■2024年11月8日(金)
おはようございます。
『サンライズ出雲』車内から。
部屋はまだ真っ暗、時刻は朝の5時50分。
窓の外を見ると、空がうっすらと、山の稜線が見えている程度の明るさです。
サンライズ出雲の朝
6時08分、まだ暗い中、おはよう放送が流れます。
「皆様おはようございます、まもなく岡山です」
「まもなくしますと、切り離し作業をおこなうため7号車と8号車の間は通り抜けできなくなります」
列車は夜明け前の山陽路を120km/hで快走中。
特に案内はなかったので、定刻通り運転中のようです。
ベッドの上で外を眺めていると、次第に明るくなってきました。
空はうっすらと曇り空。
東の空は朝日が反射して真っ赤に染まっています。
あと10分ほどで岡山到着。
岡山では『サンライズ瀬戸』と『サンライズ出雲』の切り離しのため7分間停車するので、外に出ることにします。
寝台備え付けの浴衣姿で寝ていましたが、外行き用に着替えます。
ソロの部屋内は、座ったり横になっている分には快適ですが、着替えたり片付けたりすると狭くて難儀ですね。
6時27分、岡山到着。
定刻通り。
ホームに出ると各ドアから一斉に乗客が出てきました。
中には小走りの人も。
私がここ岡山駅のホームに出たのは、朝食の駅弁を買うためです。
まさかこの人たちも同じように・・・?
人だかりができるサンライズ瀬戸・出雲の切り離し。
ところが多くの人が向かったのは7号車と8号車の連結部分。
切り離し作業が行われるために、その撮影をしようというものでした。
作業が始まった連結部分には人だかりができています。
一方で瀬戸編成の5号車付近にあった売店は、先客が2人いるだけ。
ほぼ待たずに駅弁をゲットできました。
今日は両編成とも満席なのに売店は売れているとは言えず。
ここの早朝営業も、いずれどうなるのでしょうか。
出雲編成の10号車に戻る途中、さっきの連結部分は切り離し作業が終わったところです。
相変わらず人だかりは絶えない中、6時31分になり瀬戸編成が先に発車して行きました。
残った出雲編成も間もなくの発車。急いで車内に戻ります。
6時34分、岡山発車。
部屋に戻り気づくと、昨日熱海横浜発車時点で空室だった隣の部屋が、いつの間にか使われた形跡で再び空室となっていました。
どうやらこの客は、熱海以降から乗って岡山以前で降りたらしく、これじゃ寝るためだけの乗車ですね。
下世話ですが、ずいぶん勿体ない乗り方をするものです。
ホームの売店で買った桃太郎祭りずし(1,200円)
岡山を発車したところで、さっき買った駅弁を開けて朝食とします。
買ったのは桃太郎の祭りずし。
派手なパッケージに、最近流行りの観光向け駅弁と思われがちですが、意外なことに岡山駅でも古株の駅弁の一つ。
岡山では江戸時代からお祭りになると家々で作ったちらしずしを振舞う風習があり、それを駅弁としたものです。
桃をかたどった蓋を開けると、酢飯の上に錦糸卵を敷き、えび、穴子、さわら、ままかり、たこ、姥貝といった瀬戸内の幸が賑やか。
こんな豪華な駅弁を食べると、朝から1杯やりたくなってきますね。
ですが、お酒は買っていません。
昨日東京駅で買ったお酒も、ゆうべ全部飲んでしまいました。
ドリンクはこれも昨日買っておいた麦茶。
でも、着いたら出雲大社へ行く予定ですからこれで良い。
列車は山陽本線を120km/hで再び快走。
個室寝台の旅は快適で、速いスピードが恨めしくも感じます。
だけど、ノビノビの客だったら同じことを思ったかな・・・。
6時46分、倉敷到着。
倉敷を発車すると山陽本線から伯備線へと入ります。
ここまで西へ西へと向かっていたものが、今度は山陰へ向かって北上するルート。
線路も単線になり、結構揺れるようになりました。
高梁川の谷沿いを行く。
幹線らしい山陽本線から伯備線に入ると急にローカル線らしい景色となってきました。
ときどき寄り添う川は高梁川。
高梁川の谷に沿って伯備線と並行する道路は国道180号線。
渋滞気味の国道を走る車を次々と追い抜く様は見ていて気持ちが良い。
高梁川と高梁市の街並み。
7時14分、備中高梁到着。
7時43分、新見到着。
伯備線は『サンライズ出雲』乗車では2回通ったことがありますがいずれも夜間で、明るい時間帯に通るのはこれが初めて。
始めて見る車窓に心が躍ります。
8時04分、車掌による観光案内放送。
「こんどのトンネルは岡山県と島根県の分水嶺となり、トンネルを抜けると島根県となります」
山の間から姿をのぞかせた大山。
国境のトンネルを抜けると、さっきまでの曇り空が一転して青空へと変わりました。
スマホの天気予報を見ると、今日明日の出雲地方の天気は晴れ、降水確率0%です。
私が旅行する先々、天気だけは良い気がします
再び川が寄り添うようになり、今度は日本海へ注ぐ日野川。
日野川の谷に沿うようにくねくねと、時に東へ南へと進路を変えながら北上します。
そのせいか、進行右側にあるはずの大山(だいせん)が進行左側の私の部屋の窓に現れたりするのが面白いところ。
朝のラウンジ。10号車。
9時近く、部屋を出てラウンジへ行ってみます。
進行右側の席が2つ空いていたので、ここから大山を眺めようと座ってみました。
晴れていて大山の姿ははっきりと見えているものの、見事に逆光。
眩しいし、大山もシルエットのようで冴えない姿。
ラウンジの窓から見た大山。
ラウンジでただ1人で座っていても、あまり居心地は良くないようで。
部屋に戻って洗面道具を取って洗面所へ。
この時間にもなると洗面台周りはビチャビチャ。
まあそうなっちゃうよね。
米子は山陰の鉄道の要所。
9時05分米子到着。
9時33分松江到着。
山陰の主要都市らしく、米子、松江では下車客が現れるようになりました。
車内のほうは、あちこち空室も目立ち始めます。
芸備線から山陰本線に入ると、風景がちょっと都会っぽくなった気がします。
松江からの車窓の見どころは宍道湖沿いを走る区間です。
しかし、宍道湖は進行右側なので、私の部屋からは見ることができません。
ラウンジへ行ってみるも満席でした。
進行右側の個室に、すでに下車して空室になっている部屋がありました。
ちょっとそこの窓から眺めさせてもらいます。
9時47分、宍道到着。
ここは芸備線の備後落合まで結ぶ木次線が発着する駅。
木次線は廃止の話も浮上しているローカル線ですが、昔は広島から芸備線・木次線経由で米子や鳥取を結ぶ急行列車が何本も走っていました。
その中の1本はなんと夜行列車。今では信じられませんね。
名残もあって、ホームの乗り換え案内には『広島』の文字を見つけました。
宍道駅の乗り換え案内表示。
さて、終点出雲市へはあと1駅。
降り支度は終わっているので、あとはベッドに腰掛けて到着を待つだけです。
10時00分、出雲市到着。
終点出雲市駅に到着。
定刻通り終点の出雲市に到着しました。
快晴。
透き通るような青空が気持ち良い。
さっそく駅名標をバックにサンライズの撮影をするも、低い秋の日差しがくっきりと光と影のコントラストを作ってしまいます。
撮影に関してだけは、あまり天気が良いのも考え物ですね。
出雲市駅は自動改札機となっていて、ここまでの乗車券を投入するとそのまま回収されることになります。
横長の寝台券は改札機が受け付けないので、記念にそのまま持ち帰ることができます。
乗車券は『使用済』のスタンプを押してもらえば記念に持ち帰ることができます。
駅員がいる改札口の窓口に向かうと、同じことを頼む人が多いのか、駅員は初めからスタンプを手にしていました。
出雲大社をかたどった出雲市駅北口のエントランス。
出雲市駅の北口から外に出れば正面にそびえる三角屋根は出雲大社を模したものです。
今の駅は1998年に高架化された新しい駅なので、これ自体は由緒あるものではありませんが、神話の国出雲の駅らしく貫禄があって頼もしく見えます。
電鉄出雲市 10:25 → 10:48 出雲大社前【一畑電車】
駅を出て少し歩いた場所に電鉄出雲市駅があり、一畑電車の乗り場はこちらから。
一畑電車の駅は電鉄出雲市駅。
電鉄出雲市発着の電車は、平日ダイヤでは基本的に松江しんじ湖温泉の方へ直通するので、出雲大社へ行くには川跡駅で乗り換えることになります。
しかし、『サンライズ出雲』に接続する10時25分発の電車は、出雲大社前へ直通する数少ない便です。
出雲大社前行は1000系『ご縁電車しまねっこ号』。
出雲大社前直通の電車は2両編成のラッピング電車『ご縁電車しまねっこ号』でした。
元は東急電鉄で走っていた中古車両。
ロングシートの真ん中には、島根県のゆるキャラ『しまねっこ』の人形が鎮座しています。
座席に座るしまねっこ。
『サンライズ出雲』と『やくも1号』から乗り継いだ参詣客を乗せ、ガタンゴトンとレールの音を刻みながら出雲平野を走ります。
途中の川跡で北松江線からの乗り換え客も乗ってきて、立ち客も出るようになりました。
23分で終点の出雲大社前に到着。
出雲大社前駅に到着。
電車が着くと乗客は一斉に改札口へ向かうので行列となりました。
スーツケースを持った人は、どこかへ預けてから参拝しなければならないので大変です。
一方で軽装の人もいて、こちらは出雲市や松江温泉に連泊してホテルから出雲大社詣でのようです。
私はと言うと、中くらいのリュックサック1つ。
必要最小限の物しか持ってきてません。
なにか必要になれば現地で買えばいいくらいの考えでいます。
旅慣れていると見るか、単にズボラなだけと見るかは人によって分かれそう。
だけど、この先コインロッカーのお世話になることは多分ないでしょう。
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