと幅1.7mのホームと必要幅員が確保できた。
各寸法は下図のようになる。

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 停留場を設置した道路断面図(筆者作成)

また、ホーム入口はスロープを設けることになるが、線路側に柵を設置しても有効幅員は1.2mが確保でき、建築物移動等円滑化誘導基準の要件を満たすことができる。

DSCN2509.JPG
 バリアフリー法の要件を満たした停留場ホームの例(ロープウェイ入口 外回り)。

3つ目の問題。

新設の路線は、南1条西15丁目交差点で既存の路線から分岐することになるが、この交差点を曲がることができるかということである。

この角の隅切り(すみきり:交差点角の斜めになった部分)は5mとなっていて、バスならば難なく曲がれるところだが、電車では曲がれるのだろうか。

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 南1条西15丁目のコーナリング。

既存の路線で一番の急曲線は、電車事業所前にある内回りの曲線で、半径約19.5mとなっている。
こちらの角の隅切りは10mとなっていて、仮に電車事業所前と同じ寸法で敷設しても、ちょっと苦しそうだ。

現在の南1条西15丁目交差点に、電車事業所前と同様の曲線を置いてみたのが下の図。

soen6.png
 西15丁目停留場交差点の曲線と寸法。(JWCADで筆者作成)
 曲線半径のソースは『低床車両デザイン検討業務プロポーザル実施要領』より。
 (2011年に市HPの入札情報で拾ったものだが、現在はWeb上から削除されている模様)

図面を見る限りでは特に問題はなさそう。
曲線の内側と歩道の間がかなり狭くなるが、ここを電車と車が同時に通ることはないので大丈夫だろう。

ただし、西15丁目側の停止線はかなり手前に設ける必要がある

もう1つは、西15丁目の停留場をどこに設けるか。
現在は西15丁目通(山鼻西線)側に対向して設置されているが、桑園方面の新線にも設置する必要がある。

しかし前述の通り狭いのと、交差点でしかも電車の右左折があるところなので、西15丁目側にホームを設置するのはさすがに無理がある。
また、西線や桑園方面のホームはそれぞれ方向別で良いが、西4丁目方面は同じ方向に向かうのにそれぞれ別のホームというのも不便だ。

ここは南1条側に停留場を新設することにしよう。

現在の南1条電車通りにそのまま停留場ホームを設置するのはさすがに厳しいが、この通りは幅員25mの都市計画道路になっていて、これが完成すると西15丁目電車通りと同様の幅員となる。

ここの1丁だけ、拡幅工事を先に完成させてしまおう。

せっかく新しくなった西15丁目停留場ホームだが、上屋や柵などの構造物はそのまま移設すれば良い。
ホーム移設で車道が広くなった分、ここに右折専用レーンを設ければ、交差点の通行もスムーズになる。

・・・いや、左折専用レーンかな。
路面電車の進行現示の間は左折可の矢印とすれば、桑園方面への直進車を減らすことができる。

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 新しくなった西15丁目停留場だが、南1条側に移設する。

DSCN2125.JPG
 移設先の南1条通。25mへの拡幅が決定しているので幅員的には問題ない。

これで問題点は大体解決した。
次は停留場の設置である。

西15丁目停留場から3丁(約400m)の間隔で設置すれば終点桑園駅までほぼ等間隔となる。
路線名は『桑園線』とし、停留場名は〇条の前に路線名をつけた。
これは西線〇条山鼻〇条と同様である。

soen150.png ※クリックで拡大
 桑園線の詳細図(地理院地図より作成)

北5条に停留場を設けなかったのは、北4条が車両通行止めとしたのでその代わりというのと、右左折が多そうなので混雑を避けるため。

折り返し用の亘り線は、西15丁目停留場北側に設けた。
ササラ電車や非常用の折り返し施設で、通常時は使用することは無いと思われる。

停留場は従来同様、交差点手前に設けた。
これは、3丁(約400m)という距離は、電車が発車してここまでくると、大抵ここで赤信号に引っかかることが多い(一条線、山鼻線を見ていると)から。

交差点後方に停留場を設けても、さほどの時間短縮にはならないだろうとの判断である。

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 市電桑園線の路線図(地理院地図より筆者作成)

これで桑園線は出来上がった。
営業キロは約1.6km。所要時間は1停留場間が2分とすれば、西15丁目〜桑園駅間は8分ということになる。
1条線の西4丁目〜西15丁目間の所要時間8分と合わせて、西4丁目〜桑園駅間は16分表定速度は11.25km/hとなる。

朝夕のラッシュ時は、桑園駅〜中央区役所前の通勤客の需要がかなりありそうだ。
地下鉄西11丁目駅付近は、官庁街とオフィス街である反面JR札幌駅からのアクセスが悪い場所で、JR桑園駅から直通の市電が開通すれば地下鉄や徒歩からの移行が相当数あると思われる。

問題は、西15丁目通りでは2か所で車がシャットアウトされること、迂回路となる道路は通行量が増えるので、それによる住環境の悪化が懸念される。
何度も説明会を開催するなど、沿道だけでなく広域での住民からの理解を得る必要がある。

それさえクリアすれば開業までは早い。

札幌市電のループ化事業が正式にスタートしたのは2012(平成24)年4月だった。
工事施工が認可され工事着工となったのは2年後の2014年5月である。
その翌年の2015年12月19日に開業式典、12月20日に営業運転開始と事業化から3年半で開業となっている。

しかしこれは入札不調などの理由で工事が遅れたことがあり、当初の開業予定は2015年春となっていたもので、予定通り進めば事業開始から3年、工事着工から1年ほどで完成したことになる。

事業開始から開業までの期間が短いのは、通常の鉄道と違って全線道路上に敷設されるため、道路管理者など関係機関同士の調整さえ済めば、すぐに工事着工できるからだろう。

事業開始から開業までの期間が短いのも 路面電車の長所 である。
これが鉄道でも道路でも、用地買収を伴うと5年10年の事業になってしまう。

新幹線や再開発との絡みがある札幌駅や苗穂駅方面と違って、桑園方面は大規模な再開発計画は無く、全線で札幌市が管理する道路(市道、道道)なので事業開始から開業までそれほど期間はかからない可能性が高い。

それを考えると市電の延伸は、桑園地域を第一候補とすべきではないだろうか。


【おことわり】
この記事の内容は100%筆者の私案であり、沿線の生活環境ほか、あらゆる利害、権利などは考慮していません。
筆者は、市電延伸の関係者や関係団体とは一切関係ありません。

posted by pupupukaya at 19/05/19 | Comment(2) | 路面電車・トラム

札幌市電延伸ルートを勝手に想像する

2015(平成27)年12月20日、都心線が開業してループ運転が開始された札幌市電。

札幌市統計書 で1日平均の輸送人員を見ると、開業年の2015(平成27)年度の22,774人に対し、1年後の2015(平成28)年度は24,871人2,000人以上もの増加となっている。

開業前の札幌市の予想では、ループ化による乗客増を、1日平均600人としていたので、それを上回る大幅な増加となったことになる。
2年目の2018年度からは再び減少傾向となるが、これは料金値上げのためだろう。
乗客減でも、逆に乗車料収入は増加している。

札幌市電輸送人員
2月の1日平均の推移
(札幌市統計書より)
 年月
延伸前

2014年2月25,650
2015年2月26,126
延伸後



2016年2月27,723
2017年2月28,995
2018年2月27,959
2019年2月28,363

上表は札幌市電で一番利用客が多くなる2月の輸送人員の比較である。
開業前は2万6千人前後だったのが、ループ化後は2万8千人前後で推移している。

ループ化で一番乗客が増えたのは山鼻線だろう。

私は山鼻線の中島公園通の利用者だが、ループ化後の朝ラッシュ時の内回り電車は、冬や雨の日は満員状態のことも多くなった。

朝の内回り電車では、山鼻9条や東本願寺前から乗車する乗客が新たに増えたのも大きな変化だ。
ループ化以前、すすきの止まりだったころは、ここから乗ってくる人はほとんどいなかったものだ。

また朝ラッシュで一番混んでいても、せいぜい立ち客が十数人といった混雑率だった。
ループ化前と後では目見当でも1.5倍くらいは増えたのではないかと思う。

思うだけではしょうがないので、具体的なデータを示さなければならない。

ループ開業化後の停留場別の乗降客数のデータは、内部では持っているのだろうが公表はしていないようなので、国土数値情報のデータに各停留場の乗降客数を求めることにした。

Passengers2000.png
 停留場別利用客数。左は2015年、右は2017年作成のもの。
 国土数値情報(駅別乗降客数データ)国土交通省よりQGISで作成したものを引用。

上の図は 国土数値情報 駅別乗降客数データ から作成した停留場別の乗降客数の比較で、原典資料の年度は不明だが、乗降客数を合計して2で割ったものが全線の1日当たり乗車人員となる。

それでいくと左は23,446人右は30,732人で、札幌市統計書のデータと見比べると左2015年作成のものは2000(平成12)年頃のデータということになる。

右は 平成27年度(2015年度)交通部会の開催状況 の資料に『平成27年12月20日〜H28年1月19日(平日16日間の平均)』が30,576人とあるので、右はループ化開業後1か月間の平日データと見て間違いない。

Passengers2000and2015.png
 2000年対2015年ループ化後1か月間の停留場別乗降客数の比較(山鼻線)

それで比較すると、山鼻線の資生館小学校前〜東屯田通間の停留場では、乗降客数がほぼ1.5倍に増加しているのがわかる。

この増加した乗客は一体どこから来たのだろうか。

山鼻線は地下鉄南北線が並行しており、地下鉄からの移行と思いがちだが、市電と競合する地下鉄中島公園駅と幌平橋駅の両駅の乗車人員はここ数年来増加傾向にあって、市電ループ化後も減少はなく増加を続けている(札幌市統計書:市営高速電車駅別1日平均乗車人員より)。

地下鉄からの移行もあっただろうが、その数は少なかったことになる。
山鼻線は近くを並行するバス路線は無いので、増加した乗客のほとんどは徒歩や自転車、あるいはマイカーからの移行ということになる。
また、ループ化したことで新たな需要が生まれたこともあるだろう。

駅前通りを走ることで多くの人が目にすることや、低床電車のポラリスやシリウスの投入も話題となり、札幌市電の路線ブランドも高まっていると思われる。

開業後3年経っても、駅前通りでは市電にカメラやスマホを向ける観光客をいつも見かける。文字通り札幌の新たなシンボルである。

IMG_1592.JPG
 歩道上に新設された狸小路停留場と新型電車ポラリス。

山鼻西線の利用客数も増加している。
これは、近年沿線で新築マンションが多くなり、通勤客が増加しているのが原因である。

筆者は朝8時半ごろ通勤で南1条電車通りを歩いていて電車を目にしているが、見ていると外回りの市電の混雑度が年々増しているのを感じる。
特に冬季は超満員の電車も目にする。

最近はさらに朝ラッシュ時の混雑が激しくなっているようで、2019(平成31)年2月には急遽冬ダイヤの修正が行われて、西線11条折り返しの便が1往復増便された。

ということで、乗客増ということに限れば、札幌市電のループ化は一応は成功したと言える

これを受けて次に期待したいのは、さらなる路線延伸である

しかし、ループ化以降は路線延伸の話はパッタリと途絶えてしまった。

札幌市電の延伸計画は、上田前札幌市長の情熱から始まったもの。
現在の秋元市長は今年(2019年)の市長選では市電延伸の公約は特に掲げておらず、あまり乗り気ではないのかもしれない。

市電の延伸やライトレール化を訴え、独自の延伸案を公表していた市民団体のホームページも、ループ化以降は更新が途絶えてしまった。

それでも延伸に向けた取り組みは進んではいるようで、2019年4月には札幌市の入札情報に『平成31年度路面電車延伸に係る概略検討業務』というのがあったので、水面下では動いているようである。

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 延伸の3候補地区(札幌市路面電車活用計画より引用)

札幌市としては、札幌市路面電車活用方針<平成22年(2010年)3月策定>で『桑園地域』『都心地域』『創成川以東地域』の3地区を延伸の候補としている。

どの道路に敷設するとか、具体的な案はまだ公表されていない。
が、だいたい想像がつくし、ネットでググると地図上でバッチリと路線が記入された資料が出てきたりするが、公式なものではないので鵜呑みにするわけにはいかない。

市電の延伸については、延伸検討地区の住民から強い要望がある一方で、根強い反対もある。

具体的な案がないまま延伸論だけが先行してしまうのは控えたほうがいいだろう。

初期の段階で大々的な報道やキャンペーンなどが行われて、具体案やデータが無い状態で市議会の議案に上げられて、もし否決にでもなってしまったら、それこそ元も子もない

だから、延伸については慎重に進めるべきだろう。

まだまだ時間がかかりそうな市電の延伸計画。
いつごろ実現するのかというと、一つは2030年度末に予定されている北海道新幹線の札幌開業である。

創成川をまたぐ大東案に決定した新幹線の札幌駅は、現在の札幌駅の東コンコースや地下鉄東豊線さっぽろ駅からでも200m近く歩く場所になるし、南北線からだと400m以上歩くことになる。

市電の札幌駅乗り入れということになれば、既存の駅から離れた場所に設置される新幹線駅に乗り入れて、大通地区などと結ぶ路線になるというのは十分あり得る。

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 新幹線札幌駅『大東案』(札幌駅ホーム位置に関する五者会議の資料より引用)

新幹線開業はおそらく札幌市にとって一大エポックとなる出来事になるし、市電を延伸するに当たる大きな名目にもなる。
それに連動して、同時期に創成川以東地域への延伸となるだろうか。
この地区は現在、北ガス移転跡地や新しい苗穂駅周辺など、再開発事業が目白押しとなっている。

前2候補に対し、あまり大きな名目がない桑園地区はそのあとということになりそう。
しかし、桑園ルートは既存の路線から分岐し、延長も約1.5kmと比較的短いので、一番簡単にできそうな気がする。

2031年かあ・・・
開業したら乗りたい。

ここに市電が開通したらどんな風になるかと想像するも、現実にはまだまだ先の話になりそうだ。

しかし私は気が短いので、悠長に待っていることはできないのであります。

そこで、勝手に市電延伸を想像することにしました。

具体的に最適なルートはどれか。
実際路面電車の軌道を敷設したらどうなるのか。
自動車やバスなど他の交通への影響など。

実際に図面上に線を引いてみたらどうなるのか。
実現可能なのか。

シミュレーションしてみると色々問題点が出てくるかもしれない。

札幌市電の延伸を想像するに当たっては、以下の条件での作成とします。

1,都市計画にない道路拡幅や隅切りはしない。
2,軌道敷設や停留場設置以外の土木工事はなるべくしない。
3,道路幅員ほか各寸法、各種データはネット上で拾ったものだけ使用する。

各寸法のソースについては、

都市計画道路の幅員と隅切り寸法:札幌市地図情報サービス

を使用します。
それ以外のものについては、都度ソースを明記します。

記事中の地図は『国土地理院コンテンツ利用規約』に基づいて地理院地図(電子国土Web)を加工して使用します。

これは、あくまでも筆者の私案であり、生活環境や経営環境、あらゆる利害、権利など一切考慮していません。
市電延伸の関係者や関係団体とは一切関係ありません。

以上2点、予めおことわりしておきます。

posted by pupupukaya at 19/05/18 | Comment(0) | 路面電車・トラム

2018市電フェスティバルに行ってきました

ことし(2018年)の市電フェスティバルは9月1日に行われた。
毎年変わり映えするようなこともないのだが、ほかにすることもないし行ってみたのだった。

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市電で行こうとしたが、中島公園通から外回り電車はちょうどポラリスが行ったばかりだった。
天気もいいし、歩いて行くことにした。

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会場の電車事業所は、この日はお祭り騒ぎ。
電車のイベントだけに小さい子供が多い。あと大きいお友達・・・自分も人のことは言えんけど。


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車庫に並んだ電車たち。

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今年の目玉は新型低床電車の1100形。
今日の市電フェスティバルで一般にお披露目となった。
デザインは連接車のA1200形にそっくりだが、こんどのは単車タイプ。

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A1200形が、車内は座席以外はほぼフラットなのに対し、この1100形は台車部分が高床になるので、車内の前後に大きな段差ができることになる。
乗降ドアは低床部分に設けられたので、ドア位置は中央に寄る格好になった。

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ドア横に設置された運賃箱。
運転台は壁で仕切られて乗務員室のような格好になっている。電車が停留所に停まる度に運転手が出てきて対応するのだろうか。
それとも、まさかの信用乗車?

A1200形では一部で不評だったクロスシートは新車では採用されていない。
座席に座ってみたが、車内や通路幅は在来車より狭い気がした。
これで西線のラッシュ時に対応できるのかなあ、というのが第一印象だった。

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運転台はA1200形と同様2ハンドル式。
ワンハンドルマスコンを採用しないのは冬季は車輪とブレーキシューの間に雪が挟まるのを防止するために、軽くブレーキを当てながら走行するためだとか。

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これも毎回お馴染み、トラ縞のササラ電車。
昔は夏場はササラは取り外して花電車として走らせたりしていたが、もう長いこと見なくなった。

市電沿線に住んでいると、冬はしょっちゅう見かけるのでめずらしくはないが、間近で見られるのもイベント時くらいなもの。

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ササラ電車の車内。
車内には入れないが、開いているドアからカメラだけ突っ込んで撮らせてもらった。

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左側の席が電車の運転台。右側の席はササラの制御席になる。
ササラ電車は基本2人乗務。1人が電車の運転を担当し、もう一人はササラの上げ下げや回転の調整を担当する。

運転席のフロントが旋回窓なのは、跳ね上げた雪でワイパーでは追いつかないためだろう。

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これもお馴染みのM101形電車。この車両だけは頑なに旧塗装を貫いている。
じつはM101形も車体更新の対象になっていて、3300形同様の車体に改造される予定だったが、予算不足のためそのまま据え置きとなった経緯がある。

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ブロック模型コーナー。
レゴブロックで作った街並みにA1200形が走る。

街並みは山鼻線沿線を再現しているようで、見覚えのある建物が並ぶ。

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今日公開されている工場の内部。250形252号が検査中。
じつはラッシュ時はこの250形が一番詰込みができる車両でもある。

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可動のトングレールが片側にしかない路面電車用のポイント。
何を撮ってるんだか・・・

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第2会場は飲食コーナーがメイン。ザンギと焼き鳥が人気のようで、長蛇の列ができている。

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テーブルは空席も目立つ。まだ午前中だということもあるが。

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昨日までの長雨で、テーブルの下はぬかるみになっていた。

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ミニてつくんの軌道もぬかるんで保線作業が欠かせない。

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子供たちに人気のミニてつくん。
乗ってみたいが、さすがに子供たちに交じって列に並ぶのは気が引ける。

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電車事業所横の南22条通りは市電フェスティバルのために通行止めになっている。
これも今日しか撮ることができないアングル。

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電車事業所前のカーブを曲がるA1200形ポラリス。

こいつも登場してからもう5年目になるんだな。
2013年5月3日、雨の西4丁目停留場での一般披露会を思い出す。

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帰りは市電に乗ります。
電車事業所前の停留場は改修工事のため北側の仮設停留場にて稼働中。

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電車事業所前に到着するビッグの広告電車は254号。
普段はいないスタッフが立ち、西4丁目のラッシュ時のように、後部ドアからも乗客を降ろして集金する。

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今年の市電フェスティバルで買ってきたもの。
250形253号のNゲージ模型2,000円也と500円分の路面電車100周年記念きっぷ。

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いやあうれしいねこういうの。小さいけど精巧にできているな。
ちなみに線路はうちにあったやつ。

酒を飲みながらあれこれ眺めて堪能する。

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私は鉄道模型の趣味は無いが(あるけど場所もお金も無いので手を出さない)路面電車の模型だけは見つけたら即買う。

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というわけで、路面電車模型コレクションに仲間入り。

奥の大きな模型は去年買ったA1200型のプラモ。作り慣れていないので、画像でもわかるほど塗装が雑 orz..
手前左側の6台は、もう10年以上前にローソンでやっていたペットボトル2本セットのおまけ。一番右は富山ライトレールのポートラム。

posted by pupupukaya at 18/09/01 | Comment(3) | 路面電車・トラム

札幌市電は停留場改修工事真っ最中

去年(2017年)ごろから札幌市電の停留場の改修工事が始まっている。
既設の停留場を順次バリアフリー対応のものに建て替えるということだ。

最初に資生館小学校前から始まって次いで東屯田通停留場、ロープウェイ入口、山鼻19条、石山通と順次見違えるような立派な停留場に生まれ変わった。

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これはロープウェイ入口の停留場。

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幅も広げられ、車いす用のスロープも付いた。
お馴染みだった行燈(あんどん)の電停標識が無くなったのは残念だが、屋根に停留場名が表記され、その役目を果たしている。

ぼちぼちと始まった停留場改修工事も、今年(2018年)の6月頃から本格化してきた。

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既設の停留場は工事のために閉鎖され、交差点の反対側に仮設停留場が設けられた中央区役所前。

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工事中の停留場ホーム。

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中央区役所前の仮設停留場から。
幅は立つのがやっとという狭さ。しばらくは不便を被ることになる。

この一足先に、隣の西8丁目停留場でも同じような工事が行われていた。
これも、既設のホームは一旦撤去し、資生館やロープウェイと同じタイプの停留場になるのだろうと思っていた。

ところが、それらしい工事が行われる様子はなく、いつの間にか既設の停留場に戻っていた。
いったいどう変わったのだろうか。

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ビフォー!
2018年7月4日、工事中のもの。

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アフター!

あんまし変わってないと思いきや、

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まあ、なんということでしょう (^^)
匠の手で、ホームは嵩(かさ)上げされて端にはスロープもつけられたではありませんか。

工事中にホーム端のブロックを斜めにしていたのはそういうわけだったのか。

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嵩上げは行燈標識の少し手前で終わり。時刻表を見るには段を下りる必要がある。
つーか、そこまで嵩上げしろよ。

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ビニールテープで固定された柵。
何ていうか、やっつけ仕事感が半端ないのだが・・・

これが札幌市電名物、魔改造ってやつか・・・( ^ω^)

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こちらは反対側、外回りの停留場。
ホーム長を確保するためか行燈の電停標識は撤去されていた。

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ただでさえ他の電停より短いホーム長をスロープに持って行かれたので、乗車口はホームの一番奥になってしまった。

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停車するポラリスことA1200形電車。
ホームの屋根もあんまり意味をなさなくなったな。

う〜ん、いかにも予算不足のためこうなりましたという感じ。
今工事が行われている停留場も、すべてこのパターンになりそうだ。

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上は既設の西線6条停留場。

現在使われている半アーチ屋根付きの停留場は1995年に一斉に取り換えられている。
それまでは古レールで囲って車道より高くしただけのホームで、柵も屋根もない停留場だったので、当時は大きな進歩だった。

あれから20年以上も経つが、それほど古さも感じずまだまだ使えそうなので、壊すのも勿体ないということなのだろう。

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こちらは西15丁目停留場。ここも仮設となっている。
今までの場所から1丁東側に移動している。

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もと西15丁目停留場があった場所。
ホームは撤去されたままになっている。ここに立派な停留場が建つのだろうか。

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西15丁目の交差点手前には何やら不自然なカーブができていた。

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これは内回り線のカーブ。
いくら何でもこれはないんじゃ・・・

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外回り線の曲線は外側に付け替えられている。これから建設される停留場の関係だろう。
電車はきしむ音を立てて、曲がるとき苦しそう。

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まだ工事は始まっていないが、白線は停留場スペースを確保している。

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二条横断歩道橋から見下ろすと、停留場スペースにしては随分と広く取られているのがわかる。わざわざ歩道を削って、片側だけでも2m以上は確保されている。

上下線間隔が広げられているのは、ここがセンターポール化されるためだろうか。
もしかしたらドーム式屋根付きの超立派な停留場がお目見えするのかもしれない。

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これは先日完成した西線11条停留場。
基本的には西8丁目と同様で、ホームの嵩上げとスロープ化のほかは大きな手は加えられていない。

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スロープの柵は新しいものに交換されている。
床面は高価なブロックをやめてアスファルト仕上げ。
一応バリアフリー対応ということにはなるが、随分と安っぽくなった。


この停留場改修工事を見ていて、ひとつだけ残念なことがある。
仮設停留場は交差点の先に設けられることが多いが、この交差点の先に新設停留場を設ければ良かった。

今のは交差点の手前にあるので、停留場に停まると必ず信号待ちということになって、これが市電が遅い原因になっている。
乗降に手間取ると、もう1回信号待ちということもしばしば。

交差点の先にあれば、乗降が終了すればすぐに発車できるので、だいぶ所要時間の短縮になる。
車のドライバー側からしても、交差点の見通しが良くなるので安全になるのだが。

posted by pupupukaya at 18/08/12 | Comment(0) | 路面電車・トラム

交通資料館の最終日と札幌市電車両

交通資料館が2年半ほど休館になった。
ここは地下鉄南北線の高架下にある施設で、地下鉄高架の補修工事のため一時的にということだ。

ここは開館しているのが5〜9月の土日祝のみということもあってか、いつ行っても鉄道ファンや幼い子供連れなんかがチラホラ来ているといった感じで、ひっそりとした印象であった。
雪まつりの真駒内会場がなくなってから、ますます影が薄くなったかもしれない。

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しばらくは見に行けないことになるので、今シーズンの営業最終日(2017年9月30日)に久しぶりに行ってみた。
最終日なので人が来ているかと思ったが、いつもの交通資料館と変わらない感じ。
まあ、落ち着いて見られるからそのほうがいいんだけど、なんか拍子抜けだ。

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 交通資料館の入り口。

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 橋脚工事のため一旦解体されることになった屋内展示場。

まずは市電の屋外展示から見る。外からだけではなく、ここのは実際に車内に立ち入ることができる。

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まずは連結車Tc1形から。
混雑解消のために製造された札幌初の2両連結車。両運転台のM101+片運転台Tc1のコンビで『親子電車』と呼ばれた。
親のM101はワンマン化され現在も現役だが、子のこちらは廃車され、いまはここで暮らす。

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Tc1の方向幕。『琴』の字が・・・

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連結器を備える運転台の無い側。M101にも同じようにあったが、そちらはワンマン化の際に撤去されている。

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運転台が無いので展望スペースのようになっている。ラッシュ時はここが特等席だったかも。

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昭和32年製造なので320形となった321号。前面に傾斜をつけたスタイルは、現在の丸っこい札幌市電のデザインの原点となった。

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曲面ガラスと両側の小窓、方向幕上の前照灯、大型の方向幕、当時はどれもが新方式だった。

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 昭和24年製造の600形601号。改造に改造が重ねられ、竣工当時とは似ても似つかない姿になった。

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 601号の車内。車掌台が残る。幅1400mmの乗降口はラッシュ時に威力を発揮した。反面、冬は寒そうだ。

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 601号の運転台。椅子は無く立って運転するスタイル。コントローラーは大型の直接式。

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D1040形1041号。変電所も架線も不要ということで導入された路面ディーゼル車。
ディーゼル車としては最終増備だが、同じく登場したA820型連接車と同じデザインである。
昭和39年製造、地下鉄開業前の路線縮小が行われた昭和46年廃車と短命の車両だった。

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 前照灯が2灯並ぶ。上から電球がぶら下がるのも斬新だったのだろうか。

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 最後の札幌版流線形スタイルであったA820形と同様の車体。

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D1041は『調整中』の張り紙があって車内に入れなかったので、外から中をうかがい見る。
座席上にはホコリが積もる。前は車内に入れたのだが、不具合でもあるのだろうか。

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 背もたれが低く、座ると外から腰が丸見えになる座席。窓も上部しか開かないので、夏など暑そうだ。
 見た目のデザインとは逆に車内の居住性はどうだったんだろう。

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永久連結車A800形。前記の親子電車を参考にして連結部を貫通させた永久連接車となった。
2両連結の大型車両はラッシュ時に活躍した。

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この車両もワンマン化はされなかったので車内には車掌台がある。
乗客は後部車両のドアから乗って、前車のドアから降りるというもの。車掌台の前を通る際に料金や回数券を渡すことになる。

走行中に支払いや改札を行うので停留所での乗降はスムーズだった。反面、車内外での移動が発生するので、連結車が来ると面倒だったとは私の母親の評。

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連結車の乗車方法。

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連結部分から見た車内。混雑時は座席を折りたたむことができた。

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 エヘ、D1041に追従運転。

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DSB1形除雪車は非電化区間の除雪のために製造されたササラディーゼル車(と呼んだかはわからないが)。
昭和42年の全線電化が完成するとお役御免と思いきや、変電所の電力容量が不足するラッシュ時の除雪には重宝したらしい。廃車は路線縮小時の昭和46年。

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雪8型は木造の車体。現在現役のトラ縞模様のササラ電車も、もとは同様の木造電車を鋼体化した車両である。
ササラ電車が登場したのは大正9年のこと。札幌に電車が走り始めたのが開業の大正7年の2年後ということになる。
一応昭和26年製となっているが、wikiによると『電動客車40形を改造して局工場で8両が製造され』とある。
車体や窓回りはたしかに40形だなと思える。

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こちらは雪11号。ササラではなくプラウ式の除雪車。軌道敷外の拡幅除雪に使われた。
看板には『製造:昭和33年(改造)』とあるが、正確な製造年月は不明という謎の車両。
種車は札幌初の電車である10形という説もあるようだ。
様々な改造が加えられて、車体は上記の雪8と同じく40形のを流用したと見える。
札幌市公文書館所蔵の写真に1921年撮影の『プラウ式電動除雪車』というのをみると、たしかに原型は10形のようだ。
10形とは札幌で初めて走った22号木造電車と同じくして名古屋電気鉄道から購入された電車である。
ということは22号より古い電車だった可能性もある。

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いやあ懐かしい。地下鉄南北線と言えばこの顔だった。保存車両は1000形だが、増備の2000形とほぼ同じもの。
市電のA820形が原型とされている。前面中央に貫通路を設けたために見事なバッタ顔となった。これぞ大刀イズムの最終完成版であろう。
デザインもさることながら、ゴムタイヤ方式、プロペラシャフト駆動、車輪配置など名車とするか迷車とするかは意見が分かれるところ。
このデザインはどこかで復活することはないのだろうか。

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あちこちに描かれた市章に当時の札幌市の意気込みを感じる。

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「Nan-Poku Line」の表記。当初南北線は『なんぽくせん』と読んでいた。新しい交通資料館になった際にも引き継がれるのだろうか。

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ところは変わって屋内展示場。東西線の6000形。
残念ながら張りぼてに本物のライトやドアを取り付けたもの。
それにしてもこの車両を保存できなかったのは涙涙・・・

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北海道の形とSをかたどったエンブレム。東西線の象徴だった。

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市電の模型コーナー。市電のマスコンとブレーキハンドルで運転する。子供が来なけりゃいつまでも遊んだろう。

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戦前の市電市バスの路線図。

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昭和45年の電車運転系統案内図。路線縮小前最後のもの。

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保存車22号は愛知県犬山市の明治村に里帰り中。向こうでは『名電1号形』として展示されているとか。
いまは線路のみ。
平成32年3月に戻ってくる予定だが。

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これは交通資料館にあったころの22号電車(2012年筆者撮影)。
札幌市電の前身である札幌電気軌道株式会社が開業時に名古屋電気鉄道(名鉄の前身)から中古車両を購入した札幌で走った最初の市電。
またこの姿で戻ってくるのだろうか。
できればまた走る姿を見てみたい。

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 今シーズン営業最終日、小さい子供連れの家族客が目立った。

こうして昔の車両をみていると、今からするとユニークな車両も多いが、当時としては苦労の産物だったに違いない。
増え続ける乗客、電車が数珠つなぎになるほどの台数を走らせても捌き切れなかった乗客。そして冬は雪。

これを解決するために、大勢の乗客を輸送できる親子電車や連結車が投入され、拡大を続ける市域に安価で路線を延長するために考えだされた路面ディーゼル車だった。

あの車両たちを見ていると、当時の関係者の夢を感じる。
その夢とは、市民に愛される市電にしたいという願いだったのか情熱だったのか。

あの当時の人の夢と、いまこの時代に生きる人の夢は同じものではない。
ただ、その夢の先にあるもの、それはいつの時代に生きても変わらないと思う。

新たな展示物も増えて地味にリニューアルしていた交通資料館だが、保存状態が悪いためか撤去されている車両や展示物もある。
屋外展示の市電車両も、保存状態が良いとは言えない。
限られた予算や人員では仕方がないのかもしれない。

平成32年のリニューアルオープン後は、入場料を取ってもいいからもっと充実した施設にしたらいい。
あと50年もしたら代を譲ったポラリスことA1200形がA800形やD1040形の隣に展示されているかもしれない。札幌初の低床電車として。
そのころには今では想像もつかない形で市電が生き残っ・・いや、発展していることだろう。

まあ、夢だね。そのころ私は生きていないだろうけど。

〜さいごまでお読みいただきましてありがとうございました。

posted by pupupukaya at 17/10/09 | Comment(0) | 路面電車・トラム

札幌市電のトロンボーン笛

札幌の街を歩いていると、
「プーーーーーッ」
という低い警音が聞こえてくる。
札幌市電の警笛である。

私が住んでいる山鼻の家でも時々聞こえてくる。

響くけどちょっとかすれたような低音。
なかなかいい音で、私は札幌の風物詩と思っている。

いつのころからか、「タラリラタラリーン♪」というミュージックホーンも加わった。

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 三越前を行く3303号。

空気溜めの圧力が低くなると「ピーッ」という風に高い音になるのも愛嬌だ。これもコンプレッサーが作動して空気圧が上がると「プー」という低い音に戻る。

札幌で暮らしていると、あの音が路面電車の警笛だと思ってしまうのだが、他の街の路面電車はもっと高い音を出すのでちょっとびっくりする。

札幌市電がこの音を採用しているのは、降雪時でも音が届くからという説がある。同じ理由でもJR北海道の車両が、甲高い音を出すホイッスルを採用しているのとは対照的だ。


札幌市電の警笛は長らくトロンボーン笛というものが使用されている。これは鉄道車両で採用されているのは珍しいそうだ。
札幌以外では函館市電と東京の旧地下鉄銀座線くらいだろうか。

東京メトロ10000系電車で復活した。この電車の警笛は、札幌市電と同じ音がする。
逆に函館市電は高い音のタイフォンが主流になりつつある。

市電の警笛は、車体前部の床下に取り付けられた笛から発している。どんなものか一度見たいと思っていた。
しかし、まさか停車している電車の床下を覗き込むわけにはいかない。

そんなときにうってつけのイベント。2017市電フェスティバルなるものが開かれた。

トロンボーン笛がどんなものか見るために行ってみた。
別に会場で展示しているわけではなく、勝手に見てこようということである。

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 床下のトロンボーン笛。これに空気を吹き込んで音を出す仕組み。3300型電車のもの。

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 タラリラタラリーン♪の音源。こちらは電子音。

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 これはM101のもの。穴の形状が若干違う。ということは音も違うということか。

電車の床下を覗き込んで、このおじさん何やってんだというふうに子供が見ていたが。
posted by pupupukaya at 17/09/03 | Comment(0) | 路面電車・トラム
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