ひっそりと消える地下鉄南北線の古い看板

この9月に消えるものがありまして、それが札幌駅前にあるヒューリック札幌ビル。
みずほ銀行札幌支店が入っていたビルと言った方が分かりやすいですかね。

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このビルは消えて建て替えとなりますが、それはわりとどうでも良くて、ここで取り上げる消えるものとは地下鉄南北線さっぽろ駅9番出入口のことであります。

出入口わきに貼ってあった張り紙を見ると、ビルの建て替え工事で今年(2022年/令和4年)の9月26日から2025(令和7)年7月1日まで閉鎖になるようです。

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あまり気付いている人も少ないと思いますが、さっぽろ駅9番出入口の上に掲げられた『さっぽろ駅』の駅名標。

他の出入り口に掲げられた地下鉄出入口の看板と比べて、ここのは小さく目立たないものしかありません。
みずほ銀行前に出るこの地下鉄出入口、利用者も少なくて、ここに地下鉄出入口があることに気づかない人も多そうですね。

しかし、大通駅と札幌駅を直結する地下歩行空間がまだなかったころ、ここの出入り口のお世話になった方も多いのではないでしょうか。

例えば、まだ地下歩行空間がなかった頃に大通駅から札幌駅まで歩いて行こうとすると、地上の駅前通りを歩くしかなかったわけです。

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 地下歩行空間がなかった頃の札幌駅前通(2005年5月撮影)

その頃は大通駅の拓銀(古いねえ、今の北洋銀行)横の階段を登って駅前通りに出て、北1条、北2条、北3条の交差点を渡り、北4条手前のこの出入り口から地下に潜るのが一番早かったわけです。

その頃から、この小っちゃな他の出入り口にあるデザインと異なった駅名標に気づいていました。
これが地下鉄南北線開業当初からの駅名標だと知ったのは後のことでした。

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1971(昭和46)年12月開業の札幌市営地下鉄南北線開業当初からの駅名標。
駅名標の枠といい、天井といい、妙にメタリックなのは当時の流行だったのか、近未来を先取りしたデザインということだったのか。

で、これが開業当初からの駅名標だと分かったのはこのストラップを見たからです。

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いつどこで買ったものかは忘れましたが、札幌市営地下鉄グッズの駅名標ストラップ。
現在のものと開業時のものが売られていて、これは開業時デザインのさっぽろ駅のもの。

白地の看板に、駅名の日本語は青色、ローマ字はオレンジ色という意匠はまさに9番出入口の看板と同じです。
また開業当時からのものが1つ消えるんだなあと思い記事にしました。

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上はさっぽろ駅9番出入口を内側から見たもの。
よくこの出入口を利用していたころはこの向かいに赤レンガ調の五番館がありましたね。
おっと、五番館じゃなくて西武デパートだったか。
ここにも高層ビルが建つことが決まっています。

この、南北線開業当初からの駅名標はここだけかと思っていましたが、探してみたら意外とまだ残っていました。
下はさっぽろ駅4番出入口。
さりげなく白地に青とオレンジ色文字の看板がありました。

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天井からチョコンとぶら下がる古びた駅名標。
私が女子ならば、カワイイ♡・・・なんて言っていたかも。

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さっぽろ駅だけでなく、大通駅に今でもあるのがこちら。

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大通駅13番出入口のもの。
さっぽろ駅のは屋外と仕切りのない場所にあるので劣化していますが、こちらのは屋内にあるので開業当初から変わらぬ姿という感じです。

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三越北館にある出入り口で、ここを下るとみずほ銀行の宝くじ売り場に出ます。
しかし利用者は少なく、ひっそりとした場所。
この看板が最後まで残るとしたら、ここかも知れませんね。

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この地下鉄南北線開業当初からの看板は駅名標だけではなく、すすきの駅には出入口の看板にも残っていました。
すすきのラフィラ横の、店内を通らずに直接駅前通りに出る5番出入口にあったものです。

ただ、ラフィラ閉店と解体に伴ってこの出入口は現在閉鎖されて看板も撤去されています。
下の画像は2012年に撮影したものです。

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『出 EXIT 口』と書かれた独特のデザイン。
この裏側には『地下鉄のりば』の青文字で書かれていました。

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階段途中にあった看板。
これもデザインが同じなので、開業当初からのものでしょう。

右の看板は松坂屋→ヨークマツザカヤ→ロビンソン→ラフィラと取り換えられてきたのでしょうか。

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これは、さっぽろ駅3番出口の地下にあったもの。
2013年撮影。

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さっぽろ駅のコンコースはアイヌ空間が設けられてすっかり新しくなりましたが、伊藤・加藤ビルに出る中地階のような通路は今でも開業当初のような通路になっています。

南北線開業当初からのものといえば、こんなものもありましたね。

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上画像は2006年3月撮影のさっぽろ駅北改札口付近。
タイル張りの床に銀色の柱、それに天井から下がる木目調の時計。

機能よりもデザイン重視なのか、分の目盛りが無い時計。
等間隔で運転される地下鉄なのだから、分目盛りまでは必要ないとの判断だったのでしょうか。

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南北線独特の木目調の時計はホームからは姿を消しましたが、なぜか大通駅西改札口の上に復活していました。

以上、さっぽろ駅、大通駅、すすきの駅にあった南北線開業当初からの看板の紹介でした。
探せば他の駅にもまだまだ残っているかも知れませんね。

こういったものは人知れず消えてゆくか置き換えられるもの。
駅に残る古い看板やデザインにご興味のある方がおられましたら、お早目の撮影をおすすめします。


posted by pupupukaya at 22/09/16 | Comment(0) | 北海道の駅鉄
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