6月最後の日曜日、札幌市内最後の木造駅舎となった篠路駅にやってきました。
この駅も高架化されることが決定していて、この駅舎と駅前を見られるうちに見ておこうというものです。
木造駅舎と長閑な駅前の篠路駅東口。
篠路駅前といえば、平屋の木造駅舎に旧農協の赤レンガ倉庫群。
昔ながらの佇まいを残し、列車を降りて駅から外に出ると、ノスタルジーを感じたものでした。
その赤レンガ倉庫群も新しくできる駅前広場の一部となることが決定していて、東口の土地区画整理事業のために早くも解体工事が行われています。
解体工事中の旧農協と赤レンガ倉庫群。
また昔ながらの街並みが消えてゆくんだなあと、少々切ない気持ちになります。
しかし、線路で東西に分断されている不便さと、こうした駅前の老朽化した建築物が駅前の発展を阻んできた面もあり、これも時代の流れと受け止めるしかないのでしょう。
解体中の赤レンガ倉庫。
個人的にはこの赤レンガ倉庫群は篠路駅前のシンボルとして残してほしかったところです。
ここも、広くきれいな駅前広場に拡幅された駅前通り、再開発後に立ち並ぶマンション群と、どこにでもある駅前風景になってしまうのでしょうか。
*在りし日の篠路駅赤レンガ倉庫群はこちら ↓
一方で駅を出て左側の札幌軟石造りの倉庫群は保存されるようです。
こちらは民間の倉庫会社の所有であり倉庫としても使用中となっています。
再開発完了後も倉庫として営業継続するのかはわかりませんが。
解体工事を東側から見る。
解体中の倉庫群の反対側へ回ってみると、崩されたレンガが散乱して遺跡発掘中のような眺めにも見えてきます。
このレンガのほんの少しだけが西口にあるようなモニュメントにされて残されるのでしょうか。
早くも土地区画整理と道路新設工事が始まっている。
駅前から南の方に歩いて行くと、新しい道路の建設工事が目につきます。
古い建物が並んでいた篠路駅前も、数年も経たないうちに様変わりしていそうです。
横新道の札幌篠路線踏切。
横新道へ出ると、この通りはいつも渋滞しています。
原因は学園都市線の踏切。
特に上り列車の場合は篠路駅に入線する前から踏切が作動するので、駅に停車中は遮断機が下りたままとなり、渋滞となりがちです。
ここが高架化されて立体交差になったら交通もスムーズとなることでしょう。
★ ★ ★
ところで学園都市線の高架化工事ですが、一体どのように行われるのでしょうか。
大抵の場合は、線路を片側に寄せて仮線とし、空いた方に高架橋の建設をするわけですが、学園都市線の場合は元々単線だったものを複線化しているので、用地的にはちょっと厳しそうです。
高架駅となる新・篠路駅の場所は西口側となるのでしょうか。
ここは昔貨物線が並んでいたのでその跡がJRの用地として残っています。
そうなると電化時にできた変電所もどこかに移転する必要がありますが。
篠路駅高架化の資料はネット上で探しても数少なく、本当に高架化する気があるのかという思いにもなります。
色々ググっていたら、札幌市のHPに次の資料を見つけました。
札幌市公共事業評価、令和5年度 第27回札幌市公共事業評価検討委員会の結果にある 北海道旅客鉄道株式会社札沼線(2)という資料。
そこに高架工事の工程が載っていたので、引用させていただきます。
札沼線連続立体交差事業の施工行程
(札幌市公共事業評価の北海道旅客鉄道株式会社札沼線(2)より引用)
現在線の東側に仮線を1本設けて仮上り線とし、それまでの上り線を仮下り線として使用。
空いた線路1本分の用地の横に高架橋を建設し、先に下り線だけ単線で高架化する。
空いた仮下り線の用地に追加の高架橋を建設して、最終的に上下線が高架化されるという工程です。
やはり高架化するには用地が足りないと見えて複雑な工程になるようです。
ではこの工事はいつ完成するのでしょうか。
国土交通省HP、PPP/PFI(官民連携)の中にある篠路駅周辺地区まちづくり推進事業の添付資料によると、鉄道高架のスケジュールは2029年度供用開始、2031年度事業完了とあります。
ということは、下り線が単線で高架化するのが2029年度、上り線も高架化されて複線の高架線が完成するのが2031年度となりますから、まだまだ先のことになりますね。
篠路駅整備後の予想図
(札幌市公共事業評価の北海道旅客鉄道株式会社札沼線(2)より引用)
篠路駅の新駅舎が完成するのも、複線の高架線が完成してからということになりそうです。
それまでは現在の木造駅舎が使用されるのか、それともプレハブの仮駅舎に引っ越すのかはわかりませんが、昔ながらの長閑な駅前風景というのも今が最後になるのでしょう。
高架橋の工事が始まれば、工事の音が響く脇を電車がすり抜けるような、せわしない駅になりそうです。
〜最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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