2025年台湾旅行記5日目〜十分老街へ

 ■ 2025年5月3日

おはようございます。
台湾5日目。
例によってカップ麺の朝食。

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 味味A排骨鶏湯麺。

これはさっき外に出てファミマで買ってきた物。
『排骨鶏湯麺(パーコーチータンメン)』という、台湾ではロングセラーのカップ麺らしい。
相当にパンチのある風味で、こういったところが海外旅行の楽しいところでもある。

今日はこのホテルをチェックアウトする日なので、荷物をまとめなければならない。
といっても、持ってきた荷物が少ないし、まだお土産も買っていないのですぐに終わってしまった。
あとはテレビを観て過ごす。

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 台湾の天気予報。

テレビで天気予報を見ていると、今日は午後から雨らしい。
十分まで行くけど、午後は早々に台北に戻ってきた方がいいのだろうか。

それにしても、こっちの天気予報のキャスターは、邪魔くさい場所に立って解説するなあ・・・


 台北 8:58 → 9:46 瑞芳【区間・瑞芳行】

8時過ぎ、ホテルをチェックアウトして台北車站へ行く。

今日は9時前の列車で、日帰りで十分老街(シーフェンラオジェ/じゅうふんろうがい)まで行く予定にしている。
その後夕方に台北まで戻ってきたら、桃園空港まで行き、空港内の宿に泊まるという行程となっている。

空港内に泊まるのは、明日の新千歳行きの飛行機が朝早いため。
だから今日が実質台湾の最終日になる。

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 台北車站1Fホール。

さっき部屋を出る前に手持ちの現金を数えたら、まだ3000元以上残っていた。
千元札もまだ2枚ある。

初日に5000元(約2万2千円)キャッシングしたけど、ちょっと多すぎたね。
一昨日から支払いはすべて現金にするようにしているが、困ったことに思ったほど減らない。

この先食事したり、お土産を買ったりくらいはするのだろうが、使い切れるだろうか。
余ったら次回の台湾旅行用にすればいいんだろうけど、勿体ない気がする。

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 1Fホールの自動券売機。

台鐵は全線で悠遊カードが使える。
今日は十分まで往復して桃園空港まで行くので、チャージしておく。
台北車站1Fホールにある台鐵の券売機は、日本語表示が選べるので使いやすい。

これで現金が少し減るけど、今回チャージ額は100元。
このチャージ額も余してもしょうがないしね。

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 台北車站地下のコインロッカー。

もう1つやることがあって、いま背負っている大きいリュックをコインロッカーに預けること。
さっきチェックアウトしたホテルで頼めば預かってくれたんだろうけど、面倒なのでこのまま持ってきたのだった。

地下の出口専用改札口の向かいにコインロッカーが並んでいた。
ここに預けることにしよう。

使い方は、ロッカー中央の機械にあるタッチパネルで荷物を入れたいロッカーを選択。
おっと、その前に『日本語』の選択ね。
ここのロッカーは日本語表示が選択できる。

次にお金を入れて、暗証番号が印字されたレシートを受け取る。
最後に登録したロッカーに荷物を入れて扉を閉めるとロックが掛かる仕組み。

荷物を出すときは、今受け取った暗証番号が必要になるので無くさないように。

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 ホームへのエスカレーター。

身軽になって、改札口からホームへ。
乗車ホームは昨日のフォルモサエクスプレスと同じ4月台(ホーム)となる。

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 台鐵ホームを見る。

台北車站は4面8線の巨大な地下駅。
だけど半分は高鐵の駅なので、台鐵が使えるのは2面4線しかない。

ホーム数が限られているので、昨日乗ったフォルモサエクスプレスを除いて台北が始発や終点となる列車はなく、必ず台北車站を通り過ぎてから終点となる。
このあたりは名鉄名古屋駅に似ている。

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 ホームに掲示の台北站列車時刻表。

この台鐵の台北車站は、どれくらいの列車本数があるのかというと、ホームに日本と同じような時刻表が掲示してあるのでそれを見ればわかる。

日本の普通・快速列車にあたる区間・区間快は1時間当たり5〜7本。
運転間隔もバラバラで、電車というより『汽車』という感じ。

台北市内の交通は地下鉄がメインで、台鐵は汽車という感覚なのだろう。
何となく日本の国鉄時代を彷彿させる。

それでも8時台後半は優等列車を交えて5〜6分間隔なので、次から次へと色んな列車がやってくる。

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 花蓮行き自強号。激しく乗りたい。

この地下ホームからは、自強号も普通に発着する。
ホームに結構行列が出来ていたけど、全員乗車しても車内は空席が目立っていた。

「ジリ〜〜〜〜ン」と発車ベル。
そんな光景を見ていたら、無性にこの列車に乗りたくなってきた。
だけどチケットも無いし、今日の予定は決まっているので乗るわけにはいかない。

花蓮行きの自強号を指をくわえて見送って、次の瑞芳(ルイファン/ずいほう)行き区間列車を待つ。

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 瑞芳行き区間列車。

瑞芳行き区間列車は混んでいた。
混んでいたと言っても満席に立つ人が十数人といったくらい。
土曜日なので行楽といった格好の人が多い。

車内のレイアウトは変則セミクロスシート。
あまり落ち着いて過ごせそうな座席配置ではないなあ。

3つ目か4つ目の駅で窓側の席が空いたので座らせてもらう。

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 基隆河の谷沿いを行く。

八堵(パードゥー/はっと)では基隆へ行く縦貫線と分かれて宜蘭線へと入る。
ここから谷沿いとなり景色が良くなってくる。

昨日も同じところを通っていた。
同じ景色を見ながら昨日は朝食を食べていたわけだ。

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 瑞芳に到着。

終点の瑞芳に着くころには空席も出るようになったが、相変わらず乗車率は良い。
何だかこの乗客の多くが、十分まで行くのではないかという気もしてきた。

瑞芳に着くと、こんなにも乗っていたのかというほど大勢の乗客の流れとなった。
電車は10両編成だったので、乗客数は相当なものだ。それが1本の地下道に集中する。


 瑞芳 10:03 → 10:30 十分【区間・菁桐行】

狭い地下道を大勢の人に流されるように平渓線(ピンシーシェン/へいけいせん)のホームへ。
階段を上った3月台のホームは大混雑だった。

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 瑞芳站に入線する平渓線の菁桐行き。

やがて4両編成の気動車が入ってくる。
この列車は深澳線の八斗子(パードウズー/はちとし)が始発の列車。
地味ながらこうした支線のローカル列車が走っている。

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 平渓線ホームは大混雑。

どの人も行楽といった格好。
週末の平渓線は、十分老街へ行く観光客が押し寄せるんだろう。

車内はこれもラッシュ並みの大混雑。
壁際の空間を確保して、ここに寄っ掛かって立つことにする。
車内では日本語の会話もチラホラと聞こえる。

そういえば日本では、今日からゴールデンウィーク後半スタートだったな。

窓の隙間から見える渓谷の綺麗な風景が恨めしい。
金網越しだったけど、有名な十分瀑布もチラッと見えた。

やがて商店街の真中をノロノロと進む。
線路わきには人が大勢いて、手を振る人や撮影している人が目立つ。

やがて十分(シーフェン/じゅうふん)に着く。

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 十分で上下列車が交換する。

4両の乗客のほとんどが十分で降りる。
この駅はローカル線らしく構内踏切で線路を渡るのだが、上りの八斗子行きと交換となるので向こうが発車するまで待つことになる。

私はというとホームの端で列車の撮影をすることにした。
こんな鉄っちゃんらしいことしているのは私1人だけだった。

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 十分站を後にする列車。

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 十分站に到着。

今の列車からは200人は降りただろうか。
それが一斉に2箇所の改札口へ向かう。列はなかなか進まない。
押すな押すなと言わんばかり。

そんな行列には加わらずにホームから駅の反対側を眺めていた。
谷に架かるつり橋があって、あそこからの眺めが良さそうだ。
まずあの橋に行ってみることにするか。


 十分老街

ようやく改札口から出たら、列車が到着してから5分以上も経っていた。

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 駅前の食べ物屋。

駅を出ると線路に沿った細い道に、夜市みたいな屋台風の食べ物屋が並んでいる。

揚げ物とか肉を焼いたりとかの油。
そんなのが混じり合って独特のムッとした匂いが漂っている。

いかにも観光客向けという感じ。
観光客になりきって、こうした店で買って食べ歩くのも楽しいんだろう。
あとで寄ってみようか。

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 駅裏にある静安吊橋。

食べ物屋の前を通り過ぎ、踏切を渡った先にホームから見えたつり橋があった。

日本統治時代からの物かと思ったが、調べたら1947年と戦後の建築物だった。
当時は炭鉱からの石炭を運ぶ用途だったが、閉山後は歩行者専用橋として整備されたもの。

もともとこの十分は炭鉱町だったところで、炭鉱跡を博物館とした『新平渓煤鉱博物園区』という施設もある。
ちょっと気になった施設だが、駅から歩くと30分近くかかるようで、今回はパス。

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 静安吊橋からの眺め。

基隆河の谷に架かるつり橋からの眺めは大変良いが、歩く度にゆっさゆっさ揺れるので結構怖い。
私は高所恐怖症なので、さっさと退散することにする。

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 線路沿いに商店が連なる十分老街。

十分の見どころは、線路に沿って商店街となっている十分老街だ。
線路の中をぞろぞろと人が歩いている、ここならではの光景。

これを見るために、わざわざ十分まできたわけだ。

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 天燈を売る店。

目立つのは、ここから大きなランタンを空に向けて上げる人たち。
ここ十分の最大の名物が、天燈飛ばしと呼ばれる風習だ。

天燈と呼ばれるランタンに願い事を書いて空に飛ばすとその願いが叶うとされている。
線路上が、その天燈飛ばしの場所となっているのだった。

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 線路から天燈を飛ばす。

天燈が飛ぶ仕組みは、中で火を燃やして空気を温め、その浮力で上昇するという熱気球と同じ原理。
あちこちのグループが墨と筆で書いたランタンを持って、スタッフが火をつけてスタンバイ。
持っていた人たちが一斉に手を離すと、ランタンが一瞬にしてパパッと上がってゆく。
見ていて面白い。

ここは日本人観光客が多く、日本語で書いた願い事も多かった。
その願い事はというと、

「健康で長生きできますように」
「お金持ちになりますように」
「宝くじに当たりますように」

他愛ないものが多い。

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 一応通行禁止の看板もある。

こうした線路に自由に立ち入るなんて日本じゃ絶対ありえないし、台湾でもだめだろう。

線路わきに、通行禁止の意味の看板もあるけど、みんなガン無視。
特に事故もないし、観光名所ともなっているから黙認ということになっているのだろうか。

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 次々と上がる天燈。

炎の上がったランタンが次々に飛び上がるのを見ていると、墜落したりどこかに引っかかったりして火事にならんのかなと思う。
あと上がったランタンは最後にはどこかに落ちるわけで、環境問題にはならんのかなと思う。
こうして続いているんだから大丈夫なんだろうけど。

観光地に来て、こんなこと考えるのは野暮というものだろう。
だからもうやめる。

ここは元々は十分寮村と呼ばれ、日本統治時代に開発された炭鉱町のひとつ。
その石炭の積み出しのために敷設されたのがこの平渓線なのだった。
炭鉱が閉山となると住民が次々と出て行くのは日本と同じこと。

この平渓線も廃線となりかけるも、この路線を観光鉄道として見直し、観光産業を発展させたのが台鐵でもあった。

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 軒の向こうに見える煙。

この世にも珍しい線路上のランタン上げと十分老街を見て、ここで次の列車の通過風景を見るか、駅に戻って次の列車で戻るかどうか思案どころだった。

ところで、さっきから何だか煤のような臭いが漂っている。
あちこちで飛ばしているランタンの火からだと思っていたが、商店街の裏手の方から煙が上がっているので、あれが原因らしい。

焚き火でもしているんだろうか。
ランタンの種火とか?

気になるので近くまで行ってみる。

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 商店の裏の家が火事だった。

これは焚き火ではなく、火事なのでは?
そう思うほど黒煙がモクモクと立ち上る。

そのうち近所の人が血相変えて消火器を持って店の奥の方へ走って行った。

なんとリアルの火事。

煙はだんだん強くなって、パチパチと音もするようになった。
これはえらいこっちゃ。

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 観光客はあまり気にしていない様子。

えらいこっちゃなのだが、そんなもの何するものぞとばかりに観光客はランタンを飛ばし続ける。
ここでは火事は日常茶飯事なのか?

モクモク立ち上る火事の黒煙に混じって、観光客のランタンが次々と飛び上がってゆく。

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 消防車が来た。

10分くらい経って、ようやくサイレンの音が聞こえてきた。
谷の下を通る道路からの坂道から消防車がやって来て、十分老街の入口に到着。

消防車から消火ホースを引っぱり出し、消防隊員が火事現場へ走る!

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 線路を横切る消火ホース。

消防隊員は走る!

それはいいんだけど、消火ホースが思いっきり線路を横断してしまっていた。
列車が来たらホースを外して消火は一時中止、てなわけないからね。
これは鎮火まで不通が確定だ。

火事の家は山側にあり、道路が狭くて消防車が入るのが無理っぽいのでどうしようもない。

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 十分車站。

ずっと歩きっぱなしだったので疲れたし、とりあえず駅に戻る。

11時32分の列車にのり海沿いにある八斗子まで往復して台北に戻る予定でいたのだが、どうなるのだろうか。
最悪、今日中に台北に戻ることが出来ればいいんだけどね。

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 出札口横に発車時間未定の掲示が。

出札口横にホワイトボードの掲示板が出ていて、次の列車は
発車時間未定
と書いてあった。

とはいえ、消火ホースが線路を横断しているだけの話なので、鎮火して消防隊が撤収すればすぐに開通するのだろう。

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 八斗子行き4817列車。

もう居場所も無いので、改札を通ってホームへ。

しばらくすると菁桐発八斗子行きの4817列車が入って来た。
火事が終わるまでこの駅で足止めとなる。

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 DRC1000型気動車の車内。

菁桐から着いた列車は、この駅でほとんど降りてしまったが、乗っている人もチラホラ。
開通まで1時間かかるか2時間かかるかはわからないが、それまで車内で座って待つことにしよう。
それに、ここにいれば冷房が効いて涼しいしね。

私は状況もわかっていて、ガラガラの車内で待たせてもらうからいいけど、反対方向の瑞芳発の列車に乗っている人たちは、とんでもない災難だったろうなあ。
状況もロクにわからず、途中駅でいつ開通かもわからない足止めじゃ大変だ。

そんな呑気に構えていたのだが・・・・

2025年台湾旅行記5日目〜桃園空港まで へつづく


posted by pupupukaya at 25/06/08 | Comment(0) | 2025年台湾旅行記
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