札幌の地下鉄は冷房化率0%という、全国と比較して前時代的な鉄道となっています。
札幌の夏は暑くても知れている、また地下は涼しいからという理由で新車が入っても冷房は見送らてきました。
ですが、ラッシュ時は蒸し風呂のようになる札幌の地下鉄でもあります。
そんな冷房の全く無い札幌市営地下鉄の車内温度は一体何度あるのだろう。
そんなことを思い立ち、今回の記事としました。
★ ★ ★
お盆も終わりこれから秋に向かう札幌ですが、今日は一段ときつい残暑がやって来そうです。
札幌の予想最高気温は33℃。
今回の企画にはまさにうってつけ。
地下鉄の夏、札幌の夏。
さっそく温度計を持って、地下鉄に乗ってみることにしました。
手にしたきっぷはドニチカキップ。
これで地下鉄各路線に乗り放題となります。
スタートは大通駅からとします。
まずは大通公園から。
ひまわりが咲き乱れる大通公園は雲1つないピーカンの空。
やはり今日は暑くなりそうです。
天気予報で見る今日の最高気温は33℃。
現在時刻は10:47、現在の気温は30.6℃となっております。
地上はすでに30℃超えですが、地下鉄はどのくらいの車内温度になっているのでしょうか。
まず最初は東西線から測定したいと思います。
大通駅から東西線新さっぽろ行きに乗り込みます。
地下鉄東西線8000形は窓全開、天井からはラインデリアからの送風となります。
ですがラインデリアは気休めで、走行中に窓から吹き込む風が一番涼しいですね。
この東西線車内の温度は27.5℃となりました。
地上より3℃ほど低いという結果です。
白石駅で地下鉄を下車します。
地下鉄白石駅前もピーカン照り。
白石区の現在気温は30.8℃。
中央区の予想最高気温が33℃だったのに対し、白石区の予想最高気温は32℃。
白石区は若干ですが気温は低めのようですね。
白石駅から再び東西線に乗り、今度は大通駅で東豊線に乗り換えます。
東豊線ホームは地下4階と深いせいか、ここのホームまで来ると空気がひんやりと感じます。
大通駅からは9000形電車、栄町行きに乗り込みます。
東豊線の車内温度は26.4℃となりました。
東西線より1℃ほど低いことになります。
元町駅で下車。
涼しい地下から地上に出ると、まあ暑いこと。
東区の現在気温は32.0℃。東区の最高気温に達していました。
こりゃたまらんと、また地下に戻ります。
元町駅からは福住行きに乗って大通駅に引き返します。
今度は車椅子スペースに立って、開放された窓からの風にあたります。
やっぱり東豊線は地下深くを走ることもあってか、吹き込む風がひんやりとしていますね。
その風に温度計を当てていると、なんと25.7℃まで下がりました。
これは冷房の効いた室内とほぼ同じ温度です。
地上との温度差は約6℃。
天然のクーラーといったところです。
大通駅に戻って来ました。
札幌の地下鉄は、車内の冷房も無ければ、駅コンコースも冷房なしです。
このコンコースは一体何度くらいあるのでしょうか。
示した温度計は28.6℃。
東豊線ほどではありませんが、やはり地下は地上に比べるといくらかは涼しいですね。
地上との差は3〜4℃といったところ。
今度は南北線車内で測定します。
大通から乗り込んだのは真駒内行き5000形となります。
車内の温度は28.5℃。
南北線は札幌地下鉄の中で一番古い路線で、3路線ある地下鉄の中では最も地下浅くなっています。
そのためか、他の路線より車内温度が高くなっています。
これで札幌地下鉄の夏の車内温度データがそろいました。
| 路線名 | 車内温度 | 地下階層 |
| 南北線 | 28℃台 | B2F |
| 東西線 | 27℃台 | B3F |
| 東豊線 | 26℃台 | B4F |
これで比較してみると、地下階層が1つ下がるごとに車内温度も1℃ずつ下がるということになりますね。
どの路線も、地下鉄は地上よりは幾分か涼しいということは間違いないようです。
★ ★
さて地下鉄南北線ですが、忘れてはならないのが札幌地下鉄で唯一地上区間を走ること。
地下は地上に比べれば涼しいという結果になりましたが、地上区間はもろ外気にさらされる区間となります。
平岸を発車し、地上へ出ると南平岸に到着します。
ドアが開くと、ムワ〜ッと暑い空気が入ってきました。
温度計はたちまち30℃を超えます。
終点真駒内に着きましたが、まだまだ温度計の示す数字が上がりそうなので、ホーム向かいに停車していた麻生行きで折り返します。
地上区間を走行する電車の車内温度は31.6℃。
外気温よりも低いのは、地下区間からの冷気を車両が蓄えているからでしょうか。
とはいえ、地下は涼しいからと冷房化を見送られた札幌地下鉄ですが、地上区間だけは冷房が欲しいところです。
温度計が車内最高温度を示したので、澄川で降りることにしました。
外に出るとさらに暑い。
日なたは熱風が頬を伝う感じです。
現在気温は33.1℃。
南区の予想最高気温32℃を超えましたね。
さて、来た道を戻るべく澄川駅に戻ります。
改札を通って階段からホームに上がると、ムワッとした空気に包まれました。
外より暑いという感じです。
このホームの温度は34.6℃。
鉄筋コンクリート造りの駅コンコースは外より低めの温度を感じましたが、鉄骨造りのホームは熱をため込んで温室のようになるようです。
一応ホーム各所に冷風扇が設置されて風を送っていますが、焼け石に水という感じです。
それでも窓は開く構造になっているので、南側のマックスバリュに面した窓は開け放たれていますが、なぜかそれ以外の窓は閉め切られています。
ちょっと不思議に思いましたが、窓からの風景を見たらその訳が分かりました。
民家やマンションに面した窓は、列車の走行音が騒音となるために窓が開けられないのでしょう。
澄川から麻生行きに乗ります。
地上区間は線路を覆うシェルターが続きます。
これが雪に強い札幌の地下鉄となっているわけです。
ですがこれが裏目に出て、夏は巨大な温室と化すわけです。
このシェルター内は、一応窓が開く構造となっていますが、開いている窓はないようです。
やはりここも騒音対策から窓が開けられないのでしょう。
そんな南北線ですが、現在の5000形に代わる新車両の導入時には冷房が搭載されるようです。
道新記事によると、新車両導入は2030年度とのこと。
南北線はまだまだ暑い夏が続くようです。
地下鉄は幌平橋で降りて、こんどは市電の静修学園前まで歩きます。
ピーカン照りの中を歩いて静修学園前までたどり着きました。
ここ静修学園前は、地下鉄幌平橋駅との乗り継ぎ指定停留場となっています。
道路上にあるホームは、地面のアスファルトからの熱が容赦なく照り返します。
このホームの日陰で気温を測ると36.4℃!
ホームに設置の、鉄骨の上屋自体が熱を吸収する素材となっていることもあってか、これはひどいことになっていますな。
静修学園前に到着した電車は、非冷房の8500形。
道路からの照り返しをもろに受ける路面電車の車内温度はどのくらいなのでしょうか。
まあ車内も暑いこと。
車内の空気はまだましで、発車して金属製のポールにつかまると熱い。
車内のありとあらゆる部分が熱を帯びている感じ。
真夏の炎天下に駐車している車の車内温度は50℃を超えるそうですが、この市電の車内も同じような環境で、窓だけ開けて走っているわけですから相当なものです。
直射日光が照り付ける車体外側は、熱したフライパン状態なのでしょう。
で、札幌市電非冷房車の車内温度はというと35.8℃。
もうやばいよこれは。
体温よりは若干低いので、外からの風に当たると少しは涼しさを感じる程度。
電車事業所前で電車を降り、こんどは旧型車である220形電車に乗り込みます。
8500形電車が一段下降窓なのに対し、旧型車は一段上昇窓。
窓際に立っていると、直接外からの風に当たることができます。
札幌市電旧型車の車内温度は34.5℃。
先に乗った8500形よりなんぼかましといったところです。
中央区の14:08現在気温33.4℃。これが今日の最高気温でしょう。
8月になって1番の暑さ。
それに路面からの照り返しと熱を帯びた車体がプラス約1℃。
非冷房の札幌市電車内では、どうあがいてもこれ以下には下がらないということですね。
環状運転となっている札幌市電は1周の所要時間は1時間。
客として乗っているのも大変ですが、運転手はもっと大変。
札幌市電運転手の夏は、過酷な重労働といえます。
年々熱帯化となる札幌の夏。
札幌市電は冷房車である低床電車が年々増備されていますが、非冷房車もまだまだ健在。
わたくしごとの話になりますが、朝夕の通勤時、来る電車が冷房車ならば電車に乗り、非冷房車ならば歩くことにしています。
理由は、非冷房車に乗るくらいなら歩いたほうがましだからです。
それほどに非冷房車は暑い。
冷房車のポラリスとシリウスもこの先増備が続くようですが、すべての電車が冷房車となるのはまだ先のことのようです。
この行程の後半は暑い電車ばかりだったのでだいぶ参ってしまいました。
ずっと非冷房の地下鉄や市電にずっと乗っていて思ったこと、それは・・・
あついぜ!サッポロ!!
〜最後までお読みくださいましてありがとうございました
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