2024年サンライズ出雲旅行記8

 ■ 2024年11月11日

おはようございます。
上り『サンライズ出雲』車内から。
こんどはシングル個室内での目覚めです。

朝5時20分はまだ真っ暗。
目覚めたまましばらく窓から空を眺めます。

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 熱海駅停車中。ここからJR東日本の駅。

5時43分、熱海到着。
まだほとんど人けのないホームに、この列車から降りたらしい乗務員の姿がありました。
熱海はJR東海とJR東日本の境界駅。
ここで車掌が交代したのでしょう。

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 まだ夜明け前の駿河湾。

熱海を発車したあたりからだんだん空が明るくなり始めますが、雨模様の曇り空。
3日前に出雲に着いた時からずっと好天に恵まれてきましたが、最後の最後は雨に当たってしまったようです。

小田原からは東京の通勤圏。
次から次へと通り過ぎる駅のホームには多くの人の姿が。
朝早い通勤ラッシュが始まっています。

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 ラッシュの始まりかけた大船駅を通過。

6時24分、チャイムが鳴っておはよう放送が始まります。

「今日は11月11日月曜日、6時24分です」
「定刻で運転中、あと20分で横浜です」
「首都圏の運転状況は平常運転です」

もうちょっと乗っていたいのと、早朝に着いても時間を持て余すこともあって、定刻で運転中というのが恨めしく聞こえます。
遅れてくれれば・・・
しかし、このあと乗り継ぎ予定がある人や、仕事先へ向かう人もいるわけで、少々ワガママな願望ですね。

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 京浜急行の電車と並走。

横浜を発車するとビルやマンションが立ち並ぶ、完全に首都圏の風景。
楽しかった旅ももうすぐ終わりだなあという気分になります。
昨日まで出雲や鳥取にいたのが夢のよう。

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 すっかり高層ビル街となった品川駅を通過。

行きの夜行列車は、到着地が近づくと観光や名物などに夢が膨らみます。
反対に、帰りの夜行列車で到着地が近づくと、何か現実に戻ってきたような気持にさせられます。

私は札幌の人なので、昔『北斗星』や『はまなす』で札幌が近づいたときのことを思い出します。
こんな気持ちは、夜行列車ならではですね。

もっとも私の場合は、東京に着いても今度は飛行機で札幌に戻らなければならないわけで、ここからがまた長いわけですが。

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 見慣れた『はやぶさ』号が見える東京駅。

浜松町あたりから東海道新幹線と並走して東京駅に到着。
新幹線ホームに、見慣れたE5系『はやぶさ』号の車両を見ると、完全に戻ってきた気分になりました。

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 東京駅に到着。

7時08分東京駅8番線に定刻到着。
ホームに出ると、今着いた人たちで賑わいますが、あっという間にいなくなります。

誰もが「あ〜あ着いちゃったなあ」と言う気持ちで家路に、あるいは仕事先にと向かうのでしょう。
車体の行先表示も『回送』に変わっていました。

これで今回の往復分含めて『サンライズ出雲』には4回乗ったことになります。
今度はいつ乗ることができるのでしょうか。

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 出雲市から12時間11分走行してきたサンライズ出雲。

サンライズも運行開始から26年が経ちますが、車体も車内も古さを感じさせないところは頼もしいところです。
一般に鉄道車両は40年は使われていることを考えると、Xデーが来るとしても、まだまだ先のことではありそうです。

しかしこのサンライズ編成も、毎日使用の4編成と予備の1編成しかなく、1編成でも走行不可となると毎日運転は不可能になります。
実際、10月には車両の損傷による修繕のため、『サンライズ出雲』に合計8日間の計画運休日が設けられました。
廃止となることはなさそうでも、将来的には運休日が設けられて、毎日運転ではなくなることも考えられます。

今後どうなるかは誰にもわかりません。
確実に言えることは、あるうちに乗っておくしかないということ。


 東京 → 山手線 → 横浜(山手線・東海道線)

このあとは午後の飛行機で札幌に戻ることになっています。
東京11時15分発の総武線快速電車で成田空港に行くことにしていますが、それまでどう過ごすか。

朝7時過ぎではどうしたらいいのでしょう。
それに、もう少ししたら朝のラッシュが始まるころです。

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 通勤者が足早に行き交う東京駅の通路。

丸の内北口から外に出てみると、曇り空ですが空は明るく、雨に当たることはなさそうです。
ここから歩いて皇居東御苑に行き、江戸城跡を見てくることにしました。

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 皇居の堀と桜田巽櫓(たつみやぐら)。

前回サンライズで朝の東京駅に着いたときも皇居に行きました。
東京駅近くで、朝にどこかへ行くとなると皇居くらいしか思いつかないわけで。

ところが、東御苑入口の大手門まで来たら門扉が閉じていて立入禁止の表示が。
案内板を見ると入場は9時からで、しかも月曜は休園とありました。
仕方なくまた東京駅へ戻ります。

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 東京駅丸の内北口。

もうこうなりゃ電車に乗っていようと、今度はKitacaで入場して山手線の内回り電車に乗ることにしました。
7時40分。
まだ都心のラッシュには早いようで、空いていた席に座ります。

秋葉原、上野と乗って来ますがさほどの混雑ではなく。
8時を過ぎて、池袋でたくさん乗ってきますが、新宿でまた入れ替わります。

それでもすし詰めというほどでもなく、札幌の朝の地下鉄の方が混んでるなと思うほど。
これは池袋〜渋谷間に並行して開通した地下鉄副都心線による効果だそう。

渋谷からはこれでもかというほどの大混雑となりました。
品川までは山手線しかないから集中するのでしょう。

なんとか品川で降り、東海道線に乗り換えて横浜で降ります。

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 横浜駅に来てしまった。

なんとなく横浜に来てしまいましたが、この時間に横浜駅に着いたとてやはりどこも開いていないわけで。

横浜駅と言うと、いつ来ても工事ばかりしていた駅の印象でしたが、今は完成してすっかり広々とした駅になりました。
すっかり様変わりした構内を見て回りましたが、特に面白いものがあるわけでなく。


 横浜 → 品川 → 日本橋(京浜急行・都営浅草線)

何しに横浜に来たのかわからないまま、東京に戻ることにします。
ただ戻るのではつまらないので、今度は京浜急行に乗ります。

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 横浜から京浜急行に乗る。

京浜急行と言えば、横浜を発車すると120km/h運転でJR東海道線の電車を追い越すのが見どころ。
それを見たくて快特青砥行き電車の最前部に陣取ります。


果たせるかな、東海道線の湘南帯電車が先に発車して行きました。
その後を追いかけるようにこの京急1000系電車も発車します。

さあ、一気に加速・・・
しましたが先に見える信号は黄色現示。

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 東神奈川で減速。

神奈川新町の手前でついに停止信号となってしまいました。
前を走る普通電車が逃げ切れなかったようで・・・

信号が青になると一気に加速して120km/hへ。
だけど先に発車した東海道線電車に追いつけるはずもなく、残念。

もっとも途中で東海道線電車を追い越しても、また品川の手前で追いつかれるんですけどね。

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 トラスの八ツ山跨線線路橋を渡る。

品川駅の手前の踏切と八ツ山鉄橋前後の急カーブが京急の泣き所。
この区間は20km/hでゆっくりと進みます。

現在は品川駅の大改良工事が行われており、近くこの線路も切り替わることになっています。
完成すればこの徐行区間もなくなり、京急VS東海道線は京急の完全勝利となるのでしょうか。

京急のターミナルは品川ですが、この電車は都営新宿線直通で京成の青砥まで行きます。
私も品川では降りずにこのまま地下鉄区間へ。

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 都営浅草線の日本橋駅。

10時07分、日本橋で降ります。
ここで降りたのは、文字通り日本橋を見に来たからです。

日本橋と言えば、日本のすべての国道の起点として知られています。
江戸時代はここが東海道の起点とされ、現在も国道1号線の起点となっています。
写真で見たことがあるという人も多いのではないでしょうか。

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 日本国道路元標。本物は車道の路面にある。

私も日本橋は写真でしか見たことがありません。
石造りの橋に獅子の標柱、上を横切る首都高速の高架橋が横切っていて『日本橋』の看板が掲げられているのも写真で見た通り。
本物を見ることができたことに嬉しくなります。
こんな機会でもないと、わざわざ日本橋を見に行く機会はなさそうですな。

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 1911(明治44)年完成の日本橋。

上を横切っている高架橋は、首都高の地下化事業により撤去されることが決まっています。
実際に工事も始まっていて、橋の一部は工事のために囲いが出来ていました。
重苦しい高架橋がなくなった日本橋は、ぜひまた見たいものです。

調べたら完成は2040年とのこと。気の長い話ではあります。

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 1914(大正3)年建築の日本橋三越本店。

日本橋のもう1つの有名な場所と言えば三越本店。
正式には日本橋三越本店。
江戸時代に三井高利が創業した越後屋呉服店と三井両替店。
明治になってから呉服商は丸に越印の三越、両替商は三井銀行(現在の三井住友銀行)と分かれ、今の三越となります。

札幌にもある三越。
う〜ん、ここがその本店かあ・・

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 本館正面玄関のライオン像。

ライオン像や丸越印の暖簾がかかる正面玄関を見て、これが三越本店かあと感心して、気分はすっかりお上りさん。
店内も見て回りたかったですが、あまり時間もないのでまた次回に。
それに、高級デパートに入るような恰好ではなかったので・・・

日本橋からは歩いて東京駅の八重洲口へ。
さっき日本橋見物としたのは東京駅から近かったためです。

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 八重洲地下街のカレーショップ アルプス。

八重洲口の地下街にカレー屋を見つけ、そういえば東京に着いてから何も食べていないと思い出し、ここに寄ることにしました。
先に食券を買うセルフサービスのカレー屋さん。

食券を出すと、皿にご飯を盛ってカレールーをかけるだけの簡単なもの。
もちろんコロッケも出来合いのもの。
その代わり、すぐに出てきます。

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 コロッケ2個のせカレー(530円)。

こちらは注文したら即出てくるカレー、いかにも大衆カレーといった感じ。
最近こういうカレー屋さん、少なくなったよなあ。
カレー専門店といった店は次々と出来てるけど。

やたらと凝ったカレーより、こういう店のカレーの方が旨い。
単に私が貧乏性なだけなのか・・・

とにかく、旅行中はこうした味が恋しくなるものです。


 東京 → 空港第2ビル【成田エクスプレス23号】

また東京駅の中を見て回ります。
ふと気づいて時計を見ると、時刻は11時30分。

ゲッ!

乗る予定にしていた11時15分発成田空港行きに乗り遅れてしまいました。

余裕のある乗り継ぎとしていたので次の電車でも間に合うとわかっているのですが、焦ります。
快速電車で成田空港へ行くとなると、1時間に1本しかないので、次の電車は何時なのだろう。

現在八重洲北改札口前

改札口上にある総武線の発車案内は直近の電車しか表示されないし、他に時刻表の掲示も見当たりません。
あとは『成田エクスプレス』の表示があるのみ。

確か千葉始発の成田空港行きがあったよなあ、それに乗り継ぐことができれば・・
スマホで、東京駅から成田空港までの時刻を乗換案内サイトで検索してみます。
普通電車利用で。

・・・・

東京駅からだから総武線経由を表示しろよ!
使えね〜な!

どういうわけか日暮里から京成電車に乗り継ぐルートばかり表示され苛立ちます。

大丈夫。
まだ奥の手はあります。
成田エクスプレス』に乗ればいいのです。

スマホでえきねっとから12時03分発『成田エクスプレス23』号の特急券を買いました。
この特急券はチケットレスで、しかも『在来線チケットレス特急券サービス』で35%割引になるというもの。

おかげで特急料金1,120円の追加で利用することができます。
別途乗車券も必要になりますが、私は出雲市から成田空港への乗車券を持っていますので。

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 東京駅で買った、横浜DeNAベイスターズ 日本一記念シウマイ。

そんなわけで、東京駅での時間が少々できました。
改札内のグランスタ東京で土産物など眺めながらぶらぶらと。

『横浜DeNAベイスターズ 祝!日本一』の帯がある崎陽軒のシウマイを見つけ1箱買いました。
なんでもリーグ優勝を記念して、今日1日の限定販売なのだとか。
無事に帰り着いたら、これで1杯やることにしましょう。

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 東京駅地下総武線のE259系電車『成田エクスプレス』。

八重洲口から歩いて歩いて潜って潜って、総武線地下ホームへ。
先に入って来たのは大船始発の6両編成。
新宿始発の編成が到着して、東京駅で連結してからの発車となります。

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 スマホに表示させた在来線チケットレス特急券。

予期せず『成田エクスプレス』の客となったわけですが、わずかな追加料金で特急に乗ることができたので良しとします。
車内は空席が目立ちますが、昼間の列車にしてはまずまずの乗車率といったところ。

地上区間に出たら120km/hで飛ばします。
総武線の快速電車に混じっての運転だと思っていましたが、意外や意外で速いこと。
それもそのはずで、成田スカイアクセス線を160km/hで飛ばす京成スカイライナーがライバルですからね。

京成は日暮里〜空港第2ビル間で最短36分と謳います。
こちら成田エクスプレスは東京〜空港第2ビル間で最短50分と所要時間では敵いませんが、東京、横浜、新宿、渋谷から直通が強み。

そんな成田空港アクセス特急ですが、海外旅行者からは影の薄い存在になりつつあります。
2014年に羽田空港の国際線発着枠を拡大してから、国際線の羽田シフトが進んでいるので
今後はLCCが成田空港の主力となるのでしょうか。

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 空港第2ビル駅に到着。

遅れもなく、空港第2ビル駅に無事着けば今回の旅行は98%まで来ました。
残りの2%はここから札幌までのジェットスターの旅になります。


 成田空港 12:03 → 12:54 新千歳空港【ジェットスター115便】 

空港第2ビル駅の改札口から第3ターミナル入口までは結構歩きます。
連絡バスもありますが、歩いて計ってみたら駅から7〜8分といったところ。
早めに着いたので、フードコートで生ビールを一杯。

帰りのジェットスター便は、一昨日スマホからチェックインしていて、通路側座席となりました。
座席指定をしていない場合は早めにチェックインしておいた方が、真ん中席を引き当てずに済むようです。

DSCN2590.JPG
 札幌行きジェットスター115便。

新千歳空港までの1時間45分は、ひたすら移動時間。
なにも考えずにスマホでゲームでもしているのがよろしいようで。

  ★    ★    ★

2024年サンライズ出雲旅行記はこれで終わります。
いかがだったでしょうか。

今年は海外旅行はあきらめた格好となりましたが、その代わりに企画した国内旅行です。
当初は海外旅行の代替のつもりでしたが、往復『サンライズ出雲』に乗ることができ、私にとっては海外旅行にも匹敵する楽しさとなりました。

読み進んで旅行気分に、あるいは旅行計画の参考にしていただければ幸いです。


最後に今回旅行での支出を公開します。

2024年サンライズ出雲旅行記の費用
費目金額(円)摘要
交通費(事前購入)63,270JR券、航空券
交通費(現地払い)8,380電車、バス等
宿泊代9,0802泊分
食費17,570現地飲食代
土産4,589自宅・贈呈含む
その他1,980入場料等
合計104,869 

総費用で10万円以上になってしまいました。
事前購入交通費のうち、サンライズ出雲往復分が44,260円で、合計額の4割強の割合となっています。
このせいで高くついた旅費ですが、サンライズに乗車するのがメインの旅行だったので仕方がありませんね。
ていうか目的は果たしたわけだし、大満足です。

今年の旅行は多分これで終わりです。
来年の旅行は・・・
海外に行けるかな?

鬼が笑うので来年の話はこれくらいで。

〜最後までお読みくださいましてありがとうございました。



posted by pupupukaya at 24/11/30 | Comment(0) | 西日本の旅行記
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