私は車社会の住人です。
毎日の通勤は徒歩ですが、仕事で会社から現場に向かうのも車、出張するのも車。
休日にどこかへ出かけるのも車。
そんな私ですが、たまに鉄の虫がうずいてくることがあって、今日はそんな日。
かといって、今は夏休み期間中。遠くへ行くのはお金もかかるし混んでいる所にわざわざ出かけても腹の立つことばかりなので、一日散歩きっぷで日帰りの乗り鉄をしてきました。
車の方が色々と便利ですが、車だとどうしてもできないことがあって、それはお酒を飲むこと。
乗車区間 | 発時刻 | 着時刻 | 列車番号 |
札幌〜岩見沢 | 7:58 | 8:42 | 135M |
岩見沢〜追分 | 9:03 | 9:49 | 1466D |
追分〜新夕張 | 11:40 | 12:10 | 2627D |
新夕張〜追分 | 12:37 | 13:10 | 2628D |
追分〜苫小牧 | 13:34 | 14:09 | 1468D |
苫小牧〜鵡川 | 14:33 | 15:03 | 2229D |
鵡川〜苫小牧 | 15:12 | 15:42 | 2230D |
苫小牧〜札幌 | 15:52 | 17:13 | 2781M |
車じゃどうあっても無理な呑み鉄をしてこようと出かけてきました。
◆ 札幌 7:58【135M】岩見沢 8:42
西コンコースの券売機で一日散歩きっぷを買って、改札内のキヨスクでカップ酒2本とつまみを買ってホームへ。
岩見沢行きは731+733混結の6両編成。
どちらもオールロングシート。
平日ならばちょうど朝ラッシュ真っただ中で、3ドアオールロングシートの本領発揮なのだろうけど、休日の日帰り旅行1発目でこれが当たるとやる気が削がれるなあ。
731系オールロングシート車でスタート。
土曜日だけど、札幌発は立ち客もいるほどの乗車率で発車した。
苗穂、白石とまた乗ってくる。
JRは『汽車』のイメージだったけど、もう都市圏の電車となって久しい。
札幌駅で一般型の気動車列車を日中に見ることも無くなった。
あと数年もすればオールクロスシートの721系電車も姿を消すんだろう。
厚別からは下車客が多くなり、江別を発車する頃には車内はがら空きになった。
◆ 岩見沢 9:03【1466D】追分 9:49
岩見沢では21分の乗継時間があり、改札を出て1階のセブンイレブンでビールを買ってきた。
苫小牧行きを待つ数人と1番ホームで待っていると8時50分にキハ40形1両で入線。
かつては道内の普通列車と言えばこの車両ばかりだったが、デクモことH100形気動車の大量導入で急速に姿を消しつつある。
今や少数派になったキハ40形。
車内に入ると、ああ懐かしや昭和の汽車。
ブルーのモケットにボックスシート。
旧型客車を彷彿させる一段上昇式の窓に小テーブルを兼ねた下枠。
天井には扇風機があったのだが、これは撤去されてクールファンに置き換えられている。
JNRマーク入りの扇風機を見たければ、宗谷線や花咲線などのキハ54形に乗るしかないようだ。
ブルーのボックスシート。
懐かしの車内でまずは一杯。
さっきセブンで買ってきたサッポロクラシックで呑み鉄します。
呑み鉄1回目はサッポロクラシックと鮭とばで。
プシュッ!と音がするけど、たまにはいいじゃあないか。今日は土曜日だし。
二日酔いの体に冷たいビールが心地よく喉を通る。
これは体に良さそう (^^;
入線時はがら空きだった車内は、停車中に乗客が増えて発車時にはボックスがすべて埋まりロングシートにも何人かというほどの乗車率になった。
特急ならばともかく、普通列車では呑み鉄の肩身は狭いな。
ビールは発車前には飲み終えて空き缶はデッキのごみ箱に捨ててきた。
昭和の香りを乗せて走る汽車。
開けた窓から吹き込む風が心地よい。
これもまた心地よいリズムのレールのジョイントを刻む音。
最高速度は95km/h、これは国鉄末期から始まった高速化工事前の函館本線や室蘭本線と同じ規格で、他の路線は85km/hというのが多かった。
今はローカル線に落ちぶれてしまった室蘭本線の沼ノ端〜岩見沢間だが、昔は蒸気機関車のD51が牽引する重量石炭貨物列車が行き来していた路線。
このスピードが、かつて幹線だった名残りになる。
追分に到着。
追分では1時間51分の乗継時間。
時刻表の路線図だけで見ていると追分って主要駅のように感じるけど、町としては駅以外に何もないところ
(追分の人すんません)。
何もないのは昔からで、一日散歩や青春18などでこの駅で乗り継ぎ時間があると、時間をつぶすのに困ったのを思い出す。
待合室の一角に『追分駅開駅130周年記念写真展』の展示があったのでしばらくそれを眺める。
室蘭本線と石勝線が分かれる追分駅。
せっかく追分に来たのだから道の駅に行ってみようと歩く。
道の駅の名は『あびらD51ステーション』、蒸気機関車のD51と特急型気動車のキハ183の先頭車両が保存されている。
駅から急な坂道を登ること10分で道の駅へ。
こちらは夏休みとあって家族連れでにぎわっていた。
道の駅あびら D51ステーションの鉄道資料館。
ここへ来たら見なきゃいけないのがキハ183先頭車両。
この車両が登場したのは1980(昭和55)年。
それまで道内の特急といえばキハ80系だけで、多くは本州で使用された車両のお古が回されてきて、また道内の風雪の中を酷使されてボロボロの車両ばかりだった。
そんな中で颯爽と新車で登場したのがこの車両だった。
普通車でもシートピッチが新幹線と同じ(当時)940mmのリクライニングシート、デッキと客室の自動ドアというのが斬新で、初めて乗った時にこれグリーン車?と思ったのを思い出す。
特急『おおぞら』で使用されていたキハ183系気動車。
元の国鉄型の塗色に復元されて、JNRマークも復活して凛々しい姿になったキハ183。
だけど屋外での保存は厳しいようで、塗装が割れた部分に錆が浮き、窓ガラスはひび割れている箇所もあった。
屋外での静態保存の限界なのだろう。
ここも何度も再塗装を繰り返すうちに、原形とは遠い厚化粧の姿をさらすようになるのだろうか。
もくもくD51ソフト(400円)。
カフェでソフトクリームを頂く。
D51が吐き出す煙をイメージしたという灰色をしたもくもくD51ソフト。
意外とさっぱりとした味で旨いよ。
お酒のあとにさっぱりとしたものを、という人にもおすすめ。
ていうかここは道の駅なので、そんな人は私くらいか。
また歩いて追分駅に戻ります。
◆ 追分 11:40【2627D】新夕張 12:10
追分から乗る石勝線は特急『おおぞら』や『とかち』が頻繁に通る路線だが、普通列車に関しては下り2本、上り3本という超閑散路線ということになる。
2019年に新夕張〜夕張間の夕張支線が廃止となってからは、この区間の普通列車の存在意義がますます希薄になってしまった。
追分駅の無駄に広い構内はSLの基地だった名残り。
そんな貴重な石勝線の普通列車の客となる。
追分駅のホームで新夕張行きを待つ客は私1人だった。
千歳始発の列車の車内は13人。
鉄道ファンらしい客のほか、子供連れの人も目立つのは夏休みだからだろう。
本数は少ないものの、快速エアポートで千歳まで行けば乗れる気軽なローカル線の旅でもある。
千歳発新夕張行き普通列車はキハ150形。
車両はキハ150形。
かつては室蘭本線の苫小牧〜長万部間で使用されていた内開きになる窓がある車両。
函館山線や富良野線のと違って、胆振地方は夏でも涼しいということからか、冷房は省略されたために窓が開くのだ。
その室蘭本線もH100形が導入されたために玉突きのようにこちらに進出した格好になる。
夏休みの普通列車は盛況だった。
ボックス席が1つ空いていたので座ったが、隣に客がいるので落ち着かない。
ロングシートが丸々空いていたので、そちらに移って呑み鉄とする。
今度は千歳鶴を空ける。
窓が開くと言っても上半分だけなので、風に当たりながらというわけにはいかないのが残念。
車内はロングシートがメインの通勤通学様式なので、ワンカップは似合わないなあ。
ボックスシートのキハ40形は絶滅危惧種となりつつあるのか。
呑み鉄2回目は千歳鶴で。
1本飲み干して30分で新夕張到着。
特急が発着する2番ホーム着。
ここからさらに乗継となると、15時30分発『おおぞら7号』まで3時間以上待たねばならない。
その列車で新得まで行けば、新得〜東鹿越間の列車代行バスと名無しの快速列車を乗り継いで滝川経由で札幌に今日中に戻ることはできる。
でもそうなるとここ新夕張での待ち時間が3時間以上。
じゃあバスで夕張観光へと思うが、バスの接続が悪くて13時56分まで次の便がない。
ここで3時間も待つのは苦行だなあ・・・
新夕張に到着。普通列車はここが終点。
新夕張〜夕張間の石勝線夕張支線は2019年に廃止されている。
廃止後も仕事でちょくちょく夕張に行くことはあって、そのたびに廃線跡を見ていたが、バスターミナルが整備された南清水沢駅近く以外は線路も駅もそのまま残っていた。
今年はまだ行っていないが、おそらく草に埋もれてそのまま残っているんだろう。
夕張支線は廃止となったが、新夕張駅は健在。
新夕張駅も何もない駅だけど、駅前広場にある階段を下れば道の駅夕張メロードがある。
20数分の折り返し時間だが、道の駅を覗いたり買い物したりくらいは十分な時間だ。
ここも車の客で賑わっていた。
お盆になれば道東方面に帰省する車で大混雑しそう。
道の駅夕張メロードで飼われているメロン熊。
ここの名物の夕張メロンや夕張メロンパンを眺めてからまた新夕張駅に戻る。
◆ 新夕張 12:27【2628D】追分 13:10
折り返しの上り列車は、さっき着いた下り列車よりも人が少なくなっていた。
消えた人たちは夕張が目的だったのか、それとも3時間後の『おおぞら7号』の客になるのかは知らないが、さっきの列車よりはすいていた。
その代わり地元の人の利用も見られた。
地下道に直結する新夕張駅の改札口。
広い構内が古き良き時代を思わせる。新夕張駅。
ボックス席も空いていたが、またロングシートに陣取る。
ここに座れば前方の景色も見られるし、他に客もいないので開放的に過ごせる。
現代的なキハ150形の座席。
このキハ150形車両も1993年製の平成ひと桁生まれ。
製造からもうすぐ30年になるわけで、さらに老朽化したキハ40形の置き換えがせいぜいといったところ。
札トマ所属の100番台は冷房が無いかわりに窓が開く。
30分の乗車で再び追分着。
このまま千歳まで乗って行くのかと思ったが、ここ追分でほとんどの人が降りた。
フリーきっぷ所持の人たちはきっと苫小牧行きに乗り継ぐんだろう。
みんな考えることは一緒だなあ。
再び追分駅に到着。
追分では24分の乗継時間。
改札を出ても何もないので、1番ホームで待つことにした。
しばらくして札幌行特急『とかち6号』が入ってきて発車して行った。
さっき乗ってきた2628Dは2番ホームに停車中。
『とかち6号』に追い越された格好になる。
◆ 追分 13:34【1468D】苫小牧 14:09
13時32分、1番ホームに苫小牧行き普通列車が入線。
本来室蘭本線の列車は跨線橋を渡った2・3番ホームになるのだが、特急『とかち』退避で千歳行き普通列車が2番ホーム使用中。
だから、この1本だけが変則的に1番ホームに乗り入れるのだった。
鉄道のダイヤってのはなかなか面白うござんすね。
苫小牧行きはまたもキハ150形。
苫小牧行きは結構混んでいた。
混んでいたといっても、ボックスがすべてふさがり、ロングシートも何人かいるくらいの乗車率だが、コロナの感染者数も増えてるしねえ、あまり他人のそばには近づきたくない。
それに酒臭いオッサンが近くに来られても嫌だろうし、後ろのドアの前に立っていることにした。
追分から苫小牧までは後面展望ということで。
追分駅発車後はしばらく石勝線との3線区間を走る。
室蘭本線の線路というのも面白いもので、非電化の複線というのは全国的にも珍しいのだそうだが、追分を発車してから室蘭本線の複線と石勝線の単線がずっと並行して、追分駅から石勝線が分岐するまでの約2kmがまるで3線区間のようになっている。
昔は九州に非電化複々線というのがあったそうだが、今は複線に減らされて電化されている。
非電化で3本以上線路が並んでいるのは、全国でここくらいじゃないだろうか。
遠浅を過ぎてしばらくするとまた3線区間になる。
今度のは千歳線下り線。あちらは電化されてPC枕木に重軌条。
室蘭本線は複線ながらも貧弱に見える。
そのうちこちら室蘭本線の線路も廃止になるのかと思えてくる。
そのうちに千歳線上り線とも合流して沼ノ端へ。
沼ノ端を発車してから、右から日高本線も合流して再び3線区間へ。
苫小牧貨物駅へ行く線路が分岐して、また合流して苫小牧に到着。
苫小牧駅は1番ホームに到着。
次に乗る予定の鵡川行きも1番ホーム発だが、今着いた列車は車庫に引上げるようだ。
24分の乗継時間があるので、一旦改札の外に出る。
◆ 苫小牧 14:33【2229D】鵡川15:03
苫小牧駅前と言えば、昔は駅ビルはエスタとなってテナントが入っていたし、南口はコンコースから空中歩廊で向かいのダイエーに繋がっていた。
北口は長崎屋(今のメガドン・キホーテ)、その奥のパチンコ屋はイトーヨーカドーだった。
一時期は駅横に丸井今井もあったな。
苫小牧市の玄関口であり名実ともに中心だったのだが、2000年代後半あたりから丸井が閉店、イトーヨーカドーが閉店、ダイエーから名を変えたegaoが閉店、苫小牧エスタが閉店、気が付けば残っている商業施設は北口のメガドン・キホーテだけとなってしまった。
駅コンコースとダイエー(egao)を結んでいた空中歩廊は撤去されて、駅の真向かいに巨大な廃墟ビルがそびえている。
苫小牧市は道内でも人口が増えて発展している数少ない市だが、市の発展は郊外ばかりが進んで、元の中心部にあったものは全部郊外に持っていかれてしまったような格好だ。
コンコースにある苫小牧いぶりカレー。
この苫小牧駅には今でも駅弁がある。
前は改札を出た所に立ち売り箱を置いて売り子さんが立っていたが、今はコンコースのカレー屋に置いてある。
ケースにサーモン寿司が2個だけあったので1個買うことにした。
再び1番ホームで鵡川行きを待つ。
また150形だったらいやだなと思って待っていると、やってきたのはキハ40形道央花の恵み号だった。
イベント列車用に改造した車両なのだろうが、今は一般形車両に混じって運用に就いているようだ。
日高本線鵡川行きは道央花の恵み号だった。
車内のボックス席に陣取って駅弁とワンカップを並べる。
いいね、旅らしくなってきたよ。
お酒は純米酒金滴です。
苫小牧駅の名物駅弁と言えば今も昔もこのサーモン寿司。
近頃はサーモンといえばトラウトサーモンのことを指すようになって、回転ずしなんかでもお馴染みのネタになっているが、こちらのはスモークサーモン。
スモークサーモンはマリネにするくらいしか思いつかないが、こちらは寿司ネタにしたもの。
ってわかったようなことを言っているが、これ食べるのは高校生のとき以来のような気がする。
呑み鉄3回目はサーモン寿司と金滴。
ではいただきまーす。
口に含むとスモークの香ばしさと鮭の脂がじわ〜っと口にひろがって、ともするとくどいかなと思うところを酢飯が引き締めるというもの。
なかなかの傑作だと思う駅弁だけど、他所で見たことはないな。
そこへ日本酒をキュッといくと最高。
サーモン寿司は高校以来と言ったけど、あの当時は苫小牧駅に駅弁業者が2社あって、ホームに立ち売り箱で売っていた。
まるいと近藤商事があって、まるいはサーモン寿司、近藤商事はシシャモチップマス寿司が名物だった。
ホームに別々の会社の立売が2人いて、それぞれ競っていたなんて今じゃ考えられないね。
秘境感漂う浜田浦駅。
日高本線は苫小牧の市街地を過ぎると勇払原野の中を走る。
昔は釧路湿原、サロベツ原野と並んで北海道の三大原野と呼ばれたこともあるそうだが、今は工業地帯となってどこへ行っても工場の煙突と送電線の鉄塔が目に入るところになった。
日本製紙のある勇払は町らしいところだが、あとは鵡川までずっと寂しい原野の中を行く。
乗客のほとんどは鵡川まで乗り通す。
日高へ行かない日高本線は鵡川が終点。
終点の鵡川はまだここは胆振振興局の管内で、この路線は日高へ行かない日高本線となってしまった。
ここから先の日高本線は2015年の災害以来不通となり、以降バスの代行運転となっていたが2021年4月に正式に廃止となっている。
とりあえず鵡川までは存続することになったが、この先どうなるかは厳しいところだろう。
僅か30.5kmの盲腸線。
朝夕の列車は2両編成になるほどの通勤通学利用があるが、日中は閑散としている。
少子高齢化で乗客は減るばかり、観光需要もほとんど無し。
今は留萌本線や根室本線の一部区間の廃止に向けて動いているが、それらが片付いたら次に順番が回って来る路線の1つになることは間違いない。
特急が走る宗谷本線や石北本線、観光路線の富良野線や釧網本線と違って、ここ日高本線はそうまでして鉄道でなければならない理由に乏しい。
◆ 鵡川 15:12【2230D】苫小牧15:42
戻りの苫小牧行きは地元の乗客が目立った。
苫小牧で開催中のとまこまい港まつりへ行く客だろう。
さっき室蘭本線でも、浴衣を着た女子高生が乗っていたので何だろうと思っていたが、駅に貼ってあったポスターで祭りの開催中を知った。
折り返し苫小牧行きになる道央花の恵み号。
学生らしい若い乗客が多いのは通学定期券で乗れるからかな。
裏を返せば、それ以外の人はみんな車で行くということになる。
勇払で4人乗車。
ローカル線にお客を呼ぶ一番良い方法って何だろう。
沿線でイベントやったくらいじゃ鉄道では来ないよ。みんな車で来るんじゃ意味がない。
一番は廃止することだろうね。
普段は見向きもしない人たちが、廃止が決まると押し寄せるように名残り乗車客としてやって来るようになる。
江差駅、増毛駅、夕張駅、新十津川駅、廃止決定後はどこもお祭り騒ぎのように人が集まっていた。
それじゃあまりにひどいじゃないかって?
あとは、お酒のイベント。
コロナ以来ずっと中止になっているけど、毎年4月に開催しているくりやま老舗祭りの開催中は列車も駅も大賑わいだったね。
これだけは車じゃ行けないからね。
ちょっとは栗山町を見習ったらどうだい。
お酒のイベントはコロナ続きじゃ難しいだろうけど。
どこか旧型客車を思わせる花の恵み号。
そんなこと考えながら終点苫小牧に到着。
◆ 苫小牧 15:52【2781M】南千歳 15:42
苫小牧からは手稲行き普通列車で札幌に戻る。
ここからはKitaca区間。もう札幌圏だ。
こんどはステップなしオールロングシートの733系電車。
苫小牧始発ながら、結構席が埋まっている。
こんな電車で出かけたいとは思わないが、鉄道が生き残っていくにはこうした都市型電車のスタイルしかないんだろうな。
たまに旅気分で出かける人からは疎まれても、毎日の利用客からすればこれで十分だし、クロスシートと違って他人と相席にならずとも済む。
通勤通学客ならばデッキなしステップなしが詰め込みが効くし、混雑の緩和にもなって好評だろう。
2ドアデッキつき時代の朝のラッシュなんて、そりゃ酷いものだった。
苫小牧からは札幌近郊電車区間に。
今後は特急による都市間輸送と、電車による都市型電車への集約がますます進むことだろう。
あとはワンマン気動車で通勤通学輸送を細々と行うのみ。
2030年度末に予定されている北海道新幹線開業の頃には、今日乗ってきたローカル気動車は淘汰されているだろう。
昔は良かったなんて言い出せばきりがないね。
SLからディーゼルや電気機関車へ、旧型客車から新型客車へ、客車列車から電車や気動車へ・・・
ずっと進化を辿ってきたわけで。
あと数年もすれば国鉄型車両の汽車旅など過去のものになるだろう。
せいぜい今のうちに“汽車”の旅を味わっておくことにしよう。
〜最後までお読みくださいましてありがとうございました。
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