いよいよ待望の青空ビールだ。
イオンで買ったビールはクーラーバッグに入れて氷で冷やしてある。
ビールのアテにジャーマンポテトを作ろうとまずジャガイモを茹でる。これは時間がかかる。
その間に肉を焼いて食べよう。炭火をおこすのが面倒なので、今回はフライパンで焼く。
樽前山がきれいに見える。
きれいで使い勝手が良い炊事場。
ところが、さっきテーブルに置いてあったはずの肉が無くなっていた。1回出したけど仕舞ったっけかと思いクーラーバッグや買い物袋の中を何度も探すが無い。
?????
さっき炊事場に行った間にカラスにでも持って行かれたのだろうか?油断も隙もない。
ジャガイモが茹で上がるまでビールはおあずけとなった。
料理開始。肉が消えたのでジャーマンポテトを作る。
ジャーマンポテトは普通はベーコンかソーセージを使うが、今回はスパム缶を使ってみた。
玉ねぎとジャガイモと炒めるだけなので簡単にできる。
もうこのあたりで我慢が出来なくてビールを飲み始めた。
味付けは塩こしょうのみ。にんにくがあればさらに良かった。
風景を見ながら昼間から飲む冷たいビールは最高。
ジャーマンポテトを食べて、ロング缶を2本飲んでいい気持になったがすることが無くなった。4時になったが、日はまだ高い。
あまり人もいないので、キャンプ場周辺を散歩してきた。
最初に受付する管理棟。薪などもここで売っている。
モラップキャンプ場の案内図。
炊事棟。
炊事棟はいくつかあって、若干作りが異なる。
ゴミ捨て場。野生動物に荒らされないように厳重になっている。
水洗トイレ。
キャンプ場の隣には商店風の小売店があって、食料や酒はここで調達できる。
売店の隣は丸美食堂。海の家みたいな感じ。2階が簡易旅館になっているのだろうか。
貸ボートの小屋。
白鳥の形をしたスワンボート。足で自転車みたいにペダルをこいで進む。これは昔からあるなあ。
桟橋に浮かぶボート。
そういえば管理棟で薪を売っているのを思い出した。ちょっと火遊びなどしてみたくなった。
ボート乗り場の桟橋まで行ってテントに戻る途中、管理棟に寄る。あった、一束510円。買ってテントに戻った。焚き火台は持っていないが、バケツコンロで何とかなるだろう。
テントに薪を置いて、今度は入口と反対の奥の方へと歩いて行ってみる。
砂浜のフリーサイトは終わっても、石浜が行けども行けども奥へと続いている。
きりがないので10分くらい進んで引き返す。キャンプ場から少し離れただけなのにひと気が全くなく、原始のままの湖岸のような感じだった。
行けども行けども石浜が続いている。
湖岸は流木もゴミも無くきれいだ。
キャンプ場を振り返る。
いつの間にか新しいテントが増えている。ほとんどがファミキャンだが、ソロの人も何人か見られた。
夕方になるとだんだんテントが増えてきた。
テントの中に西日が差しこむ。長かった初夏の1日はもうすぐ終わる。
恵庭岳の向こうに日が沈み、湖畔はゆっくりと黄昏れが来る。
テントに入って30分ほど横になって、また外に出ると空は明るいが日は山の陰に隠れてしまっていた。気温は下がってきたが寒くは無い。もとからいないのか、この時期はまだいないのかはわからないが、蚊もいないようだった。
さっき買った薪をバケツコンロに入れて焚き火を始める。薪は火付きが良く、着火剤だけですぐに炎が上がった。
焚き火を見ながらまたビールを飲んだ。
傍から見るとおとなしく物思いにふけってるように見えるが心の中では踊っているのだった。
「ケケケ。燃えろ燃えろ。邪悪な炎の光ですべての船を沈めてしまえ。ケケケケ……。」
↑何のセリフだ(^_^;)
焚き火を見ながら酒を飲んで考え事などしていると、夜はあっという間に過ぎる。
ケケケ。燃えろ燃えろ。焚き火は楽しいな。
バケツコンロでの焚き火は無理があったようで、バケツの口部分の塗料が燃えてしまってコゲコゲになってしまった。焚き火台がほしいな。
薪は十分な量があって、あとキャンプ2〜3回分は使えるほど余った。
三日月が空に浮かぶ。雲があって残念ながら星空とはいかなかった。
9時ごろ火を消してテントの中に入った。ビールは6缶全部飲んだ。
疲れとアルコールのおかげで熟睡した。多分夜中に熊の襲撃を受けても起きなかっただろう。
目が覚めると外は明るくなっていた。4時50分。いい感じだ。
一夜明けたモラップキャンプ場。酒飲みの朝は早い。
昨夜の風も波もおさまってキャンプ場サイトは静まり返っている。
まだどこも寝ているようで、人影は全くない。キャンパーの人たちって意外と朝寝坊なのね。
湖の上には遠くに白いボートが無数に浮かんでいる。そういえば今日は6月1日、チップ釣り解禁初日だ。自宅に帰ってからテレビのニュースで午前6時までに約220隻のボートが湖に繰り出したと言っていた。
対岸の恵庭岳がきれいに見える。湖面には無数のチップ釣りのボートが見えた。
波音が無いので静かだ。誰も居ない早朝の散歩は気持ちが良い。
さすがは全国第3位の透明度だけあって、湖の水は桟橋の先から覗き込んでも湖底が見えるほど澄んでいる。
支笏湖の透明な水。
6時半ごろに朝食。レトルトのご飯を温めただけ。おかずは納豆と漬物。次回は朝食にも凝ってみたいものだ。
他のテントの人たちもぼちぼち起きだしてきた。
カヌーで湖に漕ぎ出す人もいたが、ここで宿泊した人たちはほとんどキャンプだけが目的で来ていたようだった。
かつて我が物顔で走り回っていた水上バイクは禁止になり、すっかり静かになった。
朝食のレトルトごはん。鍋が小さくてはみ出した。
雲一つない快晴となった日曜日の朝。
朝食後もずっと座って湖面を眺めたり、テントの中で横になったりして過ごした。
何もしていないのに時間はやけに早く過ぎる。
日が高くなるにつれて、雲が完全に姿を消して快晴になった。後ろの森からは蝉の大合唱が聞こえる。今日は暑くなりそうだ。
8時ごろからぼちぼち撤収する人たちが現れる。
今日は日曜日。行くところもすることも無いのでもう少しゆっくりする。
9時近く、そろそろ撤収開始。ゴミを捨ててきて、荷物を車に運ぶ。テントも畳んで撤収完了。
このころから入れ替わりでデイキャンプの人たちが来るようになり、テントの数も増えてきた。カヌー遊びの人が多い。
テントも畳んで撤収。
キャンプ場入口の管理棟に番号札を返却してチェックアウトとなった。
並木と支笏湖。ポロピナイ近くの国道駐車場から。
おわり
【道央の旅行記の記事一覧】
- 解体工事が始まった北海道百年記念塔
- 2022年秋のニセコと山線普通列車3
- 2022年秋のニセコと山線普通列車2
- 2022年秋のニセコと山線普通列車1
- 2022年 第8回北の酒まつりへ行く
- 一日散歩きっぷで呑み鉄
- 星置緑地のメムと水芭蕉
- 2021年 富良野・美瑛ノロッコ号と根室本線代行バス2
- 2021年 富良野・美瑛ノロッコ号と根室本線代行バス1
- 2021年 雪まつりの無い札幌を見る
- 廃止が決定した日高本線へ
- 2020年 秋の雨竜沼湿原へ
- はまなすを見に石狩へ
- 2007年冬札沼線乗車記
- 2006年優駿浪漫号で行く日高路2
- 2006年優駿浪漫号で行く日高路1
- 突然現れた札沼線の臨時列車2
- 突然現れた札沼線の臨時列車1
- 2019年ソロキャンプ、野塚野営場へ
- 1日1本の札沼線と金滴酒蔵祭り2