プラハから特急列車で約2時間、オロモウツに着いた。
オロモウツはチェコ6番目の都市で、人口は約10万人。しかし、文化財保有数はプラハに次ぐという。
プラハを出たころはどんより曇っていた空は、ここオロモウツでは晴れて青空も見える。
駅の前はトラム乗り場になっていて、めずらしく屋根で覆われている。
手前駅側は中心部方向への乗り場になっているので、電車が着くたびに人だかりができるが、それ以外はほとんど人がいない。
青空のせいか妙に広々とした印象の駅前だった。

オロモウツ本駅正面
オロモウツ本駅トラム乗り場
まずはトラムに乗って中心部へと向かう。その前に券売機があったので1日乗車券を買った。オロモウツは4時間くらいの滞在なので1日券でなくてもいいのだが、たった46コルナ(約180円)なので1日券にした。
トラム乗り場の券売機
1日券は46コルナ
硬貨しか使えない

券売機で買ったオロモウツの1日乗車券

トラムに乗る

コルナ停留所
駅からトラムに乗り、ホルニー広場に近いコルナ停留所で降りる。トラムの線路から二股に分かれた道を歩いて行くと市庁舎の前に出た。
市庁舎の壁にはプラハで見たのと似た天文時計がある。もう少ししたら仕掛時計が演奏をする正午になるので、天文時計の前はプラハほどではないが大勢の人が集まっている。
広場にはユネスコ世界遺産になった聖三位一体柱が立っていて、それを囲むようにベンチがあり、こっちは地元の人が座ってくつろいでいた。

ホルニー広場
塔があるのが市庁舎

市庁舎の天文時計
プラハの市庁舎のと並ぶ名高い天文時計だが、チェコでは天文時計はがっかりスポットとされているようだ。
見た目はプラハのほうが美しいが、仕掛けはこちらオロモウツのほうが凝っている。
ただ、仕掛けが動くのはオロモウツのは正午だけなので、それを目がけて行かなければならない。「地球の歩き方」には「毎正時」と書いてあるが、正午以外の正時に行くと大変がっかりすることになる。
市庁舎天文時計が奏でる4分間の仕掛けと演奏
仕掛け時計の演奏が終わると観光客はそれぞれに散らばっていって、静かな広場になった。
ホルニー広場中央にある聖三位一体柱

2000年にユネスコの世界遺産に登録されている

デニソヴァ通りを行き交うトラム
奥に見える塔は聖ヴァーツラフ大聖堂
聖母マリア教会
聖母マリア教会の中
中心部の見る物は見たので、あとはトラムに乗ることにする。
2番のトラムに乗る

2番トラムの終点

ナメスティ・ハルディヌ(náměstí Hrdinů)停留所
ここは全ての系統が集まる

カラフルな広告電車

車内から
それにしてもオロモウツの街中は、中心部以外は日曜だからなのかほとんど人を見かけなかった。
車もほとんど走っておらず、信号機も多くが消灯していた。まるで無人の都市のように思えた。
道路を行くのはトラムと路線バスだけ。車も走っていない通行人もいない。
日曜は外出しないのだろうか。
どうしてしまったんだろう?まさか日本のように中心部は空洞化したわけでもないだろう。
2012年チェコ鉄道旅行記 もくじ
【2012年 チェコ鉄道旅行記の記事一覧】
- チェコ鉄道旅行記 旅の決算
- 2012年チェコ鉄道旅行記23 帰国、札幌まで
- 2012年チェコ鉄道旅行記22 ミュンヘンはやっぱりビアガーデン
- 2012年チェコ鉄道旅行記21 ミュンヘンはドイツ博物館へ
- 2012年チェコ鉄道旅行記20 レールジェットでミュンヘンまで
- 2012年チェコ鉄道旅行記19 リンツの街・トラムなど
- 2012年チェコ鉄道旅行記18 チェコからリンツへの国際ローカル列車
- 2012年チェコ鉄道旅行記17 チェスケー・ブディェヨヴィツェ
- 2012年チェコ鉄道旅行記16 世界遺産の町チェスキー・クルムロフへ
- 2012年チェコ鉄道旅行記15 R660列車チェスケー・ブディェヨヴィツェまで
- 2012年チェコ鉄道旅行記14 ブルノ市内を走るトラムその2
- 2012年チェコ鉄道旅行記13 ブルノ市内を走るトラム
- 2012年チェコ鉄道旅行記12 オロモウツからブルノへ列車移動
- 2012年チェコ鉄道旅行記10 スーパーシティ列車でオロモウツへ
- 2012年チェコ鉄道旅行記9 プラハ観光2日目 旧市街など
- 2012年チェコ鉄道旅行記8 プラハ観光2日目 プラハ本駅など
- 2012年チェコ鉄道旅行記7 プラハ観光2日目 チェコビールフェスティバルなど
- 2012年チェコ鉄道旅行記6 プラハ観光2日目 レトロトラムなど
- 2012年チェコ鉄道旅行記5 プラハ観光1日目 ビアレストランなど
- 2012年チェコ鉄道旅行記4 プラハ観光1日目