2012年チェコ鉄道旅行記16 世界遺産の町チェスキー・クルムロフへ

チェスケー・ブディェヨヴィツェ12:07 −Os8117 −12:56 チェスキー・クルムロフ
チェスキー・クルムロフ14:35 −バス− 15:25

チェスケー・ブディェヨヴィツェはプラハの南約170kmにある都市で、人口は約9万人。
鉄道では北はプラハやプルゼニュ、南はウイーンやリンツへと向かう路線が交わる要所である。
チェスキー・クルムロフへはプラハからでもこの駅で乗り換えとなる。

次のチェスキー・クルムロフ行は12:07と表示してある。またこの駅に戻ってくるので、キャリーケースはコインロッカーに預けた。

しばらくしてプラハからの列車が到着して、地下道から一杯人が出てきた。世界遺産のチェスキークルムロフへ行くのか日本人の姿もちらほら。

コンコースのホーム入口のところに人だかりができる。Os8117列車の乗り場が表示されるのを待っているのだ。

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表示板に乗り場が表示されると、コンコースの人たちがゾロゾロ動き出す。
チェスキークルムロフ行はレールバス4両での運行で、混んでいるのかと思ったら前の方の車両はがら空きだった。

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新幹線のような2+3列座席のレールバス車内


座席は背ずりがほぼ直角で、すわり心地は良くない。
動き出すとエンジンと車輪が拾う振動と音が激しい。昔、青森県の南部縦貫鉄道を走るレールバスに乗ったことがあって、あれの乗り心地も相当悪かったが、チェコのレールバスも負けてはいない。

駅のほかに停留所もあって、停まる毎に1人2人と降りて行く。
途中天気は良くなって青空が広がるようになった。

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駅もあって、ちゃんと駅員が立っている


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チェスキークルムロフ駅に到着


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チェスキークルムロフ駅の駅舎


途中青空だったのだがチェスキークルムロフに着くとまた曇ってしまった。山の中だから空気も冷たい。

ガイドブックにある通り、とりあえず駅を出て右方向に歩き出す。駅を出てしばらくは閑静な住宅地といった感じ。
ずっと道なりに坂道を下って行くと旧市街の入り口「ブディョヴィツェ門」のところに来た。
ここまで駅から歩いて10分ほど。距離にして1kmくらい。途中、急な坂道があるので逆に駅に行くときは大変だ。

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坂道の途中でお城が見えてきた


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ブディョヴィツェ門
旧市街地入口になる


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ブディョヴィツェ門手前から見えるお城


ブディョヴィツェ門をくぐると道の両脇に古い建物が並ぶ旧市街になる。
この日は閑散期なのか、天気のせいなのか通りは閑散としている。良く言えば静か。

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門から先はカフェや土産物屋が並ぶ旧市街


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「赤い門」はお城の入り口


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中庭と城の塔


城の中に入るとすぐに中庭がある。意外とこじんまりとした印象だ。
まずはお城のシンボルというべき「城の塔」に登ってみる。

階段を登って入口らしい扉をあけるとチケット売り場があるので、そこで券を買う。塔だけのチケットは50コルナ。自動改札機があって、チケットのバーコードを通すと通れる。

扉がいくつもあって、登る階段はどこかとあちこち扉を開けて入っていくと、案内所というか詰所のようなところに出た。係りの人らしい人がああ行ってこう行ってと教えてくれる。
教えられたとおりに行くと、またさっきの所に出た。
首をかしげていると、係りの人が階段のところまで案内してくれた。

塔の中にエレベーターなど無いので、らせん階段をひたすら登る。
がんばって登りつめて、上に出た時は良い気分だ。眺めも一際美しく見える。

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城の塔からの眺め
下を流れる川はヴルタヴァ(モルダウ)川


上の展望台は誰もいない。美しい眺めを独り占めとはまた贅沢な。

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赤い三角屋根の家々


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16世紀にルネッサンス様式の都市として繁栄した歴史ある町だが、社会主義時代は前時代的な封建主義の遺物とされて荒廃したという。
チェコの民主化後は歴史的建造物の良さが見直されて修復が進み、1992年にはユネスコ世界遺産に登録され、世界で最も美しい町と称されるようになった。

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中庭とお城


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塔内部のらせん階段
上に行くほど狭くなる


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城の橋からの眺め


お城はずっと奥まで歩いて行ける。
塔に登らなくとも、城の橋からも美しい町並みを眺めることができる。
お城の内部はツアーに参加しなければ見学できないらしいので今回はやめておく。

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城から市庁舎までの道


お城を出ると、駅とは反対の旧市街中心方向へ歩く。こちら側は人が結構いて賑やかだ。
着いた時よりも空が暗くなっていて、ポツポツと雨粒も落ちてきた。

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町の中央にあるスヴォルノスティ広場と市庁舎


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バスターミナル近くから見た城とヴルタヴァ川


スヴォルノスティ広場からずっと道なりに歩いて行くと、いつの間にかバスターミナルの近くまで来てしまった。

ここからバスでC・ブディェヨヴィツェに戻ることにした。

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ずらりと乗り場が並んだバスターミナル


バスターミナルは番号を掲げたバス停ポールが広場にずらりと並んでいる。掲げられている時刻表を見ると、本数自体はたくさんあるが系統がいくつもあって、それぞれ経由地が違うようだ。
とりあえず14:35発の便があったので、時刻表に書いてある21番のバス停へ行く。
切符売り場や券売機のようなものは無かった。

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バスが来た


乗客は乗るときに運転手に行先を告げてチケットを買う。一回一回機械を操作して発券するので、日本のワンマンカーより手間がかかる。

前の乗客に続けて耳コピで「チェスケーブジェヨーヴィチェ」と言うと1回で通じた。

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田舎道を走る




→17,チェスケー・ブディェヨヴィツェ



2012年チェコ鉄道旅行記 もくじ

posted by pupupukaya at 13/01/20 | Comment(0) | 2012年 チェコ鉄道旅行記

2012年チェコ鉄道旅行記15 R660列車チェスケー・ブディェヨヴィツェまで

ブルノ7:20 −R660 −12:07 チェスケー・ブディェヨヴィツェ

今日の出発は朝早いので支度と朝食も早々に済ませホテルを出る。残念ながら今日も雨。傘をさして7時前にブルノ本駅に行く。駅前のホテルはやはり便利だ。
列車の切符は昨日駅で買っておいた。

7:20発のR660列車は5番線と表示してある。列車番号のRとは快速列車のことだ。
地下道ではなく案内板にある通り、ホームを端まで歩いて行くと客車が停まっていた。間違いなくR660列車だった。

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乗るのはR660列車Plzeň(プルゼニュ)行き


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ブルノ7:20→ブルノチェスケー・ブディェヨヴィツェのチケット


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5、6番線ホームは長い1番ホームの端まで歩かなければならない


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5・6番線だけは離れた構内はずれにある


ブルノ駅は昔のまま暗く煤けた駅であるが、この端っこのホームはさらに煤けた感じで、怖いかんじもする。まるで貨物ホームのようだ。
売店脇のテーブルでは通勤途中のような格好のおっさんたちが朝からビールをラッパ飲みしている。
ちょうど通勤列車が到着して、大勢の通勤客が通り過ぎて行った。

売店で水の0.5Lボトルを買うと16コルナで、ビールより高い水だ。

列車は1・2等合造車と荷物者を含め客車6両編成で、先頭はディーゼル機関車が付く。

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プルゼニュ行列車


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客車はコンパートメントとオープンサロンの両方連結していて、そのうちのオープンサロンの方の客車に乗る。4人掛けボックス席が並ぶ客室は車両中央の壁で2室に仕切られている。
車内は誰もいない。無人の車両は気味が悪いので、となりの乗客のいる客車に移った。

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オープン座席とコンパートがあってこちらはオープンの方


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4人向い合せボックス席だが4人座っても余裕そうだ


座席は4人掛けボックス席だが、2等コンパート席よりも掛け心地は良い。
ブルノを発車してすぐに車掌が検札に回ってきた。

本線と別れると、非電化複線区間になり、しばらくすると単線になって、山の中に分け入って行く。やたらとカーブが多いのでスピードは遅い。レールのジョイントの音を弾ませながら走る。

この列車はC・ブディェヨヴィツェまでの236kmを4時間29分かけて走る。途中、沿線に大きな都市や有名観光地も無ので、そういう意味ではチェコの田舎をのんびり走るローカル線の列車だ。
晴れていれば美しい風景なのだろうが、小雨の中では暗い風景が続く。






ブルノを発車して1時間くらい行った2つ目のTřebíč(トシェビーチ)駅でたくさん降りて、ただでさえ空いている車内はますます空いてしまった。

発車するとき必ず車掌が笛を吹く。車内放送は全く無い。

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たまに町が現れる。Třebíč(トシェビーチ)の町。
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沿線はずっと丘陵地帯に麦畑や牧草地がどこまでも続く風景。
電柱もいい味を出している。
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どこの駅でも赤い帽子の駅員が必ず立っている。日本のローカル線では見なくなった出発監視である。
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9:19、イフラヴァ駅に到着する。ここで方向転換のため6分停車。
ここで乗ってきてボックス席が半分くらいふさがった。そこそこ都会の町のようだ。

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イフラヴァ駅 割と大きめの駅


イフラヴァからは電化区間になり、レールも音のしないロングレールになって若干乗り心地はよくなった。
線路は相変わらず丘陵地帯をくねくね曲がりながらなので、列車のスピードは上がらない。


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ホルニー・ツェレケフ駅でブルノ行と交換、それにレールバスの普通列車を追い抜く


ブルノでは曇り空だったが、イフラヴァを過ぎたあたりから青空も広がるようになった。車窓もひときわ美しく見える。

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途中で小さい機関車が小さい客車を牽いた軽便鉄道らしい列車を見つけた。
あとで調べたらこの鉄道はインドルジフーフフラデツ地方鉄道のJHMD線という路線らしい。

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軽便鉄道のかわいらしい列車が走って行った


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軽便鉄道の車両、インドルジフーフ・フラデツ駅の構内


、ヴェセリー・ナト・ルジュニツィー駅から‎C・ブディェヨヴィツェまでの約40kmはノンストップとなりスピードがかなり上がった。今までノロノロ走っていた分余計速く感じる。
速い分揺れもすごくなった。

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トイレは垂れ流し式



C・ブディェヨヴィツェが近くなると幹線らしくなってきた。
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一時は青空が広がった天気もだんだん曇り空に戻り、C・ブディェヨヴィツェに着くころには雨も降りだしてきた。

ほぼ定刻に到着してホームに降りると寒い。しかも風が強くて、ホームの屋根の下まで雨が吹き込んでくる嵐のような天気だった。

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チェスケー・ブディェヨヴィツェ駅に到着


ここから世界遺産の町チェスキー・クルムロフへと向かうために乗り換えとなる。
駅の切符売り場であらためて切符を買ったが、チェコでは乗り換えでも切符を通しで買えたようだ。




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posted by pupupukaya at 13/01/17 | Comment(0) | 2012年 チェコ鉄道旅行記

2012年チェコ鉄道旅行記14 ブルノ市内を走るトラムその2

ブルノ本駅の裏には昨日買い物したスーパー「テスコ」があって、さらにその隣には「Galerie Vaňkovka」(ガレリエ ヴァンコフカ?)というショッピングモールがある。

そこへ行けば1人で食事できるところはあるだろうとやってきた。
駅正面から地下道が通じていて、テスコとショッピングモールは歩道橋で結ばれている。

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たくさんのテナントが並んだ広い店内の一角にファーストフード店がいくつか並んでいた。「ノルトゼー」があったのでそこに入る。ノルトゼーはドイツが本拠地のレストランで、チェコにも進出したようだ。
レストランと言ってもセルフサービスなので一人でも食事しやすい。

店員のお姉さんに魚のフライを取ってもらって、付け合せも適当に指さしてよそってもらった。ビールもつけてもらった。
既に昼時は過ぎているので空席はいっぱいある。


白身魚フライ、ライス、野菜、ビールで169コルナ。
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うーん…素材とオリーブオイルと塩気を混ぜたらこうなりましたという味であんまりおいしくない。ライスもパサパサして、懐かしい日本の味というわけにはいかない。
しかし、その分なぜかビールがやたらと美味い。
ビールのアクが強いので、あまりゴテゴテした味付けはよくない。そう思うとこの単純な味付けの料理も悪くは無いと思えてきた。

時刻は午後3時近く、表に出るとまだ雨が降っていた。でも、空が明るくなってきたので止みそうだ。


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ブルノ駅前、雨が上がるとまた賑やかになってきた


ブルノ本駅向かいの脇の道から坂道を登って行くと、展望台みたいなところがある。
展望台のすぐ下が「Nové sady(ノヴェー・サディ)」停留所で、こことブルノ駅前のあいだは路面電車なのに複々線になっている。
また、路線が3方向に分岐しているところなので、次々に行き交うトラムを見ていると面白い。
知られざるブルノのトレインビューポイントだね。




高台から眺めた、複々線区間をひっきりなしに行き交うトラム。



何やら砂のアートを作成している。
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旧市庁舎前の青果市場。これは午前中に撮影したもの。
キャベツ市場の地下迷路があるようだが場所を見つけられなかった。
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ホテルに戻る途中、また駅裏の「テスコ」でビールと食品を買った。
それにしてもチェコはビールが安い。ビールと言っても何十種類とある銘柄が並んでいて、それこそピンからキリまであるのだが、安い方のビールは0.5リットル瓶入りで10コルナ以下だ。大体は10〜20コルナの値段だがそれでも安い。

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テスコで買ってきたビール


チェコビールは濃いからなのか泡立ちがすごく良い。
プラハで見たテレビのドラマで、家庭の夕食でオヤジがグラスにビールを注ぐシーンがあって、そこでも泡だらけにして注いでいた。

プラハの「ウ・メドヴィードクー」でも、注ぎたては半分くらい泡だった。


マサリコヴァ通りの夜景
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ブルノ駅前停留所の夜景
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ブルノは天気のせいもあって暗い印象だった。街中で日本人らしい人を見ることは無く、観光客っぽい人も見かけなかった。
プラハのように観光色も無いくすんだ街並みだが、行き交う人々やその中を走るトラムなどが雑然としていて人間らしいブルノ。自分は割と気に入った。



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posted by pupupukaya at 13/01/17 | 2012年 チェコ鉄道旅行記

2012年チェコ鉄道旅行記13 ブルノ市内を走るトラム

6時半過ぎに1階朝食会場のレストランへ行った。
さすがに高級ホテルらしく、料理の品数は多い。デザートもあって充実している。しかし野菜は少ない。せいぜいトマトかキュウリの輪切りくらいしか置いていない。こちらの人はサラダなど食べないのだろうか。

ソーセージやチーズ、パンなどは慣れてくると日本の物よりずっとおいしく思える。

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朝食はセルフのホットビュッフェ
ソーセージにスクランブルエッグがメインなのはどこも変わらない


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デザートのケーキ
すごく甘かった


昨日の夕方ここに着いた日本のツアー御一行様もレストランの一角に集まって朝食中だった。
日本の団体さんは慎ましやかというかお上品そうに見えて、かわいらしい。パワフルな中国人一行とは正反対のようだ。

聞くとは無しに食事しながらツアー御一行の会話を聞いていると、いかにも日本人らしいなーと同じ日本人ながら思ってしまった。

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1階ロビーは広くはないがゴージャスな感じ


今日は1日ブルノ市内を見物する予定だ。天気も悪いようなので、遠出はしないことにした。
市内電車の1日乗車券はホテルに売っていると、出発前にどこかに書いてあった気がした。
朝食の後、フロントの人に「トラム ワンディティケット プリーズ」と言ったら通じた。1枚90コルナ。

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ちょうど朝ラッシュのトロリーバス専用乗り場


宿泊しているブルノグランドホテルは駅正面の斜め向かいにあるので交通の便も非常に良い。

駅正面には3面4線のホームがあって、路面電車が次から次へとひっきりなしに発着する。日本のように1台の電車ではなく、3両も4両もつながった長い電車が次から次へと出入りするのである。
ちょうど朝ラッシュ時なのでホーム上も人がいっぱいだ。

駅前のトラム乗り場だけでも、人口約37万人の都市とは思えないほどすごい活気がある。

トラムの系統は1番から13番まであり、どの系統も5分間隔くらいのダイヤなので、ほとんどの系統の集中する本駅前などは途切れることなく電車が来るわけだ。
しかし関心なことにこれだけの本数でありながら、渋滞や団子運転は見なかった。


↓印刷して持って行ったブルノ市内の路線図
http://www.idsjmk.cz/mapa/Plan-site-Brno.gif


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ブルノ駅前のトラム乗り場


さっそく電車に乗ってみる。基本的にレールの上を走る乗り物なので、変なところに連れて行かれることは無い。わからなければまた同じ番号の電車で戻ればいいだけだ。

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主要な電停は人がたくさん


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街中網の目のように張り巡らされているトラムの路線


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郊外は専用軌道も多い


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終点のループ


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ループ線は留置線も兼ねているのか色とりどりの電車が並んでいる


ブルノの街は歴史も古く、お城や教会などの文化遺産も数多くあるが、観光的なところは全くいかずに1日中トラムに乗ったり撮影したりしていた。
天気が悪かったのもあるが・・・

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普通に道路の車道も走る。
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車内の内装はいささか殺風景だ。
車掌は乗っていないので、黄色い機械にチケットを差し込んで打刻する。
これをしないと運悪く検札があった場合に問答無用で罰金を取られる。
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昼前くらいから雨が降り出した。
雨の中、行く所も無いので雨宿りがてらずっと電車に乗っていた。
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雨足はだんだん強くなって、道路も水びたし。
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雨の中電車を待つ人々。傘を持っている人は少ない。
ドイツでもそうだったが、こちらの人々は少しくらいの雨では傘など使わない人が多い。と言っても、この土砂降りではずぶ濡れになってしまう。
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2012年チェコ鉄道旅行記 もくじ
posted by pupupukaya at 12/12/27 | Comment(1) | 2012年 チェコ鉄道旅行記

2012年チェコ鉄道旅行記12 オロモウツからブルノへ列車移動

オロモウツ15:07 −R904 −16:38 ブルノ

ホルニー広場の三位一体柱のところのベンチに座って駅のコンビニで買ったチョコウエハスをかじっていると、風体の良くない男がやってきて隣に座り「センキュー、コルナ」と言う。金をせびっているようだ。無視するのがいいんだろうけど、あんまりしつこいので小銭を渡すと静かになった。

まだ列車の発車時刻まではだいぶあるが、トラムで駅へと向かった。

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オロモウツ本駅
コンビニがいくつかあって便利


切符売り場の窓口で「ブルノ」というとすぐ通じた。支払いにクレジットカードを出すと、カードはあっちと別な窓口を指さした。オロモウツ〜ブルノ間は135コルナ。

プラハ滞在中にATMで合計5000コルナおろしていたが、チェコの物価が安くて思ったほど現金が減らない。もうクレジットカードは必要なさそう。

オロモウツ〜ブルノ間は鉄道ならば100kmの距離で、列車は、オロモウツ州北部のイェセニーク〜オロモウツ〜ブルノ間を2時間毎に往復している快速列車がメインになっている。
それ以外の系統や、途中乗り換えの列車を含めるともっと本数が増えるが、あまり鉄道の便は良くない。
ブルノまでならばバスのほうが早くて安く、また本数も多い。

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オロモウツ本駅の電光掲示板の発車時刻表
今度乗るのはブルノ行きR904列車


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駅にある列車編成表の表示機
ボタンでスクロールできる


発車時刻案内板の下にある地下道階段脇のドアから1番ホームに出ると、ホームはブルノ行列車の乗客たちが大勢いる。バスのほうが便利なので列車もがら空きだろうと思っていたら意外だ。

ブルノ行R904は客車6両編成で、半室1等の車両が1両、半室荷物室の車両1両ついている。全車旧型のコンパートメントタイプで、チェコ国鉄のローカル列車は大体このような編成になっている。

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向かいの2番ホーム


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イェセニーク行きR905列車が入ってきた


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こちら1番ホームにもブルノ行R904列車が入ってきた


定刻なら15:01着だが、4分ほど遅れてブルノ行列車が入ってきた。イェセニーク始発の列車からは殆どの乗客が降りた。かわりに私たちオロモウツからの乗客が乗り込む。

空いているコンパートがあったので入って窓側の席に座る。次いで50代くらいの夫婦が入ってきて同室になった。

客車の窓は水垢や煤でこれでもかというほど汚れている。コンパート内は4人掛けレザー張りのシートが向い合せになっている。真ん中の肘掛を上げれば横になれそうだが、寝台車としての機能は無い。
車内あちこちにスプレーの落書きがあったりして、夜に一人で乗っていたら怖そうな雰囲気である。

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2等車のコンパート
1室の定員は8人


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コンパートの席に座るとこんなかんじ


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ずっとこんな殺風景な車窓
窓ガラスは汚れている


快速列車なので小駅は通過する。線路は単線で、乗り心地はあまり良くない。客車は規則正しくレールのジョイント音を刻む。
牧草地ばかりの殺風景な景色で空も暗く、途中で雨が降り出した。

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ヴィシュコフ・ナ・モラヴィエ駅
赤い帽子の駅員が出発監視を行う


オロモウツの近郊列車としての役割もあって、途中駅で次々と乗客が降りる。距離的にはほぼ中間のヴィシュコフ・ナ・モラヴィエ駅からはブルノまでノンストップになった。

ブルノ到着が近くなると左側から合流する線路に、オーストリア国鉄の赤い機関車の牽く列車が走っていて、ブルノ駅に到着するまでぴったり並走した。




何を勘違いしたのか頭がボーっとしたのか、ブルノはまだ先だと思い込んでいた。
下車する乗客が不思議そうにこちらを見る。
外を見ると窓の外に大きく「BRNO.hl.n」の文字が見えた。あわてて荷物を持って下車する。
ブルノが終点のはずだが、途中駅であるかのように全員下車するとすぐに大勢の客が乗り込んだ。
ホームの発車案内板を見ると「R874 Praha-Smíchov 16:45」と表示してある。この列車はブルノに着いてすぐにR874列車プラハ行に変身するのだった。

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ブルノに到着
駅名表示板が大きい
奥はプラハ行に変身したR904列車


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ブルノ駅のホーム


ホームからの地下道は直接駅舎のコンコースに出た。
ブルノはチェコ第二の都市だけあって駅舎も大きい。
コンコースの発車案内板を見たら、なんと懐かしい反転フラップ式ではないか。黒字に白抜きの文字で、パタパタ音を出して表示させるやつだ。
今じゃ日本では地方空港でたまに見るくらいだが、ここまで規模の大きいのが残っているのはめずらしい。



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ホームと駅舎は地下道が結ぶ
チェコ国鉄の駅はどこもこんな感じ


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ブルノ本駅のコンコース


ブルノでは2泊する予定で、ホテルは駅向かいの「グランドホテル・ブルノ」。ブルノ最高の4つ星ホテルということになっている。

市電通りに面したホテルのエントランスはあまり高級ホテルには見えないが、中に入ると自分の恰好が場違いな気がするほど高級だった。
日本のインターネット予約サイト利用で2泊で1万1500円。円高とはいえかなりお値打ち価格だ。今回のホテル予約で利用したサイトは、予約時に代金を支払うシステムなので、フロントでは印刷してきたバウチャーを出す。

ちょうど日本人観光ツアー一行が到着したところだった。あちらの年配が多い御一行は高級ホテルにふさわしいVIP感漂う。ブルノ観光するとも思えないからきっとプラハかウィーンあたりに向けて移動中で、明日朝すぐに発つのだと見受けられる。
ブルノ観光だとすると、えらい渋いとこ巡りのツアーだ。

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駅の向かいに建つ「グランドホテル・ブルノ」
ブルノ最高級のホテルらしい


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さすがに高級ホテルだけあって部屋は広い


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バスルームもこの広さ


旅行会社まかせのプランで旅行していて高級ホテルに当たると、こんな高級でなくても…と思うが、自分で見つけたホテルなのですごく嬉しい。
この値段でこの高級感。部屋もバスルームも広い。あー幸せ。

荷物を部屋に置いて一息ついたらまず買い出しへ。駅裏にスーパーマーケット「テスコ」があるので便利だ。

入り組んでいて薄暗いデンジャラスな雰囲気の地下道を抜けると目の前に「テスコ」があった。

カゴを持って売り場を見て回る。国内、海外問わず、旅行中はその土地のスーパーの品物を見るのは楽しい。

総菜売場でサラダ、パン売場でピザパン、肉売場でサラミなどをカゴに入れる。
ビール売場がすごくて、何十種類もの銘柄のビールがずらりと並んでいる。その中から4本選んでカゴに入れた。あと、ミネラルウォーターも。

ビールの値段はは0.5L入りひと瓶7〜15コルナ(28〜60円)くらい。同じ量のミネラルウォーターのペットボトルが15コルナだったから水よりビールのほうが安いことになる。実際は1瓶当たり3コルナ上乗せされて、瓶を返却すると返金される。

なぜか水は1・5リットルボトルの方が安い。テスコで1.5ボトルの一番安い水で4コルナだが、0.5ボトルだと10コルナ以上する。
よく1.5入りボトルを下げて歩いている人を街中で見かけるのはそのためか。

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ブルノ本駅の裏口
スーパーの「テスコ」やショッピングセンターがあるので賑やかだ


部屋には冷蔵庫があって有料の飲み物が入っているミニバーになっている。料金表を見るとビール(0.33L)95コルナは高い!今買ってきた同じ銘柄のビールは0.5Lで9コルナだ。

とりあえず高い飲み物は外に出して、今買ってきたスーパーのビールと入れ替える。
同じことをどこかでやった気がするが思い出せなかった。

ビールを冷やしている間にバスタブでお湯につかった。下着の洗濯もやっておいた。

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テスコで買ってきたビールと食材


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さすがチェコは瓶ビールも美味い
いくつもの銘柄を飲み比べてみる


ビールを3本飲んだら疲れもあって眠くなったが時刻は9時前。窓の外はまだ明るかった。
明日はトラムに乗ってブルノ観光の予定である。



2012年チェコ鉄道旅行記 もくじ

posted by pupupukaya at 12/09/09 | Comment(0) | 2012年 チェコ鉄道旅行記

2012年チェコ鉄道旅行記11 オロモウツの街・トラムなど


プラハから特急列車で約2時間、オロモウツに着いた。
オロモウツはチェコ6番目の都市で、人口は約10万人。しかし、文化財保有数はプラハに次ぐという。

プラハを出たころはどんより曇っていた空は、ここオロモウツでは晴れて青空も見える。
駅の前はトラム乗り場になっていて、めずらしく屋根で覆われている。
手前駅側は中心部方向への乗り場になっているので、電車が着くたびに人だかりができるが、それ以外はほとんど人がいない。
青空のせいか妙に広々とした印象の駅前だった。

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オロモウツ本駅正面


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オロモウツ本駅トラム乗り場


まずはトラムに乗って中心部へと向かう。その前に券売機があったので1日乗車券を買った。オロモウツは4時間くらいの滞在なので1日券でなくてもいいのだが、たった46コルナ(約180円)なので1日券にした。

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トラム乗り場の券売機
1日券は46コルナ
硬貨しか使えない


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券売機で買ったオロモウツの1日乗車券


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トラムに乗る


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コルナ停留所


駅からトラムに乗り、ホルニー広場に近いコルナ停留所で降りる。トラムの線路から二股に分かれた道を歩いて行くと市庁舎の前に出た。
市庁舎の壁にはプラハで見たのと似た天文時計がある。もう少ししたら仕掛時計が演奏をする正午になるので、天文時計の前はプラハほどではないが大勢の人が集まっている。

広場にはユネスコ世界遺産になった聖三位一体柱が立っていて、それを囲むようにベンチがあり、こっちは地元の人が座ってくつろいでいた。

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ホルニー広場
塔があるのが市庁舎


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市庁舎の天文時計


プラハの市庁舎のと並ぶ名高い天文時計だが、チェコでは天文時計はがっかりスポットとされているようだ。
見た目はプラハのほうが美しいが、仕掛けはこちらオロモウツのほうが凝っている。
ただ、仕掛けが動くのはオロモウツのは正午だけなので、それを目がけて行かなければならない。「地球の歩き方」には「毎正時」と書いてあるが、正午以外の正時に行くと大変がっかりすることになる。



市庁舎天文時計が奏でる4分間の仕掛けと演奏


仕掛け時計の演奏が終わると観光客はそれぞれに散らばっていって、静かな広場になった。

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ホルニー広場中央にある聖三位一体柱


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2000年にユネスコの世界遺産に登録されている


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デニソヴァ通りを行き交うトラム


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奥に見える塔は聖ヴァーツラフ大聖堂


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聖母マリア教会


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聖母マリア教会の中


中心部の見る物は見たので、あとはトラムに乗ることにする。

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2番のトラムに乗る


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2番トラムの終点


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ナメスティ・ハルディヌ(náměstí Hrdinů)停留所
ここは全ての系統が集まる


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カラフルな広告電車


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車内から


それにしてもオロモウツの街中は、中心部以外は日曜だからなのかほとんど人を見かけなかった。
車もほとんど走っておらず、信号機も多くが消灯していた。まるで無人の都市のように思えた。

道路を行くのはトラムと路線バスだけ。車も走っていない通行人もいない。
日曜は外出しないのだろうか。
どうしてしまったんだろう?まさか日本のように中心部は空洞化したわけでもないだろう。



2012年チェコ鉄道旅行記 もくじ
posted by pupupukaya at 12/09/02 | Comment(1) | 2012年 チェコ鉄道旅行記

2012年チェコ鉄道旅行記10 スーパーシティ列車でオロモウツへ

プラハ9:17 −SC505 ペンドリーノ −11:19 オロモウツ

朝目覚めるとそこはプラハのホテルだった。当たり前だけど・・・
外国を一人で旅していると、夢と現実がごっちゃになってしまう。

さて、今日からプラハを後にして題名通りの鉄道旅行が始まる。
最初の目的地オロモウツまで9:12発のチケットは昨日プラハ本駅で買っておいた。ゆっくりしていても良いのだが、1時間くらい前には駅に着いていたいので、8時にホテルを出るために朝食前に出発の支度をしておく。

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部屋の天窓からの風景


今日は日曜なので朝のテレビはアニメやドラマの再放送ばかり流している。ニュースは衛星放送くらい、天気予報は世界の天気しかやってない。

7時半からの朝食を手短に済ませて、予定通り8時にチェックアウト。宿泊代は昨日クレジットカードで済ませてある。
レセプションのお姉さんに「チェックアウト プリーズ」と言ったら通じた。「バイバイ」と言って二晩お世話になったホテルを後にした。

停留所で時刻表を見てびっくり。本駅へ行く9番のトラムは次の電車が8時28分!20分以上待たねばならない。
ヨーロッパの交通機関は土日は極端に本数が減るので注意しなければならない。

本駅まで歩いても15分くらいの距離なのだが、石畳の道をキャリーケースをゴトゴト引いて行けば車輪が絶対に壊れる。目の前が地下鉄の駅なので、途中フローレンツ駅で乗り換えになるが地下鉄にしようと駅に行ったが、地下深くまで超高速回転で動いているエスカレーターを見て乗る気がしなくなった。

スーパー「テスコ」など商業施設などが立ち並び、普段は人通りの絶えない停留所も、日曜の朝は人通りもほとんど無い。たまに他系統の電車が来るが乗り降りも少ないまま発車して行った。

ようやく来た電車は乗ってしまえば信号待ちも無いので早い。5分ほどで本駅近くのインドジシュスカー停留所に着いた。

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やっと来た9番のトラム
ナードロニー・トジーダ停留所
大きいビルはスーパーのテスコ


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トラムの停留所から駅まで歩く


本駅はさすがに日曜の朝でも賑やかだ。駅構内の店も普通に営業している。

青い電光掲示板を見るとSC505列車は表示されているがホーム番線はまだ空欄になっている。
少し待っているとホームが表示されて、掲示板前でたむろしてた人たちがゾロゾロと動き出した。

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プラハ本駅の発着案内板
9:12発SC505列車のホーム番線はまだ空欄だ


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SC505列車のチケットと時刻表
乗車券と特急券(らしい)


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地下道を通ってホームへ


地下道を通ってエスカレーターでホームに出ると左側にミュンヘン行EX352列車が停まっていた。SC505列車はまだ入ってきていない。

しばらくEX352列車を外から見物する。
先頭が電気機関車で、1等車1両、食堂車1両を含む客車5両の豪華編成。一昨日ミュンヘンからプラハまでバスで来たのだが、列車でも良かったかなと思った。

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ホーム反対側はミュンヘン行


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ホームの列車編成表


発車15分くらい前になって、SC505列車が入ってきた。

今度乗る列車は『スーパーシティ』(略してSC)と言って、イタリア・フィアット社製のペンドリーノという振り子式電車で、プラハと各都市を高速で結ぶチェコ国鉄の看板列車になっている。

高速新線区間は無いので、日本で言うところの新幹線ではなく在来線の「スーパー○○号」といったところ。

プラハ〜オロモウツ間は254kmあって、SCは1駅だけ停車で2時間7分で結ぶ。表定速度は120km/hになる。

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列車が入ってきた
スーパーシティ505列車ペンドリーノ
オストラヴァ行7両編成


列車がホームに入ってきて、さて乗ろうとチケットを見ると座席番号しか書いていない。何号車に乗れば良いのだろうか。制服を着た車掌らしい人にチケットを見せると、ここだと案内してくれた。
どうやら座席番号は号車ごとではなく、編成全体に連番で振られているようだ。車体に座席番号が『11-56』と表示してあった。何とも分かりにくい。

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ペンドリーノの入口


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先頭車両
(最後部だが)


車内は2等なのに2+1列のリクライニングシートなので豪華だ。座席は固定式で回転ができないので、半分は進行方向と反対の向きになる。

各座席には背面テーブル、読書灯、コンセントがついている。小物入れネットの下に引き出しのようなのがあって何かと思ったら、他の乗客を見たらゴミ箱だった。

車内販売もあって、各種ドリンク、アイス、サンドイッチなどをワゴンに乗せて何度も往復していた。

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プラハ本駅を発車する


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しばらくはプラハの町中を走る
どこか社会主義時代の面影が…


めずらしく車内は混んでいて、9割方の座席が埋まったくらいの乗車率。それでも一人掛け席なのでゆったりとしている。

発車すると車掌が検札に回ってきた。そのあとクルーがワゴンを押して現れる。車内販売かと思たら、ミネラルウオーターのボトルを配り始めた。
さすがチェコ国鉄ご自慢の高速列車、大変サービスが良い。

在来線を160km/hでかっ飛ばすので結構スピード感がある。小駅を次から次へと通過する。
天気は下り坂のようでどんよりと曇っていて、暗い。

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駅間は地平線の向こうまで麦畑が続く


プラハ本駅を発車して54分で最初の停車駅パルドゥビツェに停車する。
プラハから146km、人口8万8千人の都市である。

ここパルドゥビツェで半分近くの乗客が降りてしまった。乗ってくる人もいたが、ここからは空席が目立つようになった。

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パルドゥビツェ駅に停車


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車内のシートは2等でも3列になっている


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リクライニングシート


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駅を通過する


この列車にはビストロカーもあって行ってみたかったが、荷物の心配とお腹が空いていなかったのと、乗車時間2時間が思いのほか短かったので残念ながら叶わなかった。

11時17分、1分の遅れもなくオモロウツ本駅に到着した。


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オロモウツ駅の古びたホーム


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地下道から階段を登って駅舎へ


オロモウツでは15時まで町の散策やトラム乗車をしようと思っている。
駅だからコインロッカーか荷物預り所くらいあるだろうと探したらすぐにコインロッカーが見つかった。1回60コルナで使用できるのは硬貨のみ。
手持ちのでは足りなかったので、駅構内のコンビニでチョコウエハスを2個買って、そのお釣りを足すと60コルナ分の小銭がそろった。

コインロッカーの使い方は日本と同じで、使用中が赤ランプ、緑ランプで鍵が差さっているのが空き。
お金を入れて鍵を回して抜けば良いだけだった。

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風格漂うオロモウツ駅のコンコース


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コインロッカー




2012年チェコ鉄道旅行記 もくじ
posted by pupupukaya at 12/09/01 | Comment(0) | 2012年 チェコ鉄道旅行記

2012年チェコ鉄道旅行記9 プラハ観光2日目 旧市街など



駅で翌日の切符を買ったあとは夕方まで旧市街を歩き回っていました。

旧市街

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旧市街地はどこも人だらけ


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あちこちにストリートパフォーマンスが


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お土産の屋台が立ち並ぶハヴェルスカー市場


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カワイイお土産がいっぱいあって見ているだけでも楽しい



天文時計

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市庁舎の壁にある天文時計
毎時ちょうどになると骸骨が鳴らす鐘とともに仕掛けが始まる
時計の見方は結局わからなかった



天文時計の仕掛けが動き出す


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天文時計の仕掛けを見るために集まった大勢の人々



ショーウインドー

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ショーウインドウに飾られた美しいボヘミアグラス


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お土産の置物たち



プラハbPのビアホール

旧市街地の片隅にあの有名なビアホール「ウ・ズラテーホ・ティグラ(黄金の虎)」があった。ここはプラハビールの最高峰となっていて、地元の常連さんで常に満席らしい。
数々の旅行者が黄金の虎に挑戦するも断られて撃沈してきたという。
それでも無理やり頼み込んでここのビールを口にした者は口を揃えて大絶賛している。

入店?いやもうプラハ初訪問のワタクシなど恐れ多くて。店先を拝めただけで満足です、ハイ・・・

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プラハビールの最高峰とされる「黄金の虎」
いつかは行ってみたい




両替商

旧市街を歩いていてやたらと目に付くのは両替商。買い物してお金が足りなくなって駆け込む人がおおいからなのか?
ただし、このあたりでの両替はあまり評判は良くないらしい。
今は両替商と同じくらい街中に普通にATMがあるのでそっちを利用したほうが安心だ。

でも、成田空港で両替するよりはここのがマシかもしれない。

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街中あちこちにATMがある
日本と違い屋内ではなくビルの壁面に取り付けられたものが多い



物乞い

道を歩いていてよく目にするのが道端に普通にいる物乞い。いかにも本物のボロをまとった人から、血色の良い兄さんがシャレでやってるとしか思えないような人までいる。観光客が余った小銭を置いていくのだろう。

大抵は地面にひざまずいて前に帽子や容れ物を差し出す格好をしている。あの格好でじっとしているのは辛いだろうな。

帽子すら無いのか、ただ両手を器のようにして差し出している人もいたが・・・

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よく物乞いを見かける



プラハ最後の晩餐

この日の夕食はまた「ウ・メドヴィートクー」にしました。

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ダークビール


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田舎風豚の胸肉、二種類のチェコ風蒸しパン


今回の会計は料理1品とビール3杯で256コルナ。すっかりいい気分で、チップも渡してきた。

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夕焼け空
明日も天気は良さそうだ




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posted by pupupukaya at 12/08/19 | Comment(0) | 2012年 チェコ鉄道旅行記
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