2013年道東旅行記7

4日目 納沙布岬〜根室〜春国岱〜道の駅

納沙布岬は根室の中心から東へ20kmほど離れていて、なだらかな起伏の牧草地が延々と続いていた。

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納沙布岬への道。


納沙布岬は日本最東端の岬として、また国境の地として有名だが、よくよく考えるとそのどれもは間違いではないが、正確ではない。
ほとんどの観光客は上記のイメージでやって来るのだろうが、考えてみれば疑惑に満ちた場所だ。

正確には
日本最東端⇒本当の最東端は南鳥島(東京都)
国境の地⇒「日本とロシア間の国境は決まってな〜い」by日本政府
となる。

日本人が自由に行ける場所としてのという意味では最東端なのだが、建前上の日本の領土として考えればここは最東端でも国境の地でも無い。
「本土最東端の地 納沙布岬」の標柱が建つ場所も違っていて、灯台の裏の岩場が本当の納沙布岬になる。

自分もただやってきた観光客なのでこんなこと考えるのは野暮だとわかっているし、実際それで困る人がいるわけじゃないのでどうでも良いことなのかも知れないが。

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アーチ形のモニュメント「四島のかけはし」

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「本土最東端 納沙布岬」の標柱。

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本当の納沙布岬は灯台の裏。だいぶ離れている。

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納沙布岬灯台。

岬からは水晶島など歯舞群島の島々がはっきりと見えた。一番近い島は貝殻島で納沙布岬からの距離は僅3.7kmで、灯台が小さいながらもはっきりと見える。あそこは日本の統治の及ばないロシア統治の地になる。

北方館2階には高性能の望遠鏡が並んでいて、覗くと貝殻島の灯台や水晶島のロシア軍施設などがはっきりと見えた。

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納沙布岬から珸瑤瑁水道を望む。貝殻島の灯台が見える。

貝殻島の灯台は戦前日本時代に建ったもので、戦後はソ連〜ロシアにより管理されている。

北方館の人に貝殻島の灯台は今でも点灯するのか訊いてみたら、今でも点くが1年くらい前からずっと消えているとのことだった。
もともと日本時代からバッテリーによる稼動で、戦後はロシア側が定期的にバッテリー交換しに来ていたのが見えたものだが、数年前に太陽電池に変えてから調子が悪くなったようで修理にも来ずそのままになっているらしい。

「あの辺(貝殻島周辺)はロシアの漁船がウニ漁とかやってるので、灯台が消えて一番困るのはロシア側なんだけどねえ」との談。

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望遠鏡で見た貝殻島の灯台。

再び根室中心部へ戻ってくる。今夜はまた道の駅で車中泊なので、根室のスーパー「マルシェ・デ・キッチン」で買い物をする。
なかなか綺麗で良いスーパーだ。イオンもあるがこっちのほうがずっと良い。

茹でた花咲ガニがあったので買いたくなったが、これを車の中で食べたら殻の始末や臭いなど手に負えなくなることは目に見えている。むき身のパックがあったのでこれを夕食に買った。

途中でやきとりを買うのにタイエーにも寄った。
タイエーは根室市内限定のコンビニで、名物はやきとり弁当だ。ほかにエスカロップや生寿司なども置いてある。

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タイエー西浜店

今日の締めくくりは春国岱へ。
春国岱は根室湾と風蓮湖を分ける砂州に広がる湿原で、ラムサール条約に登録されている。
入口の駐車場からは木道の散策路が作られているがほかには何もなく、立ち枯れたエゾマツの林がひろがるわびしい所だ。
ここからの風連湖に沈む夕日が美しい。

時刻は5時半近くになりほかに誰もいない。黄味を帯びた木道を歩いて行くとちょうど日が沈むところだった。湿原の中に立ち枯れた林の中で佇ずんでいると、この世の果てのようなたそがれだった。

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風連湖に沈む夕日。

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湿原の向こうに日が沈む。

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立ち枯れのエゾマツ。

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この世の果てのようなたそがれ。

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エゾシカの群れ。堂々と草を食んでいた。

日が沈めばあっという間に暗くなる。急いで車に引き返して乗り込もうとドアを開けた瞬間、蚊の大群が車の中に流れ込んだ。
車の中は蚊が飛び回る。窓を全開にすると出て行くどころかますます入ってきた。

どうにもならないので、窓を全部全開にして国道をすっ飛ばす。しばらく走っていると大分出て行ったようだが、車を停めると隠れていたのが現れて車内を飛び回った。

とりあえず道の駅に車を停めて、電気蚊取りを置いてしばらく車外に避難した。
戻ってくると蚊取りが効いていて蚊はいなくなった。それでもここ道の駅でも蚊が多くて、窓を開けると蚊が入る。
ほかにも蚊に難儀している人たちがいた。水気の多い場所での車中泊は蚊の対策も必要だ。

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今日の車中泊は道の駅スワン44ねむろ。


posted by pupupukaya at 13/10/13 | Comment(0) | 2013年その他旅行記
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