JR北海道の路線で今年廃止となるのが根室本線の富良野〜新得間。
うち、東鹿越〜新得間は2016年に起こった台風災害からの復旧ができず、以来ずっとバスによる列車代行輸送が続いております。
私が列車代行バスを含めて、同路線の一番最近の乗車記録は2021年の7月のこと。
この時点では廃止の噂はあったものの、まだ確定はしていませんでした。
コロナ渦中ということもあってか、列車代行バスの乗客は、地元客数人のほかは私1人という寂しいものでしたね。
そのときの旅行記は以下の記事です。
去年(2023年)の3月末に廃止が決定してからは、代行バスも含めて名残乗車客で混雑していると聞いてはいました。
今更もう乗らなくてもいいかなという思いもありますが、あとでもう一度乗っておけばよかったと後悔するかも知れません。
そんなわけで年明け最初の旅行は、富良野から東鹿越までの区間を乗り納めに行くことにしました。
ですが、札幌から東鹿越まで行くとなると意外と大変です。
根室線の富良野〜東鹿越間は1日4.5往復しか列車がなく、しかも今時期で日がある時間帯の列車となるとかなり限られてきます。
その中でも札幌から日帰りできる列車を選ぶと1日上下各1本だけ。しかも下りの1本に限っては富良野での接続待ちが4時間半近くもあるという恐ろしく不便なことになっています。
またきっぷの問題もあって、同区間を含めて格安で乗れる1日散歩きっぷは現在季節発売のため冬季は利用不可。
普通乗車券だと札幌〜東鹿越の往復で7,260円。
札幌発、富良野・新得経由札幌行の1周乗車券も考えましたが、これは7,370円でかえって高くつく。
札幌〜新得間の特急料金も別途かかりますしね。
で、あれこれ調べた挙句見つけたのがこちら。
ふらの・びえいフリーきっぷ(7,400円)
それが『ふらの・びえいフリーきっぷ』というもの。
フリーエリア入口となる札幌〜富良野・旭川間は行き返り行程のみ特急自由席が利用できるので、普通乗車券を買うよりはお得と言えます。
青春18きっぷシーズンになればさらに混雑しそうですから、そういったお得なきっぷが無いうちに乗り納めしてこようと、このきっぷを使うことにしました。
それでは以下旅行記です、どうぞ ↓ ↓ ↓ ↓
◆ 特急カムイ7号で旭川まで
1月最後の土曜日、札幌駅へ。
みどりの窓口で「ふらの・びえいフリーきっぷ」と言うと、窓口氏は「すいません?もう一度お願いします」と答えた。
もう一度言い直すと、窓口氏は備え付けの時刻表をパラパラとめくり、同きっぷの名を見つけるとマルスを操作した。
名前だけ見ると観光客に人気そうなきっぷだが、あまり買う人がいないマイナーなきっぷのようだ。
とにかくきっぷを手にして改札口へ。
昨日までは暴風雪の影響で道内の多くの路線で運休が発生していたが、今日は札幌を発着とする列車に関しては復旧したようだ。
しかし、宗谷線や石北線は今日夕方まで運休となっている。
カムイ7号自由席は長蛇の列ができていた。
札幌駅からは9:00発『カムイ7号』で出発します。
コンコースのキヨスクでビールを買ってからホームに行くと、自由席の乗車口は長蛇の列が出来ている。
やれやれ、相席か立ちっぱで行くのか。
そう思って1号車のほうに向かって歩いてゆくと、エスカレーターから離れるにつれて行列も短くなってゆく。
結局自由席に乗車した時点では空席も目立って余裕ある状態だった。
785系電車特急カムイ。
かつては札幌〜旭川間の特急といえば『カムイ』(元はスーパーカムイ)だったけど、今じゃすっかり『ライラック』が幅を利かせて『カムイ』の方が脇役のような存在となってしまった。
乗車時は比較的余裕があった2号車自由席。
発車7〜8分前くらいまでは余裕があった車内も、後ろのほうの自由席からあぶれてきた人たちや、発車間際に乗車してくる人たちでほぼ全ての列がふさがった。
やっぱり多いのがインバウンドと呼ばれる外国人旅行者。
ぱっと見だけど、半分近くが外国人なんじゃないか。
この時間帯の下りカムイでこんなに混んでいるものなのか。
コロナ前の男山酒蔵開放に出かけたときに乗った特急は結構すいていたけどな。
それもそのはずで、コロナ前は8:30発と9:30発の便があったけれど、コロナ渦中で30分発がどちらも削減されたこともあり、00分発の便にその分集中するのだろう。
これだけ乗っているのだから、乗客数はコロナ前を回復したんじゃないかと錯覚してしまう。
しかしJR北海道が公表した、今シーズン年末年始の輸送実績ではコロナ前の回復には至っていない。
結局は減便と編成の減車がかなり行われた結果の混雑なのであって、乗客増は見かけ上だけのものだ。
まずはサッポロクラシックで呑み鉄。
まあでも相席になるほどではなかったので、さっそく一杯やらせてもらう。
車の運転があるわけじゃなし、失礼して朝からロング缶で。
やっぱり列車の旅はいいね。
私は仕事で長距離運転をすることが多いので、車を運転して出かけるよりも、休みの日はこうして乗り鉄をするほうが楽しいと思うようになった。
石狩平野を北上するにつれて青空になってきた。
『カムイ7号』は石狩平野を順調に北上。だんだん青空も見えるようになった。
まずは順調なスタート。
車内はアジア系の外国人旅行者が多い。
多いというか、彼らの中に日本人乗客がお邪魔させてもらっているような印象でもある。
似たような人たちでも、コロナ前は近くにいるとなぜか心が苛だってくるような人が多かったが、最近の人たちはそんな感じはあまりしないのはどうしたことか。
ひところ異常に多かった某国からの人が少ないからなんだろうか、
どうでもいいことだが、あの脳天に響くようなキンキン声の中国語自動放送は、いい加減に何とかしてもらえないだろうか。
今乗っている中華系の乗客だって、きっと「あんなしゃべり方しねーよ」と思っているんじゃないの?
滝川駅に留置中の721系電車。
滝川駅で721系電車を発見。
この電車は現在は岩見沢〜旭川間の普通列車の主役。
だけど3月ダイヤ改正から737系ワンマン電車に置き換わることになっている。
朝晩の札幌直通列車はまだ残る可能性はあるが、日中はロングシートばかりの列車となってしまうのが残念だ。
ダイヤ改正前に、またこいつに乗り納めに来なきゃならないな・・・
深川駅の留萌線直通旭川行キハ54形列車。
深川で、これもダイヤ改正後は宗谷北線と花咲線へと追われるキハ54を見かける。
留萌線でまだ使われているとは思わなかった。
これも地味に国鉄車両。
今のところ廃車の話は聞かないが、そう長くないことは想像に難くない。
道内の国鉄車両で最後に残るのはキハ40形か54形か。
これも乗り納めしたいところだけど、札幌からじゃ行くまでが大変だ。
旭川駅に到着。
道中は特に障害もなかったのだが、旭川到着は4分遅れと車掌は伝えた。
ずっと穏やかな天候だったけど、昨日までの暴風雪の影響でここから先の特急は、宗谷線が『サロベツ3号』から、石北線は『オホーツク3号』からの運転再開となる見込み。
◆ 富良野線普通列車で美瑛まで
旭川に着けば、次は11:33発の富良野行に乗り継ぐことになっている。
だけどその前に10:39発美瑛行というのがあった。
旭川で降りても特に見たいところもないし、美瑛行に乗ってしまうことにした。
美瑛観光というわけにはいかないが、ちょっと美瑛で途中下車してみようというもの。
富良野線ラッピング車両の美瑛行。
1両の美瑛行はH100形気動車。
あと10年もしたら、道内の気動車普通列車はすべてこれになっているんだろうなあ。
なんだかつまらんなあ。
車内はボックス席はふさがって、ロングシートもこれはといった席も空いておらず。
最前面で立って行くことにした。
全面展望。どんな列車もここが一番の特等席。
だけどこの特等席は心得が1つだけある。
それは後ろの乗客の視線は気にしないこと (^^)
前面展望の西瑞穂駅。
ところで、東鹿越に行くのに何で旭川から富良野線に乗るのかというと、普通に滝川から根室線に入ると富良野で4時間半待ちになってしまうから。
夏場ならどこか観光してくることもできるけど、真冬の今時期はさすがに勘弁してだ。
というわけで待ち時間が短くなる富良野線経由としたわけである。
それでも富良野で1時間32分待ちとなるが、これくらいなら何とか時間は潰せるだろう。
西神楽駅で旭川行728Dと交換。
神楽岡から線路は直線で国道237号線と並行。
旭川〜美瑛間は1時間に1本という運転間隔で、旭川の近郊電車という感じがしなくもない。
車窓的には面白味が欠けるけど、駅ごとに町や集落があって無人地帯というわけではないので、それなりに利用者がある区間でもある。
そんな富良野線も『JR北海道が地元負担を前提に存続を目指す赤字8区間』の1つとされ、将来的にどうなるのかはまだ何も決まっていない。
そんな報道を目にする度に、地方での鉄道経営の厳しさを思い知らされる。
美瑛駅に到着。
旭川から34分で終点美瑛に到着。
ここまで乗っていたのは10人ほど。
美瑛までの乗客は、外国人を含めて観光客風の人がほとんどだった。
美瑛軟石で建てられた美瑛駅の駅舎。
美瑛で降りたらまず眺めたいのが石造りの駅舎。
美瑛軟石を積んだ、駅舎としては珍しい造りになっている。
建築は1952(昭和27)年と、明治大正の歴史的建築物というわけにはいかないが、1本早い列車に乗って途中下車する価値はあるんじゃなかろうか。
駅舎の隣にある石積みの小屋は駅のトイレ。
トイレまでお揃いで石積みにするとは恐れ入る。当時の設計者が相当な凝り屋だったのだろうか。
外国人旅行者ばかりの美瑛駅前。
駅前も駅舎に合わせた瀟洒(しょうしゃ)な街並みとなっているのが素晴らしい。
札幌の時計台じゃないけど、そのものは価値のあるものでも周りの景観がそぐわないのでは、がっかり名所になってしまうから。
そんな駅前で目立つのは大型観光バスと外国人旅行客。
どうやら美瑛駅前がツアーコースになっているらしい。
駅前で一行を降ろすとバスはどこかへ行ってしまう。またバスが戻って来るまでの間は自由散策ということなのか。
彼らから聞こえてくる言葉から、韓国人が多いようだった。
コロナ前はこれでもかってほど見かけた自撮り棒の人は見なかった。
駅横の自由通路から見た美瑛駅。
駅前を一回りして、自由通路の上から駅の撮影などをしてまた駅に戻る。
寒いからあんまり外にいたくない。
11時48分発旭川行が発車すると駅の中は人がほとんどいなくなったので、あとは駅で過ごす。
高い天井に風格を感じる美瑛駅のコンコース。
この美瑛駅は石積みの外観も風格があるが、内装も結構格調高いのでじっくり見物したいところ。
高い天井、ガラスの壁で仕切られた待合室、どこか温かく包み込んでくれるような内装だ。
どこか格調高い美瑛駅の待合室。
待合室の窓にはレースのカーテンがかけられ、高い天井と縦長の窓を眺めていると、どこかヨーロッパの小駅にいるような感覚にもなる。
そんな待合室のベンチに腰掛けていると、外国人旅行者らしい人がポツリポツリと駅の中に入ってくる。
だがすぐに出ていくので列車の客ではないようだ。
石積みの建物に誘われて入ってみたが、ただの電車の駅とわかってそのまま出ていくようだった。
◆ 混雑する列車で美瑛から富良野まで
12時頃になると、また駅に人が集まってきた。今度は列車の乗客である。
やがて富良野行の改札が始まる。
ランプが光る方式の美瑛駅の改札案内。
ここの改札案内は表示板のランプが点灯して光るタイプのもの。
最近は電光掲示板が普及して、この手のタイプの表示機はめっきり少なくなったが美瑛駅ではまだ健在だった。
1両でやって来た富良野行729D。
富良野行を待つ乗客は私含めて8人。しばしホームで到着を待つ。
やって来た列車はやはり1両。前面窓からは混んでいそうな車内の様子が見えた。
到着すると前後のドアからドドドドと乗客が降りてきた。
ここ美瑛まではラッシュもかくやという程の乗車率で来たようだ。
やはり多いのが外国人旅行者。
最近道内のローカル線は、外国人旅行者で混雑しているという話は聞いていたが本当だった。
これだけ混雑しているのだからもう1両増結したいところだが、車両が最小限しかない為に難しいところだろう。
まさかH100の後ろに40をぶら下げるわけにもいかないしね。
ていうか構造上連結できないし。
美瑛で多くの客を降ろしても、車内はまだ混んでいる。
乗客をかき分けて中のボックスシートの通路まで進んだら空間に余裕があった。
座席は満席なので、富良野まで立ちっぱなし。
だけど、H100形は窓が大きいので、立っていても外を眺める分には全くストレスがないのは幸いだった。
一面雪景色の赤い屋根のある丘。
美瑛を発車すると丘が続く美瑛らしい車窓風景となる。
やがて差し掛かるのは丘のたもとに建つ赤い三角屋根の家。
いつしかここを『赤い屋根のある丘』と呼ばれるようになった。
富良野線の車窓からも良く見える。
だけど車内でこれに気付いていた人はいないようだった。
この季節じゃ家も丘も雪をかぶって真っ白だから仕方ないか。
美馬牛、上富良野で観光客が下車し、立ちっぱなしなのは変わりないけど車内はだいぶ余裕が出てきた。
上富良野からは富良野盆地の平凡な車窓となって、終点富良野に着く。
この列車も外国人だらけだった。
富良野駅に到着。
コロナ前も外国人旅行者は多かったけど、ローカル線の車内にまで溢れるほど乗っているなんて見たことはなかった。
あれから4年、世界は完全にアフターコロナの時代へと移行している。
こんなローカル列車の車内1つ取って見ても、コロナ前の世界とは明らかに違ってきているように思えた。
◆ 富良野駅での乗継ぎ時間
富良野に着いたら、ここの駅そばを食べようと決めていた。
で、改札を出たら待合室のそば屋へ向かう。
富良野駅待合室にある、駅の立喰 圭子ちゃんの店。
『駅の立喰 圭子ちゃんの店』の暖簾がかかる立ち食いそば屋。
何にしようか一瞬迷ったが、きつねそばにした。
きつねが食べたかったというより、消去法でそうなった。
天ぷらは市販のものだし、山菜は前回食べているし。
きつねそば(420円)
ここのそばは太めの田舎蕎麦風の太麺が特徴。
寒い冬には熱い濃い口の汁が最高に旨い。
ここのそば屋があるから、富良野駅はそば汁の香りがいつも漂っている。
昭和や平成前半くらいの駅の待合室ってこんな感じだったよなと思い出す駅だったりする。
こうした駅の立ち食いそば屋も、気がつけばずいぶんと少なくなったものだ。
道内の駅で昔ながらで今でも残っているのはここ富良野駅と新得駅、それに札幌駅のホームくらいなものか。
おっと、士別駅もあったな。
静内駅も残っているけど、あそこは今は駅ではなくなったね。
旭川駅と稚内駅にもあるけど、あれは新しくできた番外編という感じがする。
いかにも国鉄駅風の富良野駅正面。
富良野では次の東鹿越行まで1時間半もの待ち時間がある。
そばを食べたら歩いてフラノマルシェまで行くことにした。
富良野の街中も雪山がすごいことになっている。昨日までの暴風雪でさらに高く積みあがったのだろう。
しかも駅を出ると吹雪いてきた。
そんな道をえっちらおっちら歩いて行く。
フラノマルシェとは飲食店や土産物屋が集まって出来た商業施設。
ここで土産物屋をぶらぶらと見て歩く。
これといったものも見つからず、男山富良野ラベンダーカップを2本買って店を出た。
あまり時間つぶしにはならなかったな。
駅横のポッポブリッジから東鹿越方向を見る。
また富良野駅へ戻る。
ポッポブリッジという自由通路から線路を眺める。
東鹿越駅方向に延びる線路。
廃止後はこの線路はどうなるんだろうか。
富良野〜新得間の区間が廃止となると、滝川〜富良野と旭川〜富良野の2路線がどちらも富良野で終点となる。
現在の遠軽駅と同じ、スイッチバック駅のような形態となるわけだ。
ホームのあるところまでの線路を残して、平面で各ホームを結ぶ函館駅のようにすれば乗り降りが便利になるんじゃなかろうか・・・
と思ったが、ここ富良野は季節運転とはいえ貨物列車があるのだった。
その機関車の機回しのために東鹿越方向の線路も引上げ線として残しておかなければならない。
廃止後も、富良野駅の構造は大きく変わることはないものと思われる。
脇に見える2両編成のキハ40は、これから東鹿越行となる車両。
この車両は10時48分に着いた滝川からの2475Dで、富良野に着いてから4時間以上も留置線で休んでいることになる。
富良野駅券売機上の運賃表。
みどりの窓口で『ありがとう根室本線 記念入場券』のポスターを見つけ、思わず買ってしまった。
富良野から新得まで各駅の入場券が10枚セットになって2,000円。
別にこの手のものは集めているわけではないが、見つけるとつい買ってしまう。
それと富良野から布部までの普通乗車券(290円)も買った。
こちらは単に廃止記念。改札のスタンプも押してもらった。
また切符のコレクションが増えてしまった。
富良野駅で買った『ありがとう根室本線』記念入場券と布部までの乗車券。
14時14分発東鹿越行普通列車は、早い人は30分くらい前から改札口前に並び始めていた。
発車20分前くらいになると、コンコースをぐるりと長い行列が出来ていた。
滝川からの接続列車がほとんど無いような列車だし、札幌から安く来られるわけではないので意外とすいているんじゃないかと期待していたのだが、そう甘くはなかったようで。
皆さん富良野までどうやって来たのだろうと思いたくなるほどの人が集まってきた。
私もその中の1人なのだから、文句を言う資格はないわけで・・・
改札口前に出来た長蛇の列。東鹿越行の発車20分前。
14時になって東鹿越行の改札が始まる。
普段は1両だけど、今日は増結して2両編成なので余裕はありそう。
私はただ乗れれば満足なので、席取りゲームには加わらずに行列が途切れたあたりで改札口に向かう。
北海へそ祭りの像とキハ40形の朱色が妙に似合う。
2両編成の先頭は朱色一色の旧塗装に戻されたキハ40 1749。
1979(昭和54)年製造の車両はすでに44年が経つ。
車体の鋼板は長年の使用で凹凸が目立つようになり、せっかくの朱色塗装もまだら模様に見えてしまうのが残念。
とにかく頑丈なのが取り柄だったこの形式も、あと数年もすれば完全に姿を消していることは間違いないところ。
跨線橋の発車案内標とのりば案内。
跨線橋やホームに表示してある新得・帯広方面の文字に、かつては道東方面への特急や急行が発着する駅だったことを思わせる。
札幌と道東を結ぶ富良野経由の列車が消えても、細々とながら道央と道東を結ぶ路線として機能していた。
青春18きっぷ族御用達の、滝川発釧路行日本最長普通列車なんてのもあったっけ。
それが2016年の台風災害で、一夜にして過去のものとなってしまった。
ホームに行列ができる。
改札は始まったけれど、列車のドアは閉まったままなので、ドアの前にはまた行列が出来てしまった。
それでも2両に増結されているから座席には十分余裕がある。
今度の3月ダイヤ改正では、富良野〜東鹿越間に1往復増発され、また富良野を境にそれぞれ分割して折り返し運転になることが公表されている。
お名残乗車も、今のダイヤよりはだいぶ改善されることだろう。
だけどさらに混雑することは間違いないところ。
ダイヤ改正後の輸送状況やラストランは、インターネット動画配信にて見ることにします。
【道央の旅行記の記事一覧】
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