時は1999年、地下街は大改装されてほぼ現在の形ができあがりましたが、地上部分は旧駅舎が解体されたところでひとまず工事は小休止。札幌駅前には広大な広場が出現しました。

1999年12月の札幌駅南口広場。旧駅舎や旧ホーム部分は撤去され、今では信じられないほど空が広い。
地下街は半年間の休業・改装を経てアピアとして再オープンし、旧駅舎の解体工事も終わり工事中の囲いも取り払われて、南口の再開発もひと段落といったところだ。
高架駅の南側壁面は1990年の高架化全面完成時に整備された。北口に比べて素っ気ないデザインなのは駅ビル建設を見越してなのだろうか。この壁面も今では文字通り日の目を見ることは無くなった。

ほぼ現在の形に出来上がっている南口のタクシー乗り場。奥に建設中の建物はヨドバシカメラ札幌店。
数年後ここにJRタワーが建設され、大通地区も凌駕する商業地区へと変貌するなど、この当時は誰も思わなかった。

駅前通りから駅越しに北口のビル群を眺められるのが新鮮だった。おそらく今後見ることはできない風景。
旧駅舎に代わって登場したのはガラス張りの太陽の塔。しばらくは南口の顔になっていた。

南口の旧駅舎と札幌駅を結んでいた通路。両端に動く歩道が設置されていたが、工事のためこの頃には撤去されていた。

こちらは2000年12月、閉店した札幌そごう最後の頃。翌2001年7月にビックカメラがオープンする。右の西武ロフト館も今は無い。
2003年3月にJRタワーがオープンして再開発もようやく完成することとなりました。この次大きな変化が訪れることがあるとすれば、北海道新幹線の札幌延伸時でしょうか。
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