2022年知床旅行記5

 ◆ 知床観光船おーろら

知床岬と国後島を見て船はUターンしウトロへと戻る航路となる。
今日観光船に乗った人たちは間違いなく大満足といえる航路だった。
やはり今日に変更して良かった。

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 国後島を望む知床岬沖で船はターンする。

知床岬と国後島を後に船はウトロへと向かう。
帰ってこい北方領土。
船尾ではためく日の丸と国後島を見ているとそんな気分になった。

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 知床岬と誇らしげにはためく日の丸国旗。

船室内に戻るとお弁当タイムだった。
ツアーの人たちは昼時は船内なのでお弁当を持って乗っていた。
私らのような個人客は各自で用意するしかない。

船室内は空いているので、船内探検でもしてこよう。

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 1階自由席客室。こちらは知床半島側。

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 不人気の海側自由席。

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 1階船首の自由席。

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 1階自由席船首の窓からの眺め。

2階船室には売店もあるが、食べ物は肉まんとスナック菓子くらい。
あとかき氷とあばしりサイダーに青い発泡酒の流氷ドラフト。

流氷ドラフトは手を出しかけたが、船を降りたら札幌まで運転するんだった・・・

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 2階にある売店。

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 売店のおーろらグッズなど。

船室内のシートで休んでからまた屋上展望デッキへ。
時どきクマがいますと放送が流れるがさっぱりわからない。

見つけた人が指差すも、その方角を目を皿にして探すが結局わからない。
とりあえず撮影して、あとで画像を拡大して探しても見つからなかった。

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 再び展望デッキ。

もしかして知床のクマは馬鹿者には見ることができないとか・・・?

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 このどこかにクマがいるらしいのだが・・・

真っ青な空にいつしかイワシ雲。
秋のような空にベタ凪の海。
こんな風景を眺めていたら、どこか異次元の世界に引き込まれたような感覚になる。

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 硫黄山とウロコ雲。

こんな不思議な世界があってもいいよなあ・・・
なんて思いつつ、ツアーの人たちの話声も聞こえてくる。
ウトロ港に戻ったら、その後は知床五湖へ行って、知床峠を通って屈斜路湖畔に泊まるんだって。
いや忙しいなあ・・・

かく言う私も船を降りたら7時間かけて札幌に戻るわけですが。
4千円近くかかっても高速にするかなあなどと考え始める。

そろそろ現実の世界に戻る時間も近い。

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 そそり立つクンネポールと呼ばれる岩と漁船。

秘境の大自然を船上から眺めてまたウトロ港へと戻ってきた。
無事生きて戻ってきましたと言うほどではないが、どこか離島に滞在して本土に戻ってきたような感覚だった。
それくらい船上から見る知床岬は素晴らしかった。

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 ウトロ港に無事戻ってきた。

港で待ち受ける人たちは観光バス3台の運転手とガイド、それに14時30分発のカムイワッカの滝航路に乗船する人たち。
「おかえりなさ〜い」
「ただいま〜」
そんな感じ。

う〜ん、やっぱり船はいいな。

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 ウトロ港で出迎える観光バスと人々。

船内ではそんなに人がいると感じなかったが、下船する人は多い。
バス3台分のツアーが乗っていたんだから、そりゃそれなりの人数ではある。
これでもいつもより大分少ないんだろうけど。

インバウンドだらけだった3年前だったらとてもこんな気分にはなれなかっただろうな。
やはり旅行は人が少ない時に限る。

こんな素晴らしい船旅をありがとう、知床観光船おーろら。

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 着岸、下船風景。

タラップを降りれば現実の世界。
下船客の多くは3台の観光バスに分かれて行く。

私も車に戻ってハンドルを握れば現実の世界。
車に戻ってエンジンをかけたら、早いバスはもう出発して行った。
まったくどこも忙しいなあ。

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 番屋をイメージした道の駅うとろ・シリエトク。

最後に道の駅に寄って長距離運転に備える。
土産物でも買おうかと思ったが特にほしい物もなく、飲み物だけ買って車に戻る。


 ◆ 帰路・札幌まで

ウトロを出発すると前をバイクの大集団が走っていた。
面倒な連中の後ろについてしまった。
オシンコシンの滝の駐車場からまた合流してさらに大集団に。

集会でもあるのかと思いつつ後ろを走る。
こいつらがまた飛ばすこと。
後を付いていくと、とてもここには書けないほどのスピード。

彼らは途中で天国へ続く道の方へ曲がって行った。
何だったんだろうな。
でもおかげで斜里までだいぶ時間稼ぎできたわけだが・・・

ちょっと遠回りになるが、また小清水原生花園に寄った。
初日に見たエゾキスゲはまだ満開だった。

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 黄色いエゾキスゲが満開の小清水原生花園。

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 知床の山影と黄色く彩った原生花園。

ここは線路と国道が並行して、花がたくさん咲いている。
列車が通ったらさぞや絵になる鉄道写真になるんだろうなと思う。

帰ってから調べたら、あとここで15分ほど待っていたら釧路行き普通列車が通過していた。
惜しいことをしたものだが、別に私は撮り鉄の趣味はないので悔やんではいない。

それに画像で見る限りは美しい風景だが、このあたりにいるとやたらと大きい蚊がまとわりつくので、もうかなわんと車に逃げ帰った。

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 濤沸湖側はオレンジ色のエゾスカシユリが満開。

再び出発。
網走へは寄らずに美幌に抜ける。
このあたりは丘陵地帯に畑が続いて、所どころに防風林といういかにも北海道らしい風景。
美瑛や十勝ともちょっと違うなあ。

美幌バイパスから333号線を通って遠軽から旭川紋別自動車道へ。
ここから先は札幌までずっと高速道路でつながっている。
特急オホーツクがエンジンをめい一杯吹かして40〜50km/hで走る区間を、道路は橋やトンネルで直線で突き抜ける。
これじゃあ鉄道は商売にならないね。

無料区間最後の比布ICで降りようかどうか迷ったが、結局このまま真っすぐ行くことにした。
高速料金4千円近く払って早くなるのは1時間だが、ここまで来たら1時間でも早く帰りたい。

比布ジャンクションから道央自動車道へ。
ここまでのワイルドな区間は終わり。この辺から心なしか都会っぽくなってくる。

途中で電光掲示板が、奈井江砂川IC〜美唄IC間通行止めの情報を伝える。
事故でもあったんかと思ったら熊出没だってさ。

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 奈井江砂川ICで熊出没のため降ろされる。

比布北ICから奈井江砂川ICまで2,270円。
ここからは下道で帰ることにする。
時間にして30分短縮。ま、特急料金ってとこか。

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 奈井江で夕日を見る。

札幌に着く頃には完全に暗くなっていた。
北1条から駅前通りを通って南9条に抜ける。
20時40分のすすきのは驚くほど人が多い。
この間までコロナで閑散としていたものだが、もうこんなに人が戻ってきたんだね。
そういえば今日は金曜日だったな。

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 賑わいが戻った夜のすすきの。 

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 道の駅流氷街道あばしりで買ったお土産。

これで秋まで旅行はお休み。
7月8月などどこへ行っても混んでるから。
海外客の受け入れも始まったようだしね。
だけど観光地はインバウンドばかりというのはもう勘弁願いたい。

何度も言うが、人が少ない知床は本当に素晴らしかった。
最終日だけですが好天にも恵まれたのは運が良かった。
海外旅行に行けるようになるのはまだまだ先になりそうだけど、今年はもう海外旅行に行ったくらい満足です。

最後に今回の旅行に使った金額です。

2022年知床旅行の費用
費目金額(円)備考
ホテル知床2泊16,700どうみん割使用
ガソリン代10,210給油3回、62.38L
観光船6,800おーろら
入場料1,350網走監獄
高速代2,270比布→奈井江砂川
駐車場代900知床五湖・ウトロ
食費(購入)6,095酒代込み
食費(外食)900監獄食堂
土産代1,520 
どうみん割クーポン-4,000 
合 計42,745 

1人旅で外食もほとんど無しですが、知床旅行にかかる費用の参考としていただければ幸いです。

最後までお読みくださいましてありがとうございました。

〜2022年知床旅行記 おわり   

タグ:北海道

posted by pupupukaya at 22/07/16 | Comment(0) | 道東の旅行記
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