2012年チェコ鉄道旅行記19 リンツの街・トラムなど

チェコの旅行記はこれでおしまい。ここからはオーストリアになります。

チェスケー・ブディェヨヴィツェから列車で2時間22分、リンツに着いた。
リンツは人口約18万人でオーストリア第3の都市である。

まずはコインロッカーに荷物を預けて、地下のトラム乗り場へ行く。

DSCN3461.JPG
トラム乗り場は地下にある


リンツのトラムは中央駅の前後が地下化されているので地下鉄のように地下ホームから発着する。
ホームに券売機があったので、24h-ticketというのを買う。1枚4ユーロ。
買ってから有効なのか、チケットには時刻も印字されている。車内にはほかの都市にあるような刻印機は無かった。

地下の中央駅を発車してしばらくすると地上に出る。ここからは路面電車だ。
賑やかな通りのいくつかの停留所を過ぎ、電車はハウプト広場で降りる。

DSCN3599.JPG
ハウプト広場


ハウプト広場からはペストリンクベルク鉄道という登山電車が出ている。
登山鉄道は24h券では乗れないので、券売機で山頂までの往復切符を買った。5.6ユーロ。

券売機の画面をよく見るとトラムと登山鉄道共通の24h券というのもあって、最初からそっちを買えばよかった。

DSCN3509.JPG
ハウプト広場はペストリンクベルク登山鉄道(右)の始発駅


DSCN3470.JPG
低床電車の車内


結構混んでいて、車両の一番後ろに立っていた。トラムとは違って前後両側に運転台がある。

発車するとしばらくはトラムと同じ線路を走る。
途中から登山鉄道区間になると、急勾配の線路を電車は登って行く。
この鉄道の最急勾配は116パーミル(1000m進んで116m登る)で、アプト式でない粘着式の鉄道ではヨーロッパで一番の急坂を登る鉄道だ。

乗客の顔ぶれを見ると観光鉄道よりは街と丘の上の住宅地を結ぶ電車という感じ。
実際途中にはいくつも停留所があって、地元の住人らしい人が降りてゆく。

DSCN3478.JPG
駅ですれ違う


DSCN3485.JPG
100パーミル以上の急勾配をぐんぐん登る


坂の途中の停留所で小学生の遠足らしい一行が降りると車内はだいぶ空いた。

DSCN3487.JPG
終点のペストリンクベルク駅
標高512mの表示がある


終点の停留所近くには展望台や教会があるが、ほかには何もなさそう。
展望台からの眺めは大変良い。

DSCN3489.JPG
展望台からの眺め
ハウプト広場方向


DSCN3490.JPG
ドナウ川を見下ろす


DSCN3495.JPG
丘の上のペストリンクベルク教会
中心部からも見える


DSCN3496.JPG
教会の内部


さっき折り返した次の電車で、再びハウプト広場まで戻ってきた。

DSCN3612.JPG
ドナウ川
ニーベルンゲン橋から


DSCN3518.JPG
賑やかなラント通り


DSCN3546.JPG
モーツァルト交差点停留所


リンツの中心部はラント通りがメインの通りで、トラムと歩行者専用のトランジットモールになっている。
中央駅とハウプト広場を結ぶ通りで通行人も多く、大変な賑わいだ。
ハウプト広場から先はドナウ川に架かるニーベルンゲン橋になっている。
リンツ市内のトラムは3路線あるが、すべてラント通りを経由する。

賑わうハウプト広場とラント通りを走るトラム


これといった観光地も無いようで、旅行者のような人はほとんど見かけなかった。もちろん日本人観光客など自分以外は全く見なかった。

DSCN3520.JPG
SL型の観光バス
リンツ・シティ・エクスプレス


せっかく24h券を買ったので郊外まで往復することにした。
やってきた電車も混んでいて立つことになった。あまり大きな都市とはいえないが、エネルギッシュな街だ。

DSCN3540.JPG
郊外の電停


DSCN3595.JPG
郊外の専用軌道


  
DSCN3592.JPG
トラム車内


昼食はノルトゼーがあったのでそこにした。
トレーを持ってガラスケースの料理を皿に盛ってもらいレジで会計する。

シーフード専門店だが、一人旅のときはこういう店の方がありがたい。

DSCN3581.JPG
ラント通りにあるノルトゼー


DSCN3572.JPG
白身魚のフライと付け合せのポテト
ビールをつけて10.9ユーロ


なんか昼からビール飲む習慣がついてしまったなあ・・・と思ったが、周りのお客もビールやワインをドリンクにしていた。

→20,スーパーシティでミュンヘンまで


2012年チェコ鉄道旅行記 もくじ

【2012年 チェコ鉄道旅行記の記事一覧】
posted by pupupukaya at 13/01/27 | Comment(1) | 2012年 チェコ鉄道旅行記
この記事へのコメント
コメント、ご丁寧にありがとうございます!娘さんと一緒に写真を撮っていただいて、光栄でした。レポートもご覧になっていただいて、感謝しております!ご家族に、よろしくお伝えいただけませんか。
Posted by 山岸舞彩 ミニ at 2013年06月13日 16:25
コメント
ニックネーム: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
Powered by さくらのブログ
最近のコメント(ありがとう)
2023年 ことしはフィンランドへ行きます2
 ⇒ こおたん (05/13)
2004年ロシアサハリン旅行記11
 ⇒ xingtsi (04/29)
 ⇒ ガーゴイル (12/05)
2022年新幹線工事開始前の札幌駅を見る
 ⇒ もと (02/08)
ノスタルジック空間、20年前の2002年篠路駅
 ⇒ 鈴懸の径 (01/21)
不思議の駅だった張碓駅研究
 ⇒ RIE (09/13)
 ⇒ 深浦 (10/23)
 ⇒ ひろあき (08/09)
 ⇒ うりぼう (04/15)
 ⇒ pupupukaya (01/12)