札幌・新千歳空港 10:25 − スカイマーク172便 −12:20 神戸空港・三宮
三宮 − 吉野川SA
ことしのGWは大きく分けて前半と後半に分かれ、前半は飛び石連休となった。そんなGW前半の1日早く札幌を出発する。
今回旅行の行先を四国としたのは、札幌から関西方面の飛行機ならば結構安く行けること、前回初めて四国旅行をしてからちょうど10年経つのでいい機会じゃないかと思ったからだ。
前回は列車での旅行だったが、今回は車の運転ができるのでレンタカーで車中泊をしながら四国を回ることにした。
◆1日目 神戸〜吉野川SA 172kmのルート
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関西方面への旅行ならばLCCのピーチが格安なのだが、関西空港発着なので四国へは大阪湾をぐるっと遠回りになることや手荷物預けも有料になるので、今回は神戸発着のスカイマークとした。
車中泊旅行なのでコンロでお湯くらいは沸かしたいところだが、飛行機は燃料やコンロ類は一切持ち込み禁止なので、これは現地調達して現地で処分するしかない。
寝袋やランタン、夜用の厚手のジャージなどで結構な荷物の量になった。これでも相当荷物は減らしたのだが、寝袋が嵩張る。キャリーバッグ1個には納まらず、リュックに寝袋を押し込んだ。手荷物預けは2個までならば無料になるが、これ以上荷物は増やせれないので、お土産もあまり買えなさそうだ。
神戸行スカイマーク172便の表示。
出発日は天気も良く、いつもならワクワクしながらの出発となるが、今回は初めて走る道ばかりとあって無事帰ってこれるかと不安でもあった。
飛行機まではボーディングブリッジではなく、階段を下りたところからバスに乗車する。
バスを降り、タラップを登って飛行機に乗る。
神戸までは約2時間のフライト。格安航空なので機内サービスは無いが、ずっと快晴で下界の景色が良く見えた。隣席も空席で快適だ。
機内誌の地図と下界の景色をずっと見比べていたら、あっという間の2時間だった。
岩木山の上空。

神戸空港に到着。

神戸空港から三宮へポートライナーに乗車。

神戸の中心地三宮駅。JRだけは三ノ宮駅になっている。
神戸空港からポートライナーに乗って三宮に着いた。ちょうど13:00。
レンタカーは三宮駅から近いニッポンレンタカーで17:00から予約している。それまで神戸観光でもしていよう。
駅のコインロッカーに荷物を預けて、ガード下にあったカレー屋で昼食にする。「スズメバチカレー」といって、大阪の激辛カレーで有名だが、こんなところにあるとは思わなかった。
たしかに刺すような辛さだったが、さほどのことではなかった。
スズメバチカレー(900円)。
16:00頃には三宮駅前にもどってきたいのであまり遠くへは行けない。
まずは、三宮から歩いて北野異人館へ行ってみる。とりあえず道路にあった看板通りに行って急な上り坂を登る。天気は良いが、暑くは無い。さっきのカレーのせいで汗だけが異常に噴出した。

北野異人館街の急坂。
坂の一番上まで登ったところに案内所があって、ここから先は有料になる。
チケット売り場で全館セット券が3500円というのを勧められるが、そんなに時間はないし、それほど興味があるわけではないし・・・。
1時間くらいでおススメの場所を聞くと、うろこの家と山手八番館というのを教えてもらった。係員の説明は手際が良い。2館のチケットは1400円と結構いい値段だ。
ここで引き返すのももったいないので、言い値のチケットを買うことにした。

うろこの家。もともとは外国人向けの高級借家。
別に外から見るだけならばチケットを買う必要がなかったと気が付いたが、とりあえず中に入る。
それにしても関西人は商売が上手い。坂の下ならば入るかどうか迷うところだが、坂の一番上にチケット売り場があれば少々高くても入るしかないではないか。
1400円の入場料は坂を登る前ならばやめていただろうな。
いや、商売はかくあらねばならぬ。これに比べて北海道の観光地を思えば本当に北海道人は商売ベタだ。

うろこ状の外壁からこう呼ばれるようになった。
うろこの家は明治時代に外国人向けの高級借家だった建物で、館内は当時の高貴な外国人の生活が再現されていた。
アンティークな家具や置物はどれも格調高い。2階の出窓から神戸の街を眺めていると、この家の主になった気分だった。

格調高いディナーのテーブル。

この部屋の主はなかなかの趣味人のようで。

2階の窓から見た庭。

出窓から神戸の街を眺める。

庭の奥になぜか大仏の頭があった。
おすすめされたうろこの家は良かった。続いては山手八番館。

山手八番館の庭。

座ると願い事が叶うサターンの椅子。右が女性用、左が男性用。
この家の主は相当にオリエンタリズムな趣味がおありなようで、家中に仏像や彫刻が飾ってあった。
何やら神妙な仏頭。
2軒だけだが異人館は楽しめた。1400円の価値はあったと思う。平日で人が少なかったのも良かった。
坂を下ると広場があって、ここは観光客で結構賑わっていた。
さらに坂を下って、三宮へ戻ってきた。まだ時間があるので、アーケード街を歩いて南京町へ行く。
北野町広場。

南京町入口の長安門。

立ち並んだ中華料理の店。
南京町の中華食材の店で、珍しい食材や調味料を買いたくなったが、まだ旅のはじまりなのであきらめる。
帰りもまた神戸に戻ってくるし。

店頭で売ってる中華まんじゅうなど。
17:00に駅からキャリーバッグを引きずってニッポンレンタカーへと向かう。駅からは歩いて5分ほど。

駅から歩いてレンタカー屋さんへ。
レンタカーはフィットを予約していた。Sクラスで車中泊ができる車はこれくらいだろう。
ワンボックスやミニバンならば最適だが、何より料金が高くなる。1人旅なのでフィットで十分だ。
出発する前に車の説明を受けるが、今の車は色々変わっていて戸惑う。まずキーがない。いやキーはあるが、差すのではなくて持っていればボタンを押すだけでエンジンがかかる。あと、ブレーキをかけて止まるとエンジンも自動的にストップする。ブレーキから足を離すとまた自動的にエンジンがかかる仕組みだ。
慣れるまでしばらくそこら辺を走ろうかと思ったが、この辺りは一方通行で狭い道ばかり。
出発してすぐに生田川ICから阪神高速に入った。レンタカーにはETC車載器が付いているので、高速料金はすべて自分のETCカードでの支払いになる。

阪神高速を走る。
初めて阪神高速を走るが、やたら曲がりくねっているという印象で別にどうということも無かった。夕方のラッシュには早いのか、スイスイ走れた。
それよりも行先を間違えるのが怖い。間違えても山陽道と瀬戸大橋経由でも行けるので大丈夫なのだが。
カーナビの設定をする暇も無く出発したので、とにかく淡路と徳島、この2つを頭の中で唱えながら運転する。
ぐるぐる巻きの垂水JCTなど、どうなることかと思っていたが、無事通過して明石大橋が見えてきたらすこし安心した。

明石海峡大橋を渡る。
明石海峡大橋を渡ると淡路島。さすがに日本最大の島だけあって長い。
日が傾いて、行く手の空は夕焼けになっていた。
鳴門大橋を渡って四国に入る。この頃にはだいぶ薄暗くなってきた。鳴門ICからは高松道になるが、次の板野ICで下りる。
神戸淡路鳴門道から高知方面へは高速道路がつながっていないので、ここから徳島道の藍住ICまでは県道を走ることになる。
県道の途中で今晩の夕食などを買いにキョーエイというスーパーに寄った。
旅の途中でスーパーに寄るのは楽しい。その土地ならではの食材や惣菜を見つけることができるからだ。

買い物に寄ったキョーエイ藍住店。
買物は惣菜とビール、あと水など。
スーパーの外に出るとあたりはすっかり暗くなっていた。
さて、今日の宿泊地となる吉野川SAまであと一息。藍住ICから走る徳島道は片側1車線。通過するICごとに車が少なくなってくる。
街灯も無いので真っ暗。前後に車は無く、ライトはハイビームにしていないと見えなくて怖い。

すっかり暗くなった片側1車線の徳島自動車道。
吉野川SAに着いたのは20時近くだった。連休中は混雑するのだろうが、広い駐車場はがら空きだった。
デイリーヤマザキが24時間営業していて車中泊するには最適だ。
ここからハイウェイオアシスに通じていて、美濃田の湯という温泉がある。
車を止めると早速温泉へ入ってきた。入浴料は600円。ここもがら空きで、露天風呂やジェット風呂など楽しめた。

吉野川ハイウェイオアシスにある美濃田の湯。
吉野川PAはコンビニのデイリーヤマザキ併設。24時間営業なので便利。
夜9時頃の駐車場。

時々高速バスが休憩のためにやってきて、その度に乗客がぞろぞろと降りてくる。

藍住のキョーエイで買った夕食。
風呂から車に戻って、テーブルにスーパーで買ってきた惣菜を並べて夕食にする。穴子の押し寿司、阿波尾鶏のり塩唐揚げ、蒸したこ。蒸したこは柔らかくて美味しかった。
外を見ていると時々観光バスや高速バスが止まって、トイレ休憩なのかその度に乗客がぞろぞろと降りてくる。駐車する場所を間違えると、自分が寝ている車の脇をバスの乗客が通り過ぎることになるので、車中泊のときは駐車する場所を選ぶ必要がある。