2023年夏フィンランド旅行記3 トラムに乗って

 ◆ トラムに乗って国立博物館へ・・・

日本を夜に発って早朝に着いたヘルシンキ。
午前中はスオメンリンナ島を歩き回っていたが、午後はヘルシンキ観光と決めていた。

朝、空港駅で買ったデイチケットは24時間有効なので、電車、トラム、地下鉄と乗り放題だ。
これは積極的に使いたいところ。

まず最初は国立博物館へ。
中心部からならば歩いても行ける距離だが、上記の理由からトラムで行く。
人通りが多いアレクサンテリン通りの停留場で待っていると2番系統の電車がやってきた。
3つ目で降りる。

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 アレクサンテリン通りの賑わいとトラム。

・・・はずだったが、電車を降りそびれてしまった。

まあいいや、このまま乗っていることにした。
乗っている電車は2系統。終点は電車(コミュータートレイン)路線のイルマラ駅。

この2系統はパシラ駅西側が終点だったものが、現在ではイルマラ駅まで約1.5km延伸されている。
また、通る道路も大きく変更されている。

3年前の旅行時に入手した2019年の路線図と今回(2023年)入手のトラム路線図を見比べると、系統番号やルートがかなり変更されていた。
中には工事中のために迂回運転やバス代行などが実施されている区間も多数。

もしあなたが、ヘルシンキを旅行でトラムを利用される予定があれば、ヘルシンキ市交通局(HSL)のHP等から最新版の路線図を入手することをおすすめします。

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 【2023年6月まで】ヘルシンキのトラム路線図(HSLホームページより)

延伸区間に入ると、いかにも新設のようなセンターリザベーションを行く。
だけど乗客は減る一方で、最後の方はお客は自分ともう1人だけになった。

日本のマスコミにお勤めの記者さんならば、
 “失敗した赤字路線”
などと喜んで書き立てることだろう。

フィンランドにそうした記者がいるのかどうかは知らないが、トラムの系統やルートを路線図とグーグルマップ等で比較してみると、ヘルシンキでは路線のルート変更に伴う軌道の休止や復活は、わりと頻繁に行われているように見受けられる。
再開発や道路の拡幅工事といったタイミングで軌道の敷設や移設を行っているようで、トラムの軌道は道路の付帯物という扱いになっているように見える。

この一方で思うことは、何でも縦割りで、何かしようとしても道路行政と鉄軌道事業者それぞれがバラバラに動くので何も決められない日本の交通行政。
日本人からすれば、ヘルシンキの交通行政は何とも羨ましい限りだが、どちらが良いのか。
私は専門家じゃないので何とも言えない。

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 新たなトラムの終点、イルマラ駅(Ilmalantori)。

終点のイルマラ駅前は仮設のような停留場だった。
周辺も建築中のビルや土木工事が目立つ土臭い場所。
トラムが延伸されて、新たなターミナルとしての発展株といったところ。

また来たトラムで折り返すのもいいけど、今度はコミュータートレインの電車でヘルシンキ駅に戻ることにした。
駅前広場の正面にあるビルが駅舎だと思って入って行くと、中はなんとレストランだった。
慌てて外に出る。

広場の高台から駅のホームは見えるんだけど、入口がわからない。
しばらくウロウロしていると、ビルの裏側の坂を下ったところに電車マークの看板を見つけた。
夜など怖そうな場所だ。

駅舎も改札口もない無人駅で、階段を下ったところがホーム。
ちょうどヘルシンキ行の電車が停車中だった。
これはタッチの差で間に合わず。

結構待つのかなと思いホームの時刻表を見ると、ヘルシンキ行は1時間当たり9本。
5〜10分間隔とかなりの本数が運行されている。

貧弱な駅に似合わない運行本数だが、日本でいうところの列車や電車というより、トラムやバスの延長線上といった存在ということが伺える。

ホームで5分待つと、次の電車が入って来た。

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 イルマラ駅に到着するヘルシンキ行I系統電車。 

ヘルシンキ駅までは2駅だから電車の方が早い。
次のパシラ(Pasila)はヘルシンキ北側のターミナル駅。
ここで乗客が結構入れ替わる。

このパシラ駅前は再開発による発展著しいところで、ホームを跨ぐ橋上駅はビルがドンと建ち、西側には大型ショッピングセンターがオープンしていた。
それでもまだまだ建設中のビルも目立つ。

この新しいビルが立ち並んでいる場所は、元々は貨物列車の側線が並んでいた場所。
その貨物線を撤去した跡に新たな施設がオープンしている。
東京に例えれば、新宿駅の新南口あたりに似ているかな。

パシラ駅へはトラムも乗り入れていたが、現在は工事のためバス代行運転中。
ヘルシンキ市はパシラを新たな都心にしようとしているようにも感じられた。

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 電車の窓からトラムを見る。パシラ〜ヘルシンキ間。

イルマラ駅から2駅8分でヘルシンキ駅に到着。

ここからまた改めて国立博物館へ向かう。
前回来たときは休館日で入れなかったが、今日は開いていた。

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 フィンランド国立博物館 (Suomen kansallismuseo)。

レセプションでチケットを買う。

入場料の大人1人16ユーロは高いか安いか。
うっかりしていると1ユーロ百円ちょっとの感覚で考えてしまいがちだが、今は円安が続いていて、クレジットでも現金払いでも1ユーロは150円以上ということになっている。

ちなみに16ユーロは、後日クレジット明細で2,450円(@153円)となっていた。

は〜・・・(ため息)

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 ロシア皇帝アレクサンドルが座った玉座。

そうまでして行きたかったわけではないが、かといってほかに行く当てもなく。
安くない入場料の割には、館内でこれといって印象に残ったものは少なかった。

帝政ロシアやロシア正教関連の展示物が目立ったが、これはフィンランドの近代史ともいえる19世紀から20世紀初めにかけてフィンランド大公国というロシア帝国の属国だった時代のものだ。
それ以前はスウェーデンの一部とされていた。

午前中のスオメンリンナ島でもそうだが、ロシアとかスウェーデンが建設した建造物ばかりなのはそうした歴史から。
フィンランドが本当の意味で独立国となったのはロシア革命以降である。
そんな過去も、こちらでは史実として受け入れているようで、どこかの国のように千年恨むなんてことはないようだ。

せめて元を取ろうとジックリと見て回ってきたつもりだが、1周りしてエントランスホールに戻ってきたら30分も経っていなかった。
カフェテリア方式のカフェがあってちょうどランチタイムだったが、さっきパンを食べたしなあ。

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 国立博物館近くに咲いていたライラック。

あまりいい時間つぶしにはならなかったな。
絵画や彫刻といったものに造詣があれば、もっとゆっくりしていられたんだろうけどねえ。
どうも、そういうものはすっ飛ばして観てしまう。

博物館よりも、外へ出た通りに咲いていたライラックの花の方が印象深かった。
街角にせり出して咲く花房とほのかな香り。
ヘルシンキは今がライラックのシーズンなのだった。


 ◆ トラムから見えるヘルシンキ

前回来たときは国立博物館の前にトラムの停留所があったが、この通りは現在トラムの軌道工事の真っ最中。
ここを通っていたトラムの電車は現在は迂回運行となっている。
以前は車道の真ん中を走る併用軌道だったが、新たにセンターリザベーション区間として生まれ変わるようだ。

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 工事中のトラムの線路。

パシラ駅周辺の再開発や、ここのトラムの軌道工事を見ていると、ヘルシンキ市は旧来からの都市を交通機関ごと大改造しようとしているように見受けられた。

私が住む札幌も、8年後の北海道新幹線開業を控えて、札幌駅前は高層ビル建築を中心とした大規模再開発が始まる。
それを待たずして都心では老朽化したビルの建て替え、新築オープンも続々と控えている。
だけど、再開発が公共交通機関にまで及ぶことはなく、市電の延伸構想も採算が取れないという理由から事実上断念という結果になってしまった。

1つだけ確実に言えることは、都市鉄道からローカル線に至るまで、鉄軌道は独立採算制を旨とする日本じゃ、欧米のような交通政策は無理だということだ。

歩いているうちにまたヘルシンキ駅まで戻ってきた。
すべての道は駅に通ずというわけではないが、気づけば中央駅に戻ってきてしまう。
何度も言うが、夕方まで駅に用はないので、またトラムに乗る。

午前中は青空が広がるいい天気だったのに、午後になってから雲が多くなってきたのが気になる。

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 ヘルシンキ駅前のトラム乗り場。

こんどは6系統のトラムに乗る。
行先はアラビアンランタ(Arabianranta)。
その名の通り、陶磁器ブランドで有名なアラビアの工場がある所。
アラビア工場に併設のアウトレットショップでも覗いてこようとトラムに乗ったわけだ。

車内は結構混んでいたので(といっても立客数人くらい)一番後ろの立席スペースに立つ。
ヘルシンキのトラムは進行方向にしか運転台が無いので、後部は後方展望席となっている。

終点での折り返しはどうするのかというと、必ずループ線になっていて、ぐるりと回って方向転換をする仕組みだ。
ヘルシンキに限らず、欧米のトラムはほとんどがこうした運転方法になっているので、終点だけでなく市内あちこちにループ線を見ることができる。

土地に余裕があるからこそなのだろう。
日本のように車両両端に運転台があるのは、世界的には少数派だ。

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 にわか雨が降り出した。トラム電車後方窓から。

後部窓から後面展望を見ていると、雨がポツポツと降りだした。
ヤレヤレ、傘なんて持ってきてないよ。

いくつかの停留場を過ぎたあたりから、ついにザーザー降りに。
電車を降りた人たちも、こりゃたまらんとばかりに小走りで去る。

3年前に来た時も、小雨がショボショボ降っていたな。
どうもヘルシンキでは雨から逃れられないようだ。

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 前向きの席が並ぶトラムの車内。

激しく降っていた雨も10分ほどで小雨になり、終点に着いたら止んでいた。
一時的な、にわか雨だったようだ。

終点のアラビアンランタは、歩道はトラムの停留場らしいところだが、何だか工場の裏手のような寂しいところ。
アラビア工場が近くにあるらしいが、どこなのかわからない。
歩いていれば見つかるのだろうが、またさっきみたいにザーザー降りに遭ったら大変だ。


 ◆ ヘルシンキの地下鉄

結局どこにも行かずに、次に来た電車で折り返す。
別にアラビアの食器に興味があるわけでないし、ショップを見たって買うわけにもいかないし、だからこれで良い。

同行者がいれば文句の一つも言われそうだが、一人旅はこういう気楽さがいいね。

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 ソルナイネン(Sörnäinen)は4つのトラム系統が集まる商店街。

スマホで路線図を見ていたら、途中の停留場で地下鉄に乗り換えることができるようだ。
ちょっと地下鉄にも乗って見たくなって、乗換の停留場で下車する。
ソルナイネンという所で、中心部から2kmちょっと離れた商店街だ。

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 ソルナイネン駅の地下鉄入口。

赤地にMと書かれた看板が地下鉄(Metro)の入口となる。
入口の階段の壁にはスプレーの落書きがあって、夜だったら進むのを躊躇してしまいそう。

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 ホームへ続く薄暗い通路。

階段を降りると煤けた地下道があり、さらにエスカレーターで下へ。
コンコースも改札口もなく、直接ホームにつながっているのは今朝の空港駅と一緒。
地下鉄路線は、東側の郊外で二股に分かれていて2系統あるが、実質的には1路線。

地上を走るコミュータートレインは南北に走っているのに対して、地下鉄は東西に走る。
コミュータートレインも、国鉄の線路を借りて地下鉄同様HSL(ヘルシンキ交通局)が運営しているので、鉄道系の交通機関は無駄な競合もなく非常に合理的にできている。

日本も見習ったらいい。

なんて思うけど、日本の鉄軌道は独立採算制で、事業者ごとに別運賃だし経営も別。
それぞれがそれぞれの思惑で路線を敷設し経営するわけだから競合も発生するし、互いの乗客を奪い合うことも発生する。
競争があってサービスが良くなるという面もあるが、それは大都市限定の話。

日本じゃヘルシンキのような交通政策は、あまり期待できそうにない。

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 樹脂製のベンチが並ぶ地下鉄車内。

そんな地下鉄だが、車内は樹脂製の固そうなベンチシートが並んで、どこか殺風景。
シートの鮮やかな朱色が、よけいに殺風景を強調している。

アメリカのそれのように怖いとは感じないが、車内も薄暗くどこか荒(すさ)んだ空気を感じ取る。
それは気のせいかも知れないが、観光客が好んで乗るものではなさそうだ。

そんなわけで、中央駅へは3駅だが妙に長く感じた。

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 中央駅(Rautatieasema)の地下鉄ホーム。

中央駅に着いてまた地上に上がると、さっきの雨はなかったかのように日が差していた。
まだ3時。
あと2時間くらいはどこかへ行っていたい。
というわけで、またトラムの客となる。


 ◆ トラムはヘルシンキ市民気分

午後からは国立博物館以外は観光もせずに、ずっとトラムや電車に乗っている。

ほかに居場所がないということもあるが、かと言ってヘルシンキは有名観光地といった所は限られているし、これといった盛り場もない。
だから観光バスなどに乗るよりも、こうしてトラムの車内から頬杖をついて街を眺めたり、道行く人のファッションを観察したりするほうが楽しいのである。

何度も乗ったり降りたりしているうちに、気分はすっかりヘルシンキ市民になっていた。

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 トラム停留所の乗降風景。

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 トラムの車内から。

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 手前の兄さんを見ると暑そうだが、気温は16℃。

スリなんかに気を付けていれば、怖い人も見かけないし、トラムは安全な乗り物と言えるんじゃなかろうか。
分からなくなっても、最悪反対方向の同じ番号の電車に乗れば元の場所に戻れるわけだし。
だからヘルシンキで行く場所がなくなったら、デイチケットを買ってトラムの電車に乗れば良い。

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 時には渋滞もあったり。

トラムで終点まで行って折り返したり、途中下車して乗り換えたりしているうちに2時間はあっという間に過ぎた。
またヘルシンキ駅に戻って来る。

まだ夜行列車の発車時刻まで2時間以上もあるが、もうどこへも行かないことにする。
車内での夕食も買い物しておきたいし。

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 ヘルシンキ駅向かいのシティーセンター。

ヘルシンキ駅正面の向かいにはシティーセンターというショッピングセンターがあって、地下にはスーパーも入っているので便利。
中に進むと地下から屋上まで吹き抜けになった広間に出る。

3年前の前回着いたときは、ちょうどクリスマスの休み期間中で、地下のスーパーだけが営業しているガラーンとした店内だった。
奥の吹き抜けにはクリスマスらしく、イルミネーションの装飾だけが煌びやかだったのを思い出す。

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 シティーセンターの吹き抜け。

ここの吹き抜けの手すりが幅が広くなっていて、狭いけどちょっとしたテーブルのようになっている。
そうした用途のために作ったのかは分からないが、ここでコーヒーを飲んだりパンをかじっている人をよく見かける。
私もここで手帳を広げさせてもらって、今日の出来事を綴ることにした。

店内はフリーWiFiもあって、空港では頑固に接続を拒んでいたスマホも、ここでは接続できた。

そろそろスーパーで買い物でもするかと外に出ようとしたら、また雨が降っていた。
どうも今日は天候が不安定のようだ。

今日はいいけど、明日のケミヤルビで降られたら最悪だ。
ヘルシンキならば1日雨でも、最悪トラムに乗っていれば時間はつぶせる。
だけど小さな町で雨に降られたら、それこそどうしようもない。
ホテルの予約はしてあるとはいえ着くのが朝なので、少なくとも昼過ぎまではどこかで時間をつぶしていなければならないからだ。


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 雨のヘルシンキ駅前。

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 雨の中を赤い馬車が行く。

雨降りの軒下でどうしたものかと立っていたら、トラムの軌道敷を2頭の馬が牽く赤い馬車が通って行った。

あとで調べたら、シネブリコフ(Sinebrychoff)醸造所が宣伝用に走らせているものだとか。
ヘルシンキを観光中に赤い馬車を見かけたらきっとラッキーなんだろう。

それにしても、後ろから電車が来たらどうするんだろ、と思うほどゆっくりと堂々と通り過ぎて行った。
運転手も、カワイイから許してあげるなんて思うのかな。

4へつづく


posted by pupupukaya at 23/06/24 | Comment(0) | 2023年夏フィンランド旅行記
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