2024年サンライズ出雲旅行記4

 ■ 2024年11月9日(土)

おはようございます。
今日は訪米2日目になります。

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 ホテルの窓から米子城跡を望む。

訪米と言っても、鳥取県は米子駅前のホテルから。

今日も朝から快晴。
気持ちの良い1日となりそう。

朝は6時30分からやっている朝食会場のレストランへ。
夕食は定食でしたが、朝食はバイキングでした。
こんなところで腹いっぱいにしてしまったら夕方まで悲しい思いとなるのでほどほどに。
とはいえ、この宿泊代では大したものもありませんでしたが。


 米子 8:39 → 10:22 鳥取【とっとりライナー】

8時過ぎ、ホテルをチェックアウトして米子駅へ向かいます。

改めて新しくなった米子駅です。
かつては5階建ての駅舎がそびえて山陰本線の主要駅らしい貫禄がありましたが、どこにでもある新しい駅舎の1つになってしまいました。

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 2023年に完成した米子駅の新駅舎。

橋上駅化されて、自由通路が出来て便利になりましたが、個性は消えてしまった気がします。
まあ、一介の旅人に文句を言う権利はないでしょうけど。

2階のコンコースに面してシャミネ米子があって土産物が並んでいます。
入ってすぐの場所に駅弁が並んだケースがありました。
米子駅は明日また戻って来るので、そのときに駅弁を買うかどうか決めましょう。

今日は鳥取まで行きます。
米子から鳥取までは意外と遠くて、距離にして92.7km。
この区間を特急『スーパーまつかぜ』『スーパーおき』が最速59分で結んでいます。
特急街道と呼べるほどの本数はありませんが、それでも2時間置きくらいの本数はあります。
一方で普通列車に乗ると同じ区間の所要時間は2時間かそれ以上、下手をすると3時間近くかかります。

そんな中、1日1往復だけ快速『とっとりライナー』が走っていて、これに乗れば米子から鳥取まで1時間43分で行くことができます。
私の旅行プランのためにあるような列車ですね。

この『とっとりライナー』はかつては日中も運転されて1日6往復もありましたが、コロナによる利用者の減少からか減便され、今では1往復残るだけとなっています。

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 快速『とっとりライナー』。

『とっとりライナー』はキハ126形2両編成でホームに入ってきました。
普通列車用の気動車と言えば両運転台の車両が多いのですが、この車両は片運転台で2両1ユニットでの運用です。

車内は、これも今どき珍しいボックスシートが並び、ロングシートは車端の一部にあるだけ。
乗降ドアが両端に設けられたのはワンマン運転のためでしょうか。

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 キハ126形はボックスシートがメイン。

ボックスシートに腰掛けると座り心地も良く、向かいの座席とのシートピッチも広く取られています。
製造は2000年頃なのでもう20年以上経っていますが、古さは感じません。

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 往年の急行列車の雰囲気。

ボックスシートから車内を見ていると、『急行型』なんて言葉が浮かびました。
国鉄時代にこんな車両を急行用気動車として製造していたらなあ。
今は消滅した急行列車ですが、急行も違った道をたどっていたのでは。

北海道でいえば、『えりも』『はぼろ』『狩勝』なんて急行を思い出します。
やる気のない国鉄は、ボロボロの老朽車両を使い続け、狭くて固いボックスシートのままでした。
高速バスが運行されるようになると、国鉄は改善することなく一気に廃止してしまいました。

JR以降の新型気動車といえば、ロングシートがメインの車両ばかりになってしまったのは残念です。
少しはJR西日本の車両を見習って欲しいものです。

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 荷棚と座席番号。

入線時は空きボックスだらけだった車内ですが、発車時刻が近くなると登校日なのか部活なのか、高校生がたくさん乗ってきました。
このボックスも相席になります。
でも、シートピッチは十分にあり、相席になっても窮屈さは全然感じません。

天井から下がるつり革がなければ、本当に急行型と呼びたくなります。

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 日本海と風力発電。

山陰本線の伯耆大山から東は初めて乗る区間なので車窓にくぎ付けです。
特に景勝地と呼べる景色はありませんが、いかにも日本の田舎町といった風景が続きます。
北海道人の私にとって、こうした風景は外国のようにも見えます。

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 由良駅は名探偵コナンの駅。

ところで向かいもそうだし周りの高校生を見ていると、一心不乱にスマホに夢中。
中には本や参考書を開いている人もいるが、今は全国どこでも通学生はスマホばかりいじっている気がします。
どうでもいいことですけど。

この高校生たちは2〜3駅で降りるものと思っていましたが、案外遠くまで行くようです。

9時31分、倉吉着。

倉吉市の代表駅で特急停車駅でもあるから、ホームには乗客の姿が多く見えました。
ここからさらに混むのかと思ったら、停車すると高校生たちが一斉に席を立ちました。

一旦空きボックスが多数となりますが、また降りた人数と同じくらい乗ってきて、倉吉までと同じような乗車率に。
このボックスもまた相席となります。

米子と鳥取を結ぶ都市間快速の『とっとりライナー』ですが、その実は都市間利用ではなく乗客は途中でほぼ入れ替わるローカル列車なのでした。
やっぱり都市間となると特急利用となるのでしょう。
いや、それ以前に車社会ですね。

ずっと田舎町のようだった風景も、鳥取が近くなると都会的になってきました。

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 鳥取に到着。

鳥取駅は高架でホームが2面4線の駅。
どことなく北海道の千歳駅に似た構造の駅だなと感じましたが、それもそのはずで鳥取駅高架化が1978年、千歳駅が1980年と同年代の建築です。
必然的に似たような構造となったのでしょう。

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 一昔前の新幹線駅のような鳥取駅コンコース。

階段を1階に下りると吹き抜けの広いコンコースに出ますが、改札口は有人のボックスが並びます。
ひと昔前(ふた昔?)の新幹線駅を思い出しました。


 鳥取駅前 10:45 → 11:07 砂丘センター展望台【ループ麒麟獅子バス】

鳥取駅からはバスで鳥取砂丘へ行くことになります。
バスの時刻も事前に調べてきていて、『ループ麒麟獅子バス』という鳥取市内の観光ルートを回るバスがちょうど接続しています。

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 鳥取駅前のバスターミナル。

駅前広場にある屋根付きのバスターミナルへ行くと、外国人らしき人がたむろしていたり。
これは嫌な予感が・・・

ループ麒麟獅子バスを含め鳥取砂丘へ行くバスは0番のりばからの乗車となります。
その乗車口の前に立つと、後ろにはあっという間に行列が出来ました。

中国系の人が圧倒的に多いようです。
後ろのグループは韓国からのよう。
行列はざっと見ですが50人以上にはなった模様です。
とにかく賑やかなこと。

発車5分くらい前になってバスが到着しました。
観光用ではなく、路線バスと同じノンステップバス。
私は1番乗りで座席に座ってしまいます。
車内には続々と乗り込んできてかなりの混雑。

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 ループ麒麟獅子バス。

コロナ終了後から有名観光地ではオーバーツーリズムなんて言葉を再び耳にするようになりましたが、鳥取砂丘にまで押しかけるようになったのでしょうか。

「ドアが閉まらないのでドアから離れてくださ〜い」
と運転手はマイクで叫びますが、言葉が通じているのかどうか。
なかなか発車できず。

結局積み残しが出てしまいました。
鳥取砂丘までなら、このあとすぐに路線バスの鳥取砂丘行があります。
そっちに乗れば良かったかな・・・

バスは途中の鳥取城跡停留所で何人か降りたほかは乗り降りがなく通過。
私は砂丘センター展望台で降ります。

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 眺望テラスからの眺め。

バス停の名の通り、ここは鳥取砂丘を一望できる展望台・・・
のはずですが、山の斜面の茂みに遮られて海しか見えません。

広場にあるレストハウスに『眺望テラス』の看板を見つけ行ってみます。
3階が展望台になっていて無料で入れます。
そこからの眺めもイマイチ。

バスをここで降りたのは、砂丘へ行くには坂道を下るだけだからです。
逆に砂丘に行ってからこの展望台に行くには坂道を登るか、有料のリフトに乗ることになります。

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 人がいない方の砂丘。

展望台からの坂道を下ると、メインの砂丘会館からは離れた場所に出ます。
そこにも砂丘の入口があり、中に入ることができます。

砂丘の中は特に遊歩道があるわけでなく自由に歩けます。
遠くに人がぞろぞろ歩いているのが見え、あれを目印にすれば迷うことはなさそう。
こちらは人があまり来ないのか、砂の上はさざ波模様となっていました。

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 馬の背と呼ばれる山とオアシスと呼ばれる池。

自由に歩けるとはいえ、砂の上だから歩き辛い。
気を付けないと靴の中に砂が入り込む。
なるべく足が埋まらないような場所を選んで歩いて、オアシスと呼ばれる池まで行きます。
この池は山からの湧水が流れ込んでここに溜まった水のようですね。

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 馬の背へ登る砂の道。

ここからは高さ47mの砂山が立ちはだかります。
正式名は第2砂丘列、通称馬の背と呼ばれる細長い砂山。
鳥取砂丘へ来たら、ここを登らなければならないようです。

これが踏み跡だらけのズブズブ埋まる砂なので1歩1歩踏み出すだけで一苦労。
私は皮のウォーキングシューズなので気を付ければ砂が入り込むことはなさそうですが、布製のスニーカーだったら靴の中は砂だらけになりそう。

中にはヤケになったのか靴を手にもって裸足で登っている人も。
砂ばかり見つめているせいか、丘ごしに見える日本海が青々として見えます。

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 馬の背から日本海を望む。

何とか頂上まで登りました。
上に何かあるわけではありませんが、ここから見る日本海の風景がきれい。
下に見える浜まで行ってみたくなりますが、砂の上を降りるのも大変だし、戻りはまた登らなきゃならないし、やめておきます。

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 鳥取砂丘バレー(谷)。勝手に名付けてみた。

鳥取砂丘といえば、これまではなだらかな砂丘が広がっているイメージでしたが、実際は砂の登山ですね。
これも実際行ってみなければわからないこと。
馬の背からの眺めを堪能したので、そろそろ下山することにします。

この砂山は登るのも大変だったけど、下るのはもっと大変。
踏み跡の窪みを選んで足を下ろさないとズルッといっちゃいそう。

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 砂丘会館から馬の背まで続く人の列。

鳥取砂丘は砂丘会館から馬の背までの400mほどが観光のメインとなっていて、常に人が歩いています。
砂丘会館前の出入り口まで来て振り返ってみると、何となく砂糖に群がるアリのようにも見えます。

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 レストランや土産物店が入った鳥取砂丘会館。

砂丘展望台から砂丘をぐるり歩いてきて砂丘会館に着いたのが11時55分。
ちょうど12時00分発鳥取駅行きの路線バスがあるので、それに乗ることにしました。
少々慌ただしいですが、次のバスだと13時発になってしまうので。


 砂丘会館 12:00 → 12:22(路線バス)

バス停には10人ほどの列がありましたが、到着したバスに乗ってしまえばガラガラでした。
行きのバスにぎゅうぎゅう詰めで乗っていた人たちはどこへ行ったのでしょう。

鳥取駅〜鳥取砂丘間の運賃は行きが300円でしたが、なぜか帰りの路線バスは380円でした。
なお、どちらも現金のみなので、小銭の用意を忘れずに。

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 高架駅の鳥取駅。

当初は鳥取砂丘で2時間ほどの滞在を予定していたのですが、1本早いバスで鳥取駅へ戻って来られました。
次の列車まで、軽い昼食と、駅前の散策くらいはできそうです。

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 鳥取駅1階にある砂丘そば。

駅構内の一角に『砂丘そば』の看板を見つけ、ここに入ることにしました。
食券機で、そばと炊き込みご飯がセットになった『砂丘そば定食』の券を買って店内へ。

食券を出すと店のおばちゃんが「ちょっと待って」と中に入って行きました。
「お客さん、炊き込みご飯が切れたので、かに飯になるけどいいですか?」

これは思わぬグレードアップか、2つ返事でOK。

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 砂丘そば定食(680円)

出てきたかに飯はご飯だけ。
食べてみると、かにのダシはよく出ていて、確かにかに飯。
だけど、かにの身までは乗せてもらえなかったようだ。

そばの汁は関西風の薄口。それにあごちくわ(トビウオのちくわ)が2枚が鳥取らしいところ。

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 鳥取駅前の街並み。

食事のあとは駅前をぶらぶらして過ごします。
駅前はアーケード商店街と地元の老舗デパートがあり、地方都市ながら元気にやってますといった印象でした。

〜5へつづく

タグ:鉄道旅行

posted by pupupukaya at 24/11/17 | Comment(0) | 西日本の旅行記
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