十年一昔というが、ここ数年でここまで様変わりした街も珍しいのではなかろうか。
大阪は新世界である。
私が新世界という街に足を踏み入れたのは2004年のことだ。
昭和の雰囲気そのままのレトロな街は、ここだけ時が止まったかのような古びたところだった。怪しげなおっさんがいて、道端には座り込んで朝から酒を飲んでるおっさんなど、とにかくデンジャラスな雰囲気だった。
あれから8年後、再び新世界を訪れて驚いた。道は観光客で溢れかえり、廉価な店や居酒屋が並んでいたところは派手な看板を掲げた串かつ屋ばかりになった。
しかし昔ながらの遊び場や映画館など、変わらないものもある。やはりここは大阪で、地元の人たちも観光客と一緒になって楽しんでいるふうもある。
通天閣南本通2004年。
そびえる通天閣を望む通りで、「づぼらや」の張り子がランドマークだった。

同じく通天閣南本通2004年。づぼらやの前から。

上の写真とほぼ同じ場所から2013年。
串かつ屋だらけになった。
「半田屋酒店」、派手な看板のかげになったが「喫茶スター」は現在も健在。
新世界公園本通2004年。「百均食堂」の看板が見える。衣服、散髪、食事どれもが廉価な労働者の街だったようだ。

上と同じ場所2013年。サンパツ屋は700円に値下げしたようだ。
「づぼらや」の張り子も派手な看板に埋もれて目立たなくなった。
角地で渋いオーラを漂わせていた「日吉食堂」2004年。
現在は派手な串かつ屋になっている。

リヤカーに見事に積み上げた段ボール2004年。

ここのドラッグストアーは今も健在。2004年。

新世界国際劇場。2004年。

朝日劇場2004年。

朝日劇場2013年。ここは変わっていない。
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