この時期は朝5時くらいには明るくなっていて、カーテンをしていなかったので明るさで目覚めた。朝から快晴だ。
部屋を出てちょっと散歩に出る。昨日来たプジェミスル・オタカル2世広場は、ルネッサンス様式の建物が朝日をあびて美しい。
市庁舎とサムソンの噴水
広場と噴水
奥は黒塔と大聖堂
ホテルの部屋に戻る前に駅に寄って、リンツまでの乗車券を買う。
窓口で「リンツ」というと中の人はインターナショナルはあっちと隣の窓口を指さした。
財布には使いきれなかった1000コルナ札があって、チェコ国内で使い切ってしまいたかったので奮発して1等にした。
「リンツ、ファーストクラス」と言ってチケットを買った。リンツまで126kmで790コルナ(約3,200円)で2等の約倍近くの値段。
チェコ旅行での鉄道利用は2等が安すぎるので1等でも割高感はあまり感じない。
部屋に戻って支度をして再び駅へ。部屋のキーは昨日言われた通り郵便受けに投函しておいた。
コンコースの掲示板にはすでにリンツ行列車も表示されている
駅構内の売店は2か所あって1つはパン屋、もう一つはコンビニのような何でもある売店。
コンビニ売店で朝食のビールとサンドイッチを買った。
チェスケー・ブディェヨヴィツェ駅で買ったリンツまでの乗車券
コンコースに表示されている4番ホームに出ると客車が停まっていた。
ホームにいる作業服の係員がホームに上がってくる乗客に「プラハ」と言って停まっている客車と反対方向を指さす。
リンツ行の客車の方へ行こうとすると、その係員が「プラハ?」と言うので「リンツ」と言いかえした。
プラハ行はリンツ行と同じ4番ホームの前の方に停まっているので誤乗が多いのだろう。
客車4両のリンツ行列車
リンツ行のSp1931列車は一応国際列車ということになっているが、編成は先頭から2等車、2等荷物合造車、1等車の客車4両編成と短い。客車は全てコンパートメントタイプになっている。
客車入口
客車の通路
2等の方はそこそこ乗っているようだが、こちら1等の乗客は私一人だった。
1等コンパートメント
2等のコンパートは8人室だったが、1等は6人室。値段の割にそれほど高級感があるわけではない。
走り出すとやはり1等で、静かだし乗り心地も良い。
座席はリクライニングもする
トイレ
チェスケー・ブディェヨヴィツェとリンツの間に運転される列車はSp(普通)とR(快速)だけ。しかも普通と快速の所要時間は10分しか違わない。
小さい無人駅がいっぱいあって、それらの駅にもすべて停まるので、昨日ブルノから乗ってきた路線よりもローカル線だ。
当然ながら車内販売も何もない。
駅の売店で買った朝食のビールとサンドイッチ
途中の駅で2等車から大勢の乗客が降りてきた。2等の方も大分空いたのだろう。
チェコ側最後のホルニー・ドヴォジシュチェ駅
オーストリアの国境駅 ズンメラウ駅
チェコのレールバスと交換する
チェコ側最後の駅を発車した。国境に何かあるかと車窓をみていたが、特に何もないままオーストリア側の駅に着いた。
オーストリア国内に入るとさっきとは違う車掌が検札に来た。ここからはオーストリア国鉄の管轄になる。
駅の看板等も洒落たデザインのオーストリア仕様になった。
今までずっと単調だった風景も、少し変化に富むようになり、明るくなったように思える。
各駅停車でスピードもゆっくりなのは変わらない。
オーストリアの車窓
相変わらず小さな駅に停車する
すれ違ったオーストリア最新の普通電車
ドナウ川を渡る
リンツ中央駅に到着
2012年チェコ鉄道旅行記 もくじ
【2012年 チェコ鉄道旅行記の記事一覧】
- チェコ鉄道旅行記 旅の決算
- 2012年チェコ鉄道旅行記23 帰国、札幌まで
- 2012年チェコ鉄道旅行記22 ミュンヘンはやっぱりビアガーデン
- 2012年チェコ鉄道旅行記21 ミュンヘンはドイツ博物館へ
- 2012年チェコ鉄道旅行記20 レールジェットでミュンヘンまで
- 2012年チェコ鉄道旅行記19 リンツの街・トラムなど
- 2012年チェコ鉄道旅行記17 チェスケー・ブディェヨヴィツェ
- 2012年チェコ鉄道旅行記16 世界遺産の町チェスキー・クルムロフへ
- 2012年チェコ鉄道旅行記15 R660列車チェスケー・ブディェヨヴィツェまで
- 2012年チェコ鉄道旅行記14 ブルノ市内を走るトラムその2
- 2012年チェコ鉄道旅行記13 ブルノ市内を走るトラム
- 2012年チェコ鉄道旅行記12 オロモウツからブルノへ列車移動
- 2012年チェコ鉄道旅行記11 オロモウツの街・トラムなど
- 2012年チェコ鉄道旅行記10 スーパーシティ列車でオロモウツへ
- 2012年チェコ鉄道旅行記9 プラハ観光2日目 旧市街など
- 2012年チェコ鉄道旅行記8 プラハ観光2日目 プラハ本駅など
- 2012年チェコ鉄道旅行記7 プラハ観光2日目 チェコビールフェスティバルなど
- 2012年チェコ鉄道旅行記6 プラハ観光2日目 レトロトラムなど
- 2012年チェコ鉄道旅行記5 プラハ観光1日目 ビアレストランなど
- 2012年チェコ鉄道旅行記4 プラハ観光1日目
実はこの逆ルートを利用したことがあります。国境駅のSummerau(ズンメラウ)駅降りてみましたが、駅前には商店らしきは1つもなく、畑が広がっていました。景色はよいのですが・・・
さて、この区間を走るのは>Sp(普通)とR(快速)だけ<です。たしかにそうです。
SpはドイツでいうところのDに相当する列車(人によってはIRE相当という人もいます)で、準急行にあたるような列車です。ただし、ドイツ内でDはCNL(シティーナイトライン)もしくはEN(ドイツではオイロナハト)にDBの旧式IC客車を途中から(途中まで)併結して、夜行座席列車として運転しているものぐらいしかないですが。
チェコ国鉄で普通列車はOs(綴りが怪しいですがOsovni Vlak オソブニーブラック)です。ちぇご語はまったくわからないのですが、「遅い列車」だから「オソブニ」と頭にしみこんでしまいました(笑。なお、オソブニーブラックの本当の意味は「旅客(を扱う。特に貨物と対比させて)列車」のようですが・・・)
というわけで失礼します