青森駅停車中に撮影したあけぼの号の車内設備です。
★ 2,3号車 B寝台
B寝台車入口。上の三ッ星「★★★」マークは2段式B寝台を表している。ちなみに「★」は3段式B寝台、
「★★」は電車3段式B寝台を表していた。今ではほとんど意味のないマークになってしまったが。
入口のステップ。バリアフリーとは程遠いが、この客車が登場した当時は旧型客車がまだ全盛で低いホームが当たり前だった。
B寝台車のデッキ。
B寝台車客室へのドア。北斗星などでは自動ドアに改造されているが元々は手動のドアだった。
B寝台車の通路。基本的に原形だが、床にカーペットが張られたり、禁煙車化で灰皿が撤去されたりと手が入れられている。
B寝台の下段。ベッドメーキングはセルフサービス。スリッパと浴衣は昔からサービスになっていた。
B寝台上段。プライバシー確保の点では上段が好ましい。筆者は高所恐怖症と窓越しに外が見えるので下段が好み。寝台料金は上下とも一緒で6300円。
車端部にある17番の席は一方が壁で半個室のようになっている。2人同行の場合はこの席を指定してもらうと個室気分で旅行ができる。
★★ 4号車 B寝台 (青森・羽後本荘間指定席)
上りあけぼの4号車は青森から羽後本荘(22:00着)までは普通車指定席としての扱いになり、寝台券不要で指定席特急券で利用できる(ヒルネという)。
寝台は3人掛けの座席となり、特急券には窓側がA席、真ん中がB席、通路側がC席と指定される。
座席としての利用なので、当然寝具と上段は使用できない。また4号車の寝台券は羽後本荘以降からしか発売しないので、ヒルネ客と寝台客が同席することは無いようだ。
青森から秋田方面へ向かう数少ない特急でもあるので、ヒルネの利用者は結構いる。この日も青森発車時では一番混んでる車両で、各ボックスに2人くらいずつの乗客がいた。
座席車として使用中、上段は網を張って使用できないようにしてある。そこまでするならかつての「あかつき」のような座席車を1両付ければいいんじゃねと思ってみたり。
★ 1,8号車 ゴロンとシート
8号車ゴロンとシート入口。1号車のは「レディースゴロンとシート」となっていて筆者は出入りできない。
熊が横になってるマークがシンボル。
こちらは一応寝台車だが、寝台料金不要で指定席特急料金だけで乗車できる。
枕と毛布がついていないだけで寝台に横になれる。カーテンでプライバシーも確保できるのでかなりお得だ。
ゴロンとシート上段。
★ 5,6号車 1人用B寝台個室ソロ
車両中央に通路があり、両窓側に個室が設置されている。ベッドの方向は線路と平行。
個室のドアが閉まった状態の通路。飛行機の化粧室のような感じ。
B個室ソロの下段。2階室の階段などが出っ張りかなり狭い印象だが、カギもかかる扉で隔たれプライバシー確保ができるので安心して寝られる。寝台料金はB寝台と同じ6300円。
B個室ソロの上段。1階室に比べて開放感がある。窓位置が高いので眺めはよさそうだ。天井から下がる2本の紐は転落防止用として後付けされたもので評判が悪いらしい。
見た目は狭いが、窓も大きく車窓も十分堪能できる。
また、たばこが吸えるのも個室客のみの特権。
★ 洗面所、デッキ、その他

1両に2つある洗面台。大きな三面鏡と1台ずつ仕切りの壁がある。通路側にはカーテンもあって閉めれば貸切状態にもできる。女性客でも快適。
左のつまみでお湯の温度調節、右のレバーを押すとお湯が出てくる。
洗面台には石鹸と歯磨き用のコップが備え付けてある。コンセントもあるが本来は電気かみそり用。
あけぼの号名物飲料水冷却器。横の紙コップに注いで飲むことができる。
昔の寝台車や特急列車ならばどの列車にもついていた。水と安全はタダだった。
紙コップは下から引き抜いて使う。よく一度で2〜3枚出てきて無駄にすることも多い。
ボタンを押すと下から冷えた水が出る。小さい紙コップでは、せいぜい薬を飲んだりに使える程度。
冷水器は日立製。車両タンクの水を殺菌濾過する仕組みで、WR-61形ウォータークーラーという製品名らしい。
7号車A個室は各室内に洗面台が備えついているので洗面所は無い。かわりに大型荷物置き場がある。
和式トイレ。下のペダルを押すと循環式の青い水が流れる。流す水は濾して繰り返し使用するので、終着駅近くなると茶色く変色することも。
トイレにある手洗い水。
デッキのくずもの入れ。
デッキの配電盤。
B寝台のデッキ。客車ドアは折戸と引戸のものがある。24系客車のドアは元々は折戸で、引戸の車両は北海道乗り入れ用に改造されたもので、「北斗星」で使用されていた車両。
あけぼの個室寝台車のドアも引戸だが、個室改造時に北海道内への乗り入れも想定していたのかもしれない。
貫通路。
8号車上野側にある車掌室。
貫通路にある「あけぼの」のテールマーク。本来編成最後部に付いてるものだが、最後部の車両が編成途中に連結されていると車内でもテールマークが見られる。
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