2013年道東旅行記4

3日目その1 美幌峠〜摩周湖〜硫黄山〜神の子池

昨夜シュラフにもぐったのは10時前だったろうか。気がついたら時刻は朝5時少し前で外は明るくなっていた。車中泊2泊目はよく眠れた。

屈斜路湖に昇る朝日を拝もうとカメラを持って外に出た。昨夜は気が付かなかったが、道の駅レストハウスの横から高台に登る階段があったので行ってみる。
見晴らしの良いところまできて驚いた。湖のあるはずのところには雲がびっしりと覆っていた。

山々の向こうから昇る朝日に雲海が赤く照らされて、神々しい風景にしばらく見とれた。

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美幌峠から見る屈斜路湖にかかる雲海。


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雲海の向こうから昇る朝日。

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朝日に照らされて神々しい雲海の景色。

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屈斜路湖と反対側美幌側の景色。

車に戻り昨日買ったカップめんで朝食にする。やかんに水を入れてガスコンロでお湯を沸かす。駐車場は火気厳禁なので、まわりに人や車がいるときはさすがにしかねるが、幸い広い駐車場の隅っこに駐車していたので誰もいない。
カップめんにお湯を入れて、残りは魔法瓶に詰めた。

フロントガラスは中も外もびっしりと曇っていた。エンジンをかけてしばらくエアコンをつけて曇りを取る。
6時過ぎには出発したいと思ったが出発は6:30になった。まずは摩周湖へ行く。

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雲海に向かって下る道路。

美幌峠を出発して昨日と同じ国道243号線を弟子屈へと向かう。峠を下るとしばらく雲海の霧がおおい、空下界に下りると曇り空で、屈斜路湖の暗い湖面が見えた。

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雲海の下は曇り空。屈斜路湖畔。

いったん弟子屈まで戻ってきた。屈斜路湖や川湯温泉、摩周湖、阿寒などこのあたりの観光地は全て弟子屈から道が通じているので、道東観光をしていると何度も弟子屈の町を通ることになる。

弟子屈からは道道屈斜路摩周湖畔線を摩周湖へ向かう。
摩周湖第一展望台に着いたのは8時近く、ここの駐車場は有料で、入口の受付で410円払ってチケットをもらう。このチケットで硫黄山駐車場も利用できるとのことだった。
大型バスが十何台停めれそうな広い駐車場もこの時間ではがらんとしている。

展望台に出ると摩周湖の姿がはっきりと見えた。
湖面が細かく波立っていて鏡の湖面というわけにはいかなかったが、霧が出ていなかったので良しとする。

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第一展望台からの摩周湖。

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第一展望台の広い有料駐車場。

程なくツアーバスの一行がやってきて落ち着かなくなってきた。レストハウスに戻ってのお土産物屋を覗いたりする。


次は第三展望台へ。ここも駐車場があるのかと思っていたが、道路に駐車帯があるだけだった。気を付けていないと通り過ぎてしまいそうなほど目立たない。

道路から階段を上って遊歩道を歩いて行くと展望台に出る。ここから見る摩周湖湖面がはっきりと見え、さっきの第一展望台よりも眺めが良い。

しかし展望台のあちこちに群れをなすヤブカには参った。立ち止まると体にまとわりついてくる。これはたまらんと早々に退散した。

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第三展望台の看板。

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第三展望台からの摩周湖。

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第三展望台へつづく遊歩道。眺めは抜群だがヤブカがひどかった。

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第三展望台からはっきり見える硫黄山と屈斜路湖。

第三展望台から見えた岩肌の露出した山が硫黄山で、山肌一帯から硫黄を含んだ蒸気が激しく噴出している。

ここも広い駐車場があって、受付で摩周湖のチケットを見せると通してくれた。
駐車場の先は石の転がった裸の地面が広がっていた。硫黄の臭いが鼻をつく。遊歩道のようなのは無いのでどこから入っていいのか迷うが、とくに道があるわけではなかった。

山すそに近づくと噴気孔が無数にあって、勢いよく蒸気を噴出している。柵があって外側は立ち入り禁止だが、内側にもいくつか噴気孔があって近づくことができる。

噴気孔でゆで卵を作って売っていると聞いていたが今日は見かけなかった。

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硫黄の噴煙が立ち上る硫黄山。

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もうもうと噴煙の上がるあちこちに黄色く毒々しい硫黄の結晶が見える。

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硫黄の蒸気を力強く噴出する噴気孔。近くで見ると迫力がある。

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硫黄ガスのため草木の無い岩場が広がっている。

硫黄山の次は摩周湖の裏側へ。摩周湖を周回する道路はないので、湖の反対側へ行くには大きく迂回する必要がある。
川湯から国道391号の野上峠を越えると小清水町で、オホーツク振興局の町になる。
国道から脇道へ入り、道道摩周湖斜里線に出て南下する。
途中に釧網本線の緑駅があったので立ち寄った。

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三角屋根の緑駅。

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無人駅だが地元の人の手入れがあるようできれいな駅だった。

緑駅から裏摩周展望台までは約18kmあるが、途中に神の子池に寄った。
道道から2kmほどのダート道を走る。途中3台の車とすれ違った。

摩周湖の水は地下を通り、ここ神の子池に湧き出して青い水をたたえている。
周りは深い森で水温が1年中低いため倒木が腐らず、それがまた独特の雰囲気になっている。

それにしても関西弁の話声のする神の子池は神秘的な雰囲気はどこへやら。
エメラルドブルーの神秘的な雰囲気はもっと朝早く来たほうがよさそうだ。

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摩周湖の神秘のひとつ神の子池。

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澄んだ湖底に腐らない倒木が沈む。

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神の子池に棲むオショロコマ。近づいても逃げることはなかった。

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クマ出没注意の看板。

神の子池を後にまたダート道を通って道道へ戻る。ここは最近人気になってきたのか次々とやってくる車とすれ違った。


posted by pupupukaya at 13/09/29 | Comment(0) | 道東の旅行記
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