2014年5月かなやま湖キャンプ場へ2

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キャンプ場入口にある かなやま湖の看板。

テントが完成して一汗かいたところでさっそくビールといきたいところだが、もう一汗かこうとキャンプ場の向かいにあるかなやま湖保養センターへ行く。町営の宿泊施設だが、ここの浴場は日帰り入浴もやっている。

入浴料は410円で、フロント横の券売機で券を買う。
浴室は広くはないが、ほかに客はいなくて貸切状態だった。久々にワニごっこなんかして楽しめた。

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かなやま湖保養センターはキャンプ場の向かいにある。

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誰も居なかったので撮影した浴場。以前はラドン温泉だったが今は沸かし湯とのこと。

風呂から戻ってきてソーセージを焼くために炭火を起こす。
今回新登場となるのはバケツコンロ。本当は焚き火台が欲しかったのだが、こっちは組み立てもいらないし、車の荷台に放り込んでおけばいいやとドンキホーテで衝動買いしてしまったのだった。

炭火を起こすのは手のかかる作業で、昔は新聞紙や小枝を燃やして煤にまみれたものだったが、今は着火剤という便利なものができた。それでもパタパタあおいだり面倒くさい。これでまたビールが一段と旨くなるのだ。

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富良野で買ってきたソーセージとエリンギとアスパラ。

最初はドイツの白ビール。小麦で作ったビールで、白濁して独特のフルーティな香りがあるのが特徴。
前にドイツに何回か旅行した時によく飲んだ。ビアガーデンなどでヴァイスビア・ビッテとよく言っていたな。
どういうわけか日本では一部地ビールメーカーが製造しているだけなので、なかなか手に入らない。

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ゴージャスに炭火焼き。

少し炭火が起こったところで面倒になって網の上にソーセージと野菜を並べた。
ビールの栓を抜いて使い捨てのカップに注ぐ。ビールジョッキがあれば気分が盛り上がるのだが、これでも悪くない。

富良野で買ってきた「きゃらうぇい ふらの」のソーセージは高いだけあって美味い。ビールとぴったりだ。日本製のシャ○エッセンとかなんてちっともビールと合わないと思っていたが、さすがに全然違う。

アスパラとエリンギは弱火でじわじわ焼いたせいか甘みがある。味付けは塩こしょうのみだがどんどん進む。

湖畔の景色を見ながら、よく通ったミュンヘンのビアガーデンを思い出していた。
ビアガルテン・カナヤマ・ゼー(Biergarten Kanayama See)といったところだね。

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ドイツの白ビール。

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缶のレーベンブロイはイオンで安く売っている。

2本目のビールはレーベンブロイ。使い捨てカップを軽くゆすいでまた使う。
ソーセージも野菜も食がどんどん進む。最初は全部食べ切れるかと思っていたが、足りなくなるんじゃないかと思うほどだ。

札幌にいるときは食欲もなく小食だったのに、山の中では胃腸が元気を取り戻したようだった。

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うーん、一人では少々さびしいかも。

日が傾くにつれて気温もだんだん下がってきた。風も強くて、さっきの風呂の温もりは消えて、冷たいビールを飲んでいたらすっかり冷えてしまった。
山間部なので夜になったらますます寒くなるだろう。

ビールは2本でやめて、こんどは熱燗で飲むことにした。
ここで今日買った酒タンポの出番になる。

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残った炭火にやかんをかける。

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酒タンポで熱燗にする。

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いつの間にか夜のとばりが下りる。

うー寒い。熱燗を飲んでいても冷えてきた。
19時を過ぎてあたりはだんだん暗くなり始めた。厚着はしているが、これ以上外にいるなら冬装備でもないと無理だ。

すっかり弱まった炭火に水をかけて消してテントに入ることにする。
テントは冬用ではなく、外気とは布で隔てているだけなので外と大した変りはないが、シュラフにくるまっていれば大分ましだ。
風が強くて、テントの生地がバタバタと音をたてる。

テントの中でも熱燗をちびちびやっていたが、9時半ごろ眠気がやってきた。早い時間に寝て、前回の上ノ国の時のように夜中に目が覚めたらいやだなと思ったが、寒いので寝てしまうことにした。

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今夜の寝床。

今回はぐっすり眠れた。テントの外が明るくなって目が覚めた。4時半、寒い。
テントの温度計は10℃を指していた。

すっかり明るくなった5時、チャックを開けてテントの外に出た。
相変わらずの曇り空だが、風は止んでいる。

鳥の鳴き声があちこちから響いてくるが、ほかに物音は一切ない。
昨日の湖面はさざ波が立っていたが、風が無くなったので波ひとつなく、水面に向かいの山が逆さに映っている。

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朝5時、すっかり明るくなった。湖面に山が逆さに映る。

テントに戻ると、昨夜テントのロープに結びつけておいたゴミ袋の底が破られて、中のごみが散乱していた。空袋や野菜のトレーしか入っておらず、犯人は収穫がなかったようだが、キツネかカラスの仕業か。ソーセージの空袋の臭いにつられたのだろうか。
生ごみが無いので油断したが、食べ物の臭いのついたものは夜はテントの中に入れたほうがよさそうだ。

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何者かに食いちぎられたゴミ袋。

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湖の砂浜には鹿の足跡が無数にあった。

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ベタ凪だった湖面もいつの間にか波立ってしまった。

朝食は袋のインスタントラーメン。寒いときはこれに限る。

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朝食のラーメンを作る。

ラーメンを食べている間に、波立った湖面が再び静かになっていた。
完全なベタ凪だ。木々や山々がきれいに水面に映っている。

通りかかっただけではそうそう見ることができない景色だ。こういう時はキャンプしていて本当に良かったと思える時なのだった(まだ2回目だけど)。

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再び湖面が凪いできた。

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波ひとつない水面に鏡のように対岸の山が映る。

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青空ならばさらに素晴らしい風景なのだろうが。

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誰もいない静かな湖畔。キャンプに来て良かったと思うひととき。

6:38に根室本線の始発列車が東鹿越駅を発車する。列車の時刻は事前に調べてきていたのでわかっている。
湖岸でカメラを構えていると1両の列車が姿を現した。

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対岸に上りの始発列車が現れた。

レールの継ぎ目を刻むガタンゴトンという音は余程大きいのか、谷間中に響き渡る。
列車は森の中に消え去り、再び鉄橋の上に現れて湖を横断する。しばらく遅れて、鉄橋の轟音が聞こえてきた。

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鉄橋の上を行く列車。

さて、朝ごはんも食べて列車の撮影もしたのであとは撤収するのみとなった。
ほかに行く予定も無いので、ゆっくりと過ごす。またテントでしばらく横になった。

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どうしてこう散らかってしまうのか。

8時半も過ぎて、そろそろ撤収を始める。細々としたものの片付けが結構めんどい。鍋など洗い物はスーパーの袋にひとまとめにして持って帰って洗う。
最後にテントをたたんで完了。

キャンプ場は9時過ぎの出発になった。
行きは富良野経由だったので、今度は占冠を通って国道274号線経由で札幌へ戻った。

あ〜帰りたくないよう。

最後はかなやま湖最寄りになる東鹿越駅の画像です。

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東鹿越駅の駅舎と村営バスのバス停。

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駅ホーム。かつて貨車で石灰石を積みだしていた名残で側線がたくさんある。

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かなやま湖に架かって駅と道道を結ぶ鹿越大橋。

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鹿越大橋から見るかなやま湖。

おわり

posted by pupupukaya at 14/06/01 | Comment(0) | 道央の旅行記
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